『Bite Maker（バイトメーカー）～王様のΩ～』本能vs理性！オメガバース恋愛漫画のネタバレ感想

今回ご紹介するのは、本能と理性がせめぎ合う（そして大体本能に負ける笑）超刺激的な漫画、『Bite Maker ～王様のΩ～（バイトメーカーおうさまのシグマ）』。

主人公のヒロインを振り向かせようと複数のイケメンが競い合う、まさに王道の少女漫画！

また、本作の特徴は「少女漫画界で初のオメガバースもの」漫画であること（オメガバースについては後述で詳しく。）

さらに「全国書店員が選んだおすすめコミック2020」の第14位にもランクインした注目作です！

そんな『Bite Maker ～王様のΩ～』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。

杉山美和子先生が描く！『Bite Maker ～王様のΩ～』のあらすじ

「Bite Maker ～王様のΩ～」、著者：杉山美和子、出版社：小学館

そんな『Bite Maker ～王様のΩ～』の設定やあらすじをご紹介していきます。

「花にけだもの」「4月の君、スピカ。」など数々のヒット作を手がける少女漫画家、杉山美和子先生が描く新感覚恋愛ストーリーとなっています。

本能と理性がせめぎ合う展開に、読みながらドキドキハラハラしてしまうこと間違いなし…！

作品の設定や概要

著者：杉山美和子
出版社：小学館（フラワーコミックス/＆フラワー）
ジャンル：恋愛、学園
巻数：4巻（連載中：2020年5月14日現在）

『Bite Maker ～王様のΩ～』は近未来都市TOKYOを舞台に繰り広げられる、「オメガバースもの」少女漫画となります。

「オメガバース」とは主にBL（ボーイズラブ）界で流行している設定の一つです。

男女以外に「α（アルファ）」「β（ベータ）」「Ω（オメガ）」という3種類の性別が存在する世界観となっています。

本作ではオメガバースの基本的な設定はそのまま、独自の世界感や付加要素が加わりオリジナリティを生み出しているのです。

それぞれの性別の特性は以下のようになっています！

α（アルファ）

生まれつき容姿・頭脳・能力に優れた特別な遺伝子。10万人に1人の割合で生まれる。

「ラット」と呼ばれる発情期が存在し、フェロモンΩ（オメガ）のフェロモンに対して異常に敏感。

β（ベータ）

最も一般的な性別。人口のほとんどがβ。フェロモンは出さない。

Ω（オメガ）

絶滅危惧種の超貴重な性別。繁殖に特化しており、妊娠すると確実にαの子どもが産まれる。

「ヒート」と呼ばれる発情期間があり、そのフェロモンで周囲を無自覚に誘惑してしまう。

α（アルファ）とΩ（オメガ）の間でのみ生まれる強い関係、「番（つがい）」になるべく、あの手この手でイケメンたちが主人公・のえるに猛アタックを仕掛けます！

あらすじ

杉山美和子新境地！近未来エロティカ
デジタル雑誌「＆フラワー」に電撃移籍をしたのはこの作品を描くためでした。
なんと杉山先生が新連載の題材に選んだのは「オメガバース」！
しかも、杉山流となるオリジナルのオメガバースの設定は緻密を極めておりました。
α、β、Ωという3種の性別の他に「ナンバーズ」「従者」「特区」…数々のワクワクする設定が飛び出します。
本能と理性がたたかい、たった一人の運命のつがいを探し出す近未来エロティカファンタジー。是非ご覧くださいませ。
1巻の舞台は「新宿」。信長、秀吉、幸村がたった一人のΩを奪い会う究極のラブストーリースタートです！
引用）コミックシーモア

イケメンよりどりみどり！『Bite Maker ～王様のΩ～』の主な登場人物

ここでは『Bite Maker ～王様のΩ～』の登場人物を紹介していきます。

超絶イケメンな3人のα（アルファ）信長・秀吉・幸村と、その3人を図らずとも誘惑してしまう主人公・のえるが繰り広げる恋愛劇に注目です！

豆崎のえる（まめざきのえる）

主人公でヒロイン。

絶滅危惧種の超貴重な性別「Ω（オメガ）」だが、訳あって一般人の「β（ベータ）」を装って生活している。

丸メガネとリボン付きのおさげで隠しているが、実際は超美人。

主にβの生徒が通う都立新宿西高校の生徒だったが、信長の従者（サーヴァント）として安土桃山学院へ編入。

信長以外には「α（アルファ）」であることにし、「Ω（オメガ）」という素性を隠しながら生活する。

まっすぐで素直な性格。自分が心から好きになった人としか「番（つがい）」にならないと決意を固める。

ナンバーズ

「α（アルファ）」の中でもほんの一握りしか存在しない、それぞれが特殊能力を持つ人間の呼び名。

TOKYO新宿特区には3人の「α（アルファ）」がおり、3人がそれぞれ五感に特化した能力を持つ。

家紋の入ったイヤーカフを付けており、従者（サーヴァント）にも同じイヤーカフを与える。

蘇芳信長（そほうのぶなが）

国立安土桃山学院高等学校、特進SS科の生徒。

「α（アルファ）」で「ナンバーズ」の1人。黒髪で切れ長な雰囲気。

強烈なフェロモンと特殊な「目の能力」持ち、他人の行動を操ることができる。

超俺様な性格で、物事が自分の思い通りにならないと気が済まない。

のえると出会い「Ω（オメガ）」であることに気付き、自身の従者（サーヴァント）として近くに置くよう仕向ける。

次第にのえるの魅力に惹き付けられていくが、本人はその自覚がない。

青丹秀吉（あおにひでよし）

国立安土桃山学院高等学校、特進SS科の生徒。

「α（アルファ）」で「ナンバーズ」の1人。黒縁メガネをかけている。

特殊な「鼻の能力」を持ち、他人の嘘を嗅ぎわけることができる。

常に冷静沈着で理性的な性格。自分が発情期の衝動に負けることを良しとしない。

両親は女性同士のα。αの子どもを残すことに責務を感じている。

嗅覚が敏感なことから、のえるによる「Ω（オメガ）」のフェロモンの影響を大きく受けやすい。

浅葱幸村（あさぎゆきむら）

国立安土桃山学院高等学校、特進SS科の生徒。

「α」で「ナンバーズ」の1人。マイペースでおっとりした性格。

半年前に「β」から「α」に突然変異した特殊な経歴。

特殊な「口の能力」を持ち、唾液で相手の判断力を奪い魅了することができる。

元々貧乏な家庭で、今でも3人の兄弟と一緒に暮らしている。

βだった頃からコミュ力と人脈が凄まじく、周りを自然に魅了する人気者体質。のえるとも自然体で接し、信頼を得ている。

従者（サーヴァント）

α（アルファ）に仕え、日常の世話やトラブル処理に対応する生徒。

基本的に1人のαに対して3人の従者がつく。

仕えるαの家紋が入ったイヤーカフを付けている。

森ノ宮蘭（もりのみやらん）

信長に使える従者（サーヴァント）。β。

信長とは10年来の幼馴染でもあり、好意を抱き続けている健気な女子生徒。

気の強い性格だが信長に対しては絶対の信頼を置き、のえるに対してもなんだかんだ世話を焼いてくれる。

央進（なかばすすむ）

秀吉に使える従者（サーヴァント）。β。丸メガネのやつ。

左近翔（さこんしょう）

秀吉に使える従者（サーヴァント）。β。楕円メガネのやつ。

右近・フィッツウィリアム・歩（うこん・ふぃっつうぃりあむ・あゆむ）

秀吉に使える従者（サーヴァント）。β。四角メガネのやつ。

浅葱幸也（あさぎゆきや）

幸村に使える従者（サーヴァント）。β。浅葱家の次男。

非常に丁寧で物腰柔らかい性格。

浅葱幸人（あさぎゆきと）

幸村に使える従者（サーヴァント）。β。浅葱家の三男。

元気一杯な性格で、のえるにもよく懐く。幸村のことになると異様な空気を発する

浅葱幸（あさぎさち）

幸村に使える従者（サーヴァント）。β。浅葱家の四男。

超プリティフェイスの赤ちゃん。

その他の登場人物

伊代（いよ）

のえるの幼馴染。β。

都立新宿西高校の生徒。恋に恋するゆるふわ女子高生。

ヒロ（ひろ）

のえるの幼馴染。β。

都立新宿西高校の生徒。明るい性格の爽やかサッカー少年。

のえるの両親

お互いβ（ベータ）の夫婦。

夫婦でフリフリエプロンを着用する仲の良さ。母親は完全に元ヤン。

のえるのこと非常に大切に思っており、普通の女の子として愛情を注ぐ。

真一（しんいち）

蘭専属のヘアメイク。オネエ系のヒゲマッチョ。

真三（しんぞう）

蘭専属のスタイリスト。オネエ系のヒゲマッチョ。

勝季（かづき）

α（アルファ）の女性。3●歳。

秀吉の婚約者だったが関係を解消し、βの一般女性と婚約中。

近藤（こんどう）

KANAGAWA横浜荒廃地区で争っていた人間の1人。

長髪で常に笑みを浮かべている。

土方（ひじかた）

KANAGAWA横浜荒廃地区で争っていた人間の1人。

ナイフが刺さっても物ともしない肉体をもつ。

沖田（おきた）

KANAGAWA横浜荒廃地区で争っていた人間の1人。

「誠」と書かれたマスクで顔を覆っている。

車椅子の女

信長とのえるのデート中に突然現れた車椅子の女性。

秀吉の嗅覚によって「Ω（オメガ）」ではないかと思われたが、痕跡もなく姿が消えてしまう。

フードの男

信長が街中ですれ違った謎の男。

泣きぼくろと、左手に入った「DEATH」のタトゥーが特徴。

本能には抗えない！？『Bite Maker ～王様のΩ～』の3つの見どころ（ネタバレあり）

「Bite Maker ～王様のΩ～」、著者：杉山美和子、出版社：小学館

『Bite Maker ～王様のΩ～』には、主人公・のえるを巡る「ナンバーズ」たちのキュンキュンしつつも超エロティックなアプローチが続く展開を中心に、たくさんの見どころがあります。

そんな数ある見どころの中でも特に注目してほしいポイントを3つご紹介していきます。

可愛い！カッコいい！エロい！怒涛の恋愛模様

『Bite Maker ～王様のΩ～』では、王道の少女漫画的恋愛模様がこれでもか！と描かれている点が見どころとなります。

一見地味な女の子が、実は超可愛い…って時点でまず王道！

その女の子を巡って何人ものイケメンがあの手この手でアプローチしてくる…という超王道！

さらに結構際どいシーンも多く、ただの甘々展開だけで終わらないのがこの作品の大きな魅力と言えるでしょう。

怒涛の展開から目を離さずに読み進めて頂きたいところです！

まだまだ謎が残る！引き込まれる世界観

『Bite Maker ～王様のΩ～』では、他の作品では類を見ない世界観の奥深さが魅力の一つです！

「α（アルファ）」「β（ベータ）」「Ω（オメガ）」というオメガバース性別の要素が、本作のストーリー展開に深みを醸し出しています。

また、本作にはさりげない謎を匂わせる伏線的な描写が点々と出てきます。

どうやら日常生活は家と学校の往復ばかりで、自由に外を出歩けない様子…。

なぜ「特区」と呼ばれるエリア分けがされているのか…？なぜ「Ω（オメガ）」が絶滅危惧種になったのか…？

気になるポイントがたくさん出てくるのも、ついつい続きが気になってしまいます！

信長の恋敵はこれからも増える！？気になる今後の展開

『Bite Maker ～王様のΩ～』では、まだまだ物語の展開が広がっていくことが期待されています。

というのも、主な舞台であるTOKYO新宿特区以外にも、舞台を移し新たな登場人物とともに新しいストーリーが繰り広げられることが、作者の杉山美和子先生のコメントで明言されています！

作中でちらっと描かれたKANAGAWA横浜地区は、現代とはかけ離れた荒れ果てた光景となっており、その理由も気になるポイントです。

そこで暴れていた「近藤・土方・沖田」という完全に新選組な3人がどうストーリーに絡んでくるか、信長とのえるの関係にどんな変化をもたらすのか、今後の展開に注目です！

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キュンキュンする！『Bite Maker ～王様のΩ～』はこんな人におすすめ

『Bite Maker ～王様のΩ～』は、ドキドキキュンキュンなラブストーリーを求めている方に特におすすめの作品となっています！

何と言っても登場人物がもれなく魅力的！

生まれながらのα（アルファ）である信長は、男女問わず常に羨望の対象。

それゆえ自分から人を愛する感情や感覚がわからないといった面も…。

そんな俺様で強引な信長が、次第にのえるの中身に惹かれていく描写はまさに興奮モノです…！

普段は冷静な秀吉、明るくてコミュ力抜群の幸村など、強力なライバルとの迫り合いも気になった方は『Bite Maker ～王様のΩ～』を是非ご覧になってみてください。

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管理人の思う『Bite Maker ～王様のΩ～』が伝えたいこと（考察）

「Bite Maker ～王様のΩ～」、著者：杉山美和子、出版社：小学館

『Bite Maker ～王様のΩ～』は、「自分の運命を自分で掴むことの大切さ」を伝えたいように感じられます。

のえるは「Ω（オメガ）」であることを隠し平穏に暮らしていましたが、信長と出会ったことで生活は一変。

大きく変わった環境に翻弄されながらも「自分の相手は自分で決める」という強い意志を持って、新しい環境に飛び込んでいきます。

「Ω（オメガ）」という特殊な立場であることも、のえるの強さと弱さをさらにきわ立てるエッセンスとなっています。

のえるの強い意志に共感する方に特にオススメなので、『Bite Maker ～王様のΩ～』を是非この機会にご覧になってみてください。

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『Bite Maker ～王様のΩ～』の評価まとめと感想

最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。

漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。

当サイトの評価	4.6（記事作成者の評価）
コミックシーモア	4.3（803件の評価）
まんが王国	3.3（32件の評価）
Renta!	4.4（892件の評価）
BookLive	4.6（52件の評価）
めちゃコミック	3.9（6280件の評価）