『蘭若(らんにゃ)』漫画のネタバレ感想|超絶美しい妖怪バトルファンタジー!
LINEマンガで限定配信されている奇怪な世界を舞台にした妖怪バトルファンタジー漫画『蘭若』。
妖怪が集まる蘭若町に引っ越してきた主人公が数々の妖怪たちと対峙しながらも寄り添っていく光景が描かれ、爽快アクションに興奮しながら、それぞれのキャラクターのドラマに感動できる作品となっています。
そして、圧倒的な画力に魅了されること間違いなしです!
迫力満点のバトルに刺激され、伏線だらけの展開にのめり込んでしまう『蘭若』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。
LINEマンガで話題の『蘭若』のあらすじ
絵がとにかく美しくLINEマンガでも話題となっている『蘭若』の設定やあらすじをご紹介していきます。
絵はもちろん、バトルアクションの豪快さや伏線だらけのストーリーも素晴らしいので、この機会にぜひ『蘭若』を知ってください。
作品の設定や概要
- 原作:Hyunjoo Jeong(聊斎志異)
- 作画:Jinhwan Park(梁載賢:ヤンゼヒョン)
- 作画アシスタント:金炅祿(キムキョンロク)
- 出版社:LINE Digital Frontier株式会社(LINEマンガ)
- ジャンル:ファンタジー、アクション・バトル
- 話数:76話(連載中:2021年1月11日現在)
設定として、主人公が引っ越してきた「蘭若町」は妖怪たちの巣窟から最も近いため、頻繁に妖怪が現れて事件を起こしている。
また主人公の龍斎には、いつも同じ夢を見ていて、それは蘭若寺で髪の赤い女性が「まっておるぞ」と言ってる光景が映されるもの。
そして、主人公はその女性を探すために蘭若町にやってきて、妖怪たちを関わるようになっていく。
あらすじ
売れない小説家「龍斎」が引っ越した先は、とてつもない秘密が隠された町。
そこで出会った謎の美少女「小倩」、そして彼女を狙って次々と迫りくる妖怪たち!
「小倩」を守るために一人の人間が異世界の脅威に立ち向かう。
さらに、主人公に隠された驚くべき力とは!?
真実を見極める眼、その眼に写る奇怪な世界を描いた爽快アクション&妖怪ファンタジー。
引用)LINEマンガ
それぞれが事情を抱えている『蘭若』の主な登場人物
圧倒的な画力で描かれる『蘭若』では、登場人物もみんな美しいですし、それぞれが何かしらの事情を抱えています。
そんなそれぞれの過去に考えさせられる登場人物たちをまとめてご紹介していきます。
楊龍斎(やなぎ りゅうさい)
売れない小説家の主人公の青年。
幼い頃は施設にいて、そのときから院長としか話さなかった一匹狼な性格をしているため友達は少ない。
また過去に壮絶な体験をしていて、妖怪を見ることができるメガネを持っていたり、不思議な力がある。
そしていつも同じ夢を見ていて、夢で現れる赤い髪の女性を探すために蘭若町に引っ越すが、そこは妖怪たちの巣窟で数々の事件に巻き込まれる。
人のことを助けるのは無理と思っていながらも、なんだかんだで人助けをする優しい青年で、妖怪たちでも無闇に攻撃するのではなく妖怪の事情も知ろうとする。
小倩(シャオチェン)
金冠と呼ばれる妖怪に捕まっている美しい妖怪。非常に美しい女性の姿をしていて、蝶のような羽が生える。
史上最大の妖怪戦争のとき死んで、枯れ木妖怪に骨壺を盗まれてしまったため幽界をさまようことになってしまった。
そして、妖怪となったまま人々を惑わし金冠妖怪に捧げる役割をしていたところで龍斎と出会い、人間としての生を取り戻すために龍斎に自身の骨壺を探すことを頼み、共に行動するようになる。
昔は妖怪たちと戦うために建てられた蘭若館という武道館の跡継ぎで、父親と一緒に妖怪たちから蘭若町の人々を守っていた武道家だった。そのため戦闘能力は高く、簪を武器にして戦う。
津波倉伊織(つばくら いおり)
右目に傷があり、オレンジ色の瞳をしている霊和善所属の退治師。
古いお金のようなものを臨機応変に武器にして戦ったり、呪符を使って戦う。
退治師としての力は強く、蘭若町で龍斎と共に妖怪と戦うようになる。
鈴(りん)
龍斎が引っ越した家の守護神のワンちゃん。
本体は銅像なのだが、妖怪化した体のおかげで銅像の外にも出られるようになった。
かつては蘭若館の守護神で敵の侵入を防ぎ、また逆に中の者の力が漏れ出てしまわないように抑えてくれていた。
紅然(こうねん)
小人国の王女である小さな妖怪。小さな武器をたくさん出せる。
また妖界最高の鍛冶屋で作られた武器を持っている。
探査のために人間界に下りたところを奇襲に遭って、壺の中に入れられていた。
そしてその壺を見て何か感じた小倩によってネットから注文されて、龍斎の住む家にやってくる。
金冠
多数の魂を集め豊富な知識を持った偉大な存在。小倩のことも取り込んで力の一部にしようとしている。
人間や妖怪を喰うことでその者たちが持つ能力や記憶を吸収できる。
龍斎とも過去に関係があった様子が描かれる…。
枯れ木妖怪
小倩を捕らえている木の妖怪。妖怪たちを養分にして力を得ることでき、樹木を使った強力な攻撃を繰り出す。
また小倩の骨壺を持っていて、小倩がどこに隠れても見つけることができる。
ガマガエル
枯れ木妖怪の部下となるカエルの妖怪。手下を操る鈴のようなものを持っていて、自分は戦いを傍観している。
戦闘力はあまり強くない様子。
亜狼
キツネを追っていた際に龍斎の家にやってきて小倩と一戦交えた人物。
金色の玉を盗まれていて、それを探している。
玉の力を使って戦う妖怪であるが、基本的に人間を殺すことはしないと言っている。
福田チーム長
バイトである龍斎にも気をかけるような優しくて綺麗な女性。
仕事中に大切なUSBを無くしたときに龍斎にそれを見つけてもらい、そのお礼に龍斎をご飯に誘うが…。
学士様と呟く妖怪
紫色の髪で美しい女性のような見た目をしているのに、正体は首が伸びて口が裂けて男性を襲うおぞましい妖怪。
妖気で虚像を作って攻撃を繰り出す。
そして、なぜか「学士様」と呟きながら苦しい表情を浮かべている…。
小狐
可愛いらしい少女の見た目をしたキツネの妖怪。狐火で人をさらって自分の家族にしている。
さらった人が自分に対してひどいことを言うと容赦なく残酷なこともする。
かつては人間のおばあちゃんと平和に暮らしていたが、人間から迫害を受けるようになり、謎の者から危険な玉をもらって、その力で家族を作ろうとしていた。
神田七福
龍斎の唯一の友達。小規模サイトを運営していて、知り合いを巻き込んでいる様子。
また家賃を滞納している龍斎にバイトを紹介したりする。
遠藤成和(えんどう しげかず)
蘭若町の不動産オーナー。家を契約させるために幽霊が出るなどの悪い噂は隠そうとする。
また龍斎がいわくつきの家で暮らして生きていることに驚き、蘭若寺の怪物の退治を依頼したり、町にでる妖怪の退治をお願いする。
山下由美(やました ゆみ)
蘭若町で父親と2人で暮らす眼鏡を掛けていてそばかすがある女の子。
父親が数日前に行方をくらましたが、魂が抜けたような状態で帰ってきていて心配している。
父親がいなくなる前の日に大喧嘩して、挨拶を無視したことを後悔している。
山下の父親
山下由美の父親。数日前に行方をくらましていたが、魂が抜けたような状態で帰ってきた。
占い師
龍斎のことをしつこく勧誘して占った占い師のおばさん。占いの的中率はすさまじい。
そして、龍斎に探したい人がいるなら逃げちゃダメだとアドバイスをしたり、龍斎を助けるようなことをする。
爽快アクションが面白い『蘭若』の3つの見どころ(ネタバレあり)
細部まで緻密に描かれた大迫力のバトルに、何かが隠され続ける気になるストーリーにハマってしまう『蘭若』には面白い見どころがたくさん存在します。
そんな数ある見どころの中でも特に注目してほしいポイントを3つに絞ってご紹介していきます。
次々に現れる妖怪のおぞましさと悲しき過去
『蘭若』では、次々に現れるおぞましい妖怪たちが見どころとなっています。
可愛らしい女性のような見た目かと思ったら実際は鳥の妖怪であったり、首がもげかかって男性を襲う化け物が登場したりと身の毛もよだつ妖怪たちがどんどん現れるので、夜に読むと眠れなくなるかもしれません。
しかも、とにかく絵が綺麗で、細部まで繊細に描き込まれているため妖怪は迫力満点です。
そんな迫力満載の怖い妖怪たちが人々を襲っていくのですが、実は妖怪たちに悲しい過去が隠されているところにも目が離せません。
目を背けたくなるような妖怪たちにはじめは恐怖しながらも、その妖怪のことを知っていくと同情せずにはいられなくなる、そんな感情を動かされる展開が待っているので次々現れる妖怪にはぜひ注目してください。
思いやりが強く不思議な力を持った主人公の龍斎
また次々登場する妖怪たちとなにかと対峙することになる主人公の龍斎も注目ポイントです。
龍斎は自分のせいで数多くの人が死んだ過去があるようで、なにかの運命なのか妖怪を見ることができるメガネを持っていたり、妖怪と遭遇することが多くなります。
そして妖怪と対峙するたびに、ただの少年のような龍斎が不思議な力を発揮していくので、龍斎になにが隠されているのが気になって仕方なくなるでしょう。
さらに龍斎は妖怪と対峙しても、問答無用で退治しようとするのではなく、必ず相手のことを知ろうとする思いやりも見せるため、その優しさに魅了されます。
不思議さと優しさを持った龍斎のことは時には甘いと感じられながらも応援せずにはいられなくなりますし、感動できるシーンが盛り沢山となっています。
物語に潜む大小さまざまな伏線
そして『蘭若』では本当に謎が多く、伏線とその回収が見どころとなっています。
主人公の龍斎がいつも同じ夢を見て、そこに現れる名前の知らない赤い髪をした女性の「待っておるぞ」という謎の言葉や初めの方で登場した龍斎に助言する占い師の存在など、謎がとにかく多くて読み始めたら気になって読む手を止められません。
龍斎の夢の中で登場する赤髪の女性とヒロイン小倩は関係しているのか?
龍斎の周りの人間を殺しまくったおぞましい妖怪の正体は?
龍斎にはどうして特別な力が隠されているのか?
上記のような気掛かりが多い展開ですが、それらが複雑に絡み合っている様子で先を自分なりに予想しながら読むのも楽しいと思います。
伏線の数々にもどかしい気持ちを味わいながらも、予想を楽しんだり、伏線の回収に感動したりしてみてください。
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(※期間によっては配信が終了している可能性もございますが、ご了承ください。)
圧倒的な画力で描かれる『蘭若』はこんな人におすすめ
『蘭若』は美麗(人の目にとまるほど美しいこと)漫画が好きな方には特におすすめの作品です。
物語は、妖怪に周りの人間を山ほど殺された過去を持つ主人公が、特別な力を持っていて、その運命に導かれるように次々現れる妖怪たちと対峙していくバトルアクションファンタジーとなっています。
伏線が隠されたストーリーや相手側も悲しい過去を抱えていて感動できるような内容にもなっていて見どころ満載なのですが、何よりもとにかく絵が綺麗です。
見るだけで魅了されるような絵となっているため、イラストで漫画を選ぶタイプの方はハマること間違いなしだと思います。
私自身も絵に惹かれて読み始めて物語自体にもハマったので、綺麗な絵の漫画を読みたい方はぜひ一度ご覧になってみてください。
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管理人の思う『蘭若』が伝えたいこと(考察)
『蘭若』では、人それぞれ何かしらの事情を抱えていることを伝えたいように感じられます。
主人公の龍斎と対峙する妖怪たちにもそれぞれが人を傷つけるのに理由があって、それに龍斎が向き合っていくことで、お互いが救われるような光景が繰り広げられるのです。
そんな光景を見ていると相手が妖怪だから、相手が悪人だからと固定概念にとらわれて歩み寄らないことがどれほど愚かであるのか思い知らされます。
現代でも人種の違いや考え方の違いなどから相手の人の敵対視してしまうこともありますが、まずは相手を知るために歩み寄ることが大事だと思えるのではないでしょうか。
そのようなお互いの違いを認識しながら、妖怪と人が歩み寄る感動のストーリーが繰り広げられているので、ぜひ『蘭若』をご覧になってみてください。
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『蘭若』の評価まとめと感想
最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。
漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。
当サイトの評価 | 4.2(記事作成者の評価) |
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コミックシーモア | ー |
まんが王国 | ー |
Renta! | ー |
BookLive | ー |
めちゃコミック | ー |
※それぞれ5段階評価となっています。
※LINEマンガ限定配信となるため他のサイトの評価はありません。
この作品に出逢ったときにまず感じたのが、とにかく「絵が綺麗」ということです。
細部まで緻密に描かれたイラストのため、妖怪の描写のときは心底驚かされるのですが、小倩の美しさや戦闘シーンの豪華さに魅了されます。
そして、伏線だらけの展開で気になる事ばかりですが、それらが徐々に明かされていくため物語にのめり込める作品となっているので、上記のような評価にさせて頂きました。
LINEマンガから無料で読めるので、綺麗なイラストだけでも一度ご覧になってみてください。
『蘭若』が気になる人におすすめの類似作品
『蘭若』に興味がある方におすすめの心が動かされるバトルファンタジー漫画をご紹介したいと思います!
1つ目の作品は『鬼滅の刃』です。
『鬼滅の刃』は妹が鬼になってしまった主人公が、妹を元に戻すために鬼たちと戦っていく王道バトル漫画です。
アニメ化・映画化されて日本で1番有名な漫画といっても過言ではないこの作品ですが、敵キャラの鬼たちにもドラマが隠されていて、それに主人公が寄り添っていく感動できる作品になっています。
そんな敵キャラにさえ寄り添う姿は、「蘭若」の主人公に重なる部分があるため「蘭若」に興味のある方は『鬼滅の刃』もおすすめです。
下の記事では『鬼滅の刃』の詳しい内容やアニメや漫画を無料で見る方法などをご紹介しているので、合わせてご覧ください。
2つ目の作品は『ピーチボーイリバーサイド』です。
『ピーチボーイリバーサイド』は、鬼退治をした桃太郎が鬼退治を楽しんでしまい闇落ちしたという斬新な設定で桃太郎の続編が描かれたバトルファンタジーとなっています。
人や亜人や鬼が暮らすファンタジーの世界を舞台にしていて、バトルだけでなく、種族間の争いや軋轢といったことにまで焦点を当てていて考えさせられる物語が繰り広げられます。
種族の違う者同士でも歩み寄れるような世界を作っていくことを目標にして動くヒロインの姿は「蘭若」の相手にも歩み寄る主人公に似ているので、『ピーチボーイリバーサイド』もおすすめです。
下の記事では『ピーチボーイリバーサイド』の詳しい内容や無料で読む方法などをご紹介しているので、ぜひご覧ください。