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1巻から面白い『お嬢と番犬くん』デコボコな2人を描いた恋愛漫画のネタバレ感想

お嬢と番犬くん

1巻から面白い『お嬢と番犬くん』デコボコな2人を描いた恋愛漫画のネタバレ感想

 

ヤクザの家の子というレッテルを張られ、さみしい学生生活から一変、高校デビューを果たそうとする主人公と、世話係であるヤクザ組の若頭との掛け合いが面白い『お嬢と番犬くん』。

高校進学を機に、学校生活を充実させて普通の恋愛をしようと決意し、幼少期から密かに恋心を抱いていた敬弥への思いを振り切ろうとしますが、そんな気持ちを知ってか知らずか、敬弥が同じ高校、同じクラスに高校生と偽って入学してきます。

二人がどんな思いを抱いていくのか気になりすぎる『お嬢と番犬くん』のあらすじや、登場人物、見どころをネタバレや感想を含めて紹介していきます。

 

はつはる先生が描くドタバタ青春恋愛漫画『お嬢と番犬くん』のあらすじ

お嬢と番犬くんの瀬名垣一咲と宇藤敬弥出典:「お嬢と番犬くん」、著者:はつはる、出版社:講談社

思わず応援したくなっちゃうくらい一生懸命なヒロインが魅力の恋愛漫画『お嬢と番犬くん』の設定やあらすじを紹介していきます。

叶わない恋だから諦めたい…でも諦められない、そんなむずむずした気持ちを体感させてくれるストーリーになっているので、是非ご覧になってみてください。

作品の設定や概要

  • 著者:はつはる
  • 出版社:講談社(別冊フレンド)
  • ジャンル:恋愛漫画、少女漫画
  • 巻数:3巻(連載中:2020年5月14日現在)

 

設定として、ヤクザの家で育った一咲。中学まではそのせいで辛い思いもしたが、世話係である10歳年上の敬弥に幼心に淡い恋心を抱いていたけど、ヤクザに恋しても未来はないと内心あきらめつつありました。

そんな気持ちを払いのけるべく、高校生になったら普通の恋愛がしたいと宣言した一咲に対し、敬弥があらゆる手を使って阻止しにかかる、コミカルな恋愛作品になっています。

あらすじ

【極道一家の孫娘&過保護な溺愛系若頭】瀬名垣一咲――祖父が三代目瀬名垣組組長という家庭の事情で、周りから恐れられてきたけれど、これからはフツーに友達を作ってフツーに恋がしたい!

なのに、過保護な若頭・宇藤啓弥(26)が年齢詐称して一咲の高校に裏口入学!!??

「恋愛なんて一咲さんには早すぎます」と訴え、男を近づけない気満々の啓弥。だけど、実は一咲はもうずっと前から啓弥に片想いしていて…!?

引用)コミックシーモア



恋愛漫画なのに面白い『お嬢と番犬くん』の主な登場人物

くすっと笑える恋愛漫画『お嬢と番犬くん』の主な登場人物をご紹介していきます。

普段リアルではなかなかお目にかかれないであろうヤクザの面々と女子高生というミスマッチさが癖になります。

瀬名垣 一咲(せながき いさく)

主人公の高校一年生(15歳)の女の子。ぱっちりした目元と姫カットのロングヘアーが特徴。

幼少期に両親を亡くし、唯一の肉親だった祖父に引き取られるが、そこはやくざの家系だった。

そのため中学まではまわりから怖がられ、友達どころか彼氏もできなかったので、高校進学を機に高校デビューを果たすべく奮闘するるようになる。

しかし、コミュ障を発揮してしまったり、一咲の世話係であり、瀬名垣の若頭でもある敬弥の邪魔が入ったりと、てんやわんやな日々を送る。

宇藤 敬弥(うとう けいや)

瀬名垣組の若頭(26歳)。容姿端麗でけんかが強く、過保護なまでに一咲を思う優しい一面ももっている。

一咲が5歳の時に瀬名垣組にやってきてからずっと世話係を任されていて、一咲が高校デビューをしたいと発言したのをきっかけに、一咲を新しい環境から守りたいという一心で、年齢を偽って一咲と同じ高校に裏口入学することになる。



こんな恋愛もあり?『お嬢と番犬くん』の3つの見どころ(ネタバレあり)

お嬢と番犬くんの一咲に黙って裏口入学をする敬弥出典:「お嬢と番犬くん」、著者:はつはる、出版社:講談社

恋に学校生活にてんやわんやな一咲が愛おしくなってしまう『お嬢と番犬くん』には、たくさんの見どころが存在します。

そんな数ある見どころの中でも、特に注目してほしいポイントを3つご紹介していきます。

一咲と敬弥の掛け合い

『お嬢と番犬くん』では恋愛漫画なのに面白さもあるところが見どころになっています。

夫婦漫才か!とツッコみを入れたくなるほど、一咲が敬弥のボケに全力で突っ込んでいて、思わずくすっと笑ってしまいます。

友達や家族のような存在が徐々に恋愛感情に変わっていく瞬間を、第三者目線で読んでいくもどかしさも味わうことができます。

ただ甘いだけの恋愛漫画ではなく、コミカルな場面や心理描写の面白さも、この作品の魅力の一つになっています。

過保護な敬弥

また『お嬢と番犬くん』では過保護すぎる敬弥の言動も、この作品を引き立てる見どころになっています。

瀬名垣組の若頭である敬弥は、一咲が5歳の時から世話係として常に一咲のそばで成長を見守ってきたのもあってか、一咲を過保護なまでに心配します。

特に異性に対しては、異常なまでに警戒心と敵対心をむき出しにする場面も多々あるのです。

中でも高校生になったら普通の恋愛がしたいという一咲の一言をきっかけに、一咲に近づく男子をことごとく払いのける場面には、思わず露骨すぎ!とツッコみを入れたくなってしまいます。

何でも一生懸命な一咲

そして『お嬢と番犬くん』では、何に対しても一生懸命に努力しようとする一咲の健気さも見どころの1つになっています。

中学まではヤクザの家の子というだけでろくに友達も恋愛もできず、学校生活を楽しめなかった過去があるにも関わらず、高校生になっていろんなことに挑戦しようとする姿が垣間見えて、一咲の成長を応援したくなります。

学校行事のスポーツ大会でバレーをすることになった一咲ですが、チームメンバーと練習するも全くボールに触れられず落ち込む…かと思いきや、家に帰って敬弥たちと自主練をするという努力家な場面に思わず胸が熱くなります。

友達を作るところからつまづきつつも、自分なりにコミュニケーションを取りながら、頑張って仲良くなろうとする一咲を応援したくなるでしょう。

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女子高生とヤクザの恋『お嬢と番犬くん』はこんな人におすすめ

『お嬢と番犬くん』は絶対ありえないけど、でも現実的すぎないちょっと変わったシチュエーションの恋愛漫画が好きな方には特におすすめしたい作品になっています。

幼いころに両親を亡くして拾ってくれた祖父がヤクザ、お世話係もヤクザ、好きになった人もヤクザ…挙句の果てに高校生活を監視されるというとんでもない展開が繰り広げられます。

それにも関わらず、一咲の純粋でまっすぐな気持ちと、敬弥の一咲に対する家族愛のような優しい気持ちをコミカルに表現していて、その純粋な心地よさにスッと引き込まれてしまいます。

一咲と敬弥の心の距離が縮まったような、そうでもないようなといったじらされながらページをめくっていくのですが、会話のテンポやストーリ展開がちょうどいいので、もたつくことなく、楽しみながら読み進めることができます。

お互いがお互いをどう位置づけていけばいいか戸惑いながら進んでいくストーリー展開にドキドキが止まらない『お嬢と番犬くん』を是非ご覧になってみてください。

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管理人の思う『お嬢と番犬くん』が伝えたいこと(感想)

お嬢と番犬くんのスポーツ大会で怪我をした一咲を手当する敬弥出典:「お嬢と番犬くん」、著者:はつはる、出版社:講談社

『お嬢と番犬くん』では、好きになった人のことはずっと好きでいていいんだよということを伝えたいように感じます。

好きになった人のことを、いろんな理由で諦めなければいけなくなってしまったなんてこと、もしかしたら誰しも経験したことがあるかもしれません。『お嬢と番犬くん』の主人公である一咲の、ヤクザである敬弥への幼いころからの思いを断ち切りたくて、一人葛藤する姿が個人的には共感の嵐でした。

でも、一度好きになった人のことを簡単には忘れられなくて苦しい気持ちも、好きになってはいけない人を好きになってしまったというどうしようもない気持ちも、無理に打ち消す必要はなくて、そのまま素直に好きでいるだけでもいいんだって思えるような心強さも受け取ることができます。

2巻3巻とストーリーが進んでいく中で、一咲は敬弥への思いにどう決着をつけるのか気になって仕方なくなってしまう展開になっているので、是非この機会に『お嬢と番犬くん』をご覧になってみてください。

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うしのひと
『漫画が酸素』ライターのうしのひとです! 漫画は日本の宝ですよね!! 人気作品からアングラな作品までいろいろ読むのでお気に入りを日々開拓中…