ヒューマンドラマ

『島さん』漫画のネタバレ感想|ほんわかおじいのコンビニ活劇!

島さん

『島さん』漫画のネタバレ感想|ほんわかおじいのコンビニ活劇!

 

とあるコンビニでアルバイトをしているのは、機械に疎いちょっと頼りないおじいちゃん。そんなおじいちゃんが出会う様々な訳ありな人たちとの笑いあり、涙ありの心温まるヒューマンドラマを描いた『島さん』。

漫画アクションにて講評連載中!第14回カミカゼ賞佳作受賞作で、今Twitterでも話題沸騰の『島さん』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。

 

川野ようぶんどう先生が描くヒューマンドラマ漫画『島さん』のあらすじ

島さんの万引き犯と思われる人物を島さんが発見したシーン出典:「島さん」、著者:川野ようぶんどう、出版社:双葉社

読めば読むほど島さんの人の良さに触れられる『島さん』の設定やあらすじをご紹介していきます。

著者の川野ようぶんどう先生は、ご自身も現役の夜勤コンビニアルバイター(23年)らしいですよ。嘘が本当か分かりませんが…。

作品の設定や概要

 

設定は以下のようになっています。

とあるコンビニで深夜のアルバイトをするおじいちゃん「島さん」。機械に疎いが温厚な性格で、周りの人に好かれる人徳の持ち主。

そんな島さんの身の回りでは、コンビニにまつわる一癖も二癖もあるいろんな事件が勃発します。

そんな事件を一刀両断!島さん節が唸りを上げます。それはもう穏やかに、優しく丁寧に…。

心がスカッとするのと同時に、優しい気持ちでいっぱいになる心温まるヒューマンドラマがあなたを待っています。

あらすじ

とある深夜のコンビニに、ちょっと頼りないけど、ちょっと頼りになる、ちょっとわけありのおじいさんがアルバイトしていました。

Twitterで話題の第14回カミカゼ賞佳作受賞作が待望の連載化!

引用)コミックシーモア

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コンビニで巻き起こる人生活劇『島さん』の主な登場人物

癖の強い登場人物が作品を盛り上げる『島さん』。

どのキャラクターにも感情移入してしまいそうになる『島さん』の主な登場人物をご紹介していきます。

島(しま)

コンビニで何年も夜勤アルバイトをしているおじいちゃん。

機械に疎いが、広く浅く何でもこなすのでいろんなところにヘルプに行くことがある。ちょっと訳ありのご様子。

子関(こせき)

島さんがメインで働くコンビニのアルバイトの男の子。

沢 みなみ(さわ みなみ)

子関の働くコンビニの店長の女性。

スイヅ

島が昔ヘルプで入ったコンビニのネパール人アルバイト。

片瀬川 はるか(かたせがわ はるか)

スイヅの働くコンビニの店長の男性。



やね

昔いた夜勤のアルバイトの男性。

島がついつい忘れがちなレジ金整理をいつも口すっぱく指摘してくれていた。

中西(なかにし)

島が昔ヘルプで入ったコンビニのオーナーの男性。

何もやりないことがないと言う息子をアルバイトとして働かせている。

中西 マサキ(なかにし まさき)

コンビニオーナー中西の息子。コンビニでアルバイトをしている。

馬場(ばば)

島が昔ヘルプで入ったコンビニのオーナーの男性。

最近目の前にできた新しいコンビニに客を取られイラだっていて気性が荒め。昔は温厚な人だったらしい。

大黒(おおぐろ)

馬場のコンビニでアルバイトしている男の子。

青森出身で、訛りと慌てると何を話していいか分からなくなる性格で声が小さくなってしまう。



コンビニ店員さんに優しくなれるかも『島さん』の3つの見どころ(ネタバレあり)

島さんの未成年者へのタバコやお酒の販売には気をつけようと子関に注意を促す島さん出典:「島さん」、著者:川野ようぶんどう、出版社:双葉社

コンビニ界隈の問題解決にスカッとするもよし、コンビニあるあるに共感するものよし『島さん』にはたくさんの見どころが存在します。

そんな数ある見どころの中でも、特に注目してほしいポイントを3つご紹介していきます。

コンビニで出会う訳ありな人たち

まず『島さん』では、島さんがコンビニで出会うちょっとクセのある訳ありな人たちとのやり取りが見どころとなっています。

コンビニというと、老若男女問わず様々な人たちが利用する、今では生活に欠かせない存在になっていますよね。そんなコンビニだからこそ、本当にいろんな方々ご来店されるようで、その対応に日々追われるコンビニ店員さんには頭が上がりません。

いいお客さんばかりだったらいいですが、時にはそうでないお客様がご来店されたり、はたまた従業員内でのトラブルに巻き込まれたり…。コンビニにはある種ドラマみたいなことがいろんな店舗で起こっているんだろうなというのが、『島さん』を読んでいると想起させられます。

島さんの正体

また『島さん』では、なぜ島さんがいい年してコンビニの夜勤アルバイトをしているのか?という謎が少しずつ分かってくるような分かってこないようなじわじわ展開も見どころの一つになっています。

なぜ島さんがコンビニでアルバイトをしているのかについては1巻でほんの少しだけ島さんが話していました。どうやら若い頃にヘマしてしまったが為に、昼間は交通警備のバイト、夜はコンビニの夜勤を掛け持ちしているんだそうです。

そして何より、島さんには誰にも言えない秘密があるのです。それは、背中全体にでっかく彫られた刺青が関係しているのかもしれません。

島さんがまさかの元ヤクザ説が濃厚になる中で、いつか語られる日が来るのかと期待してやまない島さんの過去。何をどうしたら今の生活スタイルになってしまうのか…堅気の人には決して想像も付かないような何かを背負って、島さんは今日もコンビニで働き続けているのかもしれません。

さくさく読めるオムニバス

そして『島さん』では、島さんの周りで巻き起こる様々な出来事がオムニバス形式でサクサクっと読み進めることができるのも見どころの一つになっています。

日々いろんなことが起こるコンビニ界隈。私たちが知らないだけで、世のコンビニ従業員さんたちはいろいろな問題に直面しながら働いているんだろうなということがうかがい知れます。

著者の川野ようぶんどう先生も現役の深夜コンビニアルバイターでもあることから、もしかしたら先生が実際に体験した出来事を島さんだったらどう解決するかな?という空想の元書き上げた作品なのかもしれません。

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試し読みだけじゃもったいない『島さん』はこんな人におすすめ

『島さん』は、理不尽な世の中でもスカッとしたい人には特におすすめの作品になっています。

コンビニ店員さんなら特に「あるある!」と共感の嵐なのかもしれないお客様、従業員同士のトラブル。

明らかにこっちのミスでお客様を怒らせてしまったならまだしも、お客様の勘違いで一方的に怒られてしまうことって、コンビニ以外でもたまにあったりしますよね。

何て理不尽なんだ…と、自分や世間を責めたくなる気持ち、とても分かります。でもそこで反抗してしまったら社会ではうまくやっていけないのがまた悔しい。そんな時、島さんのお客様対応、従業員同士の仲介の仕方がとても参考になるかもしれません。

決してへりくだりすぎず、かつ感情的になるわけでもなく、平然と、しかし誠実に目の前の出来事に対応していく島さんの姿がめちゃくちゃかっこいいのです。

どんな無理難題な問題も、その人柄でスカッと解決に導いてくれる島さん。普段はちょっと頼りなさそうだけど、いざと言う時頼りになる素敵おじさまなのです。

接客業で理不尽な対応に追われちょっと心が疲れてきちゃったな…という方は、島さんの勇姿を見て、少し気持ちが楽になるかもしれませんね。

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紹介者が考える『島さん』の伝えたいこと(考察)

やねが自分のコンビニに強盗に入りそのまま自首したと聞いた島さん出典:「島さん」、著者:川野ようぶんどう、出版社:双葉社

『島さん』は、過去に何があろうといつでもやり直しができるということを伝えたいように感じます。

島さんは、昔にやってしまったヘマのせいで今でも昼夜寝る間を惜しんで働き詰めの毎日を送っています。

普段は温厚でちょっと頼りなさの垣間見える島さんですが、分冊版4巻の事件の時だけは、いつもと違って溢れ出る感情を必死に抑えているような表情を覗かせたのです。

「やり直す事は、いつからだって…」島さんが感情的に漏らしたこの言葉。それはまるで、過去の自分にも言い聞かせているような、そんな重みを含ませた言葉のように感じたのは私だけでしょうか…。

島さんの過去に何があったのかはまだ分かりませんが、きっと過去に何があったとしても、やり直すのに手遅れなんて事はない。いつからだってやり直せるんだよ、ということを強く伝えたいような気がしてなりません。

過去のトラウマやしがらみに取り憑かれて、今を生きられない人たちの心に響くといいなと思わせてくれる温かい作品です。

是非、思い当たる節がある方は一度読んでみてはいかがでしょうか?

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『島さん』の評価まとめと感想

最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。

漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。

当サイトの評価4.5(記事作成者の評価)
コミックシーモア4.5(129件の評価)
まんが王国5.0(8件の評価)
Renta!4.5(51件の評価)
BookLive4.6(14件の評価)
めちゃコミック

※それぞれ5段階評価となっています。

うしのひと
うしのひと

島さんの温かい人柄に、いつの間には枯れかけていた心に優しい雨が降り注ぐような、そんな心温まるストーリーが描かれています。自分もいつか、島さんのような諭すときはきちんと諭し、相手のことを思いやって、間違いを犯した時も温かく許してあげられるような人徳ある人になりたいなと思わずにはいられませんでした。

最近理不尽なことばかりで、自分の人生何なんだろう…と自暴自棄になりつつある方には是非おすすめしたい作品になっていますので、気になる方は一度お手にとって読んでみてください。



『島さん』が気になる人におすすめの類似作品

ここでは『島さん』に興味がある方におすすめのほっこりヒューマンドラマ漫画をご紹介していきます。

1つ目の類似作品は『かろりのつやごと』です。

大学進学を機に田舎から都会へ上京してきた青井が出会ったのは、自分にコンプレックスを抱えたぽっちゃり女子。美味しそうなご飯の描写とともに、2人の心温まる絡みが見どころ満載の胃袋系恋愛ヒューマンドラマです。

青井の優しい性格でかろりの身の回りで起こるあれやこれやを必死で解決しようとする姿が島さんの姿と重なります。

下の記事では『かろりのつやごと』の詳しい内容や無料で読む方法をご紹介しています。

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2つ目の類似作品は『の、ような』です。

物書きを生業としている独身女性の希夏帆は、彼氏である愁人が突然連れてきた姉夫婦の息子2人と同居生活を始めるほっこりでこぼこヒューマンドラマです。

希夏帆の周りで巻き起こる様々な育児問題を、彼女がご意見番として一刀両断していくオムニバス形式の問題解決ストーリーに心がスカッとすること間違いなしです。

下の記事では『の、ような』の詳しい内容や無料で読む方法をご紹介しています。

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