『いじめるヤバイ奴』被害者がいじめを強要してるサイコミステリー漫画のネタバレ感想
過激的なネット広告で話題を呼んでいる『いじめるヤバイ奴』というサイコミステリー漫画。
か弱い女の子にいじめをしている男の子は、実は「いじめ」を強要されていたという衝撃設定が繰り広げるいじめをテーマにした物語。なぜかいじめられたがる女の子や次々現れるヤバイ奴らに読む手を止めることができない作品です。
意味不明で予測不能のいじめサイコミステリー『いじめるヤバイ奴』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。
いじめサイコミステリーの『いじめるヤバイ奴』のあらすじ
いじめ加害者になるという未知の恐怖を描いた『いじめるヤバイ奴』の設定やあらすじをご紹介していきます。
読み始めたら気になってページをめくる手を止められない作品となっています。
作品の設定や概要
- 著者:中村なん(中村なん先生のTwitterアカウントはこちら!)
- 出版社:講談社(マガジンポケット)
- ジャンル:ミステリー・サスペンス、サイコ
- 巻数:10巻(連載中:2021年2月9日現在)
設定として、主人公の仲島はクラスの雰囲気をコントロールし、先生までも掌握し、白咲に毎日鬼畜ないじめを続けている。
しかし、実は仲島は白咲に「いじめ」をすることを強要されている。
あらすじ
主人公の仲島はクラスの雰囲気を完全に支配し、毎日儚げな女の子の白咲にいじめの限りを尽くしていた。
白咲を拘束し放課後から放置したり、暴力行為を繰り返したり、自殺を強要したりと…
しかし、そんな暴虐の限りを尽くす仲島は、実は白咲に命令されて白咲をいじめていた…。
サイコすぎてヤバイ奴が多すぎる『いじめるヤバイ奴』の主なキャラクター
いじめることを強要したり、生粋のいじめっ子だったり、愛情に妄信していたり、とにかくヤバイ奴が多い『いじめるヤバイ奴』の主なキャラクターをご紹介していきます。
仲島達也(なかじま たつや)
クラスの絶対的な強者として毎日クラスメイトの女の子である白咲に鬼畜ないじめをしている男子生徒。
いじめに同調する雰囲気をクラスに作ったり、担任の弱みを握り、いじめを滞りなく行うことにすべてをかけている。
しかし、そのいじめは、実は白咲に強要されて行っているもの。いじめを遂行しなけらば、白咲に過激すぎる暴行を加えられてしまう。
白咲(しろさき)
仲島に毎日いじめられている女子生徒。入学当初は目を引くほど綺麗な黒髪であったが、毎日いじめられている影響で髪は白くなっている。
クラスでは仲島にいじめられているが、その実、仲島に自身をいじめることを強要している。そのため、仲島がいじめを失敗するようなことをしでかすと家でひどい仕打ちをする。
仲島に自身をいじめさせる行為や仲島が他のクラスメイトをいじめるのを許さないことなど謎が多い。
田中浩太(たなか こうた)
仲島と白咲と同じクラスのクラスメイト。いじめが常駐化しているクラスをおかしいと思い、仲島に反抗する正義感の強い生徒。
加藤(かとう)
仲島のクラスに転校してきた高身長のイケメン男子。趣味は玩具で遊ぶことであり、いじめで同級生を自殺に追い込んだ過去があるヤバイ奴。
転校早々仲島に殴ったり、白咲を自身の玩具と宣言したり、仲島からいじめの主導権を奪おうとする。
青山(あおやま)
仲島と同じクラスの女子生徒。仲島と白咲の会話を聞き、仲島がいじめさせられていることを知る。
仲島を運命の人と告げており、白咲を殺すことを提案する。
友情なんて1番くだらないと思っていて、愛情だけを求める、白咲たちとは変わった意味でヤバイ奴。
阿部
仲島に弱みを握られて仲島の言いなりになっている担任教師。
緑田(みどりだ)
仲島とは別のクラスの女の子。修学旅行中にいじめに遭っていたところを仲島に助けてもらう。
その後、仲島に助けられたいがためにいじめられているフリをしたり、いじめられることを喜ぶようになる。
如月(きさらぎ)
生徒会副会長。1年生でいきなり副会長に抜擢された「奇跡のスーパー王子」と言うことで有名な男子生徒。
感じの良さそうな好青年だが、影では権力を武器にいじめの限りを尽くしている。
会長
生徒会長である女子生徒。如月のことが好きなため、一緒にいるためにいじめに協力している。
矢場高が姉妹校である場井高に吸収合併された際は、仲島に生徒会長になるように頼みだす。また何かとお色気を使おうとする。
木戸(きど)
如月の仲間のメガネを掛けた男子。いじめ調教がうまく、人を優秀な駒にするいじめをする。
パソコンも得意でパスワード解除などもお手の物。
岩瀬(いわせ)
如月の仲間の校内一の怪力男。
猫木(ねこぎ)
如月の仲間の猫みたいな顔をした女の子。些細なリスクも潰しておこうとする慎重なタイプ。
ポチ
如月の奴隷の女の子。如月の命令で、如月がいじめをしている時は完璧な見張りをこなす。
吹石晴美(ふきいし はるみ)
とにかく可愛くてインスタのフォロワー数も3万人を超え、何件かの芸能事務所から連絡がきている女子生徒。
しかし、それらの連絡は本命のホリプロ狙いであるために無視していて、ホリプロの人間が見にくる矢場高のミスコンで優勝しようと目論んでいた。
だが、同じくミスコン候補に上がった青山の存在によって…。
また矢場高が姉妹校である場井高に吸収合併された際に、生徒会に立候補する。
黒宮(くろみや)
春に場井高に入学した女子生徒。場井高の腐敗したエリート主義を作り出した生徒会をレジスタンスとして潰したいと考えていて、仲島に協力を呼びかける。
また白咲とは中学時代の同級生。
徳光貞志(とくみつ さだし)
場井高に歪んだ考えを植え付けた現生徒会長。
圧倒的なカリスマ性を持って人を扇動し、全校生徒や先生の前でもいじめを行える環境を作っていた。
また頭もかなりキレるために仲島の戦略を見破り、利用しようと考える。
理由は予測不能…『いじめるヤバイ奴』の3つの見どころ(ネタバレあり)
過激ないじめシーンやいじめの葛藤、やばすぎる思考のキャラクターたちなど『いじめるヤバイ奴』には見どころがたくさん存在します。
そんな『いじめるヤバイ奴』の中でも特に注目してほしい見どころをここでは3つご紹介していきます。
意外と優しい仲島の葛藤
『いじめるヤバイ奴』では、根は優しい仲島のいじめの葛藤が見どころとなっています。
仲島は、白咲にクラスメイトの前で小便を舐めさせたり、下着を切ったりと鬼畜ないじめを繰り広げます。しかし、心の優しい仲島は暴力行為に恐怖し、無抵抗な女の子をいじめることを苦痛し続けるのです。
それらは、いじめを楽しいと思わない子から、いじめ行為の恐ろしさを客観的に読者に伝えていて、いじめの狂気さを実感させられます。
優しい仲島が鬼畜ないじめを行うというギャップのある行為を是非目に焼き付けてもらいたいです。
いじめをこなし続ける仲島
また、どんな障害に阻まれても自分の命のためにいじめを遂行し続ける仲島のいじめへの執念も見どころとなっています。
正義感の強い田中というクラスメイトに先生を呼ばれる中でもどうにかいじめを続けたり、生粋のいじめっ子の転校性が現れても機転を利かせていじめの主導権を維持し続けたりと執念を見せつけます。
次々現れる障害に「仲島終わったな…」と思いながら読んでいても、仲島が策を巡らせ、準備を入念にこなし、困難を乗り越える姿はスリル満点です。
読者が、いじめを続けることを祈るというおかしな気持ちを抱くようになりますが、ハラハラの展開の連続を楽しんでください。
白咲が仲島にいじめを強要する理由
『いじめるヤバイ奴』の大きな見どころは、白咲が仲島に自身をいじめることを強要する理由です。
黒髪だった白咲が白い髪になるほどストレスを受けているいじめですが、それをなぜ仲島に強要するのかはひたすら謎に包まれています。
いじめられることが好きなのかと思えば、自分を仲島以外がいじめることを嫌ったり、仲島が他の人をいじめることを許さなかったり、また使われていない電話番号に電話をかける描写があったりと奇妙な行為が多く描かれているのです。
いじめることを強要するという衝撃の設定がもたらす伏線の回収は、大きな注目ポイントとなっているので、是非最後までご覧になってみてください。
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サイコすぎて鳥肌の『いじめるヤバイ奴』はこんな人におすすめ
『いじめるヤバイ奴』はサイコミステリー系の漫画が好きな方には特におすすめの作品となっています。
この作品では、いじめを強要するヤバイ奴に、生粋のいじめっ子であるヤバイ奴、愛情だけを求めるヤバイ奴などとにかくサイコすぎるキャラクターが次々に登場してきます。
そんなヤバイ奴らが繰り広げる常人には理解できないような行為の連続に肝を冷やしながら物語を楽しむことができます。
『いじめるヤバイ奴』を読んで、サイコ感溢れるヤバイ奴らの考えに恐怖し、楽しんでみてください。
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管理人の思う『いじめるヤバイ奴』が伝えたいこと(感想)
『いじめるヤバイ奴』では、いじめという行為が客観的にどれだけ恐ろしいものがを伝えたいように思います。
根が優しい仲島がいじめという行為に苦痛を感じ、無抵抗な女の子に対する暴力行為を客観的に解説しており、それらはいじめという誰も幸せにならない行為の愚かさを冷静に表現しています。
いじめをしたくない人がいじめを強要させられているという衝撃的な設定が、いじめという行為を新たな視点で捉える機会を与えてくれているように感じられるのです。
いじめという重たいテーマを斬新な設定で表現し、スリル満点の構成で読みやすくもなっているので、『いじめるヤバイ奴』は是非多くの方に読んでもらいたいと思います。
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