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『今度は絶対に邪魔しませんっ!』漫画のネタバレ感想|元悪役令嬢の人生やり直しファンタジー!

今度は絶対に邪魔しませんっ!

『今度は絶対に邪魔しませんっ!』漫画のネタバレ感想|元悪役令嬢の人生やり直しファンタジー漫画!

 

時が巻き戻ってる!?

嫉妬に狂って殺人未遂を犯し、投獄されてしまった元悪役令嬢が、時間が戻った世界で同じ失敗を繰り返さないように人生をやり直すファンタジー漫画『今度は絶対に邪魔しませんっ!』。

『小説家になろう』が原作のコミカライズ作品で、分冊版と単行本があります。なろう系原作で流行りの転生した悪役令嬢物かと思っていたら、一味も二味も違いました!!

読み進めるほどに主人公がものすごく不憫な境遇だったことがわかり、けれど悪役令嬢とは思えないほど高潔さがあって、とにかく同情し惚れてしまいます!

絵も綺麗で、貴族としてのあり方や恋愛感情など、登場人物たちの感情の描写が丁寧で、すごく物語に引き込まれてしまいました!

複雑な人間関係の中で生きる主人公たちの魅力が溢れるファンタジー漫画、『今度は絶対に邪魔しませんっ!』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。

 

愛を求める悪役令嬢の人生やり直し物語『今度は絶対に邪魔しませんっ!』のあらすじ

今度は絶対に邪魔しませんっ!のヴィオレットが異母妹のメアリージュンを殺害しようとした回想シーン出典:「今度は絶対に邪魔しませんっ!」、原作:空谷玲奈、作画:はるかわ陽、出版社:幻冬舎

悪役令嬢になってしまった主人公の境遇が胸に突き刺さる!『今度は絶対に邪魔しませんっ!』の設定やあらすじをご紹介していきます。

話が進むにつれわかる主人公の境遇がとにかく辛くて、けれど人生やり直している”いま”がとにかく高潔でかっこよくて、続きが気になってどんどん読み進めてしまうでしょう!

作品の設定や概要

 

設定として、主人公・ヴィオレット・レム・ヴァーハンはヴァーハン公爵家の御令嬢です。

しかしヴァーハン家の家庭環境は最悪で、父親は妾と駆け落ちし、そんな父親に執着する母親はヴィオレット本人のことは見ようともせず、ヴィオレットは両親から全く愛されずに成長しました。

ヴィオレットが16歳の時に母親が病で亡くなったため、父親が妾の妻と異母妹を連れて公爵家に戻り、妾と再婚して家族となります。

両親から愛され、自分の手に入らない物を全て手に入れてしまう異母妹・メアリージュンにヴィオレットは嫉妬し、殺害しようとした罪で投獄されてしまいます。

投獄されていた間に自分の心と向き合い、罪を悔います。そして力尽きる寸前で意識を失い、目が覚めると、なんとメアリージュンと出会った頃、1年前に時が戻っていたのでした。

ヴィオレットは今度こそ同じ失敗はしまいと、居心地の悪い公爵家を出るためにも、修道女になることを決意し、人生をやり直していくファンタジー漫画となっています!

あらすじ

誇り高く美しい公爵令嬢ヴィオレットは異母妹メアリージュンへの嫉妬から罪を犯し、投獄される。

断罪され、牢の中で自分の心と真摯に向き合ったヴィオレットは己の罪を悔いる。

すると、あの分岐点ーー妹・メアリージュンと出会った一年前に時が撒き戻っていた。

ヴィオレットは決意する。今度は間違わない。修道女になろうと。

しかし、ヴィオレットの思いとは裏腹に返って注目されてしまい…!?

引用)コミックシーモア



複雑な上流階級、人間関係の中を生きる『今度は絶対に邪魔しませんっ!』の主な登場人物

貴族社会の中で複雑な人間関係、境遇を生きている『今度は絶対に邪魔しませんっ!』の登場人物たちをご紹介していきます!

ヴィオレット・レム・ヴァーハン

ヴァーハン公爵家の令嬢。妾と駆け落ちした父親と、そんな父親に執着する母親を持ち、両親からの愛を受けずに成長した。

16歳の時に母親が病で亡くなり、父親が連れ戻ってきた異母妹で愛されているメアリージュンに嫉妬し、殺害しようとするも失敗し、その罪で投獄されてしまう。

投獄されていた間に自分の心と向き合い、罪を悔いっていたところ、力尽きる寸前で意識を失い、目が覚めると、なんとメアリージュンと出会った1年前に時が戻っていた。

今度こそ同じ過ちは起こすまいと、公爵家を出るためにも修道女になることを決意する。

誇り高く美人で、取り巻きができるほど同性からも一目置かれている。世界有数のお金持ち学校、王立タンザナイト学園に通っている。二年生。

メアリージュン・ヴァーハン

ヴィオレットの異母妹。父親が駆け落ちした妾の子。

ヴィオレットの母親が亡くなってすぐに父親が再婚したことで、ヴィオレットの妹になった。

元は庶民として暮らしていたが、公爵家の家族になった後タンザナイト学園に転校してくる。

純真無垢で愛らしい容姿だが、時々はっきりした物言いをする。天才型でなんでも飲み込みが早い。

クローディア・アクルシス

ヴィオレットたちが暮らす国、ジュラリア王国の次期国王で王位第一継承者。

タンザナイト学園の生徒会長。三年生。時が戻る前はメアリージュンと婚約していた。

時が戻る前は、ヴィオレットから迫まられてウザがっていたが、時が戻ってから変わったヴィオレットに興味を持つ。

才色兼備で文武両道、人望も厚い。真っ直ぐな性格。

ユラン・クグルス

ヴィオレットの一つ年下の幼馴染。ヴァーハン公爵家の詳しい事情を知っている友人で、ヴィオレットにとって数少ない信頼できる相手。

ヴィオレットのことをヴィオちゃんと呼んでいる。

王族の分家筋にあたる家系で、代々国の宰相を務めている。複雑な家庭事情があり、時が戻る前はクローディアを避けていた。

甘いものが大の苦手。タンザナイト学園の一年生。



ミラニア・デオール

ヴィオレットたちが通う王立学校、タンザナイト学園の生徒会副会長。三年生。

ヴィオレットとは貴族同士のため幼い頃からの顔見知りではあるが、世間話をするような間柄ではない。

知的で物腰柔らかな雰囲気が女生徒に人気。ヴィオレットはミラ様と呼んでいる。

ギア・フォルト

隣国シーナ国の王子でユランの中等部からの友人でありクラスメイト。ヴィオレットを姫さんと呼んでいる。

褐色の肌に銀髪で、独特のなまりがある言葉遣いをする。目の下に傷がある。

マリン

ヴィオレットの侍女。父親が帰ってきて、異母妹ができたヴィオレットを心配し気遣っている。

ヴァーハン公爵

ヴィオレットの父親。妾と駆け落ちし家を出るが、ヴィオレットの実母が亡くなって家に帰ってくる。

ヴィオレットを愛しておらず、ヴィオレットにだけ辛くあたる。

ベルローズ・ヴァーハン

ヴィオレットの実母で元ヴァーハン公爵夫人。

政略結婚で結婚するも、モテる夫に執着し嫉妬しすぎて捨てられる。

妾の子であるメアリージュンの存在を苦に病に伏して亡くなってしまった。

エレファ

ヴァーハン公爵と駆け落ちした妾。メアリージュンの母親で現公爵夫人。

(原作での記述であり、漫画内には名前は出てきません。)



面白い!『今度は絶対に邪魔しませんっ!』の3つの見どころ(ネタバレあり)

今度は絶対に邪魔しませんっ!の突如時が戻って困惑しているヴィオレット出典:「今度は絶対に邪魔しませんっ!」、原作:空谷玲奈、作画:はるかわ陽、出版社:幻冬舎

悪役令嬢だった頃との比較や過去の境遇など、読み進めるほど様々な伏線も出てきてハマってしまうこと間違いなしの『今度は絶対に邪魔しませんっ!』には、たくさんの見どころが存在します。

そんな数ある見どころの中でも特に注目してほしいポイントを3つに絞ってご紹介していきます。

ヴィオレットの境遇が不憫で愛しい

どんどん明らかになるヴィオレットの過去の境遇がほんとうに不憫で同情してしまいます。

物語の始まりが、いきなりヴィオレットが殺人未遂で投獄されるところから始まるので、ほんとの悪役令嬢じゃないか!?と思うのですが、読み進めるほどにただただ同情しか湧いて来なくなります。

本当に人殺しになっていたらそうも言えませんが、メアリージュンを殺害したくなるほど追い詰められるような境遇に実際いたんだなって思ってしまうほど、ひどい境遇だったんです!

それを獄中で自分と向き合って悔いれるなんて、むしろすごい!なんて高潔なのかと思ってしまいます。

時が戻ってから、多少なりともヴィオレットは自分に正直に生きれているようで、とてもかっこよくて惚れてしまいます。

愛が欲しいと願いつつ、同じ失敗はすまいと謙虚に生きるヴィオレットの高潔で愛しいところにご注目ください!

庶民育ちのメアリージュンの成長

今まで庶民として生きてきたメアリージュンがお金持ちや貴族が集まる王立学校で、貴族として生きるために成長していく姿にご注目ください。

メアリージュンは一応父親は公爵で良家の出身とされていますが、父親が駆け落ちしたため、庶民として生きてきました。

そんなメアリージュンは愛らしく純真無垢で真っ直ぐな性格のため、嫉妬した他の令嬢たちにいじめられても自分の考えを貫き、はっきりと言い返す強さを持っています。

しかし時に、その庶民の中でなら褒め称えられる姿勢も、貴族社会の中ではうまくいかないことも。ヴィオレットに諭され、経験から学び、少しずつ貴族として成長していくメアリージュンは魅力的です。

メアリージュンが貴族としてこれからどんな事実を知って、どう変わっていくのかが楽しみです!メアリージュンの成長にご注目ください。

恋敵?クローディアとユランの関係

実は複雑なクローディアとユランの関係と恋事情にご注目ください。

クローディアとユランが、正確にはユラン側が一方的に、クローディアと関わるのを避けているのはわかりましたが、ユランの出自を後から知ってびっくりしました!

なるほどそういう理由がと納得しましたが、益々複雑になった人間関係に心がギュッと締め付けられました。

ユランは子供の頃ヴィオレットに出会い、幼い頃から彼女を慕ってきましたが、ヴィオレットはクローディアに恋をします。時が戻ってからヴィオレットに恋愛感情は無くなりますが。

一方で、クローディアは熱烈なヴィオレットをウザがっていましたが、時が巻き戻って謙虚で慎ましくなったヴィオレットに恋愛的な感情を抱きます。

時が巻き戻って変わってしまった恋愛事情。果たしてヴィオレットはクローディアとユラン、どちらと結ばれるのか?それとも、修道女への道を進むのか。

先が気になって仕方ありません!!

クローディアとユランの関係、恋模様にご注目ください!

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なろう系の新境地!!?『今度は絶対に邪魔しませんっ!』はこんな人におすすめ

『今度は絶対に邪魔しませんっ!』は、ちょっといつもと違うなろう系を読みたい方に特におすすめの作品となっています。

ラブコメディのコメディ色が強く、異世界転生、チート能力、ハーレムと言ったストーリー展開のなろう系はとても面白いですが、どれが本当に面白いのか分からなくなってしまいますよね。

「悪役令嬢」とタイトルに冠する作品数も増え、流行ってるなーっとわたしも漠然と思っていました。

しかし、この作品は、悪役令嬢が悪役になってしまうほどの設定があり、各登場人物たちの設定も細かくて、心情や言動の理由が丁寧に描写されているため、すごく読みやすくて感情移入できます!

悪役令嬢が明るく面白く修羅場を乗り越えていくのではなく、自分と向き合って謙虚に人生をやり直していく様はとてもかっこよく、これまでのなろう系とは違った雰囲気の作品だと思いました。

なろう系の作品が好きな方に特に『今度は絶対に邪魔しませんっ!』を読んで、新鮮な感覚を楽しんでいただきたいです!

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紹介者が考える『今度は絶対に邪魔しませんっ!』の伝えたいこと(考察)

今度は絶対に邪魔しませんっ!の時が一年戻ったことを自覚しこれからどうやって生きていくか考えているヴィオレット出典:「今度は絶対に邪魔しませんっ!」、原作:空谷玲奈、作画:はるかわ陽、出版社:幻冬舎

『今度は絶対に邪魔しませんっ!』では、自分の心と向き合うこと、正しい生き方やあり方を伝えたいように感じられます。

正しいあり方、生き方というと大それ過ぎていると思うのですが、人は立場によって発言の重みや、正義感が違うのだということをこの漫画を読んでいて感じました。

貴族という立場関係なく、ヴィオレットの家庭環境は最悪なものであったと思いますが、貴族社会の中だからより悪化したとも思いますし、一方でメアリージュンは庶民出から貴族となったことで、少しずつその考えを学んでいきます。

ヴィオレットは愛情に飢えていたことで悪役令嬢となってしまいますが、自分の行動を悔い、謙虚になったことで、高潔で本来の美しい心に立ち返ったのだと思います。

自分と向き合い、自分のあり方を見直すのは難しいことですが、少しずつ自分が変化していけば、周りも少しずつよくなるのではないかと思いました。

恋愛要素とファンタジー、テンポの良いなろう系に、人間的な深いところの話が詰まった面白い漫画です!

是非この機会に『今度は絶対に邪魔しませんっ!』をご覧になってみてください。

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『今度は絶対に邪魔しませんっ!』の評価まとめと感想

最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。

漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。

当サイトの評価4.6(記事作成者の評価)
コミックシーモア4.6(466件の評価)
まんが王国
Renta!4.4(932件の評価)
BookLive4.6(122件の評価)
めちゃコミック4.4(1557件の評価)

※それぞれ5段階評価となっています。

松帆 うら
松帆 うら

これはとても深い作品でした!!!面白かったです!!!

最初は、もう失敗しないために修道女になって家を出るわ!という転生系の、なろう系らしい主人公かな?と思っていたのですが、読み進めたらそんな単純じゃない!と感じました。

ヴィオレットははっきり「家にあまりいたくない」という感情があって、はやく家を出て自由になりたいと思っているんです。

父親も実母も、ヴィオレットを全く愛していなくて、一緒の食卓を囲んでても父親はメアリージュンのことは愛しているという対比がありありとわかります。

そんなメアリージュンに慕われるヴィオレットの感情を思うと、ほんとしんどいです。ヴィオレットだけでなく、みんな何かしら抱えているものがあって、はやくみんなに幸せになって欲しい。

続きが気になって仕方ないので原作小説も読みたいのですが、原作小説とは違うところもあるようなので、漫画版が出るのを待つことにします。気になった方はぜひ小説版も読んでみてくださいね!

なかなかハードな境遇でしんどくもなるのですが、ほんとうに続きが楽しみになる面白い作品だと思います!高潔なヴィオレットに惚れちゃいました!!

なろう系好き、少女漫画好き、ヒューマンドラマが好きな方は特に読んで欲しいです!絶対ハマります!

是非この機会に『今度は絶対に邪魔しませんっ!』をご覧になってみてください!

↓漫画版『今度は絶対に邪魔しませんっ!』↓

↓小説版『今度は絶対に邪魔しませんっ!』↓

『今度は絶対に邪魔しませんっ!』が気になる人におすすめの類似作品

ここでは『今度は絶対に邪魔しませんっ!』に興味がある方におすすめのなろう系漫画をご紹介したいと思います!

1つ目の漫画は、ぼんくら侯爵の婚約者様から慰謝料を請求しようと画策するファンタジー漫画『勿論、慰謝料請求いたします!』です。

お金儲けのために侯爵子息と婚約していたヒロインの腹黒伯爵令嬢が、婚約破棄を宣言されるタイミングで慰謝料を請求しようと画策するファンタジー漫画です。

同じく、「小説家になろう」発の人気作品のコミカライズ で、気の強い伯爵令嬢が奮闘する王道なろう系作品です。絵がとても綺麗ですごく見やすいです。

主人公のユリアスは、ビジネスに生き、恋愛には無頓着ですが、聡明で美しく、とても好感が持てる作品です。なろう系が好きな方にとてもオススメの漫画となっています!

ぜひ『勿論、慰謝料請求いたします!』をご覧になってみてください。

下の記事では『勿論、慰謝料請求いたします!』の詳しい内容や無料で読む方法をご紹介しています。

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2つ目の漫画は、「小説家になろう」発の和風嫁入りファンタジー『わたしの幸せな結婚』です。

家族から蔑まれて自分の人生を諦めきっていたヒロインが、冷酷無慈悲と言われる男性のもとへ嫁入りしてから、少しずつ幸せな生活を送るようになる物語となっています。

「今度は絶対に邪魔しませんっ!」と同じくヒロインの不憫な境遇に同情せずにはいられなくて、涙が溢れ出る作品ですので、ぜひ合わせてご覧ください。

下の記事では『わたしの幸せな結婚』の詳しい内容や無料で読む方法をご紹介しています。

わたしの幸せな結婚
『わたしの幸せな結婚』漫画のネタバレ感想!全読者がヒロインの幸せを願う涙腺崩壊の嫁入り生活「小説家になろう」発の『わたしの幸せな結婚』結婚から始まる和風嫁入りファンタジー漫画のネタバレ感想! 家族から蔑まれて自分の人...
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松帆 うら
イラストレーターの松帆うらです* 漫画が大好きで、『漫画が酸素』書店ライターをしています。同じ漫画が好きな方みな同士だと思ってます!!漫画の内容だけでなく、作者さんのこと、メディア化情報など、漫画に関わる様々なことを含めて、漫画の面白さを伝えたいです!
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