『監獄実験-プリズンラボ-』殺し以外何でもアリの狂った実験漫画のネタバレ
殺さなければ何をしても良いという狂った実験をゲームにして行う『監獄実験』。
スタンフォードの監獄実験を思わせるような監禁役と監禁される役に分かれて行う理不尽なゲームを経験して変わっていく主人公の狂気が話題となっている漫画です。
伏線にいたるところに散りばめられて物語の読みごたえも抜群の『監獄実験』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレも交えながらご紹介していきます。
狂気の実験ゲーム『監獄実験-プリズンラボ-』のあらすじ
スタンフォードの監獄実験をテーマにされた狂気の漫画の概要やあらすじをまずはご紹介します。設定も練られていて、読み応えのある一作です。
作品の設定や概要
- 原作:貫徹
- 作画:水瀬チホ
- 出版社:双葉社(アクションコミックス)
- ジャンル:サスペンス
監禁ゲームの主なルールは以下の通りです。
- 期間は1か月
- 参加者は監禁する相手(パートナー)を指名する
- 監禁者は殺さなければパートナーになにをしても良い
- パートナーは料金を支払うことで相応の待遇を得られる監禁オプションという制度がある(トイレ1回1000円など)
- 1週間に1度、計4回パートナーによる「名前当て」が行われる
- 監禁者はゲーム終了後、パートナーが監禁オプションで使用した金額+1000万円を賞金として得ることができる
- 「名前当て」で名前を当てられた場合、監禁者はパートナーが監禁オプションで使用した金額+1000万円を賞金として得ることができる
- ゲームが終了するのは以下の5つの場合のみ①1か月経つ②監禁者が名前を当てられる③パートナーが死ぬ④監禁オプションによるパートナーの開放(特殊条件が必要)⑤主催者側の判断
あらすじ
毎日過酷ないじめを受けていた主人公の内気な高校生である江山藍都。ある日、江山のもとに誰でも好きな相手を1か月監禁して、何をしても許されるという監禁ゲームの正体が届く。
自身のいじめの首謀者である桐島彩を相手に選んで監禁ゲームが始まり、徐々に江山の精神が侵されていく…。
また『監獄実験-プリズンラボ-』はアプリ「マンガがうがう」から無料で読むことができるので、是非ご利用ください!
(※期間によっては配信が終了している可能性もございます。)
キャストも紹介!『監獄実験-プリズンラボ-』のアニメ化情報
動画配信アプリ「アニメビーンズ」で、2018年12月28日から『監獄実験』はアニメされて放送されています。
またアニメ化関係者は以下の通りとなっています。
- 原作:貫徹、水瀬チホ
- 製作:アニメビーンズ
- 制作:Acca effe 戯画プロダクション
そしてキャストの方々は以下の通りとなっています。
- 江山藍都:武田航平
- 桐島彩:南早紀
- 三崎由乃:赤崎千夏
- 原川:森嶋秀太
- 戸宮清:谷内健
- 勝又誠司:木内太郎
- 倉梨エリカ:折井あゆみ
- バニー:詩月かりん
- ぬいぐるみ:伊咲いおり
『監獄実験-プリズンラボ-』のアニメを見てみたい方は「アニメビーンズ」よりご覧になってみてください。
謎に満ち溢れた『監獄実験』の主な登場人物
『監獄実験』に登場する人物は過去に謎がある人物が多く、序盤では何を企んでいるのか全く予想がつきません。しかし物語が進むごとに明らかになる狙いなどには注目です。特に登場回数が多いキャラクターをお伝えします。
江山藍都(えやま あいと)
『監獄実験』の主人公である少年。3年前に桐島彩にストーカー呼ばわりされたことが原因で学校中の生徒から壮絶ないじめを受けている。
いじめの首謀者である桐島彩とは昔は仲良しであったが、いじめの復讐のために監禁ゲームのパートナーに選出する。
ゲーム初めのうちは彩への恐怖が残っており怯えていたが、ゲームが進むにつれて徐々に強く進化していく。
勝又誠二(かつまた せいじ)
病院に入院している娘の治療費を獲得するために監禁ゲーム参加した男性。紳士的な態度で換金しているパートナーへの暴行などは一切しない。
妻と娘と幸せな家庭を築いていたが、娘が公園のトイレで数人の男に乱暴された挙句にナイフで体中を刺されるという事件があり、妻も姿を消し地獄のような日々を送っていたところに監獄ゲームの正体がくる。
ゲームの最中に娘に襲った犯人が発覚し、暴走する。
三崎由乃(みさき よしの)
精神的に危ない監禁ゲームへの参加者。最初からパートナーに顔を見せていて、殺すことを前提にゲームを進めている。
パートナーは会社の上司で2年前に失敗をなすりつけられて解雇になり、その後鬱になって何事もうまくいかず生活保護をもらいながら生活していた。
変貌した藍都と話すうちに藍都のことを気に入るようになる。
実は組織の人間の1人である長峰透と同級生で同じ学校に通っていた。両親に虐待されていたが、家ごと焼いて殺した過去がある。自分の環境を変えるために手段を選ばないタイプ。
九字間(くじま)
監禁ゲームの主催者らしき人物。会社も経営し、裏の世界にも通じるであろう謎の多い人間。監禁ゲームの管理係である黒服はたいてい九字間の経営する施設で育った人である。
普段は絶対に顔見せない存在だが、監禁ゲームではなぜか顔をさらしている。そして、江山をモンスターにさせようとしている様子がうかがえる。
原川愛途(はらかわ あいと)
監禁ゲームの管理人であり、藍都の担当。明るいがドジで抜けているところがある。おちゃらけているが、今回の監禁ゲームの考案者であり、九字間を経由してゲームを進行している。
そして、伏線となる記憶や不敵な笑みのシーンが多い注目すべき人物。
新村(にいむら)
監禁ゲームの三崎由乃の担当。原川の親友であり、彼とは昔からの付き合い。原川の不審な行動などを注意深く見ていて、心配しており、九字間との連絡係もうけおっている。血などを見るのはあまり得意ではない。
頭の回転は速そうで九字間が顔を出したことや原川の行動を警戒している。
またずいぶん昔から今回の監禁ゲームに関することに関わっているなどの謎の多い人物でもある。
長峰透(ながみね とおる)
監禁ゲームの勝又誠二の担当。子供の時に両親が死んで九字間の経営する施設で育った過去があり、九字間が決めた学校に行き、九字間が経営する企業に就職し、九字間の命令で仕事をする人生を送ってきた。
参加者を救うゲームだと聞かされて担当することになったが、現実は死人も出るゲームで困惑している。根はとても優しい女性。
米澤(よねざわ)
どこへ行っても問題を起こして厄介払いだったが、2年前に組織に拾われた。それから九字間のために汚い仕事でも喜んで行うようになる。
銃の扱いにも慣れていて、力も強く、野心もある危険な人物。
田島(たじま)
ゲームの監査役として監視カメラでパートナーを監視している。組織の中の地位は比較的に低い。
桐島彩(きりしま あや)
江山藍都のパートナーである女の子。気の強い美少女で江山をいじめていた主犯であるが、自分の手は一切汚さない。
凶悪な父を持ち、父親に利用され性的暴行を受けたことがあり、それ以来強い人間になるために変わった。江山も強い人間にするためにいじめという過酷な環境を与えるようになった。
以前は江山に対して好意的な感情を抱いていて、監禁されている途中からも感情の変化が見られる。
倉梨エリカ(くらなし えりか)
勝又誠二のパートナーである女性。勝又に理不尽に監禁されたにも関わらず従順に従う。しかし、自分の子供のことは常に心配している優しいお母さんでもある。
世間知らずの箱入り娘として育ち、医者の名家に嫁いで子供を授かったが、旦那は子供嫌いで家庭に寄り付かなくなり、旦那の母と祖母が家に来てからは邪魔者扱いされる日々を過ごしていた。
その日々の中で出会った男性と不倫をしてしまった過去がある。
戸宮清(とみや きよし)
三崎由乃のパートナーである男性。強気な性格で、過去に三崎を好き放題に遊んだ後に、邪魔になったため自分の失敗をなすりつけて職場から消した過去を持っていて、パートナーに選ばれた。
監禁中は三崎由乃と江山藍都にボコボコにされる。
結末がよめない…『監獄実験』の見どころ3選(ネタバレあり)
漫画だからこそ味わえる、普段の生活ではありえないような理不尽なゲームの模様は見どころ満載となっています。
実験で浮き彫りになる登場人物の心理、主催者側の思惑などおもしろくて読む手を止めらない『監獄実験』の特に注目してほしいポイントを3つに厳選してご紹介します。
残酷すぎる監禁ゲーム
圧倒的優位な役を得た監禁者が何も抵抗できないパートナーに暴行を加える姿は残虐そのもので、ショッキングな場面も多いです。
指を折ったり、ハンマーで殴ったり、歯を抜いたりと痛々しいシーンが目立ち、思わず目を背けてしまうような某量に溢れています。
役と場所を提供されるだけで人間が凶暴になっていく姿は、人間の本性を表しているようであり、見どころの1つとなっています。
結末が予測できない監禁ゲームの真の目的
ゲーム主催者とゲーム管理人の原川が時折ゲームの真の目的について話す場面などは注目ポイントの1つです。『監獄実験』はただの残虐なゲームというわけではなく数多くの伏線が隠されています。
ゲームの真の目的もそうですが、原川の過去の記憶や監禁者に情報を与える謎のルールなど奇妙なシーンが多くあるため、不気味な恐怖をずっと感じることになるでしょう。
そういった伏線から物語を予想することや徐々に明かされて全体像がつかめていく感覚は、読み進めるほどに楽しめる演出となっています。
主人公の江山藍都の変貌
いじめられっこだった江山が監禁者という役割を当てられ凶暴化していく姿はおぞましいものが感じられます。復讐のため、暴力をふるいパートナーを痛めつけるシーンは読者も引いてしまうかもしれません。
しかし、立場を利用しただけでなく自分自身も変えて強くなろうと決意し、行動する江山はどこかかっこよさも兼ね備えているように思えます。
そういった役割や環境の変化による人間の心や考え方の変貌は見どころとなっているので、是非注目してみてください。
>>『監獄実験-プリズンラボ-』はアプリ「マンガがうがう」から無料で読むことができます!
(※期間によっては配信が終了している可能性もございます。)
伏線満載の『監獄実験』はこんな人におすすめ
『監獄実験』はバイオレンスな漫画が好きな方にはおすすめの作品となっています。ちなみにショッキングなシーンが多いため、心臓の弱い方は閲覧を控えるのがおすすめです。
監禁者という絶対的に安全な立場にたち、復讐を行える状況における人間の残虐性や現実ではありえない設定だからこそ見られる人間の本性は楽しめること間違いなしです。
そして、過激なシーンだけなく伏線が数多く仕込まれているため、物語も読み進めるほどに楽しめる漫画でもあります。そういった、ゲーム性も楽しめるので、気になる方は是非ご覧になってみてください。
>>『監獄実験-プリズンラボ-』はアプリ「マンガがうがう」から無料で読むことができます!
(※期間によっては配信が終了している可能性もございます。)
管理人の思う『監獄実験-プリズンラボ-』が伝えたいこと(感想)
『監獄実験』は、スタンフォードの実験をモデルにされていて、役を得ることによって人間は大きく変わることを伝えたいように思えます。
いじめられっ子だった江山が監禁者役という強い役を手に入れてから急速に変わりだし、その後も自分を変えるためにひたすら行動を続けています。そういった、自分を変えるきっかけとして役を演じ切ることの必要性などが感じられます。
また、勝又と倉梨ペアは理不尽な状況でも優しさを忘れないシーンが描かれているところから、環境が変わっても優しさを常に持っている変わらない人間もいるということが知れたような気がします。
理不尽なゲームながらも葛藤し、変化していく登場人物たちは見ていて、勉強になる部分も多いと思うので、是非この機会に『監獄実験』を読んでみてください。
また『監獄実験-プリズンラボ-』はアプリ「マンガがうがう」から無料で読むことができるので、是非ご利用ください!
(※期間によっては配信が終了している可能性もございます。)
『監獄実験-プリズンラボ-』の評価まとめ
最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。
漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。
当サイトの評価 | 3.5(記事作成者の評価) |
---|---|
コミックシーモア | 3.9(90件の評価) |
まんが王国 | 3.3(12件の評価) |
Renta! | 3.6(301件の評価) |
BookLive | 3.2(12件の評価) |
※それぞれ5段階評価となっています。
スタンフォードの監獄実験を物語として漫画で表現した作品で、残虐な描写が多くも登場人物たちの感情的な面が興味深く、楽しく読むことができました。
ただ個人的にはもっとゲーム性のあるハラハラした話し方と思ったのですが、どちらかというとミステリー要素が強く、期待と若干異なったため上記のような評価をつけています。
読み始めたら続きが気になって仕方がなくなる作品ですので、気になる方は是非ご覧になってみください。