『生贄投票』友達の変態的な秘密を大拡散!現代風ホラーミステリー漫画のネタバレ感想
クラスメイトから生贄を選んで「社会的な死」を与える『生贄投票』という学園投票サバイバル漫画。
誰もが持っているとっておきの秘密をクラスやネットで大拡散され社会的に死んでいくクラスメイト達。衝撃的な秘密の数々に読者の叫び声がやまない作品であり、事件の犯人は予測できない楽しさもあります。
誰もが抱える秘密やネット社会を駆使した「社会的な死」が話題沸騰となっている『生贄投票』のあらすじや登場人物たち、そして見どころや伝えたいことまで、ネタバレや感想を含めてまとめてご紹介していきます。
社会的な死が残酷すぎる『生贄投票』のあらすじ
投票制のホラーミステリーでありがちな死の制裁が『生贄投票』では「社会的な死」になっています。
死よりも残酷な「社会的な死」が話題を呼んでいる『生贄帳票』の設定やあらすじをお伝えします。
作品の設定や概要
- 漫画・漫画原作:江戸川エドガワ
- 原案:葛西竜哉
- 出版社:講談社(eヤングマガジン)
- ジャンル:ホラー、ミステリー、学園サバイバル
- 巻数:7巻(完結:2020年5月14日現在)
設定は、夜12時になったら、クラスメイトから「生贄」を1人選んで投票しなければいけないという投票ゲーム。
投票により選ばれた者は24時間以内に課題をクリアできなかったとき「生贄」とする。
「生贄」には、選ばれた人物の他の人には絶対に知られたくない秘密が暴露されるという「社会的死」が与えられる。
あらすじ
私立柳沢高校2年C組に転校してきた主人公の今治美奈都。従者のようにしながらもクラスのカーストトップグループに属して平和な高校生活を送っていた。
しかし、ある日クラス全員のスマホに突如表示された「生贄投票」というアプリの出現で平和なクラスの日常が崩れ始める。
何気ない気持ちで今治美奈都はクラスの女王である友達の名前を押してしまい、その友達が生贄に選ばれることになる…。
衝撃的すぎる秘密を抱える『生贄投票』の主な登場人物
『生贄投票』では、登場人物全員がなにかしらの他の人には言えない秘密を抱えています。そして生贄になった場合、その秘密を暴露されてしまうのです。
衝撃的な秘密を抱えるクラスメイトたち、そして、生贄投票に立ち向かう者たちを厳選してご紹介していきます。
今治美奈都(いまばり みなと)
私立柳沢高校2年C組に転校してきた『生贄投票』の主人公。カースト上位のグループに所属しているが、トップに君臨する女子の従者と自覚しながら金魚の糞のようにくっつていた。
思いやりに溢れていて、生贄投票の課題であるタップを積極的にこなし、また誰かに投票するたびに心を痛めている。生贄投票によりクラスが崩壊していくなか、諦めず犯人を捜し続ける。
玉森修太(たまもり しゅうた)
主人公の今治美奈都と仲が良くIT関係に非常に優れた技術を持つクラスメイト。生贄投票の課題であるタップを無効にするためにタップアプリを開発したり、ハッキングなどもできてしまう技術力を持っている。
その技術力を生かして、主人公とともに犯人探しをするが、あまりの技術力にクラスメイトから犯人ではないかと疑われる。
入山環奈(いりやま かんな)
クラスのカーストトップに君臨する女王的な存在。可愛い見た目とは裏腹に、腹黒さがあり、友達の連絡にも返信もしないような性格をしている。
クラスに入山環奈をあまり良く思ってない人物は多いようで、1番初めの「生贄投票」では1番多く票を獲得することになる。
柴田康介(しばた こうすけ)
クラスの人気者であり、絶対的リーダーのような存在。体育祭や合唱コンクール、文化祭模擬店などいくつもの賞にクラスを導き、人柄も良い人物。
生贄投票でもクラスで一致団結して「生贄投票には投票しないこと」を声掛けて、夜遅くまでクラスメイトの家を回って安心させるために声掛けするほどクラスメイトのことを考えている。
江留巌(えどめ いわお):エルゴン
通称「エルゴン」と呼ばれ、いつも女子を見てニヤついている気持ち悪いクラスメイト。生贄投票を利用して、女子で自分の欲望を満たそうとする。
高橋明里(たかはし あかり)
主人公の今治美奈都とスマホゲームを通じて仲良くなった友達。バレー部に所属している。
友達の秘密を見たくないし、生贄投票に関わりたくないため、スマホからガラケーに機種変する奇策にでる。
西野美姫(にしの みき)
主人公の今治美奈都とスマホゲームを通じて仲良くなった友達。明里と同じくバレー部に所属している。
はじめはキモイからという理由で江留巌に投票するように美奈都に促していたが、生贄投票で犠牲にならないために江留巌と組むことにした。
香川怜(かがわ れい)
菊川晃司の彼女。江留巌に狙われ、生贄投票で票が集まってしまったり、それを口実に脅されてしまう。
菊川晃司(きくかわ こうじ)
香川怜の彼氏。香川怜のことを非常によく思っていて、ピンチの時は迷わず助けようとする。
工藤勇作(くどう ゆうさく)
運動神経抜群で成績優秀なクラスメイト。新ルールの犯人捜しゲームが始めった時は、クラスを扇動するリーダーシップを発揮する。
二階堂先生に好意を抱いていて、先生がいじめにあっているとき助けたいと思っていたが、拒絶された過去がある。
遠藤万里子(えんどう まりこ)
宗教にどっぷりはまっているクラスメイト。小さい頃アトピーがひどく、いろいろな治療法を試した後、教祖様に出会い信仰するようになる。
毛利裕美(もうり ゆみ)
女子陸上のエースで部長も務めている人物。普段はしっかり者だが、生贄投票では、あまりに追い詰められて性格が豹変する。
二階堂ありさ(にかいどう ありさ)
生贄投票が始まる半年前に私立柳沢高校2年C組の新任の教師として担任となっていた先生。先生になるという夢を叶えて教師になり、かわいらしい見た目と反応から人気があった。
しかし、その人気がクラスのカースト上位の女子の癇に障り、授業の発言に答えないことや授業中に物を投げるなどのイタズラをされるようになる。
そのイタズラが悪化していき、二階堂先生は精神的に病んで焼身自殺をして亡くなった。
現代風のミステリーホラー『生贄投票』の3つの見どころ(ネタバレあり)
『生贄投票』は、人々の衝撃的な秘密やクラスメイトの感情の変化、そして元凶である犯人の狙いなど見どころはたくさんあります。
その中でも特に注目してほしい3つのポイントをご紹介していきます。
ドン引きの社会的制裁
『生贄投票』の見どころは社会的制裁です。アプリによる呪いの投票系の漫画では、死を与えることが多いですが、『生贄投票』では生死に関わることではなく「社会的な死」なのです。
しかし、どの「社会的な死」も生き続けるのがつらくなるほどの秘密ばかりを暴露されるため、本当の死よりもきついかもしれません。
クラスメイトの行為中の動画が、全員のスマホに配信され社会にも拡散されたり、人気クラスメイトが母親と赤ちゃんプレイをしているところを拡散されたり、犯罪現場を広められたりと、とにかく社会的制裁がえげつないものになっています。
読んでいて笑うことも忘れてしまうほど、ドン引きしてしまうこと間違いなしです。
次々登場する、他の人には知られたくないクラスメイトの秘密は見どころの1つとなっています。
崩れ行くクラスの輪
生贄投票が行われても、はじめのうちはクラスメイトで団結していこうするのですが、徐々に派閥や投票操作が行われたり、自分の欲望のためにクラスメイトを陥れようとする者が増えて、クラスが崩壊していきます。
カースト下位の人物は生贄投票を利用して女子に脅迫したり、自分に投票させたないために他人を利用したりと人間の欲望を垣間見ることができるので、ゾクゾクしながら楽しめます。
そして犯人も生贄投票の仕様を変更し、団結を防ぎ、クラスメイト同士で陥れ合うようにしていくのです。そんな人間の欲望を露わにして、疑心暗鬼な状況に陥るときに主人公たちがどう行動するのかは見物となっています。
生贄投票を行う犯人
『生贄投票』は二階堂先生の呪いとされていますが、実際には超能力的な力ではなく、あくまで盗撮と卓越したハッキング技術と拡散によって成り立っています。
そして、犯人もクラスメイトの中の誰かなのです。
呪いのように見せながらも現実的な方法で犯行を行っており、犯人もクラスメイトの挙動や対策に合わせて臨機応変にゲーム内容を変えてクラスに制裁を与えにいっているのです。
そういった「生贄投票」の対応から誰が犯人かを予想しながら楽しむこともできます。クラスメイトに隠れながら、クラスを崩壊へ導いてく犯人を是非当ててみて下さい。
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意外な結末に驚かされる『生贄投票』はこんな人におすすめ
『生贄投票』はホラーミステリー系の漫画が好きな方にはおすすめの作品となっています。二階堂ありさ先生の死から、死に追い込んだクラスメイトのたちの自身の尊厳を賭けた投票が生まれています。
投票系の漫画ではよくある設定ですが「本当の死」ではなく「社会的な死」を与える点や読み終わって犯人がわかったときに繋がる伏線の数々は、これまでのホラーとは違いリアリティを持って楽しめるものになっています。
犯人の思いやゲームによって生まれるクラスメイトの亀裂、生贄投票で社会的に死んだ者たちなど、衝撃の秘密の暴露やストーリー展開はホラーミステリー好きにはたまらないです。
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管理人の思う『生贄投票』が伝えたいこと(感想)
『生贄投票』は、誰にでも人に言えない秘密があること、そしてネット社会の怖さを伝えたいように感じます。
『生贄投票』では、多くのクラスメイトの信じられないような秘密が暴露されます。それに見て驚く読者もいれば、もっとすごい秘密を持っている読者の方もいると思います。
自分で作ったにしろ、生きていくうえで仕方なかったことにしろ、誰にでも秘密があり、それを抱えてみんなが生きているということを思い知らされるのです。
また、ネットに拡散され社会的に死亡するクラスメイトが多く表現されていますが、現実社会でもバイトの不謹慎な行動をSNSで拡散して社会的死を受けた人はいます。
そういったネット社会において、自分の汚点となる情報を流布することは、本当に死に直結する危険性があると伝えたいように思えます。
『生贄投票』を読むとそういった人間の性やネット社会の怖さを学べるように思えるので、衝撃的な内容も多々ありますが、是非多くの人に読んでもらいたいと感じます。
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『生贄投票』の評価まとめ
最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。
漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。
当サイトの評価 | 3.7(記事作成者の評価) |
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コミックシーモア | 3.1(200件の評価) |
まんが王国 | 2.5(11件の評価) |
Renta! | 3.4(604件の評価) |
BookLive | 3.5(2件の評価) |
※それぞれ5段階評価となっています。
これまでも見どころなどで詳しく紹介していきましたが、生徒たちの秘密に驚かされ、意外な犯人に衝撃を受けて楽しめる作品となっているので、上記のような評価をつけました。
是非『生贄投票』の読んで衝撃を受けてみてください。