『DICE(ダイス)』サイコロの出目で人生を変える韓国漫画のネタバレ感想
何もかもを変える力をもった「ダイス」というサイコロ。その「ダイス」をめぐって人間の欲望がむき出しになるファンタジーゲーム漫画の『DICE』。
韓国から日本に上陸し、LINE漫画で公開されてからは、ひそかに人気を集めています。
そんな知る人ぞ知る名作である『DICE』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。
韓国から日本にきた人気漫画『DICE』のあらすじ
ファンタジーゲーム漫画である『DICE』の設定やあらすじをまずはご紹介します。すべてを変える正六面体を巡る少年少女たちを是非ご覧ください。
作品の設定や概要
- 著者:HS
- 出版社:LINE Digital Frontier(LINEマンガ)
- ジャンル:韓国漫画、SF・ファンタジー、バトル・アクション
- 話数:294話(連載中:2020年6月29日現在)
サイコロの「ダイス」という何もかもを変えることができる正六面体をめぐる人々の争いの物語。作者は「HS」という人物で、韓国発漫画としてLINE漫画に掲載されている。
ダイスは集めれば、ゲームのキャラクターのように人のどんな能力(身長、容姿、知力、体力、財力など)でも上げることができる。そして、そのダイスを手に入れるためにはゲームマスターのXからプレイヤーのスマホに送られるクエストをクリアになければならない。
クエストはその都度異なり、クエストをこなしていくほど難易度は上がっていく。ダイスの効果を使用する部位を集中的にすればするほど増大の幅は大きい。
またダイスを持つ人である「ダイサー」のレベルが上がれば、人間を超越した力(時を止める、瞬間移動、透視など)を手に入れることも可能。
あらすじ
チビでどんくさく万年パシリとして日常を過ごしている主人公のヒロム。そのヒロムのクラスにある日、スポーツ万能で頭もよく、それでいてイケメンという完璧な人間が転校していくる。
そして、転校生の謎を突き止めるために、後を付けていくと謎のサイコロが目の前に現れ、それを手に入れることに。
そのサイコロは「ダイス」と呼ばれる何もかもを変える力のある正四面体で、ダイスを持つダイサーとなって人の日常は一変する…。
それぞれが特殊能力をもった『DICE』の主な登場人物
ダイスを手に入れ、人智を越える力を手にしたAランカーダイサーの中でも、主役級の登場人物をご紹介します。
ヒロム
「トロム」と呼ばれていて背が小さく、いつも鼻水を垂らしているブサイクな主人公。万年パシリをやらされていたため、脚は早い。ヒロとの出会いからダイスを手に入れて、自分の外見や頭脳を変え、カースト制度を逆転することに成功する。
とても優しく正義感の強い少年でいつも人のために戦っている。Aランカーダイサーとして「タイムポーズ」を使いこなし、得意技は「タイムカッター」。ダイスのパロメーターは速度を異常に高めている。
ダイスを正しく使うために「X」と敵対する関係にある。ノアとミオのことが好き。
ヒロ
以前の学校でダイスを絡んだ事件があり、主人公のいる学校に転校してきた少年。ダイスの力で何でもできるためスーパー転校生として学校では人気になる。
またヒロムにダイスを手に入れさせ、ダイスを広めるきっかけになっている。Aランカーダイサーで「テレポーテーション」を使いこなす。以前の学校で問題を起こした「ムア」というダイサーを取り込んでいる謎の多い人物。
ノア
容姿に性格に恵まれた女子学生でヒロと付き合っていた。とても優しい性格で、人間はありのままに生きるべきだという考えを持っていて、ダイスのない世界を目指してダイサーになり、Aランカースキルを3つほど所持している。部活は吹奏楽部で、みんなで大会に出ることを目指していた。
ミオ
ダイスを手に入れるまではデブでブサイクで自分の容姿をとても嫌っていた少女。ダイスを手に入れてからは容姿も美しく、力も強くなった。ダイスを手に入れる前からヒロムに好意を抱いていて、ダイスを手に入れてからはヒロムと付き合った。
しかし、ヒロムのノアに対する想いが消えないことを疎ましく思っている。
Aランカーダイサーで「透視」能力が使える数少ないキャラクター。
X(ゲームマスター)
最後のダイスを手にしている少年。親から暴行を受けていた過去がある模様。ゲームマスターとして、ダイスのクエストを使って人々を弄んでいる。Xはすべてのプレイヤーを1人で管理し、各自が欲望のために利用するのを見ている。
ファンタジーゲーム漫画の『DICE』の見どころ3選(ネタバレあり)
人生をゲームに見立てた物語が生み出す、漫画ならではファンタジーな展開に見どころ満載の『DICE』。
韓国から日本に来たファンタジー漫画の見どころを3つに厳選してお伝えします。
人々の欲望
ダイスを手に入れるためのクエストをXが提示するが、その内容は、人の欲望を煽るものばかりなのです。クエストを次々にクリアしていくとクエストの難易度が上がり、人を階段から突き落とすことや重傷を負わせるなどの犯罪レベルのものが提示されていきます。
その犯罪レベルのクエストでも自分の欲望のためにダイサーたちがこなしていく姿は、欲望の恐ろしさを感じずにはいられません。
しかし、「自分もそんなクエストが来たらやってしまうんだろうなぁ」と思いながら読めてしまいます。そういった人間の欲望を客観的に見る意味でも見どころの1つとなります。
ダイサーたちのバトル
Aランカーのダイサーのバトルともなると、それぞれが違う能力を持っていて、能力を駆使して戦うため迫力満点の予測不可能なバトルが見れます。
時間を止める力を持った者や重力を操る者、瞬間移動ができる者や複数の能力を持った者が力と知恵を使って戦い合うので、熱い展開に目を離せなくなります。
またダイサーたちが組織化され、派閥争いなどを起こす場面は、人間のこれまでの歴史を反芻しているかのような行為が行われていて勉強にもなるのです。
ダイサーたちの戦いはこの作品の魅力の1つなので、是非注目してみてください。
ヒロムの戦い
主人公のヒロムはXの人を弄ぶようなゲームに終止符を打ち、みんながダイスを平和に使える時代を目標にXに戦いを挑みます。
ヒロムに賛同する人は少なく、孤独な戦いになりますが、それでもあきらめず自分の正義を貫く姿はグッときます。
また、Xにコントロールされた人々が大勢でヒロムを襲う状況でも、絶体絶命の状況下でも戦い続けて逆転するシーンは本当にかっこいいです。
危なっかしい上にうまくいかないことが多いヒロムの戦いですが、是非多くの方に楽しんでもらいたいです。
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ファンタジー感がたまらない『DICE』はこんな人におすすめ
『DICE』はファンタジーやバトル、そしてゲームが好きな方にはたまらない作品だと思います。
さまざまなクエストが飛び交い、報酬としてダイスが配られ人々が進化していく漫画は、本当にリアルゲームをしているかのような感覚で読むことができます。
またバトル要素も満載で、能力を使った戦闘シーンも最高です。戦闘中でも能力が進化し、予測もつかない展開をもたらして読者を飽きさせません。
LINE漫画で無料で読めるので、是非この機会にご覧になってみてください。
管理人の思う『DICE』が伝えたいこと(感想)
『DICE』は人間の欲望の危険性を伝えたいような気がします。人の欲望で進化するダイスは、それぞれの多彩な欲望を浮き彫りにして読者に明らかにします。その欲望を満たすために人々が傷つけ合い争う姿は本当に醜いです。そういった現状を欲望に囚われない主人公のヒロムの姿は貴重でとてもかっこよく見えます。
そのため、人を犠牲にしてまで欲望を満たそうとする行為がそれほど恐ろしかを表現しているように思えます。
『DICE』では、人々の欲望やそれに立ち向かう人たちを見ることができ、心にくるものがあり、それでいて物語も大変楽しめるものであるので、是非一読してみてください。
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