『整形シンデレラ』整形したOLの赤裸々な思いを描いた漫画のネタバレ感想
美醜をテーマに、整形をしたOLの新しい生活と感情のリアルを描いた漫画『整形シンデレラ』。
鏡を見て泣いていた卑屈な主人公の橘凛は整形をして新しい人生を始めるが、社内での問題や、彼氏への復讐、両親との仲たがいなど多くのヒューマンドラマが描かれ、考えさせられる作品となっています。
整形のリアルを描いた『整形シンデレラ』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。
四ツ原フリコ先生が描く『整形シンデレラ』のあらすじ
出典：「整形シンデレラ」、著者：四ツ原フリコ、出版社：ソルマーレ編集部
四ツ原フリコ先生が美醜をテーマに整形したOLを描いた『整形シンデレラ』の設定やあらすじをご紹介していきます。
整形に関するリアルな心情が見れるので、整形に興味がある方は必見です。
作品の設定や概要
- 著者：四ツ原フリコ
- 出版社：ソルマーレ編集部（恋するソワレ）
- ジャンル：ヒューマンドラマ
- 巻数：3巻（連載中：2020年5月14日現在）
設定として、主人公の橘凛は自分をブスだと思っていて、自分を卑下しがちであった。さらに社内イチ美人な女性と同じ名前だったため、比べられてより惨めな思いをしていた。
そんなとき、宝くじで1191万円当たってしまい、そのお金を整形や美容にかけるようになった。
あらすじ
ブサイクで惨めな思いをしてきた主人公の橘凛。ある日、宝くじ1191万円が当選した。
整形するほど深刻に悩んでいるわけでなかったが、ひょんなきっかけで参加した合コンで酷い陰口を言われ、整形して変わることを決意した。
そして整形で新しい顔を手に入れ、外見だけでなく中身も徐々に変化していく…。
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美醜が渦巻く『整形シンデレラ』の主なキャラクター
美醜をテーマにした作品であり、『整形シンデレラ』の登場人物たちは美しい面も醜い面も赤裸々に描かれています。
そんな美しくも醜い登場人物をご紹介していきます。
橘凛（たちばな りん）
主人公の卑屈なブスOL。社内イチの美人である貝塚凛と同じ名前であるため、惨めな思いをしてきていた。
ヘアメイクや洋服の話も好きだが、自分はブスだからと卑下してそういった話ができる友達がいない。
ある日、宝くじで1191万円が当たり、そのお金を使って整形をして見た目を変える。
貝塚凛（かいづか りん）
橘と同じ名前の社内イチ美人な女性。外見も綺麗だが、中身も美しい。
橘凛のことを尊敬している様子。
松平（まつだいら）
合コンで橘凛と知り合ったイケメンの男性。合コンでははじめは橘に優しく声をかけたが、陰で悪口を言っていた腹黒さを持っている。
その後、整形した橘凛と付き合うようになる。
加賀美真歩（かがみ まほ）
橘が美容整形クリニックに通っているところで声をかけて、整形について話を聞こうとした女子高生。
普通に可愛い女子高生だが母の連れ子だったため、現在の父親に顔が似ておらず、それを現在の父親が嫌に思っているんじゃないかと思い、整形して父親に似ようとしている。
そして、橘凛のおしゃれな話ができる初めての友達。
橘凛の父親
娘の橘凛が整形したことに対してショックを受けた父親。自分たちに似ていた娘が顔を変えたいと思ってたことにやるせない気持ちを抱いている。
橘凛の母親
娘の橘凛が整形したいと思うほど容姿に悩んでいたことに責任を感じている母親。娘の整形が発覚した時には涙をこぼしてしまう。
加賀美の母
娘の加賀美真歩の整形を反対する母親。娘に整形のことを教えている橘凛とは衝突する。
加賀美の父
凄い美人のイケオジ。光輝くほどイケメン。
林（はやし）
橘凛をカットモデルに誘ったオネエの美容師。橘に対してとても親切に接して色々なアドバイスをして応援する。
寺島麗（てらしま れい）
会社の新人。ため口で思ったことをはっきりと言う、空気を読まない今どきの若者。
橘が教育係として担当する。
中小路（なかこうじ）
橘の同僚の「気強いズ」の1人。敵に回したら怖いが、親しくなると情に厚い人。
小院町（しょういんまち）
橘の同僚の「気強いズ」の1人。ゴシップ好きで、面倒見の良いところもある。
沢屋敷（さわやしき）
橘の同僚の「気強いズ」の1人。腰巾着だが、気配り上手で真面目。
面白い！『整形シンデレラ』の3つの見どころ（ネタバレあり）
出典：「整形シンデレラ」、著者：四ツ原フリコ、出版社：ソルマーレ編集部
整形した人の心の変化や周りの人の変化、そして整形と両親の関係など『整形シンデレラ』では、普段は知れない整形に関することがたくさん描かれていて、見どころに溢れる作品となっています。
そんな数ある見どころの中でも特に注目してほしいポイントを3つに絞ってご紹介していきます。
ブサイクな人の気持ち
『整形シンデレラ』では、自分のことをブサイクだと卑下している人の気持ちが見どころの1つとなっています。
主人公の橘凛は自分だけ上司が厳しかったり、自分だけが結婚の話題を避けられたり、女子社員への差し入れも自分だけがなかったり、陰口を言われたりとブスであることで惨めな思いをしてきているのです。
そんな経験から他人とオシャレな話をしたくてもできなかったり、綺麗なものは似合わないからと遠ざけて背を丸くして生きている姿が描かれ、読者も悲しい思いになってしまうでしょう。
何気ない一言や態度が相手を傷つけることもあるのだと気づける内容にもなっているので、是非ブサイクだと自分を卑下する人の気持ちには注目してください。
整形した後の生活
また『整形シンデレラ』では、タイトル通り整形した後の主人公の生活が見どころとなっています。
整形して自身を綺麗して終わりではなく、その後も大変なことが多くあります。主人公の橘凛は整形したことで会社の人たちからは驚かれ陰口を言われたり、整形したことを後ろめたく思ったりもするのです。
しかし、整形したことで思い切りファッションや自分磨きを楽しむことができたり、周りの人の態度が変わったり、彼氏ができたりと幸せな思いをする姿も描かれています。
整形のプラスの部分もマイナスも部分も表現されたリアリティに溢れる作品ですので、整形した後の変化も楽しんでみてください。
両親と整形の問題
そして『整形シンデレラ』では、子どもが整形したときの両親の反応が見どころとなっています。
子どもは自分が整形することで幸せになるから両親は喜んでくれると軽く思いがちですが、両親からしたら自分たちに似ている顔が嫌だったことや子どもが別の顔になった衝撃はとても大きいことがわかります。
他の整形漫画では、整形して人生が変わったことばかりに焦点をあてがちですが、この作品では両親と子の思いの違いなども赤裸々に描かれていて、整形手術について深く考えるきっかけになるかと思います。
親と子の思いの違いなどは感動的なシーンにもなっているので、是非読んで泣いてみてください。
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整形のリアルを描いた『整形シンデレラ』はこんな人におすすめ
『整形シンデレラ』は整形をしたいと考えている方には特におすすめの作品となっています。
整形をして会社の人たちはどんな反応をするのか、普段の生活や整形した後の気持ちにはどんな変化があるのか、また親は整形に対してどんな思いを抱くのかなど、整形に関する人々の感情がリアルに表現されているので、整形について深く考えるきっかけになります。
自分の顔にメスを入れる行為がどれほど重いことなのか、今の生活と整形した後の生活を想像するのに役立ちますので、整形が気になる方は『整形シンデレラ』は必見の漫画です。
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管理人の思う『整形シンデレラ』が伝えたいこと（感想）
出典：「整形シンデレラ」、著者：四ツ原フリコ、出版社：ソルマーレ編集部
『整形シンデレラ』は「美醜」をテーマにしているため真の美しさとは何かを伝えたいように感じられます。
主人公の橘凛は自分の顔が醜いと思っていて、美しくなるために整形をして、見た目を変えます。そして見た目を変えても復讐心に溢れていたり、周りに合わせて人を傷つける行為をしてしまったりすることで、顔が美しくても醜いことを思い知るのです。
そんな橘凛が整形を通じて外見も中身も綺麗になろうと努力する姿が描かれていて、本当の美しさについて考えさせられます。
整形に関してだけでなく、人間関係や内面にまで大きく触れた考えさせられる作品ですので、この機会に是非『整形シンデレラ』をご覧になってみてください。
また『整形シンデレラ』は、マンガアプリ「マンガボックス」から無料で読むことができます！
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