子供に読ませたい『王様ランキング』ダメ王子の成長を描いた漫画のネタバレ感想

耳も聞こえず声も話せない上に非力で、周りからバカにされてばかりのダメ王子の成長を描いた『王様ランキング』。

絵本作家志望だった十日草輔先生の温かみのある絵とストーリーが話題沸騰となり、ネットマンガから人気を博して電子書籍化もされている作品です。

子供から大人まで楽しめる『王様ランキング』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。

ネットマンガで話題沸騰の『王様ランキング』のあらすじ

出典：「王様ランキング」、著者：十日草輔、出版社：ブリック出版

ネットマンガで話題沸騰中で、引き込まれる物語を繰り出す『王様ランキング』の設定とネタバレをご紹介していきます。

読めばほっこりした気持ちになれる温かいストーリーを是非楽しんでください。

作品の設定や概要

著者：十日草輔（「王様ランキング公式」Twitterアカウントはこちら！）
出版社：ブリック出版（BLIC）
ジャンル：ヒューマンドラマ、バトル・アクション、SF・ファンタジー
巻数：7巻（連載中：2020年5月14日現在）

設定として、王様ランキングとは高名な騎士を数多く従え、国民が多く町が発展していて、なにより王様自身が勇者のごとく強いことを条件にして、各国の王様をランキングしたもの。

主人公の第一王子であるボッジは巨人族の息子にも関わらず、体が小さく非力で、周りからは次期王の器ではないと噂されている。

あらすじ

王族の長男で、巨人族の両親を持ちながらも、自身の体は小さく、短剣すらまともに振れないほど非力な王子ボッジ。
しかも耳も聞こえず、言葉を話せないボッジは、周りからは次期王の器ではないと噂され、どこか空虚な毎日を過ごしていた。
しかし、ひょんなことから心が通じる「カゲ」という友達を得て、人生が輝き始める。
引用）コミックシーモア

温かみのある『王様ランキング』の主なキャラクター

出典：「王様ランキング」、著者：十日草輔、出版社：ブリック出版

『王様ランキング』は温かみのある絵から、温かみのある優しいキャラクターがたくさん登場します。

そんな見ていて優しい気持ちになれる登場人物たちをご紹介していきます。

ボッジ

主人公であるボッス王国の第一王子のボッジ王子。

巨人族の子孫なのに、体は小さい。さらに耳が聞こえない上に口も利けず、子供用の剣すらまともに触れないほど非力で「ダメ王子」と呼ばれている。そのため、家来や民衆からの信望は薄かった。

しかし耳は聞こえないが、相手の口の動きを見て何を言っているか分かる読唇術を持っている。どんなに陰口を言われても平気なふりして常に笑顔であるが、1人になると涙を流す。

また力はないが、素早さはピカイチでどんな攻撃も避けることができる。世界一立派な王子になることが目標。

カゲ

ボッジから服をもらっていたカゲ。なぜかボッジの言っていることを理解できる。

カゲは暗殺を生業にした影の一族の生き残りで、悲惨な過去を経験している。

ボッジに追いはぎのようなことをしていたが、ボッジを観察した結果、ボッジを馬鹿にしていた自分を悔いるようになり、どんなときでもボッジの味方になることを決意する。

ダイダ

ボッス王国の第二王子であるダイダ王子。

非力なボッジとは違い、大人顔負けの剣術を持ち、皆から人気が高く次期国王に推す声が多い。

そんな文武両道な王子だがプライドが高く、第一王子でありながらも非力な兄を疎ましく思っている。

また、謎の魔法の鏡といつも会話をして、なにかを企んでいる。

ボッス王

王様ランキング7位のボッス王国の王子。巨人族であるため、体が非常に大きく、力だけなら世界一強い。

小さな村が魔物の大群に襲われるところにボッスが現れ、大木のようなこん棒と巨大な斧を手に戦って魔物たちを圧倒して、大将首をあげた。

そして、自信と慈愛に満ちた性格から人を惹きつけ、王国が誕生した。

前妻の忘れ形見であるボッジのことは可愛くて仕方がない。

ボッジの母

強さだけを追求してきた世界一強い巨人族の女性。

ボッスと出会いプロポーズされ、ボッスとの間に子供を授かる。巨人の子なのに息子はとても小さく生まれてきた。

ヒリング

第二王子の実母である王妃。なにかと「死刑にする」と過激でヒステリックな発言を繰り返すが、息子思いも優しい母親。

さらに元僧侶であるため治癒魔法を使うことができる。

はじめのころ、ボッジはヒリングに懐かなかったが、治癒魔法を見せてからは親しくなる。

ミランジョ（鏡）

第二王子のダイダ王子に肩入れする謎の魔法の鏡。

予言めいたことをダイダ王子に伝えている。しかし、ダイダ王子を利用して何かを企んでいる様子がある。

アピス

ボッス王国の四天王の1人であり、「王の槍」と言われる体格の大きい人物。

ボッスの側近で武術の才能豊かで強い。

かつては臆病な性格から全く才能が開花しなかったが、ボッス王の側近となってからは、いつも傷だらけになるような謎の訓練で鍛えられ、異様な迫力を出すようになった。

ドーマス

ボッス王国の四天王の1人であり、剣術指南役を務める人物。

ボッス王に憧れて国に仕えるようになった。

国一番の「ソードマスター」と言われるほど剣の腕が立つようになり、ボッジ王子の剣術指南役を任せられるが、ボッジ王子があまりにも非力のため稽古を放棄した。

そして、代わりに自身がボッジを守ればいいと考えて、自分を鍛えることに専念するようになる。

ベビン

ボッス王国の四天王の1人であり、主に諜報を担当している。

またダイダ王子の側近であり、剣術指南役で、ダイダを立派な剣士にした。

いつもヘビを仕えていてニヤニヤしていて気味の悪さがあるが、とても優しい人物。

ドルーシ

ボッス王国の四天王の1人であり、「王妃の盾」としてヒリングを守っている。

少し抜けているが誠実で実直。

サンデオ

ボッス王国の法相を務める人物。

ソリー

ボッス王国の宰相を務める人物。決断と判断力に優れている。

ホクロ

ボッス王国の兵士。ボッジ王子を唯一信頼している兵士で正義感と責任感が強く、正直な青年。

デスハー

王様ランキング2位である冥府の王。意地の悪いような顔をしていて、ボッジたちを馬鹿にする。

しかし、力も統率力もあり、質素で勤勉で民思いの人徳のある人物。

また世界中の騎士団で1番力が強いと言われている冥府の騎士団を携えている。

偉大な人物であるが、自分の顔に強いコンプレックスを抱いていて、顔の整っている弟のデスパーには強い対抗心を抱いている。

デスパー

デスハーの弟君。力は弱いが知恵を持っていて、平凡な人を王様までにした実績を持っている。

欲しいものがたくさんあって、お金には目がない。

相手の手に触れることで普通の人には見えないものを感じることができる。

隊長

冥府騎士団の隊長。大きな体格で鎧と兜で全身を包んでいる姿をしている。

ボッジと手合わせして、本気の攻撃をすべて完璧に避けたボッジを認める。

ボッジたちを不憫に思って助けたりもするが、ボッジの成長を楽しみにしている優しい人物。

王様ランキング教会の人

各地の王様にランキング付けをする人物。魔法使いなのか強いゴーレムを使いこなす。

ミツマタ

三つ又の大ヘビ。ボッジの回避術の師匠でもある。

過去に、ボッジ、ヒリング、ビンに命を救われていて、ベビン直属と部下となっている。

オウケン

冥府騎士団団長であり、怪しげな技を使い、冥府の剣王と呼ばれた男。

デスハーによって牢屋に閉じ込められていた。

またデスハーとデスパーとは兄弟であり三男。心優しく努力家で大成しても謙虚であったが、25歳のときにある力に目覚め、人が変わってしまった。

人を痛めつけることに悦びを覚える性格をしている。

ワシ

ミランジョによって冥府を抜けた人物の１人。小太りのような体型で口髭を生やしている。

自分こそが国の王にふさわしいと考えていて、思考を巡らす。また冥府を抜けた他の者たちよりも冷静に周りを見ている。

キングボ

ミランジョによって冥府を抜けた人物の１人。傲慢で嫌な奴だが、他の者よりも強い。

アピスからも「計り知れない強さ」があると見られていた。

レッド

ミランジョによって冥府を抜けた人物の１人。小太りでモジャモジャヘアーをしている。

金で動く気まぐれな性格をしている。

ブラック

ミランジョによって冥府を抜けた人物の１人。細身で痩せこけている。

また金で動く気まぐれな性格をしている。得体の知れないものは嫌い。

ギガン

ミランジョによって冥府を抜けた者の1人。魔物のような見た目をしていて、キングボに鎖を付けられている。

面白い『王様ランキング』の3つの見どころ（ネタバレあり）

出典：「王様ランキング」、著者：十日草輔、出版社：ブリック出版

面白いと話題で高評価を獲得し続けている『王様ランキング』には見どころがたくさんあります。

その見どころの中でも特に注目してほしいポイントを3つご紹介していきます。

健気なボッジと周りの支え

『王様ランキング』では、耳も聞こえないし言葉も話せない上に、力も弱いダメ王子のボッジの健気さとそんな王子を支える存在が見どころとなっています。

力が弱く言葉も話せないため、いつも周りの人に馬鹿にされたり、陰口を言われるボッジですが、人前では決して泣かず、努力し続ける姿が描かれていて、その健気さを見ていると思わず目が潤んでしまいます。

またそんなボッジの良さを知っているカゲやミツマタやホクロなどの存在を本当に嬉しく思えて、ボッジが辛いときほど支える彼らには感動します。

そんな弱いけど健気に頑張るボッジとボッジを支える周りの存在には是非注目して、ボッジを応援してほしいと思います。

ボッジの成長

またそんな非力で弱いボッジの成長も『王様ランキング』の大きな見どころです。

大きな石も持てず、小さな石さえも持つことができない自分の非力さに涙を流すことがありますが、世界一立派な王様になる目標のために、応援してくれるカゲのために諦めずボッジは頑張るのです。

そして懸命に努力して、一歩一歩成長していくうちにボッジの認めてくれる存在が増えていくので、読んでいてとても温かい気持ちになれます。

非力なダメ王子が立派な王様に成長するまでを是非多くの方に楽しんでもらいたいです。

今後の展開や結末

また『王様ランキング』では、伏線となる存在が多く描かれていて、今後の展開や結末に期待が膨らむ作品となっています。

第二王子であるダイダ王子が持っている奇妙な魔法の鏡の存在や謎の特訓をしていたアピスや消えたベビンなど、謎に包まれる描写が多く気になって夜も眠れなくなってしまうのです。

他にも物語では伏線となる場面が多くあり、1度読み始めたら止まらない作品です。

ですので、是非時間を見つけて『王様ランキング』を一気に読んでみてください。

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温かみに溢れる『王様ランキング』はこんな人におすすめ

『王様ランキング』は子供から大人まで万人におすすめしたい作品です。

非力だけど思いやりに溢れたボッジ王子と文武両道だけどプライドが高く非情さを持ったダイダ王子の全く異なる2人からは子供も大人も学べることが大いにある内容となっています。

また伏線にまみれたストーリーや感動的な演出の数々が表現されていて、楽しめる要素が盛りだくさんです。

そんな話題沸騰中の『王様ランキング』を是非ご覧になってみてください。

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紹介者が考える『王様ランキング』の伝えたいこと（考察）

出典：「王様ランキング」、著者：十日草輔、出版社：ブリック出版

『王様ランキング』は勇気を持つことで道は切り拓かれることを伝えたいように感じられます。

物語で登場するデスパーは、前に進む勇気や困難に立ち向かう勇気、人を信じる勇気、己を信じ続ける勇気など、勇気を持って進み続けることで王様になれることを語っています。

そして、主人公のボッジには勇気があり、どんなに周りに馬鹿にされようが、勇気を持って一歩一歩前進して成長していくのです。

そんなボッジの姿を見ていると、あらゆる勇気を持って生きていくことが大切だと思えます。

『王様ランキング』はストーリーに楽しめながらも、人生観として学べる要素が数多く描かれているので、この機会にご覧になってみてください。

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『王様ランキング』の評価まとめと感想

最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。

漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。

当サイトの評価	4.8（記事作成者の評価）
コミックシーモア	4.8（331件の評価）
まんが王国	5.0（3件の評価）
Renta!	4.7（684件の評価）
BookLive	4.7（308件の評価）

※それぞれ5段階評価となっています。