バトル・アクション

『アンデッドアンラック』漫画のネタバレ感想|最高の死に方を探すバトルSFファンタジー

『アンデッドアンラック』漫画のネタバレ感想|最高の死に方を探すバトルSFファンタジー

 

不死の体を持つ男と、触れた者に不運を呼ぶ体質を持つ少女が、次々現れる敵に立ち向かいながら最高の死を探すSFファンタジー漫画『アンデッドアンラック』。

『次にくるマンガ大賞 2020』のコミックス部門で1位に輝いた作品です。わたしも週刊誌の方で毎週楽しく読ませていただいます!

1話を読んだ時はギャグ寄りの漫画なのかな?と思っていたのですが、設定がしっかりしていてヒーロー、ヒロインに好感が持てますし、次々登場する特殊設定を持った登場人物たちに厨二病心をくすぐられます!

理(ルール)から逃れ、最高の死を得るため奮闘する男女の恋(?)とバトルのSFファンタジー、『アンデッドアンラック』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。

 

不死と不運の出会いから始まる痛快バトルファンタジー『アンデッドアンラック』のあらすじ

作り込まれたSFファンタジーの世界観の中で、否定者と呼ばれる特殊な能力者たちが自分のため、世界のために闘うバトルファンタジー漫画、『アンデッドアンラック』の設定やあらすじをご紹介していきます。

作品の設定や概要

 

設定として、『否定者』と呼ばれる特殊な体質を持つ人間が存在する世界です。その能力はある日突然発現するもので、否定者は自己か他のルールを否定し、時に大きな事故を起こせるほど強大な能力を持っています。

ヒロインで不運(アンラック)の否定者、出雲風子は、その能力で人を傷つけてしまうことに耐えかね、自殺しようとしているところで、不死(アンデッド)の体を持つ否定者と出会います。

アンデッドと出会って生きることに希望を持った風子は、アンデッドと共に、UMA(怪物)や未知の現象を管理している対未確認現象統制組織、『ユニオン』に所属し、10人の否定者で構成された特殊チームに入ることに。

この世界の理(ルール)を新しく追加している古代遺物(アーティファクト)が出すクエストに挑みながら、不死がアンラックの最高の不運で死を得るため奮闘していく。

悪辣、暴虐で真っ裸だけど、憎めないピカレスク・ヒーローが活躍する恋ありバトルありのSFファンタジーストーリーとなっております!

あらすじ

死を覚悟した風子の前に現れたのは、不死の体を持つ謎の男。

触れた者に不運を呼ぶ風子の力によって死ぬため、風子と行動を共にすることを決めたアンデッドのアンディだが、二人にある組織からの追手が迫って―!?

引用)コミックシーモア



世の理を否定する者たち『アンデッドアンラック』の主な登場人物

大事故を起こせるほどの力を持った、様々な否定の能力者が登場する『アンデッドアンラック』の登場人物たちをご紹介していきます。

否定者以外にも魅力的な人、UMAが登場するので、ぜひいろいろな登場人物たちそれぞれの魅力を知っていただきたいです!

アンディ

アンデッド(不死)の能力を持つ否定者。体を切断されたり爆破されても自在に超再生させることができる。戦闘には慣れていて、世界中に自身の武器庫があり、普段は刀を背中に刺して持ち歩いている。

自殺しようとしていた風子に接触し、自分に最高の不運をもたらして死なせてもらえるよう、風子からの好感度を上げ、命を守ると決める。そのためにユニオンのメンバーとなる。

200年近く生きており、幼い頃の記憶がない。ちょっと下品で荒っぽいところもあるが、優しく紳士な面もある。額の左側にカードが刺さっており、記憶を封じている。取ると別人格になってしまう。

外見は20代半ばくらいで止まっている。痛覚はあるがノイズのような感覚らしい。趣味は流行りのものを楽しむこと。好物はチーズバーガーとバドワイザー(ビール)。

出雲 風子(いずも ふうこ)

アンラック(不運)の能力を持つ否定者。触れた者に不運を呼ぶ。好感度が高い相手と接触するほど、より大きな不運をもたらす。

不運は接触面積、好感度、触れ方、時間などで決まるが、自分で能力を操ることはできない。

現在18歳。8歳の時に能力が発現し、両親を乗せた飛行機大事故を起こしてしまう。それ以後10年近く人を遠ざけて生きてきた。

好きだった恋愛漫画が完結し、読了したのを機に自殺しようとしていたところでアンディと出会い、生きることに望みを持つ。

戦闘には不安がありおどおどしているが、真面目でときに機転を利かせてアンディをサポートする。趣味は少女漫画とゲーム。好物はワサビが入っていないお寿司。

ボイド

不可避の能力を持つ否定者。他者の回避を否定する。シェンと共にアンデッドの捕獲、アンラックの処分をしに来て戦闘となる。体を機械で覆っている。

元ボクシングへビー級の世界王者。試合中に能力が発現し、相手の選手を死なせてしまう。業界を去り、やけになっていたところをユニオンにスカウトされる。



シェン

ユニオン特殊チームのメンバー。中国人の否定者。相手の心理的な行動を否定する能力を持っている。(具体的な能力は2巻で明かされるため、お楽しみに!)功夫(クンフー)の使い手。

ユニオンの命でボイドと共にアンディと風子を気に入り、ユニオンへの加入を勧める。年齢不明で趣味は修業。好物はムイちゃんの手料理(特に小籠包)。

ムイ

シェンが従える唯一の直属の部下の女性。中国人。17か18歳。否定者ではなく、ユニオン特殊チームのメンバーではない。

シェンに大恩がある。クンフーの使い手で、よくシェンのトレーニングに付き合っている。趣味は料理と修業。好物はシェンと一緒に作った小籠包。

ジーナ

不変(アンチェンジ)の能力を持つ否定者。素手と素足で触れた生物意外の形の変化を否定する。主に空気の変化を操ることで敵を拘束する。

アンディに好意があり、50年前に初めて会った時に一目惚れした。一度アンディを捕まえているが40年前に逃げられ、それ以降アンディのことを探し続けていた。

年齢は66歳だが見た目は16歳。身長155cmほどで、頭にかぶっている大きなベレー帽をフリスビーのように投げて攻撃する。趣味は絵とJKファッションをすること。



クローゼス

服のUMA。ユニオン内で管理されていた。人の身体にとりつき、その人間が最も欲している服に変化する。その服に魅了されると身体の自由を奪われて暴れ出す。

スポイル(SPOIL)

腐敗のUMA。一定の範囲に入った者に呪いをかける。呪いにかかった者の腹部には数字が刻まれ、カウントが0になると腐敗してゾンビになってしまう。

ケン

スポイルに襲われた街の生き残りの少年。保育園に通っている。

ミィ

スポイルに襲われた街の生き残りの少女。保育園に通っている。



面白い!『アンデッドアンラック』の3つの見どころ(ネタバレあり)

読み進めるほどに深くなっていくファンタジーの世界観、激しいアクション、ラブコメディストーリーから目が離せない!『アンデッドアンラック』には、たくさんの見どころ存在します。

そんな数ある見どころの中でも特に注目してほしいポイントを3つに絞ってご紹介していきます。

普段は粗雑なアンディの紳士さ

言ってることとやってることが真逆に感じつつも、惚れてしまうほどかっこいいアンディの言動にご注目ください。

アンディは暴虐なところがあり、戦闘で斬られたり爆破されるたびにすぐ服を破くので、よく真っ裸になる変質者なところがありますが、その実とても紳士な面があります。

自分に最高の死をもたらしてもらうために風子の好感度をあげようとしているだけでなく、相手をちゃんとみて接しているように思います。

長く生きてきてたくさん闘ってきているため淡白なところもありますが、アンディの男らしいところには惚れてしまうことでしょう!アンディのかっこいい言動にご注目ください!

作り込まれたSFファンタジー

細かくてわかりやすいSFファンタジーの設定にご注目ください。

まず、否定者たちの能力のルールです。でたらめに能力で否定するわけではなく、その否定する範囲があって、否定者は自己か他のルールを否定します。

自己対象もしくは他対象、任意発動もしくは強制発動など、そのルールの中で能力を使いこなして戦闘しているので、バトルは派手でも理屈自体はシンプルでわかりやすいです。

アンディたち登場人物も、そのルールを分析しながら頭脳的に戦っているのでただの肉弾戦と違ってバトル描写に深みがあります。

また、彼らが着ているスーツは耐弾耐刃だったり、ネクタイで言語の通訳ができたりと、厨二病心もくすぐる面白い設定がたくさんありますのでご注目ください!

続きが気になる!世界の理と風子たちの運命

なんと言っても、ストーリーが面白くて続きが気になる世界観にご注目ください。

ユニオンの否定者たちは、最初に発見されたという古代遺物(アーティファクト)の、黙示録(アポカリプス)というしゃべる本からクエストを与えられ、それをこなさなければなりません。

そのクエストは他の否定者の捕獲や調査などが主ですが、失敗するとペナルティとして世の理が追加されます。そしてあと2つペナルティを受けると世界に何かが起こるようで…。

ペナルティの数がいっぱいになってしまった時、世界に何が起こるのか?その時風子たち否定者はどうなってしまうのか?続きが気になる壮大なストーリーとなっているのでご注目ください!

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ギャグありアクションありの王道少年漫画『アンデッドアンラック』はこんな人におすすめ

『アンデッドアンラック』はギャグありバトルありのSFファンタジー漫画が好きな方に特におすすめの作品となっています。

ここ最近の週刊少年ジャンプ作品はギャグコメ要素の多いファンタジー漫画の新連載が多いように感じています。コメディのような面白さと、独自のファンタジー世界観があります。

その中でもアンデッドアンラックは主人公のアンディが暴虐なのに男前で、ヒロインの風子を守りながら大迫力の闘いを繰り広げます。

風子も守られているだけでなくて、時に自分の意思で機転を利かせてアンディをサポートする姿がかっこいいし、ラブコメの要素もあってストーリーが面白いです。

否定者という設定も面白くて、かっこいい必殺技や真似したくなる能力があって少年心や厨二病心をくすぐるようなストーリーになっています!

絵もはっきりしていて読みやすく、まさに少年漫画らしい、ジャンプらしい漫画だなぁという印象です!バトルやラブコメがある王道少年漫画が好きな方は是非この機会に『アンデッドアンラック』をご覧になってみてください。

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紹介者が考える『アンデッドアンラック』の伝えたいこと(考察)

『アンデッドアンラック』では、自分の意思で切り拓く最高の生き方を伝えたいように感じられます。

風子は元々10年ほども人を避けて生きてきましたが、アンディと出会って生きる希望を得て、様々な人と自ら関わって生きるようになります。

特殊な能力のせいで怯えながら生きていても、きっかけさえあれば、生き方は自分で選べるのではないでしょうか。

果たして彼らが迎える最高の死、ハッピーエンドとは??新しい魅力的な否定者たちがどんどん現れて面白くなっていくSFファンタジー作品となっておりますので、是非この機会に『アンデッドアンラック』をご覧になってみてください。

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『アンデッドアンラック』の評価まとめと感想

最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。

漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。

当サイトの評価4.6(記事作成者の評価)
コミックシーモア4.9(14件の評価)
まんが王国5.0(1件の評価)
Renta!4.5(19件の評価)
BookLive4.8(30件の評価)
めちゃコミック3.8(39件の評価)

※それぞれ5段階評価となっています。

松帆 うら
松帆 うら

わたしは週刊ジャンプ定期購読しているのでコミックスになる前から読んでいますが、1話の時は結構ギャグ要素強めの漫画だなぁという印象でした。

アンディは死ぬと再生するのですぐ真っ裸になるし、より大きな不運を起こすために風子と接触面積を増やすして密着する傍若無人さがあったりして、ある意味少年漫画らしいエロギャグなところがある漫画です。

しかしどんどん、アンディには死にたいという願いがあって、そのために風子を利用しつつも無理矢理に何かしたりはせず、男らしく守って頭を使って闘ったりと、どんどん面白くなっていきます!

ジャンプ最新話の方でもますます面白くなっているので、続きが楽しみですし、結末が楽しみです!

『次にくるマンガ大賞2020』で1位をとりましたし、今後ますます盛り上がること間違いなしの『アンデッドアンラック』をこの機会に是非ご覧になってみてください!

『アンデッドアンラック』が気になる人におすすめの類似作品

『アンデッドアンラック』に興味がある方におすすめの、バトルアクションが楽しめる少年漫画をご紹介したいと思います!

ご紹介する漫画は、チェンソーの悪魔の心臓を宿した少年が己の願望のために闘うバトルダークファンタジー漫画『チェンソーマン』です。

『アンデッドアンラック』同様、『次にくるマンガ大賞 2019』のコミックス部門を受賞した作品です。(『チェンソーマン』は2位を受賞しました)

藤本タツキ先生の『チェンソーマン』は実に独特の絵、世界観を持った作品で、今まで苦労してきた少年が初めて人らしく生きることを経験しながらも敵となる悪魔と闘うダークファンタジーです。

同じく週刊少年ジャンプで掲載されている異色だけれど面白いバトルあり恋愛ありのアクション漫画となっておりますので、読んだことがない方は是非『チェンソーマン』をご覧になってみてください!

下の記事では『チェンソーマン』の詳しい内容や無料で読む方法をご紹介しています。

>>『チェンソーマン』はこちらから!

2つ目は『ご主人様のしかばね』です。

超がつくほどのお人好し主人公と、ツンデレクールな戦闘メイドが共闘して事件を解決していくサスペンスファンタジーとなっています。

メイドとメイドが殺しあう超展開と、痛快なバトルと時々優しさが溢れるギャップ、そしてシリアスながらもコミカルな掛け合いが面白く、楽しみどころに溢れる作品です。

アクション漫画好きな方もそうでない方も癖になること間違いなしの作品ですので、是非合わせてご覧ください!

下の記事では『ご主人様のしかばね』の詳しい内容や無料で読む方法をご紹介しています。

>>『ご主人様のしかばね』はこちらから!

ABOUT ME
松帆 うら
イラストレーターの松帆うらです* 漫画が大好きで、『漫画が酸素』書店ライターをしています。同じ漫画が好きな方みな同士だと思ってます!!漫画の内容だけでなく、作者さんのこと、メディア化情報など、漫画に関わる様々なことを含めて、漫画の面白さを伝えたいです!
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