SF・ファンタジー

『シャドーハウス』漫画のネタバレ感想|貴族×ほのぼの×不気味系サスペンスファンタジー!

『シャドーハウス』漫画のネタバレ感想|貴族×ほのぼの×不気味系サスペンスファンタジー!

 

今回ご紹介するのは、豪華な貴族生活とキャラクターの可愛さ、そして時折見え隠れする不気味さがおり混ざる、話題沸騰中のほのぼのサスペンスファンタジー漫画、『シャドーハウス』。

全身が真っ黒で表情の見えない不思議な貴族「シャドー家」と、シャドー家に仕える「生き人形」たちの洋館での暮らしを描いたストーリーです。

謎に包まれたシャドー家の実態と、次第に明らかになっていく生活の全貌…その独特の世界観にどんどん引き込まれてしまいます!

明るく可愛いキャラクターが数多く登場する一方、ストーリーの節々で見え隠れするどこか不穏でダークな雰囲気は、考察好きな人にも堪らない作品です。

そんな『シャドーハウス』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。

 

ソウマトウ先生が描く『シャドーハウス』のあらすじ

ソウマトウ先生が描く『シャドーハウス』の設定やあらすじをご紹介していきます。

設定や世界観が何とも不思議で、時にちょっと怖い雰囲気ですが、徐々に詳しい設定が明かされていきます。

また漫画アプリ『ヤンジャン』では、なんと毎週フルカラー版が公開されています!
貴族たちの豪華な服装や、ゴシック調の洋館の美しい装飾など、フルカラー版のビジュアルも合わせて楽しめる作品なのです!

その世界観やビジュアルから、アニメ化されれば映えそう…!と思いました。今後のメディア展開にも期待したいですね

作品の設定や概要

  • 著者:ソウマトウ
  • 出版社:集英社(『週刊ヤングジャンプ』・漫画サイト『となりのヤングジャンプ』・漫画アプリ『ヤンジャン』にて連載中)
  • ジャンル:ファンタジー、サスペンス
  • 巻数:6巻(連載中:2020年10月30日現在)

 

『シャドーハウス』は、全身が真っ黒で表情の見えない謎に包まれた貴族「シャドー家」と、シャドー家に仕える「生き人形」の暮らしを描いたストーリーです。

主人公の「生き人形」エミリコと、その主人である「シャドー家」ケイトの2人の少女を中心に物語が進んでいきます。
こちらで基本的な用語や設定を簡単にご紹介しますので、読む前に少しでも世界観を知りたい方は是非ご覧ください。

シャドー家

山奥の大きな洋館に住む謎に包まれた貴族。一人称は必ず自分の名前で呼ぶ。

全身が真っ黒な「すす」に包まれており、その表情は全く読めない。

自身の身の回りの世話のためと、自身の「顔」として「生き人形」を従えている。

生き人形

シャドー家に仕えるメイド。シャドー家1人につきに1人ずつ仕えており、体格や髪型は主人にそっくり。

「シャドー家は素晴らしい貴族である」「生き人形はシャドー家に仕えることが幸せである」と認識している。

顔の見えないシャドー家が会話する際は、主人の表情を表現するための「顔」になる役割がある。

「人形」と呼ばれているが、血も流れており食事も必要不可欠(ということは…?)

シャドーハウス

シャドー家が生活する大きな洋館。

数多くのルールが存在しており、上位のシャドーの許可なく外に出ることはできない。

「こどもたちの棟」と「おじい様と共にある棟」に分かれているが、その全貌は謎に包まれている。

すす

シャドー家の体から出る黒い煤(すす)。

シャドー家が触れた物や衣服に付着する他、不安や怒りを感じると体からもやもやと湧き出てくる。

すすの汚れを掃除するのが、生き人形たちの主な仕事。

シャドーが成長すると、すすを操る「すす能力」が開花する。

お披露目

シャドー家において、子供が一族として優秀な人材かを見極められる「成人の儀式」。

これを乗り切ると「顔付き=成人」となり、生き人形と共に屋敷を出歩くことができるようになる。

あらすじ

貴族の真似事をする、顔のない一族「シャドー」。

その”顔”として仕える世話係の「生き人形」。

来客のない奇妙な館には、今日も煤と黄色い声が、舞う――。

引用)ヤンジャン!

また『シャドーハウス』を連載しているアプリ「ヤンジャン!」では、ヤンジャン最新号が最速で読めます!

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可愛くて表情豊かな『シャドーハウス』の主な登場人物

ここでは『シャドーハウス』の登場人物を紹介していきます。

広大なシャドーハウスには数多くの生き人形とシャドー家の人々が生活しています。

生き人形はもちろん、顔が見えないシャドー家からも自然と表情を感じ取れるほど個性的なキャラクターたちに注目です!

エミリコ

本作の主人公。ケイトに仕える「生き人形」。金髪をツーサイドアップにした少女。

「生き人形」としての経験が浅く失敗やドジも多いが、前向きで明るく周りの人から愛されるタイプ。

主人であるケイトのことが大好きで毎日会えるのを楽しみにしており、部屋の掃除を一生懸命頑張っている。

好奇心旺盛な性格で、運動神経も良い。食いしん坊でケイトがくれるパンが大好き。

ケイト・シャドー

エミリコの主人。シャドー家の少女。

エミリコとは反対に、大人しく聡明な雰囲気。よく部屋で読書をしている。

エミリコのドジにちょっと怒る時もあるが、エミリコの個性を尊重しており優しく接してくれる人物。

シャドー家に対して不信感を抱いており、エミリコと共に秘密を追うことを決心する。



<同期組>

ケイトと一緒に「お披露目」を受けた、4組のシャドー家と生き人形の子供たち。

ショーン

ジョンに仕える「生き人形」。黒髪の利発そうな少年。

冷静な性格だが、時には主人であるジョンにも反抗する頑固なところも。

知識も豊富で正義感が強く、純粋なエミリコに味方してくれる。

ジョン

ショーンの主人。シャドー家の少年。

自由気ままで少し強引な性格で、ショーンと性格が合わず喧嘩をすることも。

ケイトに「お披露目」で会って以来一目惚れしており、「婚約者になってくれ」と言い続けている。

ルウ

ルイーズに仕える「生き人形」。ふわふわショートボブの少女。

口数が少なく無表情だが、その分周りをよく見ており観察力が優れている。

主人が好きな自分の「顔」を大切にしている。エミリコと同じ「ローズ班」の1人。

ルイーズ

ルウの主人。シャドー家の少女。

ルウの顔=自分の顔が大好きでちょっとナルシスト気質。ルウの顔以外には興味がない様子。

ルウとは対照的におしゃべりで、ズケズケ物を言って敵を作るタイプ。



ラム

シャーリーに仕える「生き人形」。黒髪ショートカットの少女。

人見知りで臆病な性格。主人のシャーリーともほとんどコミュニケーションをとったことがない。自分の左手の人差し指を「ラミー」と名付けて自分の話し相手のようにしている。

何かと不器用で掃除も苦手だが、実は記憶力が抜群で一度見ただけで覚えられる。

シャーリー

ラムの主人。シャドー家の少女。

一言も話さず、部屋の中でもほとんど活動せずに暮らしていた。

感情も表に出さないことからすすも出ず、ラムが掃除する必要もなかった。

リッキー

パトリックに仕える「生き人形」。金髪を撫で付けた髪型の少年。

計算高くて傲慢な性格。他人を見下しがちで、正義感が強いショーンと度々ぶつかる。

パトリックに対して高い忠誠心を持っているが、基本的にリッキーの方が頭がキレる。

パトリック

リッキーの主人。シャドー家の少年。

傲慢な貴族らしく振る舞いたがるが、中身がまだ少年なのでイマイチ迫力はない。

プライドが高く他人を見下しがちな一方、繊細な性格でリッキーと離れると心細くなってしまう。



<ローズ班>

ミア

サラに仕える「生き人形」。元気なおしゃべり娘で、頭のいい優秀な子。

エミリコが自分以外で初めて出会った「生き人形」。「ローズ班」の1人。

サラ

ミアの主人。シャドー家の少女。

高飛車な性格で何かとケイトにも突っかかってくる。

ローズマリー

マリーローズに仕える「生き人形」。おっとりとしたお姉さんポジション。

エミリコが所属する大掃除の班「ローズ班」の班長。

マリーローズ

ローズマリーの主人。シャドー家の女性。男装をしている。

性格も男勝りで、エミリコから「カッコいい」と思われている。



<シャドーハウスの人々>

「生き人形/シャドー家の主人」の順で記載

エドワード

ケイトたちの「お披露目」で試験管となった上位の「生き人形」の男性。

「おじい様と共にある塔」で暮らしており、試験管の仕事を認められ更に上位の権力を求める野心家。

何事にも完璧主義者で「お披露目」の試験も手の込んだ舞台を整えてくる。

バービー/バーバラ

「子どもたちの塔」の生き人形を管理する「星付き」のリーダー組。

バービーはウェーブヘアに多くのリボンをつけた髪型の小柄な少女。そばかすがありギザ歯。めちゃくちゃ口が悪くすぐ手が出る。

バーバラの体から出るすすの量は膨大で、屋敷全体のすす量の6割にも相当するほど。

スージー/スザンナ

「星付き」の1組。「救護班」の班長。後頭部でお団子にした髪型が特徴。

スザンナは「すす能力」の教育係で、ケイトが「すす能力」の勉強に積極的ことに好意的。怒ると怖い。

オリー/オリバー

「星付き」の1組。「研究班」の班長。チェーン付きのメガネと癖っ毛が特徴。

発明家で、館で使う様々な生活用品から機械まで数々の発明をしている。

縁あってエミリコのことを気に入っており、「スーパー生き人形」と呼び仲良くする。

ベン/ベンジャミン

「星付き」の1組。大柄で筋骨隆々な青年。

無口だが、時に感情的になることも。バービー/バーバラのことを気遣う面も見せる。



双子のベル/イザベル&ミザベル

瓜二つの双子の少女。生き人形・主人共に冷淡で意地悪な性格。

ケイトのことが気に入らないようで、初対面から突っかかってくる。

ギル/ギルバート

スザンナ/スージーの「救護班」に所属する1組。黒髪で体格がいい。

エヴリン/イヴ

スザンナ/スージーの「救護班」に所属する1組。負傷した生き人形に治療を施す。

ナンシー/アンナ

オリバー/オリーの「研究班」に所属する1組。

心配性な性格で丸メガネが特徴。

リディア/リディ

オリバー/オリーの「研究班」に所属する1組。

ロングのウェーブヘアと口の悪さが特徴。香水の研究をしている。



ジェレマイア/ジェレミ

オリバー/オリーの「研究班」に所属する1組。

マイペースな性格の少年。

顔の見えない人形

館内に数多く存在する「生き人形」。

料理や配膳、雑用といった裏方仕事を担当。喋りかけても反応せず、機械的に仕事をこなす。

フード様

エミリコが深夜の館内で偶然出会った、フードを深くかぶった正体不明のシャドー。

他のシャドーとは違い、一人称が自分の名前ではなく「私」という。

エミリコの手助けをする一方、怪しい行動をしている描写もあり…。

偉大なるおじい様

シャドーハウスの主人。シャドー家にとって絶対的な存在。

その正体や「生き人形」がいるのかも不明。自身のすすを摂取した「生き人形」は強い崇拝心を強制的に植え付けることができる。

子どもたちの中からすす能力に優れた者を探しているようだが、その目的も不明。



謎が謎を呼び考察が止まらない『シャドーハウス』の3つの見どころ(ネタバレあり)

『シャドーハウス』には、何とも不思議な謎多き設定や世界観を中心に、たくさんの見どころがあります。

そんな数ある見どころの中でも特に注目してほしいポイントを3つご紹介していきます。

正体は?目的は?先が気になりすぎる「シャドー家」の謎

『シャドーハウス』では、エミリコ・ケイトたちの暮らしの様子からストーリーが始まり、徐々に館全体のシャドー家・生き人形を巻き込んだストーリーへと展開していきます。

豪華な貴族生活と時折見え隠れする不気味さが、謎が謎を呼ぶなんとも言えないバランスで成り立っており、まさに新感覚「サスペンスファンタジー」と言えるでしょう!

エミリコやケイトの成長物語であると同時に、裏で大きな動きを見せるシャドー家の大人たちとどう立ち向かっていくのかという展開も気になってしまいます!

そもそも「シャドー家」とは?「生き人形」とは?という謎に立ち向かっていくエミリコとケイト。

ほのぼのから一転、手に汗握るハラハラ展開も超見どころですので是非ご覧ください!

顔が見えなくても「表情」が見える、個性豊かな可愛いキャラクターたち!

『シャドーハウス』では、主人公のエミリコをはじめとしたキャラクターの可愛さが何と言っても見どころの一つです!

明るくて前向きなエミリコは何かとおっちょこちょいで失敗もしてしまうけど、主人のケイトの役に立ちたいという一心で頑張っています。

そのひたむきさや純粋な心の眩しさは、不穏な空気を感じさせる本作の暗さを一瞬で吹き飛ばしてくれるほど!

またケイトをはじめとするシャドー家の人々も、非常に感情豊かな面々ばかり。

表情が見えないのにどんな顔をしているかすぐにわかっちゃうはずです笑

シャドーごとに異なる「すす」の能力

シャドー家の人々は成長するにつれ、すすを操る力「すす能力」を手に入れます。

自身から生まれるすすを思うように操れるようになり、また人それぞれ能力の内容が異なるのが特徴です。

種類は大きく分けて2つ、物を動かしたり破壊することができる「物理的なすす能力」と、他人の精神に干渉する「精神的なすす能力」があります。

この「すす能力」の登場により、ストーリー上のアクション展開の派手さやシャドー家の謎の深さに、素晴らしいエッセンスを加えてくれます!

何かとこの作品のキーワードとなっている「すす」に注目して読み進めると、伏線的な発見があるかもしれませんね。



考察好きな方は是非!『シャドーハウス』はこんな人におすすめ

『シャドーハウス』は、「可愛い世界観なのにどこか不穏で考察が捗っちゃう作品」が好きな人に特におすすめの作品となっています!

自分が思い出したのは『ひぐらしのなく頃に』『がっこうぐらし!』ですね。

可愛い女の子たちが和気藹々としているのに、どこか不穏な影が見え隠れする…。そんな雰囲気がこの作品でも味わうことができます。

ケイトと一緒に「シャドー家」の謎に立ち向かっていく、という楽しみ方もできちゃいます。

考察しながら物語を楽しむのが好きな方は、この『シャドーハウス』を是非ご覧になってみてください。



管理人の思う『シャドーハウス』が伝えたいこと(考察)

『シャドーハウス』では、「人間らしさ」とは何かを伝えたいように感じられます。

これまでお伝えした通り、シャドー家の人々は真っ黒なので「表情」を読み取ることができません。

また子どもたちが主役のため「感情」の面でも未熟なシーンが多く見られます。

そんな彼ら「シャドー家」とエミリコたち「生き人形」の触れ合いを通じて、お互い精神的に成長していく過程が丁寧に描かれています。

キャラクターたちが成長していくにつれ、どこかほのぼのと温かい気持ちになれるので、『シャドーハウス』を是非この機会にご覧になってみてください。

また『シャドーハウス』を連載しているアプリ「ヤンジャン!」では、ヤンジャン最新号が最速で読めます!

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『シャドー・ハウス』の評価まとめと感想

最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。

漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。

当サイトの評価5.0(記事作成者の評価)
コミックシーモア4.9(14件の評価)
まんが王国
Renta!4.9(8件の評価)
BookLive4.3(4件の評価)
めちゃコミック4.3(11件の評価)

※それぞれ5段階評価となっています。

まれ
まれ

『シャドーハウス』めちゃくちゃオススメです!

見どころにもあったように、キャラクターの可愛さとストーリーのダークさが絶妙なバランスで展開されていくことから、個人的な評価は最高評価となりました!

続話が今か今かと待ち遠しくなるほどの作品に久々に出会いました!

色彩美しいフルカラー版も超素敵なので、気になった方は是非読んでみてください!

『シャドーハウス』が気になる人におすすめの類似作品

ここでは『シャドーハウス』に興味がある方におすすめの、緻密な世界観とストーリーが魅力の漫画をご紹介していきます。

1つ目は『神之塔』です。

LINE漫画で配信され、2020年4月にアニメ化もされた作品。

『シャドーハウス』のように作り込まれた緻密な世界観や設定が好きな方は、本作も絶対にハマるはずです!

『神之塔』の詳しい内容や無料で読む方法は下の記事でご紹介しているので、合わせてご覧ください!

>>『神之塔』はこちらから!

2つ目は『彼方のアストラ』です。

「マンガ大賞2019」を獲得し、2019年7月にアニメ化もされた作品。

近未来のSFチックな舞台で繰り広げられる、絶妙なコメディ、そして伏線がやばすぎるミステリーなど、『シャドーハウス』に通ずるものがあるので、未読の方は是非こちらもチェックしてみてください!

『彼方のアストラ』の詳しい内容や無料で読む方法は下の記事でご紹介しているので、合わせてご覧ください!

>>『彼方のアストラ』はこちらから!

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ヨル
漫画紹介をしているヨルです! 毎月150冊以上漫画を読むので、その中で特におすすめの漫画を紹介していきます! 次に読む漫画を探してる方はぜひ参考にして頂けたら嬉しいです^^
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