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衝撃のラスト…『食糧人類』人類養殖施設からの逃走&逆襲SF漫画のネタバレ感想

食糧人類Starving Anonymous

衝撃のラスト…『食糧人類-Starving Anonymous-』人類養殖施設からの逃走&逆襲SF漫画のネタバレ感想

 

「アポカリプスの砦」を描いた蔵石ユウとイナベカズの新作漫画として注目を浴びている『食糧人類』というSF漫画。

『食糧人類』という衝撃のタイトルで、人類を食糧として飼育するバケモノに立ち向かう少年たちを描いた施設内アドベンチャーであり、細部まで詳細に描かれているグロテスクなシーンが話題となっている作品です。

衝撃のラストが描かれる『食糧人類-Starving Anonymous-』の、あらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。

 

人類が食糧として飼われている『食糧人類』のあらすじ

食糧人類の拉致された伊江出典:「食糧人類-Starving Anonymous-」、原作:蔵石ユウ、漫画:イナベカズ、原案:水谷健吾、出版社:講談社

まずは、SF好きにはたまらないストーリーの『食糧人類』の設定やあらすじをご紹介します。

未来の技術を使った物質や特異体質を持った登場人物たちが繰り広げる物語は必見です。

作品の設定や概要

  • 原作:蔵石ユウ
  • 漫画:イナベカズ
  • 原案:水谷健吾
  • 出版社:講談社(eヤングマガジン)
  • ジャンル:SF・ファンタジー、ミステリー・サスペンス
  • 巻数:7巻(完結:2020年5月14日現在)

 

「アポカリプスの砦」を手がけた蔵石ユウとイナベカズが送る新SF漫画。

地球温暖化が深刻化する地球は実は宇宙外生命体のバケモノに統治されていた…。バケモノに人間という食糧を安定供給するための施設に運ばれた主人公たちが織りなす、一寸先も予測できないサスペンスストーリー。

地球を陰で操るバケモノを駆除するために、施設から脱出するために、少年たちの闘争と逃走が描かれたSF作品。

あらすじ

主人公の伊江は下校途中のバスで眠らされ、核燃料処理施設「ゆりかご」に運ばれてしまった。

そこでは人間が冷凍され出荷されたり、太らされたり、繁殖活動を行わされたりと、バケモノの食糧を供給する施設だったのだ。

そのバケモノがはびこる施設から脱出するために伊江は、ナツネや山引とともに行動に出る…。



『食糧人類』の驚異的な能力を持つ登場人物

『食糧人類』では、気持ちの悪く強すぎるバケモノが登場してきますが、バケモノと同じくらい登場人物たちもぶっ飛んでいます。そんな彼らをご紹介します。

伊江(いえ)

下校途中に拉致され、「ゆりかご」に運ばれた『食糧人類』の主人公。高校3年生で父親と母親と中学2年生の弟と暮らしていた。

小さいころから1回見ただけで風景を覚えられる瞬間記憶を持っていて、学校では絵が好きだから美術部に入っていた。好きな女子はバレー部の中本さん。

優しい心の持ち主で、友達も見捨てない上に施設の人々に対する感情も周りの人間と異なる。

ナツネ:増殖種

見た目は高校生以上だが、実は6歳児。好きな女性のタイプはロングな髪の人。

普通の人間ではなく完全な増殖種であり、施設で開発・品種改良された特殊な人種。

異常なまでの再生能力を持っていて、腕1本、脚1本、下半身等が欠損しても、中枢神経を破壊しない限り再生し続ける。ナツネは死ぬまで肉を供給し続けるために生まれた。

そして驚異的な再生能力を武器にバケモノたちを撃破していく。しかし、優しい心も持ち合わせている。

山引(やまびき)

全く常識がないが科学的な発想や知識が卓越している天才。山引の書いた論文などは世界的にも評価を受けるほど。

遺伝子を組み替えて新しい生物を誕生させてしまうほど才能を持っているが、倫理観が全くなく下半身の節操もない。ちなみにバイセクシャル。

山引を疎ましく思う教授に致死量を超える放射線を浴びさせられて死にそうになるが、自分自身にいろんな生物のDNAを注入して生き延びることに成功した。そして、その副作用から色々な生物の特徴を使えるようになった。



カズ

伊江と一緒にバスに乗っていたところ、拉致されて「ゆりかご」に連れてこられてしまう伊江の友達。

そして「ゆりかご」で高カロリー物質を飲んでいたところを伊江に助けられて、一緒にゆりかご内で逃走する。

しかし、得体の知れない高カロリー物質を飲んでいたせいで、知能はとても衰えている。

小倉(オグっちゃん)

ルポライターとして生計を立てるために「ゆりかご」に潜入取材にいったときに逃げ出して施設の中で暮らしている男性。

施設に数々の罠を仕掛けていて、主人公たちをサポートしてくれる。

些細なことでキレるがおだてられるとすぐに機嫌を良くする。そして長い間施設にいたせいで、多重人格となっていて、もう1つの人格は「裕子さん」という。

山崎さおり(やまざき さおり):ナツネの母

黒髪ロングで綺麗な女性であるナツネの母。施設での増殖種を身に宿した唯一の成功例となる女性だが、施設から脱走し、団地でナツネを育てながら暮らしていた。

自分の身が大変な状態になっても、ナツネのことを気にかけていた優しいお母さん。

和泉新太郎(いずみ しんたろう):ゆりかご現所長

6歳の頃に父親と一緒に「ゆりかご」に来て、父親が「ゆりかご」の所長を務めていた。

父親が施設脱出のために手引きしてくれたが、脱出の途中で問題を起こして失敗に終わる。その失敗のせいで父親をはじめとした職員の多くを死なせてしまうことになる。

それがきっかけで施設の職員たちからはひどい嫌がらせを受け続けたが、現在は「ゆりかご」の所長を務めている。

花島(はなじま):副所長

和泉新太朗の補佐的な役割を果たしているおじさん副所長。

殺人が当たり前に行われる「ゆりかご」でも、人道に外れない生き方を考えている思いやりのある人物。



桐生(きりゅう)

「夕凪の会」代表の気味の悪い科学者。バケモノたちを神と崇めている。

「夕凪会」では、逃亡を図った者を捕らえて人体実験をしていて、犬の嗅覚を持った人間や、4人分の眼球を1つに集めた目を持った人間や、聴覚を特化させるためだけに改造された人間などを作っている。

また、山引が学生だった頃に研究室の教授を務めていて、山引とは因縁があるようす。

有希(ゆき)

桐生教授の可愛い娘。山引と研究室で出会い、山引にぞっこんしてしまい、付き合うことになる。

きいちゃん

山引が学生時代に作ったキメラ。皮膚はピンクがかった白で、目は一つしかない生物。

ヒト遺伝子に傷を付けて、ヒトデやナマコやウミウシ等々の遺伝子で補完したものであるため、全く新しい人間といえる生物である。

頭蓋骨がないぶん、脳の量が限定されず成長すれば普通の人間よりも知能が高くなる可能性がある。

クイーン

母国が滅びたため、宇宙船に乗って地球にやってきた生物の母。イボのようなものがたくさんついて真ん丸くなった気持ち悪い見た目をしている。

知能があって人と体を乗っ取って人と話すこともでき、気象までも操作する技術を持っている。

繁殖力が異常に高い種のため、安定的に繁栄するために、人間と共生することが考えている。そしてクイーンが生む卵からバケモノが孵る。

バケモノ

知能が高い種のため、非常に消費カロリーが多く、常に飢えている。生殖能力も異常に高く、増えすぎるために、母星の資源を食い尽くした過去がある。

高速の移動に伴う激しい衝撃から身を守るために外骨格化の進化を遂げている。また、生まれてからすぐに言葉を話せるようになる知能を持っている。



面白い!『食糧人類』の見どころ3選(ネタバレあり)

食糧人類の骨で戦うナツネ出典:「食糧人類-Starving Anonymous-」、原作:蔵石ユウ、漫画:イナベカズ、原案:水谷健吾、出版社:講談社

リアルな描写の数々に、息もつかない衝撃の展開の連続となる『食糧人類』には面白い見どころが山ほどあります。

その中でも、おすすめの見どころを3つ厳選してネタバレを交えてお伝えします。

高カロリー物質や生殖といった非日常のSFの世界

『食糧人類』では、SFならではの非日常の世界観は見どころの1つとなっています。

作品の中では、人が食糧として養殖されている施設が描かれていて、1口飲んだだけで強い依存症状に陥らせる高カロリーな薬液で人間が太らされていたり、注射しただけで自我を失うほど性欲が劇的に昂進する薬といった狂気的な物質で繁殖を促されていたりするのです。

また人間の施設に連れ去られた人間の中には「生殖種」として、バケモノに提供する子供を産むために使われる人間もいたり、催淫剤で24時間無理やり発情させられたり惨たらしいシーンもあり、読んでいて気持ち悪くなるかもしれません。

そんな現代ではありえないような光景が広がっていますが、詳細な設定で作られている施設「ゆりかご」は、非日常ながらもとてもリアルに見えて、自分たちの知らないところではこんな世界が本当に実在しているんじゃないかと思わされます。

それほどまでに考え抜かれた世界観で未来の技術の成れの果てを見ることができるので、是非そういったSFの世界観を恐怖しながら楽しんでみてください。

グロすぎるバケモノたち

またイナベカズ先生が描く、人間を食糧とするグロすぎるバケモノたちも見どころとなっています。

太くて長い触角を持ち人間を真っ二つにしてしまう巨大イモムシのようなバケモノやカマキリのような巨大なバケモノが登場していて、それらが読んでいて思わず目を背けたくなるほど緻密に描かれているのです。

またそんなバケモノたちが人間の言葉を真似しながら、人を食べたりしていて、グロ系漫画に耐性がない人は恐らくトラウマになってしまうレベルかと思います。

一度見てしまえば夢に出てくるほど詳細に描かれたバケモノたちには、是非注目してみてください。

山引、ナツネ、主人公たちの強さ

そして『食糧人類』では、バケモノの恐ろしさだけでなく、イカれた主人公たちの強さも見どころとなっています。

どんなに体がバラバラになっても再生してしまうナツネや、特殊な力を持っていてイカれた思考回路を発揮する山引は、驚異的な力を持ったバケモノたちを倒していくのです。

また非力な主人公の伊江もナツネや山引に劣らず、瞬間記憶を活かして、困難を乗り越えていくので、ハラハラドキドキの展開を連続して楽しむことができます。

人間離れした力を持っていて驚きの集中力を見せるときもあれば、隠れているときにお腹がなって命の危険に瀕したりする場面もあり、強さに驚かされ、抜けているところに笑える見どころ溢れる主人公たちを是非ご覧になってみてください。

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ラストまで一気読み必須の『食糧人類』はこんな人におすすめ

絶対絶命の状況が連続する『食糧人類』は、刺激を求めているSF好きな方には特におすすめの作品となっています。

物語は人間を監禁・繁殖・飼育・解体する施設が舞台であり、未来の発展した技術を使って人間が養殖される姿が描かれていて、作者様の想像力に何度も驚かされます。

そして、バケモノがはびこる施設で主人公らがバケモノと戦いながら逃走するも、捕まって人体実験されそうになったり、バケモノが大量に繁殖したりと危機的な状況が続くため、読者に休む暇を与えないほど熱中できる作品なのです。

SFの世界特有の非現実の中のリアルさと、常に緊張状態にあるストーリー展開は、息をするのも忘れるほど楽しめると思うので、SF好きな方には是非『食糧人類』をご覧になってもらいたいです。

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管理人の思う『食糧人類』が伝えたいこと(感想)

食糧人類の山引とナツネと伊江出典:「食糧人類-Starving Anonymous-」、原作:蔵石ユウ、漫画:イナベカズ、原案:水谷健吾、出版社:講談社

『食糧人類』は、人間の欲深さが地球を滅ぼす可能性があるということを伝えたいように感じます。

『食糧人類』に登場するバケモノは、知能が高すぎるゆえに貪欲になり、母星の資源を食い尽くして地球にきています。

作者は、この地球外生命体のバケモノを地球人になぞらえていて、地球を頂点に立つ人間の貪欲さが、地球の中にある豊富な資源を消費し尽くし自分たちの首を絞める状況に陥る危険があることがほのめかしているように思えるのです。

また人間が普段行っている他の生物を食べる行為を動物の繁殖を促したり、品種改良を重ねる姿を、人間がされる側で描かれていて一種の風刺のようにも読み取れます。

人間の貪欲さや普段の当たり前に行っている行為がどれほど残酷なものであるのかを考えることは大切なことだと思うので、一度『食糧人類』を読んで、日常を見る視点を変えてみてはいかがでしょうか。

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『食糧人類-Starving Anonymous-』の評価まとめ

最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。

漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。

当サイトの評価4.3(記事作成者の評価)
コミックシーモア3.7(341件の評価)
まんが王国3.7(27件の評価)
Renta!3.9(1111件の評価)
BookLive4.0(193件の評価)

※それぞれ5段階評価となっています。

これまでも見どころなどで詳しく紹介していきましたが、本当に未来に存在してそうな技術にワクワクできて、常に危険な状態にある主人公たちにドキドキできる、感情が揺さぶられるような作品なので、個人的に高評価をつけました。

SF好きな方にはたまらない漫画になっていると思うので、是非ご覧になってみてください。

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ヨル
漫画紹介をしているヨルです! 毎月150冊以上漫画を読むので、その中で特におすすめの漫画を紹介していきます! 次に読む漫画を探してる方はぜひ参考にして頂けたら嬉しいです^^
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