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アニメ化『空挺ドラゴンズ』幻想的な龍と飯テロのジブリ風漫画のネタバレ感想

空挺ドラゴンズ

アニメ化『空挺ドラゴンズ』幻想的な龍と飯テロのジブリ風漫画のネタバレ感想

 

ジブリのようなファンタジーの世界で、龍と龍捕りのドラマを描いた『空挺ドラゴンズ』。

美しい龍の数々や魅力的なキャラクターたちに魅了されますし、龍を使った美味しそうなご飯にヨダレが垂れてしまうような見どころいっぱいの作品となっています。

2020年1月からはアニメ化もされるほど話題の『空挺ドラゴンズ』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。

 

幻想的な世界観で人気の『空挺ドラゴンズ』のあらすじ

空挺ドラゴンズの龍捕りをするミカとそれを見るタキタ出典:「空挺ドラゴンズ」、著者:桑原太矩、出版社:講談社

龍捕りと龍を描いた『空挺ドラゴンズ』は、ジブリを彷彿させる幻想的な世界観が広がっていて話題となっています。

まずは多くの方に『空挺ドラゴンズ』を知ってもらうために、設定やあらすじをお伝えしていきます。

作品の設定や概要

  • 著者:桑原太矩
  • 出版社:講談社(good!アフタヌーン)
  • ジャンル:SF・ファンタジー

各国が希少な龍を求め、空を目指してからおよそ半世紀たった世界の、オンボロ船と龍の物語。

”龍一頭に七市賑わう”と言われるほど、儲かる龍を獲得するために、乗組員それぞれの事情を乗せてクィン・ザザ号は龍を捕るために旅をする。

空の大冒険とグルメを掛け合わせたファンタジー世界グルメ紀行となっている。

あらすじ

天空を泳ぐ龍を追って、西へ東へ南へ北へ、今はその数も少なくなった現役の捕龍船クィン・ザザ号。

捕らえた龍を解体し、それを売って旅をしている。彼らの帰る場所はない。風を捕らえれ、影を捉えて、旅を続けている。

主人公のミカをはじめとする龍捕りと龍のファンタジーな物語が今始める…。



声優も豪華な『空挺ドラゴンズ』のアニメ化情報

アニメ『空挺ドラゴンズ』は2020年1月8日よりフジテレビ「+Ultra」で、毎週水曜24:55~から放送されます。

声優には前野智明や雨宮天や花澤香菜をはじめとする豪華なキャストが配役されており、アニメーション制作は「シドニアの騎士」や「BLAME!」を手掛けたスタッフが再結集しているため、非常に期待が高まる作品となっています。

そんな期待が高まる「空挺ドラゴンズ」のPVをまずはご覧ください。

そして、アニメ制作を手掛ける主なスタッフは以下の通りとなっています。

  • 原作:桑原太矩
  • 監督:吉平”Tady”直弘
  • シリーズ構成・脚本:上江州誠
  • プロダクションデザイン:田中直哉/森山祐樹
  • アニメーションキャラクターデザイン:小谷杏子
  • CGスーパーバイザー:坂間健太
  • 美術監督:尾身千寛
  • 色彩設計:野地弘納
  • 音楽監督:岩浪美加
  • アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
  • 制作:空挺ドラゴンズ制作委員会
  • オープニング・テーマ:神山羊「群青」(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
  • エンディング・テーマ:赤い公園「絶対零度」(Epic Records Japan)

 

そして豪華キャスト陣は以下の通りとなっています。

  • ミカ:前野智昭
  • タキタ:雨宮 天
  • ジロー:斉藤壮馬
  • ヴァナベル:花澤香菜
  • ギブス:諏訪部順一
  • クロッコ:関 智一
  • ニコ:櫻井孝宏
  • バーコ:鳥海浩輔
  • カペラ:釘宮理恵
  • ガガ:熊谷健太郎
  • フェイ:古川 慎
  • バダキン:松山鷹志
  • オーケン:武内駿輔
  • ソラヤ:上村祐翔
  • メイン:赤﨑千夏
  • ヒーロ:榎木淳弥
  • ヨシ:井上和彦
  • リー:佐々木啓夫

 

さらに詳しくアニメ化情報を知りたい方や、アニメ関係者のコメントなども知りたい方はアニメ「空挺ドラゴンズ」公式サイトをご覧ください。

豪華すぎるアニメ関係者や声優の方々が贈るアニメ『空挺ドラゴンズ』は、面白いこと間違いなしだと思うので是非観てみてください。



龍を捕って生活している『空挺ドラゴンズ』の主な登場人物

捕龍船クィン・ザザ号の乗組員は、みんなそれぞれの事情を抱えて龍捕りをしています。

そんな『空挺ドラゴンズ』の個性豊かな主な登場人物をご紹介します。

ミカ

主人公のクィン・ザザ号の乗組員。

龍のことになると誰よりも詳しく、鋭い嗅覚で龍の気配を誰よりも早く察知することができる人物。そして龍をうまく捕ることと美味しく食べることだけを考えている。

また海賊船を1人で制圧したり、龍に果敢に飛び乗って倒してしまうほどの実力の持ち主。

自由奔放な人物で、呆れられるような行動をよくするが、龍捕りに関してはみんなから一目置かれている。

龍にしか興味ないないような素振りをしているが、仲間のことを結構気にかけている。

ヴァナベル(ヴァニー)

美人だが、クールで近寄りがたいクィン・ザザ号の女性乗組員。お酒も強い。

クールだが、とても仲間想いで乗組員の少女タキタが船から落ちたときは寝ずに探していた。

クィン・ザザ号には密航して乗り込み、行く当てのないヴァニーはクィン・ザザ号で働くことになったという過去がある。

そんな経緯で龍捕りをしているため、ときどき自分が龍を追い殺してまで、どうしてここにいるのか分からなくなるときがあると語っている。

ジロー・アスタ

生真面目なクィン・ザザ号の乗組員。

生真面目な性格だが、優しさに溢れていて、襲われそうになっている女の子を勇敢に助けたり、仲間の乗組員のためにしっかりと戦う。

目が良く、甲板長からもジローの天測が一番正確と言われるほど天測がうまい。

また、父親は龍捕りだった。



タキタ

クィン・ザザ号の新米の女の子の船乗り。船に借金をして乗っているため、常に金欠。

よくミカと一緒に龍を食べたり、龍と一緒に船から落ちたり、波乱万丈な生活を送っている。

新米のため雑用係だが、龍の解体の仕方なども徐々に覚えて成長していく。

そして、とても明るくて元気。

ギブス

クィン・ザザ号の古参の甲板長。ハゲているのを気にしている。

港などで理不尽な思いをすることが多いが、おおらかな性格で人を責めることをしない。

乗組員たちのことも大切に思っている。

ニコ

帽子を目深く被っているクィン・ザザ号の乗組員。港に着くたび女のことばかり考えている。

女のことばかり考えているが仲間思いで、ジローが他の龍捕りに絡まれているときも助けたりする。

船一の射撃の名手だが、人に教えるのは下手。



ガガ

つるっぱげでおでこが固いクィン・ザザ号の乗組員。絵を描くのが非常にうまい。

オーケン

きれい好きなクィン・ザザ号の乗組員。

ダグ

クィン・ザザ号で機関長を務める男性。ベテランの技術は相当なもの。

メイン

クィン・ザザ号の黒目が大きい女性技師。休みの日でも仕事の話ばかりしている。

船の故障のたびに修理をしていて、いつも忙しい。技師たちのせいで龍が捕れなかったと言わせないために、どんな状況でも全力で修理をしている。



ヒーロ

技師見習いのクィン・ザザ号の乗組員。手先がとても器用。

クロッコ

クィン・ザザ号の船長代理の航空士。クィン・ザザ号のことが大好きなため、クロッコにクィン・ザザの悪口は禁句。

カペラ

クィン・ザザ号の眼鏡をかけた女性操舵手。休みも仕事の話ばかりしている。

ヨシ

クィン・ザザ号の司厨長を務める調理が上手い男性。材料が少ない中でも美味しいものを作って、乗組員たちを喜ばせている。。



バダキン

髭の手入れが日課のクィン・ザザ号の乗組員。

ソラヤ

ちょっぴりチャラいクィン・ザザ号の乗組員。いつも軽口ばかり叩いてる。

臆病者で、不器用で、力も弱くてなんの取り柄もないが、できない人の気持ちはよくわかっている。

フェイ

読書好きなクィン・ザザ号の乗組員。

捕龍船に乗った理由はソラヤが乗ると言ったから。ソラヤとは昔から仲良し。

バーコ

大体酔ってるクィン・ザザ号の乗組員。



リー

クィン・ザザ号で事務長兼会計士を務める丸眼鏡をかけた男性。

万年金欠のクィン・ザザ号でも、どうにかやりくりしている。

ウラ爺(うらじい)

クオーン市にいる盲目のおじさん。千剖士という古くから龍を解体・加工して暮らしてきた一族の族長で、龍のタペストリー(壁掛け)を作っている。

ミカとも知り合いで、ミカには龍の話をよく聞かせていた。

カーチャ

クオーン市の娼館で、龍捕りに乱暴させそうなところをジローに助けてもらった少女。

小さい頃に売られてクオーン市に来てから市を出たことがないため、ジローの龍の話を熱心に聞く。

そして、ジローとは仲良くなり、髪を切ってあげる。

アスケラ

捕龍船から落ちたタキタと出会った猟師の女性。

ケガをして熱を出したタキタを看病したり、タキタの我儘につき合ってあげたりする優しいお姉さん。



ブルノ・マッシンガ

クィン・ザザ号と衝突したオボロカスカ号の船長。オボロカスカ号は天空生物の調査、天体の観測、測量等を目的に世界中を飛んでいる私設飛行探査船。

ブルノは貿易会社を興した名家の御曹司。しかし、龍の美しい姿に魅了されて、その姿をひとつでも多く記録に残すために世界中を旅している。

龍のことをこよなく愛しているため、龍を資源としか見ていない龍捕りを毛嫌いしている。

クィン・ザザ号の乗組員のガガが描いた龍の絵とガガの画力には心底惚れているため、自分の船に勧誘する。

クジョー・ランダウ

世界有数の大都市ハーレでミカと再会した片足の飲んだくれ。片足を無くす前は凄腕の龍捕りであり、ミカと一緒に龍捕りをしていた。

龍に対する情熱はすさまじいが、それ以外の仕事は三日ともたない。

ノラ

世界有数の大都市ハーレで水先人を務めている美しい女性。

クジョーの娘であり、クジョーが空に行くのを阻止したがっている。

クルガ

龍の討伐を専門に請け負う屠龍船(とりゅうせん)の船長を務める眼帯をした非情な人物。

短時間で確実に徹底的に龍を捕ることをモットーにしている。



龍がかっこよくて面白い『空挺ドラゴンズ』の3つの見どころ(ネタバレあり)

空挺ドラゴンズのブルノと龍出典:「空挺ドラゴンズ」、著者:桑原太矩、出版社:講談社

多彩な龍にそれぞれのキャラクターの描写も卓越されている『空挺ドラゴンズ』にはたくさんの見どころが存在します。

そんな見どころの中でも特に注目してほしいポイントを3つに絞ってご紹介していきます。

多種多様な龍と龍捕り

『空挺ドラゴンズ』では、様々な形態で現れる龍と龍捕りたちが見どころなっています。

光る幻想的な龍や超巨大龍、子供を捕られて怒る龍、タキターに懐く赤ちゃん龍など多種多少な龍がとても神秘的に描かれているため、思わず見惚れてしまいます。

そして、そんな様々な龍を捕獲するのが龍捕りであり、龍に同情しながらも覚悟を持って挑む龍捕りたちの戦いは、奥歯を噛みしめながら読んでしまう迫力があるのです。

美しい龍たちが世界各国で飛び回っている幻想的な世界観の中で、龍の命を尊重しながらも生活のために龍を狩っていく龍捕りには、ぜひ魅了されてみてください。

魅力あふれるクィン・ザザ号の乗組員たち

また捕龍船のクィン・ザザ号にはたくさんの乗組員がいて、それぞれの性格やドラマも見どころとなっています。

主人公のミカのように龍の美味しさに憑りつかれた者やヴァナベルのようなクールだけど色々と考える美少女、タキタのようにとにかく明るい少女など、見ていて爽快であり、深みのあるキャラクターたちがたくさん登場するのです。

そんな魅力的な彼らがそれぞれの想いを持って龍捕りしている姿には魅入ってしまいますし、成長していく姿を見るのがひたすら楽しいです。

ピンチの瞬間が何度も訪れるのでハラハラしますが、互いに助け合ってピンチを乗り越える場面は読者も一緒になって感動できると思います。

ドラゴンを使った数々の料理

そして『空挺ドラゴンズ』は、実は飯テロ漫画でもあり、料理も見どころなっているのです。

龍という飯テロ漫画では滅多にお目にかかれない素材を使って、「龍の尾身ステーキサンド」や「龍の塩漬脂身の燻製と黒パン」や「龍の赤肉のタルタルステーキ」など、見ているだけでヨダレが溢れ出そうになる料理がたくさん登場します。

それをミカたちが美味しそうに食べるので、もはや見ているだけで食べれないのが恨めしくもなってきてしまうほどです。

しかし、ご安心ください。

毎回料理の材料やレシピを詳しく紹介してくれているので、自宅で作って食べることも可能なのです。

今後、龍を捕るようなことがあったら、是非レシピ通りに料理してドラゴンご飯を召し上がってみてください。

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ジブリにも似たドラゴンファンタジーの『空挺ドラゴンズ』はこんな人におすすめ

『空挺ドラゴンズ』は、ファンタジー漫画が好きな方には特におすすめの作品です。

幻想的な世界観の中で進む物語は、ジブリを彷彿させるような神秘的な雰囲気があり、ファンタジー好きにはたまりません。

そして、その世界観の中で繰り広げられる龍との戦いや仲間との助け合いに魅了されますし、それぞれのストーリーが作りこまれていて、読むほど惹き込まれていく作品となっています。

また、作中では龍を使った創作意欲溢れる料理がたくさん登場するので、料理好きな方にもおすすめです。

ファンタジーが好きで、料理が好きな方は是非『空挺ドラゴンズ』をご覧になってみてください。

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管理人の思う『空挺ドラゴンズ』が伝えたいこと(考察)

空挺ドラゴンズのタキタと赤ちゃん龍出典:「空挺ドラゴンズ」、著者:桑原太矩、出版社:講談社

『空挺ドラゴンズ』は、龍捕りを通して、生き物を食べるということの意味を問いかけているように感じられます。

龍も生きていて、家族がいて、生活があります。そんな龍たちを、人間が生きるために集団で捕って解体して食べる姿が作品では描かれているので、普段の何気ない食事についても考えさせられます。

龍を捕ることで生活をする人間と龍との交流シーンも、将来的には捕って食べることになるにも関わらず愛情が芽生えている様子を見ていて、命の重さや食べ物の大切さを改めて考えるきっかけにもなりました。

そして、作品にはそういったメッセージ性だけでなく、幻想的な世界観で繰り広げられる龍捕りと龍の物語に引き込まれる内容でもあるので、是非この機会に『空挺ドラゴンズ』をご覧になってもらいたいです。

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『空挺ドラゴンズ』の評価まとめと感想

最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。

漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。

当サイトの評価4.1(記事作成者の評価)
コミックシーモア3.7(55件の評価)
まんが王国2.7(9件の評価)
Renta!4.0(69件の評価)
BookLive4.4(49件の評価)
めちゃコミック3.8(30件の評価)

※それぞれ5段階評価となっています。

龍たちが生息する幻想的なファンタジーと龍捕りたちのドラマに引き込まれる作品となっていました。

ジブリを彷彿させるような世界観があり、魅力的なキャラクターたちに、読んでいてとても気持ちの良かったので高評価にさせて頂きました。

アニメ化するほどの話題作ですし、楽しみどころに溢れる物語となっているので、是非ご覧になってみてください。

ABOUT ME
ヨル
漫画紹介をしているヨルです! 毎月150冊以上漫画を読むので、その中で特におすすめの漫画を紹介していきます! 次に読む漫画を探してる方はぜひ参考にして頂けたら嬉しいです^^
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