ドラマ化!『カカフカカ』たたない元カレ×自己卑下女性の恋愛漫画のネタバレ感想
2019年の4月からドラマ化されている、いろいろやっかいな大人のももいろラブストーリーを描いた『カカフカカ』。
就活に挫折しフリーターをしている寺田亜希と、たたない元カレの本行智也がシェアハウスで再開し、シェアハウスで不思議な恋愛を繰り広げる話題作となっています。
たたない元カレ×自己卑下主人公の『カカフカカ』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。
ドラマ化の『カカフカカ』のあらすじ
ドラマ化し、不思議な世界観の大人なラブストーリーで人気を博している『カカフカカ』の設定やあらすじをご紹介していきます。
元カレとただ添い寝をする関係が「可か?不可か?」判断してみてください。
作品の設定や概要
- 著者:石田拓実
- 出版社:講談社(Kiss)
- ジャンル:恋愛
設定として、主人公の寺田亜希は中学時代には謎の自信に満ち溢れていたが、大人になるにつれ、自信をなくていくようになる。
また寺田亜希の元カレでシェアハウスで再開した本行智也は、たたないことに悩んでいたが、亜希にだけは体が反応することを発見する。
そして、本行はたたせるために亜希に添い寝をお願いし、求められることにまんざらでもない亜希は添い寝を了承していく。
あらすじ
就活に挫折し、現在フリーターの寺田亜希は、同棲していた彼氏にフラれ、友人のシェアハウスで暮らすことに。
そこで再開したのは、中学の同級生で、初カレ兼はじめて「した」相手の本行智也だった。
そして、ふとしたはずみで「たたない」元カレと不可思議なヒミツを共有するようになる…。
大人な考えを持った『カカフカカ』の主なキャラクター
『カカフカカ』には、個性豊かで学生とは違った大人な考えを持ったキャラクターたちが登場します。
大人には刺さる感情や思いを持った登場人物たちをご紹介します。
寺田亜希(てらだ あき)
24歳の主人公の女性。特に趣味がなく夢もなく2年前に地獄の就活に心折れた結果、現在はコンビニのアルバイト店員をしている。
付き合って4年、同棲して2年の彼氏にフラれ、友達ののりちゃんに紹介してもらったシェアハウスに住むことになった。
そこで、中学時代の元カレ兼はじめて「した」相手の本行智也と再会する。
今までは自分に自信たっぷりな性格であったが、就活などのさまざまな失敗を経て、自分に自信のない卑屈な性格となっている。そして、人に求められることが少なかったこともあり、元カレの本行に求めらることをまんざらでもないと思っている。
本行智也(ほんぎょう ともや)
主人公の寺田亜希と中2のときにクラスメイトであり、元カレでもあり、はじめてをした男性。
2年ほど前からぜんぜんたたなくなって悩んでいたが、シェアハウスで亜希と再会して、亜希に対しては体が反応するようになった。
そのため、自身の朝元気を取り戻すために寺田亜希に添い寝をお願いする。
普段の仕事は小説家として活動していて、人気もある。私生活はご飯を食べ忘れたり、睡眠をとらなかったりと何かとずぼらで抜けている。
長谷太一(はせ たいち)
寺田亜希が暮らすシェアハウスの主であり、編集業をやっている爽やかな男性。お金に困ったことはない。
子どものときから母親が話を聞いてくれない上に挨拶もほとんどしないような人だったため、きちんと挨拶をしたり、恩着せがましくない人を好むようになった。
今まで、女性を好きになったことがなく爽やかでありながら無機質で淡泊な性格だったが、寺田亜希には興味を示している。
栗谷あかり(くりたに あかり)
デザイン事務所で働いていて、シェアハウスの住人である女性。
本行智也の熱狂的なファンで、智也の作品を読んだ時に全身の細胞が入れかわるような衝撃を受けて、自身は智也に会うために生まれてきたと思っている。
その後も自身のつてを辿り、智也に行き着き、シェアハウスの住人となった。
昔から告白とかはそれなりにされていて、断る理由がなければ大体受けてきていた。しかし、可愛らしい見た目と文学的な性格のギャップに相手から離れていくことが多かった。
のりちゃん
主人公の寺田亜希の友人の女性。彼氏との結婚が決まり、妊娠もしているためシェアハウスを出ることになった。家を抜ける代わりに、シェアハウスに亜希を紹介する。
人との距離感をはかるのがうまいため、シェアハウスでもうまくやっていた。
不思議な恋愛物語の『カカフカカ』の3つの見どころ(ネタバレあり)
たたない元カレと添い寝をすることで発展していく不思議な恋愛を描いた『カカフカカ』には、たくさんの見どころが存在します。
これまでとは違ったラブストーリーの中でも特に注目してほしい見どころを3つに絞ってご紹介していきます。
たたない元カレと添い寝をする不思議なラブストーリー
『カカフカカ』では、たたない元カレと添い寝するという一風変わったラブストーリーが見どころとなっています。
物語では、いろいろ初めてを経験した元カレと主人公の寺田亜希がシェアハウスで再開するのですが、その元カレの本行智也がたたない悩みを持っているのになぜか寺田亜希にだけは反応するのです。
そして、その元気な自分を取り戻すために本行が亜希に添い寝をお願いして、付き合ってもないのに添い寝して夜を共にする不思議な関係が構築されていきます。
添寝により関係が発展していく2人ですが、心の距離はなかなか近づかない奇妙で面白いラブストーリーに新鮮な楽しさを味わることができるで、是非ご覧になってみてください。
共感できる寺田亜希の自己評価
また『カカフカカ』では、主人公の寺田亜希の自己評価も見どころとなっています。
寺田亜希は中学時代は、なぜか自身が最強という自信を持っていたのですが、就活の不採用や彼氏との問題などで自信がどんどん剥がされて自分を卑下するようになるのです。
そんな自身をスーパーの値引きシールが貼られていく例えで表現していて、亜希の気持ちがとても理解できます。
中学時代など若い頃は自信に溢れていたのに、徐々に自信をなくしていく人は意外と多いような気がするので、多くの方に共感できる主人公となっています。
そんな主人公の気持ちには是非注目してください。
シェアハウスで交錯する恋愛模様
また、シェアハウス全体で交錯する恋愛模様も見どころとなっています。
寺田亜希と本行智也は添い寝関係を築いていて、その亜希にシェアハウスの長の長谷太一は求婚をしていて、シェアハウスメンバーの栗谷あかりは本行に求婚しているのです。
つまり、四角関係が繰り広げられていて、シェアハウスという狭い空間で交錯し、絡み合うそれぞれの思いが物語を予測不能な展開へと運んでいきます。
変わった住人が多いシェアハウスの恋愛が、どのように終着するのか是非注目してみてください。
大人のももいろラブストーリーの『カカフカカ』はこんな人におすすめ
『カカフカカ』は、恋愛漫画が好きな大人の方には特におすすめの作品となっています。
この物語は、学生恋愛ではなく社会人の恋愛が描かれていて、登場人物たちの考え方も学生時代を経てすり減っていたり、冷静で感情の高ぶりが緩やかなため、激しいトキメキは少ないですが、リアルで共感できる恋が繰り広げられます。
また、プロポーズも婚約という形でされたり、添い寝という大人な行為で恋愛が発展していくため、全体的に大人が楽しめる恋愛漫画となっています。
そして、これまでにあまりない、たたない元カレとシェアハウスするという変わった設定で、新しい恋愛を楽しむことができるので、『カカフカカ』を是非読んでもらいたいです。
管理人の思う『カカフカカ』が伝えたいこと(感想)
『カカフカカ』では、人それぞれ見えているものが違うから自分以外の視点から物事を見ることも必要ということが個人的に伝わってきました。
物語の主人公の寺田亜希は自信がなく、物事を悲観的に捉えがちになります。しかし、同じシェアハウスで暮らしている本行も長谷も栗谷もみんなマイペースで、亜希とは全く違った考えで捉えたり行動したりしているのです。
そして、亜希が栗谷との会話で、自身の見ているものと人の見ているものが違うことに気づき人の考えを聞くようになって、視野が広がっていつもの自分とは違った行動や結果を得ることできるようになっていきます。
そんな亜希の姿を見ていると、自分の考えだけに囚われて何かと逃げ腰になることはもったいないし、いろいろな視点で物事を見ないといけないと思わされました。
『カカフカカ』では、変わった恋愛も楽しめる一方、シェアハウスの住人たちからそれぞれの考え方なども学べる大人な作品となっているので、是非多くの方に読んでもらいたいです。