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『This Man(ディスマン)その顔を見た者には死を』正体不明の夢男漫画のネタバレ感想

This Man(ディスマン)その顔を見た者には死を

『This Man(ディスマン)-その顔を見た者には死を-』正体不明の都市伝説漫画のネタバレ感想

 

「BLOODY MANDAY」や「ACMA:GAME」を手掛けた恵広史先生の最新作である戦慄サイコサスペンスの『This Man その顔を見た者には死を』。

世界各地で共通点のない3000人の夢に現れた謎の眉毛のつながった男が繰り広げる殺戮とその怪人の正体を明かすために立ち向かう似顔絵捜査員が描かれた漫画となっています。

恐怖と謎が混ざり合う『This Man(ディスマン)その顔を見た者には死を』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。

 

都市伝説が元ネタの『This Man(ディスマン)』のあらすじ

This Man(ディスマン)の天野が書いた似顔絵出典:「This Man その顔を見た者には死を」、原作:恵広史、漫画:花林ソラ、出版社:講談社

「夢に出てくる男(英語名:This Man)」を題材にしたサイコサスペンス漫画『This Man(ディスマン)』の設定やあらすじをご紹介していきます。

都市伝説を知らない方でも楽しめるミステリーホラーになっています。

作品の設定や概要

  • 原作:恵広史
  • 漫画:花林ソラ
  • 出版社:講談社(週刊少年マガジン)
  • ジャンル:ミステリー・ホラー、サイコサスペンス

この物語のテーマであるディスマンは、夢に出てくる男という2006年に広まった都市伝説がモデルとなっている。

その都市伝説の内容は、アメリカ・ニューヨークの精神科に複数の女性が「眉のつながった男が夢に出た」と訴えたため、モンタージュを作成・公開したところ世界各地で何の共通点もない3千人の男女が「同じ男を夢で見た」と名乗り出た。

また物語の設定として、主人公の天野斗は小学校時代に自身と兄と親友5人の7人で「人吉七人衆」というグループを作っていた。しかし、斗の兄の剣はすでに亡くなっている。

あらすじ

交番勤務と似顔絵捜査員の2足わらじをしている主人公の天野斗は、明里親子からある不審人物の似顔絵を描いてほしいと依頼を受けた。

似顔絵を描き終えるとどこか見覚えのある眉毛のつながった男が浮かびあがった。そして、それは2006年にニューヨークで広まった都市伝説男の「ディスマン」に酷似していたのだ。

その似顔絵を描いてから、明里(母)は殺害され、斗も国民をも巻き込む事件に巻き込まれていく…。



正体不明の『This Man(ディスマン)』の主なキャラクター

『This Man(ディスマン)』では、正体不明の都市伝説男をはじめとして、謎を抱えるキャラクターたちがたくさん登場してきます。どのキャラも物語において重要な人物ですので、読むときはキャラクターたちから目を離さないようにしましょう。

天野斗(あまの はかる)

宮入交番勤務と似顔絵捜査員の2足のわらじをしている巡査。出身は熊本で、高卒で警視庁に入っている。

被害者から犯人の似顔を聞き出すときに、私服で行ったり、わざとドジな真似をして和ませたりと、被害者に心を許してもらって情報を引き出すのがうまい。

明里親子から「ある”不審者”の似顔絵を描いてほしい」という依頼を受けたことから、ディスマン事件に巻き込まれる。

武力もあり、星子を狙う不良グループを1人で撃退したり、身体能力の高いディスマンとも張り合う強さを持っている。

明里星子(あけさと ほしこ)

他人の感情を感じとる天才。感情性OE(過度激動)と呼ばれるギフテッドで対面した相手の感情をリアルタイムで感じ取ってしまう。

その能力が高いため学校にはいけておらず、言葉も話さず筆談を好んでいる。

家の近くに不審者(ディスマン)がいるの見ており、その時に激しい憎悪を感じていた。その不審者(ディスマン)のことを天野斗に相談して後、母親がディスマンに殺されてしまう。

母が殺された時にディスマンを見てしまったため、ディスマンに狙われており、逃げるために天野と一緒に行動している。

ディスマン(夢に出てくる男)

2006年に広まった都市伝説。アメリカ・ニューヨークの精神科に複数の女性が「眉のつながった男が夢に出た」と訴えたため、モンタージュを作成・公開したところ世界各地で何の共通点もない3千人の男女が「同じ男を夢で見た」と名乗り出た。

この物語では、「その顔を見た者には死が訪れる」とされる連続殺人鬼。天野斗と星子を付け狙っている。

ディスマンは2人いると思われており、1人は「憎悪」の感情をもっていて、もう1人は「おもしろい」の感情を持っている。後者のディスマンは驚異的な身体能力を持っている。

三上玲愛(みかみ れあ)

天野斗の恋人。雑誌記者をしている。ディスマンに天野斗と住んでいた家を燃やされた後、斗とさよならをし、実家に帰る。

その後、斗から助けを求められ、窮地を助けてディスマンの正体を明かすことに協力する。

思ったことをはっきりと言うキツめな性格をしているが、ヘタレな斗との相性は良い。



黒瀬久二夫(くろせ くにお)

警視庁捜査一課の警部。病気の孫を持っている。天野斗のことを「アマちゃん」と呼ぶ。

斗を似顔絵捜査員に推薦していて、斗のことを息子のように思っている。そのため斗と星子がディスマンに追われているときに、よく相談に乗り助けている。

また警察内部でも犯人に手を貸している人物がいるため、秘密裏に動いて警察内部の敵を洗い出そうとする。

陣内勝巳(じんない かつみ)

小学生の時に、天野斗と兄の剣と5人の親友たちで結成された親友グループ「人吉七人衆」の1人。

高卒で上京して、現在は町工場で頑張っている。天野斗と1番仲がよく、斗がディスマン事件に巻き込まれた時も1番はじめに手を貸そうとする。

しかし、斗と星子を拉致する行動に出る。

七條悠一朗(しちじょう ゆういちろう)

「人吉七人衆」の1人。明治時代にさかのぼる高貴な一族の末裔。東京生まれだが、一時期病気の療養で田舎の人吉で暮らしており、そのころに斗たちと仲良くなる。

斗がディスマン事件で警察に追われていると知って、斗と星子を助けるために匿ってくれた。しかし、七條は斗たちを助けるが、実は恐ろしい秘密を隠している。

両親は仕事が忙しく、子供時代は両親に相手をしてもらえなかったため人形と話すような子供として育った。

九品寺啓吾(くほんじ けいご)

「人吉七人衆」の1人。ディスマンの顔が描かれ、「この顔を見たものは死ぬ」という言葉が書かれた人形を七條にあげている。仕事は探偵をしている。

九品寺は、七人衆の中で特に疎遠の人物。そのため、七條の結婚式があったときに来るとは思っていなかったが、なぜか斗に会いに来るために来ていた。



神水まつり(くわみず まつり)

「人吉七人衆」のマドンナ。実家がスナックを経営していて、それが原因で子供時代はいじめられていたこともあるが、現在はそのスナックを手伝っている。

斗の兄の剣に好意を抱いていて、亡くなったのが剣ではなく斗だったらと口にする。

菊池美羽(きくち みはね)

「人吉七人衆」の1人。由緒ある神社の娘であり、神水まつりがいじめられているときに助けていた優しい女の子。

斗がディスマン事件に巻き込まれているときに呼び出された時も、事情を推測する鋭い洞察力を持っている。

天野剣(あまの つるぎ)

「人吉七人衆」のリーダーであり、斗の兄である人気者。常にクラスの中心にいて、勉強も運動もできて、キラキラと明るい性格で、「いつか警察官になって悪者と戦う」と言っていた。

皆の太陽のような存在で、公平で嫌みなく困ったやつを助けられる稀有な存在であったが、小6の夏のある日、山奥のダム湖にサンダルを1つ残して消えている。

消える前に七條の家で怪人を見たと斗に言っていて、その調べに行って失踪している。

KODAMA

人気ワンチューバーとして動画配信をしている。ドクター関としてタレントを務める兄をディスマンに殺害されており、ディスマンの犠牲者を出さないために、明里星子の保護に500万円の懸賞金を出すと動画で配信している。

「おもしろければいい」を信条にしている。



顔が怖い…『This Man(ディスマン)』の3つの見どころ(ネタバレあり)

This Man(ディスマン)の都市伝説男ディスマンと九品寺出典:「This Man その顔を見た者には死を」、原作:恵広史、漫画:花林ソラ、出版社:講談社

この作品を読むと、ディスマンの顔が怖すぎて夢に出てきそうなくらい恐怖を与えられます。それに加え、謎に溢れるミステリー要素、ハラハラの展開の連続とストーリー自体も楽しむことができ、見どころがたくさんある漫画となっています。

その見どころの中でも特に注目してもらいたい3つのポイントをご紹介します。

都市伝説男ディスマンの正体

『This Man(ディスマン)』では、都市伝説として有名な「夢に出てくる眉のつながった男」の正体が見どころとなっています。

「ディスマンを見た者には死を…」という合言葉を元に、見られたという動機で殺害を繰り返す狂気のシリアルキラー。激しい憎悪を抱いているディスマンに、おもしろいという感情を抱いているディスマンの2種類がいたり、神出鬼没の脅威の能力を持ったディスマンの正体はひたすら謎に包まれています。

しかし、ディスマンはオカルトではなく組織的な犯行を繰り広げているため、主人公の斗一行が徐々にディスマンの正体に近づいていくミステリー要素は、最後まで読者を楽しませてくれます。

人吉七人衆の中のジョーカー

主人公の幼馴染の親友である「人吉七人衆」の中に潜むジョーカーも見どころの1つとなっています。

小学生時代は仲良く遊んでいた彼らですが、斗がディスマンを見たことをディスマンに伝えている人物がいたり、小学校時代からディスマンの人形を持っている人物がいたり、それぞれのメンバーが秘密を帯びているのです。

唯一信用できるであろう親友も信頼しきれずにいる斗の苦悩、信じていたのに裏切られる瞬間など見ごたえ抜群の描写やストーリーが描かれています。

人吉七人衆の中に潜むジョーカーや驚きの秘密や過去に、是非驚愕してください。

ディスマンの狙い

『This Man(ディスマン)』では、シリアルキラーであるディスマンが斗や星子を狙う理由も注目ポイントになっています。

「おもしろい」という感情を持って殺戮を繰り返すディスマンですが、彼が何のために執拗に斗や星子を狙っているのかはわからないのです。

小学校時代にも、斗たちの家の近くをうろついていたり、組織に属している様子があったりと秘密に包まれるディスマンはただただ不気味であり、漫画ですが顔を見ると自分まで殺されてしまうのではないかと怖くなってしまいます。

いつも気味の悪い笑みを浮かべ、見た人を殺害していくディスマンの狙いを予測しながら、顔を見るたびに恐怖に震えながら、この作品を読んでみてください。

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『This Man(ディスマン)』はこんな人におすすめ

『This Man(ディスマン)』は、都市伝説好きやホラーミステリー好きな方には特におすすめの漫画です。

世界各地で何の共通点もない3千人の男女が「眉のつながった男が夢に出た」と言っていて、都市伝説として有名である眉のつながった男をテーマにしている作品のため、都市伝説とリアルの世界が入り混じった得体のしれない恐怖を味わうことができます。

そのディスマンを巡るミステリーや何度も危機に陥る主人公たちのストーリー性も楽しめて、常に心臓をバクバク弾ませながら読めるので、是非この機会に『This Man(ディスマン)』をご覧になってみてください。

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管理人の思う『This Man(ディスマン)』が伝えたいこと(感想)

This Man(ディスマン)の人吉七人衆出典:「This Man その顔を見た者には死を」、原作:恵広史、漫画:花林ソラ、出版社:講談社

『This Man(ディスマン)』は、信じる心や許す心の大切さを伝えたいように感じます。

物語では、主人公の斗はワンチューバーのKODAMAによって、日本中から狙われる存在になり、またディスマン組織にはめられて指名手配犯にまでなってしまいます。そんなときに、斗は幼馴染の親友たちに助けを求めるのですが、その幼馴染の中には敵の仲間がいたり、恐ろしい秘密を持った人物もいるです。

しかし、斗は自分を裏切る行為を行ったり、やってはいけないことをしでかした親友たちを信じて許していきます。その結果、その親友たちに助けられて危機を何度も乗り越えていくのです。

そんな光景を見ていると、危機的な状況下でこそ人を信じたり、人の罪を許したりすることが大切なんだと気づかされ、人を信じ罪を許していこうと思えました。

都市伝説を題材にしたオカルト的な恐怖がひしひしと伝わる話でもありますが、主人公らのヒューマンドラマ要素も描かれていて感動もできますので、是非『This Man(ディスマン)』読んで色々な感情を味わってもらいたいです。

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ヨル
漫画紹介をしているヨルです! 毎月150冊以上漫画を読むので、その中で特におすすめの漫画を紹介していきます! 次に読む漫画を探してる方はぜひ参考にして頂けたら嬉しいです^^
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