『やまとは恋のまほろば』漫画のネタバレ感想|恋のきっかけは古墳でした
万年男子ウケ皆無の、自他共に認めるデブスを豪語する大学生ヒロインが出会ったのは、同い年の古墳好きのイケメン同期。
イケメンとかブスとか、そんな言葉が一切介在しないただただ古墳好きの為だけの同好会”古墳研究会”で繰り広げられるウブな恋模様が見逃せない恋愛漫画『やまとは恋のまほろば』。
読んでいくうちに恋愛に前向きになれそうな気がする『やまとは恋のまほろば』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。
浜谷みお先生が描く青春恋愛漫画『やまとは恋のまほろば』のあらすじ
読めば読むほど恋愛肯定感が増していくことこの上ない『やまとは恋のまほろば』の設定やあらすじをご紹介していきます。
第23回文化庁メディア芸術祭・マンガ部門「審査委員会推薦作品」、第10回「ananマンガ大賞」大賞受賞!次にくるマンガ大賞2020Webマンガ部門にも堂々ノミネートされた、恋に臆病な全女子に捧ぐ青春恋愛漫画です。
作品の設定や概要
- 著者:浜谷みお
- 出版社:LINE Digital Frontier(LINEコミックス)
- ジャンル:ラブストーリー
- 巻数:3巻(連載中:2020年9月14日現在)
設定として、おたけやま古墳の麓にある中河内大学。そこの一回生として通う、自己肯定感が異常なほど低い主人公の穂乃香。
周りからは常にブスだのデブだの誹謗中傷を浴びせられること数知れず。そんな日々に慣れてしまったのか、誹謗中傷を言われてもそれが当たり前の如く受け流せるまでになっていた。
そんな穂乃香の唯一の心の拠り所になっているのは、古墳研究会、通称”古研”。そこには同期の飯田と、三年生の可児江がいつも顔を見せていた。誹謗中傷など一切言わず、穂乃香のことを気軽に受け入れてくれた2人と古墳について語る日々。そんなある日、ひょんなことから自分が飯田へ好意を抱いていることに気付いてしまった穂乃香。
そんな気持ちを知ってかしらずか、飯田は穂乃香を翻弄するようなことをさらっとしでかしてしまう。初めは気のせいだと自分を諭し続けてきた穂乃香だったが、飯田のことをどんどん意識してしまうばかり。
果たして2人はどんな結末を迎えてしまうのか…?
あらすじ
【第23回文化庁メディア芸術祭・マンガ部門「審査委員会推薦作品」、第10回「ananマンガ大賞」大賞受賞作!】
三和 穂乃香は、おたけやま古墳の麓にある大学の古墳研究会(通称:古研)に所属している。
親友の友葉は大学デビューを果たし、一人疎外感を感じつつも、穂乃香にとって古研は唯一の癒やしだった。
しかしある日、古研の同級生・飯田くんをひょんなことから意識し出してしまい…!?
古墳が引き寄せる、ぶきっちょな恋の成長ストーリー。 ※この物語はフィクションです。
実在の人物・団体・事件等とは一切関係はありません。
引用)LINEマンガ
相関図はこれでばっちり『やまとは恋のまほろば』の主な登場人物
優しいタッチのキャラクターデザインとシュールなセリフセンスが秀逸な『やまとは恋のまほろば』。
巻が進むごとに穂乃香を取り巻く人間関係が変化していく『やまとは恋のまほろば』の主な登場人物をご紹介していきます。
三和 穂乃香(さんわ ほのか)
中河内大学に通う1年生のヒロイン。
自分の容姿に対して周りからの悪評を聞きすぎて、当たり前の如く受け流せるようになってしまっている。
高校からの友達の友葉と、大学でできた友葉経由の友達の丹菜と一緒にいることが多いが、キラキラふわふわした2人に対して、自分は場違いな人間だなとどことなく劣等感を感じている。
古墳研究会、通称”古研(こけん)”という同好会に入っていて、大学内での唯一の憩いの場になっていた。
古墳研究会の同期である飯田のことをひょんなことから意識するようになってしまったはいいものの…?
飯田(いいだ)
穂乃香の所属する古墳研究会の同期。
イケメンな割に、当たり障りのない穏やかで物静かな性格。
人を選んで接するタイプではないため穂乃香にも、素で接してくれるが、普段イケメンに優しくされる機会が少ない穂乃香にとって調子が狂う張本人でもある。
可児江(かにえ)
古墳研究会の3年生の男性。幹事長。
他にも他の部活やサークルに所属する活発な先輩。
古墳研究会にはちょくちょく顔を出し、穂乃香や飯田とだべっている。穂乃香が飯田のことを意識しているのを1番に見抜いた鋭い観察力の持ち主。
友葉(ともは)
穂乃香の大学の女友達。黒髪ロングの美人。
穂乃香とは高校からの友達で、大学進学を機に大学デビューを果たす。
丹菜(にな)
穂乃香の大学の女友達。
ふんわりかわいい系。穂乃香と友葉をよく合コンに誘う合コンマスター。
イケメンに目移りしがちで、可児江のことが気になっている。
鈴川(すずかわ)
古墳研究会の3年生の女性。
古墳にとても詳しい。
坪井(つぼい)
古墳研究会の3年生の男性。
可児江からツー坊と呼ばれている。昔鈴川と一悶着あった模様。
1話1話読み込みたくなる『やまとは恋のまほろば』の3つの見どころ(ネタバレあり)
コミカルだけど胸がちょこっとくすぐったくなる『やまとは恋のまほろば』にはたくさんの見どころが存在します。
そんな数ある見どころの中でも、特に注目してほしいポイントを3つご紹介していきます。
穂乃香と飯田の恋模様
まず『やまとは恋のまほろば』では、徐々に距離を縮めつつある?穂乃香と飯田の恋の行方が見どころとなっています。
恋愛なんて縁遠かった穂乃香が、大学で唯一憩いの場にしていた古墳研究会。そこにいつも来る同期の飯田。
大学受かったらまた来ようね!と約束したものの、大学デビューを機に変わってしまった友葉と、高校時代一緒に来たおたけやま古墳。おたけやま古墳のマスコットキャラクター「おたけやん」と穂乃香が似ていると笑っていた友葉との思い出がよぎります。大学でもたまに一緒にはいますが、自分だけ取り残されてしまった気がしていた穂乃香。
そんな思い出の場所に、古墳研究会の活動も兼ねて飯田を誘った穂乃香でしたが、友葉との思い出と今の自分への劣等感に傷心…。そんな時、「おたけやん」のキーホルダーを「かわいいから買ったけどあげる」と飯田に言われ、自分と「おたけやん」を重ねてしまい「かわいい」という一言を妙に意識してしまいます。
今まで飯田のことを特別意識したことがなかっただけに、突然言われた聞き慣れない言葉に困惑しながらも、そこから徐々に飯田のことを意識し出してしまい煩わしさすら感じる穂乃香。
果たして、飯田が言った「かわいい」にどんな意味があるのでしょうか。そして穂乃香の想いは届くのか…。それは、最終回を読んだ人だけが知ることができる結末、かもしれません。
古研はまさに「まほろば」
また『やまとは恋のまほろば』では、穂乃香にとって古墳研究会の部室が大学生活の中で唯一の心の拠り所であり、癒しの場でもあるんだなということが伝わるシーンが多いところも見どころの一つになっています。
「まほろば」とは、日本の古語で「住みやすい場所」「素晴らしい場所」などの意味があります。
飯田が大学の敷地内で集めた苔を古墳の形にして部室で育て始めたのを機に、まるで我が子を見るように一緒に水やりを楽しむ穂乃香。
またある時は、飯田と研究会の活動として訪れたおたけやま古墳でマスコットキャラクターおたけやんのキーホルダーをもらってなんだがデート気分を味わってみたり。
部室で可児江と飯田と3人で何気ない話で盛り上がっている穂乃香にとって、古研はまさに「まほろば」なのかもしれません。
今まで劣等感に晒されてきた穂乃香が1番生き生きして見える姿を、ぜひ温かく見守ってみてはいかがでしょうか?
古墳の知識がそれとなく身に付く
そして『やまとは恋のまほろば』では作品を読むだけで、自然と古墳の知識が付いてくる部分も見どころの一つになっています。
さすが古研、とつぶやきたくなるほど自然に古墳の基礎情報や豆知識が作中に盛り込まれていて、つい読み込んでしまうんですよね。
古墳好きもそうでない人もちゃっかり歴史の勉強にもなったりして、漫画を読みながら知識も付けられる優れものです。
今まで古墳に興味を惹かれたことがあまりなかった私でも、古墳の魅力に少しずつ気付かされていたりいなかったり…。
古墳のこと知りたい!と思う人がどれだけいるかは分かりませんが、古墳のことも学べるんだ〜くらいの感覚で読んでみてはいかがでしょうか。
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(※期間によっては配信が終了している可能性もございます。)
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アニメ・ドラマ化期待!『やまとは恋のまほろば』はこんな人におすすめ
『やまとは恋のまほろば』は、恋に消極的な人には特におすすめの作品になっています。
見た目に自信がなかったり、心に余裕がなかったりと、恋をするにはハードルがどうしても高くなってしまうことがありますよね。
穂乃香に至ってはモテないどころか、誹謗中傷が当たり前、むしろそうでなければおかしいくらいの勢いで、もはや恋愛しようなんて気すら起こらずにいました。
普通の人だったら気にも留めないような、ほんの少し気があるような言葉を言われただけで過剰に反応してしまったり、何かの間違いだと自分を諭して無かったことにしようとしたり…。あんな人が自分に気があるわけがないと決めつけて、自分は好きにならないようにしようと勝手に距離を置いちゃったり…。
でも、好きでもない人に気を持たせるようなこと言う飯田も飯田なんですよ。しかもからかってるわけでもバカにしているわけでもなく、素で穂乃香のことを褒めるようなことをサラッと言ってくれちゃうんです。
これだからイケメンは…とため息が漏れそうになるのを抑えつつ、穂乃香が抱いた飯田への恋心、果たしてそれは飯田も同じような気持ちなのか、つい結末が気になる展開が待ち受けています。
いつかあなたにとって自分の理想の人と結ばれる日が来ることを夢見ながら、穂乃香が幸せになる結末を一緒に見届けませんか?
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紹介者が考える『やまとは恋のまほろば』の伝えたいこと(考察)
『やまとは恋のまほろば』は、恋愛に疎いからと言って自分を卑下したりせず、自然体で恋を楽しんで欲しいということを伝えたいように感じます。
言霊って信じますか?
自分はモテない、可愛くない、一生彼氏も結婚もできない…こんなとこを言い続けていると、脳が勝手にその方向に向くような行動をとってしまうんだそう。
もし本当にモテたい、可愛くなりたい、彼氏も欲しいし結婚もしたい!と思ったなら自分を卑下したりせず、自然体のままの自分を受け入れてくれる人が現れるように言動から変えてみるのもいいかもしれませんね。
自分の意中の人と相思相愛になることって本当に難しくて(執筆者本人も何度心折れたことか…)、なかなか理想の恋愛はできなかったりします。それでも本当の自分を受け入れてくれて、好きでいてくれる人に出会えたら、顔とかスペックとかどうでも良くなる気がするんですよね。
もしかしたら言動を変えるだけで、今まで見向きもされなかった素敵な理想の人からのアプローチも生まれるかもしれません。
穂乃香のように、恋愛に前向きになるだけで女の子はグッと可愛くなれるんです。そんな彼女から勇気をもらえる作品になっていますので、気になっていただけた方はぜひ一度、お手に取ってみてくださいね。
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『やまとは恋のまほろば』の評価まとめと感想
最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。
漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。
当サイトの評価 | 4.0(記事作成者の評価) |
---|---|
コミックシーモア | 4.6(55件の評価) |
まんが王国 | ー |
Renta! | 4.6(75件の評価) |
BookLive | 4.3(12件の評価) |
めちゃコミック | 4.4(49件の評価) |
※それぞれ5段階評価となっています。
初めは穂乃香の自虐が面白くて、ここから恋愛モードに発展するなんて思ってもみなかったです。
でも、読み進めるうちに飯田の素の優しさが穂乃香にとって毒に思う時期もあったようですが、そこからの2人の距離の縮まり方がすごく自然で読んでいてスッと馴染むんですよね。
穂乃香はそれにノックダウンの中、飯田が何を考えているのかまだ掴めないところが、じわりじわりとストーリーを動かしている感じがします。非常にもどかしさはありますが、だからこそ、この2人がどうなってしまうのか余計気になってしまうストーリー展開になっています。
ブスはイケメンと恋愛はできない、そんなことないことをぜひ証明してください穂乃香!!
『やまとは恋のまほろば』を気になる人におすすめの類似作品
ここでは『やまとは恋のまほろば』に興味がある方におすすめの青春恋愛漫画をご紹介していきます。
1つ目の類似作品は『かろりのつやごと』です。
恋愛経験も男性経験もないけれど、いつかあんなことやこんなことをしてみたい…でも、私みたなのがそんなことできるのかしら…。自分の見た目にコンプレックスを持った1人の女性が定食屋で出会ったのは純粋無垢な1人の青年。美味しい定食の香りとほのかな恋模様があたたかい胃袋系恋愛漫画です。
かろりの自分のことをつい卑下してしまったり、相手の思わせぶりな言動に思いがけず一喜一憂してしまうところが穂乃香のそれと重なります。つい応援したくなっちゃいますね。
下の記事では『かろりのつやごと』の詳しい内容や無料で読む方法をご紹介しているので、合わせてご覧ください。
2つ目の類似作品は『みにあまる彼氏』です。
恋愛経験、男性経験0の純粋少女であるいろはがひょんなことからお付き合いすることになったのは、ミスコン優勝経験者である学園のマドンナとも付き合ったことがあると噂されるほどの恋愛上級者、日下部くん。そんなちぐはぐコンビが繰り広げるドタバタ青春恋愛漫画です。
いろはの恋愛経験、男性経験0故に意中の相手の何気ない一挙手一投足にいちいち困惑してしまうウブっぷりが穂乃香と重なりすぎて何だか愛しい気持ちになってしまいます。
下の記事では『みにあまる彼氏』の詳しい内容や無料で読む方法をご紹介しています。