映画化『スマホを落としだけなのに』SNSサイコサスペンス漫画のネタバレ感想
2018年に映画化され、2020年2月21日に早くも続編が公開されるSNSサイコサスペンス漫画『スマホを落としただけなのに』。
スマホを落としたことをきっかけに巻き起こる事件の数々や、誰でも簡単に行えるSNS犯罪の実態が描かれていて、多くの人の危機感をあおる作品となっています。
見ればスマホやSNSの使い方をきっと改める『スマホを落としただけなのに』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。
SNS犯罪が怖すぎる『スマホを落としただけなのに』のあらすじ
落としたスマホから個人情報が抜かれ、犯罪に巻き込まれていく登場人物を描いたサイコサスペンス『スマホを落としただけなのに』の設定やあらすじをご紹介していきます。
映画化もされ、続編も公開されるほど多くの人に衝撃を与えた作品となっています。
作品の設定や概要
- 原作:志駕晃
- 漫画:嶋田ひろあき
- 出版社:LINE Digital frontier(LINEコミックス)
- ジャンル:ホラー、ミステリー・サスペンス
- 巻数:4巻(連載中:2020年5月14日現在)
主人公の稲葉麻美の彼氏である富田誠がスマホを落とし、犯罪者にスマホを拾われたところから物語が始まる。
犯罪者は拾ったスマホから持ち主の情報を抜き取り、彼女である稲葉麻美に目を付ける。
そして稲葉麻美を手に入れるためにあらゆる手段を使って情報を集めて、麻美に接近していく。
あらすじ
「次はキミが僕のママだ……」とある男が拾ったスマホの待受画面に映る美しい女性「稲葉麻美」。
その美貌と綺麗な黒髪を一目で気に入った男は、彼女を自分のモノにすると決め込む。
狡猾なハッカーである男はそのスマホからあらゆる情報を抜き出し、少しずつ彼女に近づいていく…。
同時期に、神奈川県の山中で身元不明の女性の全裸惨殺死体が相次いで見つかる。
被害者の共通点は「長い黒髪のストレートヘア」。
これが意味するものは一体ーー…。
引用)コミックシーモア
続編も公開される!キャストも豪華な『スマホを落としただけなのに』の映画情報
2018年の11月に『スマホを落としただけなのに』が北川景子主演の豪華キャストで映画化され、大きな話題となりました。
そして、早くも映画の続編が2020年2月21日(金)に千葉雄大主演で公開されます。
続編も人気になること間違いなしの『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』のPVをまずはご覧になってみてください。
また映画関係者やキャスト情報もご紹介していきます。
はじめに映画化第一弾の主な映画関係者は以下の通りとなっています。
- 監督:中田秀夫
- 脚本:大石哲也
- 主題歌:ポルガドットスティングレイ「ヒミツ」
- 稲葉麻美役:北川景子
- 加賀谷学役:千葉雄大
- 浦野善治役:成田凌
- 富田誠役:田中圭
- 毒島徹役:原田泰造
そして、続編の映画関係者は以下の通りとなっています。
- 監督:中田秀夫
- 脚本:大石哲也
- 企画プロデュース:平野隆
キャストは以下の方々となっています。
- 千葉雄大
- 白石麻衣
- 鈴木拡樹
- 音尾琢真
- 江口のりこ
- 奈緒
- 飯尾和樹(ずん)
- 高橋ユウ
- ko-dai(Sonar Pocket)
- 平子祐希(アルコ&ピース)
- 谷川りさこ
- アキラ100%
- 今田美桜(友情出演)
- 田中哲司
- 成田凌
- 井浦新
主題歌は「King Gnu」が映画のために書き下ろした新曲である「どろん」に決定しています。PVにも流れているので、是非聴いてみてください。
さらに詳しく映画情報を知りたい方は映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』公式サイトからご覧ください。
また続編を見る前に第一弾の映画を見たい方は「U-NEXT」の動画配信サービスを利用するとポイントを使ってお得に映画を観ることができます。この機会に是非利用してみてください。
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犯人に翻弄されていく『スマホを落としただけなのに』の主な登場人物
スマホを落とした張本人やそれによって被害を被る主人公、そしてSNSを駆使して罠を張る犯人など『スマホを落としただけなのに』は多くの登場人物が複雑に関わっていきます。
そんな登場人物たちをご紹介していきます。
稲葉麻美(いなば あさみ)
黒髪ロングの美人な主人公である会社員のOL。美しい見た目をしているが過去院大きな秘密があり、彼氏の富田から結婚を迫られているが「自分なんか」と考えていて、結婚に踏み切れないでいる。
そして美しい長い黒のストレートヘアをしているがゆえに、彼氏の富田が落としたスマホの拾い主から目を付けられる。
また親とも仲が悪く絶縁状態で東京に飛び出しており、初めて就職した会社もブラック企業だった。そして、大学時代の親友と互いの生活苦を減らすために同居生活を送っていた過去がある。
富田誠(とみた まこと)
スマホを落とした麻美の彼氏である31歳の会社員。
セキュリティがガバガバで、SNSに気軽に個人情報を載せていたり、知り合いにカードの番号を教えたりしてしまう。
麻美との結婚を真剣に考えているが、麻美からはぐらかされている。
スマホ拾った犯人
ハスキーボイスのスマホを拾った犯人。
ハッキング・クラッキングに長けていて、狙った相手の情報を集めることに異常に執着している。
そして拾ったスマホやSNSを駆使して、黒髪ロングの女性を誘拐し、監禁して殺害している事件を何件も起こしている。
子供の頃は母親の綺麗で長い黒髪が大好きだった。しかし、虐待されていた過去を持っている。
父親は物心つく前に亡くなっていて、母親も自殺していて、天涯孤独の日々を送っていた。そのため、パソコンを唯一の拠り所として、ネット犯罪者が集まるダークウェブに自分の居場所を見つけた。
山本美奈子(やまもと みなこ)
稲葉麻美の大学の同期で親友であり、ルームシェアもしていた。髪の毛は茶髪で短かったけど、麻子とはよく姉妹だと思われていた。
酷い噂をたてられて、それを苦に自殺している。
毒島徹(ぶすじま とおる)
神奈川県警捜査一課警部補。神奈川県の山奥で見つかった死体から事件の調査をしている。
犯罪者に詳しいが、被害者の特定ができず捜査に難航する。
仕事ばかりしている間に母親を亡くした過去がある。
加賀谷学(かがや まなぶ)
神奈川県警捜査一課巡査部長。毒島と一緒に事件の捜査をしている。
堤加奈子(つつみ かなこ)
麻美の大学時代の友達で、30歳会社員の女性。
SNSをよく利用していて、SNSでつながった人と交際もする。そして麻子にもSNSを利用するように勧める。
手塚康之介(てづか こうのすけ)
加奈子とSNSで知り合った超高学歴のイケメン。以前はM商事にいたが、現在は弁護士をしている変わり者。女性に対してもデリカシーのない発言をしがち。
武井雄哉(たけい ゆうや)
麻美と同じ大学出身で、現在はM商事に勤務しているイケメン。
麻美とは以前になにかあった様子がある。そして一回目のデートで女性を誘うくらい節操がない。
小柳守(こやなぎ まもる)
富田の会社の人事部に勤める会社員。SNSをあまり使っていなかったため、なりすまされてしまう。
浦野善治(うらの よしはる)
麻美の知り合いの戸部の後輩である東西セキュリティ勤務の眼鏡をかけた男性。
麻美の彼氏の富田が「ランサム」というサイバー犯罪に巻き込まれたときに手助けをする。
おっちょこちょいで天然なところもあるが、セキュリティに関してはしっかりしている。
桐野良一(きりの りょういち)
神奈川県警生活安全部サイバー犯罪対策課の29歳のセンター分けの髪形をした男性。
元はセキュリティ会社のエンジニアであり、FBIからも一目置かれるほどの優秀で、相当な技術を持っている。
二章で登場するキーとなる人物で、何を考えているかわからないが魅力的な人。
松田美乃里(まつだ みのり)
桐野良一の彼女であるセキュリティ会社勤務の女性。
長谷川祥子(はせがわ しょうこ)
浦井光治という連続殺人鬼に殺された可能性が高い女性。
犯人が狡猾すぎる『スマホを落としただけなのに』の3つの見どころ(ネタバレあり)
スマホの中の入っている情報の危険性やSNSを利用した犯罪の数々を描き、現代人必須の知識を盛り込んでいる『スマホを落としただけなのに』にはたくさんの見どころが存在します。
そんな数多くの見どころの中でも特に注目してほしいポイントを3つに絞ってご紹介していきます。
拾ったスマホからの情報収集
『スマホを落としただけなのに』では、事件の犯人が拾ったスマホから持ち主の情報を引き出して迫っていくのですが、その情報収集が見どころとなっています。
犯人はスマホを拾った後に、スマホにかかってきた電話から持ち主の名前や交友関係を探っていきます。そして、名前などの情報を手に入れた後は、SNSで名前を検索し、さらに情報を引き出し、スマホのロックを解除していくのです。
そういった犯罪の一連の流れが描かれているのですが、「そんな簡単なことで情報が知れてしまうんだ」と思えるくらい誰にでもできてしまう犯罪の実態にただただ驚かされます。
さらに犯人は拾ったスマホを持ち主に返したあとは、スマホの位置情報を把握したり、SNS監視ソフトからさらに情報を引き出したりして、クレジットカードの番号を盗ったりするなど、スマホを落としたことで起こる悪循環に震えるほど恐怖します。
これを見たら絶対スマホを落とせなくなる内容ですが、現代では知っておくべき知識が詰まっているので、犯人の手口には注目してもらいたいです。
誰もが気軽に使うSNSの恐怖
また、犯人のSNSを駆使した犯罪も描かれていて見どころとなっています。
犯人は、SNSで複数の知人に成りすましたアカウントを作り、そのアカウントからメッセージを送ってターゲットに接触して、罠を張っていくのです。
現代では、誰もが使っているSNSを利用して、個人情報を盗んでいく狡猾な手段に開いた口が塞がらなくなり、読むとSNSを使うのがひたすら怖くなってしまうでしょう。そして、SNSにいる自分の友達は、実はなりすましの別人なのかもと思ってしまうかもしれません。
SNSで気になる人のことを探ることはよくあることかもしれませんが、自分も知らない人から情報を探られる可能性が大いにあることを思い知らせてくれる内容になっています。
衝撃の結末
そして『スマホを落としただけなのに』は、伏線が多く張られていて、それらがラストで回収され衝撃の結末を迎えるのです。
主人公の稲葉麻美のアドレスや不思議なパスコード、麻美の親友の存在など、伏線が多く張られており、事件の結末以外にも驚かされる衝撃の結末が用意されています。
複雑な構成のため初見で理解するのが難しいですが、2度読めば全ての点が繋がって、意味深な発言や描写の数々の謎も解けて感動します。
是非伏線に注目しながら衝撃の結末まで一気読みして、さらにもう一度読みなおしてみてください。
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SNSサイコサスペンス『スマホを落としただけなのに』はこんな人におすすめ
『スマホを落としただけなのに』は、SNSをよく使う方に必ず見てもらいたいおすすめの作品です。
物語は、スマホを落とした主人公の彼氏が、そのスマホからどんどん情報を抜き取られて、犯罪に巻き込まれていく内容になっていて、スマホにある情報の危険性やSNSの悪用の仕方が詳しく語られているのです。
その犯罪の内容は誰でも比較的簡単に行えてしまうものを多く、SNSに個人情報を載せていることで起こる被害を描いています。
現代はSNSで気軽に個人情報を投稿する時代となっていて、危機感が薄れている方も多いと思いますが、この作品を読むことでネット犯罪の怖さを今一度知ることができます。
物語自体も難しい面もありますが、ドキドキハラハラの展開で面白いですし、自分を犯罪から守るためにもSNSをよく使う方には必ず『スマホを落としただけなのに』をご覧になってもらいたいです。
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管理人の思う『スマホを落としただけなのに』が伝えたいこと(感想)
『スマホを落としただけなのに』は、便利なスマホやSNSの使い方を今一度見直すべきであるということを伝えたいように感じられます。
主人公たちは、スマホを落とす不注意や特定しやすいパスコードを設定していることや、不特定多数の人が見れるSNSに個人情報を掲載していることが原因で犯人に情報を握られ、犯罪に巻き込まれていきます。
そんな姿を見ているとなんでもかんでもSNSに投稿していた自分の危機意識の低さがどれほど危険だったか思い知らされますし、パスコード設定や個人情報を管理をしっかりしようと思わずにいられないのです。
そのようなSNS社会の現代において、知っておかなければならない犯罪の手口が描かれていて勉強になりますし、ストーリー性も面白く衝撃の結末も用意されている作品となっているので、是非『スマホを落としただけなのに』の映画や漫画をご覧になってみてください。
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『スマホを落としただけなのに』の評価まとめ
最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。
漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。
当サイトの評価 | 3.8(記事作成者の評価) |
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コミックシーモア | 4.6(5件の評価) |
まんが王国 | ー |
Renta! | 4.0(21件の評価) |
BookLive | ー |
※それぞれ5段階評価となっています。
見どころなどでも詳しく紹介してきましたが、スマホからの情報集方法やSNSを駆使した犯罪の数々に驚かされ、自分の使っているスマホやSNSの危険性を認識できる、ためになる物語でした。
若干、設定が複雑すぎて初見のころは登場人物がこんがらがってしまったので、上記のような評価にさせて頂きましたが、2度読みすればスッキリと理解できる内容になっています。
そして、誰にでも起こりうる犯罪が描かれていて、多くの方に知ってほしい裏知識満載の漫画ですので、是非この機会にご覧になってみてください。