『人間牧場』人間飼育牧場からの脱獄ファンタジー漫画のネタバレ感想

人間がエルフの食料として管理されている人間飼育牧場から脱出する主人公を描いた漫画『人間牧場』。

人が家畜のように管理されたファンタジーの世界で繰り広げられる、ハラハラドキドキの生活や脱獄の様子に注目が集まる作品となっています。

人が食糧になるダークなファンタジー『人間牧場』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。

ダークファンタジー『人間牧場』のあらすじ

異世界で人間が食糧として飼育されるダークファンタジー『人間牧場』の設定やあらすじをご紹介していきます。

作品の設定や概要

原作：柑橘ゆすら
漫画：さおとめあげは
出版社：竹書房（バンブーコミックス）
ジャンル：SF・ファンタジー、ミステリー・サスペンス
巻数：2巻（連載中：2020年5月14日現在）

設定として、エルフは脂も少なく引き締まっていてヘルシーな商品である人間の肉が大好物であるため、食用の人間を育成する「人間牧場」を運営している。またエルフは透明な腕がいくつも生えていて、圧倒的な力を持っている。

人間牧場の中に人間は500人ほどいるが、エルフは10人程度しかいない。

そのため、エルフは一部の人間をリーダーとして人間を管理させており、また脱獄などの密告をすれば、判定によって出荷を遅らせるといった報酬を与えて脱獄を防いでいる。

そしてエルフに反抗的な態度を取ると薬漬けにされてセントラル懲罰房と言うところに送られる。

人間牧場での食事は、キャベツとパンなどのみで、肉は出ない。牧場の壁を出ようとするとエルフの結界によってケシズミになってしまう。

あらすじ

出典：「人間牧場」、原作：柑橘ゆすら、漫画：さおとめあげは、出版社：竹書房

修学旅行で牧場見学に行くはずだった主人公の橘優希とそのクラスメイト。

しかし、優希たちを乗せたバスは予定のコースを大きく外れ、山奥を走っていたところで黒い穴の中に吸い込まれてしまう。

そして、バスが到着したところは奇妙な植物のあるエルフの異世界。異世界で優希たち人間は、エルフの食糧として人間牧場で管理されるようになる。

食糧となる『人間牧場』の主な登場人物

『人間牧場』の食糧として飼育される人間と飼育するエルフたちをご紹介していきます。

橘優希（たちばなゆうき）

記憶力がよく絵も上手い主人公の少年。エルフ牧場に連れていかれてから、仲間と共に脱獄することを考える。

彰のような力のある存在に憧れがあり劣等感を抱いているが、ときに大胆な行動を平気でする勇気がある。

またクラスメイトの聖川瀬奈に好意を抱いている。

大鳳彰（おおとりあきら）

優希の友達の正義感溢れる少年。かっこよくて優しくて子どものころから彰の周りには人がたくさんいた。

強い相手でも立ち向かう勇気も持っている。

大野夏美（おおのなつみ）

優希と彰と一緒に行動している女の子。ポニーテールで豊満な身体をしているのが特徴的。

異世界のグループ分けでも優希や彰と一緒になる。

聖川瀬奈（ひじりかわせな）

夏美の友達で優希から行為を抱かれている清楚で綺麗な女の子。

異世界のグループ分けでは、華道部の女子生徒が所属しているのを理由に、キモい男がリーダーの班に所属するようになる。

クリス

人間牧場のオーナーをしているエルフ。魅力的な身体をしている美人だが、性格は恐ろしい。

ジェラルド

優希たちのいる清掃グループの責任者のエルフ。物腰が低く優しい雰囲気を放っているが、人間を食糧としてしか見ていないサイコパスな性格をしている。

ヒロト

優希と彰と夏美がいる班のリーダー。はじめは暴力的な印象を見せるが、根は優しく優希や彰にエルフに目を付けられる行動を控えるようにアドバイスをする。

エルフからは人間の送迎を任されている。

ケンジ

優希たちの隣の班の人間。自分のために周りの人間を裏切ることを平気でする。

面白い『人間牧場』の3つの見どころ（ネタバレあり）

出典：「人間牧場」、原作：柑橘ゆすら、漫画：さおとめあげは、出版社：竹書房

人が食糧として飼育され、男女関係なく管理されるダークな異世界ファンタジー『人間牧場』には、たくさんの見どころが存在します。

そんな数ある見どころの中でも特に注目してほしいポイントを3つに絞ってご紹介していきます。

人間が食糧にされている世界

『人間牧場』では、人間がエルフの食糧となって飼育されている世界が見どころとなっています。

エルフの牧場では、肉質を向上させるために人間たちの生活スタイルがタイムスケジュール通りに管理され、シャワーも男女関係なく一緒に浴びせられたり、食事も野菜中心の献立しか用意されなかったり、まさに家畜のような生活を余儀なくされるのです。

そしてそれらは普段人間が豚などに行っているものでもあるため、人間に行われるだけでとても残酷な描写に見えるのは複雑な気持ちになります。

食糧としての生活を余儀なくされた状況や過酷すぎる牧場生活には是非注目してみてください。

人権がなくなった人間たち

また『人間牧場』では、人権がなくなり治外法権となった人間たちにも注目必須です。

政府の運び屋によってエルフに引き渡された人間たちは人権が停止されてしまいます。そのため、エルフの牧場内では何をしても咎められないのです。

そんな状況を利用して、牧場内で権力を握って外では手の届かないレベルの女の子たちに手を出そうとする男が現れたり、人間を裏切ってでもエルフに媚を売ろうとする者が現れたり、人間の欲望がリアルに表現されています。

しかしそんなひどい人ばかりでなく彰のように友達を守ったり、優希のように脱獄することを考え続ける者もいるから、安心できる気持ちも持てると思います。

人の枷がなくなった世界で、人間たちがどのような行動に出るのかもご覧ください。

優希たちの脱獄

そして『人間牧場』では、主人公優希たちの脱獄が見どころとなっています。

人間牧場は壁に囲まれた牧場ですが、壁の外に出たらケシズミになってしまうエルフの結界があり、エルフたちは透明で圧倒的な力を持つ手を持っていたり、人間に脱獄の密告をさせるような仕組みになっていたりと人間牧場から脱出する術がないように思われます。

そんな絶望的な状況でも脱出する術を探し、危険な行為に及ぶ優希たちにはドキドキさせられっぱなしですし、どうやって脱獄を果たすのかも楽しみとなっています。

主人公の優希たちがどのようなエルフの目をかいくぐり脱獄するのか予想しながら、最後まで見届けてみてください。

非倫理的なファンタジー『人間牧場』はこんな人におすすめ

出典：「人間牧場」、原作：柑橘ゆすら、漫画：さおとめあげは、出版社：竹書房

『人間牧場』はダークなファンタジーが好きな方には特におすすめの作品となっています。

物語は異世界ものでありながらも、その異世界が人間を食糧としている場所であり、人が家畜のように管理されている姿が描かれていて残酷なものになっています。

人権をなくした人間たちが凶暴なエルフに虐げられながらも牧場から脱獄するために奮闘する姿は、ドキドキハラハラしながら楽しめて、さらに日ごろ人間の食糧にしている行いを考えさせられるものになっているのです。

そんなダークさとファンタジーが組み合わさった『人間牧場』は、是非一度ご覧になってもらいたいです。

管理人の思う『人間牧場』が伝えたいこと（感想）

『人間牧場』は、日ごろ人間がどれだけ残酷なことをしているかを伝えたいように感じられます。

この物語は、異世界で人間がエルフの食料として管理されている姿を描いたものであり、人間が家畜と同じように与えられた餌を食べ、与えられたスケジュールで生活が管理されて過ごす非情な光景が表現されています。

そんな光景は人が普段動物に行っていることを、人間に行っているだけなのですが、逆の立場になるとどれだけ恐ろしい行為なのかを実感させられます。

人間が食糧として管理されるショッキングなファンタジーとなっていますが、日ごろの行いを考えさせられるものでもあるので、この機会に是非『人間牧場』を読んでみてください。

『人間牧場』は、アプリ「ピッコマ」から無料で読むことができます。
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『人間牧場』の評価まとめと感想

最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。

漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。

当サイトの評価	3.2（記事作成者の評価）
コミックシーモア	1.0（1件の評価）
まんが王国	1.0（3件の評価）
Renta!	2.8（4件の評価）
BookLive	1.0（1件の評価）
めちゃコミック	2.1（196件の評価）