『ゴミ屋敷とトイプードルと私』SNS中毒の成れの果て漫画のネタバレ感想
過激なネット広告で話題を呼んでいる『ゴミ屋敷とトイプードルと私』というSNS依存症の女性を描いた漫画。
SNSにキラキラした自分を投稿するために犬を飼い、借金をして、自分を売っていく狂気の中毒者が登場し、SNS依存症の恐ろしさが怖いほど伝わってくる作品となっています。
そんなSNS中毒者に震える『ゴミ屋敷とトイプードルと私』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。
ネット広告で話題の『ゴミ屋敷とトイプードルと私』のあらすじ
キラキラした女子となり、上り詰めるために自分を売り、他人を騙していく女性たちが描かれる衝撃ストーリーである『ゴミ屋敷とトイプードルと私』の作品概要やあらすじをご紹介します。
作品の設定や概要
- 著者:池田ユキオ
- 出版社:小学館(転落女子地獄 蜘蛛の巣貧困)
- ジャンル:ヒューマンドラマ、恋愛
SNS依存症になり、自身を輝いて見せるために、自分を売っていく女性たちがそれぞれ描かれたアンソロジー。
SNSに憑りつかれた女性たち、女性社会の戦いなどが醜く、そして痛快に描かれています。
あらすじ
SNSで反響を呼ぶために30万円でトイプードルを買い、ブランドバッグやエステを欠かさないアラサーの明日香。
元読モで20代前半のモテモテで欲しいものは何でも揃う生活が忘れられず、ブランド品に身を包み、素敵なレストランに行ってキラキラした自分の生活を維持するために借金を重ね続ける。
そして、部屋がゴミ屋敷でもペットが死にそうでも、輝くために今日もSNSで投稿する…。
承認欲求の塊である『ゴミ屋敷とトイプードルと私』の主なキャラクター
『ゴミ屋敷とトイプードルと私』では、みんなに憧れる存在になるために、見栄を張り、興味を引き続けようと落ちていく悲惨なキャラクターが登場します。
輝くために行動しているつもりが、泥沼にはまっていく彼女らを是非ご覧ください。
山上明日香(やまがみ あすか)
幼い頃から可愛いと言われてきたSNS中毒の主人公の女性。SNSに投稿する撮影のために30万円もするトイプードルを購入したり、購入ブランド品を購入したりとキラキラ女子の日々をアップすることに人生を賭けている
20代前半までは男が何でも買ってくれたりしていたが、アラサーになってから簡単に声をかけられることはなくなった。しかし、欲しいバッグや行きたいレストランのランクは落とせないため、気がつくと借金が400万円に膨れ上がっていた。
キラキラ生活を維持するために、自分の体も平気で売る。
西村サヤ(にしむら さや)
25歳の明日香の後輩。社内で人気の男性である徳井にプロポーズされ婚約している。
人に見られたり、憧れられたりすることを自身の最大の幸福にしている。また、misakiというフォロワー1万人超の人気フォトグラマーに過剰に憧れている。
自分の力を試したいという気持ちを持っていて、キャリア志向の営業部へ異動する。
営業部に異動してからは、異業種交流会によく参加してパパ活をして、SNSにキラキラな投稿をしていき、有名フォトスタグラマーになる。
中山泉(なかやま いずみ)
サヤと同時期に営業部に入った、営業アシスタントの派遣社員。清楚系女子で、気品があり、社内で人気になる。
サヤに嫌われており、仕事を押し付けられたりしても嫌な顔1つしない。
資料を見て、的確なアドバイスなどもして、優秀な派遣社員として活躍する。
林田詩織(はやしだ しおり)
営業部のボス的な存在のサヤの上司。さらに上の上司にもこびないオシャレでかっこいい女性。
異業種交流会によく参加していて、サヤにパパ活を勧める。
サヤがストーカー被害に遭っているときなどは心配したりする優しい一面も見せるが、裏の顔も持っている。
徳井康介(とくい こうすけ)
女子社員の憧れである男性。明日香と同じ会社に勤めている。
サヤにプロポーズをして婚約するが、サヤが自分のことも顧みずにSNSのためにパーティーばかりに出席していたため、関係が悪くなる。
純深叶先生(すみか)本名:本田すみ子
傷ついた人や疲れた人が癒しを求めて訪れるハイアーセルフヒーリングサロン、アンジェリングを運営している。落ちぶれた明日香に声をかけ、サロンに招待する。
サロンは高額なプログラムが用意されており、さらに1本1万円の”アンジェウォーター”も販売している。
明日香の姉
明日香より顔は整ってないが、結婚している。明日香が旦那と何をしたか知っている。
明日香の家に行き、トイプードルのソラを保護してあげる。
ソラ(トイプードル)
30万円で明日香に飼われたトイプードル。明日香の撮影のためにガムテープで縛られたりと怒鳴られたりと散々な思いをしている。
明日香の家で放置されて、息絶えそうになったときに明日香の姉に見つかり、保護される。
それからは明日香の姉の家族と幸せに暮らす。
哀れな結末にスカッとする『ゴミ屋敷とトイプードルと私』の3つの見どころ(ネタバレあり)
SNS依存症のリアルな恐怖だけでなく読者を楽しめるストーリー性も抜群である『ゴミ屋敷とトイプードルと私』の見どころを3つ厳選してご紹介していきます。
承認欲求に飢えるSNS中毒患者
主人公の明日香にサヤと、承認欲求を求めるSNS依存症の女性たちは『ゴミ屋敷とトイプードルと私』では見どころとなっています。
若い頃の絶頂期を経験した明日香が、生活の質を落とすことができず、借金を続けてキラキラ女子を演じる姿、サヤのように憧れのインフルエンサーに近づきたくて自分を売っていく姿は、現代のSNS社会の裏で起こっている真実を描いているように思えます。
周りからの目線にこだわり、内側から崩壊していくSNS中毒者たちを見ているとSNSにはまっていた過去の自分も似たようなことをしていたなぁと自身を戒めるきっかけにもなります。
客観的に冷静に見るからこそ恐ろしく見えるSNS依存症を、是非目に焼き付けてもらいたいです。
女性同士の戦い
また女性同士の騙し合い、表に出す言葉と気持ちのギャップにも注目どころです。
『ゴミ屋敷とトイプードルと私』では、見栄を張る女性たちの社会が主に描かれているため、褒めている裏では陰口を言っていたり、自分の利益のために他人を蹴落とす残酷なシーンが見られます。
中にはもちろん、優しく気品のある女性も登場しますが、登場する多くの女性が相手のことを陰で笑っていて、利用しているのです。
漫画の中の誇張された話でもあると思いますが、女性社会の狡猾な戦いを見て震えてください。
SNS中毒の成れの果て
『ゴミ屋敷とトイプードルと私』の最大の見どころは、SNS中毒者の成れの果てが描かれているところです。
キラキラ女子を装うために借金を続けたり体を売ったりした結果、それが会社に広まったり、派遣社員を馬鹿にしていたSNS中毒者が恋人もいなくなり、多くの人に裏切られ成敗されるシーンは、それまで溜まっていたキャラクターへの怒りがスカッとして読者に気持ち良さを味あわせてくれます。
人を騙し見下している人が、最後に急激に落ちぶれていく姿は勉強にもなり、読んでいてスッキリとした気分にもなるのです。
また、SNS中毒の悲惨な末路はどこかリアルでもあるため、自分も気をつけようと思えます。そんなスカッとするストーリーも楽しめて勉強にもなる作品ですので、是非ご覧になってみてください。
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『ゴミ屋敷とトイプードルと私』はこんな人におすすめ
『ゴミ屋敷とトイプードルと私』はSNSにはまっている方には是非とも読んでもらいたいおすすめの作品となっています。
この作品ではSNSで「いいね」や「フォロワー」を集めて承認欲求を求める女性たちの悲しい末路が描かれています。SNS依存のキャラクターたちが投稿のために多額の借金をして、自分の犠牲にしていきますが、最終的には人々に笑われ忘れられていく存在となっていくのです。
SNSにはまっていて、「いいね」などの反応がたくさん集まることに快感を覚えているときは、もっと「いいね」の反応が欲しくてエスカレートしていくことがよくあることですし、はまっている時には自分の異常さには気づけないものです。
しかし、この作品を読むことで程度の差こそあれ、SNS依存の狂気さを客観的に見ることができ、自分を日頃のSNSの使い方も客観的に見ることができるように思えます。
そのため、SNSにはまって承認欲求を求め続けている人は、是非とも『ゴミ屋敷とトイプードルと私』を見てほしいです。
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管理人の思う『ゴミ屋敷とトイプードルと私』が伝えたいこと(感想)
『ゴミ屋敷とトイプードルと私』では、SNS依存の危険性を伝えたいように思えます。
SNSに投稿するためにペットのトイプードルを縛り上げたり、借金したり、体を売ったりとどうしようもないSNS依存を描いた漫画となっていますが、これらの現象が現代では頻繁に起きています。
SNSで反響を呼ぶために学生がバイト中にふざけた投稿をして人生を崩壊させたり、youtuberが過激な投稿で捕まったりする事件などは現実に起こっているのです。
そんな人からの注目を浴びて承認欲求を満たすために投稿する行為が自分の人生を破滅に導くきっかけになることをこの作品では表現しているように思えます。
『ゴミ屋敷とトイプードルと私』では過激な描写が多いですが、決して漫画事として捉えるものではなく、現実にも起こりえることを描いているので、SNSが蔓延している現代では多くの人に見てもらいたい漫画です。
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