BL

『テンカウント』総力特集!不潔恐怖症を乗り越える純愛BL漫画ネタバレ感想

『テンカウント』総力特集!不潔恐怖症を乗り越える純愛BL漫画ネタバレ感想

 

不潔恐怖症の主人公とカウンセラー(臨床心理士)の青年の恋愛を描くボーイズラブ漫画『テンカウント』。

連載当時、BL漫画界にものすごい衝撃を与え、新たな嗜好に目覚めた人が続出!!『全国書店員が選んだおすすめBLコミック』2015、2016と2年連続第1位に選ばれ、その他にも多数の受賞歴を持っています。

その人気は国内に留まらず、さまざまな言語の翻訳版が出版されおり、ドラマCD化、ゲームアプリ化に続き、2020年に待望のTVアニメの放送が決定しました!

そんな超人気BL漫画『テンカウント』のあらすじや登場人物、見どころを、ネタバレや感想を含めてご紹介していきます!

 

この世にあるものは全て汚い『テンカウント』のあらすじ

無愛想なカウンセラーの青年×不潔恐怖症の社長秘書のボーイズラブ漫画『テンカウント』の設定やあらすじをご紹介していきます。

作品の設定や概要

  • 著者:宝井理人(宝井理人先生のTwitterアカウント
  • 出版社:新書館(ディアプラス、コミックス/ディアプラス)
  • ジャンル:BL
  • 巻数:6巻(完結:2020年5月14日現在)

 

設定として、株式会社東澤で社長秘書をしている城谷忠臣は、小学生の頃のトラウマから不潔恐怖症になり、他人を避け深く関わらないように生きてきた。

そんなある日、出先で起こった事故をきっかけに、カウンセラーの黒瀬陸と出会う。黒瀬に不潔恐怖症であることを言い当てられ城谷は、黒瀬の提案で「暴露反応妨害法」という療法を実践していくことになる。

暴露反応妨害法とは、「抵抗・不安がある行為」を「あえて行う」(=暴露)とその後の手洗いなどの「強迫行為」を「あえてしない」(=反応妨害)をセットで行う治療法。

治療法は様々だが、黒瀬はできそうなことから段階的に進めていくために、「抵抗がある行為」を抵抗の弱い順に1〜10まで書き出させ、それを1からクリアしていくという方法をとる。

城谷は黒瀬と治療していく中で、不潔恐怖症である心とは裏腹な官能に目覚めていく。

あらすじ

「黒瀬くんといると、少しだけ普通の人になったみたいに錯覚する」

潔癖症の社長秘書・城谷は偶然出会ったカウンセラーの黒瀬から、潔癖症を克服するための個人的なカウンセリングを受けることになる。

10項目を1つずつクリアする療法を進めるうち、次第に黒瀬に惹かれていく城谷だが……?

無愛想なカウンセラーと潔癖症の社長秘書、センシティヴな恋のセラピー。

引用)コミックシーモア



『テンカウント』待望のアニメ化情報!!

2017年に連載が終了し、2018年3月にアニメ化が発表されてから早2年、TVアニメ『テンカウント 』は2020年に放送スタートすることが決定致しました。

ちなみに、ドラマCD版の関係者情報は以下の通りです。

  • 城谷 忠臣 声優:立花 慎之介/吉田 麻実(幼少期)
  • 黒瀬 陸 声優:前野 智昭、斎賀 みつき(幼少期)
  • 三上 健 声優:福島 潤
  • 倉本 声優:千葉 一伸

 

放送情報や関係者は今後順次発表されていくと思いますので、気になる方はTVアニメ『テンカウント』公式サイトをチェックしてみてください。

また『テンカウント』の公式Twitterもありますので、アニメ化情報を見逃さないようにフォローしておきましょう。



ゲームアプリ『テンカウント for app react』

さらに、『テンカウント』はゲームアプリも配信されています。以前はブラウザ版がありましたが、今はアプリ版のみ配信されています。

ゲームシステムとしてはパズルゲームで、原作のストーリーやオリジナルストーリーを楽しむことができ、イベントなども頻繁に開催されています。

城谷、黒瀬の声優さんがドラマCDに引き続き続投されており、さらにゲームオリジナルキャラクターとして新たに2人のキャラクターが登場しており、『テンカウント』の世界を盛り上げています。

気になる方はテンカウントアプリ公式サイト「テンカウントゲーム」公式Twitterをチェックしてみてください。

個人的なゲームプレイ感想としては、ゲームオリジナルキャラクター、不破雅也×夏屋志姫もとても好きです!愛せます。

ゲームオリジナルストーリーは最高ですが、ガチャでSSRカードが出る確率がめちゃめちゃ低いです。ただガチャに必要なダイヤは割と溜まりやすいですし、SSR確定の有料ガチャもあります。

ガチャ限定のストーリーもありますが、イベントで順次追加されていくストーリーはほとんど読むことができるので、無課金で十分楽しむことができます。『テンカウント』の続きが読みたい方にオススメです。



センシティブな魅力『テンカウント』の主な登場人物

ここでは『テンカウント 』の登場人物たちをご紹介していきます。過去のトラウマからなる生きにくい症状や、心と裏腹な体の葛藤、センシティブな魅力をお伝えします。

城谷 忠臣(しろたに ただおみ)

株式会社東澤の社長秘書。31歳。強迫性障害の一つ、不潔恐怖症である。秘書としては有能で、社長からも信頼されているが、この世にあるものは全て汚いと感じ、人と深く関わることは避けて生きてきた。

過去のトラウマから不潔恐怖症になったが、黒瀬と出会い、次第に不潔恐怖症を克服したいと思うようになる。そして、治療をしていく中で黒瀬に惹かれ始め、黒瀬によって官能に目覚めていく。

身長は170cmほど。常に白い手袋をしているが、手の洗いすぎで赤切れが目立つ。物腰柔らかで穏やかな性格。一人称は俺だが、年下の黒瀬にも敬語で話している。

黒瀬 陸(くろせ りく)

島田心療内科に勤めるカウンセラー(臨床心理士)。26歳。

偶然通りかかった路上で人助けをしたことで城谷と出会う。初対面で城谷が不潔恐怖症であることを言い当て、カウンセリングを勧める。

その後、友人として、個人的に城谷のカウンセリングを行なっていくが、次第に城谷に惹かれていく。

身長は180cm後半。無愛想でクールなので感情が読み取りにくく、何を考えているのかわからないミステリアスなところがある。

倉本(くらもと)

株式会社東澤の社長。城谷を秘書として信頼しており、不潔恐怖症への理解もある。車にはねられそうになったところを黒瀬に助けられる。



三上 健(みかみ かける)

株式会社東澤の営業部に勤める男性社員。城谷とは同期で、不潔恐怖症に理解がある数少ない友人。城谷のことをなにかと心配しており、本人曰く父性を感じている。面倒見がいい。

西垣(にしがき)

黒瀬が子供の頃、近所に住んでいた不潔恐怖症の青年。黒瀬が彼のアパートの窓ガラス故意に割ったことで知り合った。

それから黒瀬は毎日のように西垣の家に通っていたが、黒瀬のとある行動がきっかけで疾走してしまった。

植田(うえだ)

城谷が小学5年生の頃、城谷の父親が講師をしていた塾に通っていた女性。その当時、城谷の父親に想いを寄せており、城谷が不潔恐怖症になるきっかけを作った張本人。美人だが腹黒い性格。



ゲームアプリのオリジナルキャラクター

夏屋 志姫(なつや しき)

島田心療内科の院長が連載するコラムの担当編集者。31歳。城谷とは高校のときの同級生だったが、城谷が人を避けていたため、特別仲が良かったわけではない。弟がいる。

強迫性障害のひとつ、確認恐怖症であり、たくさん確認しないと気が済まなかったり、予定通りに物事が進まないとパニックに陥ってしまう。

不破に確認恐怖症であることを偶然知られてから、彼に個人的なカウンセリングを受けることになり城谷同様の治療を実践していく。

身長は165cm前後、童顔で小柄。メガネをかけている。大人しく控えめで真面目な性格。恋人にはツンデレである。

不破 雅也(ふわ まさや)

黒瀬と同じ島田心療内科に勤める研修医。黒瀬の後輩。兄がいる。

偶然にも夏屋が確認恐怖症であることを知り、彼に個人的なカウンセリングを提案する。

身長は高め。人当たりがよく、わんこっぽい性格。人をからかうのが好きだが、根は真面目。嫉妬深く、歪んだ恋愛感情を持っている。



面白い!『テンカウント』の3つの見どころ(ネタバレあり)

次第にエスカレートしていく官能的なシーン、不潔恐怖症な心とは裏腹な欲望、過去のトラウマからなるセンシティブな魅力など、『テンカウント 』には、たくさんの見どころ存在します。

そんな数ある見どころの中でも特に注目してほしいポイントを3つに絞ってご紹介していきます。

心がきれいな城谷さんがかわいい

城谷さんの心の清さは素直とは違くて、これまで潔癖に、人と深く関わらずに生きてきたからこその心の清さがあってかわいいです!

黒瀬くんがつく半分冗談な嘘を本気と捉えたり、性的な意味を込めて言ったことでも普通の解釈をしたり、心が潔癖で、ある意味、疎いんです。そんなところが素敵です。

また、不潔恐怖症を克服するために少しずつリストにチャレンジする姿もかわいくて尊い。ドアノブになかなか触らなくてドアの前から動けない姿はかわいくてにやけちゃいます。

黒瀬くんとじゃれているうちにリストをクリアしているときもあり、怒りつつも黒瀬くんに流されていてやっぱりかわいいです。城谷さんの心の清さにご注目ください。

被虐的欲望を引きずり出す黒瀬くん

城谷さんは治療をしていく中で黒瀬くんに惹かれ始めますが、本心は隠そうとします。自分が不潔恐怖症になったきっかけに関わることなので、半分は無意識に、嘘をついてしまうのです。

しかし、心では隠そうとしていても、体は言うことを聞きません。黒瀬くんの命令に逆らえず、どうしても被虐的な欲望を求めてしまって、我慢できません。

そんな城谷さんの嘘や被虐心を、黒瀬くんはわかっていて、城谷さんの心の内側を暴こうと色々なことをするんですけど、それがすごく官能的。

黒瀬くんの言い回しだったり、行動だったりが、読者を新たな嗜好に目覚めさせます。城谷さんのかわいさが好きな人と、黒瀬くんのSっ気が好きな人に推しが分かれるのも頷けます。つまりどっちも尊い。

城谷さんの被虐心を引きずり出す黒瀬くんのカウンセラー力にご注目ください。

恋愛漫画として面白い

城谷さんのエロ可愛さや黒瀬くんのSっ気はBL漫画らしくて良いと思うのですが、普通に恋愛漫画として面白いところが魅力的だと思います。

過去のトラウマで不潔恐怖症にもなり、人と距離を置いていた城谷さんが黒瀬くんと出会って好きという感情を知っていく姿は、少女漫画的でキュンとします。

また、黒瀬くんも子供の頃から抱えていた孤独や後悔があり、その後悔を背負って生きてきたけれど、城谷さんの真っ直ぐな気持ちに触れ心が浄化されるんですね、胸が熱くなります。

純愛で心が熱くなる恋愛漫画としての面白さにご注目ください!

>>「U-NEXT BookPlace」を利用すると、『テンカウント』1巻が無料で読めます!



感動の結末『テンカウント 』はこんな人におすすめ

『テンカウント 』は純愛ものが好きな方に特におすすめの作品となっています。

『テンカウント 』は、不潔恐怖症だった城谷さんが、この気持ちはなんだろう、好きってなんだろうと考えながらも気持ちに答えを出さず、ちょっとずつ経験して恋と愛を理解していく漫画だと思います。

また、無愛想でクールで、あまり感情を表に出さない黒瀬くんが、どんな思いで城谷さんを見てきたかがわかる結末には胸がいっぱいになります。

2人の関係の描き方は実に純愛で、さすが宝井先生と言った感じです。こんなに魅力的な官能シーンを描いていながらこの結末はもう、さすがとしか言いようがない。

純愛ものが好きな方は是非この機会に『テンカウント』をご覧になってみてください。

>>「U-NEXT BookPlace」を利用すると、『テンカウント』1巻が無料で読めます!



管理人の思う『テンカウント』が伝えたいこと(考察)

『テンカウント 』では、誰にでも恋愛できるということを伝えたいように感じられます。

不潔恐怖症などで現実に苦しまれている方からすれば、そう簡単に人を信じられないなどのギャップもある作品かと思います。実際にそんな批判を聞いたことがあります。

けれど、この作品を最後まで読む頃には、そんな考えが変わるかもしれません。『テンカウント』はそれだけ魅力的な恋愛ストーリーになっていると思います。

途中官能シーンが多くなり、一体どんな結末に?と思うかもしれませんが、最後にはちゃんと不潔恐怖症と向き合って、その上で迎える純愛ストーリーになっています。

世界中にファンがいるほど、有名であり、感動できる魅力的なボーイズラブ漫画です。まだ読まれていない方は是非この機会に『テンカウント』をご覧になってみてください。

>>「U-NEXT BookPlace」を利用すると、『テンカウント』1巻が無料で読めます!



何度読んでも面白い『テンカウント 』の評価まとめと感想

最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。

漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。

当サイトの評価4.9(記事作成者の評価)
コミックシーモア4.5(865件の評価)
まんが王国4.8(6件の評価)
Renta!4.4(1463件の評価)
BookLive4.4(105件の評価)
めちゃコミック4.5(327件の評価)

※それぞれ5段階評価となっています。

記事執筆にあたり、久しぶりに『テンカウント 』を読み返したのですが、今までは感じていなかった感情、新たな魅力の発見がありました!

宝井先生の漫画は恋愛ストーリーが儚げで美しいと思っていましたが、『テンカウント 』ではどうしても官能シーンに注目しちゃいませんか?城谷さんがかわいいんだもの!笑

読み返したおかげで、おまけ漫画での黒瀬くんの感情に初めて合点がいきました。黒瀬くんは本当に城谷さんが好きだったんだなーって!

感受性のある方ならすぐにこの漫画の魅力にたどり着けると思いますが、何度読んでも面白い漫画です。それから、中盤にお勧めした、原作の続きが描かれているゲームアプリも面白いのでオススメです!私は夏屋くん推しです。

超メジャーBL漫画なので総力を上げて執筆させていただきました!まだ読んだことのない方がこのレビューで初めて『テンカウント』を知り、読んでみたいと思っていただけたら幸いです。

アニメ化もするこの機会に、是非『テンカウント 』をご覧になってみてください!

ABOUT ME
松帆 うら
イラストレーターの松帆うらです* 漫画が大好きで、『漫画が酸素』書店ライターをしています。同じ漫画が好きな方みな同士だと思ってます!!漫画の内容だけでなく、作者さんのこと、メディア化情報など、漫画に関わる様々なことを含めて、漫画の面白さを伝えたいです!
関連漫画