ヒューマンドラマ

『金のさじ』貧乏人と金持ちの家族を入れ替える韓国漫画のネタバレ感想

金のさじ

『金のさじ』貧乏人と金持ちの家族を入れ替える韓国漫画のネタバレ感想

 

LINEマンガで連載されている貧乏人と金持ちの家族を入れ替えるヒューマンドラマが描かれた韓国漫画の『金のさじ』。

貧乏な主人公のかけるが使えば後天的に金持ちになれる魔法の金のスプーンを手に入れて、金持ちの友達と家族を入れ替える物語となっていて、家族とお金のどちらが大切なのかを考えさせられる深い作品となっています。

月に100冊以上漫画を読む私自身も本当に大好きな作品ですので、『金のさじ』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。

 

LINEマンガの隠れた名作『金のさじ』のあらすじ

月に100冊以上漫画を読む私も大好きな韓国漫画である『金のさじ』の設定やあらすじをご紹介していきます。

あまり知られていないのが本当に残念な作品であり、是非多くの方に知ってもらいたいので、ご覧になってもらえたら嬉しいです。

作品の設定や概要

  • 著者:HD3
  • 出版社:LINEマンガ(WEB TOON)
  • ジャンル:韓国漫画、ヒューマンドラマ

 

設定として、謎のおばあさんが金のスプーンを300円で販売していて、その金のスプーンを使って、同い年の子がいる家で3回食事をすると家族を入れ替えることができる。

つまりA君が同い年のB君の家で、金のスプーンで3回食事をすると入れ替わり、B君の親がA君の親になる。入れ替わった際に、スプーンを使ったA君だけが意識はそのままで、周りの人たちの認識は変わり、アルバムの写真や動画も全てA君とB君は差し替わる。

そして、A君と入れ替わったB君は、A君の記憶が断片的に与えられる。

そのようにして、スプーンを使ったA君は新しい親と新しい自分を手に入れることができる。

 

また、スプーンを使ってから3ヶ月、3年、そして30年後におばあさんの元へ行くと、入れ替わったままで生きるのか、本来の両親の元に戻るのかを選択することができる。(おばあさんに会わなければ、そのままの状態が維持される。)

金のスプーンの端には、そのカウントダウンが刻まれている。また選択するときには、金のスプーンか金の箸をおばあさんのところに持っていかないといけない。

 

持ち主以外の人が金のスプーンを3回使って食事をすると、持ち主が入れ替わっていることを気づいてしまう。

また金のスプーンが金の箸を溶かすと入れ替わっていたのが元通りになる。

あらすじ

ある日、道端で「両親を替えられる不思議なスプーン」を300円で販売していた謎のおばあさんと貧乏な家庭で育った主人公のかけるは出会った。

そして、疑いながらも金のスプーンを手に入れて、お金持ちの親友の家で使用してみると、実際に家族が入れ替わってしまった。

使えば後天的に勝ち組になれる金のスプーンを手に入れたかえるの運命は…



貴賤が明確に分かれている『金のさじ』の主な登場人物

『金のさじ』のキャラクターたちは、貴賤が明確に分けられていて、何をやってもうまくいく金持ちと何をやってもうまくいかない貧乏人が登場します。

そして、それぞれのキャラクターの心情が巧みに描かれているのです。

そんな『金のさじ』の登場人物たちをここではご紹介していきます。

小林かける(こばやし かける)

万年漫画家志望の父を持っていて漫画を描くのが上手い主人公。

親友の亮太は世界的企業の息子で金持ちのため、自分の貧乏な家庭と比較して、貧乏であることに大きなコンプレックスを抱いている。

あるとき、謎のおばあさんから親を入れ替えることができる金のスプーンを手に入れて、亮太の家族と入れ替わり様々な葛藤を抱くようになる。

天原亮太(あまはら りょうた)

世界的企業であるHDOの会長である天原亮一を父に持つ資産家の息子。母は亮太が生まれたときに亡くしていて、1人っ子。

頼めば何でも欲しいものを買ってもらえる家だが、塾や家庭教師など勉強で忙しく、父からは毎日説教をされている。

しかし、漫画家を目指していて、とにかく明るい。

お金持ちでもそれを鼻にかけず、友達思いの良い性格で、貧乏な家庭に入れ替わっても明るく元気に暮らす。

寺島優香(てらしま ゆうか)

天原家との政略結婚で亮太の許嫁となっている女の子。美人で聡明で思いやりを持っている素晴らしい性格をしている。

亮太との結婚は避けられないため、お互いが理想のパートナーになろうと恋愛本で日々勉強している。

お金持ちのためコンビニに縁がなく、かけるとコンビニに行ってからはコンビニの添加物まみれの食品にはまる。

田中ともこ(たなか ともこ):現在の木村ゆい

かけるが居候することになった家の娘。かけると同じく金のスプーンホルダーであり、元の自分を捨てて入れ替わっている。

入れ替わってから金持ちとして生活しているが、貧乏だったころの不安から金持ちをより確実なものにするために、かけるを利用しようと考えている。

貧乏だったころは親に体罰を受けていたりと辛いめにあっていた。



小林順一(こばやし じゅんいち)

万年漫画家志望のかけるの父親。漫画コンテストに応募しているが合格したことがない。

明るい性格だが、ドジでなんかと問題を運んでくる。

稼ぎが悪いため、3万5千円の家賃ですら支払えなくて土下座することもある。しかし辛いことがあっても、いつも笑顔でいる。

かけるの母

漫画家を目指している父のために家計を1人で支えている美人妻。

美人で優しいため街中でもナンパされるほどモテモテなのに、夢を追いかけて稼ぎが悪く頼りない順一のことが大好きである。

どんなときでも順一の夢を応援し、支えている。また謙虚で働き者。

小林玲香(こばやし れいか)

美人だが男勝りな性格をしているかけるの姉。高校3年のときも勉強もあまりせずにバイトに励んでいた。



天原亮一(あまはら りょういち)

世界的企業であるHDOの会長を務めている亮太の父親。

亮太に厳しく接していて、塾や家庭教師をつけて、毎日説教などをしている。また、しつけとして体罰などもしている。

天原美紀(あまはら みき)

亮太を産んで亡くなった亮太の母親。亮太とかけるが入れ替わっていてもきちんと識別できる。

生きているときは、とにかくエネルギッシュで、いるだけでその場の雰囲気を明るくするような人物だった。また孤児院でのボランティアも熱心にしていた。

資産家の御曹司として育った天原亮一にとっては太陽のような存在だったと思われる。結婚に至るまでは紆余曲折あったが、結婚生活自体は順風満帆であった。

沖田(おきた)

天原会長の右腕で、亮太の送り迎えなどをいつもしている人物。

孤児だったが、亮太の母が孤児院のボランティアに熱心だったため、亮太の父親と母親に出会えた。そして、現在は働かせてもらっている。



お金について非常に考えさせられる『金のさじ』の3つの見どころ(ネタバレあり)

『金のさじ』では、家族や幸せやお金のことなど非常に深いテーマが描かれているため、読んでいて非常に考えさせられるものになっています。

登場人物たちのリアルな心情も表現されていて、見どころに溢れる『金のさじ』の、特に注目してもらいたいポイントを3つご紹介していきます。

家族とお金を天秤にかける主人公

『金のさじ』では、家族とお金を天秤にかける主人公の苦悩が見どころとなっています。

主人公のかけるは、お金がないことで友達からバカにされたり、父親が家賃が払えなくて土下座するなど惨めな思いばかりしているため、金持ちの亮太と入れ替わることで「幸せ=お金」であるという考え方が根付いていきます。

しかし、入れ替わった亮太の家庭は家族の交流が少なくて、かける家の貧乏だけど仲が良くて明るくて暖かい家庭を恋しく思うのです。

そんな葛藤するかけるの、道端の乞食が自分にリンクして見えて恐怖したり、家族の温かい思いやりを他人視点から実感したりするリアルな心情は共感できて、見ていて苦しくなるかもしれません。

だけど『金のさじ』を読みながら、自分だったら家族かお金かどちらを選ぶのか考えてみてほしいです。

さらなる金のスプーンホルダーの登場

『金のさじ』では、主人公以外にも謎のおばあさんから金のスプーンをもらって使った人が登場し、それらの人の考え方も見どころになっています。

父親からひどい扱いを受けていたため入れ替わったが3年経って戻った人の様子や入れ替わってお金持ちになっても貧乏になる不安が拭えず、同じ金のスプーンを持つかけるを利用しようと考える者まで現れるのです。

金のスプーンを持った者だけが経験できるお金持ちと貧乏人の実体験を経て、どのように考え方が形成されるのかは是非注目してもらいたいポイントです。

お金の壮絶な魔力

また『金のさじ』では、お金がテーマと言うことだけあり、お金の持つ壮大な魔力が見どころとなっています。

物語では、貧乏人と金持ちを何度も臨場感迫る比較をしていて、貧乏だったらお菓子1つ買うのをためらってしまうのに、金持ちの子どもなのに30万円も1日で使うことができたり、お金があることで自分の夢の実現が簡単になることが表現されています。そんな描写を見ているとお金の力の絶大さを改めて思い知らされます。

そして、貧乏だった主人公がお金と言う強大な力を手に入れて、心がどんどん変化するしていくのです。

読者の心に訴えかけてくる登場人物たちのリアルな感情とともにお金の力が語られるため、お金についてよく考える機会にもなる漫画となっています。

生まれながらに裕福な人の人生と生まれながらに貧乏な人の人生を『金のさじ』では見ることができ、非常に考えさせられる内容となっているので、是非多くの方に読んでもらいたいです。

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韓国漫画の『金のさじ』はこんな人におすすめ

『金のさじ』では、あまり家庭が裕福でない方に特におすすめで読んでもらいたい作品です。

亮太が友達と遊びたいのに皆塾に行ったいて遊べなかったり、欲しいものも買ってもらえなかったりと貧しい生活をしていて、努力をせずに生まれながらのお金持ちである亮太に嫉妬する場面などは、本当に共感できて「同じことを考えたこともあったなぁ」と感慨深い気持ちになります。

裕福な家庭ではない人なら絶対に1度は考える「自分がお金持ちの家に生まれたら、どんな生活だったのか」という問いの答えを、リアルに表現してくれる作品であり、物語自体も先が読めない展開で本当に楽しめるので、是非『金のさじ』をご覧になってみてください。

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管理人の思う『金のさじ』が伝えたいこと(感想)

『金のさじ』では、本当の幸せとはなにかを伝えたいように感じられます。

主人公のかけるは貧乏な家庭で生活していたためお金に対して憧れがあり、お金が幸せであると考えています。しかし、お金持ちの生活をしていても家族の温かさがないと心に穴があいたような感覚に陥ったり、お金があっても友達と入れ替わっていることが頭に常にあり罪悪感に襲われてしまいます。

また家を入れ替えてから裕福な暮らしをしていくと主人公の考え方も歪な方向へとどんどん変化していくので、人の心までも変えてしまうお金の力の強さには恐怖すら覚えてきます。

そんな主人公の葛藤や変化がリアルが描かれているので、読んでいて「お金=幸せ」という考えに疑問を抱くようになります。しかし、お金を手に入れた主人公は、貧乏だったころより確実に幸せな生活を送っていくため、何が大切なのかは考えが尽きなくなります。

『金のさじ』は、そのような家族や幸せ、お金について非常に考えさせられる内容で、深い物語となっています。そして、ストーリーも先の展開が読めない驚きの連続を与えてくれるものなので、本当の多くの方にご覧になってもらいたい作品です。

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ヨル
漫画紹介をしているヨルです! 毎月150冊以上漫画を読むので、その中で特におすすめの漫画を紹介していきます! 次に読む漫画を探してる方はぜひ参考にして頂けたら嬉しいです^^
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