奥浩哉新作『GIGANT(ギガント)』女優ヒーロー巨大化SF漫画のネタバレ感想
『GANTZ』というSF漫画の金字塔を打ち建てた奥浩哉先生が描く『GIGANT(ギガント)』。
女優を主人公にした意外なストーリー展開であり、卓越した画力とアイデアが光る『GIGANT』には、期待の声が殺到しています。
ここでは新たなSF界の名作になるであろう『GIGANT』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。
奥浩哉先生が描く『GIGANT』のあらすじ
「GANTZ」や「いぬやしき」といった名作を世に放ち続けている奥浩哉先生が描く『GIGANT』の設定やあらすじをはじめにお伝えしていきます。
奥浩哉先生の新たな「G」に魅了されること間違いなしです。
作品の設定や概要
- 著者:奥浩哉(奥浩哉先生のTwitterアカウントはこちらから!)
- 出版社:小学館(ビッグコミックス)
- ジャンル:SF・ファンタジー、ラブストーリー
- 巻数:8巻(連載中:2021年3月30日現在)
設定として、未来のおじさんがAIの反乱を止めるために現在に来たが、車に轢かれて死亡してしまう。そのとき、偶然居合わせた主人公のちほに体を巨大化する装置と日本を託したことで物語が動き出す。
衛星軌道にはギガントストラクチャーというものが建設されているが、目視はできない。
ETE(enjoy the end)というサイトでは、度が過ぎる悪ふざけや災害の投票が行われていて、投票によって選ばれたものは必ず実現してしまう。
あらすじ
映画監督を目指す高校生の横山田零は、ある日町で大ファンである女優のパピコを中傷する張り紙を目にする。そして、深夜に家を飛び出して張り紙をはがして回るところで零とパピコは出会う。
また、その数日後、パピコの目の前でおじさんが車に轢かれ息絶える瞬間にパピコに謎の装置とDVDを託す。そして、その装置は体を巨大化できる未来の機械だった…。
女優が主人公である『GIGANT』の主な登場人物
奥先生が手掛けた「いぬやしき」では、おじいちゃんが主人公であるという変わった設定でありましたが、『GIGANT』では巨大化する女優が主人公となっています。
そんな変わった主人公で物語られる『GIGANT』の主人公とその彼氏をご紹介します。
ちほ・ヨハンソン(パピコ)
パピコという名前で女優をやっている『GIGANT』の主人公。稼いだお金で家族たちを支えている。
ある日、車に引かれた変なおじさんを助けようとしたところ、変なバッジを腕につけられ、それにより体の大きさを自由自在に操れるようになる。その力で巨大化して、闘うことになる。
父親は日本で大工をしているスウェーデン人であるため、パピコはハーフ。その父親が亡くなってからはパニック障害になってしまい、普段は薬を飲んでいる。
またこの作品の主役級のキャラである横山田零と付き合うが、それ以前は暴力を振るういかつい彼氏がいた。
ちなみにツイッターのフォロワーは8000人ほどで本人曰くあまりファンがいないらしい。胸はJカップ。
横山田零(よこやまだ れい)
16歳の高校生で、パピコの大ファンでパピコの彼氏になる主役級のキャラクター。
パピコを中傷する張り紙を剥がしていたところでパピコと出会い、そこから仲良くなり付き合うようにある。
映画が大好きで自身で映画を手掛けようとするほどである。また映画監督を目指している。勉強の成績はあまりよくないため、父親には怒られている。出身は岡山県。
ヘルメットおじさん
ぴちぴちのTシャツにブリーフ姿でランドセルとヘルメットを被ってうろついているおじさん。
車に轢かれて瀕死の状態のときにパピコに出会い、パピコに体を巨大化させる機械を埋め込んで人形となった謎の人物。
未来人らしく、AIの反乱を止めるために地球にやってきた様子。
破壊神:サタン
東京の人口を100万人にするために東京に舞い降りた巨大生物。身長は240mあり、破壊ボールを投げてくる。そして怒るとパワーアップする。
破壊神は違う形状のものが世界各国に現れている。また「サタン」などとも呼ばれている。
構成も画力も圧倒的な『GIGANT(ギガント)』の見どころ3選(ネタバレあり)
ストーリー展開もリアルすぎる描写も最高すぎる『GIGANT』の見どころをご紹介します。
奥浩哉先生の世界観に是非、酔いしれてください。
漫画と現実の区別がつかないほどのリアリティ
「GANTZ」や「いぬやしき」を手掛けた奥浩哉先生の圧倒的な画力は『GIGANT』でも健在であり、目が離せないポイントです。
謎の機械の描写はもちろん、なにげない日常の1シーンでも細部に至るまで書き込まれていて、漫画とは思えない世界が『GIGANT』では広がっています。
そして、作中に登場するTwitterアカウントまでも現実に存在していて、奥浩哉先生のこだわりや遊び心を楽しむことができます。
【奥浩哉 新連載『GIGANT』ビッグコミックスペリオール1号(12/8発売)開始記念 特製図書カードプレゼント❗️】当公式アカウントをフォローし、この固定ツイートをリツイートしてくれた方の中から抽選で50名にプレゼント❗️ 応募期間は2018年1月11日まで(賞品は発送をもってかえさせて頂きます) pic.twitter.com/IGfn7bnpCo
— GIGANT@奥浩哉最新作 (@GIGANT_superior) 2017年12月5日
アフター6ジャンクション カルチャートーク:
漫画家、奥浩哉さん(連載中『GIGANT』について)
PC(要ログイン)https://t.co/5xfMUtwYBi
iPhonehttps://t.co/AwDifGoOul
サイン色紙https://t.co/aD4kVrvXJI— 零 (@yokoyamax0) 2019年2月27日
加速するETEの魔の手
『GIGANT』の見どころの1つは、ETE(enjoy the end)と呼ばれるサイトで行われる奇妙な投票が実現するところです。
東京の空からウンコが降ってきたり、人気芸能人が裸で新宿を走ったり、地震が起きたりと投票で予告されたことが100%起こるのです。
それが空にドラゴンが飛ぶようになったり、UFOが飛んだり、どんどん規模が過激になり、のちには破壊神が東京に降臨して人口が100万人になるなど人の命が奪われていく、恐ろしさは見ていて震えあがってしまいます。
目的がわからないETEというサイトの投票結果や狙いなどには注目必須です。
巨人となり戦うパピコ
『GIGANT』は可愛い女優が巨大化して戦うという衝撃的なストーリーですが、愛する人のために戦うパピコの姿はかっこいいのです。
横山田零の助けを求める声を聞いて、助けるためだけに行動し、世界最速でサタン(街を破壊しようとする巨人)を倒したパピコにはひやひやした展開ながらも今後の成長までもが楽しめるようになっています。
パピコは警察に捕まったり、多勢のサタンと戦うことになったりとピンチが幾度となく訪れるのですが、どのような機転でそれらを乗り越えるのかは見物です。
全く新しいヒーローである巨大化女優のヒーローがどのように戦っていくのかは是非注目してみてください。
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全く新しいボーイ・ミーツ・ガールである『GIGANT』はこんな人におすすめ
『GIGANT』はSF好きな方、そして奥浩哉ファンにはおすすめの作品です。
十分発達した科学技術は魔法と見分けがつかないという言葉がありますが、『GIGANT』ではそれを体現しているかのような技術力のある未知の生物による侵略に胸が躍ります。
そして、奥浩哉先生が繰り広げるSFの世界観、また細部までリアルに描かれた臨場感溢れる戦闘、風景シーンは漫画を読んでいることを忘れてしまうほど入り込んでしまいます。
奥浩哉先生の放つ新たな「G」を是非ご覧になって、SFの世界を楽しんでみてください。
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管理人の思う『GIGANT』が伝えたいこと(感想)
『GIGANT』では、女優の愛の強さを伝えたいように感じられます。
これまで見たことがない女優が巨大化してヒーローとなって世界を救うストーリーには驚愕されながらも、愛する人のために全身全霊をかけて無我夢中で戦う主人公の姿はどこか応援したくなります。
そんな姿を見て、普段はあまり良い印象を与えないような仕事をしている人でも、人のことを思い、そのために戦う強さを持っていると表現したいように思えます。
奥浩哉先生が放つ新しいヒーロー像、SFの世界は『GIGANT』でしか味わえないので、この機会に是非ご覧になってみてください。
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