ヒューマンドラマ

『たかが黄昏れ』花沢健吾が男のいない未来を描いたSF漫画のネタバレ感想

たかが黄昏れ

『たかが黄昏れ』花沢健吾が男のいない未来を描いたSF漫画のネタバレ感想

 

アニメ化、映画化で世界的な人気作品となった「アイアムアヒーロー」を描いた花沢健吾さんが繰り出した最新作である『たかが黄昏れ』。

男のいない未来の日本を舞台で、子供でも大人でもない多感な女子高生のひなたがどのように生きていくのか…。世界はひなたにどんな選択を迫るのか?

そんなこれまでにない世界観で花沢健吾が真正面から「女」を描く『たかが黄昏れ』のあらすじや見どころをネタバレ交えながらご紹介していきます。今後も人気を誇ること間違いなしの最新作をいち早くチェックしましょう。

 

男がいない女の世界を描いた『たかが黄昏れ』のあらすじ

たかが黄昏れのひなたたちの会話出典:「たかが黄昏れ」、著者:花沢健吾、出版社:小学館

「アイアムアヒーロー」で人気を博した花沢健吾が繰り出す最新作に早くも話題沸騰となっている『たかが黄昏れ』の設定やあらすじをまずはお伝えします。

作品の設定や概要

  • 原作:花沢健吾
  • 出版社:小学館(ビックコミックススペリオール)
  • ジャンル:SF、ヒューマンドラマ
  • 巻数:1巻(連載中:2020年5月14日現在)

 

日本の人口から男が消えて、女の人口も2000万人ほどとなった2119年の日本を描いた物語。

男に関する言葉の使用を禁じられ、徴兵制もある未来でありながらも戦時中のような不思議な世界観が繰り広げられている。

あらすじ

ゼロ世代と言われる「男」が絶滅した年に生まれた主人公の女子高生ひなた。男をいない世界、男を認識から外す社会に疑問を抱きながら日々を過ごしている。

もう子供じゃないけど、まだ大人ではない多感な時期の女子高生が2119年をどう生きていくのか…。



『たかが黄昏れ』の主な登場人物

女だけの世界を舞台にした本作品の中でも主役級と思われる2人の女の子をご紹介します。子供でも大人でもない彼女たち女子高生の言葉や行動すべてに注目です。

ひなた

ゼロ世代と呼ばれる男がいなくなった年に生まれた女子高生の主人公。性に目覚めて、男の存在を隠す日本の姿に疑問を抱いている。また海外派兵志望という力強さを持っている。

ひなたの母親が国家的女傑であるため、ある程度反体制的な発言をしても見過ごされることが多い。

優しい女の子なため、結婚したい女子全学年3位という人気っぷりを誇る。

楓(かえで)

男がいた昔の時代に詳しい女子高生。左目に眼帯をつけて、松葉杖をついて歩いているのが特徴。おばあちゃんが反体制の人だったため、いろいろな話を聞いて昔のことに詳しくなっている。しかし、おばあちゃんは弾圧されて投獄されてしまった。

楓はおばあちゃんが隠した「男」のいろんなモノを探すのが夢である。また、問題発言ばかりしているため、転校を何度もしている。



緻密に作りこまれた世界観の『たかが黄昏れ』の3つ見どころ(ネタバレあり)

たかが黄昏れの小便器を見るひなたと楓出典:「たかが黄昏れ」、著者:花沢健吾、出版社:小学館

『たかが黄昏れ』は男がいなくなった2119年の日本という未来の話でありながらも、戦時中を思わせるレトロな描写の数々が不思議な世界観を生み出している作品です。

そんな奇妙な世界で繰り広げられる物語の見どころを3つご紹介します。

男のいない日本が見れる

『たかが黄昏れ』では銭湯やトイレは意味もなく2つに分かれ、男を連想させる言葉は禁止にされる不思議な世界となっています。

男が徐々に減って希少価値を生むごとに、希少なものを巡って争い、排除して姉妹設定です。そのため言論コントロールして男がいないことが暫定だと支配していく流れを表現しているシーンが多いです。

リアリティに溢れる緻密な物語から現実の世界と錯覚してしまう感覚に陥るかもしれません。そのような、作者の方の想像する男のいないリアルな世界は見どころとなっています。

男がいない世界には必須の百合シーン

『たかが黄昏れ』では男が絶滅しているため、女性同士で付き合うのが当たり前となっています。

そのため、女性同士のキスシーンや付き合っているシーンが見れるのです。

男がいない世界では女性同士がどのように愛を育み、生活していくのかは今後も注目したいポイントのひとつです。

今後に期待される展開

主人公と他の人物の会話から緻密に設定された世界観が徐々に浮き彫りになり、物語の全体像があらわになってきます。展開の仕方やこれまでにあまり見たことがない世界観から今後が楽しみな作品であります。

また、ドローンによる配給があるような未来の話でありながらも、バスや風景や服装、しきたりなどが戦時中を思わせる時代感があり、独特な世界が何を生み出すのが全く予想がつきません。

もちろん「アイアムアヒーロー」を手掛けた花沢健吾さんが描いた漫画という意味での期待も大きいですが、1巻では設定を徐々にあらわにしながら、最終シーンはとてつもない終わり方をしているため、読むと2巻が気になってしかたなくなります。

読者の予想もつかない衝撃な展開に発展すると予想されるので、そういった今後の展開も注目必須となっています。

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女だけの未来の日本を描いた『たかが黄昏れ』はこんな人におすすめ

『たかが黄昏れ』は時代の先を観たい方にはおすすめの作品となっています。

常に時代を先取ってきた花沢健吾さんが2119年の100年後の未来を描いている作品のため、今の時代とは異なった男のいない世界をリアルに表現されています。そのため、人口減少している日本が今後どうなるのかという視点で、新しい未来の予想図を観ることができます。

また人物の心情描写もうまく、男のいない世界で女性がどのように思い、どのような生きるのかを臨場感溢れる演出で体験することができます。

この先、本当にこのような女だけの世界が訪れるのではないかと思えるほど詳細に物語が進められているため、時代の先を観たい方は必見です。

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管理人の思う『たかが黄昏れ』が伝えたいこと(考察)

たかが黄昏れのひなたと楓の会話出典:「たかが黄昏れ」、著者:花沢健吾、出版社:小学館

『たかが黄昏れ』からは、欲望のために争えば自分を破滅させることにつながるというようなメッセージを感じられました。

物語で語られる男がいない世界になった流れは、絶滅危惧種になった男を取り合った結果、結局男を全滅させてしまったという設定があります。そして、男がいなくなった結果、女性の人口は2千万人を切ってしまっています。

しかも1番多い死因は自殺であり、自分たちが壊したもので自分たちが追い詰められていくことを伝えたいように思えます。

そういった、人間の本性をから破滅に陥ることなども暗示しているかのような話や男がいない世界で生きる女性たちのリアルが描かれた今後の展開が期待される漫画ですので、漫画好きな方は是非ご覧になってみてください。

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『たかが黄昏れ』の評価まとめと感想

最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。

漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。

当サイトの評価3.5(記事作成者の評価)
コミックシーモア3.0(1件の評価)
まんが王国
Renta!4.3(4件の評価)
BookLive3.8(4件の評価)

※それぞれ5段階評価となっています。

現在はまだ1巻しか出ていないため、評価をつけるのが難しく、上記のような評価になっています。

しかし、今後の展開に期待が持てる物語となっているので、気になる方は是非ご覧になってみください。

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ヨル
漫画紹介をしているヨルです! 毎月150冊以上漫画を読むので、その中で特におすすめの漫画を紹介していきます! 次に読む漫画を探してる方はぜひ参考にして頂けたら嬉しいです^^
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