『酒と恋には酔って然るべき』日本酒をこよなく愛するOL恋愛漫画のネタバレ感想
仕事終わりに日本酒を飲む時間が何より幸せなOLが、クールな年下と落ち着いた年上に惹かれる様子を描いた漫画、『酒と恋には酔って然るべき』。
いつまでも恋愛には夢を見ていたいけれど、現実的なことも考えなきゃいけない・・・。そんな葛藤の中、揺れ動く恋愛模様がテンポよく進む、とても読みやすい作品となっています。
ラブコメ好きと日本酒好きどちらにもお勧めしたい『酒と恋には酔って然るべき』の、あらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。
恋したい32歳OLとクールな後輩の恋模様『酒と恋には酔って然るべき』のあらすじ
2019年11月現在、単行本3巻まで発売されている『酒と恋には酔って然るべき』の設定やあらすじをご紹介していきます。
日本酒をきっかけに恋愛模様がめまぐるしく展開するストーリーで、とても読みやすい作品となっています。是非ご覧になってみてください。
作品の設定や概要
- 著者:はるこ(原案協力/江口まゆみ)
- 出版社:秋田書店(エレガンスイブ、A.L.C.DX)
- ジャンル:恋愛、ラブコメ、料理・グルメ
- 巻数:4巻(連載中:2020年5月14日現在)
30代になって結婚を考えつつも、いい出会いも無いし1人の時間は気楽でなんだかんだ楽しい・・・。でもやっぱりときめくような恋愛や幸せな結婚はしたい・・・。
『酒と恋には酔って然るべき』はそんな結婚に対しての葛藤を持った主人公の松子が、ふとしたきっかけで恋愛に発展していく展開を描いた作品となっています。
あらすじ
32歳のOL・松子は、日本酒が大好きでカップ酒を家飲みする毎日。男いない生活は3年目。ひとりは楽しいけれど、恋だってしたい。
そんな彼女が気になるのは会社の年下クール男子。2人で飲んだら、実は彼は最高に可愛い「酔いデレ」で…!? 日本酒大好きOLと、クールな年下男子の、粋に酔わせる恋物語!!
引用)コミックシーモア
『酒と恋には酔って然るべき』の主な登場人物
それぞれ恋愛・結婚に対して様々な距離感や価値観を持った、『酒と恋には酔って然るべき』の登場人物を紹介していきます。
日本酒をはじめお酒を飲むシーンが多くあり、なんだか飲み会にいるような楽しい気分にさせてくれる愉快なキャラクターに注目です!
藤井 松子(ふじい まつこ)
本作の主人公。32歳独身のOL。彼氏なし生活3年目。
周囲の友人の結婚や出産によりだんだん飲み友達が減っていった結果、いつしか帰りの心配もない、自宅での家飲みにハマる。仕事終わりにワンカップ日本酒で晩酌することに幸せを感じつつも、そろそろ恋人も欲しい日々を過ごす。
ワンカップ酒を家の棚に常備しており、その量は家を訪れる人をギョッとさせるほど。ワンカップ酒のみならず、日本酒全般にも詳しい。料理もでき、お酒に合う簡単な一品モノをよく作る。
職場では姉御的ポジション。本人もサバサバした性格だが、恋愛に関してはまだまだ夢を見ていたいと思っている。
今泉のことが気になりながらも、思わせぶりな態度に振り回されっぱなしな日々を過ごす。
今泉(いまいずみ)
松子の営業部の後輩。物静かな27歳の好青年。
会社の飲み会はめんどくさいのであまり参加しないタイプだが、お酒が嫌いなわけではない。むしろ酔うと笑い上戸になり、普段より柔らかい雰囲気に。普段とのギャップ萌えにより松子のハートを掴む。
ナチュラルに失礼な発言をしたり、上から目線な発言をするが、本人に悪気はない。生意気だけど、どこか憎めない性格。
ふとしたきっかけから松子の家で宅飲みをしたことで、(本人曰く)親しく松子に話しかけるようになる。
白石(しろいし)
松子の友人。同じ会社の販売部で働いている。見た目も考え方もクールな女性。
松子とは社内の自動販売機スペースで女子会(今泉曰く「井戸端会議」)をする仲。
恋愛観は非常に現実的で、今泉との関係に浮かれる松子をバッサリ切り捨てたりもするが、なんだかんだ応援してくれる良き友人。彼氏と同棲している。
美森(みもり)
白石の販売部の後輩。松子には若さが眩しい24歳。今泉のことが気になっているようで、積極的にアタックを仕掛ける。
人生設計はしっかりと考えるタイプ。婚活にも積極的で、色々な男性と出会った上で将来を決めたいと思っている。
伊達(だて)
松子が飲み屋でたまたま出会った男性。35歳で他社の課長。気遣いができる落ち着いた色男。
松子と同じく日本酒が好きで意気投合する。日本酒に関しての知識も豊富。軍艦マニアの一面があり、家には軍艦の模型があるほど。
笑いあり!ときめきあり!『酒と恋には酔って然るべき』の3つの見どころ(ネタバレあり)
『酒と恋には酔って然るべき』では、恋に奔走する松子のドタバタ劇を中心に、たくさんの見どころがあります。
そんな数ある見どころの中でも特に注目してほしいポイントを3つご紹介していきます。
1人も楽しい!けど恋もしたい!32歳松子の恋の奮闘
『酒と恋には酔って然るべき』では、主人公である松子の恋の展開がストーリーの中心です。
松子は、彼氏いない歴3年、仕事終わりにワンカップ酒で晩酌する生活をそれなりに楽しんでいます。しかし、恋もしたいし、そろそろ結婚も考える年齢・・・。
そんな中訪れた恋の予感に、松子の心は浮かれまくり!このチャンスを逃すまいと奮闘していく様子は、笑いありときめきありの展開で目が離せません。
大人の余裕を見せようとして、ちょっと空回りしちゃうような展開を見て笑っているうちに、だんだん松子を応援しながら読み進めてしまうこと間違いなしです!
思わせぶり過ぎるよ・・・今泉くんの一枚上手(うわて)な性格
『酒と恋には酔って然るべき』の年下男子、今泉くん。
この今泉くんが思わせぶりな態度で松子を翻弄させまくります。なにあのイケメン・・・絶対CV:鳥海浩輔だよ・・・(今泉違い)
まずそもそも職場ではクールなキャラ。誘われた飲み会にもあんまり参加しないような今どきの若者。かと思いきや、お酒が入ると表情豊かになり、可愛い笑みまで浮かべる。尊い・・・。
ふとしたきっかけから松子と家飲みを開催し、お互いの距離が縮まるのですが、今泉くんの思わせぶりな態度が松子の気持ちをこれでもかと振り回します。
家飲みをしたことを職場で話したり(その際、ワンカップ酒晩酌をバラされる)、初詣に誘ったり、実家の猫を「彼女」と言って松子をからかったりと、お茶目な面も併せ持っている今泉くんの動向に注目です!
これであなたも日本酒マニア!?「もっと知りたい!お酒の話」コーナー
『酒と恋には酔って然るべき』では、松子が美味しそうに日本酒を飲むシーンが数多くあります。
松子が晩酌するワンカップ酒はもちろん、菊正宗、獺祭、月の桂など、一度は聞いたことのある日本酒が数多く登場します。そう!登場する日本酒はすべて実在の銘柄なのです!
また、お話の中はもちろん、一話一話の間にもコラムとして「もっと知りたい!お酒の話」が挟まれています。日本酒の種類や飲み方、作中に出てきた銘柄の紹介など、実はこのコーナー、担当編集さんが書いているそう…!すげぇ…!
甘い恋愛ストーリーだけではなく、日本酒への愛に溢れていることも、『酒と恋には酔って然るべき』の魅力の1つだと思います。
松子の恋の行方が気になる『酒と恋には酔って然るべき』はこんな人におすすめ
『酒と恋には酔って然るべき』は、笑いありトキメキありのラブコメが読みたい人に特におすすめの作品となっています!
単行本は現在3巻まで発売されていますが、恋に翻弄される松子のストーリーはテンポ良く進んでいきます。3巻分とは思えないほどの高い密度で、様々な展開が楽しめる作品です。
また、松子たち登場人物がそれぞれ、結婚に対してリアルな考えを持っていることも、この作品にぐっと引き込まれる理由の1つだと感じます。
松子の恋は現在進行形で続いていますので、松子の恋の展開が気になる方は、『酒と恋には酔って然るべき』を是非ご覧になってみてください。
管理人の思う『酒と恋には酔って然るべき』が伝えたいこと(感想)
『酒と恋には酔って然るべき』では、様々な恋愛・結婚観の中で、自分の幸せについて向き合ってみる大切さを伝えたいように感じられます。
1人で日本酒を味わっている時間も良いけれど、やっぱり好きな人と同じ時間を過ごしたい・・・。そんな葛藤の中で揺れ動く松子ですが、「自分がどうしたいか」ということに気付くシーンがあります。
恋愛も結婚も、他人の目を気にして決めるのではなく、自分がどうしたいか、どうなりたいかということに向きあうこと。意外と気付かないその視点に気付かせてくれるストーリーだと思います。
また、目まぐるしいラブコメ展開の中で、松子の「日本酒が好き」という趣味のアクセントが加わることで、同じ趣味を共有することの楽しさ、お酒を飲んでいる何気ない時間の大切さ、という描写がさりげなく挟み込まれていることが印象的です。
ラブコメ好きにも、日本酒好きにも漏れなくお薦めしたい作品です。是非この機会に、『酒と恋には酔って然るべき』をご覧になってみてください。