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『閏うこの月』漫画のネタバレ感想|男女関係のマンネリと人生に悩む人は絶対に読むべし!

閏うこの月

『閏うこの月』漫画のネタバレ感想|男女関係のマンネリと人生に悩む人は絶対に読むべし!

 

今回ご紹介するのは、長く一緒にいることで起きる男女関係のマンネリに悩む人、そして自分の人生であと一歩が踏み出せずに悩む人に是非読んでほしい漫画『閏うこの月』。

「もし閏年のように帳尻合わせの一ヶ月があったら、何をして過ごす?」というテーマのもと、3人の男女を中心に描いた恋愛作品となっています!

人間誰しも、自分が常日頃から感じていたり大切にしている思いや信条があると思います。

しかし、それを他人に理解してもらうことは中々骨の折れること。自分の感情を自分の中で押し殺していたり、そもそも伝えようとすることを放棄していたりしていませんか?

そんな状況に心当たりがある方には是非読んでほしい、時に「ギュウッ」と胸が締め付けられるほど共感するかもしれない『閏うこの月』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。

 

人生が一ヶ月余計にあったら何が出来る?『閏うこの月』のあらすじ

閏うこの月の俊にかわいいと言われ年甲斐もなく照れてしまう里出典:「閏うこの月」、著者:木村イマ、出版社:forcs

そんな『閏うこの月』の設定やあらすじをご紹介していきます。

男女関係のマンネリを通してパートナーとどう向き合っていくか、そして自分自身の人生にどう向き合っていくかを描いた内容です。

作品の設定や概要

 

『閏うこの月』は、男女関係のマンネリに悩む主人公・里と、その相手の問題の彼氏・光、そして悲しみにくれる里の前に現れた年下の青年・俊の関係を描いた作品です。

あらすじ

マンネリとかセックスレスとか、よく聞く話だしうちもそれなのでしょう。

付き合って10年、同棲して5年の里と光。一体いつからシてないんだっけ?

結婚もしていないのに、熟年夫婦のようにだらだら続いていく日々。

女としてもう一度向き合ってほしい里は、思い切って光をラブホテルに誘うが玉砕。

ラブホの前で立ち尽くしていた時「俺が一緒に行ってもいいよ」と、6歳年下の俊に声をかけられる。

俊は恋愛に対して『無理をしない』スタイルの考え方で…。

「閏年みたいに、帳尻合わせの1ヶ月があったら、何が出来ると思う?」

これは浮気だ。

でももし、そんな自由な時間が与えられたなら…、柵を全て取り去った時、欲が剥き出しの恋愛が始まる―。

引用)コミックシーモア



『閏うこの月』の主な登場人物

ここでは『閏うこの月』の登場人物を紹介していきます。

登場人物は少ないながらも、それぞれに共感できるポイントがあるほど心情豊かに描かれるキャラクターたちに注目です!

依田 里(よだ さと)

主人公。28歳の専業主婦。ショートカット美人で「忠犬」と評されるような性格。

高校の頃の同級生だった光と交際を始め、そのまま上京。付き合って10年、同棲して5年が経つ。

光とはレスの関係が続いており、マンネリを解消しようと努力するも空振りに終わる不安な日々を過ごす。

派遣会社に勤めていたが体調不良で退職。光と生き方や立場に「差」が出てきていることが気がかりになっていた。

俊と出会い「閏年のように帳尻合わせの一ヶ月があったら、何が出来る?」という言葉をきっかけに、自分の人生に向き合う事を始める。

依田 光(よだ ひかる)

里の交際相手。長髪メガネに無精髭を生やしている。

作家としてそこそこ成功しており、自分の好きなことを仕事にしている。

元々感情表現が豊かではない性格だったが、里と10年という長い時間を過ごす間にお互い向き合えなくなりつつあり、マンネリを引き起こしてしまっている。

何もしなくても里は自分の横にいると思っている、若干のモラハラ気質。

俊(しゅん)

里が出会った、すらっとした細身でスタイルのいい黒髪の青年。22歳。

年相応には見えないほど落ち着いた雰囲気と価値観を持っている。

恋愛に対して『無理をしないタイプ』と公言し、女性関係もフランクかつ奔放。

しかし里に対しては今までにない感情や執着心を持ち自分でも驚く。

佐々木 理沙(ささき りさ)

光の作品担当の女性。

光のことをタイプ(気怠げで才能あって陰キャで自己中で)と言うが、飼い殺しにされず楽しみたい性格。

唯花(ゆいか)

俊の女友達のギャル。俊のよき理解者で性格も熟知している様子。

俊のことが好きで何度もアタックしているが、のらりくらりとかわされ続けている。



心が締め付けられるほどの共感!『閏うこの月』の3つの見どころ(ネタバレあり)

閏うこの月の光に「別れたい」と告げる里出典:「閏うこの月」、著者:木村イマ、出版社:forcs

『閏うこの月』には、時に心を締め付けるほど共感できるキャラクターの心情描写を中心にたくさんの見どころがあります。

そんな数ある見どころの中でも特に注目してほしいポイントを3つご紹介していきます。

里の「もどかしさ」と「焦る心情」

『閏うこの月』では、主人公・里のもどかしい葛藤や、光との関係を悩み焦る心情などリアルな女性としての感情が描かれていることが最大の魅力!

里めっちゃ可愛いのにほっとく光も凄いと思いますが…これもマンネリってやつの恐ろしさなのでしょうか…。

何となく自分で決断するのが苦手な里。光とのマンネリも、過ぎてしまった時間のせい、変わってしまった環境のせい、そして光のせい…、というように責任転嫁を無意識に続けていました。

そんな状態をズバリ俊に言い当てられドキッとしてしまう里。考え方も大人で落ち着いていて包容力も完璧な俊にどんどん惹かれていきます。

ある意味で「普通」な里の様子は、気付けば感情移入してしまうこと間違いなし。もどかしい様子にまるで自分のこと!?と思いながら読み進めてしまうはずです!

2人の男 光と俊の対照的な「愛情」

『閏うこの月』は、光と俊という対照的な2人の男性の「愛情」がそれぞれ描かれています。

また、里の前に現れる青年・俊のキャラクターとしての魅力は、この作品の大きな見どころとも言えます。もう徹頭徹尾かっこいい!なんやこの色男!

自分で「無理をしないタイプ」であると言い、年齢にそぐわない色気と包容力を持って里に迫る俊。

片や自分を「卑怯で弱い人間」だと言って、自分から離れそうになる里を何とか引き止めようと求める光。

「好意の示し方は皆違うから でも 自分と同じような好意を返してほしいと思い込んで段々とずれていく」

俊と光、どちらも形は違えど「愛情」であることには違いないのだと気づかせてくれます。恋愛に限らず人生において人と生きる上で大切なことを教えてくれる作品です。

象徴的に描かれる「ネックレス」というアイテム

『閏うこの月』では、里のネックレスが何度も登場し、状況ごとに里の様子を象徴的に表しているように思えました。

作中に登場するネックレスは3つ。

①光が高校時代にプレゼントしたもの
②俊が出会って2回目にプレゼントしたもの
③里が自分で自分のために作ったもの

ネックレスといえば、「首につける」という動作から「首輪」に似た深層心理を表現することがある、と聞いたことがあります。

その視点から考えると、10年間つけ続けていた①のネックレスと、②そして③のネックレスの意味がより分かりやすくなるかもしれません。

「ネックレス」に注目して読んでみるとまた違った発見ができるのでオススメです!

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男女関係のマンネリと人生に悩む人へ『閏うこの月』はこんな人におすすめ

『閏うこの月』は、男女関係のマンネリと人生に悩む方には是非読んでほしい作品となっています。

里は自分の生活に行き詰まりを感じていた時、俊に出会って新しい視点や考え方を学びました。

「自分のつまんない状態を 相手に責任転嫁しちゃう事あるじゃん」

という作中の俊のセリフには、きっとハッとされる人も多いのではないでしょうか?

何か悪いことがあった時や物事が思い通りにならなかった時、人は自分以外のものに責任転嫁して正当化することが本当に得意です。

ただ、それだけでは自分自身は1ミリも前に進めなくなっていることに気付かなくてはなりません。

人生において人と生きる上で大切なことを教えてくれる『閏うこの月』を是非ご覧になってみてください!

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紹介者が考える『閏うこの月』の伝えたいこと(考察)

閏うこの月の新しい一歩を踏み出した里とその背中を押して送り出す俊出典:「閏うこの月」、著者:木村イマ、出版社:forcs

『閏うこの月』は、「自分の世界を変えられるのは自分だけ」ということを伝えたいように感じられます。

光に縛られていた里は、俊に出会ったことで変わり、そして最後には自分自身に向き合うことができるようになっていきます。

「誰が自分の中心にいるかで 全然世界が変わってくるんだね」

それに気付いた里は、自分の「ジュエリーデザイナーになる」という夢を再認識し、そこに向かって行動を始めます。

自分が世界の中心になる、ということはいよいよ責任転嫁も正当化もできない怖いことかもしれません。しかし自分の人生を他人に任せることはもっと怖いことなのです。

自分の世界を変えられるのは自分である、ということに気付かせてくれる『閏うこの月』を是非この機会にご覧になってみてください!

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『閏うこの月』の評価まとめと感想

最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。

漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。

当サイトの評価4.6(記事作成者の評価)
コミックシーモア4.4(327件の評価)
まんが王国4.1(15件の評価)
Renta!4.2(484件の評価)
BookLive4.3(26件の評価)
めちゃコミック4.0(3272件の評価)

※それぞれ5段階評価となっています。

まれ
まれ

見どころにもあったように、主人公・里の心情描写や夢に向かって前向きに立ち上がっていく姿から、私の評価はこのようになりました!

里が報われて本当に良かった…。ストーリーはそこまで長くないながらも非常に濃密なヒューマンドラマが繰り広げられます。

各サイトのレビューでも主に女性の読者さんから共感の声が多く挙がっていましたね!

人生で大切なことにいくつも気付かせてくれるような作品なので、気になった方は是非お手に取ってみてください!

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『閏うこの月』が気になる人におすすめの類似作品

ここでは『閏うこの月』に興味がある方におすすめの、「男女のマンネリと人間ドラマ」を描いた漫画をご紹介していきます。

1つ目は『それでも愛を誓いますか?』です。

夫婦の気持ちや生活のすれ違いを描きながら、男女の社会の在り方や生きる上で大切なことに気付かせてくれる深いテーマを扱った作品。

「出会ったばかりのあの頃に戻れたら…」という気持ちが痛いほどに伝わってくる話題作です。

下の記事では『それでも愛を誓いますか?』の詳しい内容をご紹介しているので、合わせてご覧ください。

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2つ目は『あなたがしてくれなくても』です。

こちらも夫婦のマンネリの関係を題材に扱っており、主人公の夫婦関係の悩みや1人の女性としての葛藤を描いた作品。

相手に本心を伝えることがどれだけ大切か、それをしなかった結果どうなってしまうのか、というハラハラの展開が繰り広げられます。

複雑な人間関係の中で、それぞれのキャラクターの背景や想いが絡み合うヒューマンドラマが見どころです。

下の記事では『あなたがしてくれなくても』の詳しい内容や無料で読む方法をご紹介しているので、合わせてご覧ください。

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まれ
漫画は勢いと感情で読むタイプ。 SLAM DUNKが人生の教科書。バスケがしたいけど最近運動不足気味。筋肉痛は2日後に来る。
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