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神之塔

『神之塔』450話から始まる「開戦の巣」編の大筋!夜たちとザハード軍の戦争が始まる…!

『神之塔』450話から始まる「開戦の巣」編の大筋!夜たちとザハード軍の戦争が始まる…!

 

『神之塔』の概略をご紹介する記事の第十弾となります。

この記事では、夜たちFUGとザハード軍の戦争の火蓋が切って落とされる「開戦の巣編」の話ごとの内容をそれぞれまとめています。

真田ユタカを救出するために、ザハード軍が防御網を敷いているロー・ポー・ビア家の拠点の一つである『巣』に、夜はカラカやヤマの協力を得て突っ込みます…。

夜はザハード軍、そしてカラバンに勝って師匠を助けることができるのか、目が離せない展開が盛り沢山となっています。

戦争の火蓋が切って落とされる「開戦の巣編」の内容を知りたい方や、自分のお気に入りの話や伏線が何話だったのか確認したい方のお役に立てれば幸いです。

また、開戦の巣編の前の「牙取り編」の内容は下の記事でご紹介しているので、気になる方はご覧になってみてください。

『神之塔』418〜449話の牙取り編の大筋!ヤマの協力を獲得するために夜が犬族と戦う!『神之塔』418〜449話の牙取り編の大筋!ヤマの協力を獲得するために夜が犬族と戦う! 『神之塔』の概略をご紹介する記事の第九...

(この記事は現在作成中ですので、更新も楽しみに待ってもらえたら幸いです。)

 

450話(52F ー平和と共存の城壁ー 01)

場面は夜がガドの脚を切断したところで、夜はそのままドゥームの元へ向かおうとした。

そんな夜をガドはケンゾンを振り切って追いかけようとするが、追いかける最中にジョーダンに頭を撃ち抜けれてしまう。

そして夜はドゥームのもとに辿り着き「ドゥームさん!! 落ち着いてください!! 僕はあなたを助けに来ました!!」と言うと、ドゥームが「うるさい!! 貴様みたいな星屑に何ができるっていうんだ!!」と反論すると、夜は「ロ… ロー・ポー・ビア・ヤスラーチャ!! さっき僕に犬族の力を注入しようとしたときにあなたの過去が見えたんです!! 十家主に恨みがあるんですよね!? 僕もザハードに立ち向かうつもりです!! あなたと僕は同じ敵と戦おうとしてるんじゃないでしょうか!! 一度だけでいいんです… 僕を信じてください!」と手を差し伸べた。

ドゥームが動きを止めたので、夜は歩み寄ってドゥームの心臓に手を当てて「…手を当てたぐらいでどうなるかはわからないけど… 僕に呪術を解く力があるならきっと…!」と思っていると、ドゥームは痛みが消えていくことに驚いた。

そこへガドが血塗れになって「今はまだ目覚めてはいけません!! あなたは呪術をかけられた操り人形でなければならないのです!! 犬族にあなたのような王は必要ありません!! この私が犬族皆が幸せに暮らせる世界を創ってみせます!! 私の息子ルイも犬族の一員として認められる 血統と力がすべての今とは 全く違った犬族の世界を!! 私が!!」と訴えながらドゥームにもとに向かうが、ドゥームの攻撃がガドを貫いた。

そしてドゥームは「…大層な夢を見るのは勝手だが… 種族の運命が お前の思いどおりになると思うか? 競争と力は犬族にとって宿命なんだ それは僕にだって変えられない 今の犬族社会は他でもなく犬族自身が選んだんだよ 種族が築き上げた社会を自分の意に沿わないという理由で変えようって? お前は本当に… 神より傲慢なヤツだ」と言い放った。

体を貫かれたガドは息を切らしながら夜に「スレイヤー候補様… 私を倒せばデンデンの心臓の在処をお教えする約束でしたので… 約束どおりお教えします デンデンの元の心臓はー ルイの…中です 私は昔 息子のルイを助けるために デンデンの心臓をルイに移植しました 私の本当の息子は…ルイなのです」と明かし、夜が驚きながら「そ…そんな!! ルイさんがあなたの本当の息子さんなんですか!?」と尋ねた。

ガドは「ええ…ですのでルイの心臓をデンデンに戻してやれば デンデンは生き返るかもしれません もちろんルイは死んでしまいますがね 私は2人のうちルイの命を選んだのです そしてそれがあの子たちの運命だと思っていました あなたならどんな選択をするでしょうか? 答えてください!! 神よ!! あなたはルイを見殺しにしてデンデンを助けるのですか!? 私は息子を助けるためにデンデンと犬族を死に追いやりました!! それがこのケージを正すことだと思っていたんです!! それが間違っていたというのなら私はどんな選択をすべきだったのですか!? あなたが2人の運命を元に戻すためにルイを見殺しにするというのなら それと私がしたこと…何が違うというのですか!! お願いです神よ… この過酷な運命の… 答えを…」と言って息を引き取った。

その頃、ルイは倒れているデンデンを発見して駆け寄っていた。

また場面は数年前のガドとデンデンとルイのもとへ戻る。

デンデンはガドに「お父さん!! ルイは僕の友達なんだ!! ルイをいじめる犬族をなんとか言ってやってよ みんなルイが人間の耳をしてるからっていう理由でルイをいじめるんだ!!」と訴えると、ガドは「…… よし…わかった 私がなんとかしよう その代わりお前は修行に励みなさい 自分より弱い者を助けられるように」と言って、デンデンは元気よく返事をした。

そしてガドは続けて「…ルイ… お前たちが仲良くしてくれて私も嬉しいよ」と伝えると、ルイが「ほ…本当ですか!? 僕 お坊ちゃまと友達になってもいいんですか!?」と驚きながら聞き返し、ガドは「…… ああ これからもデンデンのよき友人でいてやってくれ」と言って、デンデンの手を繋ぎながらルイのもとから去ろうとした。

ルイの「ありがとうございます!! ありがとうございますガド様!!」と何度も言うのを聞きながらガドは「…すまない… デンデン… ルイ…」と思っていた。

場面は変わり、平和と共存の城壁に飛ばされたヤマのもとへ。

ヤマが少し経ってから自分が平和と共存の城壁に飛ばされたことを理解したところで、「そ…その耳は…!ひょっとして犬族ですか? ケル・ヘラム様が送ってくださった方ですね!?」と平和協議体議長のカル・ラヒムがオブザーバーを通して話しかけると、ヤマがケル・ヘラムの名前に反応して怒鳴ってきたため、カル・ラヒムは困惑しながら「いったいケル・ヘラム様にはどんな運命が見えているのだ…?」と考えていた。

そのとき、ザハード軍のザハード軍第5軍団中隊長のカフラーが身分を明かしながらヤマに話しかけたことで、ヤマは今度は「ザハード軍」という言葉に反応した。

場面は変わり、ザハード軍第5軍団の母艦アクイラへ。

そこでは「讃えよ!! 偉大なるロー・ポー・ビア家の猫たちを!! その中でも最も偉大で勇敢な!! ロー・ポー・ビア・ヤスラーチャ!! 讃えよ!! 崇め讃えるのだ!!」とヤスラーチャに連れられてきた山羊族のランカーのトゥー・ラーが涙を流しながら叫んでいた。

しかし、トゥー・ラーは内心で「ヤスラーチャ…!! 我が山羊族のかたきめ…!! いつか必ず殺してやる…! 必ず!!」と思いながら血が出るほど奥歯を噛みしめていた。

ヤスラーチャは鼻をクンクンさせると「おや? …気のせいか? どこからかー 「犬の匂い」がする」と讃えられながら思っていた。

場面は変わり、塔のまた違うどこかの平和と共存の城壁へ。

そこでは、ハイランカーのカラバンが片腕を縛りながら平和と共存の城壁を見ていて、「平和と共存の城壁かー 共存は混乱のもとであって平和をもたらすことなどあり得ない ザハード様の意に反する愚かな者たちが ふざけた名前の城壁を建てたものだ さっさとあの城壁を壊したくてうずうずする」と呟いていた。

451話(52F ー平和と共存の城壁ー 02)

ガドが倒れているのを夜が見ていると、ルイから連絡が入り「デ…デンデンが息をしてないんだ…!! し…死んだわけじゃないよな!? あんたはどこで何をやってるんだよ!! デンデンを自由にするって約束しただろ!? それなのにデンデンの胸に穴が開いて 息をしてないってどういうことだよ!! どうにかしなきゃ!! デンデンを助けないと!! どうにかして心臓を手に入れて…!!」と訴えてきた。

しかし夜はガドを言葉を思い返して「ごめんなさいルイさん… デンデンさんを助けられる方法はありません」と答えながら、「そうか…ようやくわかった… 僕はガドさんのように命の選択なんてできない それはガドさんよりも道徳的な人間だからでも 正義感に溢れているからでもない 僕はただー ガドさんのルイさんに対する思いを上回れるほど デンデンさんを助けたいわけじゃないんだ 僕は何を思ってデンデンさんの手を取って助けてあげるなんて言ったんだろう ガドさんのように誰かの命や自分の種族を懸けることができるわけでもないのに デンデンさんの本当の過去を知らなかったから? いや違う…僕には… 枯れたを助けたいと思う意志が足りなかったんだ 僕は偽善者だったんだ…!!」を奥歯を噛み締めていて、そんな夜にルイはデンデンを助けると訴えていた。

するとドゥームが夜に「何をぼけっとしてるんだ? スレイヤー候補 まさかあいつに同情してるのか? 自分の息子ただ一人のために犬族を破滅に追い込もうとした男だぞ お前個人の気持ちなんてどうでもいい お前は僕の心臓にかけられた呪術を解いて犬族を救った 今はそのことだけ考えるんだ そのお礼…と言ってはなんだけど… 僕もお前たちの戦いに協力しようじゃないか」と言った。

続けてドゥームは「ヤスラーチャや十家主と戦うためには僕も力が必要だ お前はもう十分ここでやるべきことをやった 戦場での死に感情移入しすぎないほうがいい 戦場では無数の命が儚く散っていくものだ だからこそー この先なんのために戦うべきなのかをよく考えろ」と助言した。

場面は変わり、横たわるデンデンを嘆くルイへ。

ルイがデンデンの横でうなだれていると、デンデンのポケットからルイへのメッセージが残されていて「ルイ…最後にお前にどうしても話さなきゃいけないことがある… お前は…僕はガド様の子供だから特別だと思っているかもしれないけど 僕は…ガド様の本当の子供じゃない 僕もルイと同じなんだ 僕は誰かの心臓を運ぶために引き取られた養子らしい お前はいつも僕のことを救世主だって言ってくれたけど 僕にとってもお前は唯一の心のよりどころだった 不思議とお前にはいつも懐かしさを感じてたんだ だから…もしかしたらお前が僕の本当の心臓を持ってるんじゃないかと考えたこともある もし本当にお前の中に僕の本当の心臓があるんだとしたら 僕はそれだけで…悔いを残さず死ねるのに… そんなわけないよな… ごめん…ずっと本当のこと黙ってて… もしかしたら僕が真実を話さなかったことで…皆を危険に晒すことになるかもしれない… でも…どうしようもなかったんだ 僕に差し伸べてくれたあの手を掴みたかった 夜の手を取ってもう一度だけ運命から逃げたかった だからもし僕が死んでもー 誰も恨まないでくれルイ 誰かが手を差し伸べてくれたことそれだけで僕は満足だから ごめん…ルイ… お前を一人置いて先に逝って…ごめん…」と最後に話しかけた。

場面は変わり、ベイロード・ヤマのいる平和と共存の城壁へ。

ヤマはザハード軍と聞いたため「ケル・ヘラムの思いどおりになるのは癪だが ザハード軍が目の前にいるなら黙っちゃいられねぇ お前はここで死ぬ」と呟きながら、ザハード軍の浮遊船を躊躇なく攻撃した。

攻撃された中隊長のカフラーは、ハイランカーと戦っても勝ち目はないと本陣に連れ込んで処理しようとするが、ヤマの圧力にビビって即座に退散しようとしたが、逃げる途中でヤマに呆気なく殺されてしまった。

カフラーが死んだことが伝えられて驚き、第2師団師団長のロー・ポー・ビア・フシーレはただ事じゃないと思い直接確認しに行くことにした。

ヤマはザハード軍を攻撃したことを非難する平和協議体隊長のカル・ラヒムに、「さっさとケージに帰せと言ってるんだ さもなければあの城壁をぶち壊すぞ」と脅し、カル・ラヒムは「そ…それは困ります!! あの城壁は平和と共存のシンボル…!」とうろたえるが、ヤマは「ふざけるな お前たちが本当に平和と共存を願ってるのなら 犬族を犠牲にして城壁を守る計画なんて立てるわけがない 本当に平和を願うなら俺をケージに帰すことだな 差もなければ攻撃する」と容赦なく言い放った。

カル・ラヒムがどうにかヤマをなだめようとしていると、そこへ第2師団師団長のフシーレが登場した。

ヤマは自分の正体がバレていないことを察知して「もう少し相手をしながら時間を稼いでみるか…」と思って適当なことばかり言ってごまかそうとしたが、フシーレは部下に攻撃命令を出した。

その部下をヤマが最もたやすく追い返したため、フシーレが「!! あいつ… ただのハイランカーじゃないぞ…! 得体の知れぬ圧倒的な力が全身に伝わってくる」と感じていると、「…ビビっているのか?フシーレ どこからともなく「犬の匂い」がするから来てみたら… ケージのワンコがなぜこんなところに迷い込んでいるのかな?」と言いながら軍団長のロー・ポー・ビア・ヤスラーチャが巨大な猫に乗って登場した。

ヤスラーチャが続けて「戦争の英雄を捕らえに来たのに 「家出したワンコ」まで連れて帰るハメになりそうだ」と呟いたところで、ヤマ兄弟の回想へ場面は移る。

ドゥームがヤマとポールに「お前たち猫族と遭遇したときはどうするかわかってるな?」と問いかけると、酔っ払っているヤマは「猫ぉ〜? ロー・ポー・ビアとかなんとかいう連中のことか?」と聞きかけし、ドゥームが「ああ僕たちと似てるが 僕たちよりうんとタチが悪い」と答えた。

ポールとヤマが殺すという意見で一致して答えると、ドゥームは「ああ ただし 淡い青色の髪にスイカのような目をしたヤツだけは例外だ その猫族と出くわしたときは逃げろ そいつと 戦ったら死ぬ」と言っていた。

そして場面は現在のヤスラーチャのもとへ。

ヤスラーチャはスイカのような緑の目をしながらニヤッと不気味に笑っていた。

452話(52F ー平和と共存の城壁ー 03)

場面はベイロード・ポールやルエル・モンやシビスたちがケージに向かってくる枝を切り倒しているところが映される。

場面は変わり、古代種と相手するカラカとエヴァンケルのもとへ。

古代種の木の枝の攻撃を防ぐのにいっぱいいっぱいになっているカラカはエヴァンケルにヤマが消えたことを確認し、エヴァンケルはヤマの気配が完全に消えたことを伝えながら「それに妙だ あの古代種私たちを攻撃しているというよりは ケージに向かって枝を伸ばしているように見える…!」と感じていて、実際に古代種の放つ木の枝がケージに巻きついていた。

元老ケル・ヘラムはカラカに攻撃しながら「そろそろ下がってもらえますかカラカ様 こちらとしてもスレイヤーを2人も失うわけにはいかないんです」と言い、続けて「彼(ヤマ)から運命が見えたので 別の戦場に送りました」と言って、さらに「もうあなた方にこの運命を止めることはできません すでにケージを動かす準備は整いました 速やかにドゥームを従えて 犬族と共に城壁を越えます 下がってくださいカラカ様…!」と言い放った。

カラカが「何!? ケージを動かすってどうやって!!」と聞き返すと、ケルは「この古代種の本質は攻撃した箇所で木の根っこのように私の能力を増幅させ伝播させること 私一人では不可能でもこの力を使えばケージを動かすこともできるというわけです 私はドゥームを利用してケージごと戦場に移動します あなた方にこの運命を止めることはできません」と明かした。

そこへポールも合流し、さらにドゥームまでやってきて、ケルはドゥームが呪術を解かれていることに驚いた。

ドゥームは「呪術なら後から来るスレイヤー候補が解いてくれた!! 残念だったなケル・ヘラム!! 心臓の呪術も解けたことだしこれ以上お前の好きにはさせないぞ!!」と言い放った。

それを聞いてケルは「なんだって!? スレイヤー候補様が呪術を解いただと!? あの呪術をどうやって解いたというんだ!? これは…思ってもいなかった展開だぞ…!! ドゥームの心臓にかけられた呪術は 上級呪術師たちが長い年月をかけて完成させたもの 簡単に解けるわけがない 運命を覗き見ることができる俺には… スレイヤー候補が起こした「奇跡」がどれほどすごいものなのかわかる 「奇跡」 ああ…犬族の運命を一瞬にして変えてしまったんだから奇跡以外の何物でもない …もはや笑いが込み上げてくる 俺が見た「運命」が彼によって歪まされ もしかすると俺がヤマを城壁に送り込んだことさえ 彼の意思によるものだったのかもしれない 運命以上の存在に出くわしたときに感じる 背筋に電流が走るこの感覚 ずっと前にも同じような経験をしたことがある 十家主とザハード… 運命と時間をも支配する存在に出くわしたときのあの感覚だ! 運命が見えると自惚れていた俺から 一瞬にして視力を奪ってしまった… あの恐怖… 実に面白い 結局犬族を支配して災いを阻止しようとした俺を止めたのは スレイヤーのヤマでもカラカでも 古代種の力を持つエヴァンケルでもなく あの小さなスレイヤー候補だというのだから…」と思っていた。

そしてケルは「…この戦い… 私の負けです」と宣言し、突然の敗北発言に驚きながらドゥームはヤマの居場所を尋ねたため、ケルは平和と共存の城壁に送ったと答えた。

続けてケルは「ヤマ様は今そこにいる 城壁は近々ザハード軍によって攻撃されるだろう …俺は犬族を率いて城壁に行くつもりだったが… まさかドゥームの呪術を解かれてしまうとは… どうやら俺が見たはずの「運命」が歪んだ理由…ヤマ様があそこに送られた理由は… あなただったようですね スレイヤー候補様 どうですか?この際ですからー 私と一緒に犬族を連れて城壁に行くというのは…」と提案し出した。

エヴァンケルがなんで行かなきゃいけないんだと反論すると、ケルは「もちろんヤマ様を助けるためさ 今頃城壁にはザハード軍が到着しているだろうからな いくらヤマ様でもザハード軍に一人で立ち向かうなんて無理だ それからもう一つ理由を挙げるとすれば… ザハード軍が狙っている城壁は2ヵ所 1ヵ所は軍団級兵力が押し寄せる運命が見え… もう1ヵ所は…「軍団に匹敵する」兵士が送り込まれるという情報を入手しました」と明かした。

夜が「軍団に…匹敵する兵士?」と聞き返すと、ケルは「ええあなたも会いたがっている「あの男」である可能性が高いでしょう 犬族を率いてヤマ様を助けザハード軍を倒すことに協力してくだされば 候補様はそちらの城壁に送りましょう 師匠の敵討ちをするチャンスですよ」と言って手を差し伸べた。

エヴァンケルはワナかもしれないと思いながらも、どうしましょうと尋ねる夜に「危険は伴うが… いい機会だろう 自分で決めろ」と選択を委ねた。

夜は一瞬考えてから「僕は行きたいです でもー 皆さんと一緒に行けるかどうかは… …犬族の方と相談してから決めてもいいですか?」と選択し、その姿にエヴァンケルは「!! 二つ返事で行くと答えると思ったのに…!? こいつも大人になったものだ…」と驚いていた。

その選択にケルは「いいでしょう あまり時間はありませんが… いずれにせよ…スレイヤー候補様が思い描くとおりに 運命は流れるでしょうから」と返した。

場面は変わり、平和と共存の城壁へ。

軍団長の登場にヤマは「軍団長がここにいるということは… 軍団級の兵力が来ているということか…? こんな場所に!? …それにしてもあの猫の目は気味が悪い… そういえば兄貴がある猫族の話をしていた気がするが… あのときは酔っていたから思い出せないぞ…」と思いながら、軍団長に「おいお前は猫族か? 軍団長ってザハード軍の切り札的な存在だろ? それなのになんでこんな古びた城壁を攻撃してるんだ?」と質問した。

それに対して軍団長のロー・ポー・ビア・ヤスラーチャは「さあザハード様は運命を支配する方だ ザハード様のお考えは我々のような小物には知る由もない 軍団長である私は王命に従うだけだ だが… ひょっとすると王は私をお前に会わせるためにここに送ったのかもしれないな 「家出犬」」と言って、続けて「さてとりあえず戦ってみろ フシーレ ここは今回の戦いの終わりではなく始まりの場所だ あの男に手も足も出ないようでは この先の戦場にお前の居場所はない どのみちお前に勝てる相手ではないが 少なくとも戦場に立つ資格があるのかどうかは示してみろ」と指示した。

その指示に従いフシーレは「お前が誰だか知らないが… …ここはひとつお手柔らかに」と言いながら戦う意思を見せ、ヤマは「本気か?無駄死にするだけだぞ?」とニヤッとしながら言い、「軍団長の登場は予想外だったが まあ…前向きに考えよう 軍団長を倒せば軍団は滅びる 軍団級であればワープ艦を持っているはずだから隙を狙ってワープ艦に乗り込んでケージに移動すればいい」と目論んでいた。

そしてヤマは「ケージが危ない…!! 急がないと!! 雑魚に付き合ってる暇はねぇ!! お前じゃなくて軍団長を出せ!!」と物凄いスピードが攻撃を仕掛け、フシーレは辛うじて攻撃を避けることに成功したが「感じる…! 今のたった一度の回避が俺の限界だ…!! 恐怖で足がすくむ!! 死が目前まで迫っている…! 血生臭さ鼻を突き 頭は思考をやめ悲鳴を上げる だがこれが俺の最期なら… 逃げてたまるか…!!」と思いながら逃げずに立ち向かった。

その瞬間、「いいぞもう十分だフシーレ…! 自称犬族の王とやらを相手に 逃げなかったことは褒めてやろう」と言って、ドゥームと同じような力を使ってフシーレを逃した。

そしてヤスラーチャは「さてと…まだ通用するか試してみようかな」と呟いて、「ヤスラーチャ式傀儡術 眩惑」を発動させて、続けてヤマに「これからお前の四肢はお前の精神ではなく 私の言いなりだ」と宣告した。

ヤマが「この気配は…?」と思っていると、勝手にヤマの右腕が動き始め、ヤスラーチャが「顔をぶて!!」と言うと、ヤマは自分の右手で自分の顔を殴った。



453話(52F ー平和と共存の城壁ー 04)

ヤマが自分を殴ったのを見て、ヤスラーチャは「やはり…まだ通用するようだな よし…! もっとやれ!!」と言い、ヤマは自分を殴り続けた。

そしてヤスラーチャは「お前は私の命令に逆らえないんだベイロード・ヤマ なぜならお前には私が与えた「血」がー 流れているからだ」と意味深な発言をした。

場面は変わり、倒れ込むミカエルへ。

ミカエルは「くそっ… 気に入らない… クン・アゲロ・アグネス… あなたは僕たちといるときもそうだった あなたの視線の先には いつも夜さんがいた 本当に気に入らない… まるで微生物レベルの目に見えない存在に成り下がった気分だ… なんだかラヘルさんの気持ちがわかる気がする どうにか地獄に突き落として 僕だけを仰ぎ見る場所に閉じ込めてやりたい…!!」と思っていると、悪霊が「何をしている…!! 行くぞ…!! ケージはすぐに移動を始める 俺たちはここまでだ アップルのことは諦めろ 元老から連絡があった」と言った。

そしてミカエルたちは引き上げることにして、仲間の1人のラークのヤリを蹴り落とした人物に場面がフォーカスされると、その人物は白い髪をしていて耳にはイヤリング(指輪)をつけていた。

場面は変わり、夜やドゥームや犬族たちが集まっているところへ。

ゾンは「行くしかないだろ!! ヤマ様が一人で戦ってるんだぞ俺たち犬族が助けに行くしかない! 俺たち犬族のボスに相応しい人はヤマ様以外いないんだから!!」と訴え、ジョーダンもそれに同意した。

その近くで、クンは夜に「夜…ルイに会いに行くのか? 大丈夫か? ルイはお前がデンデンを見殺しにしたと思ってるんだぞ…」と言うと、夜は「それでも行かなきゃ… ルイさんにはちゃんと謝らないと…」と答えたので、クンは夜を見送った。

場面は変わり、ルイのもとに着いた夜へ、

ルイは夜にデンデンが死んだことを確認し、夜は「…はい ごめんなさい… お役に立てなくて… もしかすると…僕はデンデンさんを助けたいと思う気持ちが足りなかったのかもしれません 僕は…」と正直に述べると、それを遮ってルイは「もういい 謝らないでくれ デンデンは… あんたが手を差し伸べてくれて幸せだったって言ったんだ こんな結果になってしまったけど… デンデンがあんたの手を取ったことで幸せを感じられたのならそれでいい あんたは…これからまたどこかに戦いに行くんだろ? そこでも恐れず デンデンのように助けを必要としてる人がいたら手を差し伸べてやってくれ ただしー 次は絶対に… 助けろよな」と伝え、夜は涙を流しながら「はい…!! 必ず」と答えた。

場面は変わり、ケンホンとシャルルの元へ。

ケンホンはケージごとヤマがいる戦場へ移動することを伝えて「…私は父さんについていくつもりだが… お前はどうする?研修生 仲間を失った私はぜひとも力を借りたいところだが…お前は犬族じゃないから… 一応正規雇用と(ピー)程度の年収くらいなら約束してやれるが… そんなんじゃダメだよな」と誘うとシャルルはランカー並みの年収に反応して「行きます!! どこにでもついていきます!! なんなら耳を付けて犬族になりましょうか!?」と食い気味に了承した。

場面は変わり、エヴァンケルとユハンとホワイトのもとへ。

エヴァンケルはユハンに「ポケットでも話したとおり私はヤマのところへ行く お前も行くな?」と尋ねると、ユハンは「はいしかし… 夜さんたちだけでカラバンに会いに行くのはさすがに危険じゃないでしょうか?」と答えながら聞き返すと、エヴァンケルは「そのことなんだが… お前がついていってやってくれないか?ホワイト」と言い出した。

それに対してホワイトが「本気で言っているのか? 朕はスレイヤー候補を心底嫌っているのだぞ?」と返すと、エヴァンケルは「今のお前は選別者だ ランカーやハイランカーじゃ夜に同行しようにも目立って塔も上れない 夜の同伴者としてはお前がベストなんだ」と言うと、ホワイトは「フッ… まあよかろう 今は朕の中にいるクソガキのせいでスレイヤー候補を始末することはできない しばらく候補についていてやってもいい ただし…よいか? 貴様らは今バケモノを育てているのだぞ」と了承しながらもギロっと睨みながら忠告した。

しかし、エヴァンケルは「あの中二病はいつになったら治るんだ?」と思いながら適当に返すだけだった。

場面は変わり、ケージへ。

ケージではオブザーバーを通じて、ゾンがケージの犬族たちに状況を説明し、「ヤマ様がいる戦場にはザハード軍も来ているらしい! いくらヤマ様が強いとはいえ敵は大勢いる!! ヤマ様は俺たちの力を必要としているかもしれない!! そこで今からヤマ様を追って戦場に向かおうと思う!! 俺たちのボスはヤマ様以外に考えられないからだ!! 異議がある者は犬族らしく堂々と俺に挑め!! 異議はあるか!!」と決意を聞くと、犬族一同は「ありません!!」と決意を表した。

そしてベイロード・ポールも自分の群れに、休戦してヤマの助けに向かうことを伝えた。

場面は変わり、準備が整いワープをしようとしているところへ。

元老ケル・ヘラムは準備が整った一同を送ろうとして「来い!ミャーン!!」とシャルルが連れていた白い四足歩行の生物を呼び出した。

ケルは「この動物の名前はミャーン 生体ワープ装置を体内に持つ不思議な生命体です もちろんいくつか条件はある ワープ先にも奇跡で繋がったミャーンを用意しなければならないし 塔のルール上移動できない場所や自分のレベルより高い階にはワープできない 幸いヤマ様がいる場所はここと同じ階で カラバンがいる城壁はここより低い階だ そしてどちらにも俺のミャーンを用意しておいたから スレイヤー候補様を難なく移動させることができる」と説明し、エヴァンケルはそれを聞いて「すごい…まるで管理人の力を借りてるみたいだ…」と驚いていた。

そしてミャーンは浮遊船を飲み込むくらい口を大きく開けて、夜やクンたちが乗った浮遊船を飲み込んでワープさせた。

その後、エヴァンケルもケージと一緒にヤマのいる平和と共存の城壁へ送られた。

場面は変わり、ヤマのもとへ。

ヤマが自分を殴りながら「血」のことを聞くと、ヤスラーチャは「……?ドゥームから聞いていないのか? まあ…知らぬが仏ということか お前たちのようにご主人様を失った犬にとってはな」と返した。

ヤマは「くそっ…!! 全身擬態を使えばなんとかなりそうだが… 元老と戦ったせいか力が入らない…! ちくしょう!! このままじゃマズい…!!」と思っていたが、自分のパンチを食らってノックアウトしてしまう。

そして、ヤマが倒れながら「敵に指一本触れられないとは… …まったく情けねぇ… ケージがピンチだってときに…!! 犬族のボスがこんなところでくすぶっていてどうする!!」と自分を責めていると、ケルの道から光が差し込み、そこにケージが出現した。

ヤマは驚きながら「兄貴と違って 俺はいつも孤独だった 強くなるしかない!! 群れを守れるように! 力を分け与えられる兄貴とは違って 俺は何も与えることができない身勝手な男だから だから俺はー」と思っていたが、エヴァンケルやカラカやケンゾンたちが「ヤマ様 助けに来ました!!」と言って現れたため、ヤマは「ひ… ひとり… …じゃなかったのか…?」と思い、口を噛み締めて「カッコつかねぇだろーが…!」と呟いた。

しかし、犬族の登場にヤスラーチャは「犬の糞のような… 悪臭がプンプンする… クソ犬どもがうじゃうじゃと… なるほど… ザハード様はこうなることを見越して 私をここに送り込んだということか…!!」とクスクス笑っていた。

454話(52F ー平和と共存の城壁ー 05)

ヤマがケージごと移動してきたことに驚いて「ゾン…! どういうことだ?なんで元老と一緒に!! まさかお前ら兄貴に支配されたのか!?」と聞いたため、ケンゾンは状況を説明した。

また一緒に現れたドゥームはヤルラーチャらしき存在に気がつき、さらにヤスラーチャもドゥームに気づいて「久しぶりだなドゥーム…!! 封じ込められたと聞いていたが目を様したのか?」と問いかけ、ドゥームは「!! 僕のことを知っている…!! 人違いじゃない… ヤスラーチャだ…!! そんな…あいつザハード軍に入ったのか!? これはマズい…!!」と思い、犬族に逃げるように叫んだ。

しかしヤスラーチャは「もう手遅れだ…!!」と表情を変えて、次の瞬間ヤスラーチャの攻撃らしきものが犬族を襲った。

ドゥームは、元老ケル・ヘラムに「ケル・ヘラム貴様!! まさか僕たちをワナにハメ他のか!?」と言い出し、ケルが困惑していると、ドゥームは「くっ…!! ヤスラーチャは!! 犬族を意のままに操れるんだよ…!!」と明かし、実際にヤスラーチャはケンゾンたちを操り始めた。

その光景にケル・ヘラムは「…! なんだ?この違和感は… ひょっとして俺がここに犬族を連れてくることを誰かが予想してあの者を先回りさせたというのか? まさか…俺が見た運命をすべて…?」と焦りながらザハードの赤色三眼を感じていた。

エヴァンケルはヤスラーチャが犬族を操っていることを察知して攻撃をしたが止められ、さらに火力をあげると、ヤスラーチャはそれを見て「乱暴さには驚きを禁じ得ないが 蓮家とは違って炎が品に欠けている! 相手になってやれ!犬族!!」と言い、エヴァンケルの攻撃の前にケンゾンが立ち塞がった。

攻撃できずにいるエヴァンケルにヤスラーチャは「さあ そいつを燃やせば僕が相手をしてやろうじゃないか できないのか? 拍子抜けだな 燃やせば面白いことになりそうなのに」とクスクス笑っていた。

すると「やめろ この野郎!! まどろっこしいことしてねぇで 犬族を支配したけりゃ俺を倒せ!! 俺が犬の王だからな…!!」と言って全身擬態したヤマがヤスラーチャに向かい合った。

場面は変わり、カラバンサイドの平和と共存の城壁へ。

城壁ではカラバンが変装して城壁の防御軍に入れるように頼んでいて、万年人手不足の城壁側は怪しいと思いながらもカラバンを招き入れていた。

場面は変わり、数年前の終着駅での戦いが終わった直後の軍司令部中央浮遊城へ。

そこでは、防衛省大臣のケーサがカラバンに「左腕の誓いの封印と 一般兵への降格!! 戦争で敗れた軍団長がこの程度の処分で済まされるとは!! すべて総司令官のお情けだ!! 感謝を胸に献身しろ!!」と激怒していて、カラバンは「承知しました 軍団長として任務は失敗に終わりましたが 一般兵としてできることがあると聞いてここに来ました もう一度チャンスをくださりありがとうございます」と返した。

ケーサは続けて「お前に任務が与えられた それも総司令官直々の命令だ ただし今回の任務にあたるのはお前だけではない」と言い、そのタイミングで第5軍団長のヤスラーチャが登場した。

そしてケーサは「創世記以降紛争の終末の証に建てられた平和と共存の城壁 お二人にはそのうち2ヵ所を崩壊させ その中に眠っている英雄たちの封印を解いていただきます…!! 無論彼らは強力な敵…!! よって彼らの封印を解き降伏させるか あるいは「始末」してください!!」と任務の内容を述べた。

それに対してカラバンが「平和と共存の城壁といえば古くからずっと守られてきた場所なのでは? …なぜ今になってそれを…?」と質問すると、ケーサは「平和と共存の時代が終わるときが来たからです!! お二人も知ってのとおり 近頃十家門の間には不穏な空気が流れています 真田家は真田ユリ様に対する処分に神経を尖らせ ポー・ビダー家に至っては我々に「亀裂」を匂わせてきました 総司令官はもうじき巨大な亀裂と戦争の時代が訪れるとおっしゃっています それは我々に与えられた「信託」にも関わることです!! 総司令官はこれらの問題の核心がある人物にあるとお考えです 終着駅で逃げた「非選別者」…!! 総司令官は「反ザハード」連合が彼を中心に再び復活するのではないかと憂慮されています よって彼らが結集する前に我々が先手を打ってしまおうというわけです!! 城壁に行って英雄たちを殺すかあるいは降伏させるのです 彼らが結集したり手を組むことがないように!! 平和と共存などもう守らなくて結構 どのみち破られるのですからより大きな戦争に備えるべきです!!」と説明した。

そして、カラバンは「…二十五日の夜… …真田ユタカ氏が捕らえられている限り あの少年は必死に力をつけて私に挑んでくるだろう 正直なところー どれほど成長したのか 楽しみだ…」と夜につけられた傷をうずかせながら思っていた。

場面は変わり、城壁周辺の名もなき洞窟へ。

そこにいたミャーンは口を大きく開けて、夜たちの乗った浮遊船を出現させた。

そして夜は「ここに… カラバンがいるのか…!」と呟いた。

455話(52F ーワスレナグサが眠る城壁ー 01)

場面は52階のワープエリア近辺の浮遊船に乗るホックニーたちへ。

ホックニーがエレインに「ごめん… 思い出した絵のイメージに近い場所だと思ったんだけど… やっぱり俺の記憶はあてにならないみたいだ… 本当の絵が見つからなかったら トゲのカケラを手に入れるのは無理かも」とぼやいていた。

すると「あーあー!! 非常事態発生!!」とユル(ヘビ男)が放送しだして、続けて「隊長からジュ・ビオレ・グレイスが他の階に移動したとの情報が入った!! そしてそこから生きて帰ってくることが「クリア条件」になった!! よって僕たちも彼についていくこととする!!」と言って、勝手に浮遊船を操って夜たちのもとへ向かいだした。

場面は変わり、城壁周辺の名もなき洞窟の夜たちへ。

シビスが浮遊船の見張りとして残ることになり、クンは夜に「念押ししておくが 俺たちはカラバンに真っ正面から挑むわけじゃない 第一に城壁にいる防衛軍にカラバンが来ることを伝えること 次に彼らと手を組んでカラバンを阻止しできることならカラバンから真田ユタカの居場所を聞き出すことが目的だ いいな?夜」と作戦を再確認した。

クンは続けて「それからここに来る前にケル・ヘラムからデータが送られてきた そのデータによるとここに封じ込められてる英雄は強力な女戦士で… 戦争を終わらせるために自ら封印を申し出たらしく 仮に封印が解けたとしてもエヴァンケルがいる城壁よりも危険度は低いと考えたみたいだ 向こうの城壁に封印されてる英雄が誰だかはわからないけど てなわけでその英雄と組んでカラバンを倒すのも一つの手だ もちろん封印が解かれないことが一番だけどな あんたも協力してくれるだろ?ホワイト」と説明して問いかけ、ホワイトは「…ここは一つ力を貸してやるとしよう 朕もいっときはスレイヤーの座に座っていたのだ FUGが「育て上げる怪物」をぜひ見てみたい」と言い、夜は複雑な顔をしていた。

その後、夜たちが出発してシビスが一人で待機していると、シビスたちをワープさせたミャーンが突然えずき出したかと思えば、口から元老の道案内のソーを吐き出した。

そして、ソーは「…あぁ… 乗り心地最悪… ……?どこにいるの?他の連中は」とシビスに尋ねた。

場面は変わり、平和と共存の城壁内の村にいるカラバンへ。

場面は一瞬、城壁到着前のカラバンに戻り、そこではカラバンは副軍団長に城壁に封印されている人物について調べてもらっていて、副軍団長は「城壁に封印されている英雄に関しては資料がほとんど残っていません 創世記の末期に活躍した英雄の1人で… 戦争を止めるために自ら封印を志願したと記されています それから気になったのですが… 人々が戦争時代の自分を忘れるようにと 城壁内で彼女を知る者のうち一人を除く全員の記憶を消したとの伝説が… どんな方法を使ったかは分かりませんが ものすごい実力の持ち主であることは間違いありません いくらカラバン様でも 片腕を縛られたままでは色々と困難が…」と伝えた。

しかし、カラバンは「…構いません これはザハード様に対する誓い たとえ死ぬとしても解くことはできません 他には…何かありますか?」と左腕を縛られたまま尋ねた。

副団長は続けて「あ!それから城壁に封印された英雄たちには 彼らを呼び覚ますことのできる「証」を持つ人物がそれぞれ1人ずつ存在するそうです カラバン様が向かわれる先も例外ではありません 名前は「カネ」 封印された英雄の妹のようですね 英雄の記憶を持つ1人というのが彼女です」と説明し、カラバンは「妹… まずは妹を捜してみるか…」と考えていた。

場面は戻り、再び現在へ。

カラバンを案内していたオブザーバーは城壁維持軍が現在しているのは城壁の治安を守ることだが、落ちぶれていて大勢のランカーが外部に流れてしまっていることをなどを愚痴っていると、カラバンが消えていたことに気づいた。

場面は変わり、城壁の村中央の英雄封印の塔へ。

そこでは「姉のそばに行けないってどうして!?」とカネが怒りながら尋ねると、封印の塔の守護者のランカーのトンキーは「城壁内に侵入者が現れたため警備を徹底しろとの命令がありました しばらくはカネ様でもお通しすることはできません 侵入者が捕まるまではご理解ください」と答えた。

続けてカネは「嫌よ!! ここに来るのは私の日課なの! 侵入者が私となんの関係があるっていうのよ! ここに眠ってるのは私の姉なのよ!! 姉は昔戦争を止めるために自ら封印を選んだの!! 私にはそんな姉に毎日挨拶しに来ることくらいしかできることがないのよ!!」は訴えたが、トンキーは開けるわけにはいかないと突き放し、続けて「それから… 英雄が封印されたのはもう昔のことです 我々は任務ですので塔を守っていますがカネ様もそろそろお姉様から離れてみてはいかがですか? この村で昔の記憶を持っているのはカネ様だけです カネ様のお姉様が帰ってくるその日が この城壁の平和と共存が破られる日だということをお忘れなく」と忠告し、それを聞いたカネは睨みながら「…… 私だってわかってるわよ…」と答えた。

場面は変わり、村の東の統制管理所データ室にいるカラバンへ。

カラバンはそこにいた者を殺害してデータ室で情報を集めていて、カネの居場所を見つけながら「住んでいるところはわかった 後はどのように彼女に封印を解かせるかだな 英雄が封印されているのは… あの塔か 力以外のもので誰かを説得する自身はないのだが…」と思っていた。

場面は変わり、数時間後のカネの家へ。

カネは昔の姉との会話を思い出していた。

そこでは、姉は「みんなに平和と安らぎを与えたいのよ もう戦いは終わらせる」と言っていて、カネが「お姉ちゃん!! でもそれじゃお姉ちゃんは!!」と心配すると、姉は「大丈夫よカネ どうせ私は生きていたって 彼らと戦い続けるだけなんだから そろそろ私を楽にさせて?カネ」と優しく語りかけた。

それを思い出してカネは「…お姉ちゃん…」と悔しがりながら奥歯を噛んでいると、そこにカラバンが現れて侵入者だと明かしながら「あんたのお姉さんの封印を解きに来た」と言った。

なんのために解くのかと尋ねるカネに、カラバンは「…平和と共存が終わるからーだそうだ」と答え、続けて「私も詳しいことはわからないが… 戦士が必要とされる時代が来るということだろう あんたはお姉さんの封印を解きたくないのか? 実の姉なんだろ?」と聞いた。

それに対してカネは「いい …私はそんな気ないから帰って あんたが何者かもどうして姉の封印を解きたいのかもわからないけど 封印は絶対に解かないって姉と約束したの それにあんたみたいなヤバそうな男と手を組むつもりもないわ」と答え、カラバンが姉と一生会えなくてもいいのかと聞いても、カネは「ええ 姉もそれを望んでいるはずだから 私は戦いなんて見たくない だから通報する前に帰って」と追い返すが、カラバンはポケットリングだけ置いて気が変わったら連絡してくれと言って素直に去っていった。

カラバンが去った後、カネは「…悪いけどお姉ちゃんが待ってる人は… あんたじゃない」と呟きながら、昔の姉との会話と思い出していた。

昔にカネが「お姉ちゃん私たちもう永遠に会えないの?」と尋ねると、姉は「どうかしら…永遠なんてないんじゃない?」と返し、カネが嬉しそうに「本当に!? じゃあいつかは帰ってくるってこと!?」と聞くと、姉は「うーん…そうね! 前に師匠が言ってたの 昇塔時代以降にこの塔から出ていった人が存在するって 彼女とあの方の話…それからFUGが作られた話… 師匠は いつか「あの方」の子供が この塔に帰ってくるかもしれないって…そう言ってた もしそのときが来たら 私を起こしてくれる?カネ」と言っていた。

場面は変わり、翌朝の夜たちのもとへ。

夜たちが城壁に入ろうとしたが、門衛のオブザーバーは昨日の侵入者(カラバン)によってすでに死傷者が10人以上出ていたため、夜たちをグルじゃないかと思い、追い出そうとしていた。

夜たちはカラバンに先を越されたこと察知して、カラバンの危険性を訴えたが聞き入れてもらえず、夜は遂に自分がスレイヤー候補のジュ・ビオレ・グレイスであることを明かしてとりあえず城壁の中に入れてもらった。

しかし、城壁に入ると城壁維持軍が待ち構えていて、その指揮官のランカーのデリートは夜たちに「お前たちを城壁への侵入罪で逮捕する!! 俺たちはFUGの干渉もザハードの干渉も望まない!!」と言い放った。

場面は変わり、同時刻の記念碑広場へ。

カネは花を持ってきながら「ごめんねあ姉ちゃん 昨日の夜あの男にああ言われて一瞬心が揺らいじゃった 今日もお姉ちゃんのそばには行けないけど 代わりにお姉ちゃんが好きな花を持ってきたから」と思って記念に到着すると、記念碑に向かって石を投げて姉の侮辱する村人たちがそこにはいた。

村人たちが「何が英雄の記念碑だ! 死者を呼ぶ戦闘狂なんか称えやがって!! ぶっ壊してやる!!」と暴言を吐きながら記念碑に石を投げているのを見て、唖然としながらカネは見ていた。

そして場面は、過去のカネと姉と会話へ。

姉が「みんながお姉ちゃんのために建ててくれるんだって 素敵でしょ?」と記念碑が建てられることをカネに伝えると、カネは「そんなのいらない! 永遠に出てこられないかもしれないんだよ…!? 結局お姉ちゃんに責任全部なすりつけようってことじゃない!! お姉ちゃんやっぱりやめよう? 戦争で疲れ果ててあいつらもお姉ちゃんもどうかしてるだけ!!」と訴えた。

しかし、姉は「そんなことないわカネ 私の命で平和を取り戻すことができるなら私は喜んで捧げる 血で手を染めてきた私が花として記憶されるなんて とっても素敵でしょ? 私にとってはその平和がむしろ耐えがたいんだけど… 少しでも多くの人に平和が訪れるのなら… それはこの上なく美しいことだと思うの」と言っていた。

その言葉を思い出したカネは「やめろ」という言葉を飲み込んで「我慢しなきゃね…お姉ちゃん これはお姉ちゃんが望んだことなんだから… そうよ… 私は我慢しなきゃ…」と手をぎゅっと握りながら必死に我慢していた。

その時、村人に向かってカラバンが「やめろ 陣営を離れて 命懸けでお前たちの先祖のために戦ったんだ 戦争に身を捧げた英雄を侮辱する行為は 見るに堪えない 帰れ!!」と言って殴って吹っ飛ばした。

そしてカラバンは、カネに「…誤解はよしてくれ あんたを説得するためではなく 自分の信念に沿ってしたことだ しかし本当にあれが お前の姉さんが望んでいた平和なのか?」と問いかけ、カネは俯いていた。



456話(52F ーワスレナグサが眠る城壁ー 02)

カラバンの発言に、カネは持っていた花を強く握りながら「…ほっといて あんただって姉が思い描いた平和を叶えてくれないくせに」とぷいっとして立ち去った。

場面は変わり、城壁内の侵入者収容所に入れられた夜たちへ。

夜がスレイヤー候補と明かしたのを余計なことを言ったと後悔していると、クンは無事に進入できたことをよしとしようと励ました。

場面は数時間前の夜たちが捕らえられるところ戻り、そこでは捕らえてこようとする城壁維持軍に夜がカラバンの危険さを訴えようとしたが、クンがホワイトもいるから相手に従って捕らえられて、後から脱出しようと提案していた。

そして現在の収容所に戻り、夜とクンが話をしているなかでハツは剣の素振りをしていた。

ハツの素振りを見ていたホワイトは「そんな振り方では 千年経っても強くなれないぞ 剣にばかり意識を持っていかれて体が硬直しているではないか それじゃ剣士というよりまるで畑を耕す百姓だ」と言い、それに対してはハツは「!! あんたがどれだけ優れた剣士であろうと俺の剣術をとやかく言われる筋合いはない!」と怒った。

しかし、ホワイトは「剣術? むやみに剣を振るその行為が? こうして こう! もっと強くきらびやかに! 剣を精いっぱい力を込めて! 本物の剣士が振れば木の枝ですらアリエの魂の剣になる!!」と素振りの真似をした後に、「勘違いするな!!」と思い切り踏み込んでハツの目の前を切り込んで見せた。

そしてホワイトは「貴様の言うその剣術など剣にとってはどうでもよいことだ ただ斬るためだけに存在する刃物をなぜ諭そうとする? 「斬る」という単純な行為すら理解できていないくせに 力んだ手で剣を握ったところで 切れ味が悪くなるだけだ 大事なのは形ではなく 斬るという行為そのものなんだよ 剣はあくまで剣だ縛られた瞬間に本質を失う 朕が見せてやった一度の振りー その10分の1でもものにできれば貴様は強くなれる 朕は貴様のような連中を見ていると腹が立つのだ 優れた剣を運よく手に入れた 無能な剣士め…」とアドバイスしながら貶し、ハツは「優れた剣とは東海のことか…」と思っていた。

さらにホワイトは「とはいえ… 恐ろしいほどの才能と武器に恵まれながら 使い方がわからずくすぶっているような連中も見ていて不愉快だがなー」と夜のことを見ていた。

そして夜が「ドゥームさんから擬態の力を譲り受けたおかげか… 体の中で力がうごめいてるのをハッキリと感じる 今の僕が精いっぱい戦えばー カラバンとどこまで張り合えるんだろう…」と考えていると、ホワイトは夜に「不安なのか? なぜだ?いざカラバンと会ったところで手も足も出ないかもしれないからか…?」と話しかけた。

ホワイトは続けて「貴様の成長は大したものだが カラバンにはまだ遠く及ばない だが一瞬でその差を縮める方法もなくはない 貴様には朕が集めた魂の力がある その力に頼りたくない気持ちはわかるが 貴様にはその魂を動かす資格も才能もある その力に堪える「器」もある そしてその力を具体化する「方法」も見つけた すでに火をともす準備はできているのだ その力に火がともったとき何が起こるかは誰にもわからない 朕なら教えてやれる 「燃やす方法」を 何よりー 朕は貴様が火をともすところを見てみたい その気になればいつでも言え」とニヤッとしながら言った。

クンは話を変えようとしてホワイトに話しかけ「おい ここに封印されてる英雄のことだが… 何か知らないのか? お前は伝説のスレイヤーだったんだろ?」と尋ねた。

伝説という響きを気に入ったホワイトはもちろん知っていると答え、「話はザハードと十家主が塔を制した後ランカーが誕生した長い「昇塔時代」にまで遡るが ザハードは自分が塔の王であることを宣言し反対勢力と戦争を起こした それからしばらくの間塔はザハードを王として認める賛成派と反対派に分かれ争うこととなった 歴史的にはその時代は創世期と呼んでいるが 創世期というよりは戦争と殺戮の時代だったといえる」と語り始めた。

続けて「もちろん当時もザハードと十家主の最大の敵はFUGだったわけだが FUGは至極個人的な恨みから誕生した団体だ だが 当時は時代が時代だっただけにザハードの反対勢力がFUGを中心に集まるようになった そして彼らはザハードと十家主に対抗するために 各国ならびに各勢力でそれぞれ最も優秀なランカーをFUGの師匠の下につかせて 彼らを一つのチームとして活動させたその中でも創世期終盤に頭角を表したチームの一つが 十家主の直系子孫をも殺害するという功績を残した 「隠された花園」 城壁に封印された英雄のうち2人がこのチームに所属していたそうだ」と説明した。

クンが「隠された花園…?」と聞き返すと、ホワイトは「ああ彼らに関しては君のほうが詳しいだろう 道案内」と言い、すると「そうね」と言いながらそこに道案内が座っていた。

しかも小さくなった道案内に夜たちが驚いていると、道案内のソーは「私は道案内よ ここに忍び込むことくらい簡単だわ」と言い、続けて「あなたたちだけじゃ頼りないからわざわざ来てあげたのよ ちょっとイライラしてるんだけど 今は我慢してあげるから感謝してよね」と上から目線で発言した。

ソーは「あいつの隣にいる男…どうも気に入らないのよね まるでザハードみたい」と夜を見てイライラしていたが、「あんたたちも今回の件に絡んでしまった以上 この城壁に封印された英雄について知りたいでしょ 彼らがなぜ城壁に封印されたのかー 私たちがなぜ彼らの封印を解くことに反対しているのかー」と語り始めた。

場面は変わり、カラバンのもとへ。

カラバンは真田アマネに連絡して軍団の動向や新しい軍団長について聞くと、アマネは行き先は極秘だがどこかを防御しに向かっていると報告し、新しい軍団長については非常にあやふや方だと伝えた。

さらにカラバンは本題としてアマネに「女性が長年固執してきた考えを帰るにはどうすればいいと思いますか?」と尋ね、アマネは「うーんそうですね…女のことは女に聞けと言いますが… 私は強さを追い求める余り性別を意識したことがなかったものですから… しかし…一般的には女であれ男であれ一つの考えに固執するというのは 何かを待ち望んでいるといえるのはないでしょうか」と言い、続けて「我慢というものは何を得るためにするものですから その考えが変わるほどの何かが起きるそのタイミングを カラバン様が見計らうことが重要かと…」とアドバイスをして、カラバンはためになったと返した。

場面は変わり、自室にいるカネへ。

カネがカラバンのポケットを浮かべながら「…お姉ちゃん… 会いたいよ…」と呟き、「どれだけ時間が経っても 毎日お姉ちゃんに会いたくなるのはどうしてだろう」と思っていると、「開けてください!!」と言ってタップという人物がやってきた。

カネがドアを開けると、タップは兵士を連れてやってきていて、いきなりカネを突き飛ばして「カネ様!! 見損ないました!! 今日の昼間カネ様が侵入者と接触しているところを見たという市民が カネ様の逮捕を求めるデモを起こしています!! 市民たちはカネ様が侵入者と接触し英雄の封印を解こうとしていると主張していますが…!! それは本当ですか!?」と問いかけてきた。

カネは驚きながら「そ…そんなの誤解よ!! タップ!! これまでずっとお姉ちゃんがいなくても耐えてきたのに!! 今更そんなことすると思う!?」と訴えたが、タップは「どうでしょう しかし市民たちに疑いをもたれてしまっては… それに我々としても限界というものがあります いい加減過去のことは忘れてください 市民たちはカネ様が封印の塔に通っていることも不安に思っています!! カネ様がいなければ封印が解かれることなど永遠にないのに…と! 市民たちはあなたに消えてほしいと願っているですよ!!」と言い放った。

それを聞いたカネは衝撃を受け「…私に…消えろって? …ここの市民たちは 昔お姉ちゃんが助けた人の子孫だったり 塔の勢力に目を付けられて行き場をなくし 転がり込んできた連中ばかりのくせに… あんたたちは私と姉という盾がなければ… とっくに死んでいたのよ!! それなのに私に消えろっていうの!? こんなんじゃない… お姉ちゃんが命懸けで叶えようとした平和は… こんなんじゃない…!!」と叫び、それを密かに聞いていたカラバンは「待ち望んでいたタイミングというのは… ひょっとするとー 今なのか…?」と考えていた。

場面は変わり、過去の創世期末のザハードと反ザハード勢力との終戦間近の消えた歴史の一つへ。

そこでは、隠された花園チームのヤリ使いのタロー・ヨークと隠された花園チームのヤリ使いクン・ハインド・ルチが敵に襲われていて、その敵をワスレナグサのもとへ引き寄せていた。

隠された花園チームの波使いであるカネの姉の桃園(別名:ワスレナグサ)が集中していると、2人が引き連れたロー・ポー・ビア家の23怪獣(現20氏族のシンボル)の一つである古代オッドアイジャイアントコブラが迫ってきていた。

桃園は「このデカさは反則でしょーが!!」と驚きながらも「花の力よ 私たちにご加護を敵に死を!! 花の神之水制御術!! ワスレナグサの香り!!」と言って、「広域技 フラワーガーデン」を発動させた。

そして、桃園が封印される3ヵ月前ーに時が遡る。

457話(52F ーワスレナグサが眠る城壁ー 03)

桃園が花の神之水制御術を使って、仲間が古代オッドアイジャイアントコブラを殺したのかを確認すると、桃園は「ロー・ポー・ビアの家主の手で育てられた古代の怪獣よ そう簡単に死ぬわけないでしょ」と言った直後に、ジャイアントコブラが瓦礫から出てきた。

さらにジャイアントコブラが「やはり大したものだ!! 弟が死んだのは偶然じゃない!!」と喋り出し、クン・ハインド・ルチは喋ったことに驚くが、タロー・ヨークは「23怪獣にはそれぞれお使い師がいる 今喋ったのはたぶんロー・ポー・ビアの超直系の子孫だろう」と冷静に言った。

すると、ジャイアントコブラは「そのとおり!! 私はロー・ポー・ビア家の八男!! お前たちに父からの警告を伝えに来た!!」と明かした。

すると、「その警告俺が聞いてやるよ!! 俺がいない隙を狙って仲間たちを襲うとは!! ロー・ポー・ビア家は噂どおり卑怯だな!! 俺がこのチームのリーダーだ!! 警告なら俺がいるときに伝えに来るのが筋なんじゃないのか?」と言って一発攻撃しながら隠された花園チームのリーダーの釣り師チャーが登場した。

チャーの登場にロー・ポー・ビア家の八男は「…チャー お前が太始人の末裔か… お前は危険人物だからすぐにでも排除したいところだが… …今は我慢してやる」と言いながら、続けて桃園に「さて父の警告を伝えよう 桃園 お前の祖国は5ヵ国の一つ桃花国だな?」と問いかけた。

祖国の話をしだしたことに桃園が驚くと、ロー・ポー・ビア家の八男は続けて「桃花国は我々ザハード連合軍の軍団によって完全に包囲された!! もうじき戦争が始まりお前の祖国は滅びるだろう!!」と告げ、桃園が「な…なんですって!? 祖国は私とは関係ないでしょ!!」と反論するが、八男は「関係ないならお前が我々と対立する必要もないはずだ 父は弟の死に憤り悲しんでいる ザハード様と連合軍の家主様たちも今回の戦いで疲労が溜まっている状態だ そこで二つの選択肢のうちどちらかを選ぶことになった 「共存」あるいは「抹殺」 そしてザハード様は共存の対価として反軍に戦利品を求めていらっしゃる」と言った。

続けて「その一つが花の波使い桃園 お前をはじめとした主な反軍ランカーたちの封印だ…!! 反軍の団体や国が自分たちのために戦った英雄たちを封印すること それがザハード様がお望みの戦利品だ そして桃園お前の祖国桃花国は昨夜 お前を封印し共存を選ぶとの決定を下した…!! 桃花国の支配者そして国民たちが決めたことだ 万が一お前が封印を拒もうものなら桃花国は滅びる 祖国を滅亡に追い込んだ者として歴史に汚名を残したくなければ 今すぐ帰ることだな」と伝え、桃園は「…私の祖国が… …私を…」と放心していた。

翌日、隠された花園チームの浮遊船では、桃園は祖国に帰ること仲間に伝え、反対する仲間たちに「仕方ないわよ今はこうしてあんたたちといるけど あそこは私の生まれ故郷だし家族も代々桃花国の騎士だったんだから ランカーになってザハードと戦うって決めたのも 父が戦死したのがきっかけなの 父はザハードが塔の王になると宣言したとき それに反対した国王の命令で戦場に出てそこで死んだ うちの家系は代々花の神之水制御術を使うことができたから 父がいなくなった穴を埋めるために私と妹は必死に修行してランカーになったの 今でも妹は国を守るために桃花国にいる 私がこうやって戦ってるのも自分の国をザハード王に取られないためよ 桃花国がなくなれば私には戦う理由がなくなる だから私は祖国に帰らなきゃ 残念だけど私の旅はここで終わり みんなチームをよろしくね」と別れを告げた。

その後、桃園は別の部屋にいるチャーにも帰ること伝え、チャーが後ろを向いたまま「…… 行けよ 俺たち隠された花園は花のように華麗に咲いて華麗に散るという意味で生まれた 死や別れを悲しんだりしないし引き止めもしない」と言い、桃園は「強がっちゃって… チャー あんた私のこと好きなんでしょ」と言い出し、チャーが焦ると桃園は「とっくに気付いていたわよ! 残念だったわね!! 告白されたらオッケーするつもりだったけど もう無理になっちゃった もしかするといなくなる私よりも 残された側のほうが私に会いたくて辛くなっちゃうかもね」と言った。

チャーはそれを聞いて「何も死ぬわけじゃあるまいし… 封印だろ? 俺たちは…いつか必ずまた会える いつになるかはわからないけど… きっと会える だからー そのときは…男らしく告白させてくれ」と涙ながらに伝え、桃園は「…… そうね じゃあ返事は… そのとき考えてあげる」と答え、チャーは「おい!オッケーしてくれるんじゃなかったのかよ!?」とつっこんだ。

場面は変わり、2ヶ月後の桃園の祖国である花の5ヵ国桃花国の首都の王宮へ。

桃園を国王が迎え入れ、国王は「桃園様もご存じのとおり ザハード軍の軍隊がすでに首都を包囲し戦争に備えています 我々には彼らを倒す力も勇気もありません そのような状況でこのような提案を受けることになるとは夢にも思っていませんでした 桃園様を封印することで…平和が約束されるなんて… 今は亡き私の祖父の王命で 敵と戦ってきたあなたにこのようなお願いをするのは心苦しいのですが… 私は祖父とは違って優秀な波使いでも呪術師でもありません 今の王国にはあの頃のような兵力も残っていないのです 話に夜とFUGとの統一戦線も望み薄とのことで… 大変お恥ずかしい限りなのですが… どうか…我々王国と国民を救ってください花の騎士様…」と訴えると、桃園は俯きながら「…… ええいいわ 国民の力になれるのならー」と封印を受け入れた。

と道案内のソーは夜たちに桃園のことを語り、続けて「そうして桃園は封印を受け入れて…ここに封印されたの 市民たちの記憶が消されたから正確なことはわからないけど… 彼女は祖国桃花国の国民たちに平和の口実にこの城壁に移住させられ その後桃花国の王はその地位を失いこの城壁の議長になった 桃園が封印された後 チャーは悲しみのあまりチームを抜けて たった1人でザハード連合軍に攻め入り 多数の兵士とランカーを殺し連合軍を震撼させ 逃走 その後連合軍の前に忽然と姿を現し 自ら封印を志願した たぶん桃園と一緒に封印されて いつか一緒に封印が解かれることを願ったんだと思う そうして2人のリーダーを失ったチームは 当時FUGの中で最も強硬な戦闘派だったケル・ヘラムチームに合流し 運命を見る力を手に入れたことで自信を得たケル・ヘラムは 不利な戦況を覆すために自らザハードを倒す計画を立てたの 反対する者がほとんどだったけどケル・ヘラムのチームはそれを実行に移し 驚くことにザハードの前へ辿り着くことに成功した そしてその戦いでケル・ヘラムを除く他のメンバーはー 殺されたり捕まったりしていまだに安否がわからない 当時のケル・ヘラムはとにかく天狗になっていたから もしかするとザハードはそれを見抜いて 本当の強さを見せつけるためにあえて寄せ付けたのかもしれないわね さらに衝撃的なことにチーム内には裏切り者がいたの その裏切り者は「隠された花園」の元メンバーだった その後 彼がどうなったかはわからないけど とてもショッキングな出来事だったでしょうね その戦いに負けたことで急激に戦勢が傾いて 平和と共存という名目であちこちで城壁が建てられることになった それらの城壁に移住した者は目先の平和は約束されたけど 時間が経つにつれザハード軍の占領を当たり前に思うようになり 度重なる戦争や紛争で英雄たちの存在も忘れられていって 今では封印施設や封印を解ける者がいなくなってしまった城壁がほとんど ちゃんと残っているのはここを含めて3ヵ所だけよ もし桃園やチャーの封印が解けて一連の事実を知ったら 間違いなくチームメンバーの仇を討とうとするだろうけど… ザハード郡は当時よりもずっと強くなっている 結局彼らは死ぬことになるわ 私たちはそうなることを止めたいの」と語った。

それを聞いて、クンは「…なるほど 彼女の封印を解いたところでザハードに戦争のきっかけを与えるだけってことか カラバンが封印を解こうとしてる理由も似たようなものだろうな 夜 お前はどう思う?」と尋ね、ハツが割って入って封印を解くべきだと主張し、夜も「…僕も彼女をずっと封印しておくことには反対です そんなの残酷すぎます でも… カラバンが彼女の封印を解けば…」と言いかけたところで、外が騒がしくなり、ソーが城壁の市民たちがカネを殺せと叫んでいることを察知した。

ソーが「侵入者が現れたことで不安になった市民たちが 彼女を殺して不安要素を取り除こうとしてるんだわ…! 彼女を殺せば桃園の封印は永遠に解けなくなるから…!!」と言い、ホワイトは「そんなことをカラバンが黙って見過ごすわけがない 結果的に愚かな市民が彼を動かすことになるわけか やはり追い込まれた集団というのはアホの極みだ」とクスクス笑っていた。

夜は何もしないわけにはいかないと言って、一同は脱獄してカネの場所に向かおうとした。

場面は変わり、城壁内市民の広場へ。

そこでは、市民がカネを殺せとデモを起こしていて、城壁都市の議長コエールは「カネ様 状況が状況ですのでどうかご無礼をお許しください このようなことは前代未聞です 侵入者が現れ カネ様がその侵入者と繋がっているという噂が広まっています 村のオブザーバーには侵入者がカネ様と接触しご自宅にまで出入りしていたことが記録されていましたが… カネ様 侵入者と内通していたことを認めますか?」と尋ねた。

カネが「…違う」と答えても、コエールは「カネ様 もうこれだけの証拠が揃っているんです!! 侵入者がどこにいるのか教えてください!!」と怒り、カネは知らないと強く反論するが、市民たちはブーイングの嵐でカネが封印を解いて戦争を起こそうとしていると口々に叫んだ。

すると、コエールは「さあ皆さんお静かに!! カネ様は英雄の妹です! カネ様に名誉挽回のチャンスを与えようじゃありませんか! カネ様あなたの平和を祈る心に偽りがないことを市民に証明してみせてください!! あなたがいなくなれば封印が解ける心配もなくなるのです!! よって…こうするのはいかがでしょうか? お姉様と一緒に カネ様も封印されるのです」とふざけたことを言い出し、さらに続けて「カネ様はもう十分長生きされたでしょう お姉様のように平和のために去ることになっても未練なんてないのでは? お姉様の平和を祈る気持ちがカネ様の犠牲によって叶うのですよ…!! さあいかがですか? カネ様が本当に平和を望んでいるのなら!! 自らお姉様と同じ道を歩むべきです!!」と悪い顔をしてのたまった。

そのふざけた発言を聞いてカネは「国が城壁となり国王が議長となってから ここで何人もの議長の誕生と死を見てきた こいつは子供の頃から印象がよくなかった… 浅はかで力を誇示するのが好きで… でもまさかここまでぶっ飛んでいるとは思わなかった… お姉ちゃんごめん…」と思いながら、「…嫌…」と呟いた。

そしてカネは「もう我慢できない… こんなヤツらのためにお姉ちゃんを封印したままにしておくなんて… これ以上私には耐えられない…!!」」と思い、議長に「嫌って言ったのよこのバカ野郎!!」と暴言を吐き、続けて「こうなったら… 内通でもなんでもしてやるわ!!」と言って、ポケットでカラバンにお姉ちゃんの封印を解きたいから助けてと訴えた。

カラバンは「私は運がいい」と思いながら、「…そうか… …よし…!! 私がこの城壁を壊してやろう!!」と答えた。

場面は変わり、夜たちへ。

夜は赤い鉢の擬態の力を試して警備隊たちを圧倒しながらカネのもとに向かっていき、「僕も桃園さんの封印は解いてあげたいと思うけど 彼女は戦争で傷ついた人だ カラバンのような男に彼女の封印を解かせるわけにはいかない!!」と思っていた。

458話(52F ーワスレナグサが眠る城壁ー 04)

カラバンと手を組んで姉の封印を解くことに決めたカネはランカーである実力を発揮して、その場の兵士たちを一瞬で倒した。

議長のコエールはカネが攻撃を仕掛けてきたことでビビって逃走をすると、その途中でソーが現れて「力を合わせて侵入者を阻止しましょう カネが心変わりしてしまった以上 あなたたちだけで侵入者を止めるなんて無理よ 私が協力してあげる」と提案して、コエールはそれを承諾した。

一方夜の前にはランカーのデリートが立ち塞がって夜たちを止めようとしたが、デリートは議長からメッセージをもらった後に「状況が変わった 議長がお前たちと手を組んで侵入者を始末しろと仰っている 侵入者を始末するまで俺たちは味方だ」と言って夜たちに協力する姿勢を見せた。

場面は変わり、カラバンとカネが合流したところへ。

カネはカラバンに犠牲者を抑えながら姉の封印を解きに行こうと言って走り出して、さらに走りながらカラバンに防衛軍にランカーは4人いると伝えて「その中で強いのはトンキーとデリートの2人ね ほとんどのランカーが記憶を失った後にここを捨てて外部に流れていった中 デリートは代々ここを守ってきた防衛軍の子孫で トンキーは姉が封印された直後からずっとここを守ってきた一番強いランカーよ!!」と教え、カラバンは「なるほど創世期のランカーか…それは楽しみだ」と返した。

そして2人は早くも封印の塔に到着し、到着するや否やカラバンが強烈な攻撃で兵士の一部を殺したため、カネは「仕方なく手を組んだものの… この男… いったい何者なの…? 強いランカーなんてレベルじゃない… お姉ちゃんの封印を解いたら どうにかしてこの男も…!」と警戒していた。

場面は変わり、ハツのもとへ。

ホワイトと一緒に剣を取り戻して進むハツに、クンから「こっちは状況が変わった…! カラバンが妹と手を組んだらしくそれであの道案内が手を回したのか俺たちと組んでカラバンを阻止するようにと議長から命令があったそうだ!!」と連絡が入り、続けて「だから兵士は攻撃するな!!」と伝えた。

しかし、ハツはそれに対して「…それは朗報だが こっちは止められそうにないな」と答え、目の前ではホワイトがバケモノのように兵士を斬りまくっていた。

それを見ていたハツは「それにしても 思わず見惚れてしまうほどシンプルで美しい剣だ… カラバンとやらはこのバケモノよりもさらに強いというのか!?」と考えていた。

場面は変わり、デリートと一緒に封印の塔に向かう夜たちへ。

デリートは夜たちに「俺は代々この城壁を守ってきた一族の子孫だ ランカーになった俺だけだったが…華やかな人生を捨てて故郷に戻ってきた ここは英雄が封印されてからずっと戦いらしい戦いがなかった 俺はこれからもその平和が続くことを祈っている だがずっと平和が続いてきたことで戦闘力が落ちた 封印の塔のトンキー様が倒されてしまったらもう抵抗するすべはない お前たち侵入者のことを知ってると言ったな? どんなヤツなんだ? 戦うにあたって俺も敵の情報を知っておきたい」と話しかけた。

そして夜がカラバンがとても危険なハイランカーでザハード軍の軍団長だったことを明かすと、それを聞いたデリートは足を止めて「なるほど… ならば俺たちの同名はー 「ここまで」だ」と言って、いきなり夜たちに攻撃してきた。

驚く夜たちにデリートは「さっき議長から届いたメッセージはお前たちと手を組むフリをして侵入者の情報を聞き出せというものだった そして侵入者のほうがお前たちより強かったりザハード軍である場合にはー お前たちを始末して侵入者側につけと書かれていた」と明かした。

そしてデリートは続けて「ザハード軍の軍団長は誰にも止められない 彼に逆らえば俺たちは全員死ぬ 俺たちが守りたいものは英雄でも城壁でもなく 己の平和だ 平和のためにはより強い者の側につく必要がある お前たちは彼より弱い 恨むなら俺じゃなくて弱い自分たちを恨むことだな」と言い放った。

場面は変わり、封印の塔へ。

カラバンとカネが到着すると、トンキーが待ち構えていて、トンキーはカネに「結局 城壁の住民たちを裏切り お姉様の封印を解くことを選んだのですね?」と聞き、カネは「違う!! 先に住民たちが姉を裏切ったんでしょ!! 姉は自分を犠牲にしてまで住民を守った英雄なのに!! そんな姉を戦争を招いた疫病神みたいに言われるのは許せない!!」と反論した。

するとトンキーは「…そうですか どういう理由であれホッとしました 私もやっとこの任務から開放されるんですから 私はカネ様と同じくこの城壁で一番古いランカーです その昔花の王国の末裔として英雄の封印を守る任務を命じられましたが 英雄に関する記憶を失った後だったので 訳もわからずここを守ることになり 他のランカーたちと同様逃げ出そうとしたこともありました しかし毎日ここに来るあなたを見て考えが変わったんです ここに封印されたお姉様はいったいどんな人だったのか あなたはいつまで姉を懐かしみ記憶するのか あなたが持つ記憶は永遠なのか…なんてことが気になりましてね そこで決心しました あなたがここから逃げたり諦めることなく お姉様に毎日会いに来る限りー 私も封印の塔を守り続けるとー そしてもしあなたの心が折れ封印を解こうとするようなことがあれば そのときはー 私が身をていして止めようとね!!」と語った。

それを聞いたカラバンは「…大したものだ 今までずっと守り続けてきた固い決意か 私も昔あるものを守っていたからよくわかるが 人間の決意というものは驚くことにほぼ永遠に続く だがー どれだけ長く守ってきたものでも壊さなければならないときが来る お前の決意に敬意を込めて… この右腕で最善を尽くそう」と右手を掲げて言い、トンキーが「片腕だと…? 俺をナメてるのか?」とブチっと切れるが、カラバンは「…… 1発食らえば私の敬意が伝わるはずだ」と宣言した。

459話(52F ーワスレナグサが眠る城壁ー 05)

トンキーはカラバンに拳で連続攻撃した後に、燃える玉のようなものを出現させ、カラバンは攻撃を防ぎながら「燃える…玉?」と興味を抱いていた。

場面は変わり、夜たちと城壁のランカーのデリートのもとへ。

デリートの己の平和のために強い者につくという発言に夜は「平和のためにカラバンと手を組むだなんて!! 無駄です!! あの人はあなたたちの平和なんてどうでもいいんです! あの人の目的は…!!」と訴えようとしたが、デリートは「うるさい!!」とそれを遮った。

そしてデリートは続けて「世界は強者の意のままに回るんだ 選別者ごときがザハード軍の元軍団長と張り合えると思うか? 俺は代々城壁を守ってきた家系に生まれその誇りを胸に生きてきた だからランカーになった後も城壁には戻らず社会からはじき出された者たちの支援にあたった ランカーとしての華やかな人生は送れなかったが俺はやり甲斐を感じていた そんなあるときとあるエリアで 弱者をこき使い利益を独占していたランカーと揉めた末に 俺は彼を殺すことになった ところが彼はそのエリアの支配者が可愛がっていたハイランカーの弟だったんだ 俺は命を脅かされ 周りのランカーたちには仲間を殺した殺人鬼だと罵られた だが誰よりも真っ先に背を向けたのは 他でもなく俺が支援してきた弱者たちだったんだ 結局 俺は逃げるようにそこを離れ 他の場所に定住することもできずこの城壁に戻ってくるしかなかった そのときに気付いたんだ この塔は弱肉強食の世界 弱者に同情する必要などない 弱者が苦しむのは当然のことだ 強さこそがこの塔の正義だから 同じ過ちはもう繰り返さない お前たちに手を貸せば大きな被害を受けることになる だからここで死ね!! 選別者ども!!」と言いながらニードルで強烈な攻撃を仕掛けてきた。

それをラークは岩で防ごうとするが呆気なく粉砕され、夜たちは夜の青櫓でなんとかかわした。

ラークとクンはお互いがきちんと止めなかったことを怒り合い、それを見たデリートは「あのワニ 選別者とは思えない技を持っているな それにしても 選別者のくせにランカー相手にあの余裕… 正気か?」と驚いていた。

デリートがそんなことを思っている時、クンは夜たちに「考えてみれば…俺たちがこうやって3人揃って戦うのは久しぶりだよな」と話しかけ、夜が「…そうですね ケージではずっと別行動でしたから」と答えると、クンは「改めて…よろしく頼んだぞ 波使い」と笑顔で言い、夜も「こちらこそよろしくお願いします 灯台守り」と笑顔で返した。

ラークは「お前らぁ敵の前でのんきなもんだな!! ここは戦場だぞ!! 狩人のように戦えってんだ! 俺だけのけ者にしやがって!! リーダーは俺様だぞ!」と文句を言いながらも、一同は「じゃあ行きますか ランカーを倒しに…!!」と戦闘の構えをとった。

クンは夜がトゲを使わないのを確認した後に「それなら試してみたいことがあるんだけどいいか? 正直まだ謎だらけの危険な力なんだが トゲなしでランカーと戦うほうがよっぽど危険だし うまくいけば擬態の力を強化できるかもしれない」と提案し、夜は「擬態を…? わかりました! クンさんを信じてますから!」と受け入れて、クンは夜に炎の鮎を放った。

すると、夜の赤い鉢の剣がさらに大きく鋭くなり、「赤い鉢1段階変形擬態尻尾」と変化した。

場面は変わり、ホワイトとハツのもとへ。

ホワイトが防衛軍を斬りまくった後に残党がいないかどうかをハツに確認し、ハツが「…あんたの相手になりそうな敵はここにはそうそういない 夜たちのほうがまた戦いが始まったみたいだが… …そもそもランカー自体数えるほどしかいないらしい」と答えると、ホワイトは「そうかそれは残念…」と返した。

その発言にハツは「まだ殺し足りないというのか? あんたは剣士じゃなくて まるで殺人を楽しむ殺人鬼だな」と言い放つと、ホワイトは「…朕を苛立たせる言動は慎め愚か者 剣は殺人のための道具だ 剣術を学ぶことはすなわち殺人を学ぶこと 礼儀だのなんだのとこじつけても 結局その果てに存在するのは「殺人」なのだよ 人殺しになるのが怖ければ こちらには来るな 自分自身が何者かもわからない 下等な剣士になるだけだ」と言って、屍が転がる道をハツを置いて歩いて行こうとした。

そしてハツはホワイトの発言を受けて、ホワイトを後を追って屍が転がる道を歩き出した。

場面は変わり、カラバンとトンキーのもとへ。

トンキーの燃える玉をカラバンは片手で受けて破壊した後に「昔のランカーはより属性に近い神之水を扱えたというが… これはいい経験をさせてもらった だが私の「力」の前ではなんの役にも立たない これはお前の想像するはるか昔から伝わる「武の浄水」だからな」と言い放った。

訳のわからないことをと叫びながらトンキーはカラバンに突っ込んでいきながら、パンチを放つカラバンの拳を見て、「違うー この拳はー まるで次元が違う!!」と思いながら腹を殴られて、そのまま絶命し、カラバンは「…言ったはずだ あんたに敬意を表すと」と言って鍵を奪って封印の塔に向かった。

カラバンに付いていきながら、カネは倒れるトンキーを見て「…… トンキー… ごめんね… あんたは記憶を失う前もいいヤツだったよ この国で唯一お姉ちゃんの封印に反対してくれた人だったから… 安らかに眠ってね…」と言葉を送った。

また、カネはカラバンに付いていきながらも「それはそうとこの男には想像以上の実力を見せつけられた あんな力を発揮されたら… お姉ちゃんの封印が解けて戦うことになったとしてもどういう結果になるか…」と不安をよぎらせていた。

そして、2人が桃園が眠る封印の塔内の封印の部屋にたどり着いたところで、「これはこれはー 朕はツイているよ これほどまでに絶妙なタイミングで到着するとは! 邪魔者は消え去り扉も解放されていてー その上なぜか餌には制約がかかっている」と言いながらホワイトが登場し、いきなりカラバンに斬撃を食らわせた。

さらに、ホワイトは「やはり片腕を縛られているようだな ザハード軍の軍団長カラバン 朕はスレイヤー「ホワイト」 貴様を食らいに来た」とニヤッとしながら宣言した。



460話(52F ーカラバンVSホワイトー 01)

カネはFUGのスレイヤーの登場に驚きながら「あんたたちがなんで今更!? 姉に会いに来たことなんて一度だってなかったくせに!!」と言うと、ホワイトは「姉?あぁー貴様が英雄の妹か お姉さんを解放してあげたい気持ちは痛いほどわかるが そいつが誰だかわかった上で手を組んだのか? そいつはー ザハード軍の元軍団長だぞ」と明かした。

カネはさらに驚き、カラバンに「姉の封印を解いてどうするつもりだったの!?」と聞くと、カラバンは「説得して味方につけるか それが無理なら殺すつもりだった」と言い、カネは「!! じょ…冗談じゃないわよ…! 姉はザハード軍にはならない!! それにあんたに殺せるわけがないわ!!」と反論するが、ホワイトは2人の会話を気にも止めずにカネに「おい わかったらさっさと封印を解け 朕一人であいつを倒す自信はない だからー 封印を解いてー お姉さんと一緒にあいつを倒す」と宣言した。

その発言にハツは驚いて「な…何!? あんたは封印を解くのを止めるために来たんじゃなかったのか?」と聞くと、ホワイトは「バカか相手はザハード軍の元軍団長だぞ いくら片腕を縛られた状態とはいえ朕もこの有様だ 英雄の封印を解かないことには勝てない」と答えた。

またカラバンもカネに封印を解くように催促して「何をしているんだ?早く封印を解け それがあんたが望んでいることじゃないのか?」と言うと、カネは「わ…私が望んでいるのは姉の平和よ!! こんなふうには…!!」と返すと、カラバンは「平和? そんなものは存在しない あんたのお姉さんは戦士だ 誰が封印を解こうとその目的は彼女の力 戦士に平和が訪れるのは死んだときだけだ 仮にこういう状況じゃなかったとしても封印が解ければいつであろうと あんたのお姉さんは必ず戦場に出向く そういう運命だからな」と言い放ち、カネは「…何よそれ… 私にとってはお姉ちゃんは…お姉ちゃんでしかない…」と嘆いた。

またホワイトは「わかった…わかったよまったく騒がしいったらない」と自分の中の分身と会話した後にハツに向かって「おいヘッポコ剣士さっさと逃げろ ここからは貴様を守ってやれる余裕はない 朕も命懸けの戦いだからな!!」と言って、カラバンと戦闘を始めた。

場面は変わり、夜たちのもとへ。

夜はクンのおかげで変化した赤い鉢の擬態を携えて、油断しているデリートに向かって飛んで行った。

デリートは強烈な手首のスナップで速くて強い剣撃を放つが、クンとラークの援助もあって夜には攻撃を全てかわされてしまう。

さらにデリートが隙のようなワナを仕掛けても、夜はクンとラークが隙を広げてくれることを信じて突っ込み、クンとラークの石を燃える力で強化した防御でデリートの攻撃を防いでさらにクンがデリートのニードルを凍らせた瞬間に、夜は凄まじいスピードでデリートのニードルを折った。

夜たちの攻撃を受けて、デリートは「ニードルが折れることも想定外だったが 一瞬すぎて反応すらできなかった 防御しながらの状態でこの攻撃力… あの三人の連携は かなり危険だ…!」と感じていた。

また夜は擬態の力に満足しながら「遠距離攻撃の神之水攻撃ではカラバンにダメージを与えにくい 孔破術は強いけど近接戦は危険な上にエネルギーの消耗が激しい 擬態の力ならガドさんの足をぶった切るほどの威力がありながら距離の面でも比較的自由が利く この力を使いこなせば カラバンにダメージを与えられるかもしれない いつかきっと…!!」と自信を持ち始めていた。

場面は変わり、カラバンとホワイトの戦闘へ。

ホワイトはカラバンを斬りまくるが、カラバンが構わず突っ込んできたため、「この男…すごい! 朕の攻撃をすべて受け止めながら突進してきている まるで野獣ではないか…!!」と思っていた。

またカラバンはホワイトと向き合うと「あんたは…たしか終着駅にいた男だな まさか非選別者の少年も一緒なのか?」と話しかけ、ホワイトが「何? 目の前の敵に集中したらどうだ?」と言うと、カラバンは「目の前にいるのがあんたのいう伝説のスレイヤーならまだしも この程度の実力では集中するまでもない!!」と軽視した発言をした。

その発言にホワイトは「朕に対する無礼はー 許さない!!」と怒るが、カラバンは「だったら私を唸らせてみろ!!」と強烈なパンチを食らわせて、ホワイトは大きな衝撃を受けた。

そしてホワイトは「ちくしょう…あの女は封印を解かずに何をやっているんだ?」と呟きながら、「攻撃が入らなければ相手の片腕が縛られていようとお手上げだ 何度か突き合わせただけで 朕の剣がこの有様とは… まるで無限の時間が蓄積された光を放つ宝石のように頑丈な男だな」とボロボロになった剣を眺めながら思った。

さらにホワイトは「剣を変えるとしよう 朕の武器は 呪術で吸収した魂の力によって強化され研ぎ澄まされる 折れても作り直せばいいだけのことだが貴様を斬るのは困難なようだ だから少し無理をして より鋭い剣を作ってやろうではないか」と言ってから、赤色の不気味なオーラを放つ剣を作り出し、「今の朕が作り出せる最も速くて鋭い剣 かつてはこの形態を「スピネル(尖晶石)」と呼んだ ここからは集中したほうがよいぞ 朕の前で生意気な真似を許さない!!」と言いながらカラバンに向けて斬撃を放った。

その攻撃はカラバンの前で消えたかと思うと、次の瞬間にカラバンの腕に切り傷をつけた。

そしてホワイトはその傷を見て「それ見ろ…!!」とニヤッとした。

461話(52F ーカラバンVSホワイトー 02)

場面は道案内のソーが議長のコエールに裏切られているところへ。

ソーがコエールにハメられて兵士から攻撃を受けたことをどういうことかと尋ねると、コエールは「そりゃ誰だって寝返るさ!! 3歳児だってわかることだ!! ザハード軍を捨ててFUGの味方につくなんてとんでもない!」と言い出した。

ソーが「何よ年下のくせに急にタメ口利いちゃって!! あなたたちの目的は封印を解くのを阻止することでしょ!?」と聞くが、コエールは「それはあくまでも平和のために守ってきたことだ! 封印を解くも解かないも我々はザハード軍の仰せのまま!! そうすれば命が助かるんだから! 我々のことより自分の身を案じたらどうなんだ?もうじき死ぬぞ?」と己の保身ばかり気にした発言をしてから脅してきた。

ソーはイラッとしながら「この…切り餅がぁ… くっそ!腹立つわ… スレイヤー候補のせいで道が読めないからこんなことになるんじゃないの…!!」と思い、「ケル・ヘラムはいったいあいつに何を期待しているの…!?」と怒りを露わにした。

場面は変わり、カラバンとホワイトの戦闘へ。

ハツはホワイトの戦闘を見ながら「とてもじゃないが俺の入る隙はない かえって足を引っ張るだけだ でもこんな戦いを間近で見られるのはこの上ない幸運 あいつの剣さばきをしっかりこの目に焼き付けよう 一つ一つの動き 細かい指先の震えまですべてー もしかすると一生辿り着けない境地かもしれないが… いざというときに 一撃でもいいから満足に剣を振れるようにー」と考えていた。

ホワイトの攻撃で傷がついたことで、カラバンは集中することにしたが、ホワイトは「もう手遅れだ!!」と言い放った攻撃し、さらに「貴様を仕留めることはこの程度ではできないが貴様一人に対してこちらは複数だ ダメージの蓄積は避けたいはずだ違うか?カラバン」と言い当てた。

そして、カラバンは「蓄積させなければいいだけだ!!」と変わらず突っ込もうとしたが、ホワイトはステップを近づけさせないようにしていたため、カラバンが「小さく打撃を与えながら逃げ回ろうという魂胆か?」と聞き返した。

しかし、ホワイトは「逃げ回る?貴様は何もわかっていない たとえどんな状況でも朕に逃げるという選択肢はない!! 朕の剣は攻撃するためだけにある 貴様を攻撃に埋もれさせてやろうではないか」と宣言してから、「ホワイト式剣術 殺人技 紫色凶魂剣」という強烈な攻撃を放った。

カラバンはその攻撃を見て「仕方ない なるべく静かに処理したかったんだが… すまないカネ!」と思いながら力を発揮させてホワイトの攻撃を無力化させて、「確かにあんたの攻撃は脅威だ それは認める だがこっちも全力を出しているわけじゃない ある女に なるべく城壁を壊さないようにと頼まれてな しかしあんたを倒すためにはやむを得ない!!」と言って神之水の流れを変えて再度ホワイトに突進していった。

ホワイトは鋭い剣で切り刻もうとするが、「さっきまでとは剣の手応えが違う!! こいつ神之水強化も使っていなかったというのか!!」と驚きながら「朕を 甘く見るなと言ったはずだ!!」と言ってさらに強力な攻撃を繰り出すが、カラバンに剣を掴まれてから「エクスプロージョン ボンバー」で思い切り腹を殴られてしまった。

攻撃を食らって口から血を流し、ホワイトは「参ったな 魂の力も徐々に落ちてきている 全盛期の朕ならこんな若造に手こずることなどなかったのに! これはマズいぞ… あの女はいつまでモタモタしているつもりだ?」と思っていた。

場面は変わり、封印を解こうとするカネへ。

カネは「お姉ちゃんの封印を解くための証… それはー お姉ちゃんに関する記憶 お姉ちゃんが封印される1ヶ月前の記憶は曖昧だけど 封印を解くための証についてはっきり覚えている 私がお姉ちゃんを起こすまでお姉ちゃんに関する記憶と恋しさを忘れていなければ 封印は解けて その代価として私はお姉ちゃんの記憶を失う もしかするとお姉ちゃんは私がさっさと忘れて幸せになることを望んでいたのかもしれない…でも… お姉ちゃんはとても優しかった だけどそれが私にとってあだとなった」と思いながら、手を封印されている場所にかざして「帰ってきて!! お姉ちゃん…!」と涙を流しながら呟いた。

すると桃園が封印されている場所がピカッと光を放った。

場面は変わり、カラバンとホワイトの戦闘へ。

そこへ道案内のソーも合流してホワイトの援助をし、ソーがホワイトにカネの場所を聞くと、ホワイトが「カネ?英雄の妹のことなら 封印を解くためにあの中に入ったきり音沙汰なしだ」と答えたため、ソーは「はあ!? 封印を解くのを阻止してって行ったのに!! どうして行かせたの!?」と文句を言ったところで、封印の塔が光りだして花びらが舞い始めた。

そして綺麗な青い花びらが城壁を舞いながら、抵抗軍の英雄である桃園が目覚めた。

462話(52F ー桃園ー 01)

桃園は目覚めて「外の神之水に 外の景色 本当に眠りから覚めたのね ごめんなさいカネ… 結局こうなってしまうなんて…」と呟いた。

そして桃園が「これが「城壁」の中 カネの思い出がいっぱいね」と独り言を言っているところで、ホワイトは桃園の前に現れて「英雄!封印が解けたことを祝福する! 朕はホワイトFUGの元スレイヤーだ 今は元だが近いうちに返り咲く可能性が高いと付け足しておこう 君は以前FUGと手を組んでザハード軍に抵抗したことがあるそうだな 早速で悪いが 君にも戦いに参加してもらいたい あそこにいるのはザハード軍の元軍団長だ 封印が解けた君を殺すつもりらしい 君もザハード軍には恨みがあるはずだ そこで朕と共にあいつを倒そうではないか 朕は訳あって力を出すことができないだからこうして君に協力を求めている」と手を差し伸べて言いながら「そしてあいつ(カラバン)の霊魂は朕が頂いてやるフフッ」と企んでいた。

ホワイトの話を聞いた桃園は「そう…この世界は相変わらず争いごとが絶えないのね 過去の私がどんな存在であったにせよー 誰と手を組むかは私が決めることよ」と言い出して、ホワイトに攻撃し出した。

場面は変わり、夜たちとデリートのもとへ。

夜はデリートに封印が解けた英雄がカラバンに殺されてしまうかもしれないから力を合わせてカラバンを止めようとデリートに訴えるが、デリートは「黙れ!! 運よくその男を阻止できたところで ザハード軍に抵抗した者に逃げ道はない それなら彼を妨げようとしているお前たちを捕らえて 彼に命乞いをしたほうが助かる可能性が高い」と言いながら新しいニードルを取り出した。

続けてデリートは「このニードルは名産地チェリーリバーで採取された原石から作られたものだ さっきのニードルとは桁違いの強度を誇る お前の攻撃では絶対に折れない」と宣言した。

夜はデリートに戦いを止めようと言おうとするが、クンが「夜!! 説得しても無駄だ そいつはこれまでの経験から見いだしたそいつだけの経験則があるんだよ!」と言い、続けて「そいつが強者にしか従わないっていうのなら 力で押さえつけるしか方法はない!! 時には納得できなくても相手の経験則に合わせなきゃならないときもある!」とアドバイスをした。

アドバイスを受けて夜は、クンの言うとおりだと思い、より強い力で制圧することを決意をした。

そして、夜は神之水制御術水竜を発動し、ラークのヤリとクンの灯台テレポートがデリートの注意を引いた隙に、夜は攻撃を畳みかけて「力いっぱいの神之水強化を込めて!!」と思って叫びながら赤い鉢の擬態で攻撃し、デリートの強固なニードルを叩き折ることに成功した。

夜はそのまま赤い鉢の刃をデリートに向けて「今からは僕に従ってください 僕たちはあなたより強いんですから」と宣言した。

デリートは刃を突きつけられながら「…なぜ殺さないだ?」と問いかけると、夜は「あなたはいい人です 先に僕の仲間を攻撃すれば有利だとわかっていながら そうはしなかった この塔は弱肉強食の世界だけど あなたは決して弱者を傷つけるような人じゃありません」と答え、それを聞いたデリートは協力する姿勢を見せて一同は封印が解かれた桃園のところへ急いだ。

場面は変わり、桃園がホワイトを攻撃したところへ。

ホワイトはいきなり攻撃されたことに驚きながらも攻撃を避けて「くそっ! なぜ朕を攻撃する!! 朕が何をしたというのだ! 貴様と朕は仲間ではないか!!」と言うが、桃園は「私が封印されてこんなにも長い月日が流れたというのに やっぱりこの世界から争いごとがなくならないのね 私はカネの記憶を引き継いだの だからさっきまで何があったのかもあなたたちが誰なのかも知っているわ 封印が解けることがあればそのときは平和な世界であることを望んでいたのに あの男の言うとおりだったわね」と話しだし、誰かが「あの男?」と聞き返すと、桃園は「ええ私が封印される数日前に やってきた男よ」と封印される前のことを語り出した。

桃園は「ザハード軍の提案を受け入れた私は 覚悟を決めて故郷に帰ったけど そこで私を歓迎してくれたのはカネだけだった みんな私と目も合わせようとしなかったわ 彼らは私に犠牲を強要したものの 良心の呵責を感じていたんだと思う 曲がりなりにも彼らの代わりに戦ってきた戦士だったから そのときに私は決心したの 彼らのために犠牲になるって決めたからには 彼らを恨むまいと この先彼らを一生苦しめるであろう 「私に関する記憶」もすべて私が背負って封印されようと それが皆に真の平和をもたらしてくれるのならー」と当時の思いを話した。

続けて「私が帰ってきた数日後にザハード軍は兵力を撤退させ 住民たちに少しずつ笑顔が戻っていった 村も少しずつ活気を取り戻していったわ 私はなぜかそれを見ているのが耐えられなくなって ほとんど家にこもりきりでカネと一緒にいたの 私を心配する妹の姿に胸が痛んだけど それと同時に妹が悲しんでくれることだけが唯一の慰めだった」と胸の内を明かした。

さらに続けて桃園は「そんなある日ー ふらっと街に出掛けた私に 一人の子供が近づいてきて その小さな手で私の指をギュッと握ったの もう長らく感じていなかった人のぬくもりだった 私はその子の手を握り返して聞いたわ するとその子がこう答えたの」と語り、当時桃園が少年に「どうしたの?」と聞くと、少年が「お姉ちゃん パパとママが言ってたんだけどね お姉ちゃんが逃げたら 村の人たちみんな死んじゃうんだって だからお姉ちゃんをギュッて捕まえておかなきゃいけないんだって」と答え、桃園は「そうね…お姉ちゃんはどこにも行かないわ」と答えた光景が映された。

そして桃園はその時の心情を「悲しかった この小さな子供にはなんの罪もない この世に生を受けた瞬間から生存のために生きることが人間という動物なんだから 彼らを責められるわけがない どうか私が封印された世界には 争いごとのない平和が訪れますようにー」と語った。

さらに続けて「そしてその日の夜 家に帰ると ある男が私を待ってたの 男は自分を 「隊長」って呼んでくれればいいから 名もなき冒険家だと言った そして彼は自分の旅の話を始めたの 私ですらとても信じられない滅茶苦茶な話を… でもそれが面白くてホラ吹きというよりは 生まれながらの噺家のような感じだった 彼は私が封印されることを知っていて いつか封印が解けるときが来るとも言ったわ そこで興味本位で私の封印が解ける頃には平和な世界になっているのかと聞いたら 争いごとは消えていないと彼は断言したの それまで半信半疑で聞いていたのに なぜかその言葉だけは妙に説得力があって胸が痛んだ そして彼は私の封印が解けた未来で 争いごとの火種になる少年の話を始めたの 封印が解けたらその少年に会うことになると彼は言ったわ その少年について語る彼の目は 好奇心に満ちた子供のようで 善意も悪意もなかったけど 私にはわかった もしその少年がこの塔に現れたら ものすごい変化をもたらすことになると…そしてー 多くの人が死ぬことになるとね」と王野のような見たをした金髪の隊長と話をしている光景を映されながら、桃園が話した。

話を聞いて、ホワイトが「少年? …それは誰のことだ?」と問いかけると、桃園は「あそこにいるじゃない ちょうどこっちに 近づいてきてるわ あの男の言ったとおりね 間違いなくあの少年よ 王の首を斬るトゲ あの少年は血の嵐を呼ぶわ」と言いながら夜を見て、そのまま桃園は夜のもとへ移動した。

夜の前に現れた桃園は夜に「初対面なのにごめんなさいね あなたのことは少しだけ知ってるわ あなたがいなくなってくれればー 多くの命が助かるかもしれないの」と言いながらいきなり夜に攻撃を仕掛け、夜は驚きながらも神源流で攻撃を無効化した。

それと受けて、桃園は「花の神之水制御術を無効化された…! この少年… やっぱり本物ね…!!」と確信した。



463話(52F ー桃園ー 02)

夜たちが英雄の桃園がいきなり攻撃してきたのを驚いていると、桃園は夜に「あなたはまだ選別者のようだけど 花の神之水制御術を無効化させるなんて 特別な力を持っているのね」と言いながら、「あの男が言っていたとおり この少年の力は計り知れない…これからどうなるかわからないわ」と思ったところで、カラバンがその場に登場した。

カラバンの登場に夜が叫びながら真田ユタカの居場所を聞いたが、カラバンは「今の私はただの兵士だ そんな情報は知るすべがない それを聞くためにここまで来るとは…無茶なことをするものだ しかし私にとっては名誉を挽回する 絶好のチャンスになるだろう!!」と言って、攻撃を放とうとした。

その瞬間、ホワイトと道案内のソーが助けに来て、ソーの力でカラバンを遠くに飛ばして、夜たちに逃げることを伝えた。

しかし、夜は「目の前にカラバンがいるんですよ!? 師匠の居場所だって何一つわかりません!!」と反対するが、ソーが「今はそんなこと言ってる場合じゃないの!!」と訴え、クンもソーに同調して「そうだぞ夜!! あの女を信用してるわけじゃないが 今は俺たちが圧倒的にふりだ! それに本当にカラバンが真田ユタカの居場所を知らないとすればこれ以上得られるものはない!! あいつを殺すのは俺たちの目的じゃない!!」と言い、夜はしぶしぶソーとクンの意見を受け入れた。

そこへ桃園がまたやってきたため、ソーは夜たちに浮遊船で逃げるように伝えながら、自分と桃園だけを別の場所に飛ばした。

そして桃園と2人きりになったソーは「桃園どうして私たちを攻撃するの!? あなたは国のためにザハード軍と戦った英雄でしょ!?」と聞くと、桃園は「…そうね でもその結果は? 私が救った国の人々は正義としてこの塔を美しく建ててくれたかしら? 違うわよね?彼らは自分の保身のために戦い続けるだけ 挙げ句の果てに私の妹のカネまで殺そうとした ザハードが死んだらこの悲劇が終わるとでも思ってるの?」と聞き返した。

ソーが「そうじゃないけど…ザハードは!!」と言いかけると、桃園は「そうね私の父と王国の仇 彼は少なくとも私にとっては悲劇をもたらす存在だった でも他の人にとってはその反対かもしれない… それにまた新しい戦争が始まればー 誰かにとってはあの少年の存在が悲劇になるはずよ 戦場を離れて故郷に戻ってからやっと気付いたの 戦士にとって世界は正義と勝利のための広大な戦場だけど 誰かにとってはただ生を営むための空間でしかない 平和のために消えるべきは私たちなのよ」と胸の内を語った。

それを聞いたソーは「…… 私も桃園の言葉に否定はしないけど…」と思いながら、城壁に来る前のケージ上空でのケル・ヘラムとの会話を思い出していた。

ケルとの会話で、ソーは「…えっ!? あの選別者を助ける? 何バカなこと言ってるの!? 彼は私たちを死に追いやろうとしてるのよ!?」と驚いて聞き返すと、ケルは「ああ最初は不安な未来をもたらすあの少年を殺すつもりだった だが気が変わったんだ …しばらくあの少年がどこまで行けるのか見守ろうと思う」と答えた。

ソーは「昔の悪い癖が出てるわよケル まさかあんなガキがザハードを倒す英雄になるとでも? あの少年に手を貸せば昔みたいに1チームや2チームじゃ済まない ザハードは関わった者全員を排除しようとするはずよ」と呆れながら返すが、ケルは「…わかっている だがあの少年はザハードにも引けを取らない何かを持っている 今はまだ小さな光にすぎないが… 俺たちが戦うことを諦めたからといって 誰かにとって希望となる光を消す資格はないんだ ただしあの少年が結局闇をもたらす存在になったら俺がこの手で始末する」と言った。

そんな会話を思い出しながら、ソーは桃園に「何が言いたいかわかったわ!! 私も戦うつもりはないしあなたにも戦えとは言わない!! でもあの少年はザハードに抗える力を持っているかもしれないのよ!!」と訴えた。

桃園がそれでも「結局は戦争するってことでしょ? 多くの犠牲者が出るのはわかりきっているのに」と頑なな考えを見せるが、ソーは「それは私たちが決める問題じゃないかもしれないわ!! あなただって知ってるでしょ! 人間は自由を求めて戦う生き物なの!! 私は塔で生きながらずっと思ってた!! 戦争がはびこる世界よりも残酷なのは 皆が巨大な力に屈して 戦意を失った世界なんじゃないかって!! 私たちはそうだっただけど… !! あの少年が誰かにとって最後の希望なら…!!」と訴え続けたところで、「スト〜ップ!! なんとか間に合ったぜ!!」と言いながらユルがホックニーやエレインの乗った浮遊船を操作してその場所にたどり着いた。

ユルは「タイミングもバッチリ!! 隊長の言うとおりだ!! 桃園様ですね!? 僕は「隊長」に命令されてここに来ました!!」と言い出し、桃園が「隊長!?」と反応すると、ユルは続けて「はい!隊長からの伝言です! どちらに立つかは自由だ!! でも簡単には決めないでほしい!! 僕は好奇心旺盛だからあの少年がどんな物語を作っていくのか見てみたいんだ!! もうすぐ大きな戦いが始まる!! それまで見守ってくれ! なぜなら彼は「塔の外」から来た少年だから!!」と伝言を伝えた。

場面は変わり、別の城壁のヤマとヤスラーチャの戦闘へ。

ヤスラーチャは、ヤマの擬態した姿を見て「そうか あいつ「も」… 「資格」があると言うわけだな…!」と何かを思いつつ、犬族を盾にしながらヤマに「条件はお前も一緒だ 私と戦いたければ 先にこの犬族たちを殺せ 三人の命で他の犬族が助かるなら安いものだろ? どうする?犬の王」と問いかけた。

それを聞いたヤマは「このクソ猫め…!!」と思いながら、どうにか幹部たちを退けようとすが、ヤスラーチャに支配されている幹部たちは全く言うことを聞かなかった。

そこでエヴァンケルが自分のオーブを光らせて目を眩ました隙に、ヤマにヤスラーチャを攻撃するようにと提案し、作戦を実行に移した。

作戦通り、ヤマは幹部を越えてヤスラーチャのもとにたどり着いて攻撃を食らわせようとしたが、ヤスラーチャは「…近づいただけで勝ったつもりでいるのか? さすが単細胞な狂犬だ!!」と言いながら攻撃して、逆にヤマだけに無数の傷を負わせた。

そして、ヤスラーチャは「決してお前より弱いから真っ向勝負を避けたわけじゃない このほうが面白いと思っただけだ」と言い、ヤマは傷を負って「本当はそろそろ限界だけど…」と思いながらも「こんな痛みを感じるのは久々だぜ… でも知ってるか? 俺みてぇな狂犬っつーのは 血を流せば流すほど燃えるんだよ!!」と叫んで左腕も完全擬態させた。

しかし、ヤスラーチャは「あ〜あ〜勘弁してくれ やっぱり犬は大嫌いだ ここでお前を調理して殺すのは簡単だが 私はお前みたいなしつこいタイプと遊ぶと疲れるし面倒くさい 条件を変えよう! 犬族を助けてやる代わりに お前が自決しろ」と宣告した。

場面は変わり、ヤマたちがいる平和と共存の城壁の内部へ。

そこではカトラという人物が「外にザハード軍が押し寄せてきて城壁の防衛軍はそっちに気を取られている!! 英雄の封印を解く絶好のチャンスだ!!」と宣言し、仲間たちに「張りぼての平和なんかいらない!! 城壁の防御が手薄になった今こそチャンスだ!! この命に替えても英雄の封印を解いて外の敵と戦おう!! 俺たちは今日「英雄の封印を解いた英雄」になるんだ!!」と鼓舞していた。

そしてカトラは城壁の奥まった暗い場所にいる者に「じいちゃん!! じいちゃん!! こっちは準備完了!! じいちゃんも出てきていいよ!! 情報によると封印を見張ってるランカーは一人だけだ!! こっちに来て英雄の封印を解いてくれ!!」と言い、じいちゃんと呼ばれていた過去の隠された桃園チームのランカーの1人だったトロは「ついにこの日が来たようです 再び戦場で暴れ回る日が… すぐに封印を解かせていただきます 「チャー」様」と呟いた。

464話(52F ー桃園ー 03)

カトラたちは神之水爆弾などを使って城壁内の兵士に攻撃し、兵士が「カトラ!! 貴様ら!! 騒ぎ立てるんじゃない!!」と言うが、カトラは「騒ぎ立てる!? それじゃまるで俺たちが烏合の衆みたいじゃないか!! 俺たちはこの城壁に残った真の戦士の末裔!! 議長反対派だ!! 俺たちは今日英雄の封印を解く!!」と宣言した。

そして兵士たちがカトラを攻撃しようとしたところで、過去のランカーのトロが現れてカトラたちを助けて、「時は満ちた… 行くぞ…!!」と言って英雄が封印された場所に向かった。

英雄が封印された場所には城壁のランカーのケフルマンがいて、「トロ様…! 英雄の封印を解く証を持つあなたがここのところやけに静かだと思っていたら 市民をけしかけていたというわけですか!! いい加減未練を捨てたらどうなんですか!!」と言うが、トロは「未練を捨てろだと!? 愚かしいお前たちにだけはは言われなくない! ザハード軍が乗り込んできた話は聞いたぞ! 今お前たちを救えるのはチャー様だけだ!!」と言い返した。

ケフルマンは「英雄の封印を解けば全面戦争になるんだぞ!! それじゃあいつらの思うつぼだ!!」と言ってトロと戦う構えをとり、トロは「久々のランカーとの戦いか 血が騒ぐな」と言いながら戦闘をはじめ、激しい打ち合いをした後に「その程度じゃワシを止められんぞ!!」と言って歪むヤリで避けられない攻撃を放ってケフルマンを制した。

そのままトロはチャーが封印されている場所まで行き、「封印を解くことができるのはこのワシだけ そして封印を解く証はー チャー様から頂いたこの宝石と ワシの「命」 ワシは生まれたときからチャー様のためだけに生きてきた チャー様のために命を捧げられるなら本望だ…!! 目をお覚ましください!! チャー様!!」と言って封印を解いた。

そして封印が解かれたのに夢中になっているカトラは、兵士のニードルで体を貫かれて英雄の顔を見る前に倒れてしまった。

トロは、封印が解かれたチャーを見て「チャー様…!! 無事にお目覚めになられて何よりです… ワシは…自分の役目を果たすことができて満足…!」と息を切らしながら最期の言葉を放った。

場面は変わり、城壁の外の戦闘へ。

犬族が操られた事態に一同は困惑していて、ケル・ヘラムは呆然としながら「目の前が真っ暗だ 何も見えない あの日と同じように… 巨大な運命の鎖に縛られているようだ…」と思っていた。

またケージ内部でも犬族が暴れていたが、なぜかバラガブだけは支配を受けていなかった。

そして場面は、ヤマとヤスラーチャのもとへ。

ヤスラーチャはヤマに「さあ選ぶがいい犬族の王よ!! 私はいつだって犬族全員に自決させることができるんだぞ! 犬族を見殺しにして自分だけ助かるか!! あるいは自分の命と引き替えに犬族を助けるか!!」とケンゾンに自決に構えをさせながら選択を迫った。

しかし、そのタイミングで城壁から凄まじい力の攻撃が放たれヤスラーチャはどうにか防御し、誰が攻撃したのかと驚いていた。

城壁では「よーし… ずいぶん時が流れてしまったようだが 俺の拳は衰えていないぞ」と涙を流しながらチャーは呟いた。

それを見たヤスラーチャは「あいつ…!! まさか英雄の封印が解けたのか!? よりによってこのタイミングで…!!」と思っていた。

場面は変わり、第5軍団前方指揮艦艦内へ。

そこでは、第3師団長のハイランカーのロー・ポー・ビア・ハラーチャが「あーやっぱり納得できない!! なんで今回も第2師団が先鋒なんだ!! なんで俺たち第3師団じゃないんだよ!! 戦闘力はこっちのほうが圧倒的に上だ!! 俺たちに任せるのが筋だろ!」と文句を言っていた。

それに対して、第4師団長のハイランカーのケンドリック・ディエールは「仕方ありません ヤスラーチャ様の命令です 第2師団はヤスラーチャ様のお気に入りですから…」と言った。

またネズミのような姿の第5軍団別働隊団長のランカーのナナトナは、騒ぐハラーチャに「これだからはしたない雑種は… そんなにヤスラーチャ様に気に入られたいわけ ヤスラーチャ様の本性も見たことないくせに 私はヤスラーチャ様の本性を見た あまりの恐ろしさに部下になるしかなかったんだ あれは怪物だよ怪物!!」と震えながら語った。

そんな会話で騒いでいると、「やめろ 師団長ともあろう者が戦場の近くで何を騒いでいる」と言いながら第5軍団副軍団長のマッケージが現れて、さらに続けて「謎の飛行物体と浮遊艦が戦場に現れ ヤスラーチャ様がそちらに向かわれた これが何を意味するのかわからないのか? 英雄の封印が解かれるまで全面戦争は避けろとのお達しを守るために あの面倒くさがり屋の軍団長がわざわざ戦場に出向かれたんだ 軽率な行動は慎んで戦闘に備えろ」と師団長たちを静かにさせた。

そのタイミングでヤスラーチャのもとに凄まじい攻撃が放たれたのを見たため、一同は副軍団長の命令でヤスラーチャのもとに移動し、そのまま師団長たちとユハンやポールたちの戦闘が始まった。

場面は変わり、チャーのもとへ。

チャーは「本当は封印が解かれる前に平和が訪れて 俺の出番なんて二度と来ないことを祈っていたのに …残念ながら世界はまだ俺を必要としているようだな 封印される前にあの男から聞いたとおりだ」と呟いた。

そしてチャーは「ザハード軍に攻め入った後逃走した俺は 封印されればいつかまた桃園に会えるというその男の話を信じて 封印に最後の希望を託した そしてその男は言った 封印が解けた後に俺が出会うであろう 「特別な少年」についてー その少年は高潔な血と運命を持ち俺の願望を叶えてくれる者だと… その話を聞いて俺はいつか封印が解けることがあれば その少年に支えようと決心した ようやく会えるぞ…!! 桃園と俺が仕えると決めたあの少年に!!」と口元にホクロのある金髪男に言われたことを思い返していた。

465話(52F ー桃園ー 04)

場面は、ホックニーたちの浮遊船に乗ったユルが桃園の元に現れて、桃園に夜が「非選別者」であることを伝えたところへ。

ユルは自分で言いながら夜が「非選別者」であることに驚き、そして「んっ?ということは隊長はそれを知ってて僕たちにあいつをテストさせようとしたってことか? 非選別者と戦わせるなんてひどい!! ていうか…これを伝えろって言ってきた隊長は本当に僕たちが知ってるあの隊長か? そりゃ隊長はザハードとも知り合いのすごい人だけど… このメッセージを送ってきたのは僕が知ってる隊長じゃないような… 僕はどこまで信用がないんだか…隊長と呼ばれる人たちは怖い人ばっかりだ…」と考えていた。

隊長からの伝言を聞いて、桃園は「彼が… 塔の外から来たって…? ということはまさか… いやまさかね… 塔に混乱と戦争を招く少年が私が待っていた人だなんてそんなはずは… でももしそうだとしたら… 私はどうすればいいの?」などと思っていた。

そこへホワイトからカラバンを連れて逃げてきて、カラバンがホワイトたちに向けて攻撃を放つと、桃園がその攻撃を止めた。

桃園の行動にカラバンが「そっち側につくということだな?」と尋ねると、桃園は「…そうじゃない …でも 今日のところは彼らを逃してあげてほしいの 今はまだ決心がつかないから カネの記憶を受け継いだから知っているわ あなたは私を仲間につけるかそれができなければ殺すためにここに来たんでしょ?」と曖昧に答えながら聞き返し、カラバンが「ああそうだ」と答えると、桃園は「いいわだったら仲間になってあげる あなたの仲間になってあげる代わりに あの少年を逃してあげて それから私の妹と城壁の人たちの安全を約束して」と提案した。

その提案に道案内のソーが驚くと、桃園は今はそうするしかないとソーに言い、続けてカラバンに「どうするあなたが受け入れないっていうなら私は戦うわ」と聞いた。

カラバンは「…個人的には あの少年を殺すことが最優先だ あの少年は危険だから しかし今の私は命令を遂行しに来た一兵士でしかない …ここは命令に従うべきだろう」と考えて、桃園の提案を受け入れた。

そして夜たちはとりあえず城壁から逃げることになり、夜は去り際に「カラバン!! 近々…また会おう!! そのときこそあなたを倒して師匠を助けてみせる!! 必ず…!!」と宣言をして、カラバンはそれを聞いて「やはり… あの少年は危険だ ここで殺さなかったことを後悔する日が来るかもな…」と思った。

夜たちが去った後、カラバンと桃園は仲間になったということで握手をかわして、その後桃園はやり残したことがあると言って城壁に戻った。

場面は代わり、城壁都市のどこかへ。

議長のコエールは一目散に逃げるために走っていると、目の前に桃園が現れたため、コエールは驚きながらも「あ…あなたは!? 封印されていた英雄? ちょうどお迎えに上がろうと思っていたところです!! あなたの封印を解こうとしたところをFUGとやらに邪魔されまして…」と言い出した。

しかし、桃園は「嘘ばっかり あなたは王の子孫でしょ? 私は全部知ってるわ あなたの父親のことも父親の父親のこともまたその父親のこともー 何があったのか あなたたちがカネに何をしたのか あの子の記憶を私が受け継いだから」と言い、コエールは「い…一体どうやって…!」と驚いた。

桃園は続けて「私がカネの記憶を受け継ぐ代わりにカネは記憶を失ったの そういう呪術なのよ だから今の私はカネに近い生命体ともいえるわね カネはねー 本気でここを守ろうとしていた 私もカネとの同じくここの人たちに平和を与えてあげたいけどー あなただけは 許せない…!」と言って、コエールを花の神之水で締め付けあげた。

コエールは苦しみながら「助けてくれ!! わ…私は王家の末裔だ!! あなたに守られる立場なんだぞ!!」と訴えるが、桃園は「わかってるわ でももうチャンスはあげたでしょ? 私はあなたたちに長い平和を与え でもあなたたちはそれをむげにした あなたたちは平和を無駄にしたのよ その罪を償いなさい」と言ってコエールを消し去った。

そして桃園は「お父さん私たちの先祖が命懸けで守ってきたものを今日この手で終わらせてしまいました こんな簡単なことなのに なぜ今までみんな避けて苦しんできたんでしょう 今までの長い時間は儚いものですね」と天を仰ぎみながら呟いた。

そこへ、夜たちと分かれて城壁に残ったデリートが訪れると、桃園はデリートに「あなたはいい人みたいだから カネをよろしく頼むわ あの子は私に関する記憶をすべて忘れているはずよ だから私の話は絶対にしないで あなたはランカーだからカネのことをちゃんと守ってあげてね カネを悲しませたら許さないから 今からあなたにしてもらうことはカネから私の記憶を完全に「消し去る(デリート)」ことよ」とお願いした。

そして桃園は「さようならカネ やっと私の記憶の呪縛から解放されるわね 作用ななら私の王国」と呟いた。

場面は変わり、浮遊船内に入った夜たちへ。

夜が「どうして僕たちの居場所がわかったんですが…?」と尋ねると、ヘビ男のユルが「僕の監視から逃れようとしたって無駄だよ 隊長に捜せないはずがないだろ?」と答え、夜がその隊長っていうのはいったい誰なんですか!!」と怒りながら聞くと、ユルは「まあまあそうカリカリしないでくれ それから隊長が君に教えてやれってさ 「真田ユタカの居場所」を その場所の名前はー 「巣」」と言った。

場面は変わり、城壁上空のカラバンのもとへ。

任務を終えたカラバンに連絡が入って「疲れているところに悪いが次の任務だ 軍団が集結しているという話は聞いているな? お前もそこに向かってくれ」と言われ、カラバンが「…光栄です場所はどこですか?」と尋ねると、「「巣」 ロー・ポー・ビア家の拠点の一つだ」と言われた。

場面は変わり、塔55階のロー・ポー・ビア家の拠点の一つである「巣」入り口へ。

そこには真田ユタカを乗せたマスチュニーの浮遊艦が来ていて、浮遊艦内部で、マスチュニーは真田ユタカに「待ちくたびれたでしょ? もうすぐそこまで来ていますからね」と言い、ユタカが「さっさと殺せよ 何年も牢屋に閉じ込めておいて今更旅をしろだと…? 俺みたいな老いぼれを生かしておいたってなんの役にも立たないぞ」と返すが、マスチュニーは「あなたを何に使うのかは 乞うご期待ということで この戦いはまだ扉が開く段階ですから」とニヤッとしながら答え、「巣」と共に古代オッドアイ・ジャイアントコブラが映された。



466話(52F ー巣ー 01)

場面はヤマがいる城壁へ。

そこでは、英雄チャーも遠距離攻撃で参戦しながら、第5軍団の師団長たちのユハンやカラカやポールが戦闘を繰り広げていた。

そんな光景を見て、軍団長のヤスラーチャは「これは予想外の混戦だ… 作戦としては英雄一人を捕まえればいいわけだが… 最初の攻撃で勢いに乗って力任せに攻めてくるのかと思いきや 遠距離攻撃に徹して戦況を眺めている 自分が狙われていることに気付いたのか? 誘き寄せて捕らえるのは難しいかもしれないな」と考えていると、「たった今司令部から命令が下されたのですが…!! 作戦を中止して今すぐ撤収しろとのことです!!」と命令を伝えられた。

ヤスラーチャはいきなりの撤収命令に驚いてどういうことかと聞き返すと、「私も詳しい理由はわかりませんが… こちらの戦況の報告を受けた司令部が 他の城壁の状況を見てこちらではこれ以上作戦を続行する必要はないと判断したようです! 撤収して次の集結地に移動しろとのことです!」と通話者から伝えられた。

ヤスラーチャは伝言を聞いて「命令だから英雄は諦めるとしても… あいつ(ヤマ)はどうする? できればここで始末しておきたいところだが… 二度と盾を突けないように せめてメンタルを壊しておこうか」と思いながら、ヤマに「急きょここから引き上げることになった!! 時間も無駄にしてしまったことだ! そろそろケリをつけるとするか!」と言って、ケンゾンに自害させようとした。

ヤマは「ま…!! 待て!! やめろ!! 殺すなら俺を殺せ!!」と訴えてケンゾンを助けようとするが、それをエヴァンケルが「バカなことはやめろ!! あいつは最初から犬族を助けるつもりなんてなかったんだよ!!」と言って抑えた。

そして、その直後ケンゾンは自分で自分を撃ち抜いて落ちていき、ケージ内でも犬族が互いに殺し合いを繰り広げていた。

ヤスラーチャはさらにジョーダンとベルディッチを従えながら「こいつらは私が連れて帰るとしよう 言っておくが後を追ってきたり邪魔をすれば 一人ずつ殺す」と宣言してから、第5軍団を撤収させて、最後にヤマに「元気でな犬の王 今日のことを教訓にして二度と私の前に姿を見せるな これまでどおりケージの中で身を潜めていることだな」と言い残して去っていった。

そしてヤスラーチャが去った後、ヤマは天に向かって「ヤスラーチャァァァ!!」と叫びながら怒りを露わにした。

場面は変わり、夜たちのもとへ。

ケージと連絡がついたクンに夜が状況を尋ねると、クンは「それが… 悪いニュースだ ケージが行き着いた場所にザハード軍が待ち構えていて 犬族のほとんどが殺され 幹部たちは敵の軍団長に連れ去られたそうだ どうやらザハード軍は犬族が来ることを知っていたらしい ケル・ヘラムが見た運命もザハードの手の内だったかもしれないな… ダメージが大きすぎて収拾に時間がかかるそうだ ヤマのショックも相当なものだろう ひとまず俺たちだけで元の階に帰ろう」と説明し、夜は「ザハード…!!」と思いながら拳を強く握りしめた。

場面は変わり、50階の「巣」へ。

マスチュニー・ザハードに移動中の第4軍団がまもなく到着することと、カラバン前軍団長が任務を終えて出発したことが報告された。

マスチュニーは巣を見ながら「巣の中央に浮かぶ巨大浮遊石 通称「凍てついた滝」 あまりに強力で周辺にあるものをすべて浮かせてしまうあの巨大浮遊石は ハイランカーですら特別な装置がないと近寄ることができない ロー・ポー・ビアの家主はその力を利用して近くに巨大な要塞を建てここを拠点にした そして浮遊石の中に物を運び入れるための移動装置を作るよう工房に依頼し 長い研究の末に工房はその移動装置を完成させた 「滝を流す光」と名付けられたあの移動装置は 動かすのに1年の余熱が必要なものの おかげであらゆる物体や生物を運び入れたり取り出すことができるようになった ロー・ポー・ビアの家主はあれを利用して気に入った動物の卵を浮遊石に隠した あの浮遊石は外界の時間の流れを拒むため卵が孵化することも人間が老いることもないから 卵の隠し場所としてはうってつけだった 今では卵もすべて孵化して残っていないみたいだけど それで御役御免となった今は父がロー・ポー・ビアの家主に頼んで 好きなものを保管する宝物倉庫として使っているみたい 中に何が入っているのかはわからないけど たぶん私たちには想像もできないようなものじゃないかしら ちなみに真田ユタカもあそこに封じ込めれる予定よ 今回は英雄の封印とは少し訳が違うわ FUGとはいえ真田ユタカは真田家であり十家主とも面識があることから ユリ姫のことで問題となっている真田家との関係で交渉材料になる可能性があると考えて 父しか手をつけられないここに封じ込めることが一番だと判断したみたい もちろんそれは表向きの理由であって 司令部は私と極一部を除いて誰も知らないこの情報を 非選別者がどこからか入手してここに来ることを予想しているみたい つまり少年とその同調勢力をこの要塞に誘き寄せ 一気に始末することが本当の目的ということ 楽しみね彼らが本当にここに現れるのかどうか そしてその非選別者の少年に何ができるのか まだ未熟だけどその少年が世界を覆すことは間違いないわ 怒りはあなたたちを戦場へと導くはずよ 見たことのないような大きくて荒々しい波となって来ればいいわ 大きくて荒々しい波ほど壊し甲斐があるものだから」と呟いていた。

467話(52F ー巣ー 02)

場面は、塔のとある場所へ。

そこではFUGのハイランカーである元老のソフィア・タンに「ソフィア様 城壁内の戦闘で犬族の幹部No.2とNo.3が死亡し 犬族は甚大な被害を受けたとのことです」と報告が入り、ソフィアが「…やはりケル・ヘラムの狙いは外れたのね より大きな戦争を止めるはずがかえって罠にかかってしまうなんて」と返し、通話の相手は「はいヤマ様の性格上これを機に積極的に戦争に介入するようになるでしょう しかしエヴァンケルが接触を図り彼女たちに同調していた者たちはこの一件で尻込みするのでは…? ルースレック様はどのようにお考えなのでしょうか」と尋ねて、ソフィアは「今ルースレック様が動けば 向こうの家主を刺激しかねない それこそ全面戦争に発展して 今みたいにスレイヤー候補が介入できる余地が消えてしまうわ ルースレック様はこの逆境の中で少年が成長するのを待っているのよ ここは私たちも見守りましょう あの非選別者が鍵を握っていることは間違いないけど 私を含め元老たちは誰もあんな若造を信じていない だからトゲのカケラを渡そうとしたの ここで諦めるのかあるいは挑戦するのか あの少年に可能性を感じたらそのとき動くわ」と答えた。

場面は変わり、ケージへ。

ケージの外ではエヴァンケルがユハンに「一瞬にして犬族の半数以上が殺されてしまった まさかこんな結末になるとは… ケル・ヘラムが犬族を巻き込んで戦争を阻止しようとしたのにかえって利用されてしまうとは… おまけに犬族を味方につけようとした我々の計画も失敗に終わった ザハード…恐ろしいヤツめ…」と話していた。

ケージ内ではヤマがドゥームに「言え!! いったいどういうことだよ!! 兄貴はヤスラーチャのこと知ってたんだろ!? なんであいつは犬族を操れるんだよ!! しかもなんでそれをずっと黙ってた!!」と問い詰めていて、ドゥームは「言ったところで 解決できることじゃないからさ 僕たち犬族はもともと… ロー・ポー・ビア家だったんだ」と語り始めた。

場面は変わり、翌日の50階の蛇の浮遊艦へ。

浮遊艦内では、夜たちと道案内のソーが話していて、夜がどうしてザハードに動きを読まれたのか聞くと、ソーは「ザハードには運命が見えるの たぶん司令部に情報を流したのよ 総司令官アドリー・ザハード ザハードは普通神託で命令を伝えるけど 総司令官だけはザハードから直接命令を受けるの 表に出てくる可能性は低いけどおそらく彼女が軍を動かしているんでしょう それはそうとあの蛇はどうして私たちが動いたことを知ってたの?」と答えながら質問した。

夜はヘビ男のユルはよく知らないし、仲間を人質に取られているから脅すこともできないと答え、ソーは「桃園の封印が解けることもこの状況も全部予測していたなんて… とてもじゃないけど彼らの情報力には敵わない 隊長とやらは… いったい何を企んでいるの?」と疑問に思っていた。

その後、夜はソーに巣までの行き方を教えてくださいとお願いするが、ソーはすごい剣幕で「嫌よ!! 私も巣には行ったことないけど 何やら大きな浮遊石を利用して建てた難攻不落の要塞らしいの 周辺にドデカい防壁が何重にも立ちはだかっていて 外から侵入するのは不可能みたい そんなところに行くとかバカなの!? 殺されるのがオチよ!!」とキッパリと断った。

それでも夜は「でも!! 本当に師匠がそこにいるなら!!」と訴えるが、ソーは「私としても残念だけど 巣に真田ユタカを閉じ込めるということ自体が あなたたちが助けにくれば殺すというメッセージなのよ」と答えた。

その答えに対しても夜は「それでも行きます!!」と宣言すると、ソーは「無理よ!! しつこいわね!! あなたの師匠を助けるためにみんなを犠牲にするつもり? あなたはそんなに強いの!? ヤツらと戦って勝つ自信はある? 私たちは太刀打ちできないの!! 今まで何度も戦ってきたけど一度も勝てなかった!! あなたが犬族と一緒にザハード軍に立ち向かうなんて言い出さなければ私たちはそもそも動いていないんだから!! あなたがいなければ城壁で争いが起こることだってなかったし犬族も死なずに済んだのに!! 全部あなたのせいだからね!! それでも私たちに勝てない戦いを強要するつもり!? やっぱりあなたなんて殺すべきだったのよ!!」と怒鳴ったため、夜は言葉を失った。

話が終わって部屋に帰るときにクンは夜に「夜あんまり気にするな 場所はわかったしケージが落ち着いたら 方法を模索してみよう 十家主の拠点だから灯台にも詳しい情報は出てこない 悔しいけどこういうときにあいつがいたらな… 「ファリョン」のヤツ… 急に黙っていなくなっちまうなんて…」と励ましたが、夜はソーに言われた言葉が頭に残っていた。

場面は変わり、ファリョンのもとへ。

ファリョンは夜たちがいる浮遊船を見ながら「せっかく一人旅を楽しんでいたのに また荒ぶる海を泳ぐことになるとはね 少しは成長したかな? 私の神は…」と呟いていた。

場面は変わり、自室でソーに言われた言葉を思い返して俯く夜へ。

そこへ「悩み事でもあるの? 眉間にシワなんか寄せちゃって」と言いながらファリョンが現れ、夜は驚きながら「ど…どうしてここに!?」と聞くと、ファリョンは「私にその質問は愚問だっていい加減学んだら? 師匠の居場所はわかったの?」と聞き返した。

夜は「はいでも…」と答えに戸惑うと、ファリョンが「行くの?」と尋ね、夜がもちろんですと答えると、ファリョンは「だったら何を悩むことがあるのよ いいわこうしましょう 真田ユタカの居場所を教えてくれれば 私もあなたに道を教えてあげる ただし条件があるわ 元老を動かして戦いに参加させること それが条件よ」と言った。

続けてファリョンは「FUGにはまだ動いていない元老やスレイヤーがいるの エヴァンケルとユハンが彼らに使えるランカーたちと接触を図って せっかくなびいていた者たちも今回のことで尻込みしたみたい 居場所がわかったっていうのが本当なら 直接出向くことはできなくてもルースレック様が明日元老たちに戦闘参加意思を確かめることになると思う ほとんどの元老たちは戦争に反対しているんだけど 強硬派の一人があなたに強い興味を示していてね だから私も接触してみたんだけど まだ踏ん切りがつかないみたい どう? 今こそ彼らにあなたの存在をアピールすべきなんじゃない?」と手を差し伸べた。

そして暫くしてクンも部屋に呼んで、ファリョンはクンに「それであなたの意見はどう?夜の策士さん 強硬派の元老やランカーたちの心を動かすような いい方法はある?」と聞くと、クンは「時間も限られてるし会えないとなれば… やっぱり「世論戦」が一番だろうな ……気は乗らないが 一つ方法があるにはある 強硬派を刺激して動かす名文を与える方法がな」と話し出した。

場面は変わり、翌日の50階のランキング管理局50F支店へ。

そこで夜はファリョンに見送られていた。

場面は、先日のクンの作戦に戻り、クンはランキング管理局について話し始めて「ランカーの戦歴・名声・地位を測ってランキングをつける機関だ ランキング管理局は各階に支店を持っている とはいっても仕事は主要ランカーの動向を探ることくらいだけどな まれに自分のランキングに不満を持つランカーが支店に乗り込むことがあって それに備えてレベル別に「テストランカー」を確保しているんだ ちなみにそのテストはランナーしか受けられないという決まりはない 知ってるか?今で公式的にランカーに勝った選別者はただ一人(非選別者を除いて) 現ザハード軍の総司令官アドリ・ザハード姫だけだ でもそれも彼女がA級選別者になってからのこと 選別者がランカーに勝つというだけで才能の証明になる 実際アドリ・ザハードはランカーになったすぐにハイランカーになり総司令官の座まで上り詰めた でも夜はこの前の戦闘でランカーを圧倒した」と説明した。

さらに、ファリョンが続けて「そこでランキング管理局に乗り込んで 「公式的に」ランカーに勝ってみせる たかだかC級選別者のスレイヤー候補が ザハード軍の頂点にいるアドリ・ザハードより早くランカーを倒すの そしてその少年が 師匠を助けるためにザハード軍に乗り込むとなれば… どう? 強硬派を刺激するには十分だと思わない? 本当に勝てば 明日は塔中あなたの話で持ちきりよ いい?夜 自分ではわからないかもしれないけどあなたの力は特別なの 彼らに疑われたらあなたはありのままの自分を見せてやりなさい そうすればきっとFUGの元老も動かせるわ」と助言した。

そして場面はランキング管理局で夜がランカーに挑戦する意思を伝え、テストランカーとテストをするところへ。

テストランカーレベル「下」のパンは「スレイヤー候補っていってもただの選別者だろ?」と夜を侮りながら、夜に「本当にいいんだな? 俺の攻撃は痛いぞ?」と忠告するが、夜は元気よく「はい!」と答えた。

また夜はランカーと対面して「ランカーとは実戦でも何度かやり合ってきたから緊張はしない これも修練のおかげだ いやもしかすると修練の前から… 釜の奥底に入ったときから 僕に潜む力は水面に浮かび上がっていたのかもしれない 今はまだ全力を出してもカラバンには勝てないだろう でもこの力で何かができれば まだまだ未熟だけど この力でー 誰かを動かせることができれば!!」と思いながら、神之水の輪をいくつも出現させて戦闘を始めた。

その不思議な技にテストランカーは驚き、記録係の女性もペンを落としてスレイヤー候補がランカーと互角に戦ったという根の葉もない噂を信じ始めた。

場面は変わり、ファリョンのもとへ。

ファリョンは通話で「はいルースレック様 公式発表があればマスコミは大騒ぎでしょうね 尻込みしていた強硬派たちと彼女にはいい刺激になるでしょう はいおじさんには私も世話になりましたから 罠である可能性は高いですが…私も行ってみます この戦い私たちが勝ってみせますよ」と話していた。

468話(52F ー巣ー 03)

場面はヤマがいる平和と共存の城壁へ。

そこでは、議長のカル・ラヒムと元老のケル・ヘラムが隠れた英雄のチャーに、封印を守ってきたのは戦争を阻止するためだったと説明しながら何度も謝っていて、チャーはわかったからそれ以上謝るなと困惑していた。

そしてチャーが「それでこれからどうするつもりですか?ケル・ヘラムさん あなたはFUGの元老としてザハード軍との戦いに反対しているんですよね?」と尋ねると、ケルは「…ああ 今戦ったところで勝ち目はないからな 今回の戦いでザハードが俺たちより一手先の運命を見ているということが改めてわかった 非選別者の少年が変化をもたらす力を持っていることは認めるが ただちに彼らに立ち向かえるような力までは持ち合わせていない 真田ユタカの件は残念だが 今は敵の攻撃に備えなければならない」と答えた。

それを聞いてチャーは「…そうですか しかし桃園はザハードの軍隊に向かったと聞きました 俺もその少年についていくととっくの昔に決めているんです その少年が戦うというのなら 俺も戦います 俺たちは進む道が違うようですね あなたがいてくれれば心強いんですが」と言った。

場面は変わり、ケージへ。

ヤマはドゥームから「僕たち犬族はもともと… ロー・ポー・ビア家だったんだ そして僕たちの親は… 彼らに殺された」という発言を思い出しながら、「ヤスラーチャ… 十家主… 絶対に許さない…」と怒りを煮えたぎらせていた。

その時、ヤマにエヴァンケルから夜がランカーに挑戦するためにランキング管理局に乗り込んだことが伝えられた。

場面は変わり、ランキング管理局50F支店へ。

「選別者ジュ・ビオレ・グレイスとテストランカーパンの戦い 後に塔で語り継がれることとなるこの戦いを見守った ランキング管理局の社員はテスト記録紙にこのように記した」というナレーションから夜たちの戦いとその後の顛末が語られる。

(以下ナレーショ全文)

「選別者は見たことのない神之水制御術でランカーを攻撃し 想定外の実力にうろたえたランカーは防御する間もなくダメージを食らった その後ランカーが気を取り直してからの戦いの様子は 肉体的により鍛錬されたランカーが選別者を追い込むと 選別者は攻撃をかわし高難易度の神之水を駆使することでダメージのギャップを埋めていった 驚くべき事実は選別者がランカーと互角の実力を持つということだけでなく ランカーよりも戦い慣れているように見えたこどだ ランカーの攻撃は単純で 自分が「優位」であることを信じ力で押さえ付けようと焦り混じりの強攻を繰り返すだけだった 一方で選別者はその時々の状況に応じて進化していった 戦闘中にも成長を見せ ランカーの攻撃と防御パターンを見抜き ランカーの技を真似た反撃を繰り出した ランカーは自身の強みを生かしきれず 選別者は自身の弱みを精一杯カバーした その結果二人の差はみるみる縮まり 選別者は 隠していた「奥の手」を 最後の最後で見せ 勝負をつけた」と語れながら、夜がランカーと戦闘して、最後に「孔破術ーゼロー」で勝負を決める姿が映された。

ナレーションは続いて「スレイヤー候補がランカーを倒したという情報は その日のトップニュースとなり瞬く間に知れ渡った 様々な影響を懸念したランキング管理局は発表を後回しにするつもりだったが クン・アゲロ・アグネスが手配した記者によって敗れたランカーの姿が収められた写真が出回ったことで ランキング管理局はやむなく事実を認めた 様々な情報と共に FUGの「スレイヤー候補」が ザハード軍の総司令官アドリ・ザハード以上の才能を持っているという噂が広まった スレイヤー候補の知人(匿名:クンとラーク)が書面で応じた取材に夜と 彼は近々師匠を助けるためにザハード軍に乗り込む予定だという これにより 常々ザハードに不満を抱いていた者たちが 一斉に少年に注目した FUGの取り巻きの間でも少年に同調する声が上がり 世間は一気に盛り上がった 少年から目を背けてきたFUGの元老たちも 少年の存在を無視し続けることはできなくなった そして選別者に敗れたランカーがいるという噂を聞き付け 多くの選別者がテストランカー「パン」に挑戦したが 誰一人ランカーに勝利することはできなかった 少年の噂に誰よりも反応したのは犬族だった 同族同士に殺し合いをさせ犬族の士気を下げるというヤスラーチャの狙いは完全に失敗に終わった 犬族はザハード軍への復讐心に燃えていた 彼らの勇猛な底意地はヤマを奮い立たせた ヤマは散り散りになった犬族のランカーとその部下たちを集め ケージを戦闘型に改造する計画に着手した そしてバラガブだけはヤスラーチャのコントロールに影響されなかったことから その謎を解き明かすための研究に取り掛かった 研究にはもう一人 「意外な人物」が協力することになる ベイロード家の兄弟戦争も完全に幕を下ろした 彼らはザハード軍への復讐を果たすためにヤマを王として認めた No.2と
No.3の完璧な統治によって息を潜めていた犬の王が ついに眠りから目を覚まし「真のスレイヤー」の道を歩むことになったのだ」と語った。

続けて「カラカとハイランカーたちはそれぞれ兵力を集めることにした マドラコも杓子と引き替えに 自分の取引先を巻き込んで兵器と物資を支援することを約束した チャーはエヴァンケルと夜の修練場を訪れ 夜についていくことを宣言した 目を丸くして驚く夜にチャーは 太始人と 花の5ヵ国と機械国をはじめとした過去の王国 自分の師匠の話 それから彼が知っている範囲でー 夜の母親に関する話を伝えた 修練を終えた少年は誰よりも早く出発した ファリョンから頼まれた各々への伝言と共に 戦う者は1週間後に巣の前で会おうというメッセージを残して…」と語られた。

場面は変わり、夜とヤマの会話へ。

夜は通話でヤマにメッセージを受け取ったかを確認し、ヤマは「受け取ったよ まったく呆れたものだ 来いってことなのか来るなってことなのか 誰も来なければその巣とやらに一人で乗り込むつもりか?」と答えて尋ねた。

夜は「はい僕の考えが間違ってました 僕は戦う気でいても皆さんが同じ気持ちだとは限らないですから それぞれの選択に委ねます」と答え、続けてヤマに大勢の犬族が犠牲になる結果を出しながらも責任を取られないことを謝罪した。

ヤマは「…もういい 俺もやっと目が覚めて犬族の王らしいことをやってるわけだからな それでこれからどうするんだ? 勝ちたくないのか?」と尋ねると、夜は「いえ今は勝負はさておき 目の前に立ちはだかるザハード軍を潰して 師匠と助けたいです!!」と強く宣言し、ヤマはフッと笑いながら「…今のお前はちょっと気に入ったぞ わかった気を付けて行ってこい 1週間後に会おうぜ」と別れを告げた。

場面は変わり、少し前の城壁の戦闘から2日後のカラバンの浮遊船へ。

桃園は過去の戦闘がほとんど記録に残っていないこととザハードの完全勝利で戦争が終わったことを知って、生き残りがいないであろうことを嘆いた。

その後、場面は一瞬ザハード軍第4軍団の艦内に切り替わり、「まさか桃園がザハード軍に来ることになるとは… …参ったな…」と呟く、第4軍団の新師団長である元隠された花園チームのクン・ハインド・ルチが映された。

場面は変わり、カラバンが軍団に復帰し、新しい軍団長に挨拶するところへ。

新第4軍団の軍団長であるハイランカーのポー・ビダー・ライボリック・クンが、カラバンを中隊長昇級と軍団復帰を認めて、さらに桃園に「君が自ら我が軍に来るとは驚いたよ 変な企みがなければいいんだが」と言った。

その発言に桃園が「企みねぇ…特に何もないけど… あったとしても私の勝手でしょ?」と返すと、ライボリック・クンは「余計なことは考えないほうがいい 我々は君の弱みを握っている すでに聞いたと思うが… 君の愚かな仲間たちはかこにザハード様に抗い敗れた しかも彼らの中には裏切り者がいた 彼らの大多数は死んだがそのうち二人を我々が捕虜として今でも捕らえている そして我々は彼らを戦場に連れてきた 君が我々の味方だと判断できればそのときに解放しよう だから余計な真似はしないほうが身のためだ」と忠告した。

場面は変わり、その夜の桃園のもとへ。

桃園は無数に浮かぶ浮遊船を見つめて物思いにふけっていて「仲間が生きていたことを喜ぶべきか 悲劇が繰り返されていることを絶望すべきか 敵として対峙したときはあれほど手強かったザハード軍だったが こうして中に潜り込んでみると 戦争の前では彼らもまた風前のともしびなのだ もし城壁で会った少年がいなければ彼らが危険に晒されることはなかっただろうか」など考える自分にうんざりしながら心の中で決意を固めていた。

場面は変わり、約束の時間が訪れた50階の巣周辺に到着した夜とファリョンへ。

夜とファリョンは巣の防壁と建てるときに余った巨大なレンガの上に乗りながら、ファリョンは夜に「残骸の向こうに見える十字架型にくり抜かれた巨大な城壁が 巣に通じる唯一の道よ その向こうにはザハード軍が集結しているはず… 中心部に辿り着くためにはあの城壁を三つ越えなければいけないの 正直攻略不可能といっても過言じゃないわ もう約束の時間だけど…どうする? 誰も来なかったら…」と説明しながら問いかけた。

夜は「そうですね… そうなると師匠を助けるのは難しくなるでしょうけど… 僕一人の犠牲で済むと思ったら それはそれで気が楽かもしれません 一人でも 師匠は助けに行きます」と答えた。

そしてナレーションで「しかし少年の願いとは裏腹に 間もなくこの場所でー 過去と未来 希望と絶望 現実と理想を懸け多くの命が輝き尽きることになる 塔の新たな章 長い戦争ののろしをあげる戦いのー 幕が上がる」と宣言された。



469話(52F ー巣ー 04)

夜とファリョン(カレン)が巣周辺に到着すると、副祭団長が「本当に来たのか非選別者…!! まさか二つの軍団が集結するこの場所に自ら現れるとは…」と思いながら、通話で「そろそろ再就職するのです チャーリーくん…!!」と言った後、(元)祭団管理職員のランカーのチャーリーが夜たちの前に現れた。

場面は変わり、一つ目の防御壁向かい側の第4軍団の母艦へ。

そこでは、クン・ハインド・ルチが「第4軍団の全兵力は一つ目の防御壁内側に集結 第5軍団も二つ目の防御壁に集結したとの報告が入りました これから「敵」が現れるまで全軍待機 戦闘準備態勢を取るようにと…」と報告されたが、ルチは何も起きないだろうといいながら報告してきた女性中佐に艦内の案内を頼んだ。

すると真田アマネが現れて「軍内での個人的な接触は懲戒処分の対象ですよ ルチ師団長」と言って女軍人との見回りを辞めさせて警戒するようにと伝えて去っていった。

しかし、ルチは「戦闘準備態勢だと?バカバカしい 何を言っているんだ?いったい誰が攻めてくるっていうんだか 戦争はとっくに終わってこの塔は十家主とザハードによって完全に支配されているんだ それなりの力を誇る工房や月下翼松は塔の情勢には興味がない」と思いながら、「こんな状況でザハード軍に抗うバカなんて… いるわけがない」とフッと笑いながら呟いた。

場面は変わり、三つ目の防壁向かい側の巣の入り口へ。

そこでは、第5軍団の軍団長であるロー・ポー・ビア・ヤスラーチャが「いったい総司令官は何を考えているのやら 「大空襲」以降軍団がまともに動いた戦闘なんてほとんどないのに こんなところに二つも軍団を集結させるとは あの選別者を買いかぶりすぎというかなんというか…」と文句を垂れていた。

それに対して、マスチュニー・ザハードは「そうでしょうか第4軍団が立ちはだかる中終着駅から見事脱出し 先日は選別者として正式にランカーを倒しました FUGの元老夜スレイヤーたちがあの少年につこうとしているという噂も出回っています」と言うが、ヤスラーチャは「仮にそうだとしてもFUGが全員集まったところでザハード軍には敵わない 先日僕がスレイヤーのヤマを壊滅に追い込んだのがいい例ですよ」と返した。

しかし、そのヤスラーチャの発言に、新第4軍団長のポー・ビダー・ライボリック・クンは犬族は壊滅していないしスレイヤー候補側につくきっかけになったと批判したしたため、ヤスラーチャは「…天下り軍団長のくせに私に説教をする気か?偉そうに… 総司令官の直属部隊にいたということ以外 過去も成果もベールに包まれた男だ 総司令官室はどういうつもりでこんな男をよこしたのやら…」と不満を持っていた。

そんな言い合いをマスチュニーが「過ぎたことはいいじゃないですか こうして二つの軍団が集結して私たちはてきを倒す準備を終えたのです 司令官の思惑どおり情報が漏れて敵がこちらに来てくれるなら願ったり叶ったりですよ」と仲裁し、続けて「問題は十家主の動きです 実は今回の戦争に備えて他の家門にも応援を要請したのですが まともな兵力を送ってくれたのは「ロー・ポー・ビア家」だけ」と言った。

ヤスラーチャは「昔からザハード様に心酔していたロー・ポー・ビア家の家主が例外なのであって この程度のことに家門が乗り出すほうがおかしな話ですよ もちろんポー・ビダー家や真田家の動きが怪しいという噂は聞いていますが…」と言い、マスチュニーは「ええ だから私たちもあえて応援を要請したのです いずれにせよFUGの動きも十家主の亀裂も 少年が現れた後に起こった変化ー ここで少年を止めることができれば 問題はすべて解決します しかしもし失敗すればー」と言いかけたところで、スレイヤー候補とその仲間が二人だけで現れたことが報告された。

場面は変わり、夜たちとチャーリーのもとへ。

チャーリーは夜のせいで無職になったため夜のことを憎んでいて、2人は戦闘を始めた。

夜はチャーリーの攻撃を神源流や赤い鉢の擬態で防ぎ、互角の戦いを繰り広げ、そんな夜にチャーリーは「隙が見えない… !! あの赤い刀(?)のおかげか近接戦も見違えて強くなっている上に 毒や特殊攻撃も通用しない 前は確かに強かったがまだまだ不安定で隙だらけだったのに 今はほとんど隙がない…! しばらく見ない間に弱点を克服しやがったな…!」と驚いていた。

そんな2人の戦闘をオブザーバーが監視していて、カレンは「今頃 防壁の向こうにいるザハード軍の兵士たちもこの戦いを見ているはず 週末だけど厳戒態勢を敷いているだろうから こちらの状況は瞬く間に共有されて広まっているはず 計画どおり出だしから目を引くことには成功ね 遠目で見ていても感じるはず 今はあなたたちのほうが規模も数も上よだけど… あの少年のポテンシャルに比べれば巨大な鮫の前に放たれた雑魚の群れにすぎない」と思っていた。

夜はカレンに「敵が押し寄せてくる前に早く移動しなきゃいけないのに… まだ時間になりませんか?」と尋ねると、カレンは「もうそろそろだけど… 実は私たちより先に来ている人たちがいるの まだ「姿を見せていないだけ」 ユハンと相談してあることを頼んでおいたのよ 私たちより早くここに来て敵の近くに潜り込んでおいてってね ユハンがマドラコの浮遊艦を使って見えない浮遊船を作ったみたい 完璧ではないけどあなたが一人で時間を稼いでくれたおかげで 思ったより敵の近くに潜り込めたみたい そろそろ姿を現す時間よ」と言った。

するとザハード軍の左翼を攻撃するスレイヤーのカラカが現れ、同タイミングで右翼を破壊する地獄のエヴァンケルも登場し、そして攻撃型改造バージョンの巨大浮遊船艦ケージもワープで出現して、その上にはハイランカーのヤマが乗っていた。

ヤマの登場に真田アマネは「ベイロード・ヤマ… すべて部下たちに任せきりで 自分は絶対に表には出ないと聞いていたのに 自らここまでやってくるとは…!!」と驚いていた。

そしてヤマは仲間たちに「行くぞ 死を恐れない 世界一の狂犬ども! 俺たちの家ごと移動させちまったんだ 帰る場所はどこにもない お前たちの望みどおり命が尽きるまでー 全員噛み殺してやれ!!」と宣言し、マスチュニーは「来たのね 始まるわよ」と呟いた。

470話(52F ー突入ー 01)

エヴァンケルは1つ目の防御壁内忍び込んで「実際に見るとものすごい数だな あれがすべて神之水砲とバリア艦とは… あの数はハイランカーでもなかなか突破できないぞ… あれが二つ目の防壁か? 一つ目の防壁より薄っぺらいがいかんせん隙がない 中に入る扉も簡単には開けてくれないだろう となるとやっぱりここはー」と考えながら、「燃やして壊すしかない!!」と言って炎で攻撃した。

その頃、敵の出現にザハード軍も慌ただしく動いていて、真田アマネは「艦長!! 上位ランカーが戦っている間陣営が乱れないように神之水砲艦を前進させなさい! ネズミ一匹防壁の中に入れるんじゃないわよ!! 数が多いからって気を緩めないように!! この戦い油断すればハイランカーでも命はないわ!!」と命令しながら、「それにしてもケージでは一つ目の防壁すら通れないのに なぜケージごと来たの?」と疑問に思っていた。

場面は変わり、エヴァンケルのもとへ。

エヴァンケルの前にかつて終着駅でエヴァンケルにやられた第4軍団の副軍団長たちが集結して現れて、副軍団長のエルファシオンは「防御線を張った軍に単身で突撃するとは 自信過剰もいいところだ 地獄のエヴァンケル…!! 今回の軍団は文字どおり全力の防御態勢 油断していた前回とは違う さすがのあんたでも一人じゃ突破できない 俺の灯台とバリア浮遊艦の防御力を見せてやろうじゃないか… !!」と言うが、エヴァンケルは「あんな目に遭ったのにまだ懲りないのか!! 私がそんなオモチャにビビるとでも!?」と言い返しながら炎で容赦なく攻撃した。

その頃、カラカの元には真田アマネが現れて「FUGの新人スレイヤーがこんな勝ち目のない戦いに参加するなんて 師匠一人を助けるためにしてはリスクが大きすぎるんじゃない?」と言うと、カラカは「我々が勝てば? この戦いで勝てば 我々は何を得てお前たちは何を失うのか 負けを遅れているのは我々ではなくお前たちだ ここですべてを手に入れる!! 師匠も!! これからの戦いの主導権も!!」と宣言してアマネに攻撃を仕掛けた。

その頃、ザハード軍の神之水砲浮遊艦はケージに向かって砲台を発射させていて、ケージはものすごい数の攻撃を受けていた。

ヤマは攻撃を受けながら「ものすごい数だ これ以上近づけばバリアが耐えられない そもそもケージじゃあの隙間から入ることもできないし 小さな浮遊船を送り込んでも神之水砲の餌食になるだけだ 道案内が難攻不落というだけのことはある だが どれだけ「小さな隙」でもー こっちには 道を切り開ける味方がいる…!!」と後ろにいて弓矢を構え出すケル・ヘラムの方を見た。

場面は変わり、過去の巣攻略の1週間前のケージがあった城壁へ。

そこではヤマはケル・ヘラムから参戦しないことを伝えられたため、「大勢の犬族が死んでみんな復讐を望んでるんだぞ!! ヤスラーチャがいようがいまいが俺は戦いに行く! お前は兄貴を利用して犬族を盾にしようとした!! その責任も取らずに逃げ出すつもりか!?」と怒った。

ケルは俯きながら「…ごもっともです本意ではなかったとはいえ今回のことは私の判断ミス ですが私が行ったところで力にはなれません 今回改めて感じたんです私が見る運命はザハードに支配されているということを 私がいればザハード軍に利用されるだけ 利用されてしまえば本末転倒です 私は抜けほうがお役に立てるかと…」と言いかけたが、ヤマは「うるせぇ!!」と怒鳴る。

ヤマは続けて「それでもお前はFUGの元老か!? 俺とエヴァンケル二人同時に相手にできるほど強いんだろ!? 犬族を戦争の盾にしようと考えたくらいすごいヤツなんだろ!? 選別者が戦いに行ったというのにお前は逃げるだと!? ふざけるなこの老いぼれタヌキめ!! どんなに小さくてもいい!! 道を切り開いてくれ!! その先は俺たちがどうにかする!! ほんの少しでいいから!! 戦う意志を見せてくれ!! じゃなきゃ死んだ犬族に お前を生かしてる理由をどう説明しろっていうんだよ!!」と訴えた。

場面は現在に戻る。

ケル・ヘラムはソーを呼んで、ケルと矢とソーの力でケージを一つ目の城壁の内側にワープさせ、ケージの上に立つヤマは「ようザハードの雑魚ども 今から一人ずつあの世逝きにしてやるから!! あの世にいる犬族たちに伝えてくれ!! 近いうちにヤスラーチャもそっちに送るから牙を研いで待ってろってな!!」と言い放った。

そして、両腕が戻ったドゥームとポールはザハード軍に攻撃を仕掛けた。

場面は変わり、チャーリーと戦闘をしていた夜たちのもとへ。

戦場へ向かおうとする夜をチャーリーが止めようとするが、そこへ過去の英雄であるチャーが現れて「遅くなりました!ビオレ様!! ここからは自分がお供させていただきます! 行きましょう!! ザハード軍をぶっ潰して師匠を助けに!!」と跪いた。

場面は変わり、軍団長たちのところへ。

マスチュニーが複雑になった状況で、第4軍団長のポー・ビダー・ライボリック・クンに行かなくていいのか尋ねると、第5軍団の軍団長のヤスラーチャが「私が行きましょう 第4軍団長の言うとおりヤマを倒すのは私の役目 私が仕留めてきます」と宣言した。

しかし、ライボリック・クンは「結構ですよ軍団長 第5軍団は二つ目の防壁で待機してここは我々にお任せください 敵が犬族全員を引き連れてきたということは ヤスラーチャ様の能力に対応するすべを見つけたということかもしれません しかしその自信が彼らを防壁に飛び込ませたのなら我々にとってはむしろ敵を殱滅するチャンスでしょう 兵力が多い我々としては消耗戦を避ける理由がない それにー 我が軍にはロー・ポー・ビアの援軍がついています 彼らはロー・ポー・ビア家の最強戦力の一つ たとえスレイヤーでも簡単に倒せません」と言った。

場面は変わり、ヤマたちのもとへ。

そこへは巨大な鳥とともにロー・ポー・ビア風鳥の支派の支派長であるハイランカーのロー・ポー・ビア・ドココが現れて「家主様直々の命令とはいえ こんなところに支派長を呼び出すとは 不愉快極まりないな お前たちのような賎民と戦うのは久々だがやはりいい気はしない 足の爪でズタズタに切り裂いてやる!!」と宣言した。

支派長の登場にヤマは「ロー・ポー・ビア家の支派長まで現れたということは… ヤスラーチャが来ている可能性もあるぞ…!? はるばる来てやった甲斐があったぜ…!」と思いながらニヤッとした。

471話(52F ー突入ー 02)

支派長のロー・ポー・ビア・ドココの相手をドゥームとポールが引き受けて、その間にヤマは艦砲で二つ目の防壁を攻撃したが、防壁が傷一つつかなかったため、ヤマは「やっぱりこれを使うしかない」と思いながら艦隊では超大型ニードルの発射準備がなされていた。

さらにヤマは「犬族がザハード軍と戦うことを決めた直後 道案内から二つ目の防壁に関する情報が送られてきた 十家主の拠点に建てられたほとんどの防壁には神秘的な呪術がかかっているのだが 巣の場合は二つ目の防壁にかかっている可能性が高く その呪術は十家主とザハードにしか解けないため物理的な攻撃や神之水では突破できないものの スレイヤー候補なら突破できる可能性があるとのことだった だから方法は一つ 艦砲で発射できる巨大ニードルを作り スレイヤー候補が防壁の呪術を解いた瞬間に合わせて 巨大なニードルを放ち防壁を崩壊させる… 俺たちは直ちにニードルの制作に取りかかり 巨大なニードルを完成させた 早く来てくれスレイヤー候補!! お前が防壁に辿り着けなけれ俺たちは全員死ぬ!! 」と考えがら、ケージの指揮をしていた。

場面は変わり、一つ目の防壁の外側へ。

チャーが現れたことで逃走したチャーリーに副軍団長が夜の始末を軍に任せようと通話で言うと、チャーリーは「それは…たぶん無理ですよ… !! あいつ…まだ10分の1も力を出してません! 終着駅で会ったのはつい数年前のことなのに 成長してまるで別人みたいになってました!! この先どこまで大きくなるのか想像もつきません もしあいつがこの戦闘で生き残ったら… そのときは俺たちの手に負えない怪物になってるはずです…!!」と返した。

そのころ、夜はチャーに連れられてユルが運転する最速の浮遊艦に乗って防壁の中へ向かおうとしていた。

場面は変わり、支派長とドゥームたちのもとへ。

ドゥームとポールは姿を消しながら攻撃を仕掛けてくる支派長の巨大な鳥に翻弄されていて、さらにエヴァンケルのもとにも巨大な猿のような動物を操る上位ランカーのロー・ポー・ビア・ディディアーノが現れた。

エヴァンケルがディディアーノに支派長なのかと聞くと、ディディアーノは「NONO〜一緒にしないでおくれよ 僕の支派はずっと前に他の支派に吸収されて以来支派長は不在なんだ IAM…元支派長の血統の上位ランカーディディアーノさ」と自己紹介をした。

その発言にエヴァンケルは「上位ランカーだと…? 上位ランカーごときが私の前に立ち塞がろうとは呆れたものだ!!」と怒るが、ディディアーノは「HEY〜エヴァンケル君は数年前に支配者をクビになってランキングも100位圏外に飛ばされたんだって? しょせんはその程度の実力ってことなんじゃないの?」と言い返して、2人の戦闘は始まった。

一方ドゥームたちのもとでは、支派長が「お前たちは犬族だな? 昔そういうヤツらが家門にいたという話を耳にしたことがある 会ったことはないが 工房の実験体を家主様が引き取って育てた ご主人様に忠実なリーダーを持つ連中だったらしい」と話すと、ドゥームは嬉しそうに「そ…そうだ!! さすが支派長!! よく知っているじゃないか!!」と返すが、支派長は「ところがそのリーダーは本性が卑しいゆえに ご主人様に噛み付こうとした 「裏切り者」だったと聞いた!!」とニヤッとしながら続けた。

その発言にポールがドゥームにどういうことなのかと尋ねると、ドゥームは「信じるなポール」と言って、続けて支派長に向けて「お前の言うとおり犬族のリーダーだった父さんは 工房の実験体だった自分を引き取って育ててくれたロー・ポー・ビアの家主に忠誠を尽くすことを誓い 新しい犬族を作り群れを成して 家門の汚れ仕事を担う家主に絶対服従の部隊に育て上げた 僕たちはお前たちと違って支派とは認められず 闇の中で後ろ指を指されてきたが 父さんはただの一度も不満を言ったり 家主様に牙を剥いたことはなかった ご主人様である家主に仕えることだけが 父さんの唯一の誇りだったんだ それなのにお前たちは卑劣なヤスラーチャに騙されて 父さんを裏切り者扱いし犬族を使って死に追いやった!! そればかりか最後までご主人様を信じ疑いが晴れることを待っていた父さんを嘲笑った!! 裏切り者は父さんじゃなくてお前たちだ!!」と語った。

そしてドゥームは「いいかポール!! 僕たち犬族は闇の中で ロー・ポー・ビア家のために働いてきたんだ そんな父さんを裏切って殺したのはお前たちだ!! 父さんの人生には1ミリも後ろめたいことなどない!!」と怒りを露わにしながら半身擬態をして、「父さんを侮辱したその汚れた首に!! 噛み付いてやる!!」と怒鳴った。

その頃、ケージはヤマたちがザハード軍の攻撃を防いでいて、シビスとハツはクンの作戦を遂行するためにザハード軍の死んだ兵士の服を剥ぎ取っていた。

場面は変わり、ケージ内側の誰も住んでいない空き家にいるクンとホワイトへ。

クンがホワイトに「どうだ?力は戻ってきたか?」と尋ねると、ホワイトは「まあそれなりには… しかしまだまだだ とはいえ今回の戦いには大勢のランカーやハイランカーに加え 支派長まで参戦している 彼らを食らえば朕の力を取り戻すのも不可能ではないだろう それにしても まさか君から朕に手を差し伸べてくれるとは思わなかったよ」と返した。

それに対してクンは「…俺は勝つためならなんでも利用する その代わり夜には内緒だぞ?」と言い、ホワイトは「心配するな 「一番の親友が戦場を亡者を犠牲にして最悪のスレイヤーを復活させた」なんてことは言わないさ」と返し、クンが「人聞きの悪い…それじゃあまるで俺が悪者じゃないか」と言うと、ホワイトは「フッ!違うのか?いずれにせよ計画が成功して力を取り戻したときは君の望みどおりー 朕がスレイヤー候補の代わりにカラバンを倒してやろう」と言って、クンは「信じてるぞ」と返した。



472話(52F ー突入ー 03)

ホワイトはクンに「君の炎と朕の呪術を連動させて戦場の霊魂をかき集めるなんてー よくこんな方法を思い付いたものだ まるで向こうがランカー戦ではなく兵力消耗戦を仕掛けてくることを予想していたようだな なぜわかったのだ?」と尋ねた。

クンは「消耗戦はザハード軍が抵抗軍と戦うときの基本だ ランカーを投入せず軍団を引き連れてきたのもそのためだ 歴史的な戦いではいつもそうだった ランカーやハイランカーの死は軍にとっては大打撃だが民衆に与えるショックは小さい だが仮にFUGとの戦闘で数万人の軍人が犠牲になれば 民衆はFUGを恐れ憎しみを抱くようになる 民衆を動かすのは数字だからな 宣伝と扇動は十家門の世継ぎなら誰もが知っている常識だ 使うことを躊躇うお人よしが多いだけで 俺が特別頭がいいわけじゃない」と答えた。

その答えにホワイトは「フフッ 呆れたが気に入った 力を取り戻した朕をコントロールできなくなったときはどうするつもりだ?」と続けて聞くと、クンは「おいおい同じ船に乗った仲間同士そういう話はよそうぜ お前が力を取り戻したところで俺たちを裏切れるほどこの戦場は甘くない それに俺には本家のお偉いさんにコネがある」と答え、ホワイトは「まあいい全盛期の朕をどの程度だと評価しているのか知らないが 力を取り戻した朕を見て せいぜいチビらないようにな選別者」と返して、クンは「ああ 望むところだ」と言った。

場面は変わり、ドゥームたちと支派長のロー・ポー・ビア・ドココの戦いへ。

ドゥームが擬態した攻撃を放ち、それを支派長の風鳥が風になって避けようとしたが、ドゥームは「避けても無駄だ!! 僕は兄弟でも唯一 自分の体から切り離した部位も擬態させられるんだからな!!」と言って、切り離した部位を擬態させて風鳥にダメージを与えた。

そしてドゥームは「やはり…!風になって攻撃をかわすにも限界があるようだ 強ダメージを連続で与えれば何もできないはず!それが神之水の法則だから! 油断してダメージを追った今がチャンスだ!!」と考えながら、さらに「ドゥーム擬態殺人技 猛犬の渦」で追加ダメージを与えて、続け様なに追い討ちをかけて風鳥を殺せたと思った。

その光景に支派長ロー・ポー・ビア・ドココは「なかなかやるな お前のランキングが高いことは知っていたが 全盛期を過ぎた今でもこれほどだとは」と呟きながらも、続けて「次に死ぬのはー お前だ!! クソ犬!!」と叫び、ドゥームが殺したはずの風鳥が第2形態となって戻ってきて掴みかかりドゥームを握り潰そうとした。

ものすごい握力によって握り潰されそうになり叫び声をあげるドゥームを見て、ポールは「ちくしょう…腕が戻ったとはいえ 兄貴はまだ本調子じゃない…!それに牙の力はヤスラーチャと戦うまで取っておきたいのに… やっぱりここは俺も…! 擬態…!!」と考えた瞬間、ドゥームは握り潰されそうになりながらも「まさか!? やめろポール!! 忘れたのか!! 子供の頃に僕たちの前で練習した 最初の擬態!! お前はあのときコントロールが利かなくなって暴走しだんだぞ!! ヤマと僕で必死になって引き離して その後も死の淵を彷徨い なんとか命を取り留めたんだ!! あれ以来 擬態は封印してきただろ!! もしこの戦場で同じことが起これば危険すぎる!! ここは僕を信じて…」と訴えた。

しかし、ポールは「ふざけるな!! 俺だって部下たちを失ったんだ!! 兄貴が眠ってる間に色んな変化があったんだよ!! 俺にも守るべきヤツらができた!! それなのになんで兄貴たちは俺に戦わせてくれないんだ! ヤマと兄貴と同じように俺だって理由があってこの戦場に立ってる!! 全力で戦ってやるよ!!」と言って両腕擬態をして、神秘な黄緑を両腕にまとった猛犬となった。

場面は変わり、高速浮遊船で第二防壁に近く夜へ。

夜が浮遊船内で戦場を見ていると、死体が浮遊船の窓にぶつかってきて、夜は瞬時に目を逸らした。

しかし夜は「いや… ダメだ…!! 目を逸らすな これは僕が引き金を引いた戦いだ 大勢の人が死ぬことをわかっていて それでも師匠を助けに来たんだ あの人たちにとっては僕は悪魔のような存在だろう そのとおりだ でもデンデンさんのときみたいにみんなを助けたいなんて偽善心は捨てよう しっかり彼らの目を見て前に進むんだ 逃げも隠れもしない この戦争の 始まりと終わりは 僕が責任を取らないと」と決意していた。

そして、夜は過去の自分に「どうして戦うんですか? 恨んでもいない人たちをこんなに大勢殺して いったい君はどこに向かっているんですか?」と聞かれると、今の夜は「前に進んでいるんだ 大切なものを守るために 前に進んでいる 僕たちにも… 戦う理由ができたんだよ 夜 前に進もう 守りたいものが多くなるほど 誰かを傷つけることも増えるけど 目を伏せたり逸らしたりせず 戦うしかない その先に何があるのかわからないけど 決して多くを望まず 自分が守りたい人たちだけがそばにいてくれることを祈ろう」と答えた。

別の場所では、夜が乗る浮遊船を桃園が見ていて、「あの少年さえ死ねば…この戦争は終わるわ」と呟いていた。

473話(52F ー乱戦ー 01)

ポールが擬態をしたことでロー・ポー・ビア・ドココが気を取られている隙に、ドゥームは花鳥の拘束から脱出して擬態したポールに「ポール!! おい!! しっかりしろ!! こんなときにぼけっと…!!」と言いながら駆け寄った。

しかし、ポールはドゥームを無視して、ドゥームを追っていた風鳥に痛烈な攻撃を食らわせた。

場面は変わり、エヴァンケルのもとへ。

エヴァンケルは、ロー・ポー・ビア・ディディアーノが扱う巨大猿の豆攻撃が、炎に触れた瞬間溶けずに分裂してどんどん数を増やしていることを厄介に思っていた。

そしてディディアーノは「気づいてくれたな? この猿が投げているものはこいつの分泌物を特殊な方法で固めもの! 炎に触れると分裂するんだ! もちろんこの程度じゃ君にダメージは与えられない!! But!! こっちには強力な灯台守りがいる…!」と言い、さらに続けて灯台守りの副団長に弾丸を加速させるようにお願いをして、加速した猿の玉がエヴァンケルに襲いかかった。

さらにディディアーノはエヴァンケルに攻撃の隙を与えないために猿に玉を投げさせまくって分裂させまくった。

その攻撃をオーブで守っているエヴァンケルの元に「おいエヴァンケル!! 聞こえるか? スレイヤー候補が防壁に入ってきた!! 軍団の連中を縛り付けておけ!!」と連絡が入った。

またエヴァンケルは「…炎に触れると分裂する糞を投げつける猿か さすが十家主の軍隊…厄介だが面白いヤツがいるものだ だが甘いな 私とユハンの約束はこの程度では破れない あいつの説得に負けたのは 4回目に会ったときだったかそれとも7回目だったか いや10回目か? ユハンと初めて会った後も私は色々な戦場を回り戦っていた」と思いながら回想に入った。

回想ではエヴァンケルは独立軍の人たちを倒しながら「弱すぎる この程度でザハードから「独立」しようなんて考えるとは やっぱりFUGレベルじゃないと話にならないな 期待した私がバカだったよ 私より強い連中はみんな軍や家門に入ってしまった この力を彼ら相手に試してみたい」と呟いていた。

それに対してエヴァンケルの中の古代種が「エヴァンケル… それはダメだ お前を宿主にするときに頼んだことを覚えているな? 生き残ってこの力を守っていくこと それが我々が生きる唯一の目的だ」と言った。

エヴァンケルは古代種に「…でもお前は生きる目的がわからないと言ったな?」と聞くと、古代種は「ああ だが覚えているいつか時が満ちるその瞬間まで生き残ることに意味があるんだ それが我々が宿主を変えながら生きてきた理由だ」と答えた。

それに対してエヴァンケルが「生きるために生きるなんてつまらないヤツらだよ 命なんてー 燃やすためにあるというのに」と返したところで、ユハンが現れて殺戮をするエヴァンケルを非難した。

エヴァンケルは喚くユハンに「お前もそろそろ殺してやろうか?」と言うが、ユハンは「いいえ!! あなたとは違って私にはやるべきことがあるので死ねません でもあなたは私よりも強い力を持っています!! 時々神様の手違いで私のように立派な志を抱いた者よりも あなたのような殺人狂が強い力を授かることがあります!! 悔しいけどそれは事実です!! だから私と手を組みましょう!! これからその力で私をサポートしてください!! あなたがいれば歪んだ世界のバランスを正すことができるはずです!!」と訴えかけた。

その言葉に説得されかけているエヴァンケルにユハンは続けて「私と手を組んでもっと意味のある戦いをしましょう!」と誘い、エヴァンケルが「…意味のある戦いだと?たとえば?」と聞き返すと、ユハンは「それはもちろん 命を懸ける価値のある戦いです! 私たちの命を燃やし尽くすだけでは到底足りない 価値がある戦場に私があなたを連れていってあげます」と宣言した。

口を挟もうとするエヴァンケルを遮りながらユハンは「古くから!! 炎は世界の根源である神之水の対極にある破壊の象徴!! あなたを見ながらずっと考えていました!! あなた一人なら道に迷って破壊を繰り返す魔獣止まりかもしれませんが 私の「志」とあなたの「力」が合わさればー!! この世界の複雑に絡み合ったものを燃やし尽くして! 塔を生まれ変わらせることのできる 偉大な「再生の炎」になれるはずです!! 私と一緒に行きましょう!! 塔を正すためにはあなたの炎が必要なのです!!」と語り続けた。

ユハンの言葉を聞いたエヴァンケルに対して古代種は「おいエヴァンケル」と話しかけ、エヴァンケルが心の中で「わかっているお前の言いたいことは…」と答えると、古代種は「その割に心臓が激しく鼓動しているぞ」と言い、続けてエヴァンケルは「それは…まああれだ… あいつに連れられて辿り着いた戦場で お前たちが生きてきた理由が見つかるかもしれないだろ? ああ 言い訳だ 本当は自分自身のために行きたいんだ このままじゃ退屈で死んでしまいそうなんだよ」と答えた。

そしてエヴァンケルはユハンにも「行ってやる その代わり期待外れだったらお前を殺すぞ」と宣言した。

場面は現在に戻り、エヴァンケルは過去のことを思い出しながら「そう命というものはー
」と思いながら、「燃やすために存在するんだよ!!」と叫び、すべてを燃やし尽くす炎で猿の玉も分裂する暇すら与えずに燃やした。

さらにエヴァンケルがトリプルレアオーブを発動したことで、副軍団長のエルファシオンは「あの威力のレアオーブを 三つも…! あいつまたもやー 「地獄」を呼び寄せやがったのか!!」と苦悶の表情を浮かべ、ディディアーノもなす術をなくしていた。

そしてエヴァンケルは「クワッドレアオーブ地獄図」で当たりを燃やし尽くしながら「特別な地位を除き ハイランカーの300位以内に入るためには上位300名のランカーと戦って殺さなければならない なぜならその中に入ること自体が 下のヤツらとは格が違うことを意味するからだ!! わかったか!! 軍団に単独で乗り込んだ私よりも!! 軍団長不在の中私に飛びかかってきた軍団のほうがよっぽど無謀なんだよ!!」と叫んで、軍団を炎で蹂躙した。

またホワイトはエヴァンケルの炎によって殺されていた者たちの霊魂を集めてながら力がどんどん流れ込んでくるのを感じてニヤッとしていた。

さらに別の場所ではハイランカー278位のヤリ使いロー・ポー・ビア・レパブブがスナイパーを構えながら「よし 予想どおり暴れだしたわね 今のうちに思う存分暴れなさい 私の手にかかれば 一瞬で終わるから」とエヴァンケルを見ながら不気味な発言をしていた。

場面は変わり、ケージ正面の戦場の二つ目の防壁に到着した夜たちへ。

到着して準備運動をしている夜に、カレンは「夜 ケージの合図に合わせて 防壁の呪術を解いて 防壁にかけられた呪術はかなり強力だから解けても一瞬だけ… タイミングが重要よ」と伝えて、夜は「わかりました!!」と答えた。

そして夜がチャーと共に二つ目の防壁の前に出たところで、花の神之水制御術を使って夜を攻撃しながら「また会ったわね少年 まさかここまで乗り込んでくるほど無謀だっ… あれ…?」と言って桃園が登場したが、チャーの存在に驚いていた。

チャーは桃園に「やっぱりここにいたのか!! なんでザハード軍と一緒になって戦ってるんだ!? お前が心変わりした理由は知らないが 俺たちと一緒に戦おう!!」と言った。

さらにそこに「君の言ったとおりまた会えたな非選別者 混乱に乗じて防壁に近づくとは 君の変わらないその勇気のおかげで 行動を予測することができた 防壁に近づくな そこから一歩でも近づけばー 5秒以内に粉々にしてやる」と言いながらカラバンが登場した。

そのため夜は「会いたかったけど… さすがに早すぎるよ…!! せめて防壁を壊してからじゃないと…!!」と焦っていた。

474話(52F ー乱戦ー 02)

カラバンが夜の元に現れたことをチャーが報告し、クン、ヤマ、エヴァンケル、ホワイトはそれぞれ反応した。

またチャーはカラバンが現れたことで夜のことを気にかけようとしたが、桃園が「あなたたちがここから先に進むというのなら 私は全力で止めるわ」と宣言し、チャーが「桃園!! なぜお前がこんなことを!!」と困惑していると、桃園は「わからない?戦争をやめさせるためよ!!」と言いながら、さらに反論しようとするチャーに、「私たちの仲間が捕まってるの!! 花園の仲間たちが…捕まってるのよ!! あなたたちが引き下がらなければ 全員殺されてしまう!!」と明かしてチャーの動きを止めた。

夜はカラバンの登場に「…どうすればいいんだ? 先に防壁を壊さなければいけないのに… 5秒というのははったりでもなんでもない 彼は間違いなく この戦場で最も強い存在の一人だから…!!」と困惑していた。

場面は変わり、真田アマネと戦うカラカのもとへ。

カラカのもとにも夜のところにカラバンが現れたことが伝えられ、カラカは「わかった!! 私が行く!」と言いながら暗黒世界で真田アマネを吸収して夜のもとへ向かった。

また別の戦場でエヴァンケルもカラバンの登場を聞いたことで「あの野郎!! どおりで姿を見せないと思ったら 最初から坊主だけを狙っていたのか!!」と舌打ちしてから夜のもとへ向かおうとした。

エヴァンケルが移動したことで、エヴァンケルに狙いを定めていたロー・ポー・ビア・レパブブは面倒くさいと思いながらも「でも急いでるせいか方向も一直線でこっちにも全然気付いてないみたい 足止めを食らわせることができれば予測計算は簡単ね どうすれば止められるかな…? どうにか足止めを…」と呟きながら「…餌を撒いてみる…?」と考え出した。

そしてレパブブは副軍団長のエルファシオンに連絡し、「今からする話をよく聞いてください!! 私はスナイパータイプのヤリ使いなので 一日に2発だけ強力な神之水を込めた銃弾を撃つことができます !! 着弾範囲が狭く命中率は低いものの上位300位のハイランカーを一撃で殺せる威力を誇ります!! さすがのエヴァンケルでもこの銃弾を頭に食らえば 即あの世逝きです!! そこでエヴァンケルの動きを止めて 銃弾を打ち込む古典的な方法を思い付きまして ただし副軍団長の立場的にはふざけた提案に聞こえるかもしれませんが…」と言いながら作戦を説明し、エルファシオンは驚きながらもレパブブの作戦を受け入れた。

場面は変わり、夜とカラバンのもとへ。

そこにカラカも「師匠を迎えに来た」と言いながら登場し、さらに夜に「ビオレ…!! ここはヤマのときと同じく連携攻撃で行くぞお前はなるべく離れてサポートに回り 隙ができた瞬間に防壁に近づいて呪術を解け…! どうにかして私が隙を作ってやる!」と伝えて連携の構えをとった。

カラバンは「…連携攻撃か? 真田ユタカさんの弟子二人に同時に狙われるとは 妙な気分だな これが運命というやつか …先に謝っておきます真田ユタカさん ここでー あなたの弟子を二人ともあやめることになるかもしれません」と思っていた。

場面は変わり、夜のもとへ向かうエヴァンケルのもとへ。

エヴァンケルが突き進む前に副軍団長のエルファシオンが立ち塞がり、「ザハード軍第4軍団副軍団長の名にかけて!! 絶対にお前をここから先には進ませない!!」と宣言して灯台でエヴァンケルを止めようとした。

しかし、エヴァンケルは10秒も止まらずに突き進みながら「こっちは急いでるんだよ!! 無駄な抵抗はやめてさっさとどけ!! さもなければ お前をこの場で殺す!!」と宣言し、エルファシオンにむかっていった。

そして、そのエヴァンケルの攻撃がエルファシオンを貫く瞬間にレパブブの「副軍団長の灯台では 私が照準発射するまでエヴァンケルの動きを止めることは無理でしょう でも進行を止めることならできます 彼女は急いでいる状態なので 副軍団長が邪魔をするだけでもいら立つはずです ですから彼女の進路を塞いで ひたすら彼女の進行を邪魔してください そうすれば必ずー 一度だけ彼女が動きを止める瞬間が来ます それはー 彼女が 副軍団長を殺す瞬間です さすがの彼女でも 上位灯台守りの副軍団長を遠距離攻撃で殺すのは無理です 急ぐあまり必ず距離を詰めてくるでしょう 私は副軍団長に照準を合わせておきます そしてエヴァンケルが副軍団長を刺したその瞬間ー その瞬間副軍団長は灯台の制御権を私に譲渡してください そして私は弾道を転送し 灯台を利用して周辺の炎を相殺し小さな隙を作ります そうすればその小さな隙を辿って 私の銃弾は誤差なく彼女の頭を撃ち抜くでしょう」という作戦の全貌が明かされた。

作戦実行のためにエルファシオンは「カラバン様!! 申し訳ありません!! この命軍団に捧げます!」と叫びながらエヴァンケルに体を貫かれ、それを見ながらレパブブは「…素晴らしい ザハード軍の副軍団長らしい 最期です!!」と呟いてスナイパーの引き金を引いて銃弾をエヴァンケルに命中させた。

そして、エルファシオンとエヴァンケルはその場に倒れた…。



475話(52F ー乱戦ー 03)

エヴァンケルを撃ち抜いたロー・ポー・ビア・レパブブは「…死んだ よっしゃー!! やったわ!! やったー!! 子供たちママやったよ!! これで私もトップ200入りね!! やったー!!やったー!!やったー!! これで私も支派長になれる!! 子供たち!! ママ 支派長になってあなたたちを立派に育てるからね!! 1日2発の半人前ハイランカーだってバカにされてきたけどついにやったわ!! 後はここから無事に帰れれば平和な暮らしが待ってる!! 正直怖かったのよね管理人との契約で銃弾だけは凄まじい殺傷力を誇るけどその他の能力はハイランカーの平均以下だから… しかも銃を撃つ度に衝撃で体に負荷がかかって 1発でも撃つとさらにガクンと能力が落ちてしまう… この状態で戦場にいることの怖さがわかる?」と喜びまくっていたが、撃ち抜かれたエヴァンケルはわずかに手を動かしていた。

場面は変わり、クンとホワイトのもとへ。

クンは焦りながら「まだかホワイト!! カラバンが現れたんだぞ!!」と急かすが、ホワイトは落ち着きながら「この程度では足りないな 支派長のような大物を倒してくれないと もう少し待て ここで焦って目の前のチャンスを逃すつもりか? 君はそこまでバカではないはずだぞ」と答えた。

しかし、クンは「お前を待ってる間にみんなを見殺しにするほどバカでもない!さっさと行けよ!!」と言い合いが始まった。

場面は変わり、ドゥームとポールと支派長の戦場へ。

擬態して正気を失っているポールは支派長のロー・ポー・ビア・ドココに襲い掛かるが、ドココは痛みさえ感じないポールを鞭で滅多うちにしていた。

それを見ていたドゥームはマズいと言いながら「擬態したとはいえ支派長とポールではレベルが違いすぎる このままでは 苦痛は感じていなくてもダメージが蓄積して死んでしまう ポールを放っておけない!! お前を助けるためにどれだけ苦労したと思っているんだ…!! 父さんは死ぬ直前 僕に訓練所にいるお前たちを連れて逃げるようにと言った ヤスラーチャが父さんだけでは満足できずに 僕たちまで殺すかもしれないと案じたからだ 僕は父さんとの約束を守るためにお前たちが預けられていた訓練所に忍び込んだ そしてそこで何いも知らずに育った お前たちを連れて脱出することに成功した あの日背中越しに聞こえてきた 犬たちの鳴き声は今でも忘れられない あの夜 僕はお前たちを守るために多くのものを失った 今更後悔なんてないがー 必死に守ってきたお前たちをロー・ポー・ビア家なんかに殺されてたまるか!!」と思い、ポールに向けて鞭を打つドココの攻撃を背中で受け止めてポールを守った。

それを受けてポールは擬態中に関わらず正気を取り戻すことができたが、2人にポールが倒したかに見えた風鳥が姿を変えてまた現れた。

2人が花鳥が生きていることに驚くと、ドココは「この風鳥は支派長である俺が家主様から直々に授かった鳥 お前たちが簡単に殺せる代物じゃない それはそうと犬の分際で風鳥をここまで何段階も変化させるとは… まったく癪に障るヤツらだ これ以上調子に乗らせないためにも ここらで希望を絶ってやる」と言いながら仮面を取って傷だらけの顔を露わにした。

そしてドココは「言っておくが!! この戦いにお前たちが勝てる可能性はない!! ベイロード・ヤマ!! そして彼を慕う愚かな犬族ども! よく聞け!! 今この巣には俺と同じ支派長クラスがあと二人と 元第4軍団長のカラバンをはじめ現第4軍団長!! そしてマスチュニー・ザハード姫までいらっしゃる!! そしてこの防壁の裏にはお前たちを壊滅に追い込んだ第5軍団軍団長!! ヤスラーチャ軍団長とその軍団が控えているんだ!! お前たちは絶対にこの戦場から生きて帰れない!!」と声高に宣言して意思を折ろうとした。

しかし、ヤスラーチャがいることを聞いたヤマとドゥームとポールは、ニヤッと不敵な笑みを浮かべてから、犬族にヤスラーチャがいることを伝えて鼓舞して、それを聞いた犬族は興奮しながらザハード軍を押し始めた。

その光景にドココは「な…なんだ こいつら!!どうかしたのか? 怯むどころか士気が上がったぞ? 犬の興奮した鳴き声がここまで聞こえてくる 理解に苦しむこいつらには恐怖というものがないのか?」と困惑した。

またそれを見たヤスラーチャは「…支派長ともあろう者が 犬族のことを何もわかっていない… 群れとご主人様のためなら猛獣にさえ噛み付くのが犬だ」と思いながら「…まあいい 厄介だが弄んでやる分には面白いだろう やはり「あれ」を持ってきて正解だったな」と呟いた。

場面は戻り、ポールとドゥームのもとへ。

ポールは今ならできる気がすると言ってから、見事半身擬態を成功させて、ポールが風鳥の相手をしてドゥームが支派長ドココの相手をし始めた。

ポールは完全に風になった風鳥を吹き飛ばそうと渦を巻き、ドゥームはポールが起こした渦に乗りながらドココのもとまで急接近してから「猛犬の咆哮」でドココの体の自由を奪い、そして「言ったはずだ 父さんを侮辱したその汚い口を!! 切り裂いてやると!!」と言いながらドココの頭を貫く攻撃を食らわせた。

ドゥームたちが支派長に勝ったかに見えた直後、風鳥が「この犬どもが… よくも支派長の俺を!!」と喋り出し、ドゥームはドココが肉体を捨てて精神だけ乗り移ったことを察知した。

そして風鳥に乗り移ったドココは「殺してやる!! 貴様ら…全員!!」とブチギレながら襲い掛かろうとした。

場面は変わり、スナイパーのロー・ポー・ビア・レパブブのもとへ。

レパブブはエヴァンケルの死体が消えたことに気付いて驚いた。

その頃、エヴァンケルはハンパない痛みに耐えながらも生きていた。

エヴァンケルは「まさかハイランカーのスナイパーが潜んでいたとは!! 灯台さえあれば撃たれなかった!! スナイパーがいるとわかっていたら灯台守りを連れてきたのに…!」と文句を訴えながら「確かに…間一髪だった あいつ(ホックニー)が教えてくれなければ ドゥームがヤリをかわした方法をクン・アゲロ・アグネスから聞いて興味を持ってはいたが まさか自分が命拾いするとは 銃弾が頭を貫通する瞬間に微細な炎の摩擦を起こすことで急所から少し外した」と銃弾をかわした方法を説明した。

「かわすか軌道を変えることもできたはずなのになぜだ?」と聞かれると、エヴァンケルは「バカ野郎そんなことをしたら相手が逃げるだろ!! 銃弾を食らえば撃った場所を突き止めて相手を追跡できる!! おかげでハッキリわかったぞ!! ちくしょうめ…!! 「どこ」から狙ったか!!」と怒りを爆発させながら「この体じゃ耐えられそうにないな 圧縮を解いてやる!!」と本来の姿を現そうとした。

そのタイミングで「試験の階にいる者たちは エヴァンケルをそれぞれ違う姿で記憶している それはエヴァンケルが試験の階では体を圧縮せずに生活をしているからだなのだが 試験の階の外では管理人との契約を交わして筋肉を圧縮した状態で生活している パワーは落ちるがそのほうが目立ちにくくなるからだ エヴァンケルの圧縮前の姿を知る者たちは彼女をとても巨大なー 鬼のよう姿だと記憶している」とナレーションが入り、圧縮を解いてまさに鬼のような姿をしたエヴァンケルが「スナイパーのヤツめ …ぶち殺してやる…!!」と呟いた。

476話(52F ー乱戦ー 04)

場面は変わり、カラカの心臓のある場所へ。

そこに黒い玉に吸い込まれた真田アマネが現れ、その時「おやおや困りましたね 誰も来ないことを願っていたのですが 潜入のためにここに隠してもらう代わりに 送り込まれた敵を処理することを引き受けたものの まさかハイランカーが送り込まれてくるとは… 思っていた以上に手強い相手ですが 手を尽くしてみようじゃありませんか!!」と言いながらユハンが現れて、2人は戦闘を始めた。

場面は変わり、カラバンとカラカと夜のもとへ。

カラカは「お前を殺して師匠を助けに行く!! カラバン!!」と叫びながら夜と共にカラバンに攻撃を加えていたが、実は「二人で連携攻撃をすると見せかけて 私が隙を作る…!! それに乗じてビオレが防壁の呪術を解けば成功だ…!!」と考えていた。

しかし、カラバンはカラカと夜の攻撃を物ともしなかった。

カラカはそれでも攻撃の手を緩めずにカラバンに向かっていきながら「師匠…」と心の中で呟いて、かつての真田ユタカ師匠との会話を思い出していた。

回想では真田ユタカがカラカに甲冑を与えているところで「新しい甲冑(プレゼント)は気に入ったか?カラカ 最初は違和感があるだろうがお前ならすぐ慣れるさ」と言い、カラカが「はい師匠 貴重なものをありがとうございます この甲冑を身に着けて必ず願いを叶えてみせます」と返すと、ユタカは「この甲冑は復讐のためのものじゃないぞ 生き残るためのものだ 若くしてスレイヤーになったお前にはこれから多くの敵が現れるだろう この甲冑はきっとお前の命を守ってくれる 願いや復讐を果たすために命を懸ける必要はない とにかく生き残れ お前が生き残ってくれることが俺の願いだカラカ」と言った。

その言葉を思い出しながらもカラカは「師匠私はー 師匠の願いを叶えられそうにありません 私はいつか命懸けで自分の願いを叶え 今はー 命懸けで師匠を助けに行きますから」と思い、カラバンに突っ込んで「カラカ流孔破術 百五」と「カラカ流2段孔破術 百五双撃」を連続で放った。

それを食らったカラバンだが、「いい孔破術だ しかし師匠の足元にも及ばないな このくらいじゃ私にダメージを与えることはできない この程度の実力で王の首を狙おうとするとは呆れたものだ」と言い放った。

さらにカラバンは続けて「私は以前あんたたちの師匠に「スレイヤー」になることを勧められた だが私は断った なぜならスレイヤーとは偽の神を作るものだからだ スレイヤーは王に対する憎しみを糧に自分の力を育てる悪の神だ 王がいるからこそ存在できる歪んだ神なんだ 真田ユタカ氏はその憎しみを口実に歪んだ神を育てているということだ 噂によるとあんたは死んでも復活するそうだな だから殺さず手足を切り落とすことにする スレイヤーという存在がどれだけ弱く儚いものなのか知らしめてやろう」と言ってカラカの腕を掴んだ。

夜はカラカのことを心配するが、カラカは夜に「私がカラバンを捕らえておく!! お前は防壁に行け!!」と指示し、夜が「そんなの無茶です!!」と叫ぶと、カラカは「無茶だと思うならここから逃げろ!! こいつは我々が思っている以上に強い!! ここでお前が死ねばすべてが水の泡だ!! 何がなんでも防壁の呪術を解け!! お前がいなければ師匠は助からないんだぞ!! ビオレ!!」と訴えた。

それを聞いても夜は「向こうには桃園さんがいる この状況で防壁の呪術を解いてニードルを放てる可能性は限りなく低い…! 仮に防壁を壊して師匠のもとに行けたとしても カラカさんと一緒じゃなければ…師匠が!!」と思い、カラバンに近づいてカラバンに手を当てた。

そして夜は「置いていくことなんてできません!!カラカさん!! あなたのことは今でも嫌いですけど あなたが一緒に師匠を助けに行こうって言ってくれたときに 僕もあなたも同じ師匠の弟子なんだって時間したんです だからカラバンを倒して二人で一緒にー この防壁を越えてみせます!!」と言いながら「二十五日の夜流孔破術 ゼロ」を放った。

しかし、夜の攻撃もカラカには全く効かず、2人は仕方なく攻撃を放ち続け、全く動じないカラバンに夜は神源流も放った。

するとカラバンは神源流にだけ反応して2人を攻撃で突き放した。

その反応に夜は「今… 神源流には反応した…! 他の攻撃のときは平然としていたカラバンが神源流には反応を見せた エヴァンケル様と僕が予想したとおりだ カラバンはダメージを受けない攻撃にはいちいち反応しない さっき後ろから攻撃したときは ダメージがないから反応しなかったんだ でも今の神源流には即反応した 少なからずダメージがあると考えたんだ でもあの反応速度じゃ僕は近づけない どうやってカラバンに神源流を使えばいいんだ? 神源流は神之水と違って何度も使えるものじゃない… !」と考えた。

そして、同じく真田ユタカの弟子であるカラカも夜と同じようにカラバンが難攻不落の巨大な城のように感じながら「もしかするとこの男を倒すことは師匠が自分たちに与えた 難易度の高い宿題のようなもので この城(カラバン)を壊せなければ 戦争の勝利も師匠との再会も叶わないのだと」感じていた。

夜は「僕の考えが間違っていた …後ろの防壁はないものだと思おう この男が目の前にいる限りどこにも行けない」と思いながら、前にエヴァンケルに言われた「戦場でカラバンに遭遇したらどうするか 三つのパターンを考えてみよう まず第一に可能な限り逃げろ これがベストだ 第二にそれが無理なら時間を稼いで援軍を待て 私が見たカラバンは不必要に反応しない男だ お前が火をつけなければ案外時間を稼げるかもしれない 第三は最悪のケースだが どうしても戦わなければならない状況になったときは 後先のことを考えずすべてを懸けて戦え お前にはカラバンにダメージを与えられる錐がある 時としてとても小さな錐が 強者に取り返しのつかない致命傷を負わせることもある」と言われた言葉を思い出して、赤と黒のツノを生やしてトゲを開放し、オーブを三つも作って全力で挑む姿勢を見せた。

477話(52F ーVSカラバンー 01)

チャーは桃園に道を開けるように頼むが、桃園はそれを拒否しながら「まだ懲りないわけ? どれだけ時間が経っても何も変わらないこの世界を見て疑問に思わないの? 私たちの戦いはなんの意味もなかったのよ 恨みを晴らすために人を攻撃して傷つけて!! 結局誰も幸せにしてあげることなんてできなかった!! 防壁に封印される前にある男が現れて その男から少年の話を聞いたわ そして私は尋ねたの 少年ならザハードと違う道を歩むことができるのかって そしたら彼は少し悩んでこう答えた 「それはわからない僕はザハードのことも昔から知っているが あいつも…昔はあんなヤツじゃなかったから」 それを聞いて確信したわ もしそんな救援者のような存在が現れても結局何も変わらないって また大勢の人を犠牲にして権力を手に入れたところでザハードのような怪物になるだけ!! 人間誰しも力を手に入れれば変わってしまうの!! 過程がどうであれ行き着くところは一緒なのよ!! 戦場を離れて初めて気付いた 私自身も誰かにとっては身勝手な存在だったんだって 私が親の敵討ちのためにザハード軍と戦っているときに その戦いが終わることを願い死んでいった無力な人たちが無数にいたってね! 変わらないなら戦うことなんてやめてしまったほうがいい!! 私が眠っている間も変わらなかったなら…それが本当に人間の本性なら… 全部諦めて人間らしく生きていったほうがよっぽどマシよ!! 復讐とか大義とかで敵味方を分けるのはやめにして 仲間と旅をして美味しいものを食べてたまには家族にも連絡して いい出会いを重ねて 恋も…して… 普通に…人間らしく生きていたいのチャー…」と思いを訴えた。

場面は変わり、カラバンと夜とカラカの戦闘へ。

カラバンは夜が短期間でオーブをマスターして、さらに三つも扱えるようになった成長力に驚いていて、夜は「ここからは 僕のすべてを… 注ぎ込んでやる!!」と思いながら攻撃を放った。

すると夜の攻撃がカラバンの爆発を突き破ってカラバンに攻撃が届いた。

カラバンは夜の攻撃を受けて「パワーじゃない… 持続力だ 爆発にも怯まず オーブから神之水を放ち続けているんだ これはもはやー 「無限大」と言っても過言ではない」と感じながらも、「面白い!!」と呟いて夜を迎え討とうとした。

しかし、カラバンが背中を見せたことでカラカもカラバンに攻撃を放ち、夜もそれに合わせて攻撃してから、さらに「オーブ神源流 スターダスト」を放った。

夜は息を切らしながら煙に包まれるカラバンの方を見ていると、攻撃がほとんど効いていないカラバンが姿を現した。

カラバンは傷を負った自分の手を見ながら「大したものだ 最後の攻撃は武の浄水を貫き私にダメージを与えた 一人は弱いが致命的で もう一人は強いが致命的ではない どちらから処理しようか いや考えるだけ無駄か 相手は互いに見捨てるつもりはないだろうからな!」と考えて、カラカを狙って攻撃した。

そしてカラカを心配して向かってくる夜を殴りながら、カラバンは「やはり飛びかかってきたか 大勢の人の命が懸かった状況でたった一人を助けるために飛び付くとは愚かなものだ ジュ・ビオレ・グレイス FUGの一部の連中はお前がザハード様に匹敵する王に相応しい人材だと思っているようだが ザハード様とは器が違う お前には「王」になる資格はない こんなにも簡単に心を揺さぶられる者が力を持てば 世界が混乱に陥るだけだ だからここで終わらせてやる!!」とさらに攻撃を加えようとした。

それをカラカが甲冑を使って止めようとするが、カラバンは止まらず「「王」の命は その下にいる皆に支持され崇拝される尊い命だ ザハード様はお前とは違う 自分と十家主以外のすべての存在を平等に見ているからこそ その者たちの生死に一喜一憂しないんだ お前とは違って私情にとらわれ大義を見失うような真似はしない ザハード様は厳かで静かだ お前はザハード様のように「唯一」の存在にはなれない お前は誰かの犠牲を享受する価値のないー 普通の人間にすぎないんだよ!!」と言って攻撃した。

しかし、カラカがその攻撃の軌道を歪めたことで夜は生き延び、夜は「そのとおりです 僕はあなたが言うように誰かが身命をなげうってくれるほど立派な人間じゃありません!! だから大勢の人の命が懸かっていても愚かな選択をしてしまうことがあります!! 王が何かもわからないし 死んでいった人たちの犠牲を当たり前に思えるほど器も大きくありません!! おまけにバカで一人ですべてを解決できる力もありません!! 僕は ごく普通の人間にすぎないんです!! でも僕のように普通に育った人間なら誰だって自分の師匠を助けるためにここに来たはずです 大事な人のためなら逃げ出さないはずです!! そんな当然のことを止めるために兵士たちに犠牲を強いたのは僕じゃなくてあなたたちじゃないですか!! だから僕は進み続けます!! 愚かな僕のせいで多くの命が失われてしまうかもしれないけど いつかその人たちの思いが一つになり あなたが崇めるその歪んだ王を 必ず倒してみせませすから!!と言って、「二十五日の夜流超越技 双翼(白黒翼)花蝶孔破術」をカラバンの腕に放った。

凄まじい衝撃の攻撃だったがカラバンの腕は無事で、カラバンは「…全身が震える攻撃だったよ しかし残念なことに… ほんの少し 「ほんの少し」足りなかった あと少し深く入っていれば腕を失っていただろう カラカに動きを封じられている状態でお前に攻撃を許したのは私のミスだ 私はお前を見くびっていたようだ だが今のほんの少しの差で 私に残っていた一抹の油断と お前が生き残れる可能性は消えた 認めよう お前は将来ザハード様の脅威になり得る資質を持って生まれた だからお前の命はここまでだ」と言って夜を攻撃したが、その瞬間カラカと桃園がカラバンから守った。

チャーは桃園が考え直してくれたと思ったが、桃園は「…いいえ 戦争は止めるつもりよ …でも少年を殺す必要まではないと思って 逃してあげちゃダメ?」とカラバンに尋ねた。

カラバンは怖い表情をしながら「心変わりしたのか… 悪いがそれは無理だ 少年の危険性を身をもって知った以上 ここで殺す」と宣言した。

夜は本気を出し始めたカラバンに焦りながら「どうすればいいんだ? カラバンはもう手加減はしないだろう 僕が彼に致命傷を与えられることがわかったから…! いつまでも誰かに頼りっぱなしじゃいられない 自分で攻撃を止めないと…! カラカさんの甲冑のように防御できる方法を 自分で探すんだ 自分の中で 探すんだ…!!」と思っていると、夜の腕から「青い鉢1段階擬態青甲」という盾のようなものが出現した。

場面は変わり、クンたちのもとへ。

クンはホックニーから支派長の弱点と狙撃手のことを聞いて、狙撃手の追跡はシビスに任せると指示しながら「俺にいい考えがあるからとにかく見つけ出すように伝えてくれ 夜は命懸けでカラバンと戦ってるんだ! 何がなんでもヤツを捕らえて ホワイトの全盛期の力を取り戻すぞ」と言った。



478話(52F ーVSカラバンー 02)

風鳥と一体化した支派長のロー・ポー・ビア・ドココは、風を鞭のようにして攻撃してドゥームたち犬族に猛威を奮っていた。

支派長の暴れっぷりにムカついているドゥームにケンホンから「星屑が何やら作戦を思い付いたようです!! 聞いていただけますか?」と連絡が入った。

場面は変わり、5分前のスナイパーのロー・ポー・ビア・レパブブのもとへ。

レパブブはエヴァンケルを完全に見失ったため、生きてることを考えて接続中の灯台を使って探そうとした。

その頃エヴァンケルは身を隠していて、正確に方向を読んだのにスナイパーを見つけられないことに苛立ちながら、「あんな殺傷力の高い銃を乱射するならバランスブレーカーだろうが そんなことはありえない管理人は条件付きであの能力を与えたはずだ 管理人は強すぎる能力には制約をかける 塔のバランスを崩れないように ときどきその制約すら無視するバケモノもいるそうだが… おそらく私を撃ったヤツは制約付きで強い能力を手に入れたケースだ 強力な一発を撃てる代わりにものすごい反動を食らうだとか…まあそんなところだろう 混乱に乗じて上位ランカーを狩って自分のランキングを上げるタイプだと思う」と説明して、ホックニーにスナイパーをまだ見つけられないのかと急かした。

ホックニーは狙撃できる空間がないため居場所が分からないことを伝えながら、シビスに任せたから信じて待つしかないと言っていると、シビスから神之水を使って姿を巧みに隠しているスナイパーの場所を割り当てたと連絡が入った。

そしてエヴァンケルにもクンの作戦が伝えられる。

場面は変わり、5分後の現在へ。

エヴァンケルは壊れた浮遊艦に備え付けられた「テレポート装置」のところに来て、それをクンの灯台に繫げながら「本当にこんな作戦で大丈夫なのか?」と尋ねると、クンは「確かにあんたには生死を彷徨ってもらうことになるが 現段階ではこれが一番手っ取り早い俺を信じろ」と返して、ドゥームたちとも同時進行でクンの作戦が進められる。

ケンホンの浮遊船を犠牲にしながらクンたちの乗った浮遊船はドゥームたちのもとへ行き、エヴァンケルもスナイパーのレパブブがいると思われるところに向かって直進して行った。

レパブブはエヴァンケルが生きていたことに驚きながらも一直線に自分に向かってくるエヴァンケルを躊躇せずに撃ったが、エヴァンケルはシビスのオブザーバーの発射の合図に合わせて見事に銃弾をかわし、そのスナイパーの銃弾はクンの灯台と繋がっているテレポート装置に突き進んだ。

そして銃弾はテレポート装置を通じてクンの灯台に転送されて、ドゥームのもとへ向かっていたクンの浮遊船から灯台で銃弾を出現させて、支派長ドココの核をぶち抜いた。

さらにエヴァンケルもレパブブがいるところに炎を放ち、その結果、ホワイトは強力な魂を吸収することに成功した。

場面は変わり、夜たちとカラバンのもとへ。

夜が青い盾を出現させたことで、カラバンはその力を試すために攻撃を放つと、夜はカラバンの攻撃をなんとか防ぐことができた。

カラバンはカラカの拘束に痺れを切らしてカラカを殺そうとするが、それをチャーが助け、さらにチャーのところにカラバンの従者のハイランカーのユルカが現れ、その隙にカラバンは再度夜に攻撃をした。

夜は青い鉢の盾でそれを防いだが盾は壊れてしまい、カラバンがさらにトドメの一撃を放ち、チャーと桃園のフォローも間に合わないかに見えたその瞬間…

白い斬撃がカラバンの攻撃を止めて、目元が赤く塗られたホワイトが登場し、「どうやら 朕の帰還を記念する凱旋門に刻まれる一人目の犠牲者の名は カラバン貴様のようだな」と言い放った。

479話(52F ーVSカラバンー 03)

霊魂を吸収して完全体となったホワイトの登場に、カラバンは「見た目は変わらないが 伝わってくる力はまるで別人だ」と感じ、マスチュニー・ザハードは第4軍団長に「これは想定外の展開ではないですか?第4軍団長 スレイヤーホワイトとおぼしき男が 本来の力を 取り戻したことはー」と尋ねた。

またホワイトが現れてカラバンを見下ろしているのを、カラバンの従者ユルカは腹立たしいと思ってホワイトに攻撃を加えようとするが、「手癖の悪いヤツだ」と呟いてホワイトはユルカの指を切断した。

さらにホワイトはユルカに「朕が貴様の手癖を直してやった 感謝することだ かつて朕が塔で名を轟かせていた頃 朕の崇拝者の中に朕を真似て目尻に血を塗る者たちがいた さらにその後それが異端者の象徴として巷で大流行したのだ 貴様は知らなかっただろうがその目の印は 貴様もそういう連中の片割れであることを意味する 可愛い魂だ とはいえ朕も この塔の「神」と呼ばれる存在に比べればしがない魂にすぎない あまり卑屈になることはない」とユルカの目尻の印を見ながら言った。

また別人の雰囲気をまとうホワイトにチャーが驚いていると、カラカが「あんたは封印されていたから知らないだろうが 彼はかつて塔全域に悪名を轟かせた元スレイヤーだ なんらかの方法で力を取り戻したようだな 我々に剣を向けるようなことがなければいいんだが…」と説明しながら呟いた。

ホワイトは「いくらか力は取り戻したものの まだ物足りない ここに集まった者の中で最もうまそうな魂を持つ者は 他でもなくあいつ(夜)だ あいつを食らえばとてつもない力が手に入るだろう しかし焦りは禁物 あいつには朕も期待しているからな」と思った後に、カラバンの方を向いて、カラバンに「さてと始めるとするか だがその前にー その片腕の拘束を解いたらどうだ? その状態では貴様を倒しても朕の顔が立たない」と言った。

カラバンがそれを断って戦闘が始まったため、ホワイトが「今の朕を前回の朕と同じだと思っていたら 痛い目を見るぞカラバン」と忠告しながら攻撃し、カラバンはその攻撃を受けて「前回とは違って全身全霊を注いだ派手な剣さばきではないのに 一振り一振りが鋭く重い これは手強い…!」と感じていた。

そして2人は壮絶な戦いを繰り広げた。

夜は片腕を縛られているカラバンを圧倒するホワイトに驚いていると、ホワイトは夜の方を見ながら「教えてやろう 魂を燃やす方法を 君はその準備ができている」と思っていて、その後カラバンに「もう一度言うぞ その邪魔な封印を解け」と言った。

しかしカラバンは頑なにそれを拒否し、自由が利かないうちに倒すように急かすクンにホワイトは「せっかく力を取り戻したのだから本気のカラバンと戦ってみたいと思ってな」と言い、続けて「朕は魂を燃やすところを見せてやらねばならないのだよ 近々役に立ちそうな気がしてな」と意味深なことを言った。

その頃、マスチュニーは第4軍団長にのんきにしてて大丈夫なのかと尋ねていると、第4軍団長は「姫は最初に私がご説明した作戦をよく理解なさっていないようですね 申し上げたはずです これは「消耗戦」だと これから私は 第4軍団の旗艦を自爆させます」とニヤッとしながら話し始めた。

場面は変わり、ヤマのもとへ。

ケージの上にいるヤマが敵の旗艦が見えなくなったことを疑問に思っていると、その下に第4軍団の旗艦が忍び寄っていた。

さらに第4軍団旗艦内部のエンジン室には花園チームの一員だったクン・ハインド・ルチが動力部のエネルギーを見ていた。

場面は変わり、第4軍団長のもとへ。

第4軍団長のポー・ビダー・ライボリック・クンは、戦闘中のカラバンに話しかけて「ご苦労だな 指揮官たちは最前線で率先して戦う君の姿に感銘を受けているよ 私も戦線の様子をうかがいながら最善の策を都度軍団に伝えている そこで君に一つ頼みがある 実は今我が軍の旗艦がひそかにケージに接近中だ ケージに旗艦を最接近させ 旗艦をケージごと自爆させるつもりだ」と言い出した。

カラバンは兵士が全滅してしまうと言うが、ライボリック・クンは「その程度の犠牲は承知の上だ 彼らがわざわざ機動性に劣るケージごとやってきたのには何か理由があるはずだ ケージを利用して何かを企んでいるんだろう その前にケージを爆破し計画を潰してやりたいのだがどうしてもヤマが邪魔だ 現在第4軍団の旗艦は強力な神之水の爆発エンジンで動いていて そのエンジンを破壊することでとてつもない爆発を起こすことができる ケージ付近で旗艦のエンジンを爆発すればさすがのヤマでも打つ手はあるまい ケージと共に我が軍もほぼ全滅するだろうがその点に関しては心配するな 新しい第4軍団になる選ばれし部下たちがすでに防壁の向こうに待機している彼らは今の第4軍団よりはるかに優秀だ 彼らを新しい第4軍団として迎え入れることに関しては総司令部の許可も得ている これからは彼らに第4軍団を引っ張っていってもらう」と言った。

さらに続けて「君が作戦に従うというのならザハード様の命令で腕の封印を解くことを許可しよう 軍人たちも元軍団長の君のことなら信頼するだろう 作戦成功に向けそこにいるランカーたちを止め 軍団の動揺を抑えてくれ 命令に従ってくれるか?」と尋ね、カラバンは「最初から我々を捨て駒にするつもりだったのか…」と思いながらも「…承知しました 命令に従うことが軍人の使命ですので 全身全霊で作戦に臨みます」と返した。

しかし続けて、カラバンは「ただしー もし作戦が失敗に終わり兵士たちの犠牲が無駄になるようなことがあれば軍団長にも責任を取っていただきますよ」と言い、「大勢の兵士の命が懸かっていますので 指揮官として責任を取ってください その命でー!!」と言い放って腕の拘束を解いた。

その発言にライボリック・クンは「よかろう 作戦が失敗に終わったときは 私を殺し軍団長の座を奪いに来たまえカラバン中隊長 ただし中隊長として作戦成功に全力を尽くすことは絶対だぞ」と答えた。

またカラバンが拘束を解いたことでホワイトもやる気を出し、ホワイトが作ることができる最も丈夫な剣である「カナリン」を手にして、さらに夜には「おいスレイヤー候補 よく見て覚えろ 朕が魂を燃やす姿を きっと役に立つときが来るはずだ」と宣言した。

カラバンはホワイトとの本気の戦闘に備えてユルカを下がらせながら、かつて副軍団長のエルファシオンに言われた従者たちはみんなカラバンのことを慕って従っているという言葉を思い返して、「これは… 軍団に捧げる戦いになるだろう」と呟いた。

480話(52F ーVSカラバンー 04)

ヤマのもとに第4軍団の旗艦が接近中であることが知らされ、ヤマは焦りながら旗艦をケージに絶対近づけないようにと命令した。

場面は変わり、カラバンとホワイトの戦闘へ。

2人の壮絶な戦闘を見て、夜は「感じる ホワイトさんが使っている呪術の威力を… 無数の霊魂の力が彼の体から流れ出て 剣を形作っている 彼がどのようにあの呪術を操っているのか はっきりとわかる まるで挑発でもするかのように僕に見せてくれている」を感じていた。

その最中、カラカから今のうちに防壁の呪術を解きにいくことを伝えれて夜は防壁に向かうが、カレンから「待って夜!! ケージの状況が急変した すぐにはニードルを発射できそうにないの ケージに敵軍の旗艦が接近中よ」と連絡が入った。

ドゥームにポールにクンたちが旗艦の存在にハメられたと思い、また桃園も旗艦がケージに近づいていることに驚いて「マズいわ大きな旗艦同士が衝突すれば大勢の人が死んじゃう 助けに行かなきゃ!! どっちも!!」と叫ぶと、その桃園のポケットに「第4軍団の旗艦は自爆を狙っている。なるべく離れろ。 ルチ」とかつての仲間のクン・ハインド・ルチから連絡が入った。

場面は変わり、ヤマのもとへ。

ヤマが力技で旗艦を吹っ飛ばそうとしたところで、その攻撃を止めて「現状ではケージを捨て全員を避難させた上でニードルの発射台だけ分離させるのがベストかと…」と連絡が入り、ケージに巻きつく第4軍団の旗艦を見ながらヤマはそれを了承した。

また第4軍団の旗艦の中のエンジン室にいるクン・ハインド・ルチは「今度こそ約束は守ってもらうぞ」と何者かに連絡すると、その連絡相手は「疑り深い男だ同じ家門だというのに…」と返し、ルチが「黙れ!!自分が何をやったのか忘れたのか!!」と怒鳴ると、連絡相手は「君もその目で見たはずだ 捕まっていた君の仲間たちは全員無人の浮遊船に乗って防壁の外に向かっている 今度は君が約束を守る番だ」と言い返した。

ルチは「…わかったよ」と返事をしながらエンジンに攻撃する構えをした。

その頃、旗艦をケージに巻きつくのを見ていて第4軍団員たちは焦りを見せていたが、カラバンが「止まるな!! 軍団長の命令だ!! 旗艦はケージごと爆発させる!! ここで止めれば我が軍だけが犠牲になってしまう!! 落ち着いてケージから離れて最後まで戦い続けろ!!」と命令をした。

そしてカラバンはホワイトと戦闘を続ける。

ホワイトはカラバンと戦いながら「朕のカナリンを見事にすべて弾いている 恐ろしいほどタフな男だ 彼の体についた唯一の致命傷が スレイヤー候補の小僧が残した 右腕の亀裂とはおかしな話だ 朕のプライドが 許さない!!」と思って剣に力を入れた。

そしてホワイトはカラバンに「貴様との戦いは確かに楽しいが 朕もそろそろ腹が減ってきた ここらでケリをつけてその魂を頂こうではないか」を言い、「ホワイト流剣術 絶命技 青玉一閃輝光使者剣」という大技を放った。

カラバンはその強烈な攻撃を受けて苦悶の表情を浮かべて「右腕はもう限界か この状態で彼の攻撃を食らえば全身に大ダメージを受ける こうなったらー 右腕を捨てるしかない」と考えて、右腕を爆発させてホワイトの攻撃を止めた。

しかし、その後カラバンは右腕をさらに爆発させて、爆発の力を利用して腕を再生させてしまい、「問題ない 続けるぞ」とホワイトに言った。

場面は変わり、夜のもとへ。

夜は旗艦に巻きつかれるケージを見ながらケージがやられてしまうと焦っていて、「ホワイトさんみたいに僕の中の霊魂の力を引き出せば 何かできるんじゃないかな? この力と 隠された階でとっさに発揮した二つ目のトゲの空間移動能力 それらを組み合わせればなんとかなるかもしれない でもそんなことしていいのかな この人たちの霊魂を燃やして 僕が助けたい人たちを助けても… いや 余計なことを考えるのはよそう すでに大勢の人が僕を信じて戦って死んでしまったんだ ここで善人ぶった行動を取ったところで誰も救われない たとえ恨まれても受け止めよう 言い訳もしない 責任は僕自身が取るんだ それがみんなをここに連れてきた僕の当然の義務だから!! 持てる力のすべてを出し切ろう!!」と思いながら、夜は魂の力と2つ目のトゲを使い始めた。



481話(52F ーVSカラバンー 05)

ザハード軍の旗艦がケージに絡みついて捨て身の攻撃を仕掛けようとしているのを見て、ヤマは「急げ!! 全員発射台に退避させろ!! ケージを乗り捨てて脱出するぞ!!」と指示し、またラークとホックニーもケージから急いで離れようとしていた。

場面は変わり、夜たちのもとへ。

夜がトゲと魂の力を使って神秘的なことをしようとしているのを見て、ホワイトは「やはり 恐ろしいほど覚えが早い男だ」と感心していた。

またカラバンは夜が何をしようとしているのかに気を取られていて、ホワイトはカラバンに「敵の前で堂々とよそ見とはマナー違反もいいところだ 集中しろ」と注意しながらも、「さっきの攻撃が不発に終わったのは痛い 霊魂の力も弱まりつつある 力が戻ったとはいえ昔ほどの維持力はないということか やはり… 早いこと決着をつけるほかない…!」と思ってカラバンに剣をふるって、再度戦闘を始めた。

場面は変わり、ポー・ビダー・ライボリック・クンたちのもとへ。

ヤスラーチャがライボリック・クンに「お前は最初から第4軍団を壊滅させて一新するつもりだったわけだな それも総司令部の命令か?」と尋ねると、ライボリック・クンは「そのとおりです 現第4軍団はカラバン中隊長が集めた部下が主軸を担っており 彼らはザハード様ではなくカラバン中隊長に忠誠を誓った者たちなのでザハード軍には相応しくありません 彼らを切り捨てザハード様に忠実な者たちで再編を図ることは当然のことです 重要なのはカラバン中隊長の選択です 彼がここで命令に従い軍団を捨てれば軍団長に復帰できるでしょうが そうでなければ即刻始末するべきでしょう どれだけ強かろうが自分の軍団を優先する者は軍にはいらないのです 軍はザハード様に仕える狂信徒であり消耗品でなければならないのですから 違いますか? ヤスラーチャ軍団長」と答えた。

その答えを聞いていたマスチュニーは「さすがアドリーが選んだだけあるわ 頭がイっちゃてる」と思っていた。

場面は変わり、カラバンとホワイトの戦闘へ。

カラバンはホワイトと戦闘しながら、夜に攻撃を放ったため、チャーがそれを止めて「おい!! 部下たちが死地に身を投げようとしてるのに止めなくていいのか!! これ以上は俺も黙ってないぞ!!」と言いながら夜を守った。

また桃園も「マズいわこのままじゃ… 旗艦とケージの兵士たちがみんな死んでしまう!」と思い、カラバンに「カラバン…!あなたの部下でしょ!? 早く止めなさいよ!!」と訴えた。

ホワイトは戦いながら「こいつ… 力を溜めているのか?さっきから防御に徹しているな 狙いはスレイヤー候補に絞ったということか?」と感じていて、カラバンはホワイトの剣を受けながら「余計な動きを見せたら その瞬間に何がなんでも仕留めてやる」と夜と見ていた。

そして夜は「イメージしよう ホワイトさんの剣のように イメージした武器を形にするんだ 擬態と一緒だ できる 思い浮かべよう 僕に力をください この状況を打破できるイメージをする力を…!」と強く思っていると、夜の手に弓が出現した。

場面は変わり、ザハード軍の旗艦の中へ。

中ではクン・ハインド・ルチが動力部を攻撃しようとしながら「ごめんみんな 俺にとってお前たちとの旅は 危険だけど刺激的なある種の逸脱だった お前たちとの冒険はこの上なく楽しくて でも十家門出身の俺はお前たちとは違うと常にどこかで感じていた 花園の中での自分の役割にものめり込んではいたが 俺たちがどれだけ足掻いたところでこの世の中は変わらないことを俺は知っていた だからいざというときはいつでも逃げるつもりでいた 逸脱なんてそういうものだろ?」と心の中で当時の思いを打ち明け始めた。

さらに続けて「ところが戦争が激化し お前たちが封印されたことで事態は急変した 怒りに満ちた花園の仲間たちは復讐するために FUGと手を組みザハード様を襲う計画を立て始めたんだ そのとき俺は思った 早くここから逃げないと 俺たちは絶対にザハード様には勝てない!! 花園の仲間を止めることも考えたけど 猛烈に怒っていた仲間を止める方法なんて俺にはなかった」と語った。

さらに続けて「俺はとにかく仲間の命を助けることだけを考えた そして人づてザハード軍にエリートの親戚がいることを知って 彼に会いに行った そいつに会いに行ったのが間違いだった ライボリック 俺はそいつにFUGがザハード様を狙っていることを明かし 日にちとルートを教える代わりに花園の仲間たちを助けてくれと頼んだ そいつは安心しろと言って 仲間の命は必ず守ると約束してくれた ついに決戦の日 俺は計画どおり自分のチームを違うルートに誘導した そのさきでライボリックが送り込んだ兵士が罠を仕掛けて待っているはずだった そして花園の仲間たちを罠にかけ 戦争が終わった後に解放してくれることになっていたんだ ところがその先で俺たちを待ち受けていたのは巨大なヤリを構えたライボリックだった そしてザハード様を討ちに行ったケル・ヘラムと仲間たちは…」と当時の状況を語った。

そして、当時のケル・ヘラムたちの姿が映されて、ケルが「もうすぐ運命で見た浮遊城が出てくるはずだ ザハードは護衛をつけずに一人でそこで眠っている 気付かれる前に仕留めるぞ…!!」と鼓舞するが、一同の前に金髪の人物が現れた。

ケルはその姿を見て「…おかしい…こんな場面は運命にはなかったのに」と思いながら「…お前は誰だ?」と尋ねると、金髪の男は「…それは俺が聞きたい お前たちにとって俺はどういう存在だ? 俺は誰よりも先に塔を上った旅人であり 戦場では最高の釣り師であり 塔の万人に代謝を理解するための文明を広げた開拓者でもある しかしお前たちが思う俺に最も相応しい言葉は やはりー 「王」だろう」と答えた。

場面は変わり、夜のもとへ。

夜は「思い浮かべろ 大切な人たちを 助けるための たった一本の矢を…!」と思いながら弓矢を引いていた。

 

また、下の記事ではキャラクターや見どころや考察などをまとめてご紹介しているので、興味がありましたら、合わせてご覧ください。

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『漫画が酸素』書店の統括する管理人の夜と申します。 漫画が酸素な人間で、月に100冊以上漫画を読んでいます! 世界で1番好きな漫画は『神之塔』で、よく読む漫画のジャンルは、デスゲーム、SF、ギャグ、ファンタジー、心理戦系です。 漫画選びに役立つような漫画紹介を目指していきます!
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