アニメ化『魔女の旅々』不思議で少しビターな、旅と別れのファンタジー漫画のネタバレ感想
灰色の髪をした天使のような美少女魔女であるイレイナの不思議な旅を描いた、少しビターな冒険ファンタジー漫画『魔女の旅々』。
旅の中で巻き起こる一筋縄ではいかない出逢いと別れ。全体的にはほんわかとした雰囲気ですが、結末が少し苦めな物語が広がっていて、サクッと読めるけど後を引く面白さがある作品です。
アニメ化も決定して人気沸騰中である『魔女の旅々』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。
白石定規×七緒一綺×あずーる先生のコラボで描く『魔女の旅々』のあらすじ
数々のラノベ作品に携わってきた白石定規先生とあずーる先生。そして次にくるマンガ大賞2019コミック部門で大賞に輝いた「薬屋のひとりごと」で構成として携わっていた七緒一綺先生のコラボで贈る『魔女の旅々』の設定やあらすじをご紹介していきます。
Amazon Kindleランキングで1位を取った話題作のコミカライズですし、アニメ化もされる人気作品なので、是非この機会にご覧になってみてください。
作品の設定や概要
- 原作:白石定規(白石定規先生のTwitterアカウントはこちら!)
- 漫画:七緒一綺(七緒一綺先生のTwitterアカウントはこちら!)
- キャラクター原案:あずーる(あずーる先生のTwitterアカウントはこちら!)
- 出版社:スクウェア・エニックス(マンガUP!、ガンガンコミックスUP!)
- ジャンル:SF・ファンタジー、ヒューマンドラマ、アニメ化
- 巻数:3巻(連載中:2020年12月7日現在)
設定として、魔法を使える者が存在するファンタジーの世界を舞台に、旅する魔女を描いた作品となっている。
魔法が使える者は「魔道士」「魔女見習い」「魔女」の3種類に分けられている。
魔道士は魔法が使える人間のことで、その因子はほとんどが遺伝で、数は一番多い。
さらに女性には魔女見習いと魔女という魔道士より上の位が用意されている。
魔力を自在に操る能力は一般的に男性より女性が強く、故に魔法使いの階級には最高位に「魔女」が存在する。しかし、男性の魔法使いも存在している。
魔道士は、昇格試験に合格することで魔女見習いのコサージュが与えられ、そこから修行を積んで正式な魔女と認められればブローチと名前が贈呈される。
「魔女見習い」の昇格試験は一般的には難しいとされていて、途中で諦める人が多い。
1回の試験に合格者は1人で、その中でも本物の魔女に認められた者だけが「魔女」になれる。
また「魔力」とは大自然から生まれ、空気のように漂い、この場に存在するエネルギーのこと。
それを自在に応用することで、炎や水を生み出したり、空を飛んだり、姿を変えたり、時を戻したり、物を複製することができる。
あらすじ
あるところに一人の魔女がいました。名前はイレイナ。
彼女は旅人として、これといった目的もなく、色々な国や人と出逢いながら、
流されるように気ままな長い旅を続けています。
これは、そんな魔女イレイナが紡ぐ、出逢いと別れの物語…。
引用)マンガUP!
『魔女の旅々』は、アプリ「マンガUP!」から基本無料で読むことができます!
(※期間によっては配信が終了している可能性もございますが、ご了承ください。)
『魔女の旅々』のアニメ化情報!
『魔女の旅々』は、2020年10月2日(金)よりアニメ放送が開始されました。
可愛らしいイレイナの冒険をアニメからも楽しみましょう。
そして、まずはPVから『魔女の旅々』の雰囲気をご堪能ください。
続いてアニメスタッフの方々は以下の通りです。
- 原作:白石定規
- キャラクター原案:あずーる
- 監督:窪岡俊之
- シリーズ構成・脚本:筆安一幸
- キャラクターデザイン・総作画監督:小田武士
- コンセプトデザイン:内尾和正
- 総作画監督:矢向宏志、長森佳容、河野絵美、吉田巧介
- 魔法エフェクト監修:宝井俊介
- 色彩設計:高木雅人
- 色彩設計補佐:手倉森咲子
- 美術設定:滝口勝久
- 美術監督:合六弘
- プロップデザイン:水村良男
- 3Dディレクター:向純平
- 撮影監督:桑良人、板倉あゆみ
- 特殊効果:イノイエシン
- 編集:柳圭介
- 音響監督:藤田亜紀子
- 音楽:AstroNoteS
- 音楽制作:ランティス
- アニメーション制作:C2C
- 製作:魔女の旅々製作委員会
また現在決まっている声優の方々は以下の通りです。
- イレイナ役:本渡楓
- フラン役:花澤香菜
- サヤ役:黒沢ともよ
- シーラ役:日笠陽子
最新のアニメ化情報を知りたい方は、TVアニメ『魔女の旅々』公式サイトや「魔女の旅々」公式Twitterをご覧ください。
また、アニメを見逃してしまった方は、U-NEXTを利用するといつでもスマホなどでアニメを見直すことができます!
可愛いキャラクターが多い『魔女の旅々』の主な登場人物
『魔女の旅々』には主人公のイレイナを含めて可愛いキャラクターがたくさん登場します。
目の保養にもなるし、物語に深みをもたせてくれる登場人物たちをまとめてご紹介していきます。
イレイナ
主人公の灰の魔女。髪が灰色なため、師匠から「灰の魔女」と名付けられた。
一般的に難しいとされる「魔女見習い」の昇格試験も一回で合格し、最年少で魔女見習いになるほど魔法を扱うのが上手い。
毎回自分のことを美少女というほどの自信家であり、目標のためには努力を惜しまない性格をしている。
幼い頃から本が好きで、中でも一番好きだったのが、ニケという魔女が世界各地を旅する短編集「ニケの冒険譚」シリーズ。
イレイナはニケのように冒険するのに憧れて、大きくなって魔女になったときに世界を旅することに…。
サヤ
魔法使いの国で、空を飛んでいるイレイナに衝突してきた魔道士の少女。ほうきの操作が苦手な様子。
とても可愛い妹がいて、2人で魔女になるために東洋の国から魔法使いの国に来て、働きながら試験を受ける生活を続けていた。
しかし、妹だけが試験に受かって故郷に帰ってしまったため、昇格試験に合格するための極意をイレイナに尋ねる。
魔法がド下手だったが、イレイナに教わるとすごい速さで上達していく。
フラン
星屑の魔女。森の奥の廃小屋に住んでいて、イレイナの師匠になった魔女。
はじめは、イレイナに魔法を教えず、怪しい研究をしたり、山菜取りをしていて全く師匠らしいことをしなかった。
しかし、イレイナの貪欲に努力を重ねる姿をきちんと見ていて、イレイナの魔女になる素質を見抜いていた。
花や蝶々が大好き。森でのんきに生活しているが、実はとある国の偉い魔女。
アルテミシア
花畑にいた綺麗な女性。花の国の恋結びの言い伝えを信じている。
明るい性格のようだが、ときおりおかしな言動を繰り返す。
以前はとびきり美人な花売り娘で、街を賑わせていた。
ソロル
イレイナに対して失礼な態度を取る「花の国」の門衛。
妹を溺愛していて、妹が行方不明になってから、気が立っている。
国王
物価が3倍も高い国の若き国王。家臣を信じて国策を行ったが、国の景気が悪化する一方なため大きな不安を抱いている。
エミル
小さな村の村長の息子。幸せを探しているところでイレイナと出逢う。
人や動物が幸せを感じた瞬間を魔力に変えて、瓶に集めることができる。
そして、いつも暗い顔をしている家の使用人であるニノに綺麗な幸せをあげたいと思っている。
珍しい男の子の魔法使い。
ニノ
エミルの家の使用人の女性。東洋人で、東の国でエミルの父親に拾われて、屋敷の使用人として働くことになった。
暗い顔をしていて、事あるごとに怯えている素振りをみせる。
エミルの父親
小さな村の村長である肥満体系の男性。逐一腹の立つ言い方をする。
アベル
小さな集落に住んでいて、難病を患っている男性。村にあるすべての薬を試したが効かず、余命は3日と言われている。
ニーナ
小さな集落に住むイレイナにそっくりの見た目をしていて、気立てが良くて優しい女の子。
アベルと同じく捨て子で、似た境遇からアベルと恋人になった。
そして、アベルが病気になってからもニーナはずっと付き添って毎日朝から晩まで看病していた。
現在は万病薬の噂を聞いて、それを手に入れるために都会へ飛び出して2週間帰ってきていない。
ミラロゼ
滅びた王国の王女。目が覚めたら外の国が滅んでいて、自身も記憶喪失になっていた。
明るくフランに似たような雰囲気も見せる女性で、魔女であるらしい。
無茶を承知で、謎の手紙に従い、悪魔ジャバリエを倒そうと画策する。
料理するときはすごい騒音を出す。しかし、料理は意外と平凡。
ジャバリエ
ミラロゼの国を滅ぼした悪魔。
日没とともに目覚め、日の出まで国を破壊する。そしてジャバリエは最後の一人を殺すまで止まることはない。
またジャバリエはミラロゼのいる城へ踏み入ることはない。
ロベルト
水車がたくさんある水車の都の王子。
婚約者である風車の都の王女が、消えてしまって動揺しているときにイレイナに出逢う。
婚約者には一目惚れしていた。
ロザミア
風車の都の女騎士。ショコラ王女の側近の騎士。
ショコラ王女
ウェーブのかかった金色の髪に燃えるような赤い瞳の美しい女性である、風車の都の王女。
追手に追われているときでも優雅にクロワッサンを食べる。
少し苦いけど面白い『魔女の旅々』の3つの見どころ(ネタバレあり)
ほんわかした旅の中での日常を描いた作品かと思いきや、少し苦めなストーリーが繰り広げられる『魔女の旅々』は、考えさせられることも多いですが、面白い見どころがたくさんあります。
そんな数ある見どころの中でも特に注目してほしいポイントを3つに絞ってご紹介していきます。
可愛い主人公のイレイナ
『魔女の旅々』では、主人公のイレイナの可愛さが大きな見どころなっています。
華奢な体で魔女の服をまとい、灰色のロングヘアーで甘い表情をしているというビジュアルからとても可愛いのですが、ノリや行動や所作も全てとっても可愛いのです。
魔法を使う姿はもちろん美しく、自身の才能を妬まれることがあっても、それに健気に耐える姿も魅了されます。
そして、金欠で涙が零れるときも我慢の限界に達して思い切り泣いてしまうときも、小さいながらも大人びた言動を繰り返すイレイナのギャップにやられてしまいます。
自分のことを天使のような美少女と表現する自信過剰な面もありますが、その自信通り本当に可愛い美少女が描かれているので、是非主人公のイレイナに見惚れてみてください。七緒一綺先生の画力は最高です!
また、登場人物は可愛い人が多いので、男性でも女性でも目の保養になること間違いなしです。
旅の中の出逢いと別れ
また、旅をテーマにした作品なので、旅の中での出逢いや別れも大きな見どころです。
イレイナは、魔女見習いを目指すサヤに出逢って魔法を教えて勇気を与えたり、魔女の師匠であるフランと旅で再会して、お互いの想いを語り合ったりと美しい出逢いを果たしていくのです。
サヤのようにイレイナとの出逢いで自分のことを大きく変えたり、国の行末を好転させるような出逢いもあったりして、人との偶然の繋がりの素晴らしさを実感できます。
しかし、出逢いだけでなく別れも切り離せないテーマとなっています。
虐げられる奴隷との出逢いもあったり、病床に伏した青年とも出逢い、イレイナは今後起こることを予測しながらも何もせずに、二度と再会することがないことを覚悟して別れていくのです。
それは旅人として多くの出逢いがあっても、出逢いから変えられないこともあるのだと考えさせられる内容になっています。
出逢って間もない人を大切に思ったり、別れるときは振り返ることなくただ真っ直ぐに前を見て去っていくイレイナの旅と出逢いを是非ご覧になってもらいたいです。
綺麗ごとだけじゃ語れない一癖ある結末
そして『魔女の旅々』では、苦い結末であるビターエンドの話も多く、物語の締め方も見どころとなっています。
灰の魔女イレイナは、旅でいろいろな街でいろいろな人たちと出逢うのですが、街での出逢いはいつも違和感を感じるような内容になっているのです。
イレイナが旅先で魔女の証であるブローチを失くしたときも、意外なところからそれが出てきたり、悪魔によって滅んだ国にいる記憶喪失の王女が衝撃的な結末を迎えたりと、明るい展開からの落差が大きいビターエンドが待っています。
イレイナと一緒で読者も心のどこかで違和感を感じながら、苦い結末へと進むため、大人向けのファンタジーだと感じられました。
もちろんハッピーエンドの話もあって心が洗われるような気持ちになることも多いですが、ミステリー風なダークなお話もあるので、話の結末を是非楽しんでみてください。
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(※期間によっては配信が終了している可能性もございます。)
大人気なろう作品のコミカライズ『魔女の旅々』はこんな人におすすめ
『魔女の旅々』では、ファンタジー系の話が好きな大人の方にとくにおすすめの作品です。
物語は、旅をする魔女の本に影響を受けて、自身も魔女になって1人で旅をするようになったイレイナのトラベルストーリーになっています。
その旅の中でのイレイナは多くの人と出逢うのですが、花の魔力に憑りつかれた者や国を裏切ろうとする者や復讐に駆られて国を滅ぼす者など暗い出逢いも多く描かれていて、ファンタジーだけど、どこか現実を見せつけられます。
旅を通して人々の闇の部分も良い部分もさらけ出して表現しているような作品のため、大人の方こそ楽しめるファンタジーだと思えました。
そのためちょっと重たい日常ファンタジーを読みたい方は是非『魔女の旅々』をご覧ください。
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(※期間によっては配信が終了している可能性もございます。)
紹介者が考える『魔女の旅々』の伝えたいこと(考察)
『魔女の旅々』では、自分とは違う景色の中で生きる人たちの姿を見せたのだと感じられました。
イレイナは旅の中で、魔力を蓄え過ぎた花畑や森の中にある集落、化け物に焼かれた国など自分が暮らしていたところとは全く異なるような土地にも泊まります。
そこでは、良くも悪くも自分とは全く違った価値観を持った人たちが生活していて、それをイレイナは干渉しすぎず客観的に見ていくのですが、人の迷いや間違いが表現されているようにも思えます。
しかし、はたから見ると間違いに見えても、その人たちが受けた経験からすると正しい行いのようにも見えたりするので、自分とは違う考えを持つ人々の姿にひたすら考えさせられるのです。
イレイナの旅を見ていて、人の良い面も悪い面も見えてきますが、それらを含めて人であることを感じる話だと私は思いました。
人によって何を感じるかは変わりやすい作品だと思うので、是非この機会に『魔女の旅々』をご覧になって、イレイナの旅を通して「何か」を感じてもらいたいです。
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『魔女の旅々』の評価まとめと感想
最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。
漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。
当サイトの評価 | 4.2(記事作成者の評価) |
---|---|
コミックシーモア | 2.5(6件の評価) |
まんが王国 | ー |
Renta! | 3.6(11件の評価) |
BookLive | 4.5(8件の評価) |
めちゃコミック | 3.4(46件の評価) |
※それぞれ5段階評価となっています。
小さな旅のストーリーが集まった物語となっていて、スラスラ読めますし、時間がない時でもサクッと読める内容になっていました。
主人公の魔女イレイナがとても可愛くて見ていて癒されますし、物語はちょっと苦いダークな内容で全体のほんわかした雰囲気とのギャップがあって、個人的にとても好きでした。
全体的に完成度が高くてアニメ化されるのも納得できる良質な物語でしたので、上記のような評価にさせていただきました。
アプリ「マンガUP!」から基本無料で読むこともできるので、アニメと合わせて是非ご覧ください。
『魔女の旅々』を無料で読む方法は?
『魔女の旅々』は、アプリ「マンガUP!」から基本的に無料で読むことができます!
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「マンガUP!」はスクウェア・エニックスが運営しているマンガアプリで、300タイトルほど大人気のスクエニ作品が掲載されています。
しかも、1日8話分が無料で読めるポイントがもらえますし、他にも漫画を読むだけでポイントが貯まるクエストなども用意されています。
大人気作品が無料ポイントを使って気軽に試し読みできますし、待てば全話無料で読むこともできるので、この機会にアプリから漫画をお得に読んでみてください!
またアプリ『マンガUP!』に掲載中の作品の中で、おすすめのものをランキング形式でご紹介しているので、興味のある方はこちらも合わせてご覧ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。