『1122(いいふうふ)』仲良し夫婦はレス＆公認不倫⁉注目漫画のネタバレ感想
今回ご紹介するのは、結婚を考える人もそうでない人にも、全ての男女に届けたい夫婦をテーマにした漫画『1122(いいふうふ)』。
主人公は結婚7年目の夫婦、今でも仲良しだけどセックスレスという状況。
そしてなんと、夫が家庭外恋愛を許されている（＝妻公認の不倫している）という特殊なシチュエーション！
マンガ大賞2019にもノミネートされており、ドラマ化もされるんじゃないかと予想している今注目の作品です！
「結婚」そして「夫婦の関係」を通じて、生きることの幸せって何だろう、と考えさせられるような結構深いところまで踏み込んだ内容となっています。
そんな『1122』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。
ドラマ化熱望！渡辺ペコさんが綴る『1122』のあらすじ
出典：「1122」、著者：渡辺ペコ、出版社：講談社
ここでは『1122』の設定やあらすじをご紹介していきます。
個人的にはいつドラマ化してもおかしくない作品だと思っています。むしろ早くドラマ化してほしい…！
結婚の有無に関わらず、きっと誰しも一度は経験したことがあるエピソードが盛り込まれた内容です。
作品の設定や概要
- 著者：渡辺ペコ
- 出版社：講談社（モーニング・ツー）
- ジャンル：恋愛、夫婦、ヒューマンドラマ
『1122』の作者・渡辺ペコさんは、『にこたま』『おふろどうぞ』など男女の在り方をテーマにした作品を数多く描いている方です。
夫婦生活や性の悩みなど、男女のリアリティが追求された作品となっています。
あらすじ
相原一子・二也の夫婦は結婚して7年経つが、今でも仲良しの夫婦。
関係は良好なものの、子どももおらずセックスレスが続く2人が選んだのは、「夫婦公認不倫」という方法。
妻・一子の公認で恋人がいる、夫・二也。
割り切った関係としていたものの、次第に恋人に夢中になりつつある二也。
そしてそんな二也を見て、一子にも心境の変化が訪れる…。
夫婦の在り方とは、夫婦の絆とは、そんなテーマに一石を投じる作品。
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家族の形はそれぞれ『1122』の主な登場人物
ここでは『1122』の登場人物を紹介していきます。
いちこ・おとやの夫婦を中心に、夫婦とは？家族とは？と考えさせられる、様々な家庭状況をもったキャラクターに注目です。
相原 一子（あいはら いちこ）
主人公。職業はフリーのWebデザイナー。
意見をはっきり言う理詰めタイプの女性。夫のおとやからは「いちこちゃん」と呼ばれている。
自身の性欲は「凪」と呼ぶほど無く、おとやとも長く肉体的な関係をもっていない。
過去におとやとのセックスを拒んでしまい、その後ろめたさもありおとやの家庭外不倫を認めていた。
しかし、最近恋愛関係に熱をあげるおとやを見て、何ともいえないモヤモヤを抱え始める。
相原 二也（あいはら おとや）
いちこの夫。文具メーカー勤務のサラリーマン。
物腰柔らかなタイプの男性。いちこからは「おとやん」と呼ばれている。
いちこにセックスを拒まれ心が折れてしまうが、華道教室での出会いをきっかけに不倫関係を持つようになる。
妻としていちこのことも大切なパートナーだと思っており、不倫関係を続けている自身にも、このままでいいのかと疑問を持ち始める。
柏木 美月（かしわぎ みつき）
おとやの不倫相手。主婦。
夫と子供がいるが、華道教室で一緒になったおとやと関係を持つようになる。
夫との関係や子どもの育児にストレスを感じており、家庭内に居場所を見つけられずにいる。
柏木 志朗（かしわぎ しろう）
美月の夫。
「子どもを育てるのは妻の仕事」という価値観で、仕事をかこつけて息子の育児は美月に任せきり。
美月の不倫を怪しんでいる様子で…？
柏木 ひろ（かしわぎ ひろ）
美月と志朗の息子。2歳半くらい。
発達に遅れがあり、癇癪を起こしがち。おとやには懐いている様子。
インナーいちこちゃん
いちこの心の声を代弁する小人。いちこにしか見えない妖精のような存在。
不満を自分の中で抑圧するタイプのいちこのために登場した。
作者曰く、いちこはモノローグが多めで単調になってしまうことから、このような形をとったとのこと。
五代くん（ごだいくん）
いちこの大学時代の友人。
既婚者だが、妻に不倫がバレて関係修復中。
妻にGPSで追跡されているらしい。
礼くん（れいくん）
女性向け風俗店のスタッフ。若いイケメン。
まだ学生で、学費を工面するためにこの仕事を選んだ。
いちこの母
田舎に住む母親。
いちこの幼少期の経験から、今でも関係があまり良くない。
いちこや死別した夫についての愚痴を言い続ける。
おとやの母
芯の強い母親。
早くに夫（おとやの父親）を亡くしているが、それを乗り越えている家族の絆は強い。
美月の母
面倒見のいい母親。
美月の家庭のことを案じている。美月がおとやと会う際は、ひろを預かってくれる。
志朗の母
キツめの母親。
孫であるひろの発達障害について、怪しげな占い師に「視て頂くべき」と美月に迫る。
どこまでもリアルな夫婦生活を描く『1122』の3つの見どころ（ネタバレあり）
出典：「1122」、著者：渡辺ペコ、出版社：講談社
『1122』には、いちこ・おとや夫婦のちょっと不思議な関係性を中心に、たくさんの見どころがあります。
そんな数ある見どころの中でも特に注目してほしいポイントを3つご紹介していきます。
いちこ・おとや夫婦の関係の変化は？
『1122』では、「夫が妻公認の不倫をしている」という特殊な状況を描いています。
仲も良く信頼も深い夫婦が、恋愛感情の盛り上がりだけ家庭外に持ち出した形です。
当初はそれを良しとしていたいちこも、おとやの美月に対する恋愛感情の変化を察知して、モヤモヤすることになります。
そして、いちこもまた家庭外で関係をもつきっかけを見つけつつあり…。
夫婦の在り方について、お互いの気持ちや心境を赤裸々に、そしてどこまでもリアルに描いていることが見どころです！
おとやと美月の関係は？
『1122』のもう1人の主人公とも言える、おとやんの不倫相手・美月。
彼女は家庭に居場所がなく、「妻」として生活することに苦しんでいます。
不倫という世間的には批判的な行動であっても、ある意味おとやとの不倫に救われている美月の状況が描かれています。
そんな危うげなバランスで成り立っている関係も、話が進展するに従って変化が訪れます。
ネタバレなので伏せますが、美月によっておとやんの〇〇が〇〇で〇〇されたり…！？
衝撃すぎるシーンは、是非ご自身の目で確かめて頂きたいです…！
どこまでもリアルな「夫婦」の事情
『1122』では超リアルな男女の視点から、夫婦という関係性を絶妙に描いています。
とりとめのない軽快な会話や、幸せな空間を描くのが非常に上手い作品だと感じました！
また、登場人物たちのお茶会や飲み会のシーンを通じて、非常に現実味を帯びた夫婦事情が生々しいほどに出てくるのです。
この漫画を読んでいて胸をグサっと刺されるような瞬間でもあり、かつ最大の見どころであると思いました。
夫婦という関係の、幸せな面も難しい面も感じることの作品なので、是非お手に取ってみてください。
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結婚する人もしない人も『1122』はこんな人におすすめ
『1122』は、「幸せ」について考えてみたい人に特におすすめの作品となっています。
夫婦、という1つの幸せの形を描いていますが、その他にも仕事・子ども・プライベートなどその形は人の数だけ存在しているでしょう。
では自分にとっての「幸せ」は何だろう？
と、そんな正解のないテーマを見つけたい人も、今一度自分の「幸せ」を見つめ直したい人も、『1122』を是非ご覧になってみてください。
きっと何か、あなただけの新しい発見があるはずです。
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管理人の思う『1122』が伝えたいこと（考察）
出典：「1122」、著者：渡辺ペコ、出版社：講談社
『1122』は、夫婦含め「他人と生きること」について伝えたいように感じられます。
いちことおとやの夫婦は、お互いを信頼し合っているまさに「いい夫婦」です。
しかし夫婦といえど、あくまで1人の男女であることには違いありません。
お互いに1人の人間であれば、時にはすれ違ったりズレが生じることもあります。
そんな2人が同じ屋根の下で生活すること、一緒に生きていくことの必要性に踏み込んでいきます。
時代の変化によって、夫婦の在り方とは何か、人が支え合って生きるうえで大切なことは何か、を考えるきっかけになるはずです。
そんな『1122』を是非この機会にご覧になってみてください。
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『1122』の評価まとめと感想
最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。
漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。
| 当サイトの評価 | 4.5（記事作成者の評価） |
|---|---|
| コミックシーモア | 3.9（359件の評価） |
| まんが王国 | 3.7（50件の評価） |
| Renta! | 4.2（813件の評価） |
| BookLive | 4.3（22件の評価） |
| めちゃコミック | 3.8（2151件の評価） |
※それぞれ5段階評価となっています。
見どころにもあったように、2つの家族を中心に展開する夫婦の関係性が、絶妙なバランスで描かれていることから当サイトの評価はこのようになりました。
少し好き嫌いは別れてしまうかもしれませんが、生きる上で大切なことに気づかされる作品だと思います。
一度のみならず、人生の岐路において何度も読み返したい内容です。
この機会に、是非お手に取って読んでみてください。
