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『彼に依頼してはいけません』探偵×特殊能力が面白いミステリー漫画のネタバレ感想

彼に依頼してはいけません

『彼に依頼してはいけません』探偵×特殊能力が面白いミステリー漫画のネタバレ感想

 

不可解な事件からストーリーが始まる『彼に依頼してはいけません』。

「エンパス」と呼ばれる相手の感情に寄り添い、その人の目線で物を見ることができる能力をもつ主人公が事件解決に挑みます。

感受性が強ければ強いほど、人間以外にも動物や持ち物、場所から感情を読み取ることができる。しかし、その能力には秘密があって…?

徐々に浮き彫りになる不穏な空気の中、彼らにどんな結末が待っているのか非常に気になってしまう『彼に依頼してはいけません』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。

 

雪広うたこ先生が描くミステリー・サスペンス漫画のあらすじ

彼に依頼してはいけませんのキズナが自分の特殊能力を凪に紹介するシーン出典:「彼に依頼してはいけません」、著者:雪広うたこ、出版社:一迅社

特殊能力を持った探偵が、いろんな人を巻き込みながら事件解決に奔走する姿を描いた『彼に依頼してはいけません』の設定やあらすじをご紹介していきます。

イラストのデザインや作り込まれた設定、癖のあるキャラクターたちなど、とにかく見どころ満載なので、どハマりすること間違いなしです。

作品の設定や概要

 

設定として、一般の探偵事務所が引き受けたがらない依頼を請け負うもぐり(いわゆる許可を受けずに密かに探偵活動をすること)をする2人組が、物語を展開していきます。

一般の探偵事務所が引き受けたがらない案件ばかりなだけに、依頼される案件は一癖も二癖もある不可解な事件ばかり。

オムニバス形式で進む物語の中に、いろんな伏線が張られていて1巻、1話、1ページ、1コマ…。一瞬たりとも目が離せないストーリーになっています。実は、背表紙にまで細かい工夫が凝らしてあるので、単行本を買う際はそこも要チェックですよ!

あらすじ

正規の探偵が受けることのできない仕事を引き受けるモグリの探偵、鏡キズナと相棒の御堂眞矢。

鏡は人の感受性を強く受け取ることのできる「エンパス」だが、その能力はさらに不可思議な謎を持っていた。

破天荒かつ陽気な二人が癖のある依頼人たちと巻き起こす物語が開幕――!

引用)コミックシーモア



登場人物の多さが魅力『彼に依頼してはいけません』の主な登場人物

個性豊かな美男美女が作品を盛り上げてくれる『彼に依頼してはいけません』。

キャラクターデザインが個人的にどハマりのこの作品。

なにやら秘密があるキャラクターも多いようで、彼らの一挙手一投足に目が離せない『彼に依頼してはいけません』の主な登場人物をご紹介していきます。

鏡 キズナ(かがみ きずな)

共感能力が高いエンパスの能力を持った主人公の男性。相棒の御堂眞矢と一つ屋根の下一緒に暮らしている。とにかくセクシー。

他人の感情を自分のことのように感じられる力をもち、その共感力で事件解決に何度も貢献してきた。しかし彼には本当の能力が…?

御堂 眞矢(みどう まや)

キズナと一緒に捜査をするパートナー。周りからは「まやや」の愛称で呼ばれている。喧嘩が強い。留学中の弟がいる。

時期改保党総裁の父を持ち、代々受け継がれる世襲政治一家の長男。何やら複雑な過去があり、とある人探しをしているらしい。

御堂 隆聖(みどう りゅうせい)

眞矢の父親。時期改保党総裁。

小花 日葵(こはな ひまり)

事件の依頼の付き添いで、キズナたちのいる探偵事務所に訪れる。

その後ひょんなことからキズナたちとつるむようになり、探偵になりたいと志願する。



屋敷田 臣(やしきだ おみ)

屋敷田探偵事務所(YSD事務所)の所長。

表の顔はきちんとした探偵事務所だが、自分の管轄外の事件や捜査はキズナたちに流して外注してもらっている。

凪 美音(なぎ みおん)

屋敷田事務所の社員。

高身長の美人キャラで、アイドル好きが昂じて出待ちをするのが趣味になる。推しキャラに対する愛が強い。

臼井 京介(うすい きょうすけ)

屋敷田探偵事務所のホープ。影が薄いため尾行が得意。

賢木 蒼吾(さかき そうご)

高級ホテルチェーンの賢木リゾートの息子。モデルの仕事と兼業して慶桜学園の生徒会長を務める。

ひょんなことで出会った日葵に一方的に好意を寄せるようになる。度々声をかけたりストーカー紛いなことまでしているが、日葵には一切見向きもされない。

八鳥(はっとり)

蒼吾の秘書。蒼吾を冷静に諫める姉御肌系。



星崎 愛生人(ほしざき あきと)

機密情報を提供する情報屋で、ゲーム好きの少年。

ゲームに没頭しすぎて、キズナからもらった仕事をすっぽかしたことがある。キズナからはアッキーと呼ばれている。

千綾 架純(ちあや かすみ)

車の運転中、飲酒運転の交通事故で病院に搬送される。眞矢となにやら関係があるようだ。

大森 駆(おおもり かける):人探し編

事件の依頼人で16歳の少年。

SNSで大人気の美人インフルエンサーを探してほしいという依頼を、探偵事務所に依頼するも断られてしまう。だが、その探偵事務所から紹介された、もぐりの探偵を探してキズナたちに出会う。

井手口 彰(いでぐち あきら):人探し編

駆の父親。とある家庭内の問題で、突然駆たちの前から姿を消す。

Arica:人探し編

SNSのフォロワー5万人越えの美人インフルエンサー。

なぜか駆はこの人に会いたいと、キズナたちに捜索を依頼する。



手向井 玲(てむかい れい):別れさせ屋編

興行収入200億を突破したスパイアニメ映画「ミッション・オブ・ZERO」の主人公の男性。アニメキャラであり、英国秘密情報部(MI6)の組織に所属するエリート諜報部員。

ファンからは「てむぴ」と呼ばれ、興行収入200億を叩き出したことから「200億の男」と称され、女性ファンが急増した。

根本正弘(ねもとまさひろ):別れさせ屋編

シナリオライター。恋愛アプリのシナリオを書いていたが行き詰まってしまい、女性心理を学ぶためにフリマアプリでなりきり彼氏というものを売り始める。

指定のキャラになりきって、女性と恋人かのようにSNSでやりとりをするサービスを運営。

柚香:別れさせ屋編

大学受験を控えた女子高生。友達と見に行ったアニメ映画「ミッション・オブ・ZERO」で主人公の手向井玲のファンになる。

正弘が作ったなりきり彼氏アプリで、玲とチャットすることが受験へのモチベーションになっている。

蛯沢 誠司(えびさわ せいじ):ボクサー傷害事件編

プロボクサー。銭湯に行った帰り、何者かに背後から鈍器で殴られ、さらには腕を骨折させられてしまう。ボクサー生命を絶たれた恨みを晴らすべく、キズナたちに犯人探しを依頼する。

琉紫(りゅうし):ボクサー傷害事件編

歌舞伎町にあるホストクラブミラージュのNo.1ホスト。蛯沢の事件と何か関係があるようだが…?



試し読みだけじゃ絶対満足できない『彼に依頼してはいけません』の3つの見どころ(ネタバレあり)

彼に依頼してはいけませんのクラブに潜入しエンパスの能力を使い聞き込みをするキズナ出典:「彼に依頼してはいけません」、著者:雪広うたこ、出版社:一迅社

登場人物の表情や仕草、セリフにまで目が離せない『彼に依頼してはいけません』にはたくさんの見どころが存在します。

そんな数ある見どころの中でも、特に注目してほしいポイントを3つご紹介していきます。

考えさせられるセリフの数々

『彼に依頼してはいけません』では、登場人物が発するさまざまなセリフが見どころとなっています。

人間の心理をついたようなセリフに数々に、時折ページをめくる手が止まり、考えさせられる場面が存在するところがこの作品の面白いところです。

事件解決を待ち望む依頼人の思い、事件に巻き込まれた側の複雑な心境を、キズナはエンパスの力を使って読み取っていきます。彼らが発する内に秘めた思いの込めた言葉の一つ一つに、つい感情移入してしまうかもしれません。

さまざまな思いが錯綜する中で明かされていく深層心理が、作品により深みを持たせてくれています。

張り巡らされた伏線

また『彼に依頼してはいけません』では、ところどころに見え隠れする伏線を回収していくところも見どころのひとつになっています。

話ごとに張られた小さな伏線から、物語全体に関わる大きな伏線まで、実に緻密に描かれているなと感心してしまいます。

毎話事件解決の最後には、思わずそういうことだったのか!とページをめくり直して伏線だったところを確認してしまうくらい、細かい設定がなされています。なんだか宝探しをしているようなワクワク感を感じることができるかもしれませんね。

キズナと眞矢の関係性

そして『彼に依頼してはいけません』では、どこか意味深なキズナと眞矢の関係性も見どころのひとつになっています。

探偵を生業とするキズナと眞矢。仕事のパートナーとして常に情報共有したり、行動を共にしたりする二人。しかし仕事のパートナーというだけではくくりきれない、なにやら深い関係性が見え隠れする描写がいくつか存在しています。イケメン二人の秘密の関係…ちょっと興味そそられますよね。

キズナが眞矢に対してやたら甘えん坊だったり、過保護だったり。かと思えば、眞矢は眞矢でキズナに対して絶対的信頼を寄せていたり、ツンデレながらも優しさ全開だったり。作中でも二人の関係性に関わってきそうな、不思議なセリフが時折顔を覗かせます。

今後の二人の動向には、いろんな意味で目が離せないですね。

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イケメン探偵が事件を解決『彼に依頼してはいけません』はこんな人におすすめ

『彼に依頼してはいけません』は、潜入調査や尾行など、体当たりで事件解決に挑む推理ものが好きな人には特におすすめの作品になっています。

情報収拾のために心理術を使って相手から話をうまく聞き出したり、時にはアニメキャラやホストに変装したり、潜入捜査の一環でうまいこと内部の情報を探ったりと、まさにスパイさながら。面白い具合に引っかかるターゲットを見ているのも面白いですし、そんな心理テクニックもあるんだと勉強になることもあって、俄然のめりこんでしまいます。

ところどころに出てくる専門用語や豆知識なんかも興味深く、漫画を読みながらいろんな業種の知識や裏側なんかも覗くことができます。なんだか得した気分になりますよね。

全巻読み終わる頃には、探偵界隈のみならず、いろんな界隈の裏話に詳しくなっているかもしれませんね。

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管理人の思う『彼に依頼してはいけません』が伝えたいこと(感想)

彼に依頼してはいけませんの駆の思いを汲み取り優しく諭すキズナ出典:「彼に依頼してはいけません」、著者:雪広うたこ、出版社:一迅社

『彼に依頼してはいけません』は、人の気持ちに寄り添う大切さを伝えたいように感じます。

キズナは物語の中で、事件の依頼者を含めさまざまな人たちの感情に触れます。時には悲しみ、焦り、寂しさ、怒りと言った感情や、その人の深層心理にも触れていきます。いろんな思いを抱えた人たちと接していく中で、我々読者にも、思うところがあるなんて人も出てくるかもしれないですね。

キズナのように人の気持ちを読み取って、その人の深層心理まで知ることができたらさぞ便利か。最初はそう思って読んでいましたが、時には知りたくなかった感情を知ってしまうこともあるかもしれないと考えたら少し怖くなりました。相手にとっても、ずっと内に秘めていたい思いを勝手に覗かれるのは、いい気分しないですしね。

だからこそ、人の気持ちに寄り添って相手の立場で考えることって、自分にとっても相手にとっても必要なことだなと感じさせられます。みんながみんな相手を思いやりながら接することができれば、今よりもっと居心地のいい世界になれそうですよね。

本当に考えさせられるものが多い作品になっているので、ぜひこの機会に『彼に依頼してはいけません』をご覧になってみてください。

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『彼に依頼してはいけません』の評価まとめ

最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。

漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。

当サイトの評価5.0(記事作成者の評価)
コミックシーモア4.7(15件の評価)
まんが王国
Renta!4.5(67件の評価)
BookLive4.8(6件の評価)

※それぞれ5段階評価となっています。

うしのひと
うしのひと

とにかく話の展開が面白くて、キャラクターデザインもグラフィックも非常に綺麗なこの作品。イケメンがただ探偵として事件を解決するだけではない、ということを強く主張したいという思いを込めて上記のような評価をつけました。

巻を追うごとに、その面白さにどっぷり浸かること間違いなしです。

他の漫画サイトでも軒並み高評価の理由も頷ける内容になっていますので、ぜひご覧になってみてください。

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うしのひと
『漫画が酸素』ライターのうしのひとです! 漫画は日本の宝ですよね!! 人気作品からアングラな作品までいろいろ読むのでお気に入りを日々開拓中…
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