『僕の心のヤバイやつ』ニヤニヤ系青春格差ラブコメ漫画のネタバレ感想
陽キャ美少女×陰キャ少年のニヤニヤ系青春格差ラブコメディの『僕の心のヤバイやつ』。
「次にくるマンガ大賞 2019」にノミネート、さらに「次にくるマンガ大賞 2020」ではWebマンガ部門で1位に輝いた話題作であり、ニヤけてしまうこと間違いなしの微笑ましいラブコメディ漫画となっています。
読めば心が温まる『僕の心のヤバイやつ』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。
次にくるマンガ大賞ノミネートの『僕の心のヤバイやつ』のあらすじ
「次にくるマンガ大賞 2019」にノミネートされ、話題沸騰中である陽キャと陰キャの格差ラブコメディ『僕の心のヤバイやつ』の設定やあらすじをご紹介していきます。
読めば思わずニヤける微笑ましいラブコメが繰り広げられているので、是非ご覧ください。
作品の設定や概要
- 著者:桜井のりお(桜井のりお先生のTwitterアカウントはこちら!)
- 出版社:秋田書店(少年チャンピオン・コミックス、マンガクロス)
- ジャンル:ラブコメ、学園
設定として、主人公の市川京太郎は陰キャであり、被害妄想が強いため陽キャは自分のことを見下していると考えていた。
そして、その感情と厨二病が交わり、クラスメイトを殺害する妄想ばかりをしていた。
うってかわって、ヒロインの学校イチ美人の陽キャである山田は、モデルなどもこなしていた。そして、彼女は陰キャな市川に対しても見下すような態度は一切取らなかった。
あらすじ
教室で本ばかり読んでいる陰キャ主人公の市川京太郎は、学園カースト頂点の美少女ヒロイン山田杏奈の殺害妄想をしてほくそ笑んでいるような学校生活を過ごしていた。
しかし、山田を観察していくうちに、市川が思う「底辺を見下す陽キャ」とは全然違うことに気づいていく。
そして山田と関わることが増えていく中で、市川の心や行動に変化が訪れる…
個性があって面白い『僕の心のヤバイやつ』の主なキャラクター
『僕の心のヤバイやつ』で、登場するキャラクターはみんな個性が強くて、見ていて思わず笑ってしまいます。
そんな個性があって面白い主な登場人物たちをご紹介していきます。
市川京太郎(いちかわ きょうたろう)
ちょっと頭がおかしい主人公の男子中学生。いつも教室で本を読んでいて、図書館が自分の居場所である陰キャラ。
クラスで目立たない生徒で友達もいないが、「殺人大百科」などの変わった本を読んでいて、血に飢えた獣のように、いつもクラスメイトを殺害する妄想ばかりをしている。
そして、最も殺したい人は学校イチ美人で雑誌のモデルなどもやっている山田。彼女の綺麗な顔が苦痛に歪むのを見たくてたまらない。
そんな市川には小説の構想などをしていたり、絵が上手かったりといった特技がある。
山田杏奈(やまだ あんな)
学校イチ美人で雑誌のモデルもやっている市川と同じクラスの背の高い可愛い女の子。そして、とにかく天然で面白い性格をしている。
昼休みに図書館でお菓子などを食べるのが日課。パーティー用のお菓子も1人で食べたり、常にお菓子のことを考えていたりととにかくお菓子が大好き。
ちなみに、面白いが最大の褒め言葉。モノとの距離感を掴むのは苦手。
神崎(かんざき)
市川のクラスメイトの坊主の男子。
ぽっちゃりな子が好きで、同じクラスのふくよかな女の子である原さんに好意を抱いている。
太ければ太いほど、3ケタでもいいほど、太っている人が好きという特殊性癖を持っている。
原(はら)
市川のクラスメイトのふくよかな体の女の子。
クラスメイトの神崎君からは好意を抱かれている。
ダイエット中で、猫通で、絵を描くのが上手い。
足立(あだち)
市川のクラスメイトの短髪でやんちゃな男子。
なにかと女子にちょっかいを出したがったり、エロいことばっかり考えている多感な子。しかし、意外とピュアで山田に好意を抱いている。
ちなみに市川の頭の中では、もう殺すところがないくらい何度も殺されている。
太田(おおた)
市川のクラスメイトの太っている男子。市川からは心の中で「ブタ」と呼ばれている。
いつも足立や神崎たちと一緒にいる。
小林ちひろ(こばやし ちひろ)
市川のクラスメイトで山田の親友で彼氏的な存在の小さい女の子。
市川からは心の中で親しみを込めて「彼氏さん」と呼ばれている。
何かと気遣いもできて、優しくて、時には厳しくなれる出来た性格をしている。
アレルギーでスナックは食べれない。
関根萌子(せきね もえこ)
市川のクラスメイトでギャルのような見た目のビッチな女の子。
山田たちといつも一緒に過ごしていて、男子が絡んできたときは山田を守りながら、男子との会話を楽しんでいる。
また男慣れしているため、男子の下心を察知するのが早い。
吉田芹那(よしだ せりな)
市川のクラスメイトで、山田たちといつも一緒に行動している女の子。
優しいけど、ボーイッシュな性格をしている。山田とは同じ小学校に通っていた。
山田からは「にゃあ」と呼ばれている。
南篠(なんじょう)
市川から「ナンパイ」と呼ばれている先輩。山田のことを執拗にナンパするため、市川からは危険視されている。
金生谷倫(かなおや りん)
山田の鼻にバスケットボールを当ててケガをさせてしまった女の子。
吉田芹那とは同じ小学校で、2人は少し怖い印象のキャラだった。少しプライドが高く、素直になれない性格をしている。
ニヤけずにいられない『僕の心のヤバイやつ』の3つの見どころ(ネタバレあり)
『僕の心のヤバイやつ』では、登場人物たちのボケやツッコミや、甘酸っぱい青春シーンなど見どころがたくさんあるニヤけが止まらない作品となっています。
そんな物語の中でも特に注目してほしい見どころを3つに厳選してご紹介していきます。
山田の天然ボケと市川の心の中の的確なツッコミ
『僕の心のヤバイやつ』では、山田の天然ボケと市川の心の中の的確なツッコミのやりとりが笑えるラブコメとなっています。
ヒロインの山田は、美人だけどちょっと抜けていて、お菓子のことしか考えていない天然です。雑誌に少し載っただけでサイン待ちをしようとしたり、ナンパされた時も無知設定で返答したり、学校でねるねるねるねを作ろうとしたり、行動がいちいちクスッと笑えてしまうのです。
その山田を陰ながら見ている市川が、読者の代わりに山田の天然ボケに対して的確に突っ込んでくれるので、コントのような物語が繰り広げられています。
2人の天然ボケと心の中のツッコミを見ていると、微笑ましくて、和んで幸せな気持ちになれて、笑顔になれるので、是非とも見てもらいたいです。
山田と市川の距離感
また作者の桜井のりお先生も意識している2人の距離感には注目必須です。
はじめの頃は、山田が市川からモノを借りても直接返さず机の上に置いていくような距離感でした。
しかし、市川が影ながら他の人の助けたりしているのに気づいたり、市川の面白さを知ったり、共同作業などをしていくうちに、気軽に話すようになったり、ふと目が合うような距離感になっていくのです。
徐々に近づいていく2人の距離感はリアルで、見ていて微笑ましく、愛おしくなるものになっているので、是非距離感も楽しんでください。
市川の心の変化
また『僕の心のヤバイやつ』では、主人公の市川の心の変化も見どころとなっています。
はじめはクラスメイトや山田を殺すことばかり考えていた市川ですが、山田が泣いているときに助けようとしたり、猫真似の共同作業をしたり、ナンパしているのを助けたりしていくうちに、「どうでもいい」と思ってた気持ちに変化が訪れるのです。
山田と自分は違う世界の人間であると思いながらも、高まる心を止められずにいる市川の心と行動の変化は、見ていて温かい気持ちになるので、是非注目してもらいたいです。
陰キャがかっこいい『僕の心のヤバイやつ』はこんな人におすすめ
『僕の心のヤバイやつ』は陰キャな男子やラブコメ好きな方には特におすすめの作品です。
主人公の市川がクラスなどで目立たない陰キャなので、市川の心の声や行動に陰キャの方は共感できると思いますし、陰キャと学校イチの美人のラブストーリーが繰り広げられるため、読んでいて憧れるような気持ちになります。
そして目立つのが嫌いだけど、山田を助けるために、自分を犠牲にしながら失敗しながら頑張る市川には勇気をもらえると思います。
そんな陰キャな市川と陽キャで人気者の山田の繰り広げる物語は痛快で、思わず笑ってにやける内容になっているので、ラブコメ好きな方全員におすすめです。
「次にくるマンガ大賞 2019」にもノミネートされるほどの話題作であり、本当に見ていて笑顔になれるラブコメとなっているので、是非ご覧になってみてください。
管理人の思う『僕の心のヤバイやつ』が伝えたいこと(感想)
『僕の心のヤバイやつ』では、陰キャでもラブコメのような恋愛ができるということを伝えたいように感じられます。
主人公の陰キャな市川は、はじめの頃は自分は人から見下されていると考えていて、周りの人間を殺すような妄想ばかりを繰り広げていました。
しかし陽キャな山田と接して、見下しているような態度を取られず、一緒にいるだけで楽しくなるような時間を過ごしたりしていくうちに、人を殺すことばかり考えていた市川が自分を犠牲にしてまで人を助けようと変わっていくのです。
そして、陰キャな市川と陽キャの山田が徐々に距離が近くなっていく姿を見ていると、陰キャでも人のために頑張ればラブコメのような恋愛ができると思えるようになってきます。
『僕の心のヤバイやつ』では、陰キャの陰ながらの葛藤や努力が描かれていて、読んでいて勇気をもらえて、さらに話がとても面白いので、是非多くの方にご覧になってもらいたいです。