残虐すぎる…『モンキーピーク』山岳パニックホラー漫画のネタバレ感想
LINE漫画で無料で読める山岳パニックホラーである『モンキーピーク』。
残虐を極めた魔猿と人間の戦い、極限の状況下で豹変する人間の本性、壮大な山の恐ろしさ、すべてを表現し尽くしたパニックホラー好きにはたまらない一作です。
そんな魅力あふれる『モンキーピーク』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。
山岳パニックホラーである『モンキーピーク』のあらすじ
一寸先も予測できない、まさにパニック状態を続く『モンキーピーク』の設定やあらすじをまずはご紹介します。
脚注の設定
- 原作:志名坂高次(志名坂高次先生のTwitterアカウントはこちらから!)
- 作画:粂田晃宏
- 出版社:日本文芸社
- ジャンル:ミステリー・サスペンス、ホラー
藤谷製薬は薬の大きな副作用による薬害問題により社会的に窮地に立たされ社長が交代し、新社長の元で社員たちの結束を高めるためにレクリエーション登山を行われることになる。
上る山は魔猿が現れて登山者を襲うという伝説のある『岩砕山』、通称「猿投山」。
そして、雄大な自然を感じるはずの爽やかな山は夜と共に惨劇の舞台へと変化する。執拗に藤ヶ谷製薬の社員を襲う魔猿と社員の戦いが描かれた戦慄と衝撃の山岳パニックホラー。
あらすじ
主人公早乙女を含む藤ヶ谷製薬は、社員の結束を高めるために登山レクリエーションに参加することに。
行くても引くても険しい山道で、社員たちが助け合いながら登山をしていくが、ある夜に魔猿の登場と共に社員の1人が死亡する。
そこから藤谷製薬残り36名と一魔猿たちとの戦いが始まる…。
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個性豊かな『モンキーピーク』の登場人物
登場人物が多く、名前を覚えるのが大変な作品ですが、今回は物語の鍵を握る主要なキャラクターを厳選してお伝えします。
早乙女(さおとめ)
この作品の主人公で23歳営業部を務める。学生時代は不良であり、事故で1人死なせてしまっている過去ある。さらに父親は登山中に主人公を落石から守って死んでいる。そんな壮絶な過去から人付き合いが苦手で営業成績も不振している。
しかし、正義感は人一倍あり、どんな苦境でも他の社員を守るために懸命に戦い続ける。また、果敢に魔猿に襲い掛かる勇気や闘争心を持っている。
安斎(あんざい)
製薬会社の法務部を勤める34歳の社員。学生時代にアメフトで鍛え抜かれた強靭な身体をもっており、魔猿にも積極的に交戦に出る力の持ち主。
魔猿から社員を守るために果敢に行動するが、その反面、社員に裏切り者の存在がわかると躊躇なく拷問をする二面性を見せる。さらにその力を誇示し、暴力により、社員たちを統制する。
長谷川(はせがわ)
製薬会社の人事部長を勤める50歳の社員。人望が厚い登場人物であるが、謎が多く、物語のなかでも突然行方不明になっており、とにかく怪しい人物。『岩砕山』についても詳しい。
物語のカギを握っている可能性が高い存在。
八木満(やぎみつる)
妹の八木薫と一緒に登場した兄の八木満は一般登山者として製薬会社の社員たちと途中から合流した人物。読めない表情からも何かと怪しい人物で、以前にも魔猿を見ていて、初めは魔猿の神々しさに畏敬の念を抱いていた。しかし、妹が魔猿に殺されたことをきっかけに、魔猿たちに復讐していく。(画像の左側が兄の満、右側が薫)
魔猿(まえん)
かつて土地を荒らす悪い猿が存在し、その猿を武士が猿退治に山に登り、岩砕山の山頂から猿を投げ捨てて殺した伝説が存在する。それ以来、近々の山々では魔猿が現れては襲うようになった。山を知り尽くし、狡猾に登山者を襲い続ける謎の魔猿の正体は物語が進むにつれて明らかに…。
残虐性の嵐である『モンキーピーク』の見どころベスト3
山を舞台に繰り広げられるパニックホラー作品であるモンキーピーク。舞台を存分に活用した描写や魔猿の残虐さ、そして人間の本性など見どころがたくさんあります。
山の険しさの描写
『モンキーピーク』の見どころの1つはリアルな山の険しさの描写です。
魔猿からの逃走、飢餓状態、極限状態の中でも堂々と君臨する容赦ない山の姿はまさに圧巻です。本当に登山しているかのように錯覚させるリアルな描写に、読者も山の恐怖や登場人物の絶望がひしひしと感じられます。
魔猿の狡猾、そして残忍さ
ニセの看板を用いて罠に誘導したり、山小屋に先回りして食糧をすべて目の前で捨てる狡猾さ、さらに夜な夜な現れては社員たちを容赦なく殺していく残忍さは『モンキーピーク』の見どころです。
はさみうちを行ったり、騙して社員たちを追い詰める魔猿たちに次々に死人が出てしまいますし、魔猿たちの狙いがわからないため読んでいて恐怖を感ずにはいられません。
グロテスクな描写も多いため、好き嫌いは別れるかと思いますが、パニックホラー系やグロい系が好きな方には、嬉しい一作と言えるでしょう。
極限状況にいる人間の心理
この作品で怖いのは魔猿だけではありません。同じ人間も同等の恐怖を与えてきます。
夜な夜な襲われる恐怖から精神をどんどんとすり減らされ、あげくの食糧不足という飢餓状態の中での、人間同士の騙し合いや殺し合い、そして裏切り…。極限化における人間の感情表現などは目にみはるものがあります。
まさにパニックホラーサスペンスにふさわしい描写の数々に漫画を読む手を止めるのは難しいです。
『モンキーピーク』はこんな人におすすめ
普段の生活では味わえない刺激を求めている方にはおすすめの作品です。
普段の生活では決して体験することない恐怖や残虐さ、そして極限状況かでむき出しになる人間の深層心理を体験することができて、読んでいて心臓がバクバクなります。
一寸先も予測できないストーリー展開、そして絶望に次ぐ絶望を登場人物を一緒に感じる臨場感。伏線のまき散らされた物語にはまること間違いなしです。
管理人の思う『モンキーピーク』が伝えたいこと
この作品は、山の恐ろしさを、そして人間の恐ろしさを伝えたい作品だと感じます。本作の中では、山の甘く見た登場人物が次々に危険な目にあっていきます。
近年、登山者の事故が多発していますし、『モンキーピーク』を読むと軽い気持ちで山には登れないと心の底から思います。
また魔猿の恐ろしさに隠れた人間の本性にも、ゾッとします。極限の状況下でも主人公のように優しい人物もいれば、他の人物のように冷徹になる人物もいます。そういった様々な恐ろしさが伝わる作品となっています。
是非、パニックホラー系がお好きな方はご覧になってみてください。
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