『サエイズム』結末予測不能!歪んだ友情のサイコホラー漫画のネタバレ感想
歪みすぎている友情表現に読者が震える『サエイズム』。
いじめを止める優しく完璧な美少女の真木冴に蝕まれ、ドレイと化していくヒロインの美沙緒。真木から離れるために反抗を続けるが、知れば知るほど勝てる気がしなくなってくる、結末予測不能の学園ホラー漫画となっています。
真木冴の重すぎる愛情が怖い『サエイズム』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。
重すぎる愛情に震える…『サエイズム』のあらすじ
引っ込み思案ないじめられっ子を守る優しい女の子かに見えた真木冴の本性に驚愕する『サエイズム』の設定やあらすじをはじめにご紹介します。
支配と言う名の歪な友情劇を是非ご覧ください。
作品の設定や概要
- 著者:内水融
- 出版社:秋田書店(チャンピオンクロス)
- ジャンル:サイコホラー、学園
- 巻数:7巻(連載中:2020年5月14日現在)
設定として、聖鈴館学園が舞台となっている学園もののサイコホラー。
主人公の完璧美少女である真木冴が学校を休んでいるときに、ヒロインの美沙緒は転校してくる。
冴は別荘をいくつも持っているほどのお金持ちで、謎の凶暴なキグルミを従えている。そして、犯罪ももみ消す程の巨大な権力を持っている。
あらすじ
引っ込み思案で友達を作るのが苦手なヒロインの美沙緒。前の学校でもいじめにあっていて、聖鈴館学校に転入してきてもいじめに耐える日々を過ごしていた。
そんなクラスでひとりぼっちの美沙緒を、学校に復帰した容姿端麗、勉学優秀の完璧少女の真木冴が救った。
真木冴と仲良くなり幸せな生活を送っていた美沙緒。しかし真木冴の歪んだ愛情に、美沙緒は徐々に蝕まれていく…
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正体不明の人物が多い『サエイズム』の主なキャラクター
強すぎる権力を持つ真木冴に、キグルミを着た怪物、真木冴を調べ上げる古海など正体不明のキャラクターが『サエイズム』にはたくさん登場します。
物語が進むほど正体が明らかになっていく登場人物たちをご紹介していきます。
真木冴(まき さえ)
聖鈴館高校に通っていて、美沙緒の隣の席の人気のクラスメイト。
容姿端麗でモデルみたい出で立ちをしている。また頭脳明晰でスポーツも万能で家も大金持ちで完璧超人のような人物である。
隣の席の美沙緒がいじめられているのを助けて、美沙緒と仲良くする。そんな優しい性格を見せたかと思いきや、徐々に美沙緒を束縛し、自身の言うことを聞かせようと強要するようになる。
真木冴は、自分の愛した対象を目的もなく徹底的に支配することを愛情表現とする恐ろしい本性を隠している。
国木美沙緒(くにき みさお)
高校2年の中途半端な時期になって聖鈴館高校に転校してきた。引っ込み思案のため前の学校でもいじめられていて、転校してからもいじめられる日々を過ごしていた。
しかし、真木冴が学校に復帰してからは、冴がいじめを止めてくれて、そこから仲良くなる。だが、今度は冴に束縛される日々を過ごすようになる。
真木冴の呪縛から逃れるために古海渡や大門蘭と共に、冴に立ち向かう。
古海渡(こかい わたる):JICHO
聖鈴館高校2-c出席番号7番で、真木冴とは同じ中学に通っていて、登場当初は学校で唯一真木冴の正体を知っている人物であった。
真木冴により、かつて”ドレイ”にされた人間を2人知っていて、2人とも末路は悲惨であったため、冴に新たに目を付けられた国木美沙緒を助けようと奮闘する。
冴のことを徹底的に調べ上げていて、「脱真木大作戦」や「滅真木大作戦」などの対策を繰り出していく。また変装するのが得意。
また、JICHOという名前で「縦社会」というバンドをしている。
大門蘭(だいもん らん)
聖鈴館高校の3年で美沙緒の先輩にあたる女子学生。新聞部の部長をやっていて、好奇心旺盛。
明るく、ノリの軽い性格で、誰でも彼でもあだ名をつけて呼んでいる。
死ぬまでの間に自分の知りたいことで脳ミソを満タンにしたいという思いで、人の100倍の好奇心を持って行動する。そして真木冴の正体を暴くため、美沙緒を守るために2人に接近する。
また、大門蘭は自身の運に絶対的な自信を持っていて、絶対死なないと謎の確信している。
斯波光策(しば こうさく):KACHO
小さい頃、大門蘭の隣の家に暮らしていて、引っ込み思案だった幼馴染。蘭からはシバコーと呼ばれている。
悪い未来を予知する特別な力を持っていて、何度か蘭の命を救っている。そして、引っ越しする際に、蘭には数珠のブレスレットを2つ渡している。
また現在は「縦社会」というバンドで古海と活動している。真木に攫われた古海を助けるために蘭や美沙緒に協力するようになる。
星聖牙(ほし せいが)
21歳無職で暴走族「暴牙連」の元総長であり、いわゆる半グレ。通り名は”狂犬セイガ”。
中学時代に暴走族「暴威連」に加入し16歳で総長となり、自らにちなみ「暴牙連」に改称し、東京・埼玉の族を瞬く間に支配下に置いた。
18歳の時に対立チームとの抗争で逮捕され、2年間少年院に収監されており、その事件で2人の死者が出ている。
強い地元愛を持っている男で、出身中学の後輩が真木冴にやられたため、真木冴を襲う。
高梨江奈(たかなし えな)
真木冴の第1のドレイである女の子。松谷中に転入したが、口下手で友達ができないときに真木冴と仲良くなる。
学校の人気者である冴と仲良くできてはじめは鼻が高かったが、徐々に真木冴の束縛が激しくなり支配されていった。
真木に支配されていたときのことを事細かにノートに記していた。
小林まどか(こばやし まどか)
真木冴の第2のドレイである女の子。真木冴と仲良くなったが、徐々に表情が変化していた。
真木冴と仲良くなってから2ヶ月ほどしたときに、両親に冴のことを相談したが、次の日に小林一家はまるごと姿を消した。
真木神(まき じん):キグルミ
真木冴をサポートするキグルミンの1人。驚異的な身体能力を持ち、冴を襲う半グレのメンバーを1人で叩きのめしてしまう。
ハンマーを武器に使うのが特徴的。キグルミンの中でも地位が高い人物。
謎男爵(なぞだんしゃく)
真木冴の所有している別荘の地下に現れた謎の男爵。
冴の関係者であるが、美沙緒たちに対して敵意を持っていない様子。「面倒な事態は避けたい」という理由で美沙緒たちのことを何度か助ける。
田鶴(たづ)
マスクメイドの姿を真木家の家宰。財閥との連絡や真木家全体の雑務を取り仕切っていた。
ニューさえりんの世話をしている。またニューさえりんが現れる前に、古海たちに忠告をしにくる。
ニューさえりん
新たに現れた真木冴にそっくりの見た目をして真木冴の記憶も持っている人物。
美沙緒に近づき、友達を崩壊させていく。
キグルミに”真木冴”は冴様よりも危険だと言わせるほど危ない存在である。
読者も一緒になって怯えてしまう『サエイズム』の3つの見どころ(ネタバレあり)
常軌を逸した真木冴の支配に読者も読みながら震えてしまう『サエイズム』には、見どころがたくさんあります。
その中で特に注目してもらいたい3つの見どころをここではご紹介していきます。
真木冴に蝕まれる美沙緒
『サエイズム』では、真木冴の狂気の愛情表現によって蝕まれる美沙緒が見どころとなっています。
はじめは、容姿端麗・頭脳明晰・スポーツ万能であり、美沙緒をいじめから守る完璧な真木冴でしたが、美沙緒と仲良くなるにつれ、徐々に本性を露わにします。
美沙緒が自分以外の友達と遊ぶことを拒んだり、学校の中では自身についていることを強要したり、トイレに行くタイミングまでも自分の思い通りにしようとするのです。
そして、美沙緒が反抗すれば、激情して抑え込み、自分に従わせていく姿は見ていて思わず震えてしまう怖さを訴えてきます。
真木冴によって、自分の感情を押し殺し、どんどんドレイのように陥っていく美沙緒の表情や感情には是非注目してください。
美沙緒たちが繰り出す対真木冴の作戦
また、真木冴の本性だけでなく、美沙緒や古海たちが真木冴に繰り出す作戦も見どころとなっています。
真木の愛した対象から消えるために、真木が嫌がる行動をする「脱真木大作」や徹底的に真木冴を潰す「滅真木大作戦」と次々に真木に関する名前の作戦が登場します。
真木の呪縛から逃れるために美沙緒が勇気を振り絞って行動する姿には思わず応援してしまいますし、作戦の成否にハラハラしながら登場人物と一緒になって楽しむことができるのです。
対真木冴作戦の成功を祈りながら、読んでみてください。
真木冴の正体
3つの目の『サエイズム』の見どころは、真木冴の正体です。
自らのドレイを作り出す異常な性格や一家丸ごと消してしまうほどの力を持っていること、謎の凶暴なキグルミを携えていること、また真木冴自身が驚異的な身体能力を持っていて強すぎることなど、真木冴の異端すぎる力は謎に包まれています。
話を読み進めるほどに真木冴の正体が明らかになり、圧倒的なまでの力に恐怖すること間違いなしです。
常軌を逸している真木冴の正体は是非、本作でご覧ください。
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冴がただただ怖い『サエイズム』はこんな人におすすめ
『サエイズム』は、サイコな人間を見たい方にはおすすめの作品となっています。
いじめを止める優しい完璧美少女から一転、支配することに快楽を覚え、逆らう者には一切容赦しない真木冴のサイコ感には、読んでいて息が止まるほど圧力を感じられます。
逆らえば何をしでかすか分からない恐怖とそれに立ち向かう美沙緒たちの抵抗にハラハラと常に緊張させられる作品です。
完璧すぎる女の子である真木冴の裏の顔を見て、是非震えてみてください。
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管理人の思う『サエイズム』が伝えたいこと(感想)
『サエイズム』では、自分の気持ちを持ち、それをきちんと伝えることの大切さを伝えたいように感じられます。
この物語で登場する真木冴に狙われる美沙緒は、引っ込み思案で自分の気持ちを表に出さないことが原因でいじめられたり、真木冴にドレイのように操られたりします。
しかし、そんな美沙緒が勇気を出して、自分の気持ちを表現することで事態は好転することが描かれています。
その光景を見ていると、どんなに怖くても自分の気持ちを表現することが必要だと気づかされます。
『サエイズム』では、真木冴の狂気さに驚かされますが、引っ込み思案の美沙緒の成長や反抗も楽しめる見どころに溢れる作品となっているので、是非ご覧になってみてください。
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