『ラジエーションハウス』ドラマ化もされた放射線技師医療漫画のネタバレ感想
数ある医療漫画の中でも異彩を放つ、放射線技師にスポットを当てた漫画、『ラジエーションハウス』。
重苦しい展開ばかりになりがちな医療漫画の中でも、どこかコミカルな作風と医療現場のピリッとした空気がバランスよく描かれる作品となっています。
2019年4月にはドラマ化もされ話題になりましたね！
そんな『ラジエーションハウス』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。
放射線科の現場を描く『ラジエーションハウス』のあらすじ
放射線技師にスポットを当てる『ラジエーションハウス』の設定やあらすじをご紹介していきます。
あまり普段の生活では馴染みのない放射線科を舞台に、リアルな医療現場と日本の医療に関する課題を取り扱う内容となっています。
読んでいて勉強になるエピソードも数多くあるので、是非一度は手に取って頂きたい作品です。
作品の設定や概要
- 原作：横幕智裕
- 漫画：モリタイシ
- 出版社：集英社（グランドジャンプ、ヤングジャンプコミックスDIGITAL）
- ジャンル：医療、ヒューマンドラマ
『ラジエーションハウス』は、放射線技師として超一流の腕をもつ主人公・五十嵐唯織が、放射線科医として努力を重ねるヒロイン・甘春杏の力になるべく、医療現場で奔走する作品となっております。
あらすじ
診療放射線技師・五十嵐唯織。CTやMRIを撮る腕は超一流だがコミュ障の彼は、憧れの幼馴染・甘春杏が放射線科医として勤める病院に採用される。
そこで、彼女を技師として支えようとする唯織だが…!?
視えない病を診つけ出す、画像診断医療コミック開幕!!
引用）コミックシーモア
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特別編まで放送される人気ぶり！『ラジエーションハウス』のドラマ化情報
窪田正孝さんの起用で話題になりましたね！『ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート〜』のタイトルで2019年4月から放送されました。
最終回の翌週には、2時間スペシャルの特別編が放送されるように、その人気ぶりがわかりますね！
ドラマの主なキャストは以下の通りでした。
ちなみにナレーションは八嶋智人さん。いつもの雰囲気とはちょっと違う優しい声に「誰の声だ！？」と一時期話題になりましたね笑
ナレーションも含めたキャストは以下の通りとなっています。
- 五十嵐唯織 ：窪田正孝
- 甘春杏 ：本田翼
- 広瀬裕乃：広瀬アリス
- 軒下五郎：浜野謙太
- 威能圭：丸山智己
- 悠木倫：矢野聖人
- 南里美：浅見姫香
- 黒羽たまき：山口紗弥加
- 小野寺俊夫：遠藤憲一
- 辻村駿太郎：鈴木伸之
- 鏑木安富：浅野和之
- 大森渚：和久井映見
- ナレーション：八嶋智人
主題歌：MAN WITH A MISSION「Remember Me」
また、主題歌を歌ったMAN WITH A MISSION、通称マンウィズの曲は劇中のエピソードの中でも使用されています。ドラマ第4話にて「FLY AGAIN」が実際に使用され、登場人物の心情と絡めながらの演出がありました。
主題歌も是非聞いてみてください。
そして、ドラマ『ラジエーションハウス』は「FODプレミアム」というサービスを利用すると視聴することができるので、是非ご覧になってみてください。
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個性的な放射線技師だらけ！『ラジエーションハウス』の主な登場人物
ここでは『ラジエーションハウス』の登場人物を紹介していきます。
放射線科を舞台に、様々な医療機器を駆使して活躍するキャラクターに注目です！
五十嵐 唯織（いがらし いおり）
本作の主人公。
診療放射線技師として天才的な読影技術とセンスを持つが、人付き合いが以上なまでに下手くそなコミュ障。
縁あって甘春総合病院に採用され、放射線技師として働くことになる。
杏とは幼馴染の関係。その頃の約束をきっかけに技師として力を磨いてきたが、残念ながら杏には忘れられてしまっている。
実は医師免許を取得しており実力も十分あるが、訳あってそのことは周りに隠している。
甘春 杏（あまかす あん）
本作のヒロイン。
甘春総合病院に勤める放射線科医。父親は甘春総合病院の元院長。父親の病院を守りたいという思いがあり、日々医師としての努力を重ねている。
唯織とは幼馴染の関係だったが本人はそのことを覚えていない。
昔のことを思い出してもらおうと必死な唯織を訝しく思うことが度々ある（唯織が何かと不審な言動をするせい）。
当初は「技師は撮るだけで、診断するのは医師の仕事」と技師のことを軽視しがちだったが、唯織の仕事ぶりを通じて次第にその考えを改めるようになる。
広瀬 裕乃（ひろせ ひろの）
甘春総合病院に唯織と同じタイミングで採用された、新人の放射線技師。
覚えたことはすぐに忘れてしまうタイプで、放射線科でも機器の使い方を一からレクチャーしてもらう日々。
唯織をはじめとする周りの優秀さに圧倒されつつも、自分のできることを見つけ懸命にこなす努力家の一面がある。
小野寺俊夫（おのでら としお）
甘春総合病院・診療放射線技師長。マイペースで適当な親父キャラ。
普段は適当な調子だが仕事に対しては熱血漢で、部下に対して厚い信頼を持っている。
軒下吾郎（のきした ごろう）
甘春総合病院・診療放射線技師。お調子者の男性。
広瀬にセクハラをしてはたまきに制裁を与えられている。マッチングアプリで彼女探しをしている。性格は悪いが、技師としての実力は良い。
威能圭（いのう けい）
甘春総合病院・診療放射線技師。暗い雰囲気で背が高い男性。
口数は少ないが喋るとイケボであり、女性を魅了する。
悠木倫（ゆうき りん）
甘春総合病院・診療放射線技師。中性的な見た目の男性。
PCパーツオタクで酔うと女装癖が出る。そのためお酒は自分から飲まない。
黒羽たまき（くろはね たまき）
甘春総合病院・診療放射線技師。バイセクシャルの美女。
悠木に無理矢理お酒を飲ませて女装させたり、セクハラをした軒下に制裁を与えたりとドSな一面も持ち合わせている。
大森渚（おおもり なぎさ）
甘春総合病院の現院長。誰にでも優しく接する母のような存在。アメリカのピレス教授の講義で唯織と出会い、彼を採用する。
院内で唯一、唯織が医師免許を持っていることを知っている。
鏑木安富（かぶらぎ やすとみ）
甘春総合病院・診療部長兼放射線科長。
院長の座を得るべく放射線科の点数稼ぎを考え、患者の利益と反する部分も。
辻村駿太郎（つじむら しゅんたろう）
京北大学の整形外科医。外来で甘春総合病院に週に3回だけ訪れる。
外見は2枚目で爽やか紳士だが、内面は強烈なドM。杏に好意を抱いている。
菊島亨（きくじま とおる）
「病の写真家」編の患者。写真家。
頭痛を訴え甘春総合病院へやってくるが、銀歯があるせいでレントゲンが撮れないというトラブルが起きてしまう。
蛭田真貴（ひるだ まき）
「ヒルダとマキシマム」編の患者。
人間ドック胸にしこりが見つかり、乳がんの検診を受けるため甘春総合病気を訪れる。夫とは幼馴染で、オンラインゲームを一緒に楽しむ仲。
千葉健太郎（ちば けんたろう）
「1 / 50万の少年」編の患者の少年。
膝の痛みを訴え、最初は成長痛だと診断される。が、本人は痛みに違和感を覚えており、成長痛ではないかもしれないと思っていた。
千葉美佐子（ちば みさこ）
「雪原の白兎」編の患者。千葉健太郎の母親で婦人誌の編集者。
過去に乳がんを患い乳房を片方全摘している。それ以来、再発のリスクを考え毎年マンモグラフィー検査を受けている。
坂元美月 (さかもと みつき)
「FLY AGAIN」編の患者。ザ・カーテンライズというバンドのギタリスト。
右肩の痛みを訴え甘春総合病院にやってくる。聴いていたマンウィズの「FLY AGAIN」の曲により、同じくその曲が好きだった広瀬と打ち解ける。
藤本 直樹 (ふじもと なおき)
「死者からのメッセージ」編の患者。
家の近所の空き地で倒れているところを弟に発見され、その後死亡が確認された。
篠原正男 (しのはら まさお)
「ラビリンスを越えて」編の患者。
自身が社長を勤める会社にて目眩を起こし、意識があるものの緊急搬送された。
リアルな医療現場！『ラジエーションハウス』の3つの見どころ（ネタバレあり）
『ラジエーションハウス』には目まぐるしい医療現場のストーリー展開を中心に、たくさんの見どころがあります。
そんな数ある見どころの中でも特に注目してほしいポイントを3つご紹介していきます。
主人公・唯織の天才的な医療技術と一途な想い
『ラジエーションハウス』の主人公、唯織は普段はナヨナヨしていて暗い、可哀想なくらいのヘタレ青年として描かれています。
しかしひとたび放射線技師としての立場になれば、その天才的な技術で、様々な難病に苦しむ患者を救っていきます。
その技術はまさに神業！
なかなか発見の難しい病気が多い放射線科の中で、機器の駆使とその腕前でどんな病気も発見してしまいます。
それもひとえに、杏の力になりたいという幼い頃の約束を果たすためという何とも健気な理由なのも、唯織というのキャラクターの魅力なのです。
唯織から伝播する、登場人物たちの成長
上記の通り、主人公の唯織は当初から天才的な技術を持ったキャラクターとして登場します。
『ラジエーションハウス』では、そんな唯織の活躍が他の登場人物にも影響を与えていくことも見どころのひとつです。
ヒロインである杏は技師に対して「ただ撮影をしていればいい」と思っていましたが、唯織の活躍をきっかけに、技師を信頼し頼れる相手と認識を改めます。
新人でダメダメだった広瀬も、患者に向き合う唯織の姿を見て一念発起。放射線技師としての姿勢に変化が現れます。
唯織を中心に、放射線科・甘春病院全体が良い方向に変わっていく様子もこの作品の見どころです！
リアルな医療現場と、医療現場の未来
『ラジエーションハウス』では、なかなかスポットの当たらない放射線科を舞台に、今の日本の医療現場の課題と、今後の医療現場の未来を描いています。
そもそも発見の難しい病気を取り扱うことが多い放射線科ですが、それゆえ命に関わる重大な難病を何としても見つけ出すという責任が伴ってくるのです。
難病を抱えた患者への対応は、精神的な面の支えになることも必要となります。
そんな時に唯織が、患者へ心強い言葉をかけて勇気付けるシーンがカッコいい…！
普段のナヨナヨした雰囲気とのギャップも相まって頼りがいのある姿を見せてくれます。
そんな唯織の高い技術を通じて、最新の機器やテクノロジーを紹介しつつ、医療現場の未来を明るく描いているのことも、『ラジエーションハウス』の魅力の一つなのです。
面白い！『ラジエーションハウス』はこんな人におすすめ
『ラジエーションハウス』は、医療漫画や医療ドラマが好きな人に特におすすめの作品となっています！
今まで多くあった外科医メインの漫画と比べて分かり易い派手さはないものの、放射線技師として患者を救おうとする姿にはきっと心動かされる筈です…！
また、医療ジャンルらしく、院長の後継者争いや院内のいざこざなど、欠かせない展開もしっかりと盛り込まれています。
まだまだ今後の展開が気になる作品となりますので、医療漫画や医療ドラマが好きな方は、『ラジエーションハウス』を是非ご覧になってみてください。
管理人の思う『ラジエーションハウス』が伝えたいこと（感想）
『ラジエーションハウス』は、放射線技師という仕事の重要さを、そして命の大切さを伝えたいように感じられます。
普段の生活ではなかなか馴染みのない放射線科をテーマに取り扱っていますが、その内容は癌や脳梗塞など、聞き覚えのある大きな病気ばかりです。
早く見つかれば治る病気も増えている世の中で、 定期的な検査や予防医療の重要性が伝わってくる作品となっています。
医療漫画が好きな方に限らず、病気への理解を深めるため幅広い年齢層の方にもオススメなので、『ラジエーションハウス』を是非この機会にご覧になってみてください。
また『ラジエーションハウス』を掲載しているアプリ「ヤンジャン！」では、ヤンジャン最新号が最速で読めます！
『ラジエーションハウス』の評価まとめ
最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。
漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。
| 当サイトの評価 | 4.8（記事作成者の評価） |
|---|---|
| コミックシーモア | 4.6（46件の評価） |
| まんが王国 | 4.1（39件の評価） |
| Renta! | 4.5（81件の評価） |
| BookLive | 4.5（22件の評価） |
※それぞれ5段階評価となっています。
平均的にとても高い評価がついていますね！
これまでの見どころでも詳しくご紹介してきましたが、医療漫画としても読みやすい点と、誰もに一度は読んでもらいたい医療知識が満載であることから、当サイトでもこの評価としました。
評価の通り、面白さも保証しますので是非読んでみてください！
