SF・ファンタジー

藤本タツキ新作『チェンソーマン』悪魔と戦うダークな漫画のネタバレ感想

藤本タツキ新作『チェンソーマン』悪魔と戦うダークな漫画のネタバレ感想

 

「ファイアパンチ」の鬼才・藤本タツキ先生の新作となる『チェンソーマン』というダークヒーロー漫画。

悪魔の心臓を手に入れてチェンソーの悪魔となれる主人公のデンジが、悪魔と闘うダークなストーリーながらも主人公の気の抜けた性格が、読みやすい独特の雰囲気を放っています。

そして、「次にくるマンガ大賞 2019」のコミックス部門で2位を受賞した作品でもあるので漫画好きな方は必見です。

そんな藤本先生の描く新しいダークヒーロー『チェンソーマン』のあらすじや登場人物、そして見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。

 

新時代のダークヒーロー『チェンソーマン』のあらすじ

藤本タツキ先生が描く新時代のダークヒーロー『チェンソーマン』の設定やあらすじをはじめにお伝えしていきます。藤本先生の独特の世界観に入り込んでみてください。

作品の設定や概要

  • 著者:藤本タツキ
  • 出版社:集英社(週刊少年ジャンプ)
  • ジャンル:アクション・バトル、ダークファンタジー
  • 巻数:9巻(連載中:2020年12月11日現在)

 

設定としては、悪魔がはびこる世界を舞台にしている。

悪魔は、何かしらの物や物質から発生し、トマトの悪魔やゾンビの悪魔などが登場する。悪魔はもとの物質が恐れられているほど強くなる。トマトなどは恐れられる対象でないため、「トマトの悪魔」などは弱いと推測できる。

そして、悪魔は人間を乗っ取ることができ、人間の死体を乗っ取った悪魔は「魔人」と呼ばれ、身体が変形した特徴的な見た目をしている。

あらすじ

父親の借金をヤクザに返済するために悪魔のポチタと一緒にデビルハンターとして活動する主人公のデンジ。

1日食パン1枚で生活するド底辺なデンジは、悪魔に協力したヤクザの残忍な裏切りで体をバラバラにさせられてしまう。

しかし、バラバラになったデンジは悪魔のポチタと融合し、悪魔に変身した。悪魔をその身に宿しながら悪魔を狩る、ダークヒーローの物語が今始まる…。



独特な雰囲気を放つ『チェンソーマン』の主な登場人物

主人公が悪魔になれたり、悪魔と死体が合体した魔人がいたりと独特すぎる雰囲気を放つ『チェンソーマン』のキャラクターたち。

そんな独特な登場人物たちで特にメインとなる者をご紹介していきます。

デンジ

人間だけど、悪魔のポチタと融合し、悪魔になることできる主人公の少年。父親の作った借金を返すためにヤクザの元でデビルハンターをしていて、1日食パン1枚で暮らすほど貧しい生活を送っていた。

ある時、悪魔に利用されたヤクザたちに体をバラバラにされたところで、悪魔のポチタと契約し、チェンソーの悪魔となり生き返って返り討ちにした。そこで公安のデビルハンターに飼われて公安のデビルハンターとして活動することになる。

胸が大好きで行動基準が胸を揉めるかで変わることがある。多くの人が悪魔を憎んでいるが、デンジはポチタの例もあり、悪魔と仲良くなれると考えている。

夢は質素で、食パンにジャム塗ってポチタと食べて、女とイチャイチャして一緒にゲームすることなど。

ポチタ

デンジと一緒に悪魔退治をしていた悪魔。瀕死のところでデンジから血をもらい、デンジを助ける契約をする。悪魔にデンジとともに体をバラバラにされたが、デンジに心臓をあげて、デンジをチェンソーの悪魔として復活させた。

デンジの夢の話を聞くのが好きで、デンジの夢を見るためにデンジに心臓をあげた。

マキマ

公安でデビルハンターを管理しているヒロイン的な存在の人物。そして内閣官房長官直属のデビルハンター。

悪魔になったデンジを抱きしめたりと優しい一面を見せるが、相手には選択肢のない要求をよくする非情な一面も見られる。デビルハンターたちからは一目置かれている。

特別鼻が利いて、悪魔と人間を区別出来たりする。また、強力な能力を持っている。

早川アキ

公安対魔特異4課の部隊に務めている人物。デンジより3年先輩。これまでに同僚を何人も悪魔に殺されてるため、軽い気持ちで仕事していると感じた者には厳しい態度を取る。

家族は全員目の前で銃の悪魔に殺されているため、悪魔に対して激しい憎悪を抱いている。

「狐の悪魔」と力を借りる代わりに体の一部を狐に食わせる契約をしている。

マキマから1番信用されているという理由で、デンジやパワーの首輪として一緒に暮らすはめになっている。



パワー

魔人でありながらも公安対魔4課でデビルハンターをやってる珍しい人物。悪魔の角が生えているのが特徴的。

魔人になる前は超恐れられていた「血の悪魔」のため、パワーの匂いに雑魚悪魔は逃げてしまう。また血の匂いに過敏反応し、血を使った戦いが得意。血から巨大なハンマーなどの武器を出すことができる。

自由奔放で人間をとても嫌っているが、マキマの言うことは素直に聞く。人間も悪魔も嫌いで、猫だけが好き。また平気で嘘をつく性格をしている。

細かい性格的特徴として野菜は嫌い。風呂はたまにしか入らない。トイレで糞はたまにしか流さない。暇なときにノーベル賞を考えるくらいの読者もびっくりの発想力を持っている。

姫野先輩

公安対魔特異4課の部隊に務めている人物で早川の先輩であり、バディ。

早川とバディを組むまでに5人のバディを亡くしている。そのため、いつも「アキ君は死なないでね」と言っている。

「幽霊の悪魔」と契約していて、右目を食べさせたかわりにゴーストの右手を使える。透明で力持ちの便利な力。

荒井君

公安対魔特異4課の部隊に務めている新人。契約している悪魔は狐。

実力不足であるが、やる気は十分。半年間、姫野先輩に鍛えられてきている。

コベニちゃん

公安対魔特異4課の部隊に務めている新人。引っ込み思案だけどかなり動けると姫野先輩から評価されている。

親が優秀な兄を大学に行かせるために、コベニは風俗かデビルハンターのどちらかで働くことを強制されている。

いつも汗を流すほど怯えている。



岸辺(きしべ)

特異1課でデビルハンターをやっているおじさん。デンジとパワーの指導係となり、2人を何度も殺して戦い方を教える。

自分のことを最強のデビルハンターと自称していて、好きなのは酒と女と悪魔を殺すこと。

銃の悪魔

全てのデビルハンターが殺したがっているとても強い悪魔。13年前米国に出現して今もどこにいるかわからない。

銃を使った事件や内戦、暴動が増えて、世界的に銃が前よりも怖がられるようになったあたりで銃の悪魔が現れた。

5分で120万人弱を殺した後に現在まで銃の悪魔は姿を消している。

また銃の悪魔が残した肉片を別の悪魔が食べると力が増す。

サムライソード

人でも悪魔でもない体から剣を出して戦う敵。死んでも沢渡がいれば、生き返れる様子。

本気を出すとスピードがかなり速く目で追えないほどであり、とても強い。

沢渡(さわたり):ヘビ女

サムライソードと共に行動している敵の女。

ヘビを使った強力な攻撃を繰り出し、サムライソードが死んでも復活させる力を持っている強力な人物。悪魔からも恐れられるほどの女。



ダークだけど面白い『チェンソーマン』の3つの見どころ(ネタバレあり)

悪魔となった主人公が悪魔と闘うダークの物語であるが、登場人物たちがコミカルに描かれているので『チェンソーマン』はサクサク読むことができます。

主人公の性格だったり、独特な世界観など見どころに溢れる作品ですが、その中でも特に注目してほしい3つのポイントをここではお伝えしていきます。

欲望に素直なデンジ

義務教育を受けていていない自由奔放な主人公の言動は見どころの1つとなっています。

自身の行動指針がジャムを塗った食パンを食べることだったり、胸を揉むために悪魔退治を頑張ろうとしたり、主人公の気の抜けた感じがダークな描写が多い漫画を読みやすくしています。

主人公のバカだけど笑える考え方や本当に胸を揉めるときはあるのかなどにも注目してもらいたいです。

悪魔が世の中にはびこっている世界観

『チェンソーマン』では悪魔がはびこっているダークな世界観を楽しむことができます。

この作品では、その名前自身が恐れられていた悪魔ほど力が増すといった設定になっています。そのためコーヒーに怖いイメージはないため、「コーヒーの悪魔」がいたら弱いと予想されます。その設定のため、チェンソーの悪魔と融合したデンジの今後の活躍が期待できます。

そして、そんな物や物質が悪魔となって人を襲う世界でデビルハンターと呼ばれる人たちが悪魔と闘うというダークファンタジーな世界観は、怖いながらもどんどん読み進めることができる。

悪魔との戦い

『チェンソーマン』の見どころはなんといっても悪魔との戦いです。

この作品ではトマトの悪魔や人間を奴隷にする悪魔や筋肉の悪魔やナマコの悪魔など変わった悪魔がたくさん登場していきます。その悪魔にバラバラにされたり、騙されたりしながらも、最終的には悪魔をバラバラにする主人公デンジの戦闘は爽快です。

グロイ描写のバトルシーンながらもスカッとする殺し方は、サクサク読めてしまいます。

多種多様な悪魔に対して、チェンソーの悪魔になれるデンジがどのように戦うのかは注目必須です。

>>『チェンソーマン』を無料で読みたい方はこちらから!



藤本タツキ最新作『チェンソーマン』はこんな人におすすめ

『チェンソーマン』は、ダークヒーロー系の漫画が好きな方には必見の作品です。

悪魔がはびこり悪魔が敵となる世界を『チェンソーマン』で描いていますが、主人公はその悪魔を見に宿し悪魔と闘うのです。

そして、主人公の救いのない境遇や平気で人を騙し襲ってくる悪魔、そして悪魔に家族を殺されたデビルハンターたちといったダークな要素が多く、ダーク系の漫画好きにはたまらないストーリーとなっています。

「ファイアパンチ」という衝撃のダークファンタジーを世に放った藤本タツキさんの新作である『チェンソーマン』は是非チェックしましょう。

>>『チェンソーマン』を無料で読みたい方はこちらから!



紹介者が考える『チェンソーマン』の伝えたいこと(感想)

『チェンソーマン』は、自身の夢を叶えるために死ぬ気で生きることの強さを伝えたいように感じます。

この作品の主人公のデンジは、毎日生きるために、ジャムをつけた食パンを食べるため、女性の胸を揉んだりするという夢のために、たばこでも平気で食べたり、悪魔と契約をしたり、悪魔と対峙したりと本当に何でもやります。

胸を揉むという卑猥な行動指針でもその夢を叶えるために考え、行動するデンジはかっこいいです。

『チェンソーマン』を読んで、そういったデンジの夢や生に対する貪欲さを是非見てもらいたいです。

そして今、「U-NEXTの無料トライアル」というキャンペーンを利用すれば、『チェンソーマン』を無料で読むことができるます。この機会に利用してチェンソーマンをタダで見てみてください。

>>『チェンソーマン』を無料で読みたい方はこちらから!

ABOUT ME
ヨル
漫画紹介をしているヨルです! 毎月150冊以上漫画を読むので、その中で特におすすめの漫画を紹介していきます! 次に読む漫画を探してる方はぜひ参考にして頂けたら嬉しいです^^
関連漫画