恋愛

『悪党の母になりました』韓国漫画のネタバレ感想|母の愛で悪党家族が変わっていく転生ファンタジー

悪党の母になりました

『悪党の母になりました』韓国漫画のネタバレ感想|母の愛で悪党家族が変わっていく転生ファンタジー

 

悪党の母に転生してしまった主人公ロゼリアが、息子に精一杯愛情を注いで悪党家族を変えていく韓国の微笑ましいホームファンタジー漫画『悪党の母になりました』。

かわいい息子を溺愛するロゼリアの姿が面白く、裏の顔を持つ息子にちょっぴりドキドキして、ロゼリアの夫のカシウスにキュンとするような見どころに溢れた作品となっています。

ピッコマで人気を呼んでいる『悪党の母になりました』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。

 

ピッコマで話題の『悪党の母になりました』のあらすじ

ピッコマで連載されて人気を呼んでいる『悪党の母になりました』の設定やあらすじをご紹介していきます。

母の存在の偉大さに感動できるストーリーになっているので、ぜひ愛情の温かさを作品から感じとってください。

作品の設定や概要

  • 原作:Iro
  • 漫画:Yulji
  • 出版社:Daon Creative
  • ジャンル:恋愛、ファンタジー
  • 話数:30話(連載中:2021年1月15日現在)

 

設定として、主人公が小説の中の悪党チェイド家の母に転生してしまう話となっている。

原作の中ではチェイド公爵家は歴史ある悪の一族で、代々帝国で起きる全ての事件にチェイド家が関連していた。

さらに、ロゼリアの息子のアインスパナは最後の黒幕で、悪の道に染まるきっかけは公爵家に不満を抱く継母(ロザリア)が腹いせにアインスパナを虐待したことが原因だった。

そのため、ロゼリアに転生した主人公はアインスパナが闇に染まるのを阻止して小説の世界に平和をもたらそうとする。

 

チェイド家は他の貴族から常に命を狙われているため、代々弱点をなくす厳しい教育をしている。

たとえば、毒の耐性をつけるために子供のうちからあらゆる毒を摂取するような訓練までなされていて、生き残るために自分の肉体を極限にまで追い詰めるようなことをしていた。

またチェイド家は毒の扱いに長けていて、それが強力な武器となっている。

 

他の設定として、小説の主人公の皇太子ルーカスとアインスパナは仲が悪く、2人の仲をこじれさせた「エリシア・リズウィン」という存在がいる。

小説の中では、皇太子ルーカスは聡明で責任感があり、民からの信頼も厚く、皇帝に即位してからも国を繁栄させた名君だった。

しかし、その平和はエリシアに対する歪んだ想いで悪党になってしまったアインスパナにより、壊されてしまうことになっていた。

あらすじ

保育士として働きながら孤独な人生を生きていた奈希(なつき)は、いつものように小説を読みながら眠った。

目が覚めるとそこは小説の中の世界で、悪党に成長した息子「アインスパナ」の手によって殺される継母になっていた!

でも目の前にいる息子はまるで天使のように愛らしい!

こんな可愛らしい子を虐待するなんて…決めた、悪党にならないよう愛情を注いで良好な親子関係を築こう!と思った矢先に、無関心のはずの夫も加わってきて…

悲劇の運命は変えられるの!?

引用)ピッコマ



家族愛で変わっていく『悪党の母になりました』の主な登場人物

ここでは『悪党の母になりました』の主な登場人物たちをご紹介していきます。

主人公のロゼリアの愛情によって変わっていくキャラクターたちには特に注目してもらいたいです。

ロゼリア・チェイド

ごく普通の保育士だった主人公。かつての名前は西川奈希(にしかわ なつき)。

施設育ちで物心ついた時にはすでに子供達に囲まれていた。家族がいなかったため自分の家族が欲しいと思っていた。

また家で一人でいる寂しい時間の唯一の楽しみは小説を読むことだった。

ある日、仕事終わりに小説を読みながら眠て、目が覚めたら小説の中の最強の黒幕アインスパナ・チェイドに殺される赤髪の美女ロゼリアになっていた。

そして、悪党に成長する前のアインを変えて未来を変えようと決意し、天使のように可愛い息子のアインを溺愛していく。

また夫のカシウスと初めて会ったときに血生臭い雰囲気に恐怖して、それ以来ずっとカシウスが怖いと思っている。

アインスパナ・チェイド

小説の中で継母のロゼリアを殺害した悪党の息子。通称「アイン」。

悪党の息子だが天使のように可愛いく、ロゼリアに転生した主人公に溺愛される。

そして、アインも自分に心からの愛情を注いでくれるロゼリアのことをとても気に入るようになる。

そのため、父親のカシウスがロゼリアを怖がらせたり、自分たちの間に入ってくることをあまりよく思っていなくて、カシウスとはバチバチの関係となる。

またチェイド家の息子として弱点のないように厳しくされながら育てられているため、ロゼリアには純粋な天使ような姿を見せるが、父親やメイドたちの前では冷酷な姿を見せる。

小説の主人公である皇太子ルーカスとは犬猿の仲。

カシウス・チェイド

帝国を恐怖に陥れた歴代最強の悪役であるロゼリアの夫の公爵。

とても綺麗で整った顔をしたイケメンだが、家に死体を平気で担ぎ入れたりするほど残忍な人物。

あるときから息子に愛情を注ぐロゼリアに興味を持ち、ロゼリアとアインと過ごす時間を増やすようになり、父親らしい一面を見せていく。

しかし、自身もチェイド家の一員として幼い頃から百種を超える毒を飲み、いかなる毒にも耐えうる体を手に入れていたため、アインにもチェイド家の後継者として伝統的な過酷な訓練を強要する。

また両親は責任と義務を果たしただけで、両親から特別な感情を抱かれたことがなかった。



皇帝

民にとっては名君だが、貴族たちには過剰な税金を課しているため貴族たちから恨まれている皇帝。

皇后は他界しているが、皇帝は皇后のことを本当に大切に思っていた。

チェイド家以外の貴族の忠誠を信じていないが、カシウスとは揺らぐことのない絆がある。

またチェイド家と良い関係を維持しなければ、これまで成し遂げてきたものが揺らいでしまうと考えている。

そのため、アインとルーカスが犬猿の仲であることを知っているが、2人には仲良くなってもらいたいと思っている。

ルーカス・ミリウェイン

原作小説の主人公である皇太子。

負けず嫌いでプライドが高く、アインとは犬猿の仲。

エリシアという原作小説のヒロインには好意を抱いている。

また小説の中では、聡明で責任感があり、民からの信頼も厚く、皇帝に即位してからも国を繁栄させた名君であった。

エリシア・リズウィン

濃い黒髪に緑の目のした小説のヒロイン。

ルーカスとは仲良しだが、アインとルーカスの仲をこじれさせた存在。



リズウィン侯爵

皇宮騎士団長。皇太子に剣術を教えている。

アインとルーカスの喧嘩を何度も見ていて、アインの存在がルーカスの対抗心を刺激して成長させていることに知っているため喧嘩を止めない。

レニシャ

アインの乳母。

アインが桃アレルギーだと知っていながらも、ロザリアがアインに桃を食べさせるのを止めなかった。

またロザリアがアインのことを知ろうとしても突き放そうとした。

ベンジャミン

アインの教育を管理している男性。

ユリアン宰相

カシウスとアインを狙っていて、数多くのスパイと裏切り者たちの中心にいる存在。



主役キャラから目が離せない『悪党の母になりました』の3つの見どころ(ネタバレあり)

主人公のロゼリアと息子のアインと夫のカシウスの関係の変化にほっこりする『悪党の母になりました』には、面白い見どころがたくさん存在します。

そんな数ある見どころの中でも特に注目してほしいポイントを3つに絞ってご紹介します。

息子のアインを溺愛する母のロゼリア

『悪党の母になりました』では、悪党であるはずの息子のアインを溺愛する母ロゼリアの姿が見どころとなっています。

ロゼリアは原作通りアインに殺されてしまう展開を避けるために、アインが闇に染まるのを阻止しようとするのですが、その目的というよりはアインのあまりの可愛さから純粋な愛情を目一杯注いでいくので、息子へののめり込み具合が面白いです。

アインに似合う服が多すぎで服屋で服が選べなくて大はしゃぎしたり、何かとアインを天使と表現する親バカっぷりは可愛くて最高です。

そして、アインに幸せな日々を送ってもらうために心を通わせたり、アインの身に危険が伴えば、自分の身を顧みずに助けようとする姿に、親の愛情を深く感じて胸を打たれます。

子からすればウザイと思ってしまうような溺愛っぷりですが、息子のことを何よりも大切にする母ロゼリアはとても魅力的に見えます。

悪党らしい?アインの心の内は…

そして、母に溺愛される悪党の息子であるアインの気持ちの面も見どころとなっています。

アインは初めは愛情に飢えていてロゼリアに嫌われないように無理してでも合わせる可愛らしい子供の姿が描かれますが、実は悪党チェイド家に相応しい裏の顔を持っていて…。

ロゼリアには純真無垢な子供のように振舞うのですが、メイドたちや父親の前では冷酷な姿を見せていて、そのギャップに驚かされます。

しかし冷酷さを見せながらも、自分に初めて愛情を注いでくれて、自分のために怒ってくれるロゼリアの存在によって、どんどん普通の子供のような一面を見せていくようになるので、可愛らしくてほっこりします。

読み進めるほど、アインが純粋な子供のように見えるかも…?

そして、アインに裏の顔があることをロゼリアが知ったときに、ロゼリアとアインがどのような反応を見せるのかも目が離せません。

ロゼリアとカシウスの関係

また『悪党の母になりました』では、ロゼリアとカシウスの関係も見どころとなっています。

カシウスはロゼリアのことを最初は懐疑的に見るのですが、ロゼリアが本当に愛情を注いで息子を育てているのを見て、ロゼリアに近づこうと努力をするのです。

それでもロゼリアとアインがいつも2人の世界に入って、カシウスがハブられてしまうので、悪党なのにカシウスが普通のお父さんみたいに可哀想に思えて、思わず笑ってしまいます。

そして邪魔者と思われて自分がいるだけで空気が悪くなることを気にして、近づけないでいるカシウスの切なさには早く家族が仲良くなるようにと応援したくなるでしょう。

一方ロゼリアは最初はカシウスのことを心底怖がり疑っていたのですが、カシウスの変わろうとする姿に心を開き始めて、キュンとしていくのです。

そんな最初はすれ違いばかりだった2人が、徐々に距離が近づいて普通の家族のように仲良くなっていく光景は愛おしくてたまらないです。

夫婦の愛にもぜひとも注目してみてください。



家族の温かさが染みる『悪党の母になりました』はこんな人におすすめ

『悪党の母になりました』は、家族愛が感じられるストーリーを読みたい方におすすめの作品です。

物語は、主人公が小説の中の悪党息子に殺害される母に転生するのですが、息子に愛情を注いで家族が仲良くなっていく温かいホームストーリーが繰り広げられます。

息子を溺愛する母の親バカっぷりが面白く、そんな母の愛情を受けて気持ちを変えていく悪党の息子の姿にほのぼのできます。

さらに息子を大切に思う母の存在によって父の気持ちにも変化が現れ、悪党一家なのに普通の家族のように穏やかな日常を過ごす光景が見ていて幸せです。

しかし幸せが続くほど、それが終わる時がただただ怖くなるのがこの作品のすごいところ。

息子は母の前では普通の子供を演じていますが、母以外は悪党息子であることを知っているので、母が息子の本性を知ったときにどのような態度をとるのか先の展開が非常に気になります。

そのような暖かな家族が描かれながら、先の展開に緊張感があるストーリーとなっていて面白いので、ぜひこの機会に『悪党の母になりました』をご覧になってもらいたいです。



紹介者が考える『悪党の母になりました』の伝えたいこと(考察)

『悪党の母になりました』では、母親の愛情の偉大さを伝えたいように思えます。

夫のカシウスも息子のアインも悪党のような非情な性格をしていました。

しかし、ロゼリアという息子に愛情を注ぐ母親の存在が、息子を悪から遠ざけて、愛を知らなかった旦那の気持ちをも変えていく光景が描かれていて、母親の愛情の偉大さを思い知らされます。

母の愛をいいものだと語るアインの姿、家族を大切にするロゼリアを見て一緒に家族を大切にしようとするカシウスの姿、冷たく過酷な宿命だったチェイド家に普通の家族のような温かみが灯る瞬間が胸にグッときます。

まさに『母は強し』を体現しているような作品で、読むだけで家族愛に心が温まるので、ぜひご覧になってみてください。

また『悪党の母になりました』は、マンガアプリ「ピッコマ」から無料で読むことができます!
(※期間によっては配信が終了している可能性もございます。)

ピッコマ - 独占先行配信のマンガが待てば読める漫画アプリ
ピッコマ – 独占先行配信のマンガが待てば読める漫画アプリ
無料
posted withアプリーチ



『悪党の母になりました』の評価まとめと感想

最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。

漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。

当サイトの評価4.5(記事作成者の評価)
コミックシーモア
まんが王国
Renta!
BookLive
めちゃコミック

※それぞれ5段階評価となっています。

※ピッコマ独占配信であるため、他のサイトの評価はありません。

夜

冒頭から母ロゼリアが息子アインの可愛さにデレデレする姿が描かれていて笑えます。

そして、息子を溺愛するだけのストーリーかと思いきや、息子には裏の顔があるため、その裏の顔を母が知ったときにどのような行動にでるのか楽しみで仕方なくなりました。

さらに、悪党カシウスもロゼリアの存在によって、どんどんただのお父さんになっていくギャップが面白いですし、家族愛に心が温まる素晴らしい物語だと感じました。

見どころが多くかなりオススメな作品なので、心温まる作品を見たい方はぜひ『悪党の母になりました』をご覧になってみてください。



『悪党の母になりました』が気になる人におすすめの類似作品

ここでは『悪党の母になりました』に興味がある方におすすめの家族愛にほのぼのする漫画をご紹介していきます。

1つ目は『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』です。

こちらは、父がスパイ、母が殺し屋、娘が超能力者という家族のクセが強すぎる痛快ハートフルコメディ漫画となっています。

とんでもない偽りの家族なのに、それぞれが互いを思い合う家族愛に感動して、笑いどころ満載の展開に読むだけで笑顔になれる名作です。

さらに「次にくるマンガ大賞2019 1位」「このマンガがすごい2020 1位」「全国書店員が選んだおすすめコミック2020 1位」「マンガ大賞2020 2位」とハンパない受賞歴を持つほどの大人気作となっているので、漫画好きな方は必見です。

下の記事では『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』の詳しい内容や無料で読む方法をご紹介しています。

『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』漫画のネタバレ感想|家族のクセが強いホームコメディ『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』家族のクセが強いホームコメディ漫画のネタバレ感想 父がスパイで、母が殺し屋、娘が超...

2つ目は『末っ子皇女殿下』です。

大魔導師が前世の記憶を持ったまま、帝国の末っ子皇女殿下に生まれ変わってしまった転生ファンタジー漫画となっています。

見た目は赤ちゃん、でも中身は大の大人であるギャップばかりの展開に笑いが止まらず、皇女殿下の可愛らしさに悩殺されていく非情な家族たちの変わりようが微笑ましい物語です。

読者も皇女殿下の可愛さに悩殺されること間違いなしなので、合わせてご覧になってみてください。

下の記事では『末っ子皇女殿下』の詳しい内容や無料で読む方法をご紹介しています。

末っ子皇女殿下
『末っ子皇女殿下』韓国漫画のネタバレ感想|エニシャの愛嬌に悶絶必須の転生ファンタジー『末っ子皇女殿下』韓国漫画のネタバレ感想|エニシャの愛嬌に悶絶必須の転生ファンタジー 大魔導師が前世の記憶を持ったまま、帝国の...
ABOUT ME
ヨル
漫画紹介をしているヨルです! 毎月150冊以上漫画を読むので、その中で特におすすめの漫画を紹介していきます! 次に読む漫画を探してる方はぜひ参考にして頂けたら嬉しいです^^
関連漫画