『悪女は砂時計をひっくり返す』韓国漫画のネタバレ感想|悪女VS悪女のタイムリープファンタジー
妹のミエールにハメられて処刑されたヒロイン・アリアが、タイムリープをして妹を超える真の悪女になることを誓う韓国のタイムリープ悪女ファンタジー漫画『悪女は砂時計をひっくり返す』。
アリアの悪女っぷりが爽快で、ミエールの苦悶の表情が存分に楽しめる清々しい復讐ファンタジーとなっています。
さらに時を戻す砂時計や思惑の知れない人物が登場するなど、先の読めない展開があり、盛り上がりを期待せずにはいられなくなる作品です。
そんなピッコマで人気沸騰中の悪女ファンタジー『悪女は砂時計をひっくり返す』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。
ピッコマで人気沸騰中の『悪女は砂時計をひっくり返す』のあらすじ
ピッコマで連載されていて、爽快な悪女ヒロインが魅力的な韓国のファンタジー漫画『悪女は砂時計をひっくり返す』の設定やあらすじをご紹介していきます。
悪女がタイムリープしてさらに悪女になるという新しい設定で、清々しいストーリーが繰り広げられています。
作品の設定や概要
- 原作:SANSOBE
- 文・絵:ANTSTUDIO
- 出版社:kakaopage(ピッコマ)
- ジャンル:ファンタジー、転生、悪役令嬢
- 話数:39話(連載中:2021年1月15日現在)
設定は、妹によって悪女に仕立て上げられた主人公のアリアが、死んだ瞬間に過去に戻り、自分を陥れたミエールたちに復讐していく転生悪女ファンタジーとなっています。
またヒロインのアリアは売春婦の娘だったため、妹を毎日いじめて母親に似て短気でわがままでロースチェント伯爵家を潰そうとしていると悪い噂が流されています。
さらに物語では特別な砂時計が登場し、それは1日1回ひっくり返すと、アリアは5分前の過去に戻ることができます。しかし、砂時計を使うと必ず疲労で長時間の睡眠が必要になる設定です。
あらすじ
売春婦だった母が伯爵と結婚し貴族の一員となり生活が一変した「アリア」。
妹の「ミエール」によって母が殺され…自分も殺されかけたが、死の直前に砂時計のおかげで過去へと戻ることができた・・・!
「アリア」は妹を超える悪女になって「ミエール」に復讐することを決意したがーー!
引用)ピッコマ
悪女に翻弄される『悪女は砂時計をひっくり返す』の主な登場人物
ここでは、『悪女は砂時計をひっくり返す』の登場人物をまとめてご紹介していきます。
主役の悪女だけでなく、悪女に利用される人々や思惑のしれない人物などにも注目してみてください。
ロースチェント・アリア
ロースチェント家の長女であるヒロイン。
売春婦の母親から生まれて、ロースチェント家に来る前はかなり貧しい生活をしていた。
母に連れられてロースチェント家に来てからは礼儀も知らずに迷惑かけてばかりだったため、食事はあまりまともなものを与えられていなかった。
さらに妹のミエールにハメられて、悪女に仕立て上げられて処刑されてしまい、処刑される瞬間にミエールに全てをネタバラシされて、このままじゃ死にきれないと思ったところで、砂時計によって過去に戻された。
そして、過去に戻ったアリアはミエールに仕返しするために真の悪女になることを誓う。
以前は教養がなくてミエールと比べられたがゆえに、自慢の顔だけで勝負していたが、2度目の人生は教養を身につける努力をしてミエールを陥れていく。
ロースチェント・ミエール
ロースチェント家の次女。侍女たちを使ってアリアをそそのかし、処刑にまで追い込んだ真の悪女。
アリアを陥れた理由は、アリアが母親と手を繋いで来た日に殺したくなったからというだけ。またアリアの母親も毒殺している。
周りには品があって寛大な女の子というキャラを見せている。
2度目の人生のアリアには何度も苦い思いをさせられるが、アリアの影響もあってミエールの悪女具合が強化されていく。
ロースチェント伯爵
アリアの義父。ミエールのことを贔屓していて、アリアのアイデアで事業がうまくいっても、それをミエールの手柄にしている。
ロースチェント公爵夫人
アリアの実母で、過去は売春婦だった。
さっぱりした性格でずるい一面もあるけれど、アリアの味方でいる優しいお母さん。
子供がいることで不都合も合ったが、それでもアリアを見捨てずにいた。そしてアリアの幸せを願っている。
アリアの前世ではミエールによって毒殺されてしまう。
ロースチェント・カイン
ロースチェント家の長男。売春婦であるアリアの母親とその子であるアリアを嫌っている。
そして実の妹のミエールには優しくて、いつもミエールの味方をしている。
しかし、大人になったアリアの美貌には目を奪われるようになる。
オスカー・プレデリック
ミエールの婚約者で、カインと同期でもある公爵家の美青年。常識とマナーを兼ね備えた紳士。
ミエールと婚約者であるためアリアから狙われてしまい、優しくて可哀想な子を放っておけないタイプで、押しに弱く断るのが苦手な性格を利用されてアリアに距離を縮められていく。
また時々アリアの可愛さにうっとりしてしまう。実は毎日のようにアリアのことを考えてしまっている。
アース:皇太子
アリアがゾッとするほどの威圧感を放つ謎の人物。
アリアからなんの知識もない田舎の貴族だと思われるが、おそらく皇太子。
そしてアリアに何かと興味を持って接触してくる。
ジェシー
唯一アリアの味方でいてくれたが、アリアの前世ではアリアからひどい仕打ちを受けていた侍女。
ミエールに言われてアリアの侍女となったが、純粋な性格すぎてミエールの言葉の裏の意味を受け取らずに、アリアに誠心誠意お世話をする。
心配症で、いつもアリアのことを気にかけている優しい人。
頑固な一面もあり、前世ではアリアに舌を切られてしまっていた。
アニー
ミエールの侍女。15歳なので、侍女の中では1番年下。オレンジの髪にそばかすのある顔が特徴的。
社交界や貴族にとても憧れていて物欲も強いため、それにつけ込まれてアリアに利用されていく。
幼い頃から仕事しているため、テキパキ動ける。
しかし、実はミエールの化粧品をこっそり使ってるなどいけないこともしていた。
ローゼン・サラ(サラ先生)
ローゼン子爵の1人娘で、未来では侯爵夫人になる。アリアの家庭教師もしている。
子供好きでとにかく優しくてアリアのことを気にいるが、その優しさをアリアに利用されてしまう。
そして考え方も平和すぎてアリアの本性には気づく素振りもなく、アリアに協力していく。
またアリアとのレッスンを通して、大人になったらアリアのような可愛い子供たちの先生になりたいと思うようになる。
刺繍がとても得意で、素晴らしい刺繍が施されたタオルがきっかけでビンセント侯爵と出会って恋されたほど。
さらに手先が器用な女性はいい夫人になると、侯爵夫人になったサラはお嬢さまたちのお手本となった。
ビンセント侯爵
サラの旦那さんになる無愛想な侯爵。成人になる前から侯爵になり、仕事ばかりの人だと言われている。
素晴らしい刺繍が施されたサラのタオルを見て、恋に落ちた変わった人。
ジョン
アリアの護衛騎士。アリアが襲われているときに助けもしなかったことがあり、その時からアリアに頭が上がらず下僕のようになっている。
全然使えないため、アリアには心の中でボロクソに言われている。
セリーヌ
アリアに家庭教師として雇われたホワイト子爵夫人。
アリアのことを馬鹿だと思って、かなり初級の授業から教える。
また授業中でも息子のアピールばかりする。
エマ
ミエール専属の侍女。ミエールに助け舟を出すこともあり、何か怪しい人物。
イレクト
壊れた馬車でアリアを運ぼうとした定年間近のおじさん。
ヤギー
ロースチェント家の馬丁。アリアに無断でイレクトと仕事を交代したおじさん。
フィノ・レイン
アリアも知らない前世では登場しなかった人物。ミエールに誕生日プレゼントをたくさん持ってくる。
プレデリック公女
プレデリック公爵家の青髪の令嬢。過去でもミエールの味方になっていた描写が描かれている。
おじさん
アリアの砂時計を直した腕のいいおじさん。
アリアの助言のおかげでカジノのチケットを売却できて、借金も返済できた。
スカッとして面白い『悪女は砂時計をひっくり返す』の3つの見どころ(ネタバレあり)
アリアの清々しい悪女っぷりが爽快で、ミエールの苦しむ姿にスカッとする『悪女は砂時計をひっくり返す』には、面白い見どころがたくさんあります。
そんな数ある見どころの中でも特に注目してほしいポイントを3つに絞ってご紹介します。
真の悪女になったアリア
『悪女は砂時計をひっくり返す』では、過去の生き方に後悔し、自分をひどい目に遭わせた全ての人に復讐を誓うヒロイン・アリアの悪女っぷりが見どころとなっています。
自分を陥れたミエールに死んだ方がましだと思わせるほど苦しめるために、アリアは教養を身につけてミエールの立場を無くしていてき、ミエールの恋人までも奪おうと画策します。
ミエールが悪女なだけに、アリアが努力してミエールをコテンパンにして顔を歪ませる様は、見ていて爽快で悪女なのにアリアを応援せずにはいられなくなります。
またミエールの不幸を喜びに変えて、心でドス黒いことを考えながらも、とても綺麗な表情を浮かべるアリアの清々しい悪女っぷりには、もうハマること間違いなしです。アリアの思惑を知っているのに、その美しすぎる表情には読者も騙されるでしょう。
そんなアリアの復讐劇がとにかく面白く、「人の不幸は蜜の味」を見事に表現した爽快な物語となっています。
アリアのミエールをイラつかせる天才っぷりに脱帽しながら、一生懸命か弱い子を演じているミエールのウソを全て暴く瞬間を楽しみにしてください。
ミエールの悪女っぷりも成長!?
ミエールに復讐するために成長したアリアですが、同時にミエールの悪女っぷりも成長していきます。
前世ではアリアをまんまと陥れて処刑までさせた真の悪女のミエールですが、2度目のアリアの人生ではアリアに揚げ足をとられてばかりで、婚約者までちょっかいだされて苦渋の表情ばかりを浮かべます。
しかし、ミエールも負けていません。
過去では侍女を利用してアリアを破滅に追い込みましたが、今回はそんな遠回しではなくアリアに直接危害をくわえようと企てていき…。
さらにアリアに負けじと婚約者のオスカーへのアタックも強化しはじめたり、アリアの評価を下げるためにあの手この手で攻撃していきます。
アリアに触発されて悪女っぷりが強化されていくミエールと、悪女たちの静かだけど熾烈な戦いからは目が離せません。
アリアの結末がいかに…?
そして『悪女は砂時計をひっくり返す』では、なにか不穏な雰囲気を感じてしまうアリアの結末が気になるところです。
アリアがミエールに仕返しをするのは爽快で楽しいのですが、アリアのことを心から信じている優しいサラ先生まで利用したりするので、不思議とアリアの結末も不幸なものになってしまうんじゃないかと不安な気持ちになってきます。
さらにアリアが手に入れた時を戻す砂時計も、アリアに大きな負担を与えているようで…。
またアリアにやたらと近づく皇太子らしき人物の思惑も不明なだけに物語がどのような展開に運ばれるのか気になって仕方なくなります。
自分が処刑される未来をアリアは変えることができるのか、ミエールに復讐を果たすことは叶うのか、最後までアリアの行末を見届けたいです。
『悪女は砂時計をひっくり返す』はこんな人におすすめ
『悪女は砂時計をひっくり返す』は、悪女の意地悪っぷりが爽快な悪女ファンタジーを見たい方に特におすすめの作品です。
悪女がタイムリープして悪女じゃなくなるのはよくある展開ですが、この作品は悪女がタイムリープしてより強力な悪女となるストーリーとなっています。
自分を陥れた悪女に復讐するために、ヒロイン・アリア自身が真の悪女になる決意をして実際に相手を容赦なく陥れていき、さらに相手の苦しむ姿を全力で喜ぶアリアの悪女っぷりが爽快でスカッとします。
アリアが悪女なのに不快な気持ちにはならず、「もっとミエールをこらしめろ!」と思わずにいられなくて、読者も悪い感情が浮き出るほどのめり込んでしまう物語です。
悪いことをしているのに清々しくて爽快な気持ちになれる不思議な悪女ファンタジーとなっているので、ぜひ爽快な気分を味わいたい方は『悪女は砂時計をひっくり返す』をご覧ください。
紹介者が考える『悪女が砂時計をひっくり返す』の伝えたいこと(考察)
『悪女が砂時計をひっくり返す』では、自分の人生に責任を持って自分の生きたいように生きる姿を伝えたいように思えます。
作中で特に印象に残っているのがアリアの次の言葉です。
「誰かを傷つける人が幸せな人生を送れるの?この先もずっと恨まれ続けるかもしれないのに、それでも生きたように生きるけどね。どうせ私の人生よ」
このようにアリアは人を傷つけることがよくないことだとわかっているけど、自分の人生に責任を持って自分のしたいように生きる決断をしています。
人のことを傷つけるのはもちろんよくないことですが、よくないと分かっていてもその責任をとる覚悟があるなら自分の生きたいように生きてもいいんじゃないかと思えますし、潔くて芯のあるアリアの考え方は素直にかっこいいと思いました。
現代では人に迷惑がかけることを心配すぎて、自分の気持ちを押し殺して生きている方も多いと思います。
しかし、アリアのように他の人に迷惑をかけることを覚悟してでも、自分の生きたいように生きてみてもいいのではないでしょうか?
そんなことを考えるきっかけになる『悪女は砂時計をひっくり返す』は、マンガアプリ「ピッコマ」から無料で読めるので、お時間がある時に読んでみてください。
(※期間によっては配信が終了している可能性もございます。)
『悪女は砂時計をひっくり返す』の評価まとめと感想
最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。
漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。
当サイトの評価 | 4.5(記事作成者の評価) |
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コミックシーモア | ー |
まんが王国 | ー |
Renta! | ー |
BookLive | ー |
めちゃコミック | ー |
※それぞれ5段階評価となっています。
※ピッコマ独占配信のため、他のサイトの評価はありません。
悪女と悪女の静かだけど熾烈な戦いが見えるワクワクが止まらない作品でした。
ヒロイン・アリアが、悪女のミエールを陥れいていく展開は爽快そのものです。
しかも、復讐のため努力を惜しまなくて、自分の生き方を貫いていくアリアはかっこよくて見習いたいとまで思えました。アリアもかなりの悪女なのに、好きにならずにはいられません。
そんな悪女っぷりが面白いだけでなく、時を戻す砂時計やミエールの侍女や皇太子の存在など、伏線となる描写も多く先の展開が読めない不安な期待感も大いにあります。
悪女がタイムリープして悪女が強化される面白い設定となっているので、悪女ファンタジー好きな方もそうでない方もぜひこの機会にご覧になってみてください。
『悪女は砂時計をひっくり返す』が気になる人におすすめの類似作品
ここでは『悪女は砂時計をひっくり返す』に興味がある方におすすめの爽快な悪女ファンタジー漫画をご紹介していきます。
1つ目は『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』です。
この作品は、愚かな第二王子に婚約破棄され、悪役令嬢呼ばわりされて我慢の限界になったヒロインが豪快に暴れてスカッとする悪役令嬢なろう系ファンタジーとなっています。
設定は魔法などが存在するファンタジー世界なのに、びっくりするほど豪快な肉弾戦をする美人なヒロインのギャップが痛快で面白いです!
「悪女は砂時計をひっくり返す」と同じく爽快感のあるヒロインを見たい方はぜひ合わせてご覧ください。
下の記事では『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』の詳しい内容や無料で読む方法をご紹介しています。
2つ目は『アルバート家の令嬢は没落をご所望です』です。
この作品は、前向きに没落を目指す一風変わった悪役令嬢が奮起する『小説家なろう』発のファンタジーラブコメディとなっています。
ヒロインが前向きに没落を望む姿勢の清々しさ、元々の性格の良さと没落を目指す目的を知って、徐々に引き込まれてしまうこと間違いなしの作品です。
変わった設定ながらもおちゃらけすぎず、シリアスすぎず、とても読みやすくて面白いので、合わせてご覧になってもらいたいです。
下の記事では『アルバート家の令嬢は没落をご所望です』の詳しい内容や無料で読む方法をご紹介しています。