『夜桜さんちの大作戦』漫画のネタバレ感想|スパイ×特殊能力の七兄弟大暴れ!
幼なじみを守るため婿入りしたのはスパイ一家!?特殊能力を持った7人兄弟が大暴れする『夜桜さんちの大作戦』。
スパイアクションならではのダイナミックなストーリー展開もさることながら1話、1巻ごとに登場する個性豊かなキャラクターが作品を盛り上げてくれる『夜桜さんちの大作戦』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。
権平ひつじ先生が描くスパイバトル漫画『夜桜さんちの大作戦』のあらすじ
スパイ一家に婿入りした主人公と7人の兄弟が繰り広げるはちゃめちゃバトルアクションが面白い『夜桜さんちの大作戦』の設定やあらすじをご紹介していきます。
権平ひつじ先生は、19歳の時に投稿した「IBIS」がJUMPトレジャー新人漫画賞(2011年1月)にて佳作を受賞、第10回金未来杯にエントリーした読み切り作品「幻獣医トテク」を週刊少年ジャンプに継続掲載し、金未来杯を受賞するなど、今後大注目の著者の1人です。
作品の設定や概要
- 著者:権平ひつじ(権平ひつじ先生の公式Twitterアカウントはこちらから!)
- 出版社:集英社(週刊少年ジャンプ、ジャンプコミックスDIGITAL)
- ジャンル:バトル・アクション、ギャグ・コメディ
- 巻数:7巻(連載中:2021年3月4日現在)
設定は以下のようになっています。
不慮の事故で家族を亡くし人見知りになってしまった主人公の太陽。彼に唯一寄り添ってくれた幼なじみの六美。2人の仲睦まじさに嫉妬した六美の兄である凶一郎から、理不尽に命を狙われるところから物語は始まります。
六美をはじめ、スパイ一家である7人の兄弟の間では、家族間の殺しは御法度。
異常なまでのシスコンぶりを発揮する凶一郎から六美を守るため、六美の旦那として夜桜家に婿入りする決意した太陽。
そこからスパイ一家としての、壮絶な日常が幕を開けるのでした。
あらすじ
超人見知りの高校生・朝野太陽が話せるのは、幼なじみの夜桜六美ただ一人。
けれど六美は代々続くスパイ一家の娘で、極度のシスコンの兄が太陽排除に動き出した! 自らと六美を守るため太陽がとった手段とは!?
引用)コミックシーモア
個性豊かな兄弟達が暴れまくり『夜桜さんちの大作戦』の主な登場人物
キャラクターの個性がいちいち強い『夜桜さんちの大作戦』。
個性と個性のぶつかり合いとシュールなバトルアクションシーンがクセになる『夜桜さんちの大作戦』の主な登場人物をご紹介していきます。
朝野 太陽(あさの たいよう)
高校2年生の普通の主人公の少年。
家族を不慮の事故で亡くして以来、大切な人がまたいなくなってしまうのでないかという恐怖で人と話すのがトラウマになってしまう。
そんな中、唯一話ができる幼なじみの六美との仲の睦まじさに嫉妬した兄から命を狙われることになる
。しかし、とある作戦で命だけは助けてもらえることに…そして、その作戦とは六美との結婚しスパイ一家夜桜家への婿入りすることだった!?
夜桜 六美(よざくら むつみ)
太陽と幼なじみでクラスのマドンナ。
過保護すぎるシスコンの兄から常に監視されている。
スパイ一家の兄弟の三女として生まれたが、他の兄弟はそれぞれ特殊能力を持って生まれたにも関わらず、六美だけは特殊能力がない。
その代わり六美にしかない異能が備わっていて…?
夜桜 凶一郎(よざくら きょういちろう)
夜桜家の長男。昔のある事件で六美に瀕死の重傷を負わせてしまった自責の念から、六美に異常なまでの執着心を持つようになる。
いわゆるシスコンである。六美のことが心配で、学校で変な虫が付かないようにと昼川という偽名で学校の教頭として太陽たちの学校に潜入。
幼なじみの太陽を敵対視し、常に殺そうと企んでいる。
専用武器「鋼蜘蛛」で糸を自由自在に操る。知性、戦闘レベル共によざくらけ夜桜家No.1。
夜桜 二刃(よざくら ふたば)
夜桜家の長女。小柄でロリ系の可愛らしい見た目とは裏腹に、合気道と柔術に長けでおり、敵を軽々吹っ飛ばすほどの力を持っている。
3歳から訓練して6歳でスパイの初任務に出向いていた。
夜桜 辛三(よざくら しんぞう)
夜桜家の次男。ちょっぴり臆病で、時折ゴミ箱に身を隠している。
トラップを作ったり機械を細工するのが得意。
幼少期から武器がないと眠れない子で、大人になった今も武器がないとまるで役に立たないヘタレと化してしまう。
夜桜 四怨(よざくら しおん)
夜桜家の次女。ドローンを操り攻撃する。
数字分析も得意。ゲーマー兼ハッカー。
夜桜 嫌五(よざくら けんご)
夜桜家の三男。猫の着ぐるみを来ているのが特徴。
仕草、声色、体臭に至るまで、まるで本人さながらの超高性能擬皮技術による変装が得意。
夜桜 七悪(よざくら ななお)
夜桜家の四男。いつも頭にバケツを被っていて表情が読み取れない。
ガタイがよく、体の一部を自由自在に巨大化させて攻撃する。医術にも長けている。
ゴリアテ
夜桜家のペットの犬。
堅井 律(かたい りつ)
不在がちな昼川先生(凶一郎)の代わりに赴任してきた先生。
校則やマナーに厳しすぎるせいで、前任の学校を辞めさせられている。
花輪(はなわ)
プロの運び屋。モノから人まで何でも運ぶスパイ。
仏山 聖司(ほとけやま せいじ)
小泉警察の警官。凶一郎とは何やら接点があるようだが…?
切崎 殺香(きりさき あやか)
尾行と暗殺のプロ。好きになった男性をスパイ技術で粘着して最後は殺すのが好き。
タチの悪いストーカー。針を自在に操り攻撃してくる。
鳩田 飛鳥(はとだ あすか)
表向きは玩具屋、裏の顔は犯罪コンサル会社「ぽぽっぽ本舗」の3代目社長。
偽札製造、ミサイル密売、ヤクザを使って政治家を脅すなど幅広く悪事を働いている。
アニメ化も期待できる『夜桜さんちの大作戦』の3つの見どころ(ネタバレあり)
普段絶対知ることのない裏家業の内情や裏社会のあれこれが丸わかりになってしまう『夜桜さんちの大作戦』にはたくさんの見どころが存在します。
そんな数ある見どころの中でも、特に注目してほしいポイントを3つご紹介していきます。
夜桜家兄弟の愉快なスパイ家業
『夜桜さんちの大作戦』では、兄弟達が繰り広げる様々なスパイ活動や戦闘シーンが見どころとなっています。
裏社会を牛耳るヤクザの本拠地に潜入して悪事を暴いたり、人質としてさらわれた六美を救出するために、命に危険を顧みずスパイならではの身のこなしと頭の機転を利かせて修羅場を掻い潜ったり…手に汗握るハラハラドキドキの展開があなたを待ち受けています。
兄弟それぞれの特殊能力を生かし、任務を遂行する傍ら太陽もその任務に赴きます。兄弟によって異なる任務遂行の戦略や突破法を垣間見ることができ、自分もスパイになったかのような気分を味わうこともできます。
スパイならではのスリルと臨場感をぜひこの作品を通して感じてみてはいかがでしょうか。
太陽の成長
また『夜桜さんちの大作戦』では、スパイ一家の1人としてスパイ家業に没頭し、尋常じゃないスピードで成長していく太陽の様子も見どころの一つとなっています。
ついこの間までただの平凡な高校生だった太陽が、六美の兄である凶一郎からの殺意しかない猛烈なアプローチのおかげで一転、スパイ一家の一員としてスパイ家業に勤しむことになります。
スパイ一家の一員として認められるようになるには、夜桜家が用意した常軌を逸した訓練に耐え抜き、実際に現場でスパイとして任務を遂行しなくてはいけません。
六美を危険から守りたい、その一心で自分の体に鞭を打ちどんな試練が来てもへこたれることなく一人前のスパイとして自分をどんどんと追い込んでいきます。
その成果は、実際の現場で兄弟たちが驚くほど飛躍的な速さで発揮されていきます。
発揮されすぎて、日常生活のちょっとした動作ですら普通の人間の常軌を逸してしまう程の、もはや化物へと太陽を成長させていきます。
そんな並々ならぬ精神力と爆成長する姿につい見入ってしまうこと間違いなしの展開となっていますので、ぜひ注目してみてください。
次々現れる闇の組織
そして『夜桜さんちの大作戦』では、次から次に現れる夜桜家の敵や闇の組織の存在も、見どころの一つとなっています。
裏社会では知らない人がいないほどに名のしれた夜桜家。それゆえに、仕事柄さまざまな凶悪の敵を相手にしていくので、相手の恨みや反感をかって命を狙われることもしばしば。
そんな凶悪な裏組織の面々が各話登場しては、太陽を始め夜桜家兄弟の前に刺客として立ち塞がります。
夜桜家を真っ向から相手するだけあって、現れる刺客はどれも強敵ばかり。そんな敵たちを物ともしない夜桜家最強のスペックを持った凶一郎と全力で敵に挑んでいく太陽の掛け合いもまた、読んでいて面白く、作品の良いアクセントになっています。
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最新刊が待ちきれない『夜桜さんちの大作戦』はこんな人におすすめ
『夜桜さんちの大作戦』は、ハラハラするスパイアクションとギャグ要素の掛け合いが好きな人には特におすすめの作品になっています。
スパイ×特殊能力という面白い掛け合わせによって、普通ではあり得ない超展開が魅力でもあるこの作品。
なおかつ、戦闘になると人が変わったように敵をなぎ倒していく太陽。人見知りで内気だった当初の面影はどこへやら。
メキメキと才能を開花させつつ、バトルシーンでは太陽の人柄の面白さがいい味を出してくれています。
バトルシーンばかりで飽きてしまうこともないですし、特殊能力が使える兄弟たちとの掛け合いも楽しみながら読み進められる作品になっています。
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管理人の思う『夜桜さんちの大作戦』が伝えたいこと(考察)
『夜桜さんちの大作戦』は、家族愛を伝えたいように感じます。
闇社会では知らない人がいないほど有名な暗殺一家である夜桜家。兄弟それぞれが特殊能力を持ち、自分の得意分野でスパイ活動を繰り広げます。
さぞ殺伐とした家庭環境かと思いきや、家族間での殺し合いは禁止という掟を忠実に守っています。兄弟がピンチの時はすかさず助けに行ったり、怪我をした時は独自で治療薬や介抱をしたりと、仲睦まじい光景もちらほら。
もちろん婿入り太陽も嫁である六美のことを1番に考え、日々己を鍛え上げる姿に、若いながらにまさに夫婦愛を見せつけられる場面も。
スパイ一家という殺伐としたイメージが払拭されるくらい兄弟愛、家族愛に溢れた作品です。
残忍な暗殺、スパイシーンだけでなくのほほんとした兄弟達のやりとりにも是非注目してみてください。
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『夜桜さんちの大作戦』の評価まとめと感想
最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。
漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。
当サイトの評価 | 4.0(記事作成者の評価) |
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コミックシーモア | 5.0(2件の評価) |
まんが王国 | ー |
Renta! | 3.4(9件の評価) |
BookLive | 4.8(13件の評価) |
めちゃコミック | 4.3(15件の評価) |
※それぞれ5段階評価となっています。
スパイ漫画は数あれど、平凡高校生が特殊能力を持った夜桜一家に婿入りし、スパイとして暗躍する姿が見ていて爽快です!
これから太陽がどんなスパイに成長していくのか、凶一郎にから命を狙われなくなる日は来るのか、今後の展開がいろいろと楽しみになる要素が満載なので、是非ご覧になってみてください。
『夜桜さんちの大作戦』が気になる人におすすめの類似作品
ここでは『夜桜さんちの大作戦』に興味がある方におすすめ漫画をご紹介していきます。
1つ目の作品は『BLACK BABYLON』です。
『BLACK BABYLON』は、大正ロマンな雰囲気溢れる時代背景を舞台に、秘密結社の陰謀を暴くべく1人の若き少年「ネモ」が暗躍します。
とある調査中に少年はデリンジャー(金庫破り)と呼ばれる威勢の良い青年「不比等(ふひと)」と出会います。
彼と内部調査をする羽目になったその先に待っていたのはスフィンクスと呼ばれる化物でした。化物を倒すためにはか彼らが出題する謎謎に正解しなくてはなりません。
デリンジャーである青年と共に、化物を倒すべく繰り広げられるアクションバトルと謎謎の掛け合いがクセになる作品です。
時代設定は違ど、まさにスパイ漫画の真髄をついた王道にして異彩を放つ掛け合わせが『夜桜さんちの大作戦』と似た部分を感じました。
ネモや不比等と一緒に謎謎の答えを考えながら読み進める楽しさも味わえますので、是非チェックしてみてください。
下の記事では『BLACK BABYLON』の詳しい内容や無料で読む方法をご紹介しています。
2つ目の作品は『ご主人様のしかばね』です。
超がつくほどのお人好しな主人公の言見(ことみ)は、ティッシュ配りをしていたメイドのウルスラにそのお人好しさから「ご主人様力」を認められ、人を残忍に傷つける悪しきメイド、ステップガール討伐を依頼されます。
戦闘メイドでもあるウルスラと、持ち前の優しさと明るさで敵に立ち向かう言見の奮闘を描くシュールギャグバトル漫画です。
平凡だった主人公が、驚異的な戦闘能力を兼ね備えたメイドのウルスラと成長していく様子が、平凡高校生の太陽と特殊能力を持った夜桜一家のタッグと重なる部分があると思いました。
戦闘中もシリアスすぎず適度なボケも挟まれていて、くすりと笑いながら読み進めることができる作品なので、気になる方はこちらの作品もご覧ください。
下の記事では『ご主人様のしかばね』の詳しい内容や無料で読む方法をご紹介しています。