性癖VS性癖『リビドーズ』性の怪物を描くパンデミック漫画のネタバレ感想
「性」のウイルスによるパンデミックバトル漫画の『リビドーズ』。
性癖によって体が変形するパンデミックに、性癖を武器に戦うバトルが描かれたこれまでにない物語で、ヤングジャンプで人気沸騰中の作品となっています。
性という怪物との戦いの物語『リビドーズ』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。
ヤングジャンプで人気沸騰の『リビドーズ』のあらすじ
ヤングジャンプで人気沸騰中の「性」という怪物との戦いを描いた『リビドーズ』の設定やあらすじをご紹介していきます。
「性」をテーマにしたパンデミックとバトルに、読み始めたら止まらない作品となっているので、是非ご覧ください。
作品の設定や概要
- 著者:笠原真樹(笠原真樹先生のTwitterアカウントはこちらから!)
- 出版社:集英社(ヤングジャンプコミックスDIGITAL、週刊ヤングジャンプ)
- ジャンル:SF・ファンタジー、バトル・アクション、ミステリー・ホラー
設定として、性的興奮したときに発症する「性」という怪物との戦いの物語を描いている。
「リビド」と呼ばれるウイルスに感染すると興奮した時に人体が変形してしまう。
そしてフェティシズムやコンプレックスが「リビド」の形態や習性に関係していると考えられている。つまり、眼鏡をかけた女性が好きな男性がリビドになれば、眼鏡をかけた女性ばかりを襲うようになる。
また低身長コンプレックスを持った男性が変異した時は縦に膨張し、全長が3メートルほどになった事例などもある。
リビドを操れるようになった人を「リビドーズ」と呼び、リビドーズは勃起さえすれば傷を修復することができる。仮説だが、宿主を死なせないためにウイルスがダメージを負った細胞を海綿体で補填していると考えられている。
あらすじ
周囲から”脇役”と呼ばれ、目立つ所もない高2の脇谷イサム。
密かに思いを寄せる幼馴染の初瀬に高校で再開したが、話かける事さえ出来ずにいた。さらに、熱を入れる陸上でも、うだつが上がらず、バイトに明け暮れる日々。
溜まり続けるストレスと、持て余す際限なき性欲に悶々と過ごす中…
”日常”が激変する事に──。
出典)LINEマンガ
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性に翻弄される『リビドーズ』の主な登場人物
「性」の怪物に翻弄され、それぞれ変わった性癖を持っている『リビドーズ』の主な登場人物をご紹介していきます。
脇谷イサム(わきや いさむ)
コンビニでバイトしている主人公の高校生。脇役のような日々を過ごし、悶々と性欲を溜めている。
また陸上に所属していて、毎日走ってトレーニングをしていて、駅伝を自分が這いあがるための蜘蛛の糸としてすがっている。しかし、膝を故障し、陸上までも奪われて絶望してしまう。
そんなときバイト先のコンビニで知り合った夜の仕事をしている女性に「リビド」を感染させたれて、「リビドーズ」となってしまった。
しかし他のリビドーズとは違い、陰部を切り取らずに力を扱えるようになり、天然物のリビドーズとして多くの人から狙われるようになる。
初瀬アカリ(はつせ あかり)
脇谷の幼馴染の女子高生。家が助産院のため、自分の進路も看護に絞っている。
脇谷イサムが目の前でリビドを発症させても引かないで、脇谷を信じるような優しい女の子。
母性が強く、脇谷のような不器用だけど懸命なタイプがドストライク。
神田(かんだ)
岸高の神田として恐れられている脇谷の幼馴染の少年。脇谷イサムからは「タカちゃん」と呼ばれていて、仲が良い。
不良のような見た目だが、脇谷が助けを求めるとすぐにかけつける優しい友達。
間渕(まぶち)
マニアックな作品を手掛けるAV監督。ある意味リビドの専門家で人の性癖に詳しい。
脇谷に目を付けて、ボディガードを頼む。
有坂アキト(ありさか あきと)
アクロトモフィリア(手足を切断する行為、あるいは切断された相手に興奮する性癖)を持っているリビドーズ。
その性癖がゆえに、手が剣のような形状になるリビドを持っている。
リビドに感染したある人を元の姿に戻すために血清を作ろうとしている。そのため、脇谷を希望として守ろうとする。
原口(はらぐち)
脇谷イサムと同じ陸上部に所属していて、脇谷のことを気にかけている部員。他の陸上部の部員からは「記録係」とからかわれている。
同じ学校のテニス部に所属している横川に好意を抱いている。そして、陸上部の先輩に盗撮を命令されてから、盗撮フェチに目覚めていて、女子テニス部を盗撮している。
横川イズミ(よこかわ いずみ)
脇谷と同じ学校のテニス部に所属している女子高生。陸上部の先輩から乱暴されたり、テニス部の顧問からセクハラされたりと大変な目にあっている。
そして、テニス部の顧問によってリビドを感染させられてしまう。
シュウ
緊縛師のリビドーズ。リビドーズを量産して革命軍を作ろうとする組織に所属している。ゲジに対して高圧的な態度を取る。
指を縄状に変形して操作して、人を縛ったりできる。縄になった指は切っても平気。
ゲジ
普段は低身長でブサイクだけど、リビドを発症させるとイケメンになる珍しいタイプ。
また足のふくらはぎに刃ようなものがつき、蹴りを攻撃手段としている。
匂いフェチで匂いを嗅ぐと変身する。
田丸万里(たまる)
内閣情報調査室の上席情報専門官の威圧感のある男性。携帯の待ち受けは奥さんと赤ちゃん。
宇佐美(うさみ)
国際感染症センター、通称DCCの総合感染症科の医師。得体の知れないリビドに恐怖を抱きながらも、医師として研究者として立ち向かう決意を固めている。
柏木(かしわぎ)
脇谷イサムのリビド事件の捜査を担当している警視庁の薬物捜査第二課の刑事。
石元(いしもと)
脇谷イサムのリビド事件の捜査を担当している警視庁の薬物捜査第二課の刑事。
眼鏡をかけている人を好んでいる。
面白い!『リビドーズ』の3つの見どころ(ネタバレあり)
性癖を武器にして戦うという変わった設定で物語が繰り広げられる『リビドーズ』には面白い見どころがたくさん存在します。
そんな数ある見どころの中でも特に注目してほしいポイントを3つに絞ってご紹介していきます。
リビドに感染した人の性癖とコンプレックス
『リビドーズ』は感染した人の性癖やコンプレックスが見どころとなっています。
リビドに感染した人は、性癖やコンプレックスによって肉体の形状が変わったり、発症タイミングが異なるのです。
つまり、ニーハイ好きな人はニーハイを見ることで症状が治まったり、「意識消失性愛」の人は意識がない人を見た瞬間暴れだします。
また足が短い人は発症時に足が長くなったり、盗触症で手が大きくなったリビドが現れたりと人の性癖やコンプレックスのことを知るきっかけにもなるのです。
今まで知らなかったような性癖や人それぞれのコンプレックスが人の肉体や行動を通して表現されているでの、是非リビドに感染した人を注目してみてください。
リビドーズの戦い
また『リビドーズ』では、リビドを操るリビドーズの戦いが見どころとなっています。
性癖対性癖の戦い。緊縛師や肉体切除性愛アクロトモフィリアの戦いなど己の性癖を駆使して行うバトルは、これまでのバトル漫画にはない思いが込められているように感じます。
革命軍を作ることを目的としている危ないリビドーズや大切な人を治すために戦うリビドーズ、そして主人公の脇谷のように好きな人を守るために戦うリビドーズがいて、それぞれの思いをぶつけ合うのです。
自分の性癖を武器にして、「性癖対性癖」の熱いバトルを繰り広げるリビドーズには是非注目してください。
リビド(性)の目的
そして『リビドーズ』では、人の性癖に反応し、人の肉体を変形させ、感染させていくリビドの目的も見どころとなっています。
宿主のコンプレックスや性癖を武器にして、宿主を暴走させるリビドは、感染だけを目的にしているわけなく、リビド同士でも争うことがあります。
そして、男女のリビドが謎の繭のような膜に覆われた姿が描かれていたりと謎に満ちたリビドウイルスが人類や世界をどうしようとしているのか、今度の展開に期待が集まります。
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性のパンデミック『リビドーズ』はこんな人におすすめ
『リビドーズ』はバイオハザード系やバトル系の漫画が好きな方には特におすすめの作品となっています。
物語は、人の性癖を暴走させる「リビド」と呼ばれるウイルスが爆発的に感染する中で、そのウイルスを操り武器として戦いに使っていくリビドーズなる人たちのバトルを描いた作品であり、バイオハザードとバトルの両方が楽しめるのです。
また性癖を使った戦いとなるため、シリアスな戦闘シーンでも力を上げるために官能小説を読んだりとおかしな状況もあり、笑える内容にもなっているので楽しみどころに溢れています。
「性」を武器にして戦う新しい物語の『リビドーズ』を是非ご覧になってみてください。
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管理人の思う『リビドーズ』が伝えたいこと(感想)
『リビドーズ』は、自分の性癖を暴走させてはいけないということを伝えたいように感じられます。
人の性がウイルスとなり性癖を爆発させて人々に襲い掛かるリビドは、人が性癖を爆発させると起こってしまう事態を誇張して、わかりやすく表現しており、性癖の危険さが伝わる内容になっているのです。
また物語のキーパーソンとなるような人物から「どんな性癖だろうがかまわねぇ…だが…妄想にとどめとけ 何の為にAVの業界があると思ってる」というセリフがあり、性癖は人それぞれだが、それを人に押し付けてはいけないということを言っているような気がします。
人の性癖をテーマにした漫画で、笑えて興奮できて、さらに考えさせられる内容にもなっているので、是非この機会に『リビドーズ』を読んで楽しんでみてください。
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