『黒脳シンドローム』死に直面する日常を肩代わりする漫画のネタバレ感想
LINE漫画で人気の『黒脳シンドローム』という死に直面する日常を肩代わりする漫画。登場人物たちが、誰かの日常に入り込み危険を潜り抜けていく手に汗にぎるデスゲーム。
そんな、これまでにないデスゲームを題材にした『黒脳シンドローム』という漫画の見どころや登場人物などをまとめました。ネタバレや感想も紹介しているので是非最後までご覧ください。
LINE漫画で話題の『黒脳シンドローム』のあらすじ
まずは『黒脳シンドローム』の設定やあらすじをご紹介します。
作品の設定や概要
- 著者:石川オレオ
- 出版社:LINEマンガ
- ジャンル:ミステリー・サスペンス、ホラー
ミステリーホラーのジャンルに分類される『黒脳シンドローム』。
作者石川オレオ先生が描く、登場人物たちが「マネキンゲーム」という他人の1日をこなしていく命がけのゲームが行われていく。
適応能力の高い人間を選ぶために行われている謎のゲームは、主人公たちを必ず命の危機に陥らせる。LINE漫画でフルカラーで展開される理不尽なゲームが近年話題を産んで単行本化もされている。
マネキンゲームは、「マネキン係」と「回収係」に分かれている。「マネキン係」は他人の死の危険が迫る1日を参加者たちが乗り越えるもの。スマホに抱えれた1日の予定をこなすことがミッションである。
「回収係」は予定を済ませたマネキン係を主催者側の人間に引き渡すことがミッション。マネキンゲームは予選と本選に分かれていて、本選に進出するとプレイヤーの基本情報とゲーム参加スケジュールは他のプレイヤーと共有される。
マネキンゲームのゲーム終了はいつも10分の半端な時間が設けられている。終了時間にミッションをクリアしていなかったらペナルティ(目玉が取れるなど)を受ける。
ゲームのことを外部に漏らしたり、探ったりする行為を行うと次のマネキンゲームでペナルティを受けた状態から始まる。また、ゲーム中にプレイヤー同士の助け合いは原則禁止で破った場合はペナルティが課される。
あらすじ
主人公の雪村が交通事故から目が覚めると見知らぬ部屋にいて、なぜか外見が女の子になっていた。
突如部屋に流れるアナウンスで「マネキンゲーム」に参加してゲームをクリアしたら、元の自分の美しい外見を手に入れらると伝えられる。
雪村は自分の美しい外見を取り戻すために、他人の外見に身を包み1日の予定をこなしていく「マネキンゲーム」という謎のゲームに参加する。
命を懸ける『黒脳シンドローム』の登場人物たち
毎回死の危険にあってしまう『黒脳シンドローム』の悲しいプレイヤーや主催者側のキャラクターをご紹介していきます。
またプレイヤーの中にも主催者側の人間が紛れ込んでいるため、誰なのか予想しながらご覧ください。
雪村ヒロト
自分の外見を自信を持っているナルシストである主人公。美しい見た目を持ちながら、運送神経抜群で体操競技でも成績を収めている。
そんな雪村だが、ある日交通事故に遭い、目が覚めると見知らぬ場所で外見を変えられていた。
謎の組織から自分の美しい外見を取り戻し、自由に生きるために「マネキンゲーム」をこなしながら組織を追っていく。
黒木将弘
雪村の同じクラスに通う学生。雪村のことを常に気にかけていて、雪村が「マネキンゲーム」に参加していることをなぜか知っている謎の人物。
クラスメイトからは明るいし優しいと高評価だが、雪村からは裏表があるなど冷たい評価を受けている。
小玉さちこ
雪村と同じ学校に通う女子生徒であり、マネキンゲームのプレイヤー。小玉さちこの弟は雪村の後輩で弟も「マネキンゲーム」に参加している。
雪村が「マネキンゲーム」で死にそうになったときに助けた優しさを見せる。
岩田学
マネキンゲームのプレイヤー。初登場では雪村のマネキンゲームを邪魔して、雪村を消そうとした悪者だった。
しかし、その後、雪村と2人で一緒にマネキンゲームに参加し、雪村に助けられることで親しくなる。
中西ルイ
いつもマスクをしているプレイヤー。薬を使って人を眠らせるのが得意で、回収係をそつなくこなしている。
大熊祐介
マネキンでありながら周囲に溶け込む才能があるプレイヤー。人と出会う旅が生きがいで、とにかく明るい。そして雪村と同じく主催者側に反撃をしようと考えている人物。
しかし、いい人間のように見えるが、たまに意味深な行動や言動をする。
主催者
毎回死にかけのマネキンを用意する。医療技術は想像の域を超えるもの。
「マネキンゲーム」を行う目的は、スペースシャトルに乗せられて人類のために活躍した強いメダカ達のように、環境適応能力に優れた強い人間を探すこと。常に、スピーカー上の声としてしか存在せず、姿を隠している。
森川おさむ
主催者側の人間だが、主催者に管理されている人物。身長は2mほどあり、優しいオジさんのような見た目だが暴力的で凶暴。
マネキンゲームで使用される物件などを調達したり、ミッションを終えたマネキンを主催者に引き渡す役割を担っている。
一寸先が読めない『黒脳シンドローム』の見どころを3つ厳選
スリリングな展開で毎回読者を楽しませてくる『黒脳シンドローム』の中で、管理人が見どころを3つに厳選してお伝えします。
毎回陥る危機的な状況
マネキンゲームでは、必ずマネキンが死の危険に陥ります。
サイコパスな彼氏の存在や異常犯罪者、被害妄想の隣人など、とにかく日常では巡り合わなそうな狂気に満ちた人物たちがプレイヤーを狙うため、読者も恐怖感や絶望感を一緒に味わって楽しむことができます。
また毎回違う展開が用意されているので、今回はどんな死の危険に合うのか予測しながら読んでいくのも面白いです。
機転を利かせ乗り越える登場人物たち
毎回死の危険に陥るプライヤーたちですが、絶望的な状況下でも諦めずに立ち向かっていく姿はかっこよく、エキサイティングで見どころの1つのなっています。
毎回、「今回こそ無理死んだな…」と思わせられながらも、機転の利いた反撃の仕方で乗り越えていくのは良い意味で期待を裏切られます。
毎回予測を裏切る展開に興奮しっぱなしになること間違いなしです。
謎に満ち溢れたストーリー展開
『黒脳シンドローム』はとにかく謎が多い作品です。
しかし、読んでいくうちに登場人物も増え、徐々に物語の全体像や主催者の狙いが掴めてきて、読めば読むほど楽しめるようになっています。
ただ、謎が多く理解できない部分が多い初めの方でも、読者を引き込ませる力を持っています。
ストーリー展開や登場人物の心理、謎の空間がもたらすマネキンたちにどんどん知りたいという欲求が強くなり、読む手が止められなくなります。
そういった謎に満ち溢れた暗闇の中から、徐々に光が灯り、全体像が把握できるようになる展開の持っていきかたも、この作品の見どころの1つとなります。
『黒脳シンドローム』はこんな人におすすめ
『黒脳シンドローム』はサイコパスな人間が登場したり、命をかけたゲームをする作品が好きな方におすすめの漫画です。
主人公が理不尽な危険にあう漫画はよくありますが、この作品は別の人に乗り移ってのゲームのため、展開が毎回異なるものになります。
そのため、読んでも読んでも飽きることがなく楽しめます。またストーリー展開もとても上手く、絶妙な加減で謎が徐々に明かされていく焦らされ感はたまりません。
物語が進めば進むほど、謎が明かされながらも謎が広がっていく構成は読者を飽きさせることをしません。
管理人の思う『黒脳シンドローム』が伝えたいこと
黒脳シンドロームからは、どんな状況でも諦めずに立ち向かい続けることの大切さが伝わってきます。
理不尽な犯罪者は現代社会に多く存在し、その犯罪者の事件にいつ巻き込まれてしまうかは、誰も予測できません。しかし、そんな危機的な状況が起こったとしても助かるための道を探していくことが必要不可欠です。
普通に生活していたら、そんな事件に巻き込まれることはありませんが、絶対ないとは言い切れないので、どんな危険性を伝えているような気がします。
また命をかけた主人公たちのゲーム中継や物語の進め方など、どれをとっても楽しめる作品なので、是非一度下のリンクからご覧になってみてください。