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『ワンダンス』漫画のネタバレ感想|ストリートダンスに情熱を捧ぐ学園青春漫画

ワンダンス

『ワンダンス』漫画のネタバレ感想|ストリートダンスに情熱を捧ぐ学園青春漫画

 

ストリートダンスに情熱を捧げる男女の恋と友情、成長がエモーショナルに描かれる学園青春漫画、『ワンダンス』。

ストリートダンスの技術的な知識が詳しく説明されているだけでなく、キレっキレのダンスを表現する画力にも圧倒されます。

ダンスに詳しくない方でもとても読みやすいですし、スピード感があってストーリーの展開がどんどん進むので面白いです!

吃音症でダンス初心者の主人公が、ヒロインとストリートダンスと出会ったことで成長していく青春漫画『ワンダンス』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。

 

吃音症の主人公が求めるは…『ワンダンス』のあらすじ

ワンダンスの小谷花木が初めて湾田光莉と出会ったところ出典:「ワンダンス」、著者:珈琲、出版社:講談社

自分をあまり表現せず、周りに合わせて生きてきた主人公の成長が、ダンスを通してかっこよくダイナミックに描かれるストリートダンス漫画『ワンダンス』の設定やあらすじをご紹介していきます!

作品の設定や概要

  • 著者:珈琲(珈琲先生のTwitterアカウントはこちら!
  • 出版社:講談社(アフタヌーン)
  • ジャンル:青年マンガ、スポーツ、恋愛、学園、青春、ヒューマンドラマ
  • 巻数:3巻(連載中:2020年8月19日現在)

 

設定として、主人公の小谷花木は過去のトラウマからから吃音症になり、自分に自信がなく、周りに合わせて流されて生きてきた。

高校でも友達に誘われるままバスケ部に入るだろうと思っていたが、自分が落とした部活動の紹介紙を拾い、妙な表情をした女生徒に惹かれる。その紹介紙はダンス部のものであった。

そしてその後、廊下のガラスの前で自由に踊る彼女を見かけ、ダンスに興味を持った花木はその女生徒、湾田光莉と共にダンス部に入部することに。

ダンスを通じて自分を表現することの楽しさを学び、様々な人と関わって成長していく、ダンスと恋の学園青春物語です!

漫画のジャンルとしては部活の中で努力する学園青春漫画となっておりますが、ヒューマンドラマ漫画のように主人公たちの独特な人間味、雰囲気が魅力的なストーリーになっています!

あらすじ

自分の気持ちを抑えて、周りに合わせて生活している小谷花木(こたに かぼく)。

そんな彼が惹かれたのは、人目を気にせずダンスに没頭する湾田光莉(わんだ ひかり)。

彼女と一緒に踊るために、未経験のダンスに挑む!

部活、勉強、就職、友達、恋愛。必要なことって何?無駄なことやってどうなるの?いやいや、君の青春は、自由に踊って全然いいんだ。

2人が挑むフリースタイルなダンスと恋!

引用)コミックシーモア

また『ワンダンス』はアプリ「コミックデイズ」から一部無料で読むことができます!
(※期間によっては配信が終了している可能性もございます。)

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ダンスに情熱を燃やす『ワンダンス』の主な登場人物

一人一人、ダンスにぶつける情熱はさまざま!

ストリートダンスで出会い、共にステージに立ち、時にダンスバトルをして成長していく高校生たちのアツい青春物語、『ワンダンス』の登場人物たちをご紹介していきます。

小谷 花木(こたに かぼく)

一凛高校の一年生。元豊中で、中学時代は友人に誘われてバスケ部に所属していた。あだ名はカボ。よく音楽を聴いている。

吃音症で自分の感情をあまり口に出さず、周りに合わせて流されて生きてきた。

中学時代に授業でやったダンスがトラウマとなり、ダンスに苦手意識を持っていたが、渡り廊下で一人で踊っていた湾田光莉に惹かれ、未経験のダンス部に入部する。

湾田 光莉(わんだ ひかり)

一凛高校の一年生。目が大きくかわいい容姿で、身長も低く小柄、握力もない。明るいが不思議な雰囲気を持っている。家族は父親のみ。

ダンスが好きだが、これまで一人で踊ってきたため人と合わせたことはなかった。ダンス部に入部する。

表情が豊かで伸び伸びとダンスする。一年生の中では断トツにダンスがうまい。SNSは全てやっておらず、音楽にもあまり詳しくないなど、今時の女子高生らしくないところがある。

蛍原(ほとはら)

カボの友達。元豊中で、バスケ部員。あだ名はホト。渡り廊下で一人で踊っていた湾田を盗撮する。お調子者なところがあり、自分の意見をはっきり言う。

宮尾 恩(みやお おん)

一凛高校ダンス部の三年生。部長。フレンドリーでみんなに恩ちゃんと呼ばせている。小学三年生まで大阪に住んでいた。

ダンスを10年以上やっており、HIPHOPからPOP ROCK、WAACKなど様々なジャンルのダンスを踊ることができる。

ダンスは飛び抜けて上手く、昨年のコンテストでは審査員個人賞を4つもとっていた。



厳島 伊折(いつくしま いおり)

一凛高校ダンス部の二年生。ダンス歴は5年。メインはHOUSEとBLAKEジャンルのダンス。誰ともつるまない謎の人という雰囲気を持つ。

カボが入部するまで唯一の男子部員だった。普段は幽霊部員だが、昨年はダンス部に合わせてヒップホップでコンテストに参加し、審査員個人賞をもらっている。

独学のセンスと、高校生の若さで大人にも感心されるほどずば抜けたフィーリングを持っている。大人も参加するダンスバトルで優勝するほどの実力の持ち主。

神野 志岐(かんの しき)

一凛高校ダンス部の三年生。副部長。実力者の一人。

沢井 雨(さわい あめ)

一凛高校ダンス部の三年生。

内藤 愛果(ないとう あいか)

一凛高校ダンス部の三年生。実力者の一人。

下田 瞳(しもだ ひとみ)

一凛高校ダンス部の三年生。実力者の一人。



大河内 古奈(おおこうち こな)

一凛高校ダンス部の三年生。

伊丹 杏奈(いたみ あんな)

一凛高校ダンス部の三年生。

加美 桜(かみ さくら)

一凛高校ダンス部の三年生。

常葉 らめ(ときわ らめ)

一凛高校ダンス部の三年生。実力者の一人。

三波 千里(さんなみ ちり)

一凛高校ダンス部の三年生。

大森 美瑠(おおもり みる)

一凛高校ダンス部の二年生。



丸井 もいこ(まるい もいこ)

一凛高校ダンス部の二年生。

城山 うた(しろやま うた)

一凛高校ダンス部の二年生。

瀬場 みやみ(せば みなみ)

一凛高校ダンス部の二年生。湾田を犬のように可愛がっている。

五場 智恵理(ごば ちえり)

一凛高校ダンス部の二年生。

平井 匁(ひらい もんめ)

一凛高校ダンス部の二年生。実力者の一人。

今津 英理(いまづ えり)

一凛高校ダンス部の二年生。



武庫川 藻亜(むこがわ もあ)

一凛高校ダンス部の二年生。葉亜と双子の姉妹。

武庫川 葉亜(むこがわ はあ)

一凛高校ダンス部の二年生。藻亜と双子の姉妹。

坂口 恋(さかぐち れん)

一凛高校ダンス部の二年生。

芳井 阿瑠子(よしい あるこ)

一凛高校ダンス部の二年生。

鴨川 鳴(鴨川 なる)

一凛高校ダンス部の二年生。

田中 にやこ(たなか にやこ)

一凛高校ダンス部の二年生。



粗井 ちな(ほぼい ちな)

一凛高校ダンス部の二年生。

谷矢 奇跡(たにや きせき)

一凛高校ダンス部の一年生。

佐藤 桃菜(さとう ももな)

一凛高校ダンス部の一年生。

掟 琉花(おきて るか)

一凛高校ダンス部の一年生。

天満 彩(てんま あや)

一凛高校ダンス部の一年生。

越石 夢(こしいし ゆめ)

一凛高校ダンス部の一年生。



鈴木 りず(すずき りず)

一凛高校ダンス部の一年生。

下田 心(しもだ こころ)

一凛高校ダンス部の一年生。

舘 葵(たち あおい)

一凛高校ダンス部の一年生。コンテストの選抜メンバーに選ばれる。女子の中では身長が高い方。

品野 粒(しなの つぶ)

一凛高校ダンス部の一年生。

高田 さやか(たかだ さやか)

一凛高校ダンス部の一年生。

八尾 星子(やお せいこ)

一凛高校ダンス部の一年生。



石河 りん(いしかわ りん)

一凛高校ダンス部の一年生。

深江 未知留(ふかえ みちる)

一凛高校ダンス部の一年生。

仁上 ゆら(にがみ ゆら)

一凛高校ダンス部の一年生。人一倍ダンスの技術力に自信があり、フリを覚えるのも早くストイック。

その反面、協調性がなくクールで人付き合いは上手くない。素直ではないが向上心がある。

GUM

焼き鳥屋の店長。26歳。POPジャンルを踊っていて、ダンス歴7年。伊折とダンスバトルの準決勝であたり、敗れた。

アッセイ

ダンス歴20年の大御所。コンテストの審査員の1人。多数のダンスコンテストで優勝している。



黒江 モラ(くろえ もら)

天野高校のダンス部の部長。ダンスのコンテストに出場している実力者。JAZZのニュアンスが強み。

巧 宇千(たくみ うせん)

昌谷高校のダンス部の部長の男子。ダンスのコンテストに出場している実力者。

湯浅(ゆあさ)

ダンスコンテストの大会スポンサーで審査員の1人を務める会長。

Nao

プロダンサー。ダンスコンテストの審査員。

壁屋 楽(かべや がく)

ダンス歴6年。ジャンルははBRAKIN’。ダンスバトルに出ている。伊折に勧められてコンテストの時の一凛高校ダンス部のパフォーマンスを見て、カボに目をつける。



面白い!『ワンダンス』の3つの見どころ(ネタバレあり)

ワンダンスの湾田光莉が渡り廊下で踊っているのをカボが見ているところ出典:「ワンダンス」、著者:珈琲、出版社:講談社

ストリートダンスの魅力が詰まっていて、恋愛・青春ストーリーとしても面白い『ワンダンス』には、たくさんの見どころ存在します。

そんな数ある見どころの中でも特に注目してほしいポイントを3つに絞ってご紹介していきます。

ダンスの描写がめちゃめちゃ細かい

ダンスのテクニック的な部分の描写が細かいところにご注目していただきたいです。

ダンスをしたことがない人でもダンスの細かなところが丁寧に説明されているのでとてもわかりやすいです。本当にある洋楽の名前が使われているのでイメージもしやすいです。

一方で、実際に踊るシーンは一切セリフなしで、絵でダンスを表現しているのでとてもかっこいいです!!難しい説明ばかりでないところが飽きずに楽しく読み進められるように感じました!

ダンスの細かなテクニックの説明と、漫画としてかっこよく描写されているシーンにご注目ください!

ダンスを通して成長していく姿

ダンスを通して登場人物たちが成長していくところが魅力的なストーリーとなっております!

一巻では主人公のカボが見どころです。周りを見て合わせてきたカボが、ダンスと出会って少しずつ自分の感情を友達に言えるようになっていたりする姿に心打たれます。

そしてニ巻以降は、周りの人物たちのダンスとの向き合い方などがちょっとずつ描かれ、ますますストーリーに深みが増していきます!

ダンスと向き合うそれぞれの想いや価値観、ダンスを通して人と関わって成長していく登場人物たちにご注目していただきたいです!

カボと湾田の恋模様

少しずつ少しずつ近づいているのかも分からない、2人の恋模様にご注目ください!

カボも湾田も、お互いをどう思っているのか全然文字で表現されていないので、実際にはどこまで恋心として自覚しているのか全くわかりません!

カボの恋愛観や湾田への感情は所々見えますが、湾田の感情は、そもそもダンス以外の湾田は謎に包まれているようで、その真意は謎です。不思議な魅力を持つ女の子ですね。

言葉で表現するのが苦手な2人の恋愛感情は、ダンスを通してどう変わっていくのか。2人の今後の恋模様にご注目ください!

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ダンスがしたくなる?!『ワンダンス』はこんな人におすすめ

『ワンダンス』はダンスが好きな方に特におすすめの作品となっています。

上の見どころでも書いた通り、とにかくダンスの描写が詳しいこの漫画!

わたしはダンスは未経験ですが、ストリートダンスの細かい技だけでなく、リズムや間の取り方のことなど、未経験の人でもわかりやすく丁寧に描かれているのでとても読みやすいです。

ダンスには様々な種類がありますが、ストリートダンスに興味があったり、実際にダンスをしている方だけでなく、ダンスに興味がある全ての人におすすめな漫画だと思いました!

なんだか自分も踊ってみたくなる、そんな漫画ですので、ダンスや踊りに興味がある方は是非この機会に『ワンダンス』をご覧になってみてください。

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紹介者が考える『ワンダンス』の伝えたいこと(考察)

ワンダンスのカボが湾田にダンスを始めるか相談しているところ出典:「ワンダンス」、著者:珈琲、出版社:講談社

『ワンダンス』では、自由に自己表現することの大切さを伝えたいように感じられます。

まだはっきりと原因となった出来事について漫画で触れられていませんが、理由があってうまく言葉が出てこなくなり、吃音症になったカボ。

それが、ダンスを通して自由に表現する楽しさを知り、自分の感情をはっきり伝えることができるように成長していっているように思います。

自分で考えて自主練するなかで、自分にできる、自分にしかできない、自分らしい表現を身につけてどんどん成長していくカボに背中を押されるような気持ちになることでしょう。

ヒューマンドラマのような人間味のある登場人物たちの成長が描かれ、ストリートダンスの魅力が詰まった作品となっておりますので、是非この機会に『ワンダンス』をご覧になってみてください。

またアプリ「コミックデイズ」を利用すろと、『ワンダンス』を一部無料で読むことができます!
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『ワンダンス』の評価まとめと感想

最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。

漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。

当サイトの評価4.5(記事作成者の評価)
コミックシーモア5.0(6件の評価)
まんが王国2.5(2件の評価)
Renta!4.6(5件の評価)
BookLive4.8(8件の評価)
めちゃコミック5.0(1件の評価)

※それぞれ5段階評価となっています。

松帆 うら
松帆 うら

わたしはダンスに詳しくないので確かなことは言えませんが、ストリートダンスについてとても詳しい漫画だと思いました!

説明は多いですが、その分絵でもダンスがちゃんと描写されているので、とても読みやすくて迫力があって面白かったです!!

それからストーリーとして、吃音症で自己表現が苦手な主人公という設定が、悩んだりもがいたり苦しんだりしそうで、なかなか重い漫画なのかな?と最初は思っていました。

わたしは感動はするけれど、ヒューマンドラマ漫画はあんまり好まないんです。爽快で気軽に読んで気持ちよくなるストーリーの漫画が好きなので。

ヒューマンドラマジャンルの漫画ではありませんが、ワンダンスはわりとヒューマンドラマ寄りの雰囲気があると思います。

しかし、その不安はすぐになくなりました!
確かにカボは吃音症で、周りに合わせていて自己表現できないことに悩んでいるのですが、その成長スピードが速いし、わりと前向きな性格です!

いろんな人と関わってダンスを通してどんどん変化していくので、純粋に、カボが楽しんでいるダンスそのものにに読者として惹かれます!

ストリートダンスというとちょっとアクロバティックでキレキレでというイメージですが、ダンスに向ける感情は人それぞれでいいんじゃないかなと思わせてくれます。

好きなアイドルのフリを完コピや、踊ってみたなど、この漫画を読むとなんでもいいから踊りたくなる!そんなダンスの楽しさを感じる漫画となっています!

是非この機会に『ワンダンス』をご覧になってみてください。

『ワンダンス』が気になる人におすすめの類似作品

『ワンダンス』に興味がある方におすすめの、一つの分野に情熱を捧げる青春漫画をご紹介したいと思います!

ご紹介する漫画は、成績優秀で世渡り上手なインテリヤンキーが、絵を描く楽しさに目覚め、芸術の世界で奮起していくヒューマンドラマ漫画『ブルーピリオド』です。

悩みや葛藤を繰り返して、美大最難関の東京藝術大学合格を目指すストーリーになっています。『マンガ大賞2020』にて大賞に選ばれた作品です。

絵と向き合うことで自分と向き合い、仲間とぶつかっても賢明に、絵画の世界に没頭していく姿にはリアリティがあります。

壁にぶつかって挫けそうになりながら成長していく姿が心に突き刺さります。一つの分野に特化した情熱を感じる青春漫画が好きな方にはぜひ読んでいただきたい作品となっています!

下の記事では『ブルーピリオド』の詳しい内容や無料で読む方法をご紹介しています。

>>『ブルーピリオド』はこちらから!

2つ目は『青のオーケストラ』です。

高校生達が青春をかけて部活に挑む姿に胸が熱くなる音楽漫画となっています。

過去に起きた父親の事件がきっかけで、大好きだったヴァイオリンを辞めざるを得なくなってしまった主人公。そんな中、ヴァイオリンにまっすぐ向き合う一人の少女との出会いをきっかけに、再びヴァイオリンの道を志すようになる青春音楽漫画の真骨頂がここにあります!

登場するキャラクター全員が音楽に対してまっすぐ向き合う姿に、つい感情移入してしまう作品ですので、ぜひ合わせてご覧ください。

下の記事では『青のオーケストラ』の詳しい内容や無料で読む方法をご紹介しています。

>>『青のオーケストラ』はこちらから!

ABOUT ME
松帆 うら
イラストレーターの松帆うらです* 漫画が大好きで、『漫画が酸素』書店ライターをしています。同じ漫画が好きな方みな同士だと思ってます!!漫画の内容だけでなく、作者さんのこと、メディア化情報など、漫画に関わる様々なことを含めて、漫画の面白さを伝えたいです!
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