『北北西に曇と往け』漫画のネタバレ感想｜読めばアイスランドで車旅がしたくなる！

今回ご紹介するのは、アイスランドの雄大な自然野中を、登場人物たちと一緒に旅をしているような気分を味わえる漫画、『北北西に曇と往け』。

日本から遠く離れた異国・アイスランドを舞台に、旅と探偵業を繰り広げる”エブリデイ・ワンダー”作品となっています！

読めば読むほどアイスランドの自然の虜になり、実際に行ってみたい！と思ってしまうこと間違いなし。広大な苔むした土地と豪快な間欠泉、温かい温泉などこんなに魅力的な国があるのか…！と驚かされます。

また2019年マンガ大賞にもノミネートされ、その面白さは折り紙つきの作品です。

そんな『北北西に曇と往け』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。

北欧・アイスランドの虜になる『北北西に曇と往け』のあらすじ

そんな『北北西に曇と往け』の設定やあらすじをご紹介していきます。

主人公・慧の探偵業とアイスランドの雄大な自然がマッチしたストーリーがとても読みやすい内容です。

作品の設定や概要

著者：入江亜季
出版社：KADOKAWA（HARTA COMIX）
ジャンル：冒険、ハードボイルド
巻数：５巻（連載中：2021年1月15日現在）

『北北西に曇と往け』は主人公・慧が横転したジムニー（車）からはい出すシーンから始まります。

そしてどうやら彼はジムニーと会話できる様子…？まるで映画のワンシーンのような始まりに、どんなストーリーなのかぐいっと引き込まれていきます。

横転したジムニーの中で一夜を明かす。それだけで1話が過ぎていくのですが、これだけでもう「面白い！」と思わされてしまうのが不思議なところ。

慧のアイスランドでの暮らしや探偵業のストーリーから目が離せません！

あらすじ

舞台はアイスランド島、北緯64度のランズ・エンド。
17歳の主人公・御山慧には３つの秘密があった。
ひとつ、クルマと話ができる。ふたつ、美人な女の子が苦手。
３つ、その職業は、探偵――。
あるときは逃げ出した飼い犬を連れ戻し、
またあるときはひと目ぼれの相手を探し出す。
愛車ジムニーを駆りながら、
胸のすくような探偵活劇が、いま始まる！
若き魔法使いの成長を描いた『乱と灰色の世界』から２年。入江亜季の最新作は極北の大地が舞台の“エブリデイ・ワンダー”!!
引用）コミックシーモア

もれなく魅力的！『北北西に曇と往け』の主な登場人物

ここでは『北北西に曇と往け』の登場人物を紹介していきます。

不思議な力を持つ慧の家族と、アイスランドに住む個性豊かなキャラクターたちに注目です！

御山慧（みやまけい）

主人公。17歳。日本人だが日本人離れした長身のスタイルと青い瞳を持つ。

日本からアイスランドに移り住み、祖父のジャックの家に居候している。両親は他界している。

車を始め携帯電話や家電などの機械類と会話することができるという、不思議な力を持っている。

その力を活かして、人探しや物探しなどを引き受ける探偵業で生活費を稼いでいる。

依頼を受ければジャックから譲り受けた車・ジムニーに乗ってアイスランドを回る。

一見クールで無愛想な人間に見えるが、本当は人情に厚い心優しい性格。ジャック曰く「火山にかぶさった氷河みたいなもの」。

酒もタバコも美人も苦手。女性へのデリカシーに欠けるが、リリヤとの出会いで心境にも変化が起きる。

ジャック

慧の祖父。ダンディーな見た目のフランス人。

慧と同じく不思議な力を持ち、鳥と意思疎通することができる。

妻とは死別しているが、女好きでナンパばかりしている。

アイスランドの大学で教師をしており、現地の自然や生き物について詳しい。

御山三知嵩（みやまみちたか）

慧の弟。外国人の血が濃く出ており、金髪と青い瞳を持つ。慧に対してブラコン気味。

兄弟の叔父の家に預けられていたが、ある日一切連絡が取れなくなる。

心配した慧とジャックが日本を訪れたところ、入れ違いで慧を追って単身アイスランドに向かっていたことが判明。

慧以外には基本的にキツイ性格で、態度や口調も悪くなる。

慧やジャックと同じく不思議な力を持っており、触った相手が体を切断されたかのような錯覚を起こす。

出会った人々が不審な死を遂げることもあり、警察にも追われている様子…？

カトラ

アイスランドのテレビや舞台で活躍する美人の女優。今は休業中。

20年来の恋人がいたが追い出してしまった様子。

温泉で出会ったジャックに一目惚れして探していたが、慧に人探しを依頼することですぐに再会。

その後ジャックの恋人となり、ちょくちょく慧とも会話する仲になる。

リリヤ

妖精のように美しい女の子。慧と同い年の17歳。カトラの姉の娘（姪っ子）。

音楽をやっていて街でコンサートをするために、時々カトラの家に泊まっている。

初対面で慧に裸を見られても動じないほどクールな性格。慧とは反りが合わないがお互い気にはなっている様子。

清は観光中に街で偶然出会ってから仲良くなり、日本に帰ってからもビデオ通話する仲。

清（きよし）

日本に住む慧の親友。ボサボサの髪の毛と大きな黒縁メガネが特徴の男の子。

アイスランドに観光旅行に訪れ、雄大なアイスランドの観光を存分に楽しむ。

高校生ながら趣味でアプリ開発をしており、企業から買収の話が舞い込んでくるほど。

小学生の頃、いじめられていたところを慧に助けられたことをきっかけに慧と友達になる。

物と会話できる慧の不思議な力を知る、作中でほぼ唯一の人物。

アレックス

弟のヨウンを探して欲しいと慧に依頼した青年。

ヨウン

アレックスの弟。15歳。訳あって家出をし、シグルーンに匿ってもらう。

シグルーン

アレックスの同級生の女の子。ヨウンのことが好きで家出に協力する。

さらに知り合いのフレイヤが失踪し、慧に人探しを依頼する。

フレイヤ

シグルーンの知り合いの女性。アイスランドに来た三知嵩とも知り合っており、しばらく生活を共にしていた。

三知嵩に懐かれていたが負担に感じて遠ざけたところ、三知嵩の恐ろしさと謎の能力の片鱗を味わうことに…。

ハルドル

ジャックの友人の男性。足を悪くしており飼い犬と二人暮らし。

アイスランドで三知嵩を預かって面倒を見てくれる優しいおじさん。

アイスランドで繰り広げられる探偵劇『北北西に曇と往け』の3つの見どころ（ネタバレあり）

『北北西に曇と往け』には、慧の探偵業とアイスランドの雄大な自然を中心に、たくさんの見どころがあります。

そんな数ある見どころの中でも特に注目してほしいポイントを3つご紹介していきます。

スタイリッシュでかっこいい！慧の物の声を聞く力を活かした探偵業

『北北西に曇と往け』では、主人公である慧のスタイリッシュなカッコ良さが見どころ！

17歳とは思えない長身スタイルと落ち着きっぷりと、時折見せる年相応の無邪気さのギャップが彼の魅力です。

また、車をはじめ携帯電話や家電などの機械類と会話することができる、慧の不思議な力が物語の鍵となる展開も面白い！

特にジャックから譲り受けたオンボロ愛車・ジムニーと会話している様子は、気心知れた友人のようで読んでいてフフッと笑ってしまいます。

そして物と会話できる力は探偵業の人探しにはうってつけのもの。生活費（ほとんどが食費に消えているようですが…笑）を稼ぐための探偵業を通じて、アイスランドの様々な人と出会っていくストーリーは慧の人となりを垣間見ることができます。

どこまでも続く地平線、雄大なアイスランドの自然

『北北西に曇と往け』では、どこまでも広がる雄大なアイスランドの自然を描くシーンも見どころ。

国土のほとんどが溶岩で出来ているアイスランドには、土が少なく背の高い植物が生えないのが特徴。景色も日本と大きく違うのが印象的です。

「少ない日照りと凍りつく寒さと強風と感想が植物を地に圧（お）しつける」

そんな広大な自然の中真っ直ぐに伸びる一本道を車で走るシーンは、何とも言えない爽やかさと自由になった気分を味わわせてくれます。

その他にも大迫力の大瀑布や間欠泉、夜空に輝くオーロラなどアイスランドならではの大自然のスケールに飲み込まれてしまいそうになること間違いなし。

日本と同じく火山が豊富な地形であることから温泉も多く沸いていて、大自然の中でお湯に浸かるシーンは今すぐ温泉に入りたくなってしまうほど！

そんな大自然を味わうには第2巻がオススメ！慧の親友・清と一緒に観光気分を楽しんじゃいましょう！

可愛い顔して冷酷！？弟・三知嵩の謎

『北北西に曇と往け』では、慧の弟・三知嵩に関する謎が1つのポイント。

日本で三知嵩が預けられていた家の叔父夫婦は、交通事故と病気で亡くなってしまいます。

連絡も取れないままアイスランドにいる慧を頼って訪れてきますが、三知嵩を「人殺し」と言う刑事が登場したり、耳がいいリリヤに「嘘をついている」と言われたりと何だか不穏な気配…。

慧に向ける無邪気で明るい笑顔と、時折見せる冷たく傲慢な顔。そして慧やジャックと同じく不思議な力を持つ様子で…？

雄大な自然や楽しい旅の様子から一転、三知嵩が登場すると不穏さ満載のサスペンスストーリーに様変わりします。

さらにアイスランドでも行方を眩ましてしまう三知嵩。その目的は一体何なんでしょうか？彼の動向から目が離せなくなること間違いなしです。

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未知の国への海外旅行が好きな方に『北北西に曇と往け』はこんな人におすすめ

『北北西に曇と往け』は、まだ行ったことない国へ海外旅行するのが好きな人に特におすすめの作品となっています！

舞台であるアイスランドは、日本から遠く離れた北欧の島国。

日本がプレートの沈みこんでいく国である一方、アイスランドはプレートが新しく生まれていく国！そのスケールの大きさにつくづく驚かされることばかり！

土地も文化も異なる異国の中で、慧たちがどんな暮らしをしてどんな日本との違いを感じるのか。

漫画を読んでいるはずが、いつの間にかアイスランドに降り立ったかのような錯覚を感じるほどリアルな情景が魅力です。

海外旅行が好きな方にはぴったりだと感じましたので、『北北西に曇と往け』を是非ご覧になってみてください。

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紹介者が考える『北北西に曇と往け』の伝えたいこと（考察）

『北北西に曇と往け』は、アイスランドの自然・文化の魅力を伝えたいように感じられます。

日本ではあまり馴染みのない国だと思いますが、この漫画を読んだだけですぐにでもアイスランドを旅したくなるはずです！

雄大な自然と景色はもちろん、人々の暮らしの様子や美味しそうな食事など、アイスランドの魅力がたっぷり詰まった作品。

そして手付かずでむき出しの自然が多く残るからこそ、その自然の厳しさや大切さを長い歴史の中でアイスランドの人々が学んでいることを知ることができます。

気候や生態系は違えど同じく自然が豊かな日本に住む私たちも忘れてはいけない、自然に対しての心を思い出させてくれるような作品です。

少しでもアイスランドに興味を持った人にオススメなので、『北北西に曇と往け』を是非この機会にご覧になってみてください。

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『北北西に曇と往け』の評価まとめと感想

最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。

漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。

当サイトの評価	4.8（記事作成者の評価）
コミックシーモア	4.7（43件の評価）
まんが王国	ー
Renta!	4.7（49件の評価）
BookLive	4.4（43件の評価）
めちゃコミック	ー