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『人間カード』監禁・凌辱・殺人何でもありの心理バトル漫画のネタバレ感想

人間カード

『人間カード』監禁・凌辱・殺人何でもありの心理バトル漫画のネタバレ感想

 

人をカードの中に閉じ込めることができる『人間カード』という戦慄の人間トレーディングサスペンス漫画。

自分の弱みがバレれば、カードの中へ吸い込まれてしまうという設定で、デスノートに似た心理戦が繰り広げられる作品となっていて、マンガボックスを皮切りに話題を呼んでいます。

監禁・凌辱・殺人と何でもありの裏の世界を描いた『人間カード』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。

 

人がカードに閉じ込められる『人間カード』のあらすじ

人がカードに閉じ込められて、さらに売買までされるという狂気の設定で話題を呼んでいる『人間カード』。設定も凝っていて、読み応えのある作品となっています。

そんな『人間カード』の設定やあらすじをご紹介します。

作品の設定や概要

  • 原作:黒井嵐輔
  • 漫画:塩塚誠
  • 出版社:DeNA(マンガボックス)
  • ジャンル:ミステリー・サスペンス、SF・ファンタジー、ホラー
  • 巻数:7巻(完結:2020年5月14日現在)

 

設定として、人間カードは別名「プリズンカード」と呼ばれることがある。基本状態は、表は柄が入っているが裏は真っ黒になっていて、厚さ2ミリほどの紙である。そして、人間カードには不思議な力があり、相手の弱みを握って「プリズン・オン」と発すれば、その人間をカードの中に閉じ込めることができる。

またカード内はトンネル型の牢屋となっており、「プリズン・アクセスリーダー」というアイテムを使うことで閉じ込められた人物に会いに行くことができる。そして、人間カード内で「プリズン・アウト」と発すれば囚われた人間を外の世界に開放することができる。

さらに「プリズンリング」と呼ばれる腕輪状のアイテムも存在する。これは、アクセスリーダーと連動して、装着した人物を強制的にカードの中に同行させることができる。

人間カードのホームページでは課金をすれば、人間カードに関する情報を手に入れることができる。しかし、重要な情報ほど高額で何百万円も必要になる。

また人間カードのホームページでは、人間のオークションが行われている。

 

『人間カード』の作者の塩塚誠先生はTwitterも更新しているので、是非チェックしてみてください。

あらすじ

ゲーム好きの平凡な大学生のマモルは幼馴染のユウカの失踪した父親を捜す過程で闇のアイテムである『人間カード』にたどり着く。人間をカードの中に閉じ込めることできる闇のアイテム。

そして、その人間カードにユウカの父親は閉じ込められて売買されていた。

ユウカの父親を取り戻すために、マモルも人間カードのユーザーとなり、裏の世界へと入り込んでいく。その結果、幼馴染のユウカとリクが…。

また『人間カード』はアプリ「マンガBANG!」から一部無料で読むことができるので、是非ご利用ください!
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それぞれの思惑が絡まり合う『人間カード』の登場人物たち

『人間カード』では多くのキャラクターが登場しますが、全員が重要な人物であるかのように描かれているため、誰1人目を離せる人がいません。そんな重要な登場人物たちをご紹介していきます。

また人間カードのユーザーたちは、基本的に組織に属して行動しています。以下が組織の特徴です。

  • 「Σ」:人間カードの世界で元も冷酷で残忍と称される組織。人身売買なども行っている。
  • 「魔女の晩餐会」:人間カードの被害者が多く所属し、人間カードを消すことを考えている。
  • 「BLACK OCEAN」:人間カードを娯楽と捉え、メンバーも若くてイケイケなユーザーが多い組織。
  • 「村正一文字」:ボスの志斎が投資家でもあり、名だたる企業を支援している存在のため、巨大な組織となっている。

 

庵瀬マモル(いおせ まもる)

オンラインゲームが大の得意で人間カードにも興味を持った大学生。頭が良いけど、勝負ごとになるととたんに周りが見えなくなる癖がある。

幼馴染のユウカの父親を捜索している段階で人間カードの存在を知り、人間カードに魅了された。

そして人間カードによって売買されているユウカの父親を見つけ、取り戻す作戦を立てたが、刃物男という人物に逆に出し抜かれ幼馴染のリクとユウカを失ってしまう。

佐久間リク(さくま りく)

マモルの友達にで人の心配ばかりする優しい大学生。幼馴染のユウカに好意を抱いている。マモルが思いつめると周りが見えなくなる性格を把握しており、マモルをいつも正しい場所に戻す役割をしている。

幼い頃に両親を事故で亡くしていて、父方の祖父母の家に引き取られていた。

しかし、実際は母親が父親を殺して、その後自殺した。そのため人殺しの子という弱みを持っている。

伊勢ユウカ(いせ ゆうか)

マモルとリクと幼馴染の女子大学生。ユウカの父親は仕事をリストラされてから生活が荒れ、借金まみれの堕落した人間になってしまった。

そして、生活費を工面していた母親は亡くなってしまい、現在はユウカが大学に通いつつバイトをしながら生活を支えている。

そして、父親は人間カードに関わり失踪している。その人間カードに囚われた父親を取り戻すために、マモルとリクと作戦を立てたが、相手に捕まってしまう。



刃物男(はものおとこ)

人間カードのサイトで「刃物男」というハンドルネームを名乗っている人物。ユウカの父親をオークションで落札した。マモルたちの取引に応じるような素振りを見せたが、欺き、ユウカやリクを捕らえた。

「Σ」のボスである詩布津ゼンとともに人間カード内に入っている描写があるため、「Σ」に所属しているユーザーだと思われる。

北川ユイ(きたがわ ゆい)

女子高生で芸能人をしている美少女。ユイが生まれる前に父親は事故で亡くなっており、母子家庭で育っている。

芸能人として活動するようになってからは、学校でひどいいじめにあうようになる。しかし、いじめには屈せずひたすら耐えていた。

正義感が強く、優しさもあり、弱みがないと言える人物。そして、自分を陥れたノゾミを救うために「魔女の晩餐会」に所属するようになる。危険な行動も積極的に行うほど、勇敢な性格の持ち主。

鳴海アスカ(なるみ あすか):偽名はノゾミ

「Σ」に所属し、組織のボスの詩布津ゼンから洗脳を受けているユーザー。23歳ながらも北川ユイを手に入れるために、ノゾミという高校生に成りすまして高校生活を送っていた。

そして、弱みのないユイに人間カードを使わせ弱みを作り出そうとした。

膨大な数の人間カードをコレクションしている。



碇タイセイ(いかり たいせい)

「魔女の晩餐会」に所属するユーザーあり、警視庁捜査二課を務める人物。北川ユイのファン。

真面目過ぎるのとカッとなると周りが見えなくなるのが弱点。

碓氷ハル(うすい はる)

「魔女の晩餐会」に所属するユーザーであり、普段はデイトレードや飲食店への投資などを行っている。碇タイセイのパートナー。

北川ユイに対して特に冷たく厳しく接している。

長谷川シュウヤ(はせがわ しゅうや)

「BLACK OCEAN」のNo.3であるユーザー。元ホストで売上NO.1の実績を持つ。またギャンブルにめっぽう強く、ギャンブルを活かして、人間カードに近づき、組織のNo.3にまでなった。

お金や欲望のことよりも常に楽しむことを考えている。また何故かマモルを匿っていて、ともに行動している。



詩布津ゼン(しふつ ぜん)

「Σ」のボスであるユーザー。人間心理をコントロールするのが得意で、組織の人間を洗脳しているカリスマ洗脳者。

かつては都内の名門進学校で世界史の教師をしていて、生徒からの人気も高く信頼も厚く、生徒の成績を急上昇させるほど優秀であった。

しかし、詩布津ゼンの受け持つクラスの生徒全員が夜の教室に忍び込み命を絶つという壮絶な事件を起こす。

美木堂レン(みきどう れん)

組織に所属していない大学生ユーザー。機転の利いたハッタリをつかい、ユーザーを大量に人間カードに閉じ込めている。

「Σ」のボスからも目をつけられ、血眼になって探されている。

奈良カオル(なら かおる)

組織に所属せずに美木堂レンやユキベエとともに行動している女子大生ユーザー。

少しお馬鹿で猪突猛進な性格だが、正義感に溢れていて、人間カードで悪を働く人物を捕まえるために活動している。



西園寺ユキベエ(さいおんじ ゆきべえ)

組織に所属せずに美木堂レンや奈良カオルとともに行動している大学生ユーザー。コンピューターに詳しく、監視カメラを使って、2人をサポートしている。

志斎ゲンジュウロウ(しざい げんじゅうろう)

巨大グループ「村正一文字」のボスであるユーザー。志斎は投資家でもあり、名だたる企業を支援しているため、裏の世界だけでなく表の世界でもかなりの権力を握っている。

そして、「ファースト」と呼ばれる1番初めにプリズンされた人物を所持している。

天羽リリア(あもう りりあ)

「ファースト」と呼ばれる1番初めに人間カードに囚われた人物。人間カードの創造者に関する最重要情報を持つ人物とされていて、多くのユーザーから狙われている存在。



情報戦と心理戦が熱い『人間カード』の見どころ3選(ネタバレあり)

『人間カード』は、相手の弱みを握る情報戦や心理戦のバトルが多く熱い展開に溢れています。また心理戦以外にも組織関係や登場人物たちの思いを描いた描写など見どころがたくさんある作品となっています。

そんな中でも特に注目してほしいのは以下の3つの点です。

弱みを探り、弱みを握る情報戦

人間カードは相手の「弱み」を握ることで相手をカードの中に閉じ込めることができます。そして、閉じ込めた相手には何もしても良いのです。

そのためお金を生み出すことも自分の欲望を満たすことも容易にできてしまう人間カードを巡り、閉じ込めたい相手の弱みを探るのが『人間カード』の醍醐味となっています。

登場人物の意外な弱みや相手の弱みを作り出すために戦略を練ること、組織の力を使って情報戦を優位にする戦い方をしたりという弱みの探り合いは見物です。

そして、相手を人間カードに閉じ込める「プリズン・オン」のシーンはしびれるので是非注目してもらいたいです。

人間カード組織間の抗争

また人間カードでは、4つの組織が台頭していて、それぞれの組織の目的や抗争も見どころとなっています。

人間カードで犯罪を限りを尽くす組織や人間カードを娯楽としか考えていない組織、そして人間カードの被害にあったメンバーが多く所属し人間カードを消すことを考える組織など、多くの者の思惑がぶつかり合う関係となっているのです。

それらの組織が、「ファースト」といった重要人物を取り合う騙し合いには、一寸先も予測できない展開となっています。組織同士の抗争やスパイによるかく乱などは目が離せません。

人間カードに関わるユーザー達

『人間カード』では、人間カードに関わるそれぞれのユーザーも細かくキャラ付けされ描かれています。

人間カードに魅了され友達の失った人物や人間カードから友達を救うために戦う女の子、人間カードの被害に遭い人間カードを消すことを考える者、さらには人間カードで犯罪行為を行う者など多くの人物が登場します。そのためそれぞれの登場人物の心理や思惑、思いなども注目ポイントです。

そして登場人物が多い上に、誰もが重要人物であるように描かれているため、どのようなエンディングを迎えるのかが全く予測できないのも『人間カード』の魅力と言えます。

物語が進むごとに人間関係や組織関係も浮き彫りになっていき、読み進めるほどに深みが増す作品となっているので、是非ご覧になってみてください。

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デスノートにも似ている『人間カード』はこんな人におすすめ

『人間カード』は心理バトル系の漫画が好きな方にはおすすめの作品となっています。

相手の弱みを握る情報戦や心理戦のバトルが多いため、デスノートを彷彿させるような駆け引きが繰り広げられているのです。

そして人間をカードに閉じ込めるというオリジナリティのある設定で、これまでにない心理バトルが行われるので心理バトル系漫画好きには嬉しい作品かと思います。

設定も凝られた漫画ですので、自分の頭の中でも戦略を練りながら読んでみてください。

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管理人の思う『人間カード』が伝えたいこと(感想)

『人間カード』は誰にでも弱みはあり、それは絶対に知られてはいけないということを伝えたいように感じます。

『人間カード』では友達思いの優しい人でも人殺しの息子であるという弱みがあったり、優等生で完璧な人間のように見える人物でも自分の体を売っていたりと誰でも人には言えない弱みがあることが描かれています。

そして、その弱みが利用されて人間カードに閉じ込められてしまうのです。

これは人間カードの世界でなくても現実世界でも弱みに付け込み利用してくる人はいます。そのため、自身の弱みを理解して、それを知られないように常に気をつけなければならないと思えます。

人の弱みやそれを利用する人々を題材にした少し重たい内容も多いですが、心理戦や駆け引きなどは多くの人が楽しめるものになっていますので、この機会に是非『人間カード』を読んでみてください。

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漫画紹介をしているヨルです! 毎月150冊以上漫画を読むので、その中で特におすすめの漫画を紹介していきます! 次に読む漫画を探してる方はぜひ参考にして頂けたら嬉しいです^^
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