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『生者の行進』死へ導く悪霊から幼馴染を救うホラー漫画のネタバレ感想

生者の行進

『生者の行進』死へ導く悪霊から幼馴染を救うホラー漫画のネタバレ感想

 

死へ導く恐ろしい霊に憑りつかれた幼馴染の女の子を救うホラーミステリーサスペンス漫画の『生者の行進』。

不気味な広告で多くの人の興味を引きつけ、さらに息もつかない怒涛のストーリー展開で読む人を虜にし、話題を呼んでいるホラー漫画です。3巻完結の簡潔なストーリーながらも濃すぎる内容に高評価が付けられ続けています。

そんな今話題の人気ホラー漫画である『生者の行進』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。

 

生死をかけた究極のホラーサスペンス『生者の行進』のあらすじ

不気味な広告で話題を読み、卓越したストーリー展開で見る人を虜にする『生者の行進』の設定やあらすじをはじめにお伝えしていきます。

ホラーが苦手な人でも、手を止めることができほどのめり込んでしまう作品となっています。

作品の設定や概要

  • 著者:みつちよ丸
  • 出版社:集英社(ジャンプコミックスDIGITAL)
  • ジャンル:ホラー、ミステリー・サスペンス

 

『生者の行進』は3巻完結ながらも濃すぎるストーリーで読み始めたら止まらない作品となっている。

設定として、主人公の泪は霊感あり幽霊を見ることができる。ほかにも霊感を持つ者が登場するが、霊感を持つ者はなにかしらの特別な力を持っている。

霊は基本的に無害で、例えるならフィルムに焼き付けられた残像のようなものであり、死ぬ直前の記憶や感情がその場に残っているだけで複雑な思考はできない。

あらすじ

霊感が強く、幽霊を見ることができる主人公の泪。基本的には無害な霊だが、ある日バイト中に現れた「それ」は、絶対に関わってはいけないと本能が伝えるほど恐ろしいものだった。

「それ」は憑りついた人間を死へ導く恐ろしい霊。そして、泪の幼馴染のまどかが「それ」に憑りつかれてしまった。

幼馴染のまどかを救うために生死をかけたホラーサスペンスが今始まる…。



幽霊よりも人間の方が怖い『生者の行進』の主な登場人物

『生者の行進』では幽霊よりも生きた人間の方が恐ろしいと表現されています。主人公周辺の優しい人間だけでなく幽霊よりも怖いサイコパスな人間も登場する『生者の行進』の登場人物をご紹介していきます。

吉川泪(よしかわ るい)

霊感が強く幽霊を見ることができる『生者の行進』の主人公である男子高校生。4年前に幼い弟を交通事故で亡くしており、そのお葬式で弟の幽霊を見たときから幽霊が見えるようになった。

幽霊は見えるが幽霊に恐怖は感じず、いじめられていた経験があるため、生きた人間のほうが怖いと思っている。

また弟の死を自分の責任だと感じており、大きな罪悪感を抱えて生活している。

高岡まどか(たかおか まどか)

主人公の吉川泪の幼馴染である可愛らしい顔立ちをした女子高生。今でこそ可愛いが昔はジャイアン女版みたいなデブでブサイクな見た目で主人公のことをいじめていた。

しかし、泪によくちょっかいを出すのは、実は泪に好意を抱いているから。幼い頃にデブでブサイクと男子にからかわれるなか、泪に痩せたら可愛くなると本心から言われたことで救われている。

そして実際にダイエットして痩せていろんな人にモテるほど可愛くなった。

高岡浩二(たかおか こうじ)

まどかの兄である大学生。かつては主人公の泪をいじめていたグループのリーダーであり、腕っぷしが強いだけが自慢の単細胞な馬鹿だが、言葉が通じないとすぐに暴力に訴える性格だった。

今は大学でラグビーに励み、可愛い彼女がいる。またとても妹思い。



東雲亜希(しののめ あき)

県警本部捜査一課に務めている人物。学生時代は陸上に所属していたため、かなり足が速い。

姉とランニング中に、姉が包丁でめった刺しされて殺されてしまう。その経験から警察官になり、犯罪者をどんな手を使ってでも捕まえる固い意志を持っている。

そのため、泪に協力してまどかを狙う殺人犯を捕まえるために非合法な捜査を行う。

また警察官としても優秀で供述の些細な言葉から違和感を感じ取ったり、犯人の行動理由を予測し、犯人を追い詰めることができる。

神原省吾(かんばら しょうご)

お寺で働いている高校生。泪と同じく霊感が強く、幽霊を見ることができる。さらに幽霊に直接触って、除霊することもできる。

除霊する才能はたしかだが、性格が非常にクズなためお払いに10万円もの高額な請求をする。

また母親は病を患っており、稼いだお金はその治療費に充てている。

水戸則夫(みと のりお)

高岡浩二の友達。まどかに好意を抱いており、時折気持ち悪い行動を取る。また薬にも手を出している。

鮫島瞬(さめじま しゅん)

高岡浩二のイケメンな友達。両親を亡くしている。水戸則夫のことを危険視している。

小栗美弥(おぐり みや

物語のはじまりの犠牲者となる女子高生。つんつんした性格。主人公の泪が危険視するほどのまがまがしい怨霊につかれていた。そして、残忍な殺人事件で命を落とす。



結末まで一気読み必須の『生者の行進』の3つの見どころ(ネタバレあり)

読んでいてゾクッとすることが多く、震えてしまうほどの恐怖を与える『生者の行進』ですが、ストーリー展開や表現力が卓越しており、読む手を止められないほど面白い作品となっています。

そんなホラーなのに引き込まれる『生者の行進』の見どころを3つ厳選してお伝えしていきます。

鳥肌必須のおぞましい幽霊たち

『生者の行進』はホラー漫画だけあり、鳥肌を立てずにいられないおぞましい幽霊たちが登場していきます。

はじめに登場する唇の霊だけでなく、奇怪な姿をした凶暴な霊や殺された未練を残した霊などがおぞましく描かれていて、夜読めば眠れなくなってしまうのです。死までのカウントをしていたり、夜な夜な襲ってきたりする霊は本当に怖くてトラウマレベルになる方もいると思います。

しかし、おぞましい霊以外にも主人公たちを助けてくれる霊や犯人捜査に協力してくれる霊もいたりと和む場面もあるので、ご安心してください。

総じてこの世に未練を残しているのが霊なので、怖いものが多いですが、ホラー漫画好きには大いに楽しめる見どころとなっています。

吊り橋効果で深まる泪とまどかの関係

『生者の行進』ではホラー要素だけでなく主人公の泪と幼馴染のまどかの関係の進展にも注目です。

まどかがわかりやすい好意を泪に抱きながらも泪のそっけない態度になかなか進展しない恋模様。しかし、吊り橋効果かわかりませんが、幽霊たちにより2人の距離が縮まり、恐怖体験を共にすることで徐々に本当の自分の気持ちに気づいていく泪たちの姿は甘酸っぱく読んでいてトキメキます。

恐ろしい描写が多い中だからこそ、ギャップでより愛おしく感じられ、読者が救われる部分であるので、見どころとなっています。

一気に引き込まれるストーリー展開

『生者の行進』は、なんといってもストーリー展開が秀逸すぎて、怖いけど読む手を止められなくなるのが魅力です。

最初のページで綺麗な女子高生を起用しながらも、即それを裏切る気持ちの悪い霊が登場し、興味を持たずにいられません。そして、23ページでは殺害された女子高生に憑りついていた気持ち悪い霊が主人公の泪の幼馴染であるまどかに憑りついてしまっている展開に一気に物語に引き込まれます。

そして、その霊が不気味に唱えるカウントダウンが物語の全体像を浮き彫りにしていくのです。

他にも幽霊たちが示す数々の伏線や想像を超える真相や展開の連続に、息をするのも忘れてページをめくってしまうほど、のめり込んでしまいます。

読み始めたら止めることができないほどのハラハラドキドキなストーリーを是非多くの方に楽しんでもらいたいです。

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話題の『生者の行進』はこんな人におすすめ

『生者の行進』は言わずもがなホラー漫画好きにはとてもおすすめ作品になります。

登場する幽霊はもちろん怖く、主人公の言葉に対する他の人物の反応などは、読者にもリンクしてゾクッと体が震えてしまいます。除霊しても悪化して現れる怨霊たちには、底知れない恐怖を感じられ、夜に読めば眠れなくなってしまうかもしれません。心臓に悪いほど怖いです。

しかし、ホラー好きならそういった心臓の悪さも楽しめる恐怖感となっています。

またホラー好きでなくても漫画好きであれば読んで損はない作品かと思います。ストーリー展開も読者の感情を揺さぶる技術も卓越していて、ホラーが苦手な方でもストーリーの力で話に引き込まれて読み進めてしまいます。

心臓の弱い方にはあまりおすすめできませんが、一般人ほどの心臓を持っているのであれば、是非1巻だけでも読んでみてほしい作品です。おそらく読むのをやめられなくなります。

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管理人の思う『生者の行進』が伝えたいこと(感想)

『生者の行進』は、幽霊よりも生きた人間の怖さを伝えたいように感じられます。

作中で主人公も話していることですが、『生者の行進』に登場する幽霊は生前の残像のようなもので基本的に害はなく、主人公たちを助けてくれることもあります。

しかし、生霊のように生きた人間の思いが霊となったときのおぞましさや凶暴さがこの作品では強烈に描かれています。

そして生きた人間のサイコパスな考え方や歪んだ思想がもたらす行動は幽霊よりもよっぽど怖いです。『生者の行進』を読むと生きた人間の怖さをより思い知らされます。

幽霊だけでなく生きた人間の怖さも描いている『生者の行進』は、読んでいて感情を大きく動かされトラウマになる方もいるかも知れませんが、読後の満足はすさまじいのでこの機会に是非読んでもらいたいです。

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ヨル
漫画紹介をしているヨルです! 毎月150冊以上漫画を読むので、その中で特におすすめの漫画を紹介していきます! 次に読む漫画を探してる方はぜひ参考にして頂けたら嬉しいです^^
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