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『プラチナエンド』自殺未遂者が神候補として戦うバトル漫画のネタバレ感想

『プラチナエンド』自殺未遂者が神候補として戦うバトル漫画のネタバレ感想

 

「デスノート」や「バクマン」を手掛けた鬼才、大場つぐみ×小畑健のタッグが送る『生』や『幸せ』をテーマにした新作の『プラチナエンド』というバトルファンタジー漫画。

自殺未遂者が神候補となり、神になるために知力や財力や暴力を武器に命を懸けたバトルを繰り広げる…。

人気沸騰の『プラチナエンド』の設定やあらすじ、登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。

 

自殺未遂者が神になる?『プラチナエンド』の衝撃のあらすじ

漫画「デスノート」を手掛けた大場つぐみ×小畑健のコンビらしく、凝りに凝られた設定とストーリー展開で人気を博している『プラチナエンド』。

まずは、ちょっと複雑な設定と興味性抜群のあらすじをご紹介します。

作品の設定や概要

  • 原作:大場つぐみ
  • 漫画:小畑健
  • 出版社:集英社(ジャンプコミックスDIGITAL)
  • ジャンル:SF・ファンタジー、ヒューマンドラマ

現神がやめたいと言い出し、次の神を決めるために、世界一人口密度の高い都市東京から13人の神候補を13羽の天使に選ばせた。

選べるのは生きる希望をなくした人間。それは裏を返せば今の世の中に不満があったり、変えたいっておもいがあるため。

神になった人間は欲しいものは何でも手にいれることができる。

つまり、すべての幸運を自分のものにできる人間が決まるということ。そして、天使は選んだ人間が神になれば、天使の業を終え、その神の傍で穏やかに生きることが許される。期限は999日。

神候補の武器

  • 天使の羽:人間の目には見えない速さで飛ぶことが可能。
  • 赤い矢:刺された人間は男女問わず、刺した人間のことを33日間好きになってしまう。また1人にさせるのは1回だけ。(例:自殺を命じると自殺もさせることが可能な場合もあるほど強力)
  • 白い矢:刺された人間は100%百発百中一瞬で死ぬ。もうすぐ死ぬ人を苦しませず、安らかに眠らせる”安楽死の矢”として特級天使は白い矢を持っている。

矢は百発百中であるが、例外があり、天使の羽の方が矢よりもスピードが速いため天使の羽で逃げれば当たらない。

矢の射程距離は31.6mで1本目と2本目の間には2秒必要。赤い矢と白い矢がある場合は、両方用意すれば、2射目を放つのは0.3秒程度のラグで済む。

神候補になり、天使の羽や矢をもらった人間は、天使の羽や矢を取られたら死んでしまう。

天使の設定

  • 特級:白い矢、赤い矢、天使の羽の3つすべてを与えることができる。
  • 1級:赤の矢と天使の羽の2つを与えられる。
  • 2級:赤い矢、もしくは天使の羽のどちらか1つを与えることができる。

特級は何かに卓越した天使に与えられる。

あらすじ

家族を事故によってなくし叔母に引き取られたが、奴隷以下の虐待を受け、学校でも毎日いじめられる日々を過ごしていた主人公の架橋明日。

幸せになれないと悟り、マンションの屋上から飛び降り自殺をしたところを天使のナッセに助けられる。

ナッセは架橋明日を幸せにするために、次の神様になる可能性のある神候補に選んだが、同じく神候補に選ばれた他の12人と衝突することに…。



自殺未遂×天使『プラチナエンド』の主な登場人物(ネタバレあり)

自殺未遂者と天使という奇妙な組み合わせの登場人物を一挙公開します。

架橋明日(かけはし みらい)

幸せになれない人生に諦めて自殺をしようとしたところをナッセに助けられる。7歳のときに自分以外の家族がみんな死んでしまって、叔母に引き取られたが、虐待行為など奴隷以下の行為を受けていた。

窮地に立たされても白い矢を撃つことをためらうお人好し。優しさに溢れている。しかし、発想力が優れていて、機転の利いた思考で度々窮地を脱する。人望にも溢れ信頼を得ていく。

ナッセがパートナー。そして、動体視力が非常に高く、矢が飛んできても自分の矢で正確にはじくことができる。

花籠咲(はなかご さき)

架橋明日と同じ高校に通う幼馴染のヒロイン。幼馴染であった明日がいじめられているのを助けることができず、周囲に同調したことに罪悪感を抱いていた。

そのため、明日に謝ろうと追いかけたところ、明日の飛び降りる場面を見てしまい、逃げ出して自殺を決意した。そこでルベルと出会う。明日や六階堂との生活で徐々に暗い気持ちが変わっていく。

六階堂七斗(むかいどう ななと

末期がんを患っているため生きる希望をなくしたところバレに出会い神候補になる。妻や子どもいて、さらにお腹の中にも子どもいるお父さん。

とても優しい人物でメトロポリマン(生流奏)が神になる世界を止めるために奮闘する。

神宮球場で探偵を雇い神候補らしき人物を探したところ、主人公たちを見つけて仲間になる。

生流奏(うりゅうかなで):メトロポリマン

メイザをパートナーに持つ神候補。普段は優秀でかっこいい高校生として活動していて、メトロポリマンとして神になるために神候補を次々に殺した冷徹非道な人間。

妹を生き返らせるために神になろうとする。ちなみに妹は冷凍保存されている。



底谷一(そこたに はじめ)

生まれたときから貧乏でブサイクで、思春期にそれがピークを迎え首吊り自殺をしようとしたところをバルタに出逢う。自分の容姿をひどく嫌っていて、整形を施す。メトロポリマンをテレビで見て、そのかっこよさに心酔している。

咲に赤い矢で刺されたため、咲のことを好きになり、最後は咲を守って神候補から離脱する。

結糸向(ゆいと すすむ)

ペネマをパートナーに持つ神候補。生流奏に赤い矢を刺してコントロールしていた。

生流奏と架橋明日の戦いに感動し、架橋明日に神になってほしいと考えている。そして世界中の人間に神を選ぶために神候補を探すことをお願いしている。

ロドリゲス頓間(ろどりげすとんま)

赤い矢を使って女性有名人を次々にコントロールした芸能人。メトロポリマンに白い矢で殺される。

田淵(たぶち)

大学受験に失敗し1浪したため、人生に絶望し、畠山と遊びつくして遊びつくして死のうとしたところを神候補になる。神宮球場でメトロポリマンに殺される。



畠山(はたけやま)

大学受験に失敗し3浪になったため、田淵と一緒に自殺をするところで天使に遭い、神候補となる。神宮球場でメトロポリマンに殺される。

ちーちゃん

学校でいじめられていて死のうと思ったが、天使の羽をもらい生きるのが楽しくなった女の子。翼しかもたないため、メトロポリマンを恐れて田淵たちの仲間になろうと登場した。

しかし、メトロポリマンに赤い矢で刺され、利用された後に白い矢で殺された。

手毬由理(てまり ゆり)

数回の自殺未遂の経験がある無職の23歳の女性。真実の天使ヤゼリがパートナー。

赤い矢を手に入れてからは、贅沢三昧な毎日を送っていて、神になることにまるで興味がない。安全のために自ら警察のもとにいった。そして、Instagramがとても好き。

南河

2級天使がついている神候補。赤い矢で彼女を作って生活をしているだけで、とてもビビリな性格。



中海修滋

両親や祖父、友達が立て続けに亡くなっているため警察に目をつけられた神候補。赤い矢で自殺を促す行為をしている。

ナッセ

架橋明日のパートナー。明日を幸せにするために神候補に選んだ。明日の幸せのことしか考えておらず、天使にも関わず人を殺すことを勧めたり、泥棒をすることを勧めたりもする。

卓越した純真無垢さを持っている特級天使。そして嘘を見抜くことにも長けている。

ルベル

悪知恵の天使と言われている2級天使だった咲のパートナー。

プライドが高いが咲に対する思いやりを強く持っていて、咲のために1級天使になるために努力した結果、感情の天使として1級になることに成功する。

バレ

現在は1級天使で六階堂七斗のパートナー。知識の天使として特級になった経験があるが、知識をひけらかしたことが原因で1級に降格させられた。



メイゼ

無級から特級になった天使で生流奏のパートナー。セクシーな見た目の欲望の天使。

特級天使であるのに、死体を運ぶ仕事をするのをひどく嫌っている。

エグラ

田淵のパートナーの1級天使。田淵がメトロポリマンにすぐに殺されてしまったため活躍はしていない。

エマカ

畠山のパートナーの1級天使。畠山がメトロポリマンにすぐ殺されてしまったため活躍はしていない。

バルタ

1級の勘の天使。谷底一が神候補になれば、面白いことになると予測してパートナーになった。影でペネマと交流をしていて、怪しさがある。



ペネマ

結糸のパートナーで1級の遊戯の天使。影でバルタと交流をしていて、裏のある天使。

ルタ

ロドリゲス頓間のパートナー。2級天使であるため、神になる人間を選ぶことは難しいと判断し、早々に離脱することを望んでいて、思惑通り1番初めに離脱した。

ジャミ

神宮球場でメトロポリマンに殺されたちーちゃんのパートナーである2級天使。

ちーちゃんをために叫んで助けを求める優しさを持っている天使。

ヤゼリ

真実の天使であり、自称2級天使。手毬由理のパートナーで手毬が堕落していることにイライラしている雰囲気をもっている。

オガロ

1級の闇の天使。中海のパートナー

ムニ

破壊の特級天使。今後、物語のキーになる存在だと予想される。パートナーは現在(2019年1月)は不明。



迫力満点の『プラチナエンド』の見どころベスト3

圧倒的な画力で表現された迫力満点の世界観に、物語の緻密さが合わさった最高の作品である『プラチナエンド』の見どころを3つご紹介します。

垣間見える心理戦

神候補は「天使の羽」や「赤い矢」、「白い矢」といった人智も及ばない凄まじい力を手に入れていますが、制限や設定が多く、それを駆使した戦いを行います。

「矢」に飛距離などを考えて戦略を立てたり、相手の天使の情報や相手の状況からの探り合いを演じたりと心理戦要素もとても楽しめます。

機転を利かせた対応や思いもよらぬところで取引があったりと、良い意味で読者の期待や予想を裏切る物語となっています。そういった知力勝負も『プラチナエンド』の見どころの1つです。

神候補たちの神々しい戦い

1度は自殺を決意した神候補たちなので、生流奏をはじめとしてぶっ飛んでいる人間が多いです。そして、圧倒的な画力による、天使の翼や矢を用いた戦闘シーンの激しさには大興奮間違いなしです。

そして、ぶっ飛んでいる神候補たちの激しいバトルですが、天使から得たアイテムやバトル描写はとても美しく見ていて飽きることがありません。

漫画ですが、リアルで迫力ある画力は映画を見ているような錯覚にも陥ってしまうほどです。神々しくてかっこいい戦闘シーンにも是非注目してください。

死を決意した者たちの心の変化

主人公の架橋明日や花籠咲のように自殺を決意した人間が天使に出逢い、他の神候補と交流を重ねることで生きることの楽しさや守りたい人のことを深く考えるような変化が生まれ、成長していく姿も見どころの1つです。

絶望を感じた経験があるからこそ、生きていることの喜びを深く感じ、死を恐れながらも成長していくシーンは胸が熱くなります。

心の葛藤や変化も見ていて、感情動かさる素敵な場面ですので、是非ご覧ください。

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面白すぎる『プラチナエンド』はこんな人におすすめ

漫画好きなら誰でも好きになってしまう作品であり、漫画好きでない方でも楽しめる、誰にでもおすすめできる漫画です。しいてあげるなら、バトル漫画が好きな方にはたまらない作品です。

リアルでうますぎる画力が繰り広げる熱いバトルや人物描写、ストーリー展開はどれも超一級で、さすが「デスノート」や「バクマン」を手掛けた大場つぐみさん×小畑健さんのコラボ作品です。

バトル面が終始ありながらも心理戦もあり、そしてヒューマンドラマも楽しめるので、満足のお腹いっぱいになれる漫画ですので、多くの方に読んでいただきたいです。

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管理人の思う『プラチナエンド』が伝えたいこと

『プラチナエンド』では、読者に伝えたいことがたくさんあるように思いますが、特に伝えたいことは「生きることの大切さ」だと感じます。

幸せのなかった過去や自分の罪に侵され生きることが苦痛になった登場人物たちも、深層心理では死にたくないと思っているのです。そして、それに気づき生きる希望を見つけるために努力することで生きているという当たり前のことが楽しく幸せな気持ちに変わっていく描写が見受けられます。

誰にも死ぬほどのつらい思いをした経験はあると思いますが、それでも死を選ばすに生き続ける選択をすることで、死んでいたら味わえない幸福を掴むことができるということを読者に知ってほしいという思いが伝わってきます。

深い話が多く考えさせられるシーンに溢れているので、是非『プラチナエンド』を読んで楽しむことはもちろん「生きる」ということも考えてみてほしいと思います。

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ヨル
漫画紹介をしているヨルです! 毎月150冊以上漫画を読むので、その中で特におすすめの漫画を紹介していきます! 次に読む漫画を探してる方はぜひ参考にして頂けたら嬉しいです^^
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