ギャグ・コメディ

BLあるあるが詰まってる!『絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男』BLギャグ漫画のネタバレ感想

BLあるあるが詰まってる!『絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男』BLギャグ漫画のネタバレ感想

 

BL漫画の住人であると気付いてしまった主人公が「モブ」としてBLあるあるを冷ややかに解説しているギャグ漫画『絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男』。

元モブが転生して主人公になってモテる!みたいな漫画などはみたことがありますが、主人公がどこまでもモブに徹し、モブとしてBLフラグを回避しつつBL漫画の世界設定を語るなんて。正直、めっちゃ面白いです。

地元ネタが面白いように、BL漫画をかじっている人には爆笑必須な漫画だと思います。実際読んだことあるようなBL漫画の設定に対するツッコミが的確でクセになります。

BLを普段読まない方もこの漫画に出会えたことはチャンス!ボーイズラブに対するイメージを180°変えてくれることでしょう。

BL漫画あるあるをリアルなギャグとして描く『絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。

 

BLフラグネタ満載『絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男』のあらすじ

とにかく終始笑っちゃうほど、BL漫画ネタ盛り沢山な『絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男』の設定やあらすじをご紹介していきます。

作品の設定や概要

 

1話ごとがものすごく短いBL漫画にありそうなリアルなBL漫画エピソードになっています。面白くてあっという間に読んでしまいます。

設定として、世界観はBL漫画の中です。モブである主人公は、身の回りの経験から、自分が漫画の住人で、しかもその漫画がBL漫画であると気づいています。

自分は平凡で、イケメンでもなんでもないからBLフラグが立つわけないと思っていたが、同じく平凡な弟がBLに巻き込まれたことで、凡人でもBLフラグが立つことがあると知ることに。

絶対に自分自身はBL設定に巻き込まれないために、モブの主人公がBLフラグに冷ややかなツッコミ入れながら、BLフラグを回避し続ける漫画となっています。

あらすじ

気づいているんだ。俺はマンガの世界の住人…しかも、ボーイズラブの。

自分がBLマンガの世界の住人だと気づいてしまった主人公(※巨乳好き)。彼は迫りくるイケメン達を回避するため、BLマンガを大量に読み漁り、恋愛に発展しそうなシチュエーションなどの知識を得た。彼の身に着けた回避能力は今のところは無敵だが、そこは「BLの世界」…。

次から次へと新しいシチュエーションで「BLの世界」のLOVEフラグが主人公に襲いかかる――!!

ふんだんなBLあるある取り揃えております。不条理!!メタい!!BLギャグマンガ!!

引用)コミックシーモア



BL漫画のカップリング図鑑『絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男』の主な登場人物

この漫画自体の主人公はBLを回避しているだけなのですが、とにかく登場人物が多く、世の中のBL漫画に出てきそうなキャラクターばかりです。

BL漫画に出てくるような個性豊かな『絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男』の登場人物たちをご紹介していきます。

主人公

主人公であるがモブ。

自分がBL漫画の住人だと気づいている。平凡なモブに徹するために、BLフラグを徹底的に避け、恋愛に発展しそうなシチュエーション、フラグのたちやすい状況や人物などを把握するため、BL漫画を大量に読み漁った。

身の回りのBLフラグを心の中で解析している。綾人曰く、バカで性格が悪くいい加減。ノンケで巨乳好き。

綾人(あやと)

主人公の弟。身長168cm。タイプはモブの高校生。友達だと思っていた男に告白されて驚きつつも、友達付き合いを続けている。

優希(ゆうき)

身長169cm。タイプは健気な優等生。気弱だが黒田のことはなぜか怖くないらしい。

黒田(くろだ)

身長185cm。タイプは不良だが純情。肩がぶつかった優希に怒鳴りつけようとするが真っ直ぐ謝られ、見た目で判断して怖がらなかったという理由で淡い恋心を抱く。

斗真(とうま)

身長181cm。タイプはイケメンなノンケ。友達の涼太が最近可愛く見えて仕方ない。涼太が華奢に見えている。まだ恋心は無自覚。



涼太(りょうた)

身長174cm。タイプは元気で天然。斗真がやたらとかまってくるのを鬱陶しいと思いながらも喜んでいる。早弁してなお焼肉弁当を食べるほど大食い。

雛沢(ひなざわ)

あだ名はひな。女っぽいあだ名が付いている。中性的な名前が多い、もしくはあだ名でつけられやすい例として登場。

幹雄(みきお)

あだ名はみきちゃん。

弘樹(ひろき)

あだ名はひろ。

南田(みなみだ)

あだ名はみなみ。



湯川(ゆかわ)

身長178cm。タイプはゲイの人たらし。りん(すずの)のことが好きだが、本気で人を好きになったことが初めてで、どうすればいいかわからない。

鈴野(すずの)

身長178cm。タイプは真面目で頑固。湯川には鈴の音から、りんと呼ばれている。湯川が近くにいると落ち着かず、勉強に集中できなくて困っている。

もりかわ

あだ名はりか。強引に女っぽいあだ名を付けられている。

真木(まき)

あだ名はまき。中性的な名前に捉えられやすい名字。

佐倉(さくら)

あだ名はさくら。



三崎(みさき)

天然っぽいフワフワした癒し系の男。

高橋(たかはし)

身長180cm。タイプは隠れむっつりの策略家。吉野に近づくものは男でも女でも許さないと思っている。

吉野(よしの)

身長165cm。鈍感で情にもろい。高橋のことは心からいいやつだな!と思っている。

智也(ともや)

身長172cm。タイプは世話焼きで繊細。彼氏と同棲を始めて実は浮かれている。ドSで気が強い姉がいる。奴隷のようにこき使われている。

袴田(はかまだ)

身長178cm。タイプは独占欲が強い年下。営業の先輩、吉沢のことが好きすぎて、近くにいないと安心できない。



吉沢(よしざわ)

身長171cm。タイプはスーツ着用の年上。仕事をしているときはクールだが、袴田の前では甘えん坊。

滝本(たきもと)

身長188cm。タイプはクールな男前。目の前のことに夢中になるあまり無防備になる秋人を心配している。秋人が可愛くてしょうがなく、最近は求める衝動を抑えられない。

秋人(あきひと)

身長174cm。タイプは苦学生で恥ずかしがり屋。いつも気遣ってくれる滝本のことを頼りに思っている。

滝本に求められることは嬉しいが、もう少し場所を選んで!と少し思っている。

加藤(かとう)

身長177cm。タイプはバイで人なつっこい。同棲していた恋人とケンカして、家を追い出されて路頭に迷っている。

榮吉(えいきち)

身長174cm。タイプは幽霊で天然。気がついたら幽霊になっており、その前の記憶がない。



雄大(ゆうだい)

身長166cm。タイプは元気でほだされやすい。榮吉と生活するうちに徐々に彼に惹かれ始め、困惑している。

東條(とうじょう)

身長182cm。タイプはイケメンで策略家。綾人(主人公の弟)を怖がらせないようにと思いつつも、虎視眈々と機会を狙っている。

中学の頃から綾人が好き。女の子にモテる。嘘をつくとき相手の目を覗き込むようにじっと見る。

柳田(やなぎだ)

身長161cm。タイプはかわいい。三角関係の当て馬。綾人に好意があるが、東條にけん制されて、なかなか綾人といい感じになれない。

咲田(さきた)

身長176cm。タイプは貧乏くじを引きやすいおひとよし。飲み会がきっかけで加地と関係をもってしまい、責任を取ろうとする。

加地(かじ)

身長174cm。タイプは無愛想で一途。実は依然から咲田のことが好きで、一夜限りの関係でも嬉しく思っている。



幹田(みきた)

身長172cm。タイプは色気がある黒髪。好きな人から触れられるとついつい感じてしまう体質に困っている。

ミーコ

主人公宅で飼われている猫。身長25cm。タイプは猫、雄。擬人化されるとイケメンエロお兄さんな雰囲気になる。

山崎(やまざき)

身長166cm。タイプはきれいなツンデレ。女装している自分になびかない筧に興味を持ち、近づく。

筧(かけい)

身長176cm。タイプは無頓着なノンケ。山崎と駅前でティッシュ配りをしている美少女が同一人物だとまだ気付いていない。

速水(はやみ)

身長177cm。タイプは天然でほだされやすい。世の中をナメているため、因果応報な目にあいがち。



西野谷(にしのや)

身長183cm。タイプはスケベなおじさん。さまざまなバーを経営している敏腕オーナー。

菊池(きくち)

身長184cm。タイプは地味で思い込みが激しい。人に優しくされる度に好意を持つ。可愛がっていたペットのハム彦が亡くなったばかり。

松尾(まつお)

教授からよく呼び出されている。

谷山(たにやま)

女好きな相部屋の住人が、寮の部屋に女を連れ込むとよく切れている。

三好(みよし)

身長170cm。タイプはおひとよしでかわいい。高校時代から好きだった春生と偶然再会し、ひと悶着あって付き合っている。

春生(はるき)

身長178cm。タイプはイケメンなヤンデレ。ずっと好きだった三好と付き合えて満足と思いきや、まだ足りてない様子。



面白い!『絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男』の3つの見どころ(ネタバレあり)

いちいち笑ってしまう、BL漫画への冷静なツッコミが面白い!『絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男』には、たくさんの見どころ存在します。

そんな数ある見どころの中でも特に注目してほしいポイントを3つに絞ってご紹介していきます。

主人公が「モブ」という面白さ

主人公の「モブ」としてのレベルの高さにご注目ください。

元モブが何かしらの理由から脱モブして、一変した現実にツッコミながらもモテたり特殊能力を手に入れちゃう漫画設定はいくつか見たことがありますが、ここまでモブであることに徹して成功している漫画はみたことがない!!

いまのところ名前さえ与えられていないほどのモブなんです。BLの世界に結局少しは巻き込まれるのではと思っていたのですが、とことん回避!モブの鏡ですね。

空気を読み、場をわきまえて、モブに徹するのがうますぎる。モブだからこそできる冷ややかなツッコミの面白さ、BLフラグを回避する徹底したモブ力にご注目ください。

まさしく、BL漫画図鑑

BL漫画の詳しさにご注目していただきたいです。BL漫画に出てきそうなキャラクターがエピソード付きで紹介されているような漫画となっています。

ストーリーは一貫してギャグコメディなのですが、BLフラグやBL漫画に出てきそうな登場人物の設定がとてもリアルです。この登場人物を他のBL漫画でみたことがある、という気がしてくるほどです。

リアルに読んだことがあるという気持ちになるからこそ、あるあるとしてすごく笑えるし面白いものに感じてしまいます。

BL漫画の設定がギャグコメディとして面白く紹介されているところにご注目ください。

地味にBLエピソードがストーリーになっている

BLあるあるが面白く紹介されている、だけじゃないところが見どころです。

基本的に紹介されているBLあるあるには、毎回違うBLっぽいキャラクターが出てきます。そのため、いろんなキャラクターが出てきてBLエピソードが紹介されるBL漫画図鑑と言ったのですが、それだけじゃない!

実は、主人公の弟や、周りの友人のボーイズラブはちゃんと進んでいて、違うBLあるあるエピソードとして出てくるんです!淡々としたギャグの中にストーリー性があって面白いです。

少しずつ進んでる周りのカップルたち、その中でちゃんとモブとしての役割を果たしている主人公…フッ(思い出し笑い)…。

BLだけどBLじゃない、けどやっぱりBLもちょびっと描かれているギャグストーリーにご注目ください!



BLの魅力再発見!『絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男』はこんな人におすすめ

『絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男』は、BL漫画をいくつかかじっている方に特におすすめの作品となっています。

私は、BL漫画のストーリーは、男女でも成立するストーリーか、男同士つまりBLでなくては成立しないストーリーにはっきり分けられると思っています。

だから、男女でも成立してしまうとBLあるあるではなくて、ただの恋愛漫画、少女漫画あるあるにもなってしまうと思うのですが、この漫画ではちゃんとBLあるあるが描かれているところが面白い!

BL漫画ならではのエピソードが並んでいるので、ただのギャグ漫画として読むより、BL漫画を読んでいる人の方が読んでいてわかる!あるある!と地元ネタのように笑ってしまうことでしょう。

BL漫画の設定って第三者視点で冷ややかに観るとこんなに面白いんだなーと(笑)、魅力が再発見できるかもしれません(笑)。

ぜひBL漫画好きな方、BL漫画をかじっている方は、冷ややかなツッコミがクセになる『絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男』をご覧になってみてください!



管理人の思う『絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男』が伝えたいこと(考察)

『絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男』では、BL漫画の面白さを伝えたいように感じられます。

何度も言いますが、この漫画は基本的にギャグ漫画であり、ボーイズラブ的なイチャイチャするストーリーではなく、主人公がBLフラグを回避し続ける漫画です。

それなのに、ものすごくBL漫画の魅力が詰まっている。BL漫画に出てきそうなキャラタイプが細かく設定されていたり、エピソードもBL漫画あるあるで本当に面白くて、いろんなBL漫画を読みたくなりました。

また、BL漫画を読んだことがない人は、BL漫画に触れるきっかけになるかもしれないません。タイトルで気になった方はBL漫画の世界に踏み込んでみる絶好のチャンスです!

色んな方に読んで欲しいBLギャグコメディになっているので、是非この機会に『絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男』をご覧になってみてください。



『絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男』の評価まとめと感想

最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。

漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。

当サイトの評価4.5(記事作成者の評価)
コミックシーモア4.6(185件の評価)
まんが王国4.9(10件の評価)
Renta!4.6(283件の評価)
BookLive4.7(56件の評価)
めちゃコミック4.1(121件の評価)

※それぞれ5段階評価となっています。

松帆 うら
松帆 うら
絶対、BL漫画を読む人は、あるある!いるいる!って頷きが止まらない漫画です!

本当にエピソードがリアルBL漫画あるあるなんですよね。なぜBL漫画は主人公たち以外のカップルもBLであることが多いのか、もあるあるネタとして出して欲しい。笑

この面白さは自虐ネタっぽい面白さというか、地元ネタっぽい面白さというか。BL漫画を好きには本当に刺さる面白さがある漫画です。

超個人的な感想としては、主人公のBL展開を地味に期待している自分に気付いたとき、すごく不思議な感覚に陥りました。普通の少年漫画などを読んでいてカップリングしたりすることが私はないので、新しい感覚を知りました。

BL漫画の面白さを再発見、再確認できる漫画です!是非この機会に『絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男』をご覧になってみてください。

ABOUT ME
松帆 うら
イラストレーターの松帆うらです* 漫画が大好きで、『漫画が酸素』書店ライターをしています。同じ漫画が好きな方みな同士だと思ってます!!漫画の内容だけでなく、作者さんのこと、メディア化情報など、漫画に関わる様々なことを含めて、漫画の面白さを伝えたいです!
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