ヒューマンドラマ

『メタモルフォーゼの縁側』BLで繋がる老婦人とJKの日常漫画のネタバレ感想

メタモルフォーゼの縁側

『メタモルフォーゼの縁側』BLで繋がる老婦人とJKの日常漫画のネタバレ感想

 

「このマンガがすごい!2019」のオンナ編第1位を獲得した名作『メタモルフォーゼの縁側』。

BL(ボーイズラブ)コミックスをきっかけに知り合った老婦人と書店員の女子高生が繰り広げるほのぼの日常コメディに、見ていて心が温まる作品となっています。

趣味に歳の差なんて関係ない!『メタモルフォーゼの縁側』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。

 

「このマンガがすごい!2019」オンナ編第1位『メタモルフォーゼの縁側』のあらすじ

見事「このマンガがすごい!2019」のオンナ編第1位を獲得した『メタモルフォーゼの縁側』の設定やあらすじをご紹介していきます。

作品の設定や概要

  • 著者:鶴谷香央理
  • 出版社:KADOKAWA(カドカワデジタルコミックス)
  • ジャンル:ギャグ・コメディー、ヒューマンドラマ

設定として、主人公の1人である市野井雪おばあちゃんは75歳で、書道教室の先生をしていて、1人暮らしをしている。

そのおばあちゃんが久しぶりに立ち寄った本屋さんで絵が綺麗だと思って手にしたのがBL(ボーイズラブ)コミックスという男子同士の恋愛を描いた漫画だった。

それからおばあちゃんはBL本にはまり、同じくBL趣味のある女子高生佐山うららとひょうんなことから知り合うようになる。

 

『メタモルフォーゼの縁側』のTwitter公式アカウントはこちらになります。

あらすじ

知らない間に時間が経っていることに嘆く75歳の市野井雪おばあちゃん。

久しぶりに立ち寄った本屋で出会った綺麗な本を購入したが、それはBLコミックスだった。

そしてBLコミックスをきっかけに書店員女子高生の佐山うららと親しくなっていく…。



お互いを気遣う温かい『メタモルフォーゼの縁側』の主な登場人物

おばあちゃんと女子高生がBLコミックスで盛り上がる『メタモルフォーゼの縁側』は、読んでいてほのぼのした温かい気持ちになるような登場人物に溢れています。

そんなお互いを気遣い合う登場人物たちをご紹介していきます。

市野井雪(いちのい ゆき)

75歳の書道教室の先生であるおばあちゃん。夫はすでに亡くしている。

久しぶりに立ち寄った本屋できれいな絵だと思ってBLコミックスを購入。その後、BLにはまるようになる。

ずっと誰かと漫画の話をしたかったところで、書店員の佐山うららと出会いBLコミックスの話をするようになる。

佐山うらら(さやま うらら)

駅前の書店「ブックスナカ」でバイトしている女子高生。イケイケな女子高生を別の生き物みたいに思っている引っ込み思案な女の子。

好きなもの話で盛り上がったりしたいと思っていたが、好きなものを語れる友達がいなかった。そんなときにBLにはまった市野井おばあちゃんと知り合い、話すようになる。

たまに自分だけ他の人より時間の流れが遅いように感じることがある。

紡(つむぐ)

佐山うららの幼馴染のさわやかな男子高生。英莉というかわいい彼女がいる。

のんきでちょこっとやんちゃな性格をしている。

英莉(えり)

紡のかわいい彼女。紡と仲のよい佐山うららに少し嫉妬している。



まさきくん

市野井書道教室に通う少年。いつもむずかしい漢字を書く。

コメダ

市野井おばあちゃんと佐山がはまっているBL本の作者。高校生のころに某テニス漫画にどハマりしてから絵を描くようになった。

ちまちゃん

コメダ先生のアシスタントの女性。同人で活動している。

大きめの質問をさらっとする。

花江(はなえ)

市野井雪の娘。あまり料理はうまくない。

母の市野井おばあちゃんとは別々に暮らしている。



BL×おばあちゃん×女子高生の『メタモルフォーゼの縁側』の3つの見どころ(ネタバレあり)

おばあちゃんと女子高生がBLをきっかけに交流する温かいストーリーを繰り広げる『メタモルフォーゼの縁側』には、ストーリー構成や登場人物の変化などさまざまな見どころが存在します。

そんな数ある見どころの中でも特に注目してほしいポイントを3つご紹介していきます。

主人公たちがはまるBLコミックス

『メタモルフォーゼの縁側』では、物語で登場するBLコミックスの内容も隠れた見どころとなっています。

主人公の2人がハマる「君のことだけ見ていたい」では綺麗な絵で、男子2人の禁断の恋が描かれていて、読者も内容が気になってしまうこと間違いなしです。

24歳にもなってうじうじしてしまう気が弱い咲良くんやそれに付け込む佑真くん。言葉が足りない男の子2人の物語の何が主人公たちを焚きつけるのかも是非注目しながら読んでみてください。

佐山うららの変化

また『メタモルフォーゼの縁側』では、引っ込み思案の女子高生佐山うららの変化も見どころとなっています。

自分のBL趣味を話せる友達もいなくて、人が話しているのを見ているだけだった佐山うららでしたが、市野井おばあちゃんとの交流から徐々に変わっていくのです。

人目を気にせずBLの話をできるようになったり、「自分なんか」という言葉を使うのをやめたり、漫画を描き始めたりと、始めたいと思ったことはいつやってもいいのだと気づき、新しいことに挑戦するようになります。

人と話していると「しゃべりすぎた」と気にすることは多いですが、そんな自分のこともたくさん話せるようになって、変わっていく佐山うららを是非応援してください。

市野井雪と佐山うららの関係

そして『メタモルフォーゼの縁側』の最大の見どころは老婦人の市野井雪と女子高生の佐山うららの関係です。

BLコミックスから繋がりだした不思議な関係であり、女子高生とおばあちゃんがBLの話をしているのは、奇妙な光景に見えるかもしれませんが、お互いが想いのたけを話し合っている瞬間はとても素敵に見えます。見ていて心が温まるのです。

ジェネレーションギャプがあったり、おばあさんと女子高生では体力などが違い、イベントでも同じように行動できませんが、それでもお互いが楽しみながら趣味を共有している姿は羨ましくなります。

おばあちゃんと孫とは違った関係を織りなす微笑ましい老婦人と女子高生の姿に、是非和んでみてください。

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ほのぼのした日常『メタモルフォーゼの縁側』はこんな人におすすめ

『メタモルフォーゼの縁側』は、人に言いにくい趣味を持っている方には特におすすめの作品です。

物語は、BL(ボーイズラブ)コミックスにハマるおばあちゃんと女子高生のほのぼのした日常の作品であり、他の人には言えないような趣味を元に交流する2人が魅力的描かれています。

2人の距離感の絶妙な変化や、趣味友達を見つけた2人の心の変化も奥ゆかしく表現しており、趣味を共有する2人が羨ましくなること間違いなしです。

『メタモルフォーゼの縁側』を読んで、是非あなたも自分の趣味を共有する友達を見つけて、日常を色づけてみてください。

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管理人の思う『メタモルフォーゼの縁側』が伝えたいこと(感想)

『メタモルフォーゼの縁側』は、好きなものは世代を超えるということを伝えたいように感じられます。

物語では、あまり交わることのない老婦人と女子高生がBLコミックスという趣味をきっかけに交流するようになり、その交流から自分の日常を色づけていく素敵な描写がたくさん描かれています。

好きなものを紹介し合ったり、語り合ったりする2人を見ていると微笑ましくて温かく、2人の年齢が58歳も離れていることも忘れてしまいます。

そんな世代を超えて繋がり合うことの素晴らしさを上手に表現されており、「このマンガがすごい!2019」のオンナ編1位を獲得した名作ですので、漫画好きな方は是非この機会に『メタモルフォーゼの縁側』をご覧になってみてください。

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ヨル
漫画紹介をしているヨルです! 毎月150冊以上漫画を読むので、その中で特におすすめの漫画を紹介していきます! 次に読む漫画を探してる方はぜひ参考にして頂けたら嬉しいです^^
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