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『大魔法師の娘』韓国漫画のネタバレ感想|冷酷魔法師の娘溺愛ファンタジー

大魔法師の娘

『大魔法師の娘』韓国漫画のネタバレ感想|冷酷魔法師の娘溺愛ファンタジー

 

家族から蔑まれて暴力を振るわれていたメイベルが、本当の父である大魔法師のもとに訪れてからは、愛される幸せな日々を過ごすようになる韓国のファンタジー漫画『大魔法師の娘』。

メイベルのことを愛し尽くす父親をはじめとした屋敷の人々の優しさが心に染みて、メイベルの成長と幸せな生活を楽しむことできる微笑ましい作品となっています。

思わず娘が欲しくなっちゃうほどかわいいメイベルに魅了される『大魔法師の娘』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。

 

ピッコマで人気沸騰中の『大魔法師の娘』のあらすじ

ピッコマで連載中の韓国のファンタジー漫画『大魔法師の娘』の設定やあらすじをご紹介していきます。

大魔法師の娘のメイベルが可愛くて最高なので、子ども好きな方は是非ご覧ください。

作品の設定や概要

  • 著者:Moonseol_a
  • 著者:Saebyeok_ae
  • 出版社:DAUM WEBTOON
  • ジャンル:ファンタジー
  • 話数:37話(連載中:2020年12月20日現在)

 

物語は魔法使いや魔物が存在するファンタジーと世界となっていて、設定は以下のようになっています。

優秀な魔法使いは老化が遅くて歳をとっても若い頃の姿を維持できます。

また魔法使いは元々自然から持ってきたマナを使う存在であるため、基本的に他の生命体と仲良くなれる力を持っているそうです。

さらにずっと昔の魔法使いは無生物に命を吹き込むこともでき、命を吹き込んだ対象に愛着を感じることもありました。

そんな強大な力を持った魔法使いは数十年前に皇室と神殿に反旗を翻したことがあり、その事件は「魔法使いの乱」と呼ばれています。

あらすじ

優秀な魔法使いを輩出した家門で生まれた「メイベル・シクラメン」

10歳になっても魔法も使えず、天才と呼ばれる弟と違って「シクラメン家の恥」と呼ばれた…

ある日、今の両親が本当の両親じゃないことを知った「メイベル」はお父さんの元へ行くがーー

”お前……俺の娘じゃないのか?”

大魔法使いの「ラキエル」は「メイベル」の顔すら気づかなかった。

「ラキエル」も邸宅の人たちも少し様子が変だが!?

引用)ピッコマ



優しいキャラが盛り沢山の『大魔法師の娘』の主な登場人物

ここでは、『大魔法師の娘』の主な登場人物をご紹介していきます。

思わず憤ってしまうようなひどいキャラクターもいますが、思いやりがあって優しいキャラクターがたくさん登場します。

メイベル

家族に蔑まれ続けた悲しき主人公。

優秀な魔法使いを輩出する家門のシクラメン家にいた時は、魔法の基本中の基本である術式も一切使えなかったため、クローデルと比べられて「シクラメン家の恥」と呼ばれていた。

母親だった人物からは罵倒されて暴力も受けていて、弟だったクローデルからは蔑まれて自尊心を傷つけられてきた。

両親と弟からは一緒に食事するのを嫌がられ、女中たちは二度食事の支度することを面倒くさがられていたので、食事は一人でこっそりキッチンの食べ物を漁っているような日々を送っていた。

しかし、今まで家族だと思ってた人たちは本当の家族でなく、本当の父親の居場所を聞いてそこに逃げ込むことに…。

本当の父親である大魔法師のラキエルのもとで暮らすようになってからは幸せな日々を過ごしながら成長していく。

甘い物が好き。鳥が好き。

ラキエル・シクラメン

メイベルの本当の父親である大魔法師。深い森のすぐ隣にそびえ立つ北の邸宅で暮らしている。

世紀の大魔導師や若き賢者とたくさんと称号を与えられていが、その分だけ多くの呪縛を抱えていて、皇帝とも自分の娘と生き別れになるような契約を結んでいた。

必要以上に魔力を使えないように制約が掛けられていて、魔力を使いすぎると金色の鎖で縛られていく。

いつも冷酷な雰囲気を放っているが、娘のメイベルのことを溺愛していて、メイベルのためならなんだってする。

ガラティア

メイベルの母親。とても優秀な神主だった人物。

また無生物に命を吹き込むことが得意だった。

ベレロフォン

ラキエルの一番弟子の大人っぽいイケメンな白髪の少年。ラキエルが捕まえた「獣」でもあるらしい。

メイベルにいつも優しく接している。

ベレロフォンが生まれた地域の人々は世話を必要とする子供を放っておく風習があり、1年経たないと誕生を認めてもらえなかった。



カーナス:通称「カン」

ラキエルの邸宅の白髪のイケメン総管理人。通称「カン」。

キツネのような尻尾と耳が生えている。

ラキエルやフローランス3姉妹には何かと口うるさく言う。

アベルク:通称「アベル」

カーナスの弟で次期執事。通称「アベル」。

ツンツンした性格だが、尻尾のことを褒められると上機嫌になる。また気分がいい時は尻尾をふる。

最初はメイベルのことをいじめるつもりだったが、メイベルのことはいい匂いがすると気にいるようになる。

ラキエルの弟子のベレロフォンのことはあまりよく思っていない。

書庫に関してはカーナスよりも詳しい。

スキラ

フローランス3姉妹の赤髪の長女。いつも冷静でいる。

人間ではなく「ニムプ(妖精のこと)」で、さらに妖精でありながら花でもある存在。ちなみに長女のスキラは「花」。

3姉妹のうちで心臓に特別精髄(マナに命を吹き込み作られた魔力の結晶)があるため花だけど長女となっている。

また3姉妹の中で一番頭が良くて魔法が上手であるため、姉妹で唯一人の姿のまま魔法が使える。

姉妹一緒にメイベルの身の回りのお世話を担当する。

かわいいメイベルが大好きで、メイベルに幸せでいてもらうために、人間の世界に関する本を読んで勉強もしてる。

ローラ

フローランス3姉妹の緑髪の次女。明るくていつも元気。

人間ではなく「ニムプ(妖精のこと)」で、さらに妖精でありながら花でもある存在。ちなみに次女のローラは「茎」。

妖精の姿になると魔法を少し使えるようになる。

かわいいメイベルが大好きで、メイベルに幸せでいてもらうために、人間の世界に関する本を読んで勉強もしてる。



リザ

フローランス3姉妹の茶髪の末っ子。少し引っ込み思案。

人間ではなく「ニムプ(妖精のこと)」で、さらに妖精でありながら花でもある存在。ちなみに末っ子のリザは「根っこ」。

ローラと同じく妖精の姿になると魔法を少し使えるようになる。

かわいいメイベルが大好きで、メイベルに幸せでいてもらうために、人間の世界に関する本を読んで勉強もしてる。

ボーン・カイリ

金髪で色黒の男性。自称ラキエルの友達。

メイベルを自分の息子にぴったりと思って、ラキエルの家に押しかける。

普段は農作業をしているが、テフトル戦争の英雄だった人物。

アスラン・ジャスティス・カイリ

金髪で色黒の明るい少年。

建国祭で迷子になったメイベルに優しく声をかける。

アザトス・パン・ドラゴン

皇帝。ラキエルたちと同じ遠征隊で戦争に勝利した英雄の1人。

戦友たちに忠誠を誓わせて、その証として最も大切にしているものを捧げるように命じている。



クローデル・シクラメン

シクラメン家の次期家主であるメイベルの義弟。

6歳で魔法書の術式を全て覚えて7歳でオリジナルの術式を完成させた天才。

術式も魔法も使えないメイベルのことを見下しきっている。

アイラ・シクラメン

クローデルの母親。メイベルのことをいつも罵倒している上に、しつけと称して体罰も行っている。

自分の本当の娘でない上に、魔法も使えない家の面汚しであるメイベルを世話することを心底嫌っていた。

ルター・シクラメン

ラキエルから資金の援助を受けてメイベルを代わりに育てていたクローデルの父親。ラキエルの兄。

ラキエルに見下されて恥をかかされたと思っている。

リデレ:通称「リリー」

ベレロフォンがメイベルにあげた小鳥。

メイベルに助けが必要な時は、いつでもベレロフォンに信号を送る。

メイベルから「微笑み」という意味で「リデレ」と名付けられる。



ラソル

レッド・ドレイクという種族のゴーレム。小柄だけど凶暴で誰にでも突進する習性がある。

戦いを好む種類で、ドレイク類の中で最も珍しくて強い存在。

ストームゴーレム競技で、メイベルのゴーレムとなって命を吹き込まれた。メイベルから「太陽」という意味で「ラソル」と名付けられる。

通常時の体は大きいが、縮小させることができて、小さくなるとかわいい。

デイバー

メイベルにぶつかったのに謝りもしなかった男性。青髭傭兵団に所属している。

競技の警備を任されているのに、アイシーラに金で雇われて、仕事を放棄してストームゴーレム競技に参加してアイシーラの手助けを行う。

昔はゴーレム使いの傭兵だった。

ギルティアン

デイバーの代わりにメイベルたちに謝った優しい金髪の男性。

アイシーラ

クローデルの友達の赤髪の少年。

メイベルのことを召し使いだと思っていて、ストームゴーレム競技でメイベルに攻撃を加える。

アイシーラの次期後継者になる魔法使いで、傲慢な性格をしている。

オロチェン・アイシーラ

アイシーラの魔法使い。アイシーラが甥っ子。

競技に優勝したメイベルのことをずっと見下していた。

ロシケールの月を皇室から盗み出している。



面白い!『大魔法師の娘』の3つの見どころ(ネタバレあり)

メイベルが幸せに生活する姿が尊くて、ラキエルたちの優しさに心が温まる『大魔法師の娘』には面白い見どころがたくさん存在します。

そんな数ある見どころの中でも特に注目してほしいポイントを3つに絞ってご紹介します。

メイベルの変化

『大魔法師の娘』では、主人公メイベルの変化や成長が見どころとなっています。

メイベルは自分の両親や弟だと思っていた人物から罵倒され続けて体罰まで受けていたため、いつも萎縮した自信のない子になっていました。

しかし、本当のお父さんであるラキエルのもとで暮らすようになってから、自分のことを責める人もバカにする人もいない環境でどんどん幸せに過ごしていくようになります。

そして、自分を見守ってくれるベレロフォンやカーナスやフローランス姉妹、そして父親のラキエルの存在が力となり、嫌な相手にきちんと言い返せるほど強くなっていくので、その姿を我が子の成長のように楽しめるかと思います。

誰かに大声で怒鳴られるだけで萎縮していたのに、そんな自分を変えるために行動を起こして、父のような立派な魔法使いになって周りの人を助けたいと思うほど優しく強く成長していくメイベルをぜひ応援しながら読んでもらいたいです。

過保護すぎるラキエルとその仲間たち

そんなメイベルを支える父親のラキエルと仲間たちの思いやりも注目ポイントとなっています。

血塗れで登場し、冷血な目でメイベルに剣を突き立てるラキエルの姿には恐怖で震えましたが、実は我が娘を溺愛しすぎる優しい父親であるというのが面白いです。

メイベルがやったことを褒めて、歩くときも歩調を合わせたり、さらに娘のためには自分の身を顧みず皇帝にまで逆らうラキエルの優しさは微笑ましてくてたまらないです。

しかも過保護すぎて、メイベルが男の子と話すだけで機嫌が悪くなったり、ベレロフォンと3分以上近くにいることを禁じたりするのが、なんだか可愛く思えます。

そんな娘のメイベルのことを第一に考えている溺愛っぷりが、冷酷さとのギャップがあって余計に心を打たれます。

さらにラキエルだけでなく、ラキエルの仲間のカーナスやフローランス3姉妹、ベレロフォンなどいつも明るくメイベルの味方になる存在の温かさも胸に染みて、読んでいて心が満たされます。

メイベルを何よりも大切に思って、思いやりと大きな愛情を持って接する存在の温かさに癒されてみてください。

不吉な予感を匂わす伏線

そして『大魔法師の娘』では、メイベルとラキエルたちの微笑ましい展開だけでなく、幸せの影に潜む不気味な伏線にも目が離せません。

偉大な大魔法師であるラキエルが北の森で過ごしていて、娘のメイベルに10年間も会えなかった理由…。

そしてラキエルと確執があると思われる皇帝との約束やラキエルを苦しめる制約内容が気になります。

また皇帝の話をするとき必ず周りの空気が重くなり、ラキエルは話をそらすのですが、ラキエルと皇帝にはどんな秘密が隠されているのかが注目ポイントです。

さらにラキエルの手の傷やメイベルの母親の存在など伏線が多くて、読み始めたら止まらない作品になっています。



メイベルの幸せが微笑ましい『大魔法師の娘』はこんな人におすすめ

『大魔法師の娘』は、子ども好きな方に特におすすめしたい作品です。

物語は、家族に蔑まれていたメイベルが本当の父親である大魔法師ラキエルのもとで暮らすようになってから幸せな毎日を過ごしながら成長していくファンタジーとなっています。

家族に罵倒される日々を過ごして自尊心を傷つけれて引っ込み事案になっていたメイベルの幸せになっていく姿は、本当に嬉しく思えますし周りの人たちの優しさに心が温まります。

そして、卑屈になりがちだった自分を変えるために行動や考えを変化させていくメイベルの成長は自然と応援しながら読めるでしょう。

メイベルのことが自分の子どものように愛しく感じ、ほんわかする作品なので、子ども好きな方は是非ご覧ください。



紹介者が考える『大魔法師の娘』の伝えたいこと(考察)

『大魔法師の娘』では、思いやりが人を強くすることを伝えたいように感じられます。

家族にいつも蔑まれていたメイベルは、はじめは暗い表情をして自分の気持ちを表に出すことも遠慮しがちでした。

しかし、ラキエルのもとで暮らすようになってからはカーナスやフローレンス3姉妹、ベレロフォンの温かい声かけや思いやり溢れる気持ちに触れ続けて、メイベルはどんどん明るく前向きな性格に変わっていきました。

そんな優しさによって変わるメイベルの姿に、相手のことを肯定して見守るような思いやりを持って人に接したいと強く思いましたし、そういった思いやりが人を変えるきっかけになると実感しました。

そのような温かいキャラクターばかり心がホカホカしてくる物語となっているので、ぜひ多くの方に『大魔法師の娘』をご覧になってもらいたいです。

また『大魔法師の娘』は、マンガアプリ「ピッコマ」から無料で読むことができます!
(※期間によっては配信が終了している可能性もございます。)

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『大魔法師の娘』の評価まとめと感想

最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。

漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。

当サイトの評価4.2(記事作成者の評価)
コミックシーモア
まんが王国
Renta!
BookLive
めちゃコミック

※それぞれ5段階評価となっています。

※ピッコマ独占配信のため、他のサイトの評価ありません。

夜

はじめは不遇すぎるメイベルに心が苦しくなりますが、ラキエルのもとで生活するようになって、メイベルがどんどん笑顔になっていくのが嬉しかったです。

そして、カーナスやベレロフォンといった周りの優しい人たちが、遠慮しがちなメイベルに気をつかわせないような振る舞うのが見ていて心が温まりました。

あと、フローランス3姉妹が明るくてメイベルが大好きな感じが面白くて個人的に最高でした!

メイベルの幸せな生活や成長、周りの人の優しさに胸を打たれる作品となっているので、微笑ましいファンタジーを見た方はぜひご覧になってみてください。



『大魔法師の娘』が気になる人におすすめの類似作品

ここでは『大魔法師の娘』に興味がある方におすすめの不遇な生活をしていた主人公が幸せになっていく漫画をご紹介していきます。

1つ目は『怪物公爵と契約公女』です。

こちらは、家族に蔑まれ続けて上に殺されかけたヒロインの幼女が、怪物と呼ばれる公爵家の養女になることで幸せになっていく養女溺愛ファンタジーとなっています。

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レスリーの可愛さにあなたも溺愛してしまうこと間違いなしですので、合わせてご覧になってみてください。

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ヒロインの控えめで美しい性格と、健気なヒロインを優しくサポートする周りの人の優しさに心を打たれるので、ぜひ合わせてご覧ください。

下の記事では『わたしの幸せな結婚』の詳しい内容や無料で読む方法をご紹介しています。

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