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神之塔

『神之塔』418〜449話の牙取り編の大筋!ヤマの協力を獲得するために夜が犬族と戦う!

『神之塔』418〜449話の牙取り編の大筋!ヤマの協力を獲得するために夜が犬族と戦う!

 

『神之塔』の概略をご紹介する記事の第九弾となります。

この記事では、犬族との激しいバトルが勃発する「牙取り編」の話ごとの内容をそれぞれまとめています。

ザハード軍に立ち向かい、捕らえられた真田ユタカを救出するために、夜とカラカはスレイヤーのベイロード・ヤマを味方につけようと画策していきます!

しかし、その過程で犬族を支配しよとする別の勢力まで加わってきて…

スレイヤー・ヤマの強さと夜の成長に圧倒される「牙取り編」の内容を知りたい方や、自分のお気に入りの話や伏線が何話だったのか確認したい方のお役に立てれば幸いです。

また、牙取り編の前の「終着駅編」の内容は下の記事でご紹介しているので、気になる方はご覧になってみてください。

『神之塔』389〜417話の終着駅編の大筋!ザハード軍隊と夜とFUGの大乱戦が勃発!『神之塔』389〜417話の終着駅編の大筋!ザハード軍隊と夜とFUGの大乱戦が勃発! 『神之塔』の概略をご紹介する記事の第八弾...

 

418話(52F ーデンデンー 00)

終着駅での戦いから1年、王野はカナたちのもとへ帰ると、カナから矢継ぎ早に質問をされ、その後カサノによって助けられた虎助と王野は再会した瞬間に場面は変わる。

さらに1年後の塔49階の中間地区を行くエヴァンとクンを抱えたシビスチームへ。

砂嵐がすごい場所でエヴァンたちは蓮雲を探していて、その土地を守っている者たちと一悶着あったときに、遠くで大きく光をあげたのが見えて、シビスは「くそっ…! 簡単にはいかないか この旅がここまで長引くことになるとは…!!」と思っていた。

そして場面は2年前の終着駅での戦いの直後へ戻る。

マドラコはファリョンたちを選別者だと甘く見て、略奪をしようと思ったところでカラカとホワイトとエヴァンケルが現れたため、急いで浮遊艦の扉を開けてもてなした。

カラカはマドラコに世話になると言いながら「他のスレイヤーやルースレック様から連絡はなかったか?」と尋ねると、マドラコは「いえ 我々は何かあった場合でも連絡を取り合うことはしませんから 我々の神ペフォメモール・セト様も眠っていらっしゃいますし」と答えた。

その後、マドラコはカラカに取り引きの品について神妙な面持ちで尋ねると、カラカは杓子を見せながら「…今回の戦いでザハード軍の団長カラバンに大きな借りを作った 彼と戦うためには兵力と情報が必要だ 元老たちはおそらく動かないだろうザハード軍に引けを取らない勢力を持つスレイヤーも数えるほどしかいない そこでぜひ彼の力を借りたいのだ 闘犬の神「ベイロード・ヤマ」と言った。

マドラコがヤマ様は人助けのために動くような方じゃないというが、カラカはお構いなしで「…なんとしてもベイロード・ヤマの協力を得たい 我々もできる限り力になる 無事に成功すれば…この杓子をお前に渡そう いいな?」と言い、マドラコは苦渋の顔をしながら「承知しました…カラカ様」と答えた。

場面は変わり、ワープした終着駅内へ。

かつてクンを陥れて現在はラヘルの仲間であるアップルやミカエルが映され、ラヘルと連絡が途絶えたことに焦りながらも強力な切り札が加わったことに余裕を見せていた。

さらに場面が変わり、エンドロシがラヘルの仲間のオレンジ髪の旅人に尋問しているシーンが映され、その後、旅に出て行方不明になった蓮雲をエヴァンとシビスが探しに行くシーンが映される。

また夜たちと離れるボーロとサッチも映されて、2人は別れを寂しがりながらも「でも今は離れるべきなんだと思う 集団で塔を上ればかえって危険だ 塔を上っていればいつかまた会えるだろう 楽しい旅だったな」と思っていた。

場面は変わり、夜とエヴァンケルの会話へ。

エヴァンケルは夜に「私は最高の修練は「実践」だと思っている よって私から何かを学ぶためにはそれだけ多くの実践を積む必要がある」と言って、ポケットで戦場のリストを見せて「これは今のお前が挑めそうな「戦場」のリストだ 今すぐ挑戦しても問題なさそうな場所もあれば犬死にするような場所もある それぞれ段階別にまとめおいた お前が各段階の「戦場」をクリアするごとに私が教訓を与えてやる 私の特訓はタダじゃないからな ただし これから私が許可するまでの間「トゲ」と「黒の三月」の使用を禁止する お前はもっと基礎を鍛える必要がある その2つはいつか時が来たら解禁しよう その頃には間違いなくお前は変わっているはずだ お前のオーブと神之水もまったく別次元のものになっているだろう だが そのためには地獄のような戦場と修行に耐えなければならない もちろんあっさり死ぬかもしれない それでもやるか?」と尋ねた。

夜は「もう正義とか強くなる理由を探してる時間なんてありません 僕の目標はカラバンです 強くなれるのならー なんだってします」と決意の表情を固めながら答えた。

場面は変わり、数ヶ月後のとある場所へ。

そこでは何者かが夜の噂をしていて、さらに蓮梨花と剣士を倒していた。

倒れている蓮梨花が震えながら「あ…あなたたちは誰なの!? どうして…私たちにこんなことを?」と聞くと、その者は「それは 君たちがジュ・ビオレ・グレイスの仲間だからだよ つまり… 「仲間を見る目がなかった」ということになるかな ヒヒッ! おいケル そのうるさい女をどうにかしてくれ」と言い、ケルという仲間の男は蓮梨花に剣を振るった。

そして、血を流す蓮梨花を置き去りながら、その者たちは「さ〜て行こうかケル 「ジュ・ビオレ・グレイス」とやらは 僕が可愛がってやらないと」などと言っていた。

場面は変わり、2年後現在の塔52階の動物保護センターへ。

そこでは少年が何者かから逃げていたが、「待ちなさい!!」という声と共に神之水で攻撃されて足を止めた。

そして、「ほんと手がかかるわ おかげでこっちは毎日残業よ そろそろ檻の中に戻ってくれる?」と言いながら、動物保護センター研修生のC級選別者シャルルが現れた。

それでも少年は逃げ出したため、シャルルがもう一度攻撃をしようとすると、それを防ぐ強力な攻撃をしながら、「はあやっと見つけた なんとか捕まる前に見つけられたみたいでよかったです 大丈夫ですか?」と言いながら夜が現れた。

419話(52F ーデンデンー 01)

夜の登場に驚くシャルルに対して、夜は「ただの通りすがりの者です 師匠からのミッションで この子を迎えに来たんですけど 連れていってもいいですか?」と笑顔で尋ねた。

シャルルは「何勝手なこと言ってるの!? その子はうちの会社が管理している捨て犬よ!?」と言いながら攻撃をするが、夜は追われてた少年を連れてどこかに消えていた。

夜を逃したシャルルのもとに4級監査官から連絡が入り、シャルルは夜たちを捕まえないとクビにされると脅され、4級監査官のボンソは「くそっ…!ケンゾン様からヤツを捕らえるようにと言われているんだぞ それを逃したらえらいことになる 何がなんでも連れ戻せ!! なんなら殺したって構わない!!」と焦って怒りながら命令した。

シャルルは通話口にお辞儀をしながら「くっそー… なんでよりによって研修期間中にこんなことが… でも就職のためなんだからやるしかないよね…!」と自分に言い聞かせていた。

場面は変わり、夜と助けられた少年のもとへ。

助けられた少年は夜にお礼を言いながらも「あんた誰なんだ? どうせ俺がデンデンと友達だって知ってて近づいたんだろ? さては俺を利用してデンデンを見つけ出すつもりだな?」と聞き、夜が「あ…よくご存知で」と答えると、少年は続けて「!! やっぱりそうか!! 俺は絶対に言いなりにならないぞ!! デンデンにも俺にも自由に生きる権利があるんだ!! ほっといてくれ!!」と言った。

しかし、夜は捕まれば自由になれないと言って「ついて来てくださいルイさん 少なくとも彼らと違ってあなたを傷つけたりはしません ヤマさんの協力を得るためにデンデンさんが必要なんです 僕の力になってくれれば 僕も2人が自由に生きられるよう協力します」と語った。

そして夜が道が分からなくて困っていると夜たちのもとへ調教された軍犬が現れ、夜たちはその場から逃げ出し、ホックニーの指示に従って夜は崖から飛び降りた。

夜たちが崖から飛び降りたため、ボンソは確実に死んだと思ってシャルルに死体を探すように命じたが、シャルルは夜がそこまでバカじゃないと予想して夜が行きそうな下水溝に先回りする賭けに出た。

シャルルの予想通り夜たちは下水溝に向かっていたため、シャルルは夜たちに追いついて攻撃をくわえ、夜たちに「フフ脱出は諦めなさい すでに報告済みだから監査官が来るはずよ まさか賭けが成功するとはね これで私も晴れて就職だぁ!!」と言った。

その発言に対して夜がシャルルに「つまり…就職のために この罪なき少年を捕まえるということですか?」と尋ねると、シャルルは「当たり前でしょ?塔では人殺しだって当然なんだから それに罪なき少年?その子はこの階では捨て犬に分類されてるのよ 保護センターで保護しておかないと人に危害を加えるかもしれないの 私みたいに塔を上ることを諦めた者は少しでも高いところで就職するのが夢なのよ そのためなら1人くらい喜んで捕まえるわ この会社はちょっぴり怪しいけど大きな財団の傘下に入ってるから潰れる心配もないし給料だって十家門並なの 就職が決まって監督官になれば厄介な仕事は犬たちにやらせればいいしね 定年後も秘密さえしっかり守れば生涯年金をもらえるし せっかくのチャンスなのよ?みすみす逃すわけないでしょ? さっさとその子をよこしなさい!! 私の豊かな老後のために!!」と欲望丸出しの発言をした。

その発言に夜は若干引きながら「…欲の塊ですね… あなたの気持ちもわからなくはないですけど… この会社に入るのは考え直したほうがいいかと… この会社かなり大きな闇団体とつながってますよ」と忠告した。

そのタイミングで4級監査官のボンソが研修生を褒めながら大量の軍犬と共に現れ、軍犬に夜たちを殺すように命じた。

夜は大量の軍犬を見ながら「困りましたね …なるべく血を見ずに脱出したかったんですが… ちょっと下がっててもらえますか?」とルイに言って手を前に出した。

夜は続けて「噂どおりですね ベイロード・ヤマが率いる ものすごい数の軍犬が… 命令でしか動かない「戦闘人形」だっていうのは… 命を奪うのは…心苦しいですけど…」と呟きながら「広域型神之水制御術 雨」を使って一瞬にして大量の軍犬を殺した。

その光景にボンソとシャルルは驚き、夜は続けて「エヴァンケル様の教えを請うために 戦場をあちこち回って得た教訓の一つが 戦場で後ろに隠れてるような大将に慈悲を施す必要はないということです 部下を盾のようにして死んでいく姿を黙って見てるなんて 無能すぎますよね? あなたはそこに立ってる資格はありません」とボンソに言い放った。

ボンソは衝撃を受けながらも逃げることなく夜の前に降り立って夜に攻撃を仕掛けたが、夜はボンソの攻撃を軽く弾いて「…動物保護センターという名を掲げ 選別者を捕まえて兵士に仕立て上げ そればかりか平気で殺す施設の管理者であることを自慢するなんて あんたは無能な上に 汚らわしい人間だ もうFUGにはあんたのようなゴミはいらない」と言いながら頭上に巨大なオーブを成形した。

場面は変わり、塔49階中間地区にいるシビスチームのもとへ。

エヴァンはそこにいる者たちの案内で蓮雲の住処へ案内してもらい、蓮雲に会うことができた。

そしてシビスは蓮雲に会うや否や「あ…あの蓮雲さん!! 俺たちはあなたに頼みがあって来ました!! お願いです!! クンを…!! クンを助けてやってください…!!」と頼んだ。

420話(52F ーデンデンー 02)

シビスが蓮雲にお願いした後に場面は1時間後に移り、シビスとハツとプニュ族だけで何かも道の前にやっていた。

ハツが「本当に大丈夫なのか?俺たちだけで」と聞くと、シビスは「仕方ねぇだろ今回の作戦はターゲットを威嚇しないことがポイントだ エヴァン様やラークが一緒だととんでもないことになりかねない この「プニュ族」だけが俺たちの頼りだ…!!」と答えた。

そして場面は変わり、1時間前の蓮雲の住処へ。

蓮雲はエヴァンたちに火花の力を失っていることを明かし、続けてその経緯を説明した。

蓮雲は月下翼松に入って塔を放浪しながら火花を使って人助けをしていて、数年前に49階の中間区域にやってきて、ここで一族を自分以外全員殺されて虐げられていたデュニー族の「デビ」という者を助けるために、自分の火花の力を込めて作った「槌」を彼に送ったと語った。

しかしデビは力を手に入れて暴走した上に、蓮雲が槌を返すようにと説得しても聞き入れてくれなくなったと言い、「その槌には私の火花の力がすべて込められています… なので 私にはもう力は残っていません」と明かした。

さらに蓮雲は槌を無理やり取り上げると壊れてしまうように制約をかけていたため、エヴァンは呆れてしまったが、シビスは「でもその武器さえ取り返せれば クンは助かるんですよね!?」と聞いて、続けて「俺たちに任せてください!! 必ずその「槌」を取り返してみせます!!」と宣言した。

エヴァンが方法があるのかと尋ねると、シビスは「まあ…断言はできないですけど パッといいアイデアを思いついて…」と答え、続けて「蓮雲様 こいつがそのデビが唯一憎んでないプニュ族ですよね?」と確認をとってから、「これは… いけるかもしれませんよ」と呟いた。

そして場面は再び現在に戻り、デビの住処に訪れたハツとシビスとプニュ族の者へ。

3人の前に豚のような風貌のデビが現れて攻撃してきたが、シビスが腰を低くして謝りながら「も…申し訳ありません ぶた…デビ様!! 突然押しかけてきて大変失礼かと存じますが… 自分たちはデビ様を攻撃するために来たわけじゃありません!! 自分たちは道に迷いたまたま通りかかった旅人です デビ様に会いに来たのは 聞き捨てならない話を耳にし ぜひデビ様のお力をお借りしたいと思ったからです」と言った。

デビが話に興味を示すと、シビスは「じ…実は… …デビ様がお持ちのその「槌」をお借りしたいんです」と言い、デビがすぐ様怒るが、シビスもすぐに槌を必要としているのはプニュ族の子どもだと弁解した。

シビスは続けて「実は 数日前自分たちが来たときに おぞましい光景を目にしまして… あの小さなプニュ族の子どもの目の前で なんと彼の母親と幼い弟が殺されたんです…!! 聞いたところ相手は「ククーム」族!! 彼らは悪党「蓮雲」と手を組みプニュ族を虐殺し 唯一生き残ったプニュ族がこの子どもです! 敵討ちのためにどうかその「槌」を貸していただけませんか? ククーム族に親兄弟を奪われたデビ様なら お気持ちはおわかりのはずです!!」と訴えた。

するとデビはわかったと言って自分が裁きにいくと言ったが、プニュ族の子どもは「僕の… 僕の家族の敵討ちは… 僕が「この手で」…したいです 僕の…弟と…両親の敵討ちはこの手で… デビ様…どうかお願いです 敵討ちをするために僕に力を貸してください!!」と号泣しながら訴えた。

そしてプニュ族の子どもの名演技もあって、シビスたちは槌を手に入れることに成功した。

その後クンのもとに帰って、槌でクンの心臓を思い切り叩くと、蓮雲が「そうだ…一つ言い忘れていましたけど 目を覚ました後体に異常反応が出るかもしれません 以前私が助けたクン家の方もそうでしたから 彼はちょっとした発熱程度でしたが… 今回は私のすべての力が込められた槌で殴ったのでもっと深刻かも…」と言い出したが、無事にクンは目を覚ました。

数日後、起きたクンにシビスは、夜がスレイヤーのベイロードヤマを引っ張り出すためにミッション中であって、カラバンは戦いが終わって外部に左遷されて、それが真田ユタカを封じ込めた場所を警備するため任務だという噂があることを伝えた。

続けてシビスは「ただの噂だし場所もわからないが大事なのは ランキング管理局は真田ユタカを死亡処理しなかった つまり 生きてるってことだ おそらくカラカはそこを狙ってるんだろう そのためにスレイヤー「ベイロード・ヤマ」の協力を仰ごうという魂胆なんだろうが ヤマの勢力は思ってる以上にデカい そこでマドラコにベイロード・ヤマを引っ張り出すように頼んだところ そのためにはあるものが必要だとマドラコに言われて 夜がそれを探してるってことなんだと思う」と語った。

クンがベイロード・ヤマの探し物を聞くと、シビスは「最強血統の星屑だっけな? ヤマの集団では子どもたちをそう呼んでるらしく ヤマのナンバー2の子どもが選別者になって内塔に入った後行方不明になったらしい ヤマが可愛がってた上に強い血統を持つ部下の子どもだから ヤマは必死に探してるそうだ マドラコの情報ではその星屑と一緒に塔を上ってた仲間がヤマが管理する施設に隠れてるとのことだ 詳しい事情はわからないが 夜はその子どもを探してるんだろう」と答えた。

場面は変わり、ボンソに攻撃しようとオーブを形成した夜へ。

夜は「もうFUGにはあんたのような ゴミはいらない できることならこの保護センターをまるごと破壊したいところですけど ヤマさんに協力を仰ぐ立場なので我慢します」と言いながら、どんどんオーブを大きくしていった。

大きくなるオーブに焦るボンソは「お…おい!! 研修生!! なんとかしろ!! そ…そいつの攻撃を止めろ!! なんとかしろってんだ!! そうすれば正社員…い、いや!! 本社に頼んで監査官に推薦してやる!!」と命令しだした。

シャルルは「監査官」の言葉に反応して、ボンソの前に立って「私が止めてみせます!!」と言い出した。

夜はシャルルに「な…なんの真似ですか!! 本気で就職に命を懸けるつもりですか!?」と焦りながら聞くと、シャルルはボンソの前に立ち塞がりながら「もちろん!! 懸けてやるわよ!! それにあんたは私を殺さない気がするのよね!! 勘違いかもしれないけど!! 私がどんな思いでここまで来たかわかる!? 少しでもいい会社に入っていい暮らしがしたいって考えることの何が悪いのよ!! さあ!! 攻撃できるものならしてみなさい!! 才能の塊!! 就職なんかに命を懸けてる庶民の気持ちなんてあんたにはわからないでしょ!! あんたはどんどん上に進めるからそうやって自信に満ち溢れてるのよ!! ランカーにでもなれれば富と名誉が待ってるのかもしれないけど 私みたいな負け犬は命懸けで自分の居場所を見つけなきゃいけないの!!」と語った。

その時、ホックニーに早く出たほうがいいと言われた夜は攻撃をやめて、建物から飛び降りて浮遊船に飛び乗って逃走した。

浮遊船でホックニーとカイザーが出迎えたので夜はルイに2人を紹介したが、ルイは夜たちを警戒した。

夜は「ヤマさんはデンデンを襲うために会いたがってるわけじゃありませんよ デンデンさんをお父さんと会わせてあげたいだけなんです 僕たちはそれを手伝う代わりにヤマさんに力を貸してもらおうということです」と説明したが、ルイは「…あんたらは何もわかってない 俺たちにとってヤマ様のところに帰ることが何を意味するのか ヤマ様のところに帰るっていうのは 一生「闘犬」として生きていくことを意味するんだぞ そんなの…デンデンが望む「自由」じゃない」と言った。

そしてルイは続けて自分とデンデンがヤマ様の母艦の「ケージ」の中で同じ年の同じ日の同じ時間に生まれたことと、デンデンは血統があって自分が雑種だったことを明かした。

続けて、ルイはデンデンの召使いになりながらも、デンデンはルイのことを本当の友達のように接して、それから選別者になって一緒に塔を上ったが、旅の途中で軍犬に襲われてデンデンは自分を犠牲にしながらルイを逃したと語った。

さらに続けてルイは「たぶんデンデンは今頃「ケージ」に移す星屑を選別する 「選別者闘犬場」に捕らえられてるはずだ 選別者闘犬場は俺やデンデンのような「捨て犬」を捕らえそこで戦わせて能力をテストされる 戦いに勝ち抜き能力を認められれば「闘犬」として登録されて ヤマ様の「闘犬」として一生仕えることになる だからデンデンは絶対に本気は出さないはずだ 例えそこで敗北者として生きることになるとしても ヤマ様の部下として生きていくつもりはないだろうから そのくらいデンデンはヤマ様のところに戻ることを嫌がってる デンデンは…本当の自由を求めてるから」と夜に言った。

そのタイミングですごい数の敵が夜の浮遊船を追ってきていて、攻撃をしてきた。

ホックニーの能力で攻撃はかわせたが、敵船から映像が送られてきて、そこには蓮梨花を倒してヘビ男とケルがいて「あ〜あ〜残念だ!! 君たちを仕留めるつもりで撃ったのに どうやってかわしたんだ? ジュ・ビオレ・グレイス!! スレイヤー候補だっていうからもっと手ごわいと思ってたのに ずいぶんしょぼい浮遊船じゃないか 出てこい 僕と勝負だ クソガキ」と挑発した。



421話(52F ーデンデンー 03)

場面は塔49階の昇塔試験場で、試験を受けるクンたちへ。

クンはこんなことしてる場合じゃないと思いながらも、ヤマに会うために試験をパスしなければならず、ラークにターゲットを仕留めるように命令した。

ラークは石礫でターゲットに攻撃するが、まだ照準を合わせられないため避けられてしまい、クンは無理したくないと思いつつも「アイストライアングル」という技でターゲットを凍らせた。

そしてラークがトドメを刺そうとクンが凍らせたターゲットのもとへ向かったが、凍らせたはずなのにターゲットが熱くてラークは驚いていた。

さらにクンは頭痛がした上に、燃える魚のようなものまで見えていた。

場面は変わり、ヘビ男に絡まれている夜へ。

ヘビ男は夜の質問も無視して御託を並べた後に、夜に連続で攻撃を仕掛けてヘビの呪いまでかけようとしたが、夜は攻撃も呪いもまったく効かなくて、あっという間にヘビ男を返り討ちにした。

夜がオーブで追撃しようとすると、ベビ男は「ま…待ってくれ!! や…やめろ!! まいった!! 僕の負けだ!! C級選別者でこの強さは反則だろ!!」と潔く負けを認めた。

ヘビ男は続けて「隊長の言ってたとおりだ… 危うく大変なことになるところだったよ… 人質を取って正解だった いやさ〜ここに来る数年前に 僕の毒を使って君の仲間を人質に取っておいたんだ 1人はツンと澄ましたお嬢さんで… 確か…「蓮梨花」って言ったかな?」と言い出し、夜が蓮梨花に何をしたのかを驚きながら聞き返すと、ヘビ男は自分の指示1つで人質が死ぬと忠告した。

そして続けてヘビ男は「あ〜僕たちが求めていることは大したことじゃないさ お前は師匠の復讐を果たすためにザハードを倒そうとしてるんだよな? 僕たちも仲間に入れてくれ 師匠を助けに行くなら僕たちも連れていってほしい そしたら人質は解放してやる 訳がわからないだろうけど 提案を受け入れて損はないはずだ 僕たちは「真田ユタカ」の居場所を知ってるからな 連れていってくれるのなら案内してやってもいい」と言い出した。

場面は変わり、塔52階中間地区のマドラコの浮遊艦へ。

浮遊艦に乗っているクンは体温調節が上手くできなくて、幻覚も見えるとバテていたが、浮遊艦はヤマの母艦ザ・ケージに到着していた。

そしてヤマのもとでもカラカたちの到着が確認され、部下はヤマに乗船要請をどうするか尋ねた。

ヤマは「フッ…生意気な 俺様の領域を侵しやがって ついに心臓に毛が生えたかカラカ ケツの青いガキだったのに偉くなったもんだ」と言った。

422話(52F ーデンデンー 04)

ベイロード・ヤマはカラカがデンデンを連れてきていないことを聞くと、「この場にいないデンデンを使って取り引きしようってか!? あの野郎ふざけやがって!! すぐにでも連れてこれるとか散々豪語して期待させておいて結局 口だけじゃねぇか… もうじき「三牙祭」だってのにもたもたしやがって…!! 俺たちにはデンデンが必要なんだよ!! カラカに伝えろ!! デンデンを連れてこなければ絶対にここには入れねぇってな!! それでも入りたいってならここの掟に則ってー 俺に挑んで勝つことだ! まあ無理な話だろうが!!」と言い捨てた。

カラカはヤマの伝言を聞くと「今の我々の戦力ではヤマ1人にすら太刀打ちできない ビオレがデンデンを連れてくるまで待つしかないだろう」と言い、夜のことを信頼しているかのようなことを口ぶりをした。

場面は変わり、ユル(ヘビ男)の浮遊艦に乗る夜のもとへ。

夜は怪しいと思いながらも人質を取られていることもあり、ユルを仲間に加えていた。

そして10分後、デンデンのいる「選別者闘犬場」に到着し、闘犬場の説明を夜はホックニーから受けて、潜入が難しい闘犬場への行き方をルイが教えてくれることになった。

場面は変わり、さらに30分後の選別者闘犬場へ。

そこでは闘犬たちが命懸けで戦わされていて、そこを取り仕切る3級監査官のB級選別者のデュ・トンのもとにボンソとシャルルが危険を知らせにきた。

デュ・トンは「俺たちみたいな星屑にまでわざわざ関心を寄せてくれるなんて! 心配ないと伝えてくれ!! ここから保護犬が脱走したことはこれまで一度もない!!」と言ったすぐ後に、闘犬場に夜たちの浮遊船が突っ込んだ。

夜の侵入が伝えられてトンは「ふむ…お前たちが言ってた連中が来たか 心配するな ちょうどケンゾン様のほうから 例の星屑を管理するにあたって 1人助っ人を送ってもらった そいつは「狂犬」だ 侵入者がどれだけ強かろうと勝てるわけがない」と言い切った。

場面は変わり、闘犬場に潜入した夜のもとへ。

夜が派手に潜入したのに警備が誰も来ないのを不思議に思っていると、「侵入者ってあなただったのね!? ジュ・ビオレ・グレイス」と言いながらロン・メイと狂犬(バラガブ)が現れた。

そして向かってくるバラガブに、夜は冷や汗をかきながら「ブラッドタマラ…まだ持ってるんですよね?」と尋ねると、バラガブは「当然だ」と答え、さらにロン・メイは「ちなみにブラッドタマラを手に入れてから バラガブは傷一つ負ったことないの! 覚悟したほうがいいわよ!!」と付け加えた。

夜は「これは困ったぞ… 計画よりも少しばかり… 痛い思いをしそうだ…!!」と思って殴られて、「少しどころか… めちゃくちゃ痛い…」と思いながらも捕まりながら潜入を成功させた。

一方夜を捕らえたことでロン・メイは夜が弱くなったと勘違いしたが、バラガブの夜を殴った手が腫れていて、夜がブラッドタマラに劣らない神之水強化ができるようになったこととどれほど強くなったか見当もつかないと戦いから感じていた。

夜との戦いを思い出し、全く攻撃が当たらなかったため強さを感じていたが、バラガブも「だがこっちもブラッドタマラを限界まで使ったわけじゃない また すぐに戦うことになりそうだなジュ・ビオレ・グレイス… 次は余裕ぶっこけば後悔するぞ」と思っていた。

そして捕まっている夜は「あとはデンデンさんを探すだけ…! 待っている間に 瞑想でもしようかな… あの「技」は充電に時間がかかるから…」と考えていた。

場面は変わり、1時間後の選別者闘犬場へ。

そこではヤマが探している最強の星屑のデンデンが映され、戦いを強要されていた。

423話(52F ーデンデンー 05)

潜入者がいるという情報を聞いた軍犬の足元からヘビが現れて噛みつき、軍犬たちが倒れたところで、潜入していたユルたちが姿を現してユルは「ヒヒヒ 軍犬も大したことないな じゃあさっそく僕をコントロールタワーに案内してくれ この建物の防御壁を壊してやるよ」と言った。

場面は変わり、夜の牢屋へ。

夜の牢屋の隣に誰かが入れられる音がして、さらに無抵抗でやられることを馬鹿にする罵声を浴びせられていた。

夜はその隣の者に「あの… もしかしてデンデンさんですか?」と尋ねて、自己紹介をした後に「ここからあなたを救い出すために来ました!! 僕たちの浮遊艦が近くで待機してるんです! ルイさんも一緒です!!」と言い、続けて「実はデンデンさんにお願いがあります!! 僕と一緒にここから出て ヤマさんに会ってもらえませんか!?」とお願いした。

しかし、デンデンはいきなり表情を暗くして「……! ヤマ様…か… それは無理だ 僕はヤマ様のところには帰らない」と答え、夜がなんとかすると言うが、デンデンは「なんとかするって言われても… ルイを助けてくれたこともここまで来てくれたこともありがたいけど 他にも帰れない理由が僕にはあるんだよ 僕のことは放っておいて…ルイと一緒に逃げてくれないか?」と返した。

夜は困った表情をしながら爆弾を仕掛けて脱出する作戦が始まっていることを明かし、そのタイミングで爆弾の入った夜の鞄が爆発して大騒ぎとなった。

さらに夜は神之水を使って牢屋の壁を壊し、デンデンに手を差し伸べながら「行きましょう デンデンさん ここにいたって自由はやって来てくれませんよ?」と言い、続けて「何を悩んでるのか知りませんけど僕がなんとかします!! 僕 FUGの偉い人とも繋がってるんで!」と言って警備員のような人物を倒してデンデンを導いた。

デンデンは特殊な仕掛けがあって外に出られないようになっていると夜に忠告するが、夜は理系の人がいるから大丈夫だと返し、ユルがコントロールタワーで機械をいじっているのが映された。

そのとき、逃げようとする夜とデンデンの前にバラガブとロン・メイが現れたが、夜は「時間がないので!! すぐに片づけますよ!!」と宣言しながら「神之水制御術広域技 川」という周りの神之水を集めて威力が増していく技を使って、バラガブを建物外に吹っ飛ばした。

そんな夜の攻撃を見て、デンデンは「…あいつ いったい何者だ? 今の攻撃も強烈だったけど もっともっとすごい力を 隠し持っているぞ…!!」と感じて驚いていた。

さらに夜と星屑が脱走して、狂犬も転落したことが伝えられた3級監査官のデュ・トンやシャルルたちのもとにユルたちの浮遊艦の主砲がお見舞いされていた。

そして、夜は建物の穴から脱出しようとしたとき、吹っ飛んだはずのバラガブが夜の前に降り立ち、「出たければ 俺を倒せジュ・ビオレ・グレイス」と言って立ち塞がった。

夜は「…… …しつこい人ですね どいてください 僕にはー 自分より「弱い人」を痛めつける趣味はありませんから」と言い放った。



424話(52F ーデンデンー 06)

夜の発言を受けてバラガブは「…俺が「弱い人」だと? 俺もナメられたものだな」と呟きながらブラッドタマラの力を解放し、続けて「俺は「狂犬」 ヤマ様の命を受けて塔を上っている 最強であるべき選別者だ 俺は強いぞ!! ジュ・ビオレ・グレイス!!」と叫んで夜に勢いよく攻撃した。

しかし、夜には攻撃を軽々と止められて、続け様に攻撃を放つが全て簡単に防がれてしまった。

そして夜は「…僕は ここ数年間塔の色々な奥地を周ってきました 塔には思いのほか多くの強者が存在します 中にはランカーよりも年を取った神秘的な力を持つ選別者もいました 最強の選別者という言葉は あなたには相応しくないと思います」とバラガブに言い、バラガブは怒ってさらに攻撃を仕掛けるが、それを夜は全てかわしてバラガブに手を当てた。

場面は変わり、2年前の塔中間地区のとある場所へ。

夜はそこへランカーになるのを拒んだ隠居老人の真田チャイに会いに行っていて、チャイに「エヴァンケル様からここに武術の達人がいると聞いてやって来ました ランカーになる前に不老長生の契約を拒んだことで肉体的には衰えたものの 今の僕に必要な武術の師匠はあなた以外に考えられないとのことでした お願いです 僕を鍛えてもらえませんか」とお願いしながら頭を下げた。

するとチャイは「…エヴァンケル様の頼みか わかったアイツには借りがあるからのう お前さんは多くの強い力を持っておるが それゆえにかえって自分探しに苦労しておるようじゃ それらを一度からっぽにして1から力を積み上げるのも悪くなかろう ワシは「武」の境地に達することはできなかったが お前さんならそこまで達するのにそう時間はかからん そして より広いからっぽの空間をより大きな力で満たすようになる 「0」から また積み上げるのじゃ」と夜に語った。

場面は現在に戻り、夜とバラガブの戦闘へ。

夜はバラガブに手を当てて、「二十五日の夜 孔破術 ゼロ(0)」と放つと、バラガブは吹っ飛んでから苦しみながら雄叫びを上げ出した。

それを見て、夜が「ゼロ型孔破術は動きを止める程度にしか使っていないのに?」と驚いていると、デンデンが「「擬態」じゃないかな 僕たち「犬人」は古代の伝説の中のヤマ様とその兄弟たちの血を受け継いでいる 瞬間的に隠れた犬人の力が目覚めることを「擬態」と呼ぶんだ ちょっとしたきっかけであんなふうに目覚める とは言っても今は血も薄くなって「全身擬態」ができるのはヤマ様だけだけど… あいつもほんの少しだがヤマ様の力を分けてもらったことでその力が目覚めたんだろう 初めての擬態はかなりの苦痛を伴うからたぶん しばらくはあの状態が続くはずだ」と説明した。

すると夜は今のうちに逃げようと考えて、デンデンと一緒に逃げて、さらに自分がスレイヤー候補のジュ・ビオレ・グレイスであることを正直に明かした。

2人は浮遊船に辿り着き、ルイとデンデンは再会を果たしたところで、夜は「あの…デンデンさん さっそくですけそ僕と一緒にヤマさんのところに行ってくれますか?」とお願いし、デンデンは「…行きたくないけど ルイと僕を助けてくれたお礼はしないとな」とヤマのところにいくのを了承した。

続けてデンデンが夜に「あんたに協力したら僕たちを自由にしてくれるって約束 本当に守ってくれるんだな?」と尋ねると、夜は「はい…!! 僕の命にかけて お2人の自由を保証します 僕を信じてください」と宣言し、一行はヤマの元へ向かった。

場面は変わり、数日後のマドラコの浮遊艦へ。

夜はデンデンとルイと共にマドラコの浮遊艦に入ると、ラークとクン出迎えくれて、夜は久しぶりにクンと再会し、元気であることに喜んだ。

そしてクンが夜に「髪…だいぶ伸びたな また前みたいに伸ばすのか?」と聞くと、夜は「はい 今は中途半端ですけどね…」と答えた。

その後、クンは星屑の存在に気づいて、「お前がデンデンか?」となぜかルイに尋ねたため、夜は2人が逆だと訂正した。

そして夜はクンに「ところでクンさん…! デンデンさんのことで話があるんですけど…」と言って、別の部屋でデンデンを自由にしてあげたいことを伝えた。

驚くクンに夜は「僕はデンデンさんを自由にしてあげたいんです ヤマに反対されたら デンデンさんの自由のために戦うつもりです」とまで宣言した。

場面は変わり、ヤマの浮遊艦ザ・ケージ内のヤマがいる謁見の間へ。

ヤマは待たされることにイライラしていると、マドラコからスレイヤー候補のジュ・ビオレ・グレイスがデンデンを連れてマドラコの浮遊艦に到着したことが伝えられた。

するとヤマはテンションを上げて「あいつら…!! 本当に見つけたのか!! ついに「三牙祭」の最後のカケラが来るんだな!! 今すぐヤツらに伝えろ!! すぐさまデンデンを連れて俺の前に来いと!! 最強の星屑が闘犬になる姿を皆が見られるようにな!!」と言った。

場面は変わり、夜とクンの会話へ。

夜はクンに「僕はデンデンさんの自由を保証する条件で彼をここに連れてきたんです ヤマがデンデンさんの自由を約束してくれないのならー 僕は彼と戦います」と言っていた。

425話(52F ーベイロード・ヤマー 01)

場面は数か月前のマドラコの浮遊艦に夜が帰ってきた瞬間に倒れたところへ。

ユハンは帰ってくる度にボロボロになる夜をため息しながら、コーヒーを差し出して看病した。

その後、夜に神之水を出させて集中させたまま、デンデンがケンゾンというヤマのNo.3が管理する領域にいるため、内部分裂している可能性があることを伝えながら「こちらとしてはチャンスです さっそくデンデンを迎えに行く準備をしましょう ヤマが合流してくれればカラバンの軍を倒す大きな戦力になりますから」と言った。

それを聞いて喜んだ夜の神之水を見ながら、ユハンは「…合格…でしょうか 感情が変化しても揺らぎませんね 完成すれば強力な技になること間違いなしです」と内心で思っていた。

続けてユハンは「それはそうとFUGの先輩として一つ忠告したいことがあるのですが ヤマに取り引きを持ちかけたものの 彼は あなたを殺してトゲを奪おうとした男です デンデンを差し出したからといって味方になってくれる保証はありません 彼の領域に入ったらよく見極めてくださいヤマという男が戦場で共に戦える人物かどうか 信用できなければ いくら媚びへつらって協力を仰いだところで無駄ですから 真田ユタカ様はあなたをスレイヤー以上の存在に育てようとしていました 彼の意図を理解しているのであれば どれだけ目の前の敵が強かろうと 自分の信念と志を曲げてはいけません それがFUGという闇の中で光を放つ唯一の方法です」と助言し、夜は同時にウレック・マジノの「お前はお前だ 絶対に見失うんじゃねぇぞ」という言葉を思い出していた。

そして場面は現在の夜とクンの会話へと戻り、夜はクンにデンデンの自由が保証されなければ戦うと宣言した。

場面は変わり、ヤマの浮遊城ケージ内のケンゾンのトレーニングルームへ。

ヤマの群れNo.3のハイランカー・ケンゾンが片手腕立てをして鍛えているところに、デンデンが選別者闘犬場から脱走してケージに向かっていることが報告される。

スレイヤー候補のジュ・ビオレ・グレイスが狂犬を破って脱走を手伝ったことを聞くと、ケンゾンは驚きながら「…これじゃ計画がめちゃくちゃだ こうなったら仕方ない 「三牙祭」が終わる前に何がなんでもデンデンを排除する 計画を邪魔するヤツはスレイヤー候補であろうが関係ねぇ」と宣言した。

場面は変わり、夜とクンの会話へ。

勝ち目がないからヤマのご機嫌取りをしてヤマの協力を仰ぐ立場だと反対するクンに、夜は「…わかってます でも僕はデンデンさんに自由を約束したんです ヤマさんの力は必要だけど自由を保証してもらえないなら デンデンさんを渡すわけにはいきません 僕は…捕まってしまえば闘犬として生きて行くしかないデンデンさんを見て 自分がFUGに入った頃のことを思い出しました 自分の意志ではなく誰かに強制されて望まない人生を生きていくなんて… そんなの… あんまりじゃないですか」と言った。

それを聞いてもクンが「それでも今は…」と言いかけたところでシビスとハツが登場して、夜の思い通りにデンデンの自由を保証させる作戦を考えようと賛同した。

シビスがクンを賛成側にしようと話しているときに、夜は「…… クンさんの言っていることはもっともだけど ここは僕も引けない ヤマさんは今僕を対等な協力者とは見ていない 仮に協力を得られたとしてもいざとなったら簡単に裏切られるに決まっている ヤマさんに裏切られれば最悪の場合仲間まで危険になってしまうんだ… どうにかヤマさんと対等な意見を交わせるようにー ここは僕が強気で行かないと」と思っていた。

場面は変わり、10分後のデンデンとルイの部屋へ。

部屋に訪れたクンとシビスが三牙祭のことを尋ねると、「…三牙祭は過去に群れを襲った巨大な怪物をヤマ様が退治したことを記念する大事な行事なんだ 3本の巨大な牙がその怪物の象徴で今でもケージの中に眠っているらしい 三牙祭は群れの幹部たちが対決を繰り広げて序列を争いをすることで その怪物に僕たちの勇敢さを見せつけて霊魂を供養する儀式とも言われてる その三牙祭のメインになるのが「牙取り」なんだけど 主役に選ばれた星屑が巨大な牙を持ってケージ内を逃げ回るんだ そして幹部たちが「守備チーム」と「攻撃チーム」に分かれて攻防を繰り広げる 0時まで牙を守り抜いた場合はヤマ様にその牙を返して三牙祭はそのまま幕を閉じる ただここ最近の三牙祭は盛り上がりに欠けててさ 幹部たちの攻防は見応えあるんだけど 主役の星屑がパッとしないんだ 住民たちは群れの未来を心配してるよ もう僕たち犬人からランカーは出ないんじゃないかって…」とデンデンとルイが合わせて説明した。

その三牙祭のことやケージ内の情報を聞いたクンは「でも三牙祭か… 攻めと守り… ひょっとすると… 行けるかもしれない」と何かをひらめていていた。

シビスが「どうした?さっきまで反対してたくせに」と言うと、クンは「今でも気は乗らないよ さっさと手を組んで早いこと真田ユタカを助けてFUGとは縁を切りたい でもたぶん夜はここでFUGと手を組めば一生関係が続くことになると考えてるんだろう だから自分の考えを曲げてまで助けを求めるくらいなら強気でいこうと考えたんだと思う FUG内でナメられるわけにはいかないからな 前みたいに仲間を人質にして脅してくるヤツらが出てきちゃ困るから 友達の覚悟をむげにするほど冷血な男じゃないぞ俺はー」と答えた。

場面は変わり、夜がエヴァンケルと通話しているところへ。

エヴァンケルがヤマがデンデンの自由を約束しなかったら戦うつもりなのかと尋ねると、夜は「はい」と答え、エヴァンケルは「それにしてもよくやるよな 師匠を助けるためにFUGに戻ってそればかりか… FUGを変えようとするなんて…」と言い、夜は「たぶん… それが師匠の望む道だと思うから」と返した。

場面は変わり、ケージ内のヤマやデンデンの父であるNo.2のハイランカー・ガドや上位ランカーのNo.6クールデンや上位ランカーのNo.8のジョーダンなどが映された。

ヤマに元老の代理人が到着することも伝えられたが、ヤマは「今はデンデンが先だ そっちにはテキトーに誰か送っとけ」と言いながら、「このタイミングで来るとは… さてはまた文句でも言うつもりだな…」と思っていた。

場面は変わり、数時間後の浮遊艦からカラカと夜が降りるところへ。

No.2のガドがカラカたちを迎え、そのままヤマの浮遊艦ザ・ケージ内の謁見の間に移動して、カラカと夜はヤマと対面した。

カラカはデンデンを連れてきた証拠をヤマに見せながらザハード軍征伐に協力すると約束するなら引き渡すと交渉すると、ヤマはデンデンの姿に喜びながら「お前たちの条件を言ってみろ!! 無茶を言わねぇ限りは聞いてやる!!」と答えた。

そしてカラカが条件を提示しようとしたのを遮り、夜が「ヤマさんにはデンデンさんに関して一つ約束していただきたいことがあります それに応じていただけない限りデンデンさんを引き渡すことはできません」と言い出した。

ヤマがどんな約束なのかと尋ねると、夜は「ヤマさんはデンデンさんを闘犬として育てようとしてるんですよね? でもデンデンさんは闘犬ではなく選別者として自由に塔を上ることを望んでます デンデンさんに 「自由」を保証してください 話によると闘犬は一生ヤマさんの命令に従わなければならず ランカーになればここから出ることもできないようになると聞きました デンデンさんがそんな一生を送ることになるのなら ヤマさんにデンデンさんを渡すことはできません」と宣言した。

するとヤマは夜の前に降り立ち、「おいスレイヤー候補もういっぺん言ってみろ デンデンに何を与えてくれって? ふざけたことをぬかしたら そのちっせぇ頭握りつぶすぞ」と手を夜の顔の前に出して脅した。

しかし夜は動じることなく「「自由」です 僕はデンデンさんを助けるためにあなたが管理するエリアに立ち入りました 自我を失った軍犬に無理やり戦わせる保護犬 事の善悪もわからぬままにあなたの「群れ」のために動く部下たち まるであなたのために巨大な群れが存在してるようでした そういう方法で群れを作って勢力を拡大してきたことは理解できます でもそんなやり方で群れを維持してるから デンデンさんのように離脱する人が出てくるんですよね 個人の自由を奪い組織に縛りつけて抑えつけることで手に入れた力で金儲けをし そのくせFUGの有事や外の情勢にはいっさい関心を持たないなんて 僕でもあなたの闘犬になりたいとは思いません 僕に言わせればあなたがやってることは神(スレイヤー)ではなくただの… タチの悪い「チンピラ」ですよ」と言い放った。

それを聞いて、ヤマが「チンピラねぇ… お前… 死ぬためにここに来たのか?」と呆れて笑うと、夜は「…まさか あなたを説得するために来ました」と答えた。

場面は変わり、同時刻のケージ内第2ドックへ。

そこには元老の代理人と随行員が到着していて、随行者にはアップルやミカエルや謎の仲間がいた。

426話(52F ーベイロード・ヤマー 02)

ベイロード・ヤマは夜の発言を聞いて「…スレイヤー候補はぶっ飛んでるって話はよく聞いていたが こりゃ想像以上だな 非選別者だからか?」と言って、夜の前にかざした手ををグッと握り、続けて「気に入った俺に会いに来たからにはこのくらい威勢がよくねぇと そしてスレイヤー候補なら当然 自分の言葉の重みに耐えられるはずだ お前たちが真田ユタカを助けるために俺に会いに来たことはわかってる だがお前の我儘のせいで交渉は決裂寸前だ さてこの状況をどう打破する?スレイヤー候補 何も考えずに俺を挑発するほどバカじゃねぇよな?」と問いかけた。

すると夜は「僕はヤマさんにデンデンさんを懸けた勝負を挑みます」と宣言して、実はデンデンを拐っていることを明かしながら、三牙祭で自分たちとデンデンが牙を取って、奪われることなくヤマに牙を返すことができたら自分たちの勝利にして、負けたほうは勝ったほうの条件をすべて呑むことを提案した。

その発言にNo.3のケンゾンは吹き出して高笑いをして、ヤマもニヤッとしながら「いいだろう!! お前の挑戦受けてやるよ お前が勝てばデンデンを自由にしお前の頼みを聞いてやる」と了承し、続けて「その代わりお前が負けたら デンデンは引き渡してもらうし ザハード軍征伐にも手を貸さない デンデンの自由も真田ユタカの命も諦めろ それからー お前はお前が持っているそのトゲもろとも 俺が骨の髄までしゃぶりつくしてやるよ ジュ・ビオレ・グレイス 覚悟しておけ」と脅した。

その交渉後、カラカは夜の行動に激怒し、夜に「お前はヤマの恐ろしさをわかっていない 勝手にしろジュ・ビオレ・グレイス 私は手を貸さないぞ こうなったら私がデンデンを捕らえてヤマに直接取り引きを持ちかける お前に期待するのはここまでだ」と言い放って夜から離れていった。

場面は変わり、同時刻のケージ内の商業エリアに訪れたシビスとハツへ。

シビスは案内犬のギュギュンからケージのことを支配体制や、三牙祭でNo.2のガドとNo.3のケンゾンの序列争いが見どころであることなどを聞きながら、監視体制をチェックしていた。

すると、その商業施設にクエトロ・ブリッツとチャン・ブラロードがいて、シビスたちを発見していた。

場面は変わり、クンとデンデンの会話へ。

クンは夜がヤマと予定通り取り引きしたことを伝えながら「ところで本当にいいのか? いくら自由のためとはいえ こんなのヤマを裏切るようなものだ お前の一族とか…色々と困ったことになるはずだぞ?」と尋ねると、デンデンは「それなら気にしなくていいんだ …困ったことならもっと他にある とにかく僕のことは心配しないで!何があろうと僕の目標は… ルイと2人で自由になることだから」と意味深なことを言った。

場面は変わり、ケンゾンの娘のケンホンの部屋へ。

ケンホンは行方不明だったデンデンが帰ってきたことに驚いていると、選別者闘犬場にいた3級監査官のデュ・トンは、「ケンゾン様から三牙祭が終わるまでデンデンを捕らえておくように命じられまして… 私の下で管理していました… ところが「ジュ・ビオレ・グレイス」という小僧に邪魔をされ… デンデンを逃してしまいまして…」と説明した。

それを聞いたケンホンは「スレイヤー候補まで加勢してくるとは… …まあいいむしろ好都合だ 父さんの力を借りず自分の力だけでー デンデンに勝って三牙祭の主役になってやる…!!」と考えていた。

場面は変わり、謁見の間でのヤマと元老の代理人との会話へ。

元老の代理人はヤマが夜の要求を飲んだことを受けて「協力はしないと突き放せば済む話です 何よりこれは真田ユタカが自分で招いたことじゃありませんか くだらない夢を見て選別者をスレイヤー候補なんかにするから… 自分の欲に溺れたただそれだけのことです」と言ったが、ヤマは「ごちゃごちゃ言うな 自分のことは自分で決めるたとえ元老の代理人であろうと干渉はごめんだよ それに俺は勝負挑まれたら絶対に断らねぇんだ あんたは大人しく俺の勝ち戦の見物でもしてろ」と返した。

すると元老の代理人は「…… では…こういうのはどうでしょう? 今回随行員を何人か連れてきました 三牙祭の牙取りに その随行員たちを参加させます もし我々が勝った場合は… 私が何を望んでいるのかは…ヤマ様もご存知ですよね?」と言い出した。

場面は変わり、数時間後の牙取り開始の10分前へ。

クンと会話しながら夜が瞑想をしていると、夜のもとになぜか試験の階でラヘルの仲間だった悪霊が現れた。

そして悪霊は神之水で夜を攻撃したため、夜は悪霊がここにいることやヤリ使いだったのに神之水を使っていて、さらにこれまで遭遇したC級選別者の中で一番強いレベルの神之水を扱っていることに驚いていた。

さらに場面は変わり、三牙祭競技場へ。

クンとデンデンが巨大な牙のもとにやってくると、「時間どおりにいらっしゃいましたね 相変わらず時間に正確な人だ お久しぶりです 僕たちのこと…かなり探し回ったんじゃないですか? こんなところで会うなんて「奇遇」ですね A.A」と言いながらアップルやミカエルたちが現れた。

クンは驚きながら「お前ら… このゴミ連中が…なんでここに…!?」と言った。



427話(52F ー牙取りー 01)

牙の前に現れたミカエルはクンを挑発するが、クンは「…そんな挑発には乗らないぞ お前らなんの目的でここに来たんだ?」と尋ねると、ミカエルは「あぁ…それはですね 実は僕たちのお偉いさんも一緒にいらっしゃってるんですが… その方に牙を盗んでこいと命令されたんです 確か…「牙取り」というゲームに参加するとかなんとか…」と言いながらヤマとも話がついていることを明かし、アップルが灯台で牙を回収した。

先を越されたクンがラークを呼ぶと、ラークが「任せとけ!!」とマッドショッカーを放ったが、ミカエルの仲間のフードを被った人物が、マッドショッカーをいとも簡単に蹴って攻撃を止めたため、クンとラークは驚いた。

そして、回収が完了したミカエルたちはそのままクンたちから逃げて行った。

場面は変わり、夜と悪霊のもとへ。

夜が自分を攻撃する理由を尋ねるが、悪霊は答えようとしなかったため、夜は「理由もなく攻撃を続けるようならー 僕も黙っていませんよ」と戦闘態勢をとった。

そして、悪霊が神之水で攻撃してきたため、夜も神之水で迎撃しようとすると、悪霊の神之水が光って神源流となった。

夜が「神源流は非選別者しか使えないはずなのに… 悪霊さんも …非選別者ってこと!?」と驚いているところにシビスからラヘルの仲間らしき人物が乱入して牙を奪われて計画がめちゃくちゃだと連絡が入った。

夜はその連絡にも驚きながら「……!! ということは? 悪霊さんも彼らの仲間ってこと!? そういうことならー これ以上はもたもたしていられない…!!」と新しい技を構え、そして「聞きたいことはたくさんあるけど…! 僕も急いでるんです さっさと終わらせましょう…!!」と言って、「集中型神之水制御術 水龍」と放った。

場面は変わり、同時刻の三牙祭競技場内の通路へ。

そこでは、狂犬やケンホンやシャルルが一緒に歩いていて、シャルルが「…なんで私はこんなところにいるんだろうか…」と思っていたところで数時間前のケンゾンのトレーニングルームへと回想が入る。

そこではケンホンが父親のケンゾンに、デンデンのことを黙っていたことを問い詰めていた。

ケンホンが「デンデンがここに来られないように父さんが捕らえていたそうですね!! そんなことがヤマ様に知られたら父さんの命が危険です いくら私を三牙祭の主役にするためとはいえ なぜそこまでするんですか!? 仮にデンデンが戻ってきたとしても私はあいつに勝つ自信があります!! 父さんは私のことが信じられないっていうんですか!?」と尋ねると、ケンゾンは「お前は知らなかったことにしろ すべてはお前のためだ」と答えた。

ケンホンは続けて身を滅ぼす行為だと避難してヤマ様に知られたらと言いかけると、ケンゾンは「…そのことなら心配いらない …さっきスレイヤー候補がヤマ様に会いに来た スレイヤー候補は三牙祭の牙取りでヤマ様に賭けを提案した これでお前が三牙祭の主役になる道は消えたが… もしかするとこれは むしろチャンスかもしれない 俺に考えがあるからお前は安心して待っていろ」と言った。

しかし、ケンホンは「いつまでガド様に勝てなかったことを引きずるつもりですか!! 父さんが群れのNo.2であれNo.3であれ私にとってはどうでもいいことなんです!! 父さんがガド様に勝てなかったからといって!! 私までデンデンに勝てないと決めつけないでください!! 私がデンデンに勝って父さんに証明してみせます!!」と感情的になりながら訴えたが、ケンゾンは頭を冷やせと言うだけだった。

その後、ケンホンはデンデンが帰ってきたために主役になれないことを仲間に言うと、仲間の犬人は「そんなの納得いきません!! ホン様はこれにすべてを懸けてきたんですよ!! 本当ならもっと早く塔を上ることだってできたのにそれを諦めてわざわざ戻ってきたんです!! しかもスレイヤー候補と賭けって…!ケージの星屑たちは眼中にもないということですか!?」と訴えた。

ケンホンは拳を強く握り締めながら「…仕方ないそれがヤマ様の決定だ ヤマ様は私じゃ力不足だと判断したんだろう だから…私は実力を見せてやろうと思う この手でデンデンを倒して 牙を奪い取ってやる…! ついて来てほしい」と言った。

そして、ケンホンは仲間2人を連れて歩き出し、研修生のシャルルに「スレイヤー候補の顔を見たといったな? お前もついて来な」と命令し、そのタイミングで「…ジュ・ビオレ・グレイスのところに行くのなら俺も行く」と言いながら狂犬バラガブが現れ、一行は夜とデンデンのもとへ向かって歩き始めた。

そして場面は、現在の三牙祭競技場内の通路へ。

一番後方を歩くシャルルは「なんで私はこんなところにいるんだろう… まさか就職先がFUGだったなんて… やっぱりあの人から就職を斡旋してやるとか言ってこの子(シャルルの肩に乗っている白い生物)を手渡されたときに きっぱり断るんだった… 今思うと怪しかったのよね…情報サイトにはいい口コミしかなかったけど… 最初からFUGとの繋がりを知ってたら見向きもしなかったのに… ここまで来るとヤバいことになりそうで逆らうわけにもいかないし… でも不思議… この数で押し掛けてもあの男1人にすら勝てる気がしない…」と思いを巡らせていた。

その時、前方からフードを被った人物(ミカエル)たちが走って来て、ミカエルたちはケンホンたちを突破しようとしたが、クンが灯台のテレポートでミカエルの前に現れて、「どこに!! 逃げる気だ!!」と言いながらミカエルを殴り飛ばした。

そしてクンは「今日は 生きて帰れると思うなよ!!」とネクタイを緩めながら言い放った。

428話(52F ー牙取りー 02)

クンはミカエルの殴り飛ばして「正直 今は牙なんかよりも… お前を殴り倒す方が先なんだよ…!!」と宣言していて、狂犬バラガブはフードの人物たちに攻撃を繰り出していた。

さらにケンホンは、耳があることから犬族のデンデンだと判断して、「私が捕まえてやる!!」と思いながら足を擬態させてデンデンの前に降り立ち攻撃し「お前がデンデンだな!? 私はケンゾンの娘のケンホンだ!! お前に決闘を申し込む!」と宣言した。

殴られたミカエルは巨大な注射器のような武器でクンに攻撃しようとするが、クンはミカエルの足を凍らせて、さらに全身を凍らせて「俺言ったよな? 今日は生きて返さないって! 死ぬ前に教えてくれるか?お前たちをここに送ったのがFUGの誰なのか それとどんな目的で牙取りゲームに参加しているのかも!! 本当ならじっくり痛めつけて殺したいところだけど 素直に答えたら少しは楽に逝かせてやるよ」と脅した。

助けが来ない中で本当に殺されると思ったミカエルは「ま…待ってくださいA.A!! こ…このケージに眠っているというバケモノについて知りたくないですか? とても大事な情報なのできっと役に立つはずです い…命を助けてくれれば教えても構いませんが」と交渉するが、クンはヤマの過去には興味ないと一蹴して時間稼ぎするなら舌を切り裂くぞとさらに脅した。

するとミカエルは「ま…待ってください!! この下に眠っているのは「ヤマの兄」なんです!! 元老たちはどうにかして彼を呼び覚まそうとしています! 僕たちに牙を奪ってこいと命じたのはFUGの元老の代理人です! マドラコがあなたたちにデンデンを探すように仕向けたのも僕たちがここに来たのも全部そのこととつながっているんですよ!!」と言い出した。

場面は変わり、夜と悪霊の戦闘へ。

夜が悪霊の神之水を切り裂いて攻め込んだところで、約1年前のユハンとの会話の回想に入る。

ユハンは神之水の保存について夜に説明していて「神之水を扱う放の数が増えるほど神之水の威力が弱まるというのは夜さんもご存知ですよね?」と尋ね、夜が「はい…でも… あまり自覚はなくて…」と答えると、ユハンは続けて「そうですね夜さんの場合は放の数に関係なく神之水の威力を保つことができています それは特異体質です 神之水を際限なく引き出せる体質なんですよ そういった体質の持ち主を私たちは神之水の祝福を受けた者と呼んでいます」と言った。

さらにユハンは続けて「残念ながら私は祝福を受けられませんでしたが…夜さんほどではないにしろカラバンや真田ユタカ様も似たような体質の持ち主です カラバンが真田ユタカ様の攻撃を食らっても無事だったのは武の浄水の力はもちろんですが体質のおかげでもあったはずです 神之水の力を引き出すというのはそれほど粘り強くエネルギーを溜められるということですから そしてそんなカラバンに癒えない傷をつけた真田ユタカ様の技も同じようなメカニズムを使ったものだと思われます そこで考えてみたんです 夜さんのそのチート的な体質を利用して 無限に絶え間なく回転する「神之水の輪」を作り出して力を保存してみればどうかと そうすることで その輪から際限なく神之水を引き出して使えるようになりー 見た目は非常に小さく薄い神之水でも そこから繋がっている輪に保存された神之水の威力はー まるで「海」 よってその神之水の破壊力はー 限りなく「無限大」 …に近づけるかもしれません もし その技を使いこなすことができれば… カラバンを倒す第一歩になるかもしれません」と説明した。

そんなユハンの説明のシーンの合間に夜は神之水の輪から神之水を引き出して、強力な攻撃を悪霊に放っていた。

場面は変わり、クンとミカエルの会話へ。

クンはミカエルに「ヤマに兄貴がいたっていうのか!? なんでヤマは自分の兄をケージなんかに閉じ込めてるんだよ! それにマドラコが関わってるってどういうことだ!?」と問い詰めた。

するとミカエルはヤマや元老の意図はわからないとしながらも「でもこれだけは言いきれます あなたたちは「罠」にハメられているとー マドラコは最初からあなたたちを利用していたんですよ おかしいと思いませんか?このタイミングでデンデンを救出するように仕向け 元老の代理人や僕たちまでここにいるなんて… あなたたちがデンデンをここに連れてくることになったのは元老の思惑なんです 彼はヤマの兄を呼び覚ますある種の「鍵」なんでしょう」とニヤッとしながら説明した。

そして、クンは「…どういうことだよ… デンデンは…ただの部下の子どもじゃないっていうのか? 俺たちは…マドラコに利用されてただけだと…!?」と心の中で困惑していた。

場面は変わり、すぐ近くで困惑しながら戦闘を見ているシャルルへ。

シャルルが「フードを被ったあの怪しい人たちはなんなの!? 急に現れてなんか戦ってるけど!! わ…私はどうすればいいのよ!! いっそのこと逃げちゃう!?」などと考えていると、シャルルの肩に乗ってる白い生物が突然飛び出し、口から緑のベロのようなものを出してケンホンの2人の仲間の腹を貫いた。

そのシャルルの肩に乗っていた生物は大きくなっていて、その口から「いや〜ラッキーだったわ あいつただのハッタリやろうじゃなかったみたいだな まさかこんな形でここに帰ってくることになるとはな ケージの匂いを嗅ぐのは久々だぜ」と言いながらヤマ3兄弟の三男であるハイランカーのベイロード・ポールが現れた。

429話(52F ー牙取りー 03)

米ロード・ポールが現れたことで周りの者は誰かわからないながらも驚き、デンデンとバラガブはとてつもなく強い存在だと感じていた。

場面は変わり、ヤマの群れのNo.6のクールデンとNo.8のジョーダンが動き出したところへ。
クールデンは牙を方を見にいき、ジョーダンはスレイヤー候補の方にいくと言いながら「噂のスレイヤー候補様のお手並み拝見といこうじゃねぇか…!!」とワクワクしていた。

場面は変わり、夜と悪霊の戦闘へ。

夜の強烈な攻撃を食らって体が真っ二つになるかに見えた悪霊だったが、不思議な力で傷口を再生させたため、夜は「……!! まるで僕の中にいる「悪魔」みたいに…!」と思っていた。

そして、悪霊は仮面の隙間から人間の目を覗かせながら「なかなか… 腕を…上げたな… だが…まだ…まだ…だ 「ザハード」と戦うには…」と喋り出した。

そのタイミングで「スレイヤー候補様っすよね? 噂は聞いてます 俺はヤマの群れのNo.8 「ジョーダン」です」と自己紹介しながらジョーダンが現れた。

すると、悪霊は「また…いつか会おうじゃないか…!」と言って、呪術を使ったかのようにしてその場から消えた。

ジョーダンは「招かれざる客も消えたことだしー 俺とひと勝負 どうっすか? 選別者とはいえスレイヤー候補なんだからハンデは片腕縛りってことで どうですか?いいですよね?」と夜に話しかけ、夜はジョーダンがケンカ好きであることを考えながら、ケージにくる前のマドラコの浮遊艦でのクンとの話を思い出していた。

その回想では、クンは三牙祭のゲームの特性上ヤマが最後の方に出てくるからそれまでにヤマの部下たちを味方につける必要があり、中でも最初に出会った部下は何がなんでも味方につけるように夜にアドバイスをしていた。

その言葉を思い出して夜は、ジョーダンに「ジョーダンさん? ケンカがお好きなんですよね?」と問いかけ、ジョーダンがめちゃくちゃ好きだと答えると、夜は続けて「そ…それなら!! 僕と一緒にここを出てザハード軍と戦いませんか!? ザハード軍はツワモノ揃いです!! ケージの中じゃなかなか新しい敵に出会えないでしょ? ジョーダンさんもきっと満足してくれるはずです!!」と語り出した。

それにジョーダンは困惑しながら「うーん つまりこの賭け…あんたに協力しろってことっすか? 面白い話ではあるけどヤマ様を裏切るのはさすがにな〜」としぶるが、夜は「裏切りじゃありません これはゲームですから!」と頑張って押した。

ジョーダンが迷っていると上から凄まじい衝撃とともに元老の代理人の随行者が降ってきて、さらにジョーダンと別れたクールデンのもとにも随行者が現れた。

そして随行者のランカーは、問答無用で夜とジョーダンに強烈な攻撃を放ったため、ジョーダンはスレイヤー候補である夜の身を心配したが、夜が空を飛んで無事だったので「さすが!スレイヤー候補様…! 選別者がスレイヤー候補になったって聞いてぶっちゃけナメてたんですけど いや〜!! これは恐れ入りました!!」と尊敬し出した。

続けてジョーダンは随行者に向かって「おい!! いくらゲームといってもだな!! あの人はスレイヤー候補様なんだぞ!! そんなめちゃくちゃな攻撃ー!! 失礼だろーが!!」と言いながら部分擬態を使って、随行者に向かって強烈な波動を放ち、夜には「どうっすか!? スレイヤー候補様! これが「擬態」ってやつです!! スゲーっしょ!? イカすっしょ!?」と楽しそうに自慢した。

しかし、随行者もまだ生きていて、話に夢中になっているジョーダンに攻撃を仕掛けてきた。

だが、夜も随行者の裏をとって「集中型神之水制御術 蒼龍」を放って吹っ飛ばし、その姿を見てジョーダンはより夜に興味を持った。

場面は変わり、クンたちやミカエルたちやベイロード・ポールがいる場所へ。

ケンホンは仲間を突き刺したベイロード・ポールに怒りのまま向かって行ったが一撃で倒され、バラガブは動けずにいた。

そしてポールは、牙を灯台に隠したアップルに「お前…灯台の中に「牙」隠し持ってるだろ よこせ 俺はベイロード・ポール ここの支配者であるヤマの弟だ 悪いことは言わないからさっさとよこせ 星屑相手とはいえ他人の灯台をこじあけるのは手間だからな」と言った。

すると、クンにナイフを突きつけられているミカエルが「ベ…ベイロード・ポール様!! 僕たちは元老の命令でポール様のお兄様を呼び覚ますために来た随行員です!! 牙を差し上げる代わりに僕たちとてを組みませんか!? こいつを殺してくれれば牙は差し上げます!!]」と言い出した。

クンは「テメー!! ぶっ殺してやる!!」と怒ってミカエルを刺そうとするが、ミカエルは「ポール様!! 元老様はあなた方が再びケージを支配することを望んでいます!! お願いです!!」と懇願し続け、ポールはそのお願いを聞いてクンを撃ち抜いた。

そしてミカエルは綺麗な笑顔で「あっ…!ドンピシャ!」と言いながらクンが倒れるのを見ていた。



430話(52F ー牙取りー 04)

クンを殺したベイロード・ポールは牙の保管をアップルの灯台に任せ、そしてデンデンの方に目を向けて「…あぁあっちも頂かないとな 「心臓」」とニヤッとしながら言った。

場面は変わり、夜とジョーダンのもとへ。

ジョーダンは夜の技の破壊力に感嘆して親指を立てながら「10点満点です スレイヤー候補様が言ったとおり やっぱケージの外には色んな人がいるんですね」と言い、夜は手応えを感じながらジョーダンが味方になってくれるかもしれないと考えていた。

夜の攻撃に吹っ飛ばされた代理人の随行者に「R 何事だ? スレイヤー候補の確保はまだか? 問題発生だベイロード・ポールがケージ内への潜入に成功したらしい こうなったからには正体を明かしてもかまわない」と連絡が入り、Rという代理人の随行者は「わかりました…!! 」と答えた直後に擬態した姿を現した。

場面は変わり、シビスとハツへ。

シビスがクンと連絡がつかなくて焦っていて、ハツはシビスを置いて見違えるような神之水強化で走って行った。

一人になったシビスはオブザーバーで何かの気配を捉えて見に行くと、そこにはクエトロ・ブリッツが待ち構えていて、シビスに攻撃を仕掛けてきた。

しかし、攻撃されたシビスは実はホログラムで、本物のシビスが後ろから現れて殺人キックで逆にクエトロを倒した。

そしてシビスが「油断してんじゃねぇよ こっちもだてにここまで塔を上がってきたわけじゃねぇんだわ」と油断したところで、「お前こそー 油断しすぎだな」と言いながらチャン・ブラロードがシビスにニードルを突き立てた。

しかし、「そのとおりー いかなるときも油断は禁物だ 捕らえたと思った獲物が最も危険だからな」とハツがチャンに剣を突き立てた。

実はハツとシビスはクエトロたちの存在を早くから察知していて、ハツが離れたフリをしてクエトロとチャンを罠にかけたのだ。

その後、ケージ内の住民に一同は怒られて追いかけられたため、一緒に逃げて、逃げた先でシビスはチャンたちにどうしてここにいるのかを尋ねた。

するとチャンは「俺は人間だが半分は犬族といっていいだろう 俺は子どもの頃犬族に育てられたからな あまり知られてないことだがケージを追い出されて身を隠しながら暮らしてる犬族がいる 俺は彼らがここに戻ってこられるように手を貸してやってるんだ 近々このケージで「クーデター」が起こるぞ」と言い出した。

続けてチャンは「ヤマはもともと3兄弟だった 3兄弟は群れの支配権を巡って争い ヤマが群れの支持を得て勝利したわけだが ヤマは自分の兄をケージに閉じ込め 弟を追い出した 俺を引き取って育ててくれたのはその三男の群れだ 彼らの目標はケージに戻ってきてヤマに復讐すること だが ケージはガードが堅く位置も常に変わり続けるから侵入が困難だ 出入り口のコードもその位置も毎日変わる そのコードと位置はごく一部の外部からの訪問者にだけ犬族特有の方法で伝えられ内部の者にも絶対に知らされない 一部の訪問客にも正確な位置は伝えられずケージが移動する形で接触するから事前に位置を突き止めるのはほぼ不可能だ ところがたまたまFUGの狂犬からケージの位置とコードを聞き出すことができた 狂犬と行動しているエンゼルがケージの情報を狂犬に伝える役割をしてたんだよ 俺はそれをもとに先にここに潜入しケージが本当にあると確認することに成功した すでにベイロード家の三男とその群れは侵入の準備を終えてる どういう訳かそいつらに協力してくれるヤツらもいるらしい あいつがここに戻ってくればー ここで群れの頂点を巡る戦争が起こるぞ」と明かした。

場面は変わり、夜とジョーダンのもとへ。

ジョーダンは元老の大司祭が連れてきた随行員が擬態をしたことに驚いていると、Rは「…驚かせてしまったようだな 「兄弟」ー」と言いながら、被り物を取って犬族の耳を見せた。

その姿にジョーダンが驚き「兄弟だと…!? お前 本当に犬族なのか!? 犬族はみんなケージで管理されてるはず…!!」と聞くと、Rは「それは…お前たちがヤマに騙されているだけだ ケージにいるお前たちはー 俺たち追い出し地獄に追いやった!!」と訴え攻撃を仕掛けてきた。

そのためジョーダンは夜に生け捕り専用の技を放つために釣り師として10秒だけ足止めして欲しいと頼み、夜はそれを引き受けて「集中しよう…! 一気に…攻撃を放つんだ!!」と攻撃の準備をした。

場面は変わり、倒れたクンのもとへ。

血を流すクンの周りを炎の魚が漂い始めた。

431話(52F ー牙取りー 05)

夜は集中して一気に攻撃を放とうと考え、「広域型神之水制御術 水龍ー暴雨」という強力な神之水を絶え間なく降らせる技を放った。

そのやむ気配のない夜の神之水の猛攻撃に代理人の随行者のRは「スレイヤー候補はC級選別者のはずだろ…!? あれが選別者だと!?」と驚き、動けなくなっていた。

そして、夜が時間を稼いだことでジョーダンは技の準備が終わり、「第2擬態変異形態
犬巧」の「束縛技 小さな森」という当たり一面を緑の毛で埋め尽くす技を放ち、Rを身動き取れない状態に追い込むことに成功した。

ジョーダンは捕らえたRに「ケージの外にも犬族がいるってのは本当なのか?」と尋ねると、Rは「…ああ 俺たちはヤマにケージを追い出された犬族の末裔だ」と答えた。

それに対してジョーダンは「嘘つけ!! ヤマ様の兄弟や群れのランカーたちは ヤマ様が「巨大なバケモノ」からケージを守ったときの戦闘でほとんどが犠牲になったんだぞ!! 現時点で生き残ってるのはヤマ様ともう1人だけだ…!!」と反論するが、Rは「違う ヤマは権力に目が眩み実の兄を封じ込め弟を追放した非道な簒奪者だ その追放した犬族たちを捜し出して殺そうとしたから 俺たちは散り散りになって犬族であることを隠して生きてきた 当時の犬族はもう ほとんど死んでしまったが憎しみは代々引き継がれますます大きくなり 俺たち兄弟はお前たちに復讐を果たすだけのための修行を重ねてきた そしてついにランカーになって群れに戻ってきた 今となっては…もうほとんど残っていないがな そんな中元老の代理人から俺たちに 復讐を果たすチャンスをやると提案があったんだ この任務に失敗しても群れの居場所を漏らさないために俺の頭の中には神之水爆弾が仕掛けてある 俺はここで死ぬことになるが… 俺たちの「群れ」は…必ずまた戻ってくる…!!」と涙ながらに語った直後に頭の神之水爆弾が爆発させて自決した。

場面は変わり、ヤマの群れのNo.2であるガドのもとへ。

ガドにはジョーダンから代理人の随行員が犬族であったことの連絡が入り、ガドはヤマが寝ているため自分が現場に向かうと部下に言った。

そして続けてガドは「ヤマ様が毎晩心おきなく眠れるのはー この私が目を光らせているからに他ならない 心配するな私がなんとかする」と宣言した。

場面は変わり、クンのもとへ。

倒れるクンの周りを炎の魚が漂っているところへ、ラークが駆けつけると、突然クンから凄まじい炎が発せられてクンが起き上がって目を覚ました。

生き返ったクンにラークが驚きながら大丈夫かと尋ねると、クンはポールにやられた傷がなく血が一滴もついてないことに驚き、厳格だと思ってた魚に「お前が俺を助けてくれたのか…?」と問いかけた。

しかし、クンはすぐに切り替えて、ラークにミカエルたちを捕まえるために追おうと言いながら、他の生き残りであるシャルルに目をつけた。

場面は変わり、ベイロード・ポールと元老の代理人たちをの会話へ。

ポールが「恐ろしいほど絶妙なタイミングだな まさかあんたらも今日ヤマを狙ってくるとは」と言い、通話の相手も「ポール様こそなぜ今日を狙われたんですか?」と尋ねると、ポールは「「運」がよかったんだよ 長年探し続けていた「座標」を数年前に手に入れて 「ある男」がケージに潜入して兄貴を呼び覚ます方法を耳打ちしてくれたんだ」と答えた。

すると通話相手は「「ある男」ですか… なるほどそういうことだったんですね 実は私も「ある方」の命令でケージに来ることになったんです これはもはや運や偶然で片づけられることではありません その方は塔の道を読んで 運命を切り開く人 「元老」様の一人です」と言い、ポールは「そういうことか… その元老はヤマを蹴落とすつもりだな」と呟いた。

そしてポールは、ヤマの幹部が戦闘しているのを見つけて、そこに向かった。

場面は変わり、ガドのもとへ。

ガドが直接ジョーダンの主張を確認するために現場に向かっている途中で、「こんな真夜中にどこに行く気だガド…!!」と言って、ケンゾンの攻撃艦が現れた。

ケンゾンはガドに「ヤマ様が寝ている隙に動きだすとは さては生き別れた息子に会いに行くつもりか? まさかヤツらに寝返るつもりじゃないだろうな?」と問い詰めると、ガドは「…さっきジョーダンから連絡があった 大司祭様の随行員が自分が犬族であると主張したらしい その事実確認を取るために大司祭様に会いに行くところだ 決して息子に会いに行くわけじゃない 道を開けろ」と答えた。

それに対してケンゾンは「そうか… 道を開ける前にもう一つ聞かせてくれ 実を言うとデンデンを連れていたのはこの俺だ 娘が三牙祭の主役に抜擢されるようにデンデンを幽閉していたんだ ところが妙な事実を知ってな デンデンの血液を調べたところ 彼の血液は俺たちとは似て非なる構造だったそうだ 犬族ではあるがどこか違っておまけに… デンデンがお前の子どもである可能性はー 限りなく「ゼロ」に等しいとのことだった ガド…答えろ お前は何を企んでいるんだ?」と言った。

そんな時、ケンゾンとガドの艦隊に三牙祭の競技場からハイランカー級の強力なエネルギーがケージに接近しているとの連絡が入った。

そのタイミングでガドはニヤッと笑いながら「…こうなったら仕方がない… そのとおり デンデンは私の息子ではない ずいぶんと時間がかかってしまったが… とうとう…この瞬間がやってきたか 私は今日限りで ヤマ様の部下をやめる」と宣言した。

432話(52F ー牙取りー 06)

ヤマの部下を辞めると宣言した後に、ガドは部下の首を掴み「身近な敵の存在に気づけないとは お前は部下としては優秀だが軍犬としては失格だな」と言って首をへし折り、続けてケンゾンに向かって「ゾン お前も知ってのとおりヤマ様は一度お休みになると朝まで目を覚ますことはない 脅威を感じなる限り絶対にだ!! 仮に起きたとしてもヤマ様の怒りを覚悟しなければならない 今このケージ内でヤマ様を起こせるのはこの私だけだ ヤマ様が眠っている限り ケージの夜が明けることはない」と言った。

そして、ガドは1段階部分擬態をして、ケンゾンはガドの発言に激昂した。

場面は変わり、シビスチームのもとへ。

シビスと一緒にいるチャンのもとに「ポール様は潜入に成功した俺たちももうすぐ到着する ご苦労さん 望みどおりお前には自由をやるよ 幸運を祈る」と連絡が入り、チャンとクエトロはシビスたちに別れを告げた。

場面は変わり、クンがシャルルにデンデンのことを聞いているところへ。

シャルルはデンデンが連れ去られたことを伝え、さらに「でもデンデンじゃなくて… 「心臓」って呼ばれました」と言い、クンが「心臓?」と聞き返すと、続けて「はい…「心臓」を連れていくと… 他にもその男はこんなことを言ってました 兄は 「ケージ中央の地下最下層に封じ込められている」って そこに起こしにいくと行っていました お…教えてください!! 私はこれからどうすればいいんでしょうか!! できることならすぐにでもここから出たいんです!!」と訴えた。

しかし、クンは「知るかよ でも ここまでおおごとになったんじゃ脱出を試みるにしてもリスクが大きい そのくらい自分で考えてなんとかしろ お前もヘドンに選ばれた「選別者」なんだから」と言い、ラークと共に走り去った。

場面は変わり、夜とジョーダンのもとへ。

夜たちにクンからヤマの弟のポールが現れて牙とデンデンが奪われたことやシビスからクーデターが起こることなどが連絡が入り、夜とジョーダンはヤマを起こしに向かった。

場面は変わり、ヤマの群れのNo.6のクールデンのもとへ。

クールデンが代理人の随行員と戦って押しているところにポールが現れ、クールデンが擬態をして迎え撃とうとしたがポールの攻撃で身体中に穴を開けられて落ちていった。

そして、そのタイミングでポールの群れがケージに到着した、

場面は変わり、ケンゾンとガドの壮絶なバトルへ。

ケンゾンは「ガドめ!! よくもヤマ様を裏切りやがって!! お前はヤマ様の一番のお気に入りだったんだぞ!! 何があってもお前の裏切りだけはー!! 許されることじゃないだろ!!」と怒りながら「ケンゾン2段階部分擬態 殺人技赤牙穿殺」と放った。

そのタイミングでケンゾンはポールの浮遊艦を発見し、ガドは「到着したようだな やはりあの方のおっしゃっていたとおりだ」と呟いた。

それに対してケンゾンが「何!? 「あの方」!? いったいお前は誰と手を組んでるんだ!! ヤマ様の力を受け継ぐ者として恥ずかしくないのか!!」と言うが、ガドは「力?なんのことだ? …お前は何もわかってないなゾン ヤマ様がケージの王の座を退くことは 自然の摂理のようなものだ… !!」と返して、3段階部分擬態をした。

そしてガドは「度々言ってきたはずだぞゾン お前が私に勝てないのは 力をつける目的が定まっていないからだと」と言い、ケンゾンが「冗談じゃない!! だったらお前が力をつけてきたのは!! ヤマ様を裏切ってケージを壊すためだったというのか!!」と聞くと、ガドは「そうだ それが私が強さを追い求めNo.2の座を守り続けてきた理由だ」と答え、ケンゾンは怒りながら「ふざけやがって!! お前は俺が止めてやる…!」と言って3次擬態をした。

そして2人がぶつかったところで、場面は変わり、クンとラークのもとへ。

クンたちもポールの仲間の浮遊艦を見つけて、またカラカや夜も浮遊艦を見つけていて、中から強いさっきを感じながら、クンは「まさか… …さっきシビスが言ってた… 「ケージ外の犬族」!!」と考えていた。

場面は変わり、地に倒れるケンゾンへ。

ケンゾンはガドに何度も負けたことを思い出しながら「… …ガド…!!」と思っていた。



433話(52F ー牙取りー 07)

ケージ外の犬人を乗せた艦隊がケージに止まり、艦隊からポールの群れの幹部3人衆のグランデ、ベンティ、トールが降りてきた。

3人衆にポールからヤマを起こすことだけは避けるようにと指示され、その後ベンティがトールに「…トール先に潜入させた人間の男はどうするの?」と尋ねるとトールは「チャンのことか? チャンには自由を与えてやる約束をした あいつが災いの元にならないとは限らないからな 「真の自由」を与えてやるんだ」と答え、ベンティは「わかった」と言ってチャン・ブラロードに攻撃を放った。

クエトロと歩いていたチャンはその攻撃を食って倒れ、ベンティはトールに「…殺したわ」と報告した。

そして3人衆は「さてと ケージを乗っ取ってやりますか」と言って歩き始めた。

場面は変わり、夜とジョーダンへ。

ジョーダンは内部通信が繋がらない上に大きな艦隊が攻めてきたことで焦り、直接幹部たちに状況を伝えに行くしかないと言って、夜の勧めでシビスたちには幹部たちに状況を伝えるように頼み、クンにはポールの目的地に向かってそこにいる幹部に状況を伝えるようにと頼み、自分たちは寝ているヤマのもとへ急いだ。

場面は変わり、数分前のカラカ&マドラコ一行へ。

カラカの仲間が「カラカ様! 本当にスレイヤー候補に手を貸さないつもりですか?」と尋ねると、カラカは「当然だ あいつが独断でやったことだぞ尻拭いをしてやる義理はない 絶対に手を貸すものか」と答えた。

それを聞いてマドラコは「出だしからどうなることかと思ったがなんとか助かった まさか仲間割れをしてくれるとはな 後は元老様がおっしゃったとおりヤマの兄弟が目を覚ませば… 目障りなヤマとカラカともおさらばだ 私は杓子を手に入れて「あの方」を復活させるだけ…!!」と内心で企んでいた。

カラカの仲間が続けて「しかしカラカ様 スレイヤー候補の主張にも一理あるのではないでしょうか たかだか選別者を連れてきたというだけで ザハードとの戦争でヤマが味方になってくれるとは思えません カラカ様だってヤマよりスレイヤー候補を信頼していたはずでは?」と尋ねると、カラカは「…私は誰も信用していない 誰1人として信じない 仲間ではなく戦うために兵力が欲しいだけだ」と答えた。

そのタイミングで、夜のことを盗聴していたカラカのオブザーバーが反応し、夜とシビスとクンの会話が流れ、ポールが現れてクーデターが起こることやマドラコもグルであることが判明した。

そして、カラカは「…クーデター? そればかりかお前もグルだと? …いったいどういうことなんだ?マドラコ 即答できないなら殺す!!」と宣言した。

マドラコは焦りながら「く…詳しいことは知りません!! 私は「あの方」に命じられただけです!!」と訴え、そのタイミングでカラカはポールの浮遊艦を見つけて、そのこともマドラコに尋ねた。

するとマドラコは「これはいよいよマズい…このままじゃ杓子が手に入らないぞ…!」と思い、「ここは作戦上撤退だ…!!」と言いながら煙幕を巻いて逃走した。

それをカラカの仲間が追い、カラカはヤマのもとへ向かった。

場面は変わり、ポールのもとへ。

ポールが目的地に到着すると、そこにはすでガドがNo.4の犬人を不意打ちで処理して待っていた。

ポールはガドに「元老からあんたが味方だって聞いたときはホッとしたよ あんたの存在はケージを乗っ取るのに間違いなく厄介になると思ってたからな そのあんたがまさか兄貴がわに寝返ってくれるとは… 味方になってくれてありがとなガド」と言った。

場面は変わり、ケージ最上部のヤマの部屋に向かう夜とジョーダンへ。

ジョーダンはヤマが命の危険を感じて眠りから覚めると無差別に周りを攻撃し、以前ヤマの睡眠を邪魔したことで建物内にいた部下が全員犠牲になり建物が半分以上吹き飛んだこともあったと夜に説明した。

説明しているところで、ジョーダンの目の前で仲間のバトラーがポールの群れの3人衆の1人であるトールに貫かれているのを目撃する。

そしてバトラーは死にそうになりながらガドが裏切ったことをジョーダンに伝え、ジョーダンは「これは思ってた以上に大ごとかもしれません!! スレイヤー候補様!! ここは俺に任せてスレイヤー候補様はヤマ様を起こしてみてもらえませんか!? ガド様の裏切りが本当だとしたら止められるのはヤマ様だけです!! 早急にヤマ様を起こさないと!! それになんとなく…スレイヤー候補様なら… ヤマ様を起こせそうな気がするんです…!!」と頼んだ。

すると、それを聞いたトールは「ハイランカーですら起こせないヤマを選別者ごときが…? 百歩譲って起こせたとしても犬死にするだけだぞ!! ケージの幹部はどいつもこいつもどうかしてる」と言って1段階部分擬態をした。

ジョーダンは夜がスレイヤー候補様だと言い、夜にヤマを起こすこと任せた。

そして夜がヤマのもとへ向かおうとすると、トールが止めようとするが、トールは夜の目力に圧倒されて一瞬ビビった上に攻撃を止められて夜を逃してしまい「ランカーである俺の攻撃を間近で見ても 余裕の表情をしていた そればかりか俺の攻撃を止めるなんて… さすがはスレイヤー候補… やっぱり小さくてもサメはサメってことか まさか本当に… ヤマを起こすことができるのか…!?」と思っていた。

434話(52F ー心臓ー 01)

ジョーダンは夜を逃げられて唖然としているトールに「素直になれよあんな選別者は初めて見ただろ? スレイヤー候補様がヤマ様を起こすんじゃないかって内心ヒヤヒヤしてんじゃねぇの?」と挑発すると、トールは「俺がヒヤヒヤしてるだと? 笑わせてくれるぜ あんなヤツヤマの寝言で吹き飛ぶぞ」と返した。

場面は変わり、ガドとポールのもとへ。

そこにデンデンも現れて、デンデンがガドに「父さん…!! これは…!!」と言いかけるが、ガドは「その呼び方はもうよせ 芝居は終わったんだ 私はお前の父親ではない お前もそれをわかっていたから逃げたんじゃないのか? 「心臓」 運命に逆らい自由を夢見て飛び出したものの 結局またこうやって連れ戻されるとはな 仮にゾンに捕まったままだったとしても大差なかったはずだ お前が背負って生まれた運命には逆らえないということだよ」と言い、ポールは「おい 退屈な親子の再会はその辺にして ヤマが目を覚ます前にさっさと中に入るぞ」と言って、一同はポールの幹部の3人衆の1人であるベンディに見張りを頼んで中に入って行った。

またミカエルはアップルに「どうやら彼らにとって牙は大事なもののようなので 牙を持っているアップルさんは外で待っていてください もしもの場合には…」と言いかけ、アップルは「最後の切り札として牙を使うってことね?わかったわ 安心して行ってきて」と言いたいことを理解して見送った。

そして一同はケージ中央部地下をエレベーターで降り、ヤマ3兄弟長男のハイランカーのベイロード・ドゥームが封じ込められている場所に到着し、ガドは「感じるか?デンデン お前の中で動いているその心臓は これからはあの方のために動くことになる 偉大な運命に貢献できることを光栄に思うことだ」と言い、デンデンは「そうか… 僕は今日… 死ぬんだ」と理解しながらも「…死にたくない…」と思っていた。

場面は変わり、クンのもとへ。

クンも一足遅れてケージ地下中央部にたどり着いて、ヤマの幹部がだらんと倒れているのを見つけた。

場面は変わり、夜のもとへ。

夜は危険な匂いがしながらもヤマの部屋に入り、泥のように眠ってるヤマを見てジョーダンの話を思い出しながら「本当に… 自由気ままな人なんですね それほど強いってことなんでしょうけど… でも今は 起きてもらわないと あなたの手下の人たちが危険なんです ヤマ様」と声をかけるがヤマは起きなかった。

そして夜は「…やっぱり聞こえてないか だったら攻撃するしか…!!」と考えて、「ちょっと卑怯だけど!!! この人のためでもあるわけだし…!! 神源流ー!!」と思いながら寝ぼけているヤマに神源流を放った。

すると「……お前…!! 本気でぶっ殺すぞ!! クソガキが勝手に忍び込んできやがって!!」とヤマが起きたが、完全に目覚めているわけでなく、夜のこと分からずに夜に襲い出した。

避けられない攻撃に夜は防御の構えととったその時、「やめろヤマ!!」と言いながらカラカが乱入して夜を守った。

そしてカラカは夜を助けながら「たった1人でヤマを起こしに来るとは… 無事で何よりだ」と言い、「ど…どうしてカラカさんがここに…!」と驚く夜に、「お前たちの会話を聞いていたんだ 手は貸さないと言ったものの…こうなったら仕方がない これからは一緒に戦うぞ」と宣言した。

435話(52F ー心臓ー 02)

カラカが合流し、夜がヤマをどうするかと尋ねると、カラカは「孔破術を使って体内の神之水をかき乱してやれば さすがに目を覚ますだろう 1か所よりも2か所同時に攻めたほうがいい 肝心なのはパワーよりも流れだからな お前の実力に不安は残るが 特に何も言うことはない どうせ習ったものは一緒だ 師匠に教わったとおりやればいい!!」と言って、夜は「…はい!!」と答えた。

場面は変わり、ベイロード・ドゥームのもとにきたデンデンへ。

デンデンは自分が今日死ぬことを悟りながら、過去の自分が真実を知った8歳の頃のことを思い出していた。

過去でデンデンが父親のガドのもとへ行くと、ガドは何者かとデンデンの心臓がドゥームのものであることを話していて、「ヤマに知られればあの子は殺されてしまいます ケージの中で生きていくためには真実を隠し通すしかないのです 真実は知っててもそれを口外する者はいないはずです 真実を口にして命を失うよりは少しでも偽りの生を生きたいでしょうから」と言っていた。

そしてガドはそれをデンデンが聞いているのに気付きデンデンに、デンデンは「ドゥーム」の心臓を隠すために連れて来られたということ、デンデンはガドの息子ではなく外部の犬族の子どもで心臓はドゥームという人物のもの、ヤマに心臓のことを知られれば即刻殺されることなどを明かした。

デンデンは「僕はその日 目先の死ではなく 一日でも長い偽りの生を選んだ この心臓のおかげで僕は他の犬族たちよりも早く擬態を習得し ヤマ様には犬族の希望だと評価された それらすべて偽りだったが ヤマ様に褒められることが嬉しくて修行に励んだ そんな中でもルイは僕にとって一筋の光だった 歳も近く性格も似ていて すぐに打ち解けることができた 他人との接触は父さんに制限されていたがルイだけは例外だった そうして徐々に生に未練を持つようになった頃 僕たちは突然選別者になりー 僕は自由を求め逃げ出した」と過去の思いを心の中で語った。

続けてデンデンは「そして塔を上ってる途中ヤマ様の手下に捕まった瞬間 僕は自分の旅が終わったことを察した 考えてみると僕はすべてが偽りだった 自分のものではない心臓を鳴らし、楽しみ、笑い、泣き、争い、周りに認められ… そうだ僕みたいな偽物は永遠にここに閉じ込められてしまえばいいんだ ところがそんなとき 彼(夜)が現れて 手を差し伸べてくれた 僕に手を差し伸べてくれたのはあの人が初めてだった 本当のことを話せればよかったけど 手を握り返さなければこんなところに来ることもなかっただろうけど 真実を話して その手を振り払うなんてことは到底できなかった なぜなら僕は… 生きたかったから」と心の中で語った。

ベイロード・ポールはガドに「ガドお前は知ってるんだろ? ヤマがなぜ兄貴を殺しも追い出しもせず生かしてるのか お前たち幹部と擬態を使える一部の犬族に流れるその「力」 本来はその力は兄貴のものだ ヤマは強いが誰にも力を分けることのできない生命体 だからあたかも自分の力かのように兄貴の力をお前たちに分け与えたんだ」と言った。

ガドはそれを知っていた答え、続けて「ドゥーム様こうしてお会いするのは初めてですが 私の体にはいつもあなたの力が流れていました 幹部で最も強い私の体に最も多くのあなたの力が流れているのは当然のこと… 私があなたを起こすことは当然の運命だというわけです ようやくその小さな棺の中から出てくる時が来ましたよ」と封じられているドゥームに語りかけた。

そして、ガドはデンデンに今から心臓を取り出すと宣言すると、デンデンは泣きながらそれを拒否してルイと一緒に旅をしたいと訴え「それでもどうしてもっていうなら 僕の本当の心臓を返してください!!」と頼むが、ガドは「…可哀想に だが…どうすることもできないんだよ ここで死ぬことがお前の「運命」だからな ちなみにお前の本当の心臓など存在しない なぜならお前は私の息子でもルイの友達でもなくー ドゥーム様の心臓を仮置きするためだけに存在する 人形に過ぎないんだから」と怖い顔してデンデンの首輪を掴んで言い捨てた。

場面は変わり、クンのもとへ。

ヤマの幹部が倒れているのを見ていると、クンの炎を魚が反応してクンはヤマの幹部にまだ息があることを察知した。

そしてクンはラークに突入しようと提案し、浮遊船に乗ってベンディたちのもとに突撃した。

ベンディは2段階部分擬態をして浮遊船を壊すが、クンとラークは灯台を使ってワープしていて、さらにクンが炎の魚をヤマの幹部に向けて放つとヤマの幹部が生き返った。

ヤマの幹部は「どういうことだ!? 私はガド様の攻撃を食らって死んだはず… 私の中に流れる熱い何かを あの男から感じる まさか… あの男が私を蘇らせたのか!? 体の傷もすべて消えた それだけじゃない… 全身に力が漲っている…!」と感じていて、ベンディの攻撃も擬態した力で難なく防いだ。

場面は変わり、塔52階のケージから遠く離れた場所のエヴァンケルの高速浮遊船へ。

ユハンがエヴァンケルに「彼らは本当に私たちに協力してくれるんでしょうか?」と尋ねると、エヴァンケルは「一部の反応は悪くなかった ほとんどは自己保身で精一杯だったが 夜と真田ユタカに好意的な態度を示す連中も多かった むしろ問題はザハードだやけに静かだ いったい何を企んでるのやら…」と返した。

そんな話をして言えると2人の浮遊船の前に人が現れ、「あんたがエヴァンケルか? あんたが歩もうとしている道 その道はやめておけ 今から俺が別の道に案内してやるよ」とハイランカーのFUGの元老ケル・ヘラムが言った。



436話(52F ー心臓ー 03)

ケル・ヘラムの発言にどういうことだとエヴァンケルが言いながらユハンと共に浮遊船から降り立つと、ケル・ヘラムは「古代種の力を持つ者エヴァンケル あんたはスレイヤー候補に肩入れしているな? あんたたちがFUGの力を借りてザハードと戦争を起こそうとしているという話を聞いた だが元老として そのような軽率な行動を認めることはできない」と言った。

元老という言葉にエヴァンケルたちが反応すると、ケル・ヘラムは「俺たちは塔の闇 その闇を照らす光は 「拒否する」 今夜スレイヤー候補とあんたたちは予定していた道を歩めなくなる この矢が示す道がー あんたたちの「運命」だ…!!」と言いながら、闇の力が纏ったかのような紫の矢を放った。

それに対してエヴァンケルは「ボケ老人のくせにー 運命を語ってんじゃないよ!!」と迎えうった。

場面は変わり、ベイロード・ドゥームを復活させようとしているガドたちのもとへ。

ガドがデンデンの首輪を掴みながら「お前は私の息子でもルイの友達でもなくー ドゥーム様の心臓を仮置きするためだけに存在する 人形にすぎないんだから」と言い捨てると、デンデンは「あの手を掴みたい だけど…もう… これ以上誰にも…」と思いながら夜の手を掴んだときシーンを思い出していた。

そして、デンデンは「父さんの言うとおり… ここで死ぬのが僕の運命だとしたら… だったら…父さんの希望も僕が壊してやります」と言って、星屑が抵抗できないように爆発する首輪をずっと付けてきたことを明かし、そ爆破ボタンを押して自殺をしようとした。

しかし、ミカエルは首輪を付けていることを怪しく思っていて、アップルに首輪を壊すようにと命令していた。

そして、ガドはデンデンの心臓を抜き取りながら「…仕方ない すべてはあらかじめ定められていた道だ お前の心臓は…ルイが持っている すまないな これが我々の運命なんだよ」と意味深な発言をして殺した。

ガドはそのまま心臓を手に持ち「はしたない体に閉じ込められてさぞかし窮屈だったでしょう さあー 元の体にお帰りください」と言って、心臓を封印されているドゥームにやって、ドゥームが光り出した。

場面は変わり、ジョーダンとトールへ。

トールは御託を並べてヤマはリーダーに向いていないとジョーダンに言うが、ジョーダンは「これ以上は…聞いてらんねぇな 口だけは達者な野郎だ!! 犬族なら…!!」と言いながら3段階部分擬態をして、続けて「口だけ達者なヤツよりも 「強者」に従うべきだろーが!!」と言った。

それに対してトールは「いくら強くてもヤマなんかに従ってたまるか!!」と言って、ジョーダンの銃口をかわして攻撃をくわえようとしたが、攻撃する瞬間に一歩遅かったはずのジョーダンの銃弾がトールの腕を撃ち抜いた。

ジョーダンは「これは「不確かなものを撃ち抜く」弾丸だ このスコープで「捉えたもの」は 命中率100%だ」と言った。

場面は変わり、ヤマを孔破術で起こそうとする夜とカラカへ。

夜が「二十五日の夜流孔破術 ゼロ」を放ち、カラカが「カラカ流孔破術 百五」を放つと、ヤマは「んっ?カラカ…? スレイヤー候補? お前たちがなんでここに?」と目を覚ました。

場面は変わり、クンたちのもとへ。

クンの力で蘇ったヤマの幹部はベンディの攻撃を破壊し、ベンディはヤマの幹部が蘇ったことに困惑しながらも「フッ!! まあいいだろう!! ケージの幹部とはいつか勝負したいと思ってたもんでな!!」と言って3段階擬態をした。

ヤマの幹部も強者であるベンディとの勝負を歓迎したが、そのタイミングで「外の空気を吸うのは久しぶりだな うん実に久しぶりだ それよりひどいありさまジャないか 軽く整備をしてやる必要がありそうだ 答えろ どっちがヤマに仕えるクソ犬だ?」と言いながら、地下から地面を破壊して童顔のハイランカーのベイロード・ドゥームが現れた。

437話(52F ードゥームー 01)

ドゥームがアップルが自分の牙を持っていることを察知したことによって、クンは突然現れたドゥームがヤマの兄貴であることを理解しながらヤバいヤツであることも察知した。

ヤマの幹部は突然現れたドゥームに突っ込むが、ドゥームはそれを「ドゥームの特殊技 猛獣の吠え声」で一撃で倒してアップルに牙を返すように言い寄った。

クンはその隙にラークにドゥームの上の岩を壊させて撹乱した瞬間にアップルを灯台に捕まえて逃走を計った。

場面は変わり、夜とカラカから状況を聞いたヤマのもとへ。

状況を聞いて怒りを露わにするヤマに夜が「モタモタしていられませんヤマ様!! ケージの住人さんたちが死んでるんです!! 早く手下の人たちに加勢しないと!!」と言うと、ヤマは「いや…そんな簡単な問題じゃねぇ 兄貴が死ねば俺たち犬族は滅びちまうんだ」と返した。

ヤマは続けて「ポールなら例え何人でかかってこようが俺一人で倒せる でも兄貴は違う 兄貴は特別な存在だ 兄貴は犬族にとって力の源のような存在なんだ 今の犬族に宿る擬態の力はすべて兄貴のものなんだよ」と明かした。

さらにヤマは続けて「俺たち3兄弟は親を知らない どこで生まれてなぜ捨てられたのかも 俺たちが知ってるのは3人が兄弟であることと 他の連中より強いってことだけだ 俺たちは自分たちを「野犬」と呼んだ 兄貴は俺たちのリーダーで一匹狼の俺とは違って群れを作ることに長けてた その他にも兄貴には特別な能力があったんだ それは自分の力を他人に分け与えることのできる能力 兄貴の力を分け与えると普通の人間が犬族になって擬態までできるようになる 俺たちは子孫を残すことができなかったがそうやって生まれた犬族は子を作ることができたため 兄貴はその方法でどんどん群れを大きくしていった」と語った。

さらに続けて「ところがFUGの元老が兄貴に接触したことから事態は変わったんだ FUGは俺たちの群れの力を求めて兄貴をスレイヤーにしようとしたんだが 俺はそれに反対した 俺にはどうしても賛同できない理由があった 兄貴は自分の力を分け与えた犬族を精神的にも支配できる能力を持ってたんだ 極端な話犬族全員に自決させることさえできるほどの強力な… 兄貴と元老はその能力を利用して 犬族をFUGの兵士にしようと企てた そしてその見返りに兄貴がスレイヤーの座を手に入れるというもくろみだった ポールはその計画に賛同したが俺は反対した 結局 俺たちは支配者の座を巡り争うことになった 長くて辛い戦いだったが 俺はついに勝利しポールを追放して 兄貴から心臓を奪い取りケージに封じ込めることに成功したんだ でも問題があった 俺は兄貴のように他人に力を分け与えることができない 戦闘で多くの犬族が死んでしまった状況で 力を分け与える兄貴の存在すらなくなってしまえば 犬族は衰退し滅亡への道を辿ることになる そこで俺はFUGと工房の力を借りた 俺がスレイヤーになれば力を貸してやるという条件のもと 兄貴の力を他の犬族にも分け与えるための装置の開発を依頼した 工房は装置の開発に成功して ついに俺はスレイヤーになった 俺はその装置で手下に兄貴の力を分け与え 魂を持たない戦闘犬を作って犬族たちの代わりにFUGの兵力に充てた みんなは兄貴じゃなく俺が力の源だと思ってるわけだが… 群れの平和を守るためには仕方なかったんだ 俺はどう思われようと構わねぇ わざわざこんな面倒なことを続けてるのも群れを維持するためだ」と明かした。

それを聞いてカラカが「となると… ドゥームが死ねば犬族は擬態の力を持つ子孫を作れなくなるということか!?」と尋ねると、ヤマは「ああ 兄貴が死ねば犬族は滅びることになる 世代が進むにつれて力が弱くなっていくからな だからデンデンは特別な子供だったんだが… それもガドのまやかしだったってことか あの子はきっと兄貴の「心臓」を持ってたはずだ 事実も明らかになったことだしどちらか選ぶ時が来たってことだな 兄貴がケージの新しい支配者になって全犬族が兄貴の戦闘奴隷になるか それとも俺が兄貴を殺してゆっくりと犬族滅亡の道を辿るか どちらにせよ戦いは避けられねぇ 俺は兄貴を殺す さすがに二度も生かしたまま封じ込める自信はねぇからよ」と返した。

すると夜がドゥームを殺さずにヤマがスレイヤーの座を維持できる方法があるかもしれないと言い出し、カラカも最初は呑気なことを言いながらも夜と勝負を挑めばドゥームは受けてくれるかもという発言に「なるほど…」と考え込み、「確かに我々が相手なら見くびって勝負を受け入れるかもしれない 上手くいけばヤマと犬族の力を借りて師匠を助けられるぞ」と思い、続けてカラカは「ヤマあんたが戦う前に 我々にチャンスをくれないか? 我々が勝負を提案してみる ドゥームに納得してもらえるような…」と提案した。

ヤマは兄貴はそんなチョロい相手じゃないと笑うが、カラカは「それはこっちでなんとかする その代わり成功したら必ず協力すると約束してくれ もし失敗した場合は そのときはあんたの好きにしろ」と言い、それを受けてヤマは「…よしいいだろう その間に俺は元老の代理人と会ってくる 元老側が俺を引きずり下ろそうってんなら受けて立ってやらねぇとな ちなみに兄貴はまだ牙を取り返してない 牙を取り返せば精神支配のの能力が戻っちまうからな それまでがチャンスだと思え 兄貴が牙を取り戻せば例え滅びようとも 俺が兄貴を殺す」と言いながらカラカの提案を受け入れた。

場面は変わり、クンとラークのもとへ。

クンがアップルを灯台で拉致して逃走したが、「へぇ〜星屑の割にはなかなか面白い能力だ こりゃ驚いた 犬族の支配者である僕を背後から狙うとは 死ぬ覚悟はできてるんだろうな?」と言いながらドゥームはクンたちの前に立ち塞がった。

それに対してクンたちがドゥームの攻撃を止めようと動き出したため、ドゥームは「僕の攻撃を止める? ははは!! おっかしい… 近頃の星屑たちはみんなこうなのか? 僕たちの時代はもっと…」と言いかけたところで、何かがドゥームの頭を貫いた!

そして、遠くではシビスが「ナ…! ナイスショーット!!」と言いながらそれを見ていた。

場面は変わり、エヴァンケルたちのもとへ。

エヴァンケルたちにケル・ヘラムは「今夜スレイヤー候補とあんたたちは予定していた道を歩めなくなる この矢が示す道がー あんたたちの「運命」だ…!!」と言って矢を放ち、エヴァンケルがそれを「広域技 火の花」で燃やそうとするが、矢は止まらずに火花を撃ち抜いた。

ケル・ヘラムの矢は2つ生きていて、さらにその矢がエヴァンケルに向かって飛んでくるのではなく、エヴァンケルの周りをくるくる回りながら道を描き始めた。

そしてケル・ヘラムは「忠告したぞ矢が示す道があんたたちの道だとー じゃあそろそろ失礼するよ 俺たちはケージに向かう そこでスレイヤー候補を殺して ヤマをスレイヤーの座から引きずり下ろし新しいスレイヤーを迎え入れるんだ それからエヴァンケル 「古代種」の力を受け継ぐ者がー 自分だけだと思うなよ」と忠告して去っていき、その瞬間エヴァンケルは矢が作った道を高速で回り始めた。

438話(52F ードゥームー 02)

場面は、カラカの部下がマドラコを追っているところへ。

マドラコを追っていると、ポールの幹部3人衆の1人であるグランデが「ヤッホー おばさん」と言いながら攻撃を仕掛けてきた。

そのグランデの後ろを巨大なヤリが通過し、グランデは「ヤリですって!? あっちは…!! ポール様がいらっしゃる方向よ…!!」と思っていた。

場面はベイロード・ドゥームがヤリで頭を貫かれたところが映されてから変わり、ドゥームがヤリに貫かれる30分前のケージ上空の幹部ルエル・モンの住処へ。

そこにはシビスが幹部の中で唯一過去の戦闘経験者がいるところへ訪れていた。

すると幹部がシビスたちの入ってきたのをオブザーバーで察知し、声をかけてシビスたちを招き入れ、シビスはその幹部の部屋に入る途中にエンドロシが載ってた雑誌を踏み「なんでこんなものがここに…?」と疑問に思っていた。

そしてシビスは「…まさか…?」と思いながら幹部の部屋に入ると、その部屋にはエンドロシのグッズが隠されていて、ヤマの群れ幹部No.7のヤリ使いルエル・モンが待っていた。

ルエル・モンは「よく来たな星屑 状況はわかってるから説明はいらない ジョーダンに言われて来たんだろ? でも僕は参戦するつもりないよ 僕を説得しに来たなら諦めな」とキッパリ言うが、エンドロシグッズを発見したシビスとハツは「この人… エンドロシファンだ…」と呆れていた。

さらにルエル・モンは「幹部たちには隠してきたけど…もうバレたことだから… このケージに閉じ込められてるのはヤマ様の兄「ドゥーム」様だ 僕は2人が戦っていた時ヤマ様の側に付いてたんだ 原因すらわからない兄弟間の争いで 大勢の幹部が死に追いやられここから追い出された 僕はヤマ様を尊敬してたから一緒になって戦ったものの いまだにあのときの真相については聞かされてない 僕は訳もわからぬままこの手でたくさんの兄弟たちを殺してしまった! 今でもそのことを思い出すと手が震える…!! だからすべてを忘れるためにこの部屋にこもるようになったんだ そんな僕の心の癒やしになってくれたのはアイドルだけだった!! ちなみに最近はアイドルの新星エンドロシ・ザハード様推しだ!! あの頃の残酷で凶暴な僕にはもう戻りたくない!! 今の僕にはアイドルがすべてなんだ!! 人生のビタミンアイドル万歳!! 万々歳!! そういうことだから帰ってくれ 僕はもう昔の僕じゃない 誰がケージの支配者になろうとどうだっていい」といきなり語り出したが、それを遮ってシビスが「あ…あのぉ!! その… エンドロシと共に旅をする選別者の話って聞いたことあります? まあ…興味ないならいいんですけど… 実は俺たちがその「エンドロシの仲間」でして…」と言うと、ルエル・モンは「…なんだって?」と反応した。

そして場面は移動し、ルエル・モンの住処の屋上へ。

そこには巨大なヤリがあり、ルエル・モンは「ヤマ様から預かったヤリだよ 古代種たちが使ってたヤリみたいだけど名前は知らない 古代種以外の者が手にすると凄まじい苦痛に襲われるから 僕も始動なしで一回投げるのがやっとなんだ 指導しなくても硬度は普通のヤリ以上だけどね 本当は…二度と手にしたくなかったんだけどー エンドロシ様の仲間の頼みなら仕方ない」と言い、シビスは「豆腐みたいな覚悟だな…」と思っていた。

ルエル・モンは続けてドゥームが目覚めたことをシビスたちに伝え、完全に力が戻ったわけじゃないから今なら一撃で眠らせることができるかもしれないと言って「右腕5段階擬態 黒炎竜」を発動させて、エンドロシ会わせてもらう条件で叫びながらヤリを掴んだ。

そしてルエル・モンは「支配者が誰であれ!! 最高権力者が誰であれそんなことはどうでもいい!! 内輪もめなんてしても誰も幸せにはならないんだから!! 聞こえるか!! 訳もわからぬまま犠牲になった不憫な同族たち!! どんなにちっぽけなことでもー これからは自分が望むもののために戦ってやる!!」と言って凄まじい力でヤリを放ち、ドゥームに命中させた。

ドゥームがルエルのヤリで倒れ、その隙にクンとラークは浮遊船に向かって走ったが、「はぁー 目を覚まして早々なんてありさまだ ルエルのヤリか… 瞬間的に擬態したからよかったものの 間一髪だった」と言いながらドゥームは起き上がった。

そしてドゥームは恐ろしい表情で「どこに行くのかな? 星屑のお2人さん?」とニヤッとしながら尋ねた。

場面は変わり、ルエル・モンのもとへ戻る。

シビスが仕留められたかどうか尋ねると、ルエルは冷や汗を流しながら「ど…どうしよう生きてるみたい… か…隠れよう!!」と一目散にダッシュした。

場面は変わり、ヤマが自室から出るところへ。

部屋から出るとジョーダンが話を聞いていたことに気付き、ヤマは「お前が聞いた話は全部事実だ お前が持つ犬族の力は兄貴のものなんだ だからお前たちが兄貴に寝返っても俺は責めない 行くなら行け」と言って去ろうとしたが、ジョーダンは「やっぱりヤマ様はパネェっす!! 力を分けるなんてそもそもヤマ様らしくないなって思ってたんですよ!! 誰にも力を分け与えない孤独で最高の戦士!! それでこそヤマ様じゃないっすか!! 俺の力が誰のものであろうとそんなのどうでもいいっす!! 俺がリスペクトしてるのはヤマ様っすから !! 俺は最後までヤマ様についていきます!! スレイヤー候補様もスレイヤー様も皆さんマジカッコよすぎるっすよ!」と元気よく返した。

それを聞いてフッと笑いながらヤマは「まあお前みたいなバカがいてくれると群れも賑やかでいい 俺は元老の代理人に会ってくる お前はスレイヤー候補についていって問題が生じたらすぐ知らせろ」と言って別れた。

場面は変わり、その直後の元老の代理人の宿へ。

元老の代理人が元老と話していると、「よう代理人 俺が寝てる間にガドと手を組んで ずいぶん勝手なことしてくれたな 俺の睡眠を邪魔するとは お前は許されねぇ罪を犯した 今日はお前が死ぬにはもってこいの天気だと思わねぇか そろそろそこからー 出てこいや!!」と言いながらヤマが現れて、代理人の箱を破壊した。

すると箱から元老の代理人の気持ち悪い見た目のミュールが現れて「正気ですか? いくらスレイヤーとはいえ 元老様から頂いたボックスを壊すとは!! このボックスを開けた者は元老会の敵と見なすことになっています! それがどういう意味か…おわかりですよね?」と言うが、ヤマは全く気にも止めなかった。

そしてミュールは「元老の代理人である私への攻撃は イコール元老様への攻撃…!! 私も黙ってはいませんよ!!」と言いながら元老から頂いた骨格甲冑を稼働させて高速移動しながらヤマの背後を取り、「骨格甲冑起動殺人技 グリーンボーンブレス」を放った。

それはあたりが破壊されるほどの強力な攻撃だったがヤマには全く効いておらず、ヤマが「…なんだ?このショボい攻撃は 痛くも痒くもねぇっつーか 臭ぇだけなんだが ちゃんと歯磨きしてんのか?」と言ったため、ミュールは「ダメージゼロだと!? 逃げねば!!」と思った。



439話(52F ー牙取り2ー 01)

ミュールはヤマに攻撃が通じなかったため即座に離脱しようとしたが、ヤマが「1段階部分擬態 赤水」を放ったことで、ミュールはヤマのもとに吸い寄せられて苦し紛れに「ならば最後の…手段だ…!!」と口から何かを出した。

そして逃げるミュールを引き戻したヤマはニヤッとしながら恐ろしい表情で「おい お前の行き先はそっちじゃねぇぞ 「地獄」だろーが」と言い放った。

場面は変わり、ドゥームのもとへ向かう夜とカラカへ。

夜がどんな提案をするのか考えているのか尋ねると、カラカは「大まかには考えてある 戦力だけで見れば我々が不利だろうが こちらには彼らが知らない切り札がある おそらく彼らは「お前のような選別者」を見たことがないはずだ」と言い、カラカは「ヤマを起こしたときのあの孔破術 私にはまだ遠く及ばないものの 選別者とは信じがたいほどの威力だった バカげた話だがトゲを発動すれば… 「ランカー以上」の力を発揮できるかもしれない そんな選別者が存在するなんて彼らは夢にも思っていないだろう こいつの可能性に賭けてみるしかない 師匠のように」と考えていた。

場面は変わり、ドゥームやクンたちのもとへ。

ドゥームはヤリを投げたルエル・モンのことはほっとくようにポールたちに言い、そのままクンたちに向かっていき殺そうとしたが、そこへドゥームに吹っ飛ばされたヤマの幹部が戻ってきた。

ヤマの幹部はクンに「ここは私がなんとかするから あんたたちは逃げな あんたが私を助けてくれたんだろ? 私は幹部のベルディッチだ 私は助けてくれた恩は一生忘れない その代わりあんたのその神秘的な力をもう少し私に分けてくれないか? あんたに助けられたときものすごい力が伝わってくるのを感じたんだ もう一度同じことをしてくれれば私はさらに1段階擬態できるかもしれない」と言った。

クンは炎が力を強化できるのか半信半疑だったが試してみると、クンの炎を纏ったベルディッチは力が強化され4段階部分擬態に成功した。

そして力が強化されるのに驚きながら感心するドゥームのもとへ、カラカも夜も到着した。

2人の登場にガドは、ドゥームが封印された後に選ばれたスレイヤーとスレイヤー候補であることを紹介すると、ドゥームは「「スレイヤー候補」だって? あんなガキの星屑が? 僕が眠ってる間にFUGも落ちたものだな で…お前たちは何しに来たのかな?」と睨みながら尋ねた。

するとカラカは「あんたに勝負を提案したい」と言い、勝負で円満にヤマとドゥームの関係にケリをつけたいと提案したが、ドゥームは「円満にねぇ…それならいい方法がある ヤマが永遠にこのケージから去ることさ あるいは死ぬか」と言い捨て、交渉はいきなり決裂しそうになっていた。

そんな大事な話をしている最中、夜はデンデンがいないことばかりを気にしていると、元老の代理人の随行者のランカー犬人がデンデンとミカエルと連れて登場した。

夜がデンデンを気にする中で、ドゥームは「あぁあいつなら死んだよ 借り物の心臓を無事に僕に返した後に」と言い、続けて「僕の心臓が記憶してる あの子は僕の心臓で生きてこのケージに戻ってきたんだ そして無事僕に心臓を返して死んだ」と明かすと夜は起こったが、ドゥームは「でもどうだろう犬族は心臓を抜かれたくらいですぐに死んだりしないから 元の心臓を持ってきてやれば生き返ったりして」と言い出し、それを聞いてクンは「嘘じゃない 命の炎が少し残ってる」と反応した。

そんなデンデンの一悶着の中、カラカはデンデンの話はその辺にしてと話始めてヤマが目を覚ましたことを明かすと、ドゥームはカラカの勝負の提案を尋ね、カラカは「牙取りゲームだ」と言い、続けて「あんたの牙を取り合うゲームをする ここから出発して我々が先に牙を競技場へ運べば我々の勝利 あんたたちが牙を奪うことに成功すればあんたたちの勝利だ ただしいくつかルールがある牙を持っている我々の仲間の他に幹部を護衛に充て あんたたちも選別者とランカーを送り込み牙を奪わせる その間ハイランカーはここで待機 あんたたちには私と戦ってもらう 戦いは原則1対1 あんたたちの誰か一人が私に勝つまで続ける もちろんその間に牙を競技場に運べばそこで終わり我々の勝利だ」と提案した。

しかし、ドゥームはハイランカーでありながらも油断せずにメリットがないと提案を断ろうとしたが、カラカは「…賢明だな ならばあんたたちにも破格の条件を与えよう スレイヤー候補と犬族のランカーを擬態を使わずに戦わせて 犬族のランカーが勝利すれば牙を奪いに行ってもいいことにする ただしスレイヤー候補が勝てばあんたたちは私に勝つまでここに残ってもらう」と言い出した。

その発言に現場にいた一同が驚き呆れて、ドゥームも「…どういうつもりだ?僕をからかってるのか? いくら時代が変わったとはいっても 選別者がランカーに勝てるわけがない なぜあんな無茶な提案を…? 僕たちを疑わせてスレイヤー候補じゃなく自分を狙わせようって言う魂胆か?」などと考えを巡らせていたが、カラカは続けて「我々が勝てばその時点で戦闘は切り上げ 以降は我々に協力してもらう もしあんたたちが勝てばー 私のスレイヤーの座をあんたに譲ろうドゥーム ルールを破った場合は二度とFUGに近寄らないーと音声で残しておいてやる 勝負を受けるか?」と提案したため、ドゥームは即座に勝負を受け入れた。

そしてクンは牙を持ってベルディッチを護衛に付けながら競技場へ向かい、ドゥーム側のベンディやミカエルたちもクンたちを追い始めた。

さらに夜と犬族のランカーの戦いも始まり、犬族のランカーは「スレイヤー候補には気の毒ですけど 選別者だからって手加減はしませんよ」と言いながらも所詮は星屑と思って攻撃を仕掛けた。

しかし、夜はその攻撃を見事に避けて、さらに反撃をして見せたため、ドゥーム側はもちろん、カラカも「まだトゲも使っていないのに… これは私も想定外だ 私の期待よりはるかに強くなっている…!!」と驚いた。

440話(52F ー牙取り2ー 02)

夜の戦闘から場面は変わり、代理人の宿にいるヤマとミュールへ。

ヤマはミュールに「元老のお偉いさんに助けてくれって泣きついてみろよ あーこんなに遠くにいちゃ聞こえねぇか 「俺の縄張り」で調子こいたらどうなるかみっちり教えてやるよ」と言うと、ミュールは「わ…私に手を出せば後悔しますよヤマ様!!」と言い出した。

続けてミュールは「先ほどこの建物に引きずり戻される際にに…! この甲冑の「核」を上空で切り離してきました!!」と言い、さらに「核とはこの甲冑を動かすエネルギーを凝縮したもの!! そしてー 爆発させると凄まじい威力を持つ爆弾になります!! 今 核はケージの居住区に向かって飛んでいます 爆発したところであなたや幹部が死ぬことはないでしょうが ケージにいる大勢の犬族たちは…どうなってしまうでしょうか? 普段のセキュリティー状態ならコアを見つけ処理すれば済むものの セキュリティーを破られた今の情きょでコアを制御することは不可能でしょう ヤマ様が私を攻撃すればケージの爆弾が ドカン!! どういう意味かおわかりですよね? さあどうします? ヤマ様なら多くの犬族の命を奪うような選択はしませんよね?」と脅しをかけた。

それに対してヤマはフッと笑って「ケージで爆弾が爆発…? それがどうしたってんだよ 俺は自分勝手に寝て自分勝手に食って自分勝手に生きる 犬族の命など俺には関係ねぇ」と全く動じなかった。

しかし、ミュールは笑いながら「はは!! 嘘おっしゃい! わざわざドゥーム様を生かしてまで犬族を守ってきたお方の言葉とは思えない… あなたには一から勢力を築ける力じゅうぶんにある!! それなのに秘密を作ってまでこのケージを守ってきた!! 一見自分勝手なようで 本当は誰よりも犬族を愛しているじゃありませんか しかし元老様は自分の種族を優先するスレイヤーなどいらないというお考えです 我々が求めているのは種族を犠牲にしてでも目的を達成する冷徹なスレイヤー! というわけでさっさとドゥーム様にスレイヤーの座を譲ってください この場で膝をつきすべてを手放すとお約束いただければ爆弾の投下はやめましょう! さあ!! 元老様の代理人である私に跪くのです!!」と言い、ヤマは怒りを露わにしながらも「…わかった 犬族には手を出さないでくれ このとおりだ」と膝をついてお願いした。

それを見て嬉しそうにミュールが「フフ…!! つまり爆弾を投下しないという条件で スレイヤーの座から降りるのですね?」と尋ねると、ヤマは「ああ俺にできることならなんだってやる でもこれだけは言っておくぞ 万が一約束を破って俺の群れに危害を加えようものなら お前も お前が仕える老いぼれ元老も 地獄の果てまで追いかけて骨一本余すことなく食い尽くしてやるからな」とギロっと睨んで脅した。

脅すような発言にたじろぐミュールだが「動じることはない 私は元老様のご到着まで時間を稼ぐだけだ…! ヤマは元老様が始末してくれるのだから…! もうじき元老様がいらっしゃる…!!」と考えていた。

場面は変わり、夜たちのもとへ。

夜が犬族のランカーを攻撃を食らわせたのを見て、ガドは「…以前戦いでランカーを手こずらせたという噂を聞いたとき FUGの根も葉もないバカげた作り話だと思ったが… あれは… 本物の「才能」だ だが今の私にとっては邪魔でしかない 戦いが長引けば牙を競技場に運ばれてしまう その前に手を打たねば」と考えていた。

そしてポールやドゥームから怒られる犬族のランカーは「今度こそ… 仕留めてみせます」と構えて夜に向かって行き、カラカは夜に「トゲ」を使うように催促するが、夜は「トゲは修行が終わるまで使わないって約束したんだ 無謀かもしれないけど 敵も擬態は使えないという縛りがある こんなところでトゲに頼ってるようじゃ… カラバンとなんて到底戦えない!!」と思いながら神之水の輪で攻撃して耐えようとした。

夜は避けきれずに犬族のランカーの攻撃を食らってしまうが、トドメを刺しにくる攻撃を逆流れ制御で止めて、その流れで「二十五日の夜流殺人技 花蝶孔破術」と放った。

そして、夜の攻撃を食らった犬族のランカーは地に崩れ落ち、ポールもカラカもドゥームもその光景に心底驚いていた。

ガドは負けた犬族にランカーに「スレイヤー候補とはいえ星屑相手に負けるとは お前は犬族の恥だ これ以上は見ていられない」と思い切り踏みつけ、さらに夜に向かって「みっともないところをお見せしてすみませんでした スレイヤー候補様 これは驚きました 噂どおり素晴らしい実力をお持ちのようで それなのにあのような雑魚の相手をさせてしまい… 大変失礼いたしました あなたが勝ったら デンデンの心臓の在処をお伝えするという条件で… 私と勝負をしてみませんか?」と言い出した。

441話(52F ー犬の王ー 01)

ガドが夜に勝負を持ちかけたことで、ルール違反だとカラカが助けに行こうとするがベイロード・ポールに攻撃されて止められ、ポールに「さっきの勝負は俺たちの負けを認める 次はお前と俺が戦う番だよな? 勝利した星屑に手を出すななんてルールはなかったはずだぞ なんならお前が負けを認めてあのガキを助けに行ってやってもいいんだぜ?」と言われてしまった。

そして、ガドが夜に「いかがですか?私はデンデンの心臓の在処を知っています 私と勝負しようじゃありませんか」と言っているところをラークが助けようとして、さらにカラカも夜を助けようとしたところで、ヤマの群れのNo.3のケンゾンが現れてガドを殴り飛ばした。

場面は変わり、数時間前のシャルルのもとへ。

シャルルがクンたちに取り残されていると、近くで倒れていたケンホンがクンの炎の力で息を吹き返していて、シャルルとケンホンは父のケンゾンのもとへ向かった。

ガドに敗れて、体はボロボロになり心が折れていたケンゾンはケンホンに「俺はあいつに負けてヤマ様はまだ目覚めていない ガドを止める者などここにはいないんだ」と言うと、ケンホンは「父さん… そうですか…それが父さんの答えなんですね 父さんは今までずっとケージのために戦ってきました 身も心も疲れ果てて当然だと思います でも本当にいいんですか? 父さんが戦いで傷つく姿は見たくないけど こんな無力な父さんを見るのはもっと嫌です なぜ勝つことだけがすべてだと考えるんですか? 譲れない何かのために 負けても何百回、何千回と立ち向かうのが私が知ってる父さんなのに!! そこで負けたら 敗北者と呼ばれるかもしれません でも私はそんな父さんを誇りに思います!! 負けても意味のある戦いはあるはずです!! それが私が尊敬する父さんの姿だから!!」と胸の内を語った。

それを聞いたケンゾンは「そうだな… お前に無様な姿を見せるところだった 戦ってやる 犬族の戦士としての誇りを胸に…!」と立ち上がったが、ボロボロの体だったためすぐに膝をついてしまった。

シャルルは今の体じゃ到底無理だと言い、ケンホンは「そうだ…父さんを回復させないと… もし…私を蘇らせてくれたこの力を父さんに分けられるなら… 命と引き換えになるかもしれないけど…」と思いながら、父のケンゾンに「父さんー どうか悔いのない戦いを!」と言って炎を移して倒れた。

場面は戻り、ガドを殴ったケンゾンのもとへ。

ケンゾンは「娘から戦う力をもらったんだ お前には負けないぞガド」と宣言し、夜には下がるように言いながら、「だが運命に逆らっても無駄だ ゾンお前は私には勝てない」と言うガドに対して、ケンゾンは「いや勝つ 今 この場で最初で最後の勝利を頂く」と言い放って戦闘を始めた。

そして、ラークが夜のもとに駆け寄って「大丈夫か!! 黒亀!! べ…別に心配してるわけじゃねぇけどよ!! でも大丈夫か!?」と話しかけているところへ、ドゥームが夜に「おいスレイヤー候補」と声をかけてきた。

夜が自分と戦う気なのかと警戒すると、ドゥームは「僕をあんな雑魚と一緒にしないでくれよ僕はルールを破るほど落ちぶれていない ただお前に興味が湧いた お前犬族になる気はないか? 犬族になって僕の手下になれ お前には幹部 いや ヤマの座を約束しよう お前に危害を加えることも絶対にない お前が受け入れてくれるなら 僕が与えられる限りの 犬族の力を分けてやろうじゃないか 擬態を覚えればもっともっとカッコよくなるぞ どうだ?スレイヤー候補」と提案してきた。

場面は変わり、ヤマとミュールのもとへ。

ヤマは跪きながらドゥームとの過去を思い出していた。

過去でドゥームは「ヤマ!! ポール!! いいか? この塔で信頼できるのは僕たち3人だけだ!! 僕たち3兄弟は兄弟であり群れであり民族なんだ! 何があっても僕たちの絆は永久だ!!! ヤマ!! ポール!! 僕の作ったものを見てみろ!! 新しい犬族だ!! これからはこいつが僕たちのために働いてくれる」と言っていて、次の場面ではその犬族をドゥームが殺していて、ないかを訴えるヤマにドゥームは「えっ?なんで殺したのかって? だってもう必要ないだろ?使えるヤツなら他にいくらでもいるんだし えっ?気に入ってたのか? そんな細かいこと言うなよヤマ この世界で本物の犬族は僕たち3人だけなんだから 他の連中は使い捨ての 消耗品にすぎない」と怖い表情で言っていた。

そして、ヤマが現在「誰かの消耗品なんかに愛着を持つなんて 俺も情けねぇ男だぜ」と思っていた。

場面は変わり、ジョーダンのもとへ。

ジョーダンが夜のもとへ向かおうしていると、ケージの上空に何かが浮遊しているのを発見し、それをルエル・モンのオブザーバーの協力を得て捕捉して、撃ち抜いて爆発させることに成功した。

そして、ジョーダンが爆発物を撃ち抜いたことをヤマに報告すると、ヤマは「そうかでかしたぞ 褒めてやる」と言い、続けてジョーダンに核を壊されてしまって焦るミュールに向かって「聞いただろ? 犬は飼い主に恩返しをするものだ もちろん俺は例外だがな なぜなら俺はー 「犬の王」だから」と言い放った。

身の危険を感じて急いで退散しようとするミュールだが、ヤマは「言ったろ? お前の行き先はー 「地獄」だって!!」と言いながらミュールを睨みつけた。



442話(52F ー犬の王ー 02)

ヤマはミュールに「頭だけ残して吹っ飛ばしてやるよ!!」と言いながら攻撃し、言葉通り頭だけを残して体を破壊した。

頭だけでもミュールはまだ生きていて、「私を殺しても…無駄ですよ もうじき…元老様が到着されます… ヤマ様は…敗北し何もかも失うことになるでしょう…!! それがあなたの運命…!!」と宣告するが、ヤマはミュールの頭をつぶして「偉そうに何が運命だ 自分にしが迫ってることすらわかってなかったくせに」と言ってその場から去った。

場面は変わり、競技場に向かうクンとベルディッチへ。

ベンディが追ってきていて遠くから浮遊船が迫ってきていたため、クンとベルディッチは戦う選択をして戦いやすい場所にベンディをおびき出した。

そして追いついたベンディはベルディッチに攻撃を仕掛けると、クンの炎によって力が漲って4段階擬態までして攻撃したが、その瞬間にクンに炎を抜き取られ、バランスが取れなくなったベンディはベルディッチに倒された。

クンは「ほんの少しの力でも注入して即座に抜けば バランスが取れなくなる たかだか星屑ごときの力をちょっと入れて戻しただけでそのありさまか?」とニヤッとしていた。

しかし、ベルディッチの健闘を称えた後に、クンはよろめきながら「全身が焼けるように熱い 俺が氷属性だからまだこの程度で済んでるんだろうが…」と思っていると、炎の鮎がクンに「ずいぶん活用しているジャないか 意のままに命の炎を燃やしたり消したり 自分が神にでもなった気でいるな? しょせんはあのブタと一緒だ まあせいぜい楽しむがいい いつかこの炎がとりとめもなく広がったとき 私はお前とお前の周りを何もかも燃やし尽くす巨大な「火魔」になるだろうー」と忠告した。

場面は変わり、ケージ上空マドラコの浮遊艦へ。

そこには元老のケル・ヘラムと赤髪の道案内が到着していて、赤髪は非選別者の夜の影響もあって頭痛を訴えるが、「居場所はわかったわ…! 犬族たちと一緒にいるみたい でも…なんだか嫌な予感がするわね よくわからないけど やっぱり彼は私には読めない道を歩いているみたい 早く殺しちゃいたい」と言いながら夜の居場所を突き止めた。

そしてケル・ヘラムは「お前は彼に近づかないほういいかもしれない ここは俺に任せろ」と言いながら夜のもとへ向かった。

場面は変わり、ドゥームが夜に犬族になる気はないかと勧誘しているところへ。

夜はドゥームの提案を「お断りします!! 犬族になればあなたに精神的に支配されてしまいます!! そんな口車には乗せられませんよ!!」と拒否するが、ドゥームの周りの黒い牙のようなものが夜に襲いかかり、ドゥームは「昔の僕がどうやってFUGのスレイヤーになったかわかる? 犬族を作るのに相手の同意なんて必要ない お前のように神之水の抵抗力が弱い連中は簡単に犬族にできるんだ ちょっとだけ辛抱してくれ 立派な犬族の戦士にしてやるからな!!」と言い、黒い何かが夜を飲み込んだ。

ラークが心配して夜に駆け寄り、カラカも夜のことに気にかけ、ポールに強烈な攻撃をして夜のもとに駆け寄った。

そして、夜はドゥームの黒い何かに飲み込まれながら、「ちくしょう!! 絶対に許さない!! 恨んでやるからな!! 絶対に許さないぞ!! 十家主!! ロー・ポー・ビア・ヤスラーチャ!!」とドゥームが叫んでいる姿を見た。

ドゥームは夜に力が吸い取られていくのを感じていると、「目覚めて早々厄介なことをしてくれたな ドゥーム…!! 余計なことはするな」と言いながら元老のケル・ヘラムが現れて、ドゥームは夜を犬族にするのを断念した。

ケル・ヘラムはカラカに向けて「はじめましてカラカ様 元老のケル・ヘラムと申します カラカ様もお気付きのとおり… 私はベイロード・ヤマ様からスレイヤーの座を剥奪し こちらのドゥーム様を新しいスレイヤーとしてお迎えするために参りました」と言った。

それに反応してドゥームが「ぼ…僕をスレイヤーとして迎えるって!? それは本当か!?」と驚くと、ケル・ヘラムは「ああそれが元老会の決定だ あんたが俺たちに従ってくれればスレイヤーの座は約束する」と返した。

カラカは「…元老にスレイヤーの座を奪い取る資格があると思っているのか?」と言うが、それに対してケル・ヘラムは「奪い取るとは人聞きが悪い 少なくともその資質を論ずる資格はあると思っています ベイロード・ヤマ様は犬族の存続にしか興味がなく スレイヤーとしての自覚に欠けています 活動もほとんど手下たちによって成り立っているようなものです そういう意味ではドゥーム様がスレイヤーになることはごく当然の流れでしょう」と述べた。

そのタイミングで「バカなこと言ってうるせーぞお前ら!! おいコラ クソ犬ども 俺様のケージで何してやがる 俺から何かを奪いたけりゃ それがスレイヤーの座であれ残飯であれ 俺を倒して奪ってみろ いくらでも相手してやっからよ」と言いながら現れてギロっと睨んだ。

443話(52F ー犬の王ー 03)

登場したヤマは「ところでポールお前はなんで帰ってきた? 二度と姿を現さないから命だけは…って泣いてすがったじゃないか 兄貴も逃げないでどうしてここにいるんだ? 今なら二人で俺を倒せるとでも思ったか?昔でも無理だったくせにバカなことをしてやがる」と言い、ポールはうろたえた。

またヤマが夜に起こされたことを明かすとガドは内心で驚いていて、さらにそんなガドにヤマは「それからガド お前には後で話がある 信頼してたお前にまさかこんな形で裏切られるとは 殺すだけじゃ気が済まねぇな」と言うと、ケンゾンはガドの処理を自分に任せてもらように頼み、ヤマはケンゾンに任せた。

また現れたヤマに「ヤマ様今日はずいぶんと早いお目覚めですね」と言いながらケル・ヘラムが攻撃するが、ヤマはそれを難なくかわしてから「ほうあんたが元老だな? 俺もあんたと勝負したいところだが 先に身内の問題から片付けちまうからちぃっと待っててくれ」と言った。

するとポールがヤマに攻撃を仕掛けるが攻撃は全く効かず、ヤマは「ポール しばらく会わねぇうちに忘れちまったか? お前の神之水は俺には届かない 俺は俺を恐れる者の神之水に対して100%の抵抗力を持ってるんだよ」と言い、ポールは「わかってる… 兄貴は兄貴に対して恐怖を抱く者の神之水に抵抗が生まれる特殊体質… 怯えているとおれん攻撃など効かなくなる でも… 全身擬態したあんな姿を見てビビらねぇヤツなんていねぇだろ!!」と内心で焦っていた。

それでもポールは「やれるところまでやってやるよ!!」と攻撃しようとするが、ヤマの圧力に動けなくなる。

さらにドゥームも「ヤマぁぁぁ!! 僕を封じ込めてこんな屈辱を浴びせやがって!! ぶち殺してやる!!」と言いながら第6段階部分擬態をしてヤマに攻撃するが、それをヤマは片手で受け止めながら「…俺だってあんなことはしたくなかった 兄貴が持つその力さえなければ とっくに殺してたに決まってんだろ!!」と言いながら過去のことを思い出していた。

過去では、ヤマに仕えるカトゥという犬族が「ヤマ様…!! ガールが死にました!! 直近一年でヤマ様に仕えるランカーが3人も死んでいます…!! これといった理由もないのに自ら命を絶っているのです!! ドゥーム様の仕業に間違いありません!! ヤマ様に対するドゥームs魔の牽制は異常です!! このままではヤマ様を支持する犬族がいなくなってしまいます!!」と訴えるが、ヤマは「だからどうしろって? あれでも一応俺の兄貴であり群れのトップなんだぞ」と冷たく返す。

カトゥは続けて「ドゥーム様には…トップに立つ資格などありません!! この際ヤマ様が…!!」と訴えるが、ヤマは「俺はそういう面倒なことには興味ねぇ 怖ければお前も俺を捨てろ 一人のほうが楽だしよ」と答えて去った。

そして別の日にカトゥが自害された報告を受けたヤマは横たわるカトゥに「なんで俺を捨てなかったんだ…」と語りかけ、その後ドゥームのもとへ行くが、ドゥームは「そいつ僕に向かってトップの資格はないとかふざけたことぬかすんだぜ? 残念だなお前が可愛がってた側近だったろ? 故障してたのか何なのか知らないけど この際 僕がもっと強いヤツ連れてきてやるよ」とだけ言っていた。

そんな過去を思い出したながら、ヤマはドゥームに「兄貴を殺したくて仕方なかった!! 犬族のためには兄貴を生かしておくしかないことが悔しくてたまらなかった!! だがもう我慢できねぇ!! 今日こそ殺してやる!!」と叫び、それに対してドゥームは「黙れヤマ!! お前は兄弟を裏切った!! あんなヤツらが死んだくらいで何を大げさな!! 本当の犬族は僕たち3人だけじゃないか!!」と言いながら攻撃した。

しかし、ドゥームの攻撃はヤマには効いていなくて、ヤマは「今の兄貴の攻撃は俺には届かねぇよ なぜならー 兄貴は俺にビビってるからだ」と言い放った。

そして場面は変わり、過去のベイロード家の兄弟戦争へ。

全盛期のドゥームは強くなったヤマに疲れながら「今ならまだ遅くない兄弟に謝ってその力を僕たちのために使うんだ 僕が本気で犬族を集めてくればお前に勝ち目はない」と言うが、ヤマは「断る 兄貴が政治ごっこに勤しんでいる間 俺はずっと自分を磨き鍛え上げてきた 兄貴とは違って俺は一人だからな そしてついに完成させたんだ 「全身擬態」を…!! いいか? よく見ておけよ今からー 俺は真新しい犬族になる」と宣言していた。

そのことを思い出し現在のドゥームは「ちくしょう… あの頃のヤマを思い出すと 震えて力が入らない…!!」と思っていて、それを見たカラカは「本調子じゃないとはいえ ドゥームはヤマの足元にも及ばないな やはり師匠が言っていたとおりだ ヤマは強い…!!」と感じていた。

そして、ドゥームを圧倒したヤマはケル・ヘラムに向かって「…お前もその目で見ただろ 俺は犬族の中で一番強い 犬族の王は俺一人だ それでも認めたくねぇなら好きなだけ相手してやるよ かかって来い」と宣言し、ケル・ヘラムは「やっぱり 犬族に相応しい最強の王はベイロード・ヤマだ」と実感しながらも、「しかし 犬族にもう王など必要ない」と思いながら、指をコキッと折り曲げるとヤマに向かっていくドゥームが心臓を抑えて倒れた。

さらにケル・ヘラムは「ドゥーム あんたの心臓には 強力な「呪術」がかかっている 俺の命令に背けばあんたは死ぬ」と言い出した。

場面は変わり、数時間前のエヴァンケルとユハンがいる場所へ。

ケル・ヘラムの作った道のせいで、どちらに進もうとしても矢が示した道しか通れないようになっていてエヴァンケルたちは閉じ込められていた。

しかし、エヴァンケルはユハンを少し下がらせて「全部燃やせばいい あいつは私の「炎」を見くびった 普通は火といえば多くのものを燃やせるが神之水の根源には近づけない でも今から私が使うこの炎はー 「神之水」そのものを燃やし尽くす」と言いながら「レアオーブ根源の炎」を発動させた。

さらにエヴァンケルは説明を続けて「蓮家の家主が古代の主から授かった炎には2つの種類ある なんでも燃やす炎となんでも蘇らせる炎 今となっては力が弱まり一般人が扱う火と大差なくなってしまったが 蓮家の直系の中でも一部の者はその2つの「根源の炎」の力を受け継いでいる そして私が使えるこの「根源の炎」はー 物体や生命あるいはもっと根源的なものまで燃やし尽くす炎だ!!」と語り、実際にケル・ヘラムの矢が示した道を燃やし始めた。

しかし、道を燃やしたところでケージに行く方法がないと思ったユハンは「!! エヴァンケル様待ってください! ケージに行く方法を思いつきました その「根源の炎」というものを使わなければ… 矢の道に火がつくだけで燃えはしないわけですよね? でしたら一気に火をつけてしまってください」と言い、まだユハンの意図が伝わってないエヴァンケルにユハンは続けて「よく考えてください!! 元老は矢の道を通ってケージに向かったんです! きっとその道は残っているはずです!! 矢の道の果てまで一気に火をつければいつか直線の道が見えるはずです それがおそらくケージに繋がる道ということでしょう!! 根源の炎を使って余計な道を燃やしつづけて 最後の一本道だけ残せば…!!」と説明し、エヴァンケルは「…その矢の道を通れば私たちもケージに辿りつける…ってことか」と理解した。

そして、エヴァンケルが実際に行動に移すと、一本道が見えて2人はケージに向かい、到着するとそこにはケル・ヘラムの道案内がいてエヴァンケルは「元老の… おっさんはどこにいやがる?」とギロッと睨みながら尋ねた。

444話(52F ーケル・ヘラムー 01)

エヴァンケルとユハンがケージに来たことで、元老の道案内は「いったいどうやってここまで来たの!? 道を無数に作ってここには辿り着けないようにしておいたのに! まさかあの道を消す能力を持ってるとでもいうの…?」と驚き、その間にエヴァンケルは元老のケル・ヘラムの元へ向かい、ユハンが道案内の相手をすることになった。

「あなたの相手は私ですよ!!」と言うユハンに、道案内は「…ユハン…! あなた私が誰だかわかってるわけ?」と脅すように問いかけるが、ユハンは「いいえ ですがあなたは私をご存じのようなので 私のほうが「有名人」ということになりますね」とフッと笑いながら挑発した。

その頃、ケル・ヘラムの元へ向かうエヴァンケルは戦闘によってボロボロになった場所を見ながら夜の心配をしていると、ルエル・モンのヤリが目に入った。

場面は変わり、ケル・ヘラムがドゥームの心臓に強力な呪術をかけていることを暴露したところへ。

ケル・ヘラムはドゥームに「あんたの心臓は以前 研究のために工房に送られたことがある それを俺が手に入れ 呪術師に頼んで心臓に呪術をかけさせた あんたは俺の命令に背けば死ぬ 俺はあんたを利用して犬族を支配するつもりだ」と明かした。

ヤマが「元老!! 貴様!!」と怒ると、ケル・ヘラムは「軽はずみな行動はお控えくださいヤマ様 犬族の命運は私の手に懸かっています 今はひとまずドゥームの牙を手に入れるために 邪魔者を消すのが先ですね あなたのお相手は後でゆっくりしましょう!」と言って矢を放って、ヤマや夜たちやポールを別の場所に移動させた。

場面は変わり、クンとベルディッチチームへ。

クンは心臓の熱に苦しんで息を切らしながらも「そろそろ限界だ 心臓が焼けそうだぞ 昔は勝負にこだわるなんて泥臭いことは… ごめんだったけど 今はまあ… 悪くない この沼を一緒に歩いてる仲間の存在が 俺を突き動かしてくれる」と思っていた。

そしてクンはベルディッチに担がれながら、ケージ内ジャンプブリッジまで来たが、そこへケル・ヘラムとドゥームが現れて、ケル・ヘラムがドゥームに「意外な人物が牙を持っていたようだな ヤツらを殺して 牙を奪い取れドゥーム…!」と命令した。

場面は変わり、競技場の反対側にある建物に飛ばされたヤマとカラカと寝ていると夜とラークへ。

ヤマは競技場まで本気を出せば数秒で行けるが辿り着いても打つ手がないことを危惧しながらドゥームを殺す覚悟を決めていると、カラカは「どうにか呪術を解く方法を模索してみないか? ドゥームの心臓にかかった呪術が解ければ…!!」と言うが、ヤマは「俺たちは呪術師じゃねぇ 兄貴の心臓にかかった呪術を解くなんて無理だ 俺が兄貴を殺す」と頑なな姿勢を見せた。

しかし、「ま…待ってください!! 呪術なら!! 僕に解けるかもしれません!!」と夜が立ち上がって言い出して、さらに続けて「言葉では説明できませんが… 可能性はあります 僕は呪術がほとんど効かない体なので…!」と言った。

それに対してヤマは聞くだけ時間の無駄だと一蹴しようとしたが、カラカが「ヤマ!! あんたを起こしたのもスレイヤー候補なんだぞ!! 試してみる価値はある!! ドゥームは憎いだろうが犬族の滅亡は望んでいないはずだ! わずかでも望みがあるのならあんたを助けたい」と訴えると、ヤマは「好きにしろ 俺がどうにか時間を稼いでやるよ でも長くは持たねぇ牙を奪われそうになったら容赦なく殺すからな 先に行くぞ!! ついてきて隙を狙え!!」と了承した。

そしてカラカは夜を連れてヤマについていきながら、夜に「元老がヤマに気を取られている隙にお前をドゥームのもとへ落っことす 下手すれば一瞬であの世逝きだ!! 覚悟しろ!!」と言って、夜は「わかりました!!」と答えた。

場面は変わり、クンたちのもとへ。

ベルディッチはケル・ヘラムの矢で体を貫かれていて、ドゥームは心臓を苦しめて血を吐きながらもケル・ヘラムの命令を無視しているカオス的な状況になっていた。

そのよくわからない状況でもクンは絶対に牙を奪われるわけにはいかないと思っていると、ヤマが登場してケル・ヘラムに攻撃を仕掛けた。

しかしヤマが相手をしようとしても、ケル・ヘラムは「どうやら話が上手く伝わらなかったようですねヤマ様 あまり無茶をすればあなたのお兄さんは死にますよ 犬族の血が途絶えてもいいんですか?」とドゥームを苦しめさせながら脅し、それを見てヤマは「お前がそこまでして犬族を支配したい理由はなんだ? 元老っつーのはこういうことに関わるのを嫌う生き物だと思ってたんだが 元老のお前が犬族を支配したい理由を聞かせてくれ」と静かに問いかけた。

すると、ケル・ヘラムは「我々の未来に備えるためです」と語り始めて、続けて「近々戦争が起こります」と言い、ヤマが「戦争…!?」と驚き聞き返すと、ケル・ヘラムは「そうです その戦争で生き残るためには犬族のような狂信的な戦士が必要です 無限に力をつけ敵を混乱させることのできる犬族の力 そんな力を真田ユタカ一人を数うために無駄にするわけにはいきません」と答えた。

それを聞いて、ヤマは「それはつまりー 犬族をお前たちの盾にするってことだな? 俺がそんなこと許すと思うか!!」と言いながら右腕部分擬態6段階をして脅しをかけるが、ケル・ヘラムは動じることなく「あなたの許可なんて求めていません 私が犬族を支配するのは「運命」ですから」と言った。

そのタイミングでクンにエヴァンケルからこっそり連絡が入り、クンがケル・ヘラムが目の前にいることを伝えると、エヴァンケルは「じゃあそのまま静かに聞きな 私はお前たちの戦闘があった場所にいる!座標は送った!! 元老に気付かれないように ヤツの座標を計算してエイミングしてくれ!! ヤリ使いは私の本職じゃないからお前の座標次第では外す可能性がある!! なるべく正確に頼む どのくらいかかりそうだ?5分か?3分か!?」と尋ねると、クンは即座に計算を完了させて驚くエヴァンケルに「俺を信じて放て…!!」と言った。

エヴァンケルは「生意気な小僧め!!」と言いながらルエル・モンのヤリを放ち、「食らえ元老!! 戦いの始めりだ!!」と宣言した。

その放たれたヤリは見事に命中してケル・ヘラムの体を貫通させて穴を開けた。

そして、状況が飲み込めない中でもヤマは「カラカ!! 今だ!!」と合図した。

場面は変わり、マドラコのもとへ。

マドラコは仲間に「計画に狂いが生じた!! カラカとスレイヤー候補に早い段階で気付かれてしまった!! 艦内に残っている彼らの仲間を人質に取れ!! 最悪の場合彼らを杓子と交換する!! 特にあのガキ!! ガキは必ず生け捕りにしろ!!」と命令し、マドラコの仲間のランカーがガキ(ルイ)の部屋にちょうど訪れたがそこにルイはいなかった。

その頃、ルイは「ヤバいよヤバいよヤバいよ!! ケージからものすごい音が聞こえて起きてみたら ケージへの連絡がまったく繋がらなくなってるじゃないか!! 何かあったに違いない!! これは助けを呼ばないと!」と走っていて、そのまま誰かが寝息を立てて寝ている部屋の前に辿り着いた。

場面は、マドラコの仲間のランカー2人のもとへ戻り、オブザーバーが示す道を辿ってルイを追っていると、ある部屋に辿り着いた。

部屋の扉が開いているのを見て、ランカーは「カラカ様と一緒に来た選別者に貸した部屋だ 艦内で一番上等な部屋にしろというから案内してやった 見た感じはアリエ家だったがそれ以上のことはわからん」と言うが、もう1人のランカーが「アリエ家っていってもしょせんは選別者だろ 構えることはないさ」と言って油断しながら、そのまま2人は部屋に入った。

すると足元を斬撃が通り、「ここは「線」だ ここではおとなしくしていようと何度も自分に言い聞かせていたが 朕は目が覚めたばかりで腹が減っている 貴様らがその線を越えたら その瞬間から貴様らは朕の「エサ」になるぞ」と忠告しながらホワイトが現れた。



445話(52F ーケル・ヘラムー 02)

ホワイトを忠告を全く気にとめることなく、マドラコの仲間のランカー2人は「俺たちがお前のエサだと? そんな呆れたことを選別者がよく言えたものだ」「アリエ家のお坊ちゃまだからって手加減しないぞ」と言って線を越えたため、ホワイトは「よーし 久々に!! 良質なランカーの魂を頂くとするか…!!」と攻撃を始め、その攻撃の不吉さにランカーもホワイトの後ろにいたルイも驚いていた。

そしてランカーはホワイトに斬りかかるが、ホワイトはその剣をかわし「剣はよけるものではなくー 「読むもの」だ」と言って斬り返し、さらに続けて「止めたつもりだろうがー 「斬られた」のだよ」と言い、ランカーは止めたはずの剣に腕を斬られて「こいつ…強い…!!」と感じていた。

場面は変わり、ユハンと元老の道案内のもとへ。

道案内は神之水の方向を変える特殊な技でユハンの攻撃を防ぎ、さらにカウンターを仕掛けて「私は波使いのカウンターパンチなのよ! あなたは私に到底敵わない!!」と宣言し、ユハンはそれを厄介に感じていた。

さらにそのタイミングでマドラコも現れて、ユハンに攻撃を仕掛けた。

そのため、ユハンはハイランカー2人を相手にすることになり焦ったが、そこへランカーを食べたホワイトが「久々に満足のいく食事ができたよ しかし朕の腹はまだまだ満たされない」と言って現れた。

場面は変わり、ケル・ヘラムにエヴァンケルのヤリが命中したところへ。

命中したタイミングでカラカは夜をドゥームのもとに落とし、ヤマはケル・ヘラムに攻撃を仕掛けた。

ケル・ヘラムは回復に集中しようとヤマを矢の道で閉じ込めたが、さらにその道を燃やしながらエヴァンケルが登場し、エヴァンケルはヤマに夜の師匠だと自己紹介しながらケル・ヘラムを相手に共闘しようと提案した。

その発言にケル・ヘラムはハハハハと笑いながら「予想外の乱入ではあるが… これもあんたたちの運命と言うことだろう ここで二人まとめて片付けてやろうじゃないか…!! 見ろ!! これがあんたたちの運命だ…!!」と古代種のような力を解放させた。

446話(52F ーケル・ヘラムー 03)

場面は変わり、夜がドゥームのもとに落とされたところへ。

クンも近くにいたため、クンが夜に勝負の状況を聞くが、夜は「ごめんなさい!! 今は説明してる暇ないんです!! 急いでドゥームさんの心臓にかけられた呪術を解かないと!!」と言い、続けて「ドゥームさんの心臓には呪術がかかってるんです!! 元老はそれをネタにヤマさんを脅してます!!」とだけ伝えた。

そして、ケル・ヘラムの力の衝撃に気を取られながらも、夜はドゥームのもとへ向かおうとするが、ドゥームは心臓の痛みから力を暴走させて夜に襲いかかり、夜はそれをオーブで対応した。

場面は変わり、ガドとケンゾンのもとへ。

勝負を避けるガドに、ケンゾンは「待て!! ガド!! なぜ俺との決闘を避ける!! お前も元老の話を聞いてただろ!! 元老は犬族を破滅に追い込むつもりだ!! それなのになぜお前はあいつに同調するんだ!? 今までお前がケージのために身を捧げてきたその気持ちが嘘じゃなければ!! ここで俺と勝負しろ!! ガド!!」と訴えた。

しかし、ガドは逃げながら「ずっと昔FUGの命令で派遣された先で 人間の女と出会い恋に落ち 子供ができた 不幸なことに彼女は子供を産むと同時に死に 子供も犬族じゃなかったせいか心臓が弱くて長くは生きられない運命だった 私は絶望した 私のエゴでこの世に生まれた子供を助けられるのならどんなことでもできると思った そんなときにケル
ヘラムが現れたんだ 彼は私に自分と手を組めば子供を助けてやると言った」と語ったところで、ケンゾンは「ずっと昔…? デンデンはまだせいぜい100歳ってとこだぞ?」と思っていた。

ガドは続けて「私が二つ返事で引き受けると ケルはどこからか犬族の赤ん坊を連れてきた 彼はその子の心臓を私の子供に移植すれば子供助けられると言った そしてそのために2人の子供を冷凍睡眠状態にして自分が連れていくから ケージで育てろと… 私はヤマ様に外部で出会った犬族との間に子供ができたと嘘をつき 表向きには家族として2人の子供を育てた …私の本当の息子はデンデンではなくルイだ デンデンは…ルイに心臓を移植した犬族の子供なんだよ 強さがすべての今のケージでルイが私の息子として認められることはない 今回のことが終わって… そのとき初めて私はルイを息子と呼ぶことができる ゾン 娘がいるお前なら私の気持ちがわかるはずだ!! こんな状況で息子の命を捨てて誇りを選べるか!! 誇り高き犬族の戦士として生きてきた私はもう死んだしかし!! 私は父親として生きることを選んだんだ これが私の運命なんだよ」と語り、ケンゾンはそれを静かに聞いていた時、ケル・ヘラムの古代種の力が目に入り驚いたところで、ガドはケンゾンから離れた。

場面は変わり、夜とドゥームの戦闘へ。

夜はドゥームのそばに行くために「集中型神之水制御術 水弾」でドゥームまでの道をこじ開けようとするが、ドゥームは一瞬で力を再生させるため打つ手がなかった。

しかし、そこへ「亀!! 下がってろ!!」と言いながらラークは雄叫びを上げてルエル・モンのヤリを放った。

するとドゥームまでの道が開け、夜はラークにお礼を言ってからドゥームのそばに行き、「ドゥームさん!! 今から呪術を解くので… 僕に協力してください…!!」と話しかけるが、そのタイミングで、「何をなさるおつもりですか?スレイヤー候補様」と言いながらガドが現れた。

ガドは続けて「ここに来る間ずっと考えていました 誰がこの運命を揺さぶっているのかとー そして星屑だからと見くびっていましたが… 実際は最も大きな妨げになっている者の存在を思い出したんです それはあなたです スレイヤー候補様 今からその妨げを排除します!!」と言いながら夜に攻撃したが、夜はそれを飛んでかわした。

攻撃をかわされたガドは「またもや… 相手が星屑だということで 無意識に力とスピードを加減してしまったようですね どうやら私はまだ候補様を見くびっているようです これは申し訳ない ここからは本格的に「敵」と見なして真剣にお相手をしましょう」と宣言し、焦る夜が「約束を破ることになるけどトゲを使うしかないのか? でもそれじゃ修行の意味がなくなってしまう…! 新しい「力」がー 必要だ…!!」と思った瞬間、夜に赤い角がニョキッと生えて右腕に針が出現し「赤い鉢1段階擬態」がなされた。

夜は驚き「赤い鉢の力が形態を持ったのか…!? 何が起きたんだろう… 力が欲しいって思っただけなのに…」と思っていて、ガドは夜の姿を見て「なんた?あの力は… まるで… 「擬態」のようだな しかし…あなたは私には敵わない!!」と言って攻撃を仕掛けた。

夜は「よくわからないけど…! 使ってみよう!!」と思って攻撃し返すと、夜の攻撃がガドの攻撃を突き抜け、さらにガドに当たって傷まで負わせた。

そのため、ガドは驚きながら「…あの刃は危険だ」と感じていた。

場面は変わり、塔のとある場所である平和と共存の空域へ。

そこではある者が「議長!! ザハード軍の軍隊が次々と合流してきています!! これほどの規模ともなると… 「軍団級の兵力」と見ていいでしょう…!! 先ほどから繰り返し数日以内に攻撃を開始するから逃げろとの信号が… ど…どうしましょう!!」と指示を仰ぐと、平和協議体議長のカル・ラヒムは「ここは平和のために決して崩れてはならない場所です 慌てず待ちなさい もうじきケル・ヘラム様が 勇猛な犬族の軍隊を引き連れあの光を辿っていらっしゃるでしょう」と言った。

447話(52F ー擬態ー 01)

ドゥームの力に囲まれた空間にいる夜のもとへ、黒い何者かが入ったことをラークから聞いたクンは「くそっ… 中を確かめることもできないし困ったな…!!」と思っていると、「やっと追いつきました!! この騒ぎじゃもう勝負どころじゃありませんがー そもそも僕たちのターゲットはー クンさん!! あなたです!!」と言いながらミカエルが浮遊船に乗ってクンに突っ込んだ。

場面は変わり、夜のもとへ。

夜が「本当に赤い鉢の力なのか? さっきの攻撃は凄まじい威力だった…!」と思っていると、ドゥームが苦しみだし、それを見ていたガドは「…なるべくドゥーム様を刺激しないように処理したかったのですが… 仕方がないですね… その「擬態」私にとっても紛れもない脅威です しかしー どれだけ鋭い針でも刺せなければ意味がない 力の差を見せつけて差し上げましょうスレイヤー候補様」と言いながら7段階部分擬態をした。

そして夜は奥歯を噛み締めながら「もっと強い力じゃないと…!」と思っていた。

場面は変わり、エヴァンケルとヤマとケル・ヘラムの戦闘へ。

ケルは古代種の力を使って攻撃し、それをエヴァンケルとヤマが受け止めると、巨大な樹木のような攻撃はケージをかすめて止まった。

さらに追撃しようとするケルの古代種を前に、エヴァンケルも古代種を出して「おい!! ヤマ! 古代種は私に任せてお前は元老を頼む!! 古代種は元老の宿主として生きてるんだ 元老を倒せば古代種も逃げ道はなくなる!! あいつも管理人介入の可能性を気にしてこれ以上は力を出せないはずだ!!」と言い、ヤマは「…わかった じゃあ頼んだぞ!!」と言ってケルのもとへ向かった。

そしてケルのもとに辿り着いたヤマは7段階部分擬態をして「俺と勝負しろ元老!」と言いながら攻撃を仕掛けた。

攻撃を止めたケルにヤマは「…俺にあの力を使わねぇの見ると お前も各個撃破のほうが自信があるってわけだな?」と言うと、ケルは「言ったはずです ヤマ様が私に勝てると思っているのならそれは勘違いだと 私のもとに辿り着いたところで あなたはこの戦いで負ける運命なんです」と返した。

しかし、ヤマは「運命? 爪を研いだ猫じゃあるまいし 俺はどう猛な犬だぞ ケージからも離れたことだし見せてやるよ!! 「全身擬態」ってやつをな…!!」と言って雄叫びを上げて力を解放させた。

ヤマの全身擬態の姿にケルは「ものすごい神之水の流れを感じるぞ…」と思っていたが、ヤマは「これはまだ「始まりの段階」にすぎない お前もすぐに俺を恐れるようになるぞ」と宣言し、ケルはニヤッとしながら「…それは楽しみですね」と返した。

場面は変わり、ヤマの過去へ。

ヤマが修行をしているとドゥームが話しかけてきて「また朝っぱらから修行か? そんなことしなくてもお前はもう十分強い それに手下たちも育ってきてるんだ 戦いはあいつらに任せて足りなければ兵力を増やせばいいだけさ」と言うが、ヤマは「…口を挟むな 俺は好きで鍛えてるだけだ」と答えて修行に専念した。

そしてヤマはドゥームが勢力拡大に夢中で力を磨くことを怠っている中で、周りが騒がしくなるほど修行に身を入れていた。

場面は現在のヤマに戻り、ヤマは「兄貴は犬族を育てて 犬族に守られることを望んでいたが 俺は自分のこの力で 犬族を守りたいと思っている」と考えていた。



448話(52F ー擬態ー 02)

全身擬態を見せても余裕そうにしている元老ケル・ヘラムに、ヤマは「ずいぶんと余裕そうじゃねぇか まあいい今のうちに笑っておけ 今に笑えなくさせてやるからよ!!」と言って、左腕を完全擬態させて攻撃した。

ケルは「望むところですよ!!」と返しながら矢を放ってヤマの攻撃を相殺させ、さらに「千筋(ちすじ)の光」という膨大な数の矢を放つ技で攻撃し、ヤマはその攻撃も食らっても「痛くも痒くもねぇんだよ!!」と言いながらさらに強烈な攻撃を放って、ケルはどうにか止めながらも狼狽た。

そんなケルにヤマは「どうした?元老 さっきの余裕はどこに消えた? まだまだこれからだぞ 言ったろ?これは始まりにすぎないって 今は左腕だけだ 俺の体すべてが変化して初めて 完全な全身擬態といえる」と言い、ケルは「何…? ここからさらに変化するというのか…!? ベイロード・ヤマ… 思っていた以上に強いぞ… 俺が全力を尽くせば負けることはないだろうが 長期戦と負傷は覚悟する必要がありそうだ 仮にここで勝利したとしても 疲れ果てた状態で犬族を引き連れていけるかはわからない 彼女は今も俺を待っている すべてをクリアできる道はどこに…」と驚きながら考えていた。

そしてケルはフッと笑いながら「スレイヤー候補が遠かったからというわけか… 運命が見えるぞ…!!」と思い、ポケットを可視化した。

場面は変わり、ミカエルが浮遊船でクンに突っ込んだところへ。

クンが灯台でどうにか耐えていると、ケンゾンが現れてミカエルたちを攻撃し、クンにガドの居場所を尋ねて、クンはドゥームのもとにいることを伝えた。

場面は変わり、ドゥームの近くにいるガドと夜の戦闘へ。

ガドは凄まじいスピードで夜に攻撃をくわえながら「運命というものは実に恐ろしいものです!! あなたが今日デンデンを連れてこなければ あの子は助かったかもしれないというのに!! しかしご自分を責めないでください!! なぜなら!! デンデンが死んだのも!! 犬族が元老様の手の内に入ってしまうのも!! すべて「運命」なのですから!!」と言った。

夜は攻撃を受けながら「速い!! とても追いつけない…!! 赤い鉢にはガドさんの脚を止められる力が十分あるのに!! 僕がガドさんのスピードに追いつけない!!」と思っていたが、ガドの発言を受けて「自分の子供が死んだのにそれも運命だなんて… そんなのひどすぎます!!」と反論した。

しかし、それでも夜が「このままじゃダメだ…! ドゥームさんに近づくどころか死んでしまう!!」と思っていると、エヴァンケルからメッセージが入り、「今は修行とか言ってる場合じゃない!! 意地を張る必要はない!! トゲを使え!!」と伝えられた。

そして、ガドが「あなたが死ぬのもまた運命ですよ!! スレイヤー候補様!!」と言いながら夜に近づいて攻撃を仕掛けるが、そのタイミングで夜が叫びながらトゲを解放させると、トゲが大きくなり、ドゥームの帳をも消していった。

場面は変わり、数年前の夜と真田チャイの会話へ。

真田チャイは夜に「すべてを空っぽにする修行はここまでだ これからはお前さんが持つ力をゆっくり積み上げていけばよい 肉体的な能力や神之水を扱う力も 飛躍的に伸びていくだろう ワシがランカーにならないのは これ以上力を追い求めれば ワシ自身が落ちぶれると思ったからだ しかしお前さんを見て感じたよ ワシの悩みがくだらんと思えるほどに お前さんの中には危険な力が眠っている それなのにお前さんは妙な男だ 人よりも強い力を持ちながら誰かをねじ伏せたり支配しようとしない 必然的に力に比例するはずの「邪悪な心」がお前さんには見えん 神は相応しい者だけに力を与えるというのは残念ながら嘘だ しかしワシはお前さんを見て神に感謝した お前さんは力を持つに相応しい人物だからー もっともっと「強さ」を追い求めなさい」と言った。

そして場面は夜のもとに戻り、夜は赤い鉢の擬態はさらに大きくなっていた。

449話(52F ー擬態ー 03)

夜のトゲの力の解放を見て、ガドは「これは…! いったいなんの力だ!?」と驚き、さらに夜の擬態が大きくなったのを見て「犬族の擬態と似ているようで何かが違う… あれはまるで…まったく別の生命体のようだ…!」と感じていた。

そして夜が、2段階擬態して大きくなった赤い鉢をコントロールしきれずに一瞬暴走すると、その赤い鉢の攻撃がガドの脚にかすっただけで傷ができたため、ガドは「やはりあの刃は危険だ コントロールできるようになる前に処理してしまうか…!」と考えていた。

しかし、そのタイミングでケンゾンが現れてガドに掴みかかりながら「ガド!! 俺はこれまで一度もお前に勝った試しがない!! だがそのおかげでお前の弱点は把握済みだ!! お前は擬態した状態で脚を制圧されると一瞬ひるむ!! そして今は擬態した脚に繋がる部分に大きなダメージを負っている…!! いつものお前なら速すぎて追いつけないが今日は違うぞ!!」と言い、さらに夜に「おい星屑!! なんでもいいからやってみろ!! さっき帳をぶち抜いたあの力を使ってみるんだ!! お前の攻撃じゃガドを倒すことはできないが…!! ガドの注意を引いてくれれば後は俺がどうにかする!!」と協力を仰いだ。

そして、夜は「わかりました!!」と返事をしてから「神源流を込めて…!! 精いっぱい一直線に!! 伸びろ!!」と思いながら赤い鉢でガドに攻撃すると、ガドの脚が宙に舞い、ガドもケンゾンも呆気に取られた。

場面は変わり、ヤマと元老ケル・ヘラムの戦闘へ。

ヤマは次に右腕を擬態させると宣言しながら「やっぱり完全擬態はさすがの俺でもなかなかキツい だが一人きりで苦痛を耐え抜き それを糧に強くなることには慣れている 俺にとっては兄貴のように誰かに力を分け与えたり群れを作ることのほうがよっぽど難しかった そういう意味では兄貴と俺は真逆の存在だ でも兄貴を羨ましいと思ったことは一度もない 俺は力を分け与えたり群れをなす方法は知らないが その代わり誰かを利用したこともない 誰かに頼って甘えるようなことも… そうだ… 俺を完全にするのは俺自身の「力」…!!」と思って右腕を擬態させ始めた。

すると、ケルが急に笑い出してからポケットで道案内のソーに連絡を取り、「作戦変更だ! 先にヤマを戦場に飛ばす!!」と伝え、その後ヤマに「これはお見それしました ヤマ様がここまで強いとは思っていませんでしたよ 確かにあなたは第1世代のスレイヤー候補に匹敵する力の持ち主です ですから先にあなたを 行くべき場所に飛ばすのが「運命」だと思いましてね」と言い、続けて「ヤマ様 平和と共存の空域に建っている城壁をご存知ですか?」と尋ねた。

それに対してヤマが「創世記にザハードとその反対派との戦争に終止符を打つ意味で建てられたあの城壁のことか? 聞いたことはあるがそれがどうした?」と答えると、ケルは「ええFUGをはじめザハードの王の反対派たちは休戦の証として その城壁に戦争で活躍した英雄たちを封じ込めたんです 私の望みは戦争で戦って勝つことではなく 戦争の渦をなるべく遠ざけ彼らの眠りが妨げられないようにすること 私は仲間だった彼らには永遠に眠っていてほしいのです」と言ってから、道案内のソーに合図をしてヤマに向けて同時に攻撃を放った。

するとヤマはその場から消えて、ケルは「ヤマ様ご武運を」と呟いた。

場面は変わり、平和と共存の空域へ。

ザハード軍は平和と共存の城壁を守る議長に「我がザハード軍第5軍団は2日後城壁を撤去する これは他でもなく塔の王ザハード様のご意向であり 盾突くことが許されないこの決定によって 無駄な被害を出さないためにも攻撃前に城壁から退くことを勧める」と警告した。

それに対して議長は「お前たち…!! この城壁が何を意味するのかわかっているのか!?」と反論すると、ザハード軍第5軍団中隊長のランカーカフラーは「わかってるさ」と答えるが、議長は「いいや!!何もわかっていない!! この城壁はザハードが彼の王位に反対する勢力との長い戦いを終わらせるために 平和と共存の意味で塔に建てた城壁のうちの一つだ!! ザハードはこの城壁の向こうには絶対に手出ししないと約束し 反対勢力も城壁が壊れない限りザハードとの全面戦争はしないと約束した!! そして平和の証としてザハード軍と勇敢に戦った英雄たちをこの城壁に封じ込めた!! 彼らを解き放てばこの塔は…!!」と言いかけた。

しかし、言い終わらないうちにカフラーは「構うものか 王と十家主は…再び混乱を望んでおられる そしてその混乱を招くのは他でもFUGだ …と軍団長がおっしゃった」と返した。

そんな言い合いをしているところで、ヤマが飛ばされて登場した。

場面は変わり、城壁の近くに待機しているザハード軍第5軍団の母艦アクイラへ。

そこではザハード軍第5軍団第2師団長のハイランカーのロー・ポー・ビア・フシーレが「軍団長 中隊長が議長に降伏と退避を勧めましたが 議長はそれを拒否し城壁を守る姿勢を見せています このままでは民間人の犠牲も避けられません 進軍まで後2日ですがどうされますか?」と尋ねていた。

するとザハード軍第5軍団軍団長のハイランカーのロー・ポー・ビア・ヤスラーチャは巨大な猫の上に乗りながら「それは議長をはじめ一部の老害の意見であって下の者たちの意思じゃない 城壁内部には議長に不満を抱く者が相当数いるそうじゃないか ベストは彼らを自爆させ 混乱の責任を議長になすりつけること ひとまず城壁を囲ってメッセージを送ってみるとしよう 第2師団に準備命令を出して 動くよ」と話していた。

 

また、下の記事ではキャラクターや見どころや考察などをまとめてご紹介しているので、興味がありましたら、合わせてご覧ください。

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『漫画が酸素』書店の統括する管理人の夜と申します。 漫画が酸素な人間で、月に100冊以上漫画を読んでいます! 世界で1番好きな漫画は『神之塔』で、よく読む漫画のジャンルは、デスゲーム、SF、ギャグ、ファンタジー、心理戦系です。 漫画選びに役立つような漫画紹介を目指していきます!
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